以下、一実施形態の構成を図1ないし図11を参照して説明する。
図5において、11は電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、掃除機本体15を備える。また、この電気掃除機11は、図6に示すように、掃除機本体15に接続される長尺状の風路体16を備えていてもよい。さらに、この電気掃除機11は、図10に示すように、掃除機本体15に取り付けられるアタッチメント17を備える。そして、この電気掃除機11は、掃除機本体15のみでの所定の吸引使用状態である一の吸引使用状態(図5)で、ハンディ型(携帯型)のコードレス吸引電気掃除機として用いられる。また、この電気掃除機11は、風路体16を備える場合、掃除機本体15に対して風路体16を接続した他の吸引使用状態(図6)として、スティック型のコードレス吸引電気掃除機とすることもできる。さらに、この電気掃除機11は、掃除機本体15に対してアタッチメント17を接続した所定のブロワ使用状態である所定の吹出使用状態である一の吹出使用状態(図10)または他の吹出使用状態(図11)で、ハンディ型のコードレスブロワとして用いられる。なお、この電気掃除機11は、非使用時に収納するための図示されない収納装置とともに電気掃除装置を構成することもできる。
図1ないし図6に示す掃除機本体15は、本体部21を備えている。また、この掃除機本体15は、本体部21に対して着脱可能な集塵部(集塵装置)22を備えている。さらに、この掃除機本体15は、電動送風機23を備えている。また、この掃除機本体15は、電動送風機23の動作を制御する制御手段(制御部)24を備えている。さらに、この掃除機本体15は、電動送風機23および制御手段24などの電源となる電源部としての電池である二次電池25を備えている。また、この掃除機本体15は、風路体16を接続可能な本体接続口26を備えている。さらに、この掃除機本体15は、この掃除機本体15(電気掃除機11)を保持するための人体接触部としての本体保持部であるハンドル(把持部)27を備えている。また、この掃除機本体15は、電動送風機23の動作モードを設定する設定手段としての設定ボタン28を備えている。また、この掃除機本体15は、集塵部22とそれぞれ連通する第1連通口31と第2連通口32とを備えている。さらに、この掃除機本体15は、電動送風機23の排気を排出する排気口33を備えている。また、この掃除機本体15は、アタッチメント17(図8)を着脱可能な接続口34を備えている。さらに、この掃除機本体15の内部には、本体接続口26と第1連通口31とを連通する吸込風路35が形成されている。また、この掃除機本体15の内部には、第2連通口32と電動送風機23の吸込側とを連通する連通風路36が形成されている。さらに、この掃除機本体15の内部には、電動送風機23の排気側と排気口33とを連通する排気風路37が形成されている。また、この掃除機本体15の内部には、電動送風機23の排気側と接続口34とを連通するブロワ風路38が形成されている。さらに、この掃除機本体15は、接続口34を開閉可能な切換手段(開閉手段)としての切換弁39を備えている。そして、この掃除機本体15は、切換弁39を、接続口34を閉塞する位置で固定する固定手段としての係止部(係止クランプ)40を備えている。
なお、電気掃除機11は、説明をより明確にするため、以下、本体接続口26の軸線と略平行な方向を前後方向とし、この前後方向を基準として上下方向および左右方向を定義する。すなわち、この電気掃除機11の上下方向、左右方向、および、前後方向は、それぞれ図2および図7に示す状態を基準とし、矢印Uおよび矢印D方向を上下方向、矢印FR方向および矢印RR方向を前後方向、および、矢印L方向および矢印R方向を左右方向と定義する。
図1ないし図6に示す本体部21は、全体として前後に長手状に形成されている。この本体部21には、電動送風機23、制御手段24、二次電池25がそれぞれ収容されている。また、この本体部21には、本体接続口26が開口されている。さらに、この本体部21には、ハンドル27が突設されている。また、この本体部21には、第1連通口31および第2連通口32が開口されている。さらに、この本体部21には、排気口33が開口されている。また、この本体部21には、接続口34が開口されている。さらに、この本体部21には、吸込風路35が配置されている。また、この本体部21には、連通風路36が配置されている。また、この本体部21には、ブロワ風路38が配置されている。さらに、この本体部21には、切換弁39が取り付けられている。そして、この本体部21は、前部に位置し前後方向に沿って延びる第1本体部42と、後部に位置し前後方向に沿って延びる第2本体部43と、これら第1本体部42と第2本体部43とを連結する連結本体部としての傾斜本体部44とを備えている。また、この本体部21には、集塵部22を取り付け保持する取付保持部45が設けられている。
第1本体部42は、前後方向に沿って略直線状に形成されている。第2本体部43は、第1本体部42に対して下方に位置している。また、この第2本体部43は、前後方向に沿って直線状に形成されている。したがって、この第2本体部43は、第1本体部42と略平行に形成されている。さらに、傾斜本体部44は、前側上方から後側下方へと傾斜する直線に沿って形成されている。このため、本体部21は、略クランク状に屈曲して形成されている。
取付保持部45は、第1本体部42の上部、すなわち第1本体部42と傾斜本体部44との連続位置から上方に向けて突出されている。
集塵部22は、電動送風機23の吸込側に連通し、この電動送風機23の動作により吸い込んだ塵埃を捕集するものである。この集塵部22は、例えば電動送風機23の動作により空気とともに吸い込んだ塵埃を空気から遠心分離(サイクロン分離)する、サイクロン分離式の集塵カップである。また、この集塵部22は、この集塵部22を本体部21に係止するための集塵係止部47を備えている。この集塵係止部47は、本実施形態では例えば集塵部22の端部に設けられているが、本体部21側に設けられていてもよい。本実施形態では、この集塵係止部47は、取付保持部45に係止保持される。さらに、この集塵部22は、集塵吸込口48と集塵排気口49とを備えている。これら集塵吸込口48および集塵排気口49は、集塵部22を本体部21に取り付けた状態で第1連通口31および第2連通口32と連通する。したがって、この集塵部22は、本体部21に取り付けた状態で電動送風機23の吸込側と連通される。また、この集塵部22は、本体部21に取り付けた状態で本体接続口26(風路体16)の下流側に接続される。
電動送風機23は、電動機とこの電動機により回動されるファンとを備えている。電動機は、例えばブラシレスモータが用いられる。また、この電動送風機23は、傾斜本体部44に収容されている。
制御手段24は、例えばマイコンなどを備えた制御基板である。この制御手段24は、例えば電動送風機23などを設定ボタン28による使用者の設定にしたがって動作させる駆動制御部を備えている。この制御手段24は、商用交流電源などの外部電源から給電を受けて二次電池25を充電する定電流回路などの充電回路部を備えていてもよい。
二次電池25は、例えば複数の電池を備える電池パックである。
本体接続口26は、電気掃除機11をハンディ型として用いる際の吸気口である。また、この本体接続口26は、電気掃除機11をスティック型として用いる際に風路体16と掃除機本体15とを連通する連通口である。この本体接続口26は、本体部21の前端部に位置している。すなわち、この本体接続口26は、掃除機本体15の前部に設けられている。例えば、この本体接続口26は、第1本体部42の前端部に開口されている。したがって、この本体接続口26は、集塵部22の前方下側に位置している。
ハンドル27は、掃除機本体15(本体部21)の上部に位置している。また、このハンドル27の上部には、設定ボタン28が配置されている。
設定ボタン28は、例えばハンドル27の前側寄りに位置している。そして、この設定ボタン28は、ハンドル27を把持した使用者がその把持した手の親指などにより押し操作可能となっている。
第1連通口31は、第1本体部42の上部に位置している。同様に、第2連通口32は、第1本体部42の上部に位置している。したがって、これら第1連通口31および第2連通口32は、掃除機本体15(本体部21)の上部に位置している。また、これら第1連通口31および第2連通口32は、掃除機本体15(本体部21)の長手方向に対して交差する方向に沿って開口されている。そして、これら第1連通口31と第2連通口32とは、前後に並んで配置されている。さらに、これら第1連通口31と第2連通口32とは、本体部21に集塵部22を取り付けた状態で、集塵部22を介して互いに連通されるようになっている。また、第2連通口32は、フィルタ51により覆われていてもよい。
排気口33は、排気風路37の下流端となる部分である。この排気口33は、第1本体部42の両側部に位置している。したがって、この排気口33は、掃除機本体15(本体部21)の前側寄りに位置している。換言すれば、この排気口33は、電動送風機23よりも前方に位置している。このため、この排気口33は、本体接続口26の近傍に位置している。さらに、この排気口33は、接続口34よりも上方に位置している。なお、この排気口33は、図示されないフィルタにより覆われていてもよい。
接続口34は、アタッチメント17が着脱される被取付部である。また、この接続口34は、ブロワ風路38の下流端となる部分である。この接続口34は、第1本体部42の下部に位置している。したがって、この接続口34は、掃除機本体15(本体部21)の前側寄りに位置している。換言すれば、この接続口34は、電動送風機23よりも前方に配置されている。また、この接続口34は、排気口33よりも下方に位置している。例えば、この接続口34は、両側の排気口33の間に位置している。また、この接続口34は、本体部21の下部(底部)に開口されている。さらに、この接続口34は、例えば本実施形態において、前後方向に長手状の長円(楕円)形状に形成されている(図3)。また、この接続口34は、本体接続口26よりも後方に位置している。さらに、この接続口34は、吸込風路35よりも後方に位置している。また、この接続口34は、集塵部22の下方に位置している。さらに、この接続口34は、掃除機本体15(本体部21)の長手方向(前後方向)に見て、第1連通口31と第2連通口32との間に位置している。また、この接続口34の内縁には、切換弁39を係止部40によって係止するための係止受部53が設けられている。そして、この接続口34の内縁には、取り付けられたアタッチメント17が係止される図示されないアタッチメント係止受部が設けられている。
係止受部53は、本実施形態では、接続口34の内縁の後部に設けられている。この係止受部53は、接続口34の内方に向かって爪状に突設されている。すなわち、本実施形態において、この係止受部53は、前方に向かって爪状に突設されている。
吸込風路35は、前後方向に沿って形成されている。この吸込風路35は、第1本体部42の内部に位置している。したがって、この吸込風路35は、電動送風機23の前方に離れて位置している。また、この吸込風路35は、接続口34よりも前方に位置している。したがって、この吸込風路35と電動送風機23との間に接続口34が位置している。また、この吸込風路35は、下流側が第1連通口31へと、すなわち上方に向かって湾曲している。
連通風路36は、電動送風機23の上方に位置して上下方向に沿って形成されている。
排気風路37およびブロワ風路38は、互いに別個の風路でもよいし、一部が共通の風路で構成されていてもよい。本実施形態において、排気風路37およびブロワ風路38は、上流側が共通の風路55となっている。すなわち、本実施形態において、電気掃除機11は、本体部21に設けられ、電動送風機23の排気側に連通する風路55を備えている。そして、切換弁39による接続口34の開閉に伴いこの風路55が排気風路37とブロワ風路38とに択一的(選択的)に切り換えられるように構成されている。この風路55は、上流側が電動送風機23の後部に位置し、下流側が電動送風機23の前方に位置している。すなわち、風路55(排気風路37およびブロワ風路38の上流側)は、電動送風機23の後部から電動送風機23の前方に亘って形成されている。したがって、排気風路37は、一部が電動送風機23の前方に位置している。同様に、ブロワ風路38は、一部が電動送風機23の前方に位置している。また、この風路55は、切換弁39により開閉される切換口56を下流端に備えている。さらに、本実施形態において、この風路55の少なくとも下流側は、ダクト57により区画されている。
切換口56は、風路55と排気口33とを連通する。すなわち、この切換口56は、排気風路37の一部を構成する。また、この切換口56は、接続口34の上方に位置している。すなわち、この切換口56と接続口34とは、上下に並んで配置されている。このため、この切換口56は、電動送風機23よりも前方に位置している。また、この切換口56は、吸込風路35と電動送風機23との間に位置している。そして、この切換口56は、接続口34の近傍に位置している。
ダクト57は、電動送風機23よりも前方に位置している。また、このダクト57は、接続口34の上方に位置している。さらに、このダクト57は、風路55の下流端の位置に、この風路55を通過する空気の流れ方向に対して交差(直交)する方向に沿う対向部としての対向面59を備えている。また、このダクト57には、切換口56が開口されている。
対向面59は、接続口34の上方に位置している。したがって、この対向面59は、切換弁39の上部に対向して位置している。また、この対向面59は、後方に向かって上方へと傾斜して形成されている。さらに、この対向面59には、切換口56が開口されている(図4)。本実施形態では、この対向面59を厚み方向に貫通して切換口56が設けられている。したがって、切換口56は、ダクト57の前端部に位置している。
切換弁39は、接続口34の開閉により排気風路37とブロワ風路38とを択一的(選択的)に切り換えるものである。本実施形態では、この切換弁39は、接続口34と切換口56とのいずれかを閉塞することにより排気風路37とブロワ風路38とを択一的(選択的)に切り換えるものである。すなわち、この切換弁39は、接続口34を閉塞した状態で切換口56を開口させることで電動送風機23の排気を排気風路37に流し、接続口34を開口させた状態で切換口56を閉塞することで電動送風機23の排気をブロワ風路38に流すように構成されている。したがって、この切換弁39は、排気風路37とブロワ風路38とをいわば略完全に切り換えるように構成されている。換言すれば、排気風路37とブロワ風路38とは、この切換弁39により切り換えられた側にのみ電動送風機23の排気が流れ、残りの側には電動送風機23の排気が流れない。すなわち、本実施形態において、排気風路37とブロワ風路38とを切り換えるとは、これらの一方のみを開き他方を略遮断する状態である。
また、この切換弁39は、電動送風機23の排気の下流側である前端側に回動軸39aを備える弁体である。すなわち、この切換弁39は、回動により接続口34および切換口56を開閉するように構成されている。この回動軸39aは、例えばダクト57にて切換口56の前側の下部に配置されている。このため、この切換弁39は、上下(前後)方向に回動するように配置されている。換言すれば、この切換弁39は、電動送風機23の排気の下流側を中心として下流側に回動することで接続口34を開き切換口56を閉塞するようになっている。また、この切換弁39は、接続口34を閉塞可能な接続口閉塞部61を備えている。さらに、この切換弁39は、接続口34に取り付けられたアタッチメント17と接触する接触部である接触面62を備えている。さらに、この切換弁39は、本実施形態において、切換口56を閉塞可能な切換口閉塞部63を備えている。また、この切換弁39は、シール部材64を備えている。さらに、この切換弁39は、係止部40を動作させるための挿入口65を備えている。また、この切換弁39は、本実施形態では、係止部40を配置する固定手段配置部としての空間部66を備えている。そして、この切換弁39は、切換付勢手段としてのばね67により付勢されている。
接続口閉塞部61は、接続口34の蓋となる部分である。すなわち、この接続口閉塞部61は、切換弁39が接続口34を閉塞した状態でこの接続口34に嵌合して露出する部分である。この接続口閉塞部61は、切換弁39の下部を構成している。すなわち、この接続口閉塞部61は、切換口閉塞部63の下方に位置している。また、この接続口閉塞部61は、例えば四角形板状に形成されている。
接触面62は、切換弁39の下部の前側に位置している。例えば、この接触面62は、接続口閉塞部61に設けられている。また、この接触面62は、切換弁39の電動送風機23の排気の下流側である前端側寄りに配置されている。換言すれば、この接触面62は、切換弁39の回動軸39aの近傍に位置している。さらに、この接触面62は、前側に向かって上方へと傾斜している。したがって、この接触面62は、切換弁39の回動軸39aの径方向に沿って形成されている。
切換口閉塞部63は、切換口56の蓋となる部分である。この切換口閉塞部63は、切換弁39が切換口56を閉塞した状態でこの切換口56に嵌合する部分である。この切換口閉塞部63は、切換弁39の上部を構成している。
なお、切換口閉塞部63は、本実施形態において接続口閉塞部61と一体的に切換弁39に備えられるが、切換弁39の開閉に連動して切換弁39と別体の開閉手段が切換口56を開閉する場合には、この開閉手段に設けられていればよく、切換弁39と別体に構成されていてもよい。また、互いに別個に設けられた排気風路37とブロワ風路38とを切換手段によって切り換える場合には、この切換口閉塞部63は不要となる場合もある。
シール部材64は、切換弁39と接続口34との隙間を閉塞するものである。本実施形態において、このシール部材64は、切換弁39と接続口34および切換口56との隙間を閉塞するものである。このシール部材64は、切換弁39の外縁を囲んで取り付けられている。
挿入口65は、接続口閉塞部61に開口されている。すなわち、挿入口65は、切換弁39の下部に位置し、接続口34から露出している。この挿入口65は、切換弁39の後側寄りに配置されている。すなわち、この挿入口65は、切換弁39の回動軸39aに対して、電動送風機23の排気の上流側に離れて位置している。本実施形態において、この挿入口65は、接触面62に対して後方に離れて位置している。
空間部66は、切換弁39の下面よりも上方に設けられている。本実施形態において、この空間部66は、接続口閉塞部61と切換口閉塞部63との間に設けられている。この空間部66は、切換弁39の外縁近傍に配置されている。すなわち、この空間部66は、接続口34の内縁、本実施形態では係止受部53と対向する位置に配置されている。また、この空間部66は、接続口34の内縁から離れる方向に窪んで形成されている。本実施形態において、この空間部66は、切換弁39の後部寄りに配置されている。このため、この空間部66は、前後方向に広がって形成されている。さらに、この空間部66は、挿入口65と連通している。そして、この空間部66には、係止部40を係止受部53に対して接離する方向にガイドするガイド部66aが設けられている。本実施形態において、このガイド部66aは、例えば後部から前部へと上方に向かって徐々に突出するように湾曲している。
ばね67は、切換弁39を接続口34の閉塞方向に向けて付勢するものである。本実施形態では、このばね67は、切換弁39を切換口56の開放方向に向けて付勢するものである。すなわち、このばね67は、切換弁39を下方に回動する方向に向けて付勢している。このばね67は、本実施形態では例えばトーションばねが用いられる。
また、係止部40は、本体部21と切換弁39とのいずれか一方に設けられ、切換弁39を本体部21に対して係止固定する。本実施形態において、この係止部40は、切換弁39に設けられている。具体的に、この係止部40は、挿入口65に対向して空間部66に配置されている。また、この係止部40は、切換弁39に対して可動的に配置されている。さらに、この係止部40は、固定手段本体としての被押圧部40aを備えている。また、この係止部40は、係止受部53に係止固定される係止爪部40bを備えている。さらに、この係止部40は、ガイド部66aによりガイドされる被ガイド部40cを備えている。また、この係止部40は、付勢手段としてのばね69により付勢されている。そして、この係止部40は、接続口34のアタッチメント17の非取り付け状態では係止受部53に係止されて切換弁39を固定した状態をばね69の付勢により維持し、接続口34へのアタッチメント17の取り付けによってばね69の付勢に抗して動作されることで係止受部53に対する係止が外れて切換弁39の固定を解除するように構成されている。
被押圧部40aは、接続口34に対して取り付けられるアタッチメント17により押圧されて係止部40を動作させる部分である。この被押圧部40aは、挿入口65に対向する下部に配置されている。
係止爪部40bは、係止受部53に対して係脱される部分である。この係止爪部40bは、係止受部53に対向する後部に爪状に突設されている。
被ガイド部40cは、接続口34に対して取り付けられるアタッチメント17により被押圧部40aが押圧されたときに係止部40が動作する方向をガイド部66aとともに設定する部分である。この被ガイド部40cは、ガイド部66aに対向する下部の後側寄りに設けられている。
ばね69は、係止部40を切換弁39(接続口閉塞部61(挿入口65))に向かって付勢している。すなわち、このばね69は、係止部40を下方に向かって付勢している。本実施形態において、このばね69は、コイルばねが用いられる。そして、このばね69は、下端部が係止部40の上部に保持され、上端部が切換弁39の切換口閉塞部63の下部に保持されて、係止部40と切換弁39との間に位置している。
一方、風路体16は、内部に風路を区画し、掃除機本体15に接続された状態で電動送風機23の吸込側と連通する。この風路体16は、長尺状の延長管71を備えている。また、この風路体16は、吸込口体を先端側(上流側)に備えていてもよい。この吸込口体としては、任意のものを用いることができるが、本実施形態では例えば吸込口体としての床ブラシ72が用いられる。なお、この風路体16は、必須の構成ではない。
延長管71は、基端側が掃除機本体15に接続されて集塵部22と気密に接続されるようになっている。例えば、この延長管71は、基端側が本体接続口26に接続される。また、この延長管71は、掃除機本体15(本体部21)に設けられたクランプ74によって着脱可能に保持される。
床ブラシ72は、ケース体76を備えている。また、この床ブラシ72は、接続管77を備えている。ケース体76は、横長、すなわち左右方向に長手状に形成されている。また、このケース体76には、被掃除面に対向する下部に、図示されない吸込口が開口されている。また、接続管77は、ケース体76に回動可能に接続されている。さらに、接続管77は、吸込口に連通し、延長管71の先端側に気密に接続される。そして、この床ブラシ72は、延長管71の先端側に接続される。例えば、この床ブラシ72は、接続管77が延長管71に挿入接続される。また、この床ブラシ72は、延長管71に設けられた床ブラシクランプ79により延長管71の接続が保持されるようになっている。
また、アタッチメント17は、電気掃除機11をブロワとして使用する際に電動送風機23の排気を用いるブロワ用アタッチメントである。このアタッチメント17は、図7および図8に示すように、略筒状に形成されている。すなわち、このアタッチメント17は、基端側に位置する排気連通口81と、先端側に位置する排出口82とを備えている。また、このアタッチメント17は、接続口34に対して挿脱されるアタッチメント取付部85を備えている。さらに、このアタッチメント17は、係止部40による切換弁39の固定を解除可能な解除部86を備えている。また、このアタッチメント17は、接続口34にこのアタッチメント17を係止するアタッチメント係止部87を備えている。さらに、このアタッチメント17は、アタッチメント係止部87を動作させる被操作部88を備えている。そして、このアタッチメント17は、接続口34に取り付けられることで係止部40による切換弁39の固定を解除して接続口34を開いて排気風路37からブロワ風路38に切り換えるように切換弁39を動作させるように構成されている。すなわち、このアタッチメント17は、切換弁39により開いた接続口34に対して着脱可能となっている。
排気連通口81は、アタッチメント17を接続口34に取り付けた状態でブロワ風路38と連通する開口である。この排気連通口81は、例えば上方に向かって開口されている。
排出口82は、排気連通口81と連通し、この排気連通口81からアタッチメント17内に導入された空気を排出する開口である。この排出口82は、前後方向に向かって開口されている。また、この排出口82は、上下方向に広く左右方向(幅方向)に狭く形成されている。すなわち、この排出口82は、上下方向に長手方向を有する長円(楕円)形状に形成されている。さらに、この排出口82は、本体接続口26よりも開口面積が狭く設定されている。また、この排出口82は、排気連通口81よりも開口面積が狭く設定されている。このため、アタッチメント17は、上流側から下流側へと徐々に風路面積が狭くなるように形成されている。さらに、この排出口82は、アタッチメント17を接続口34に取り付けた状態で本体接続口26の下方(直下)で、かつ、前方に位置している。すなわち、この排出口82は、本体接続口26の近傍に位置している。
アタッチメント取付部85は、排気連通口81を囲んで上方に向けてリブ状に突設されている。すなわち、このアタッチメント取付部85は、アタッチメント17の基端側(後端側)寄りに位置している。また、このアタッチメント取付部85は、接続口34に嵌合する形状となっている。すなわち、このアタッチメント取付部85は、前後方向(アタッチメント17の軸方向)に長い長円(楕円)形状となっている。さらに、このアタッチメント取付部85は、例えば前後方向に沿って補強用のリブ85aを有している。このリブ85aは、排気連通口81の左右方向の中央部に沿って、この排気連通口81の前後間に掛け渡されて設けられている。
解除部86は、アタッチメント17の接続口34への取り付けにより係止部40による切換弁39の係止固定を解除するものである。具体的に、この解除部86は、アタッチメント17の接続口34への取り付けにより挿入口65に挿入されて係止部40(被押圧部40a)をばね69の付勢に抗して押圧するものである。この解除部86は、例えば上方に向けて突出する突起である。この解除部86は、アタッチメント取付部85に配置されている。より具体的に、この解除部86は、リブ85aに突設されている。
アタッチメント係止部87は、接続口34の内縁に位置するアタッチメント係止受部に対して挿入係止されることでアタッチメント17を掃除機本体15(接続口34)に対して係止固定する部分である。このアタッチメント係止部87は、アタッチメント取付部85の左右にそれぞれ爪状に設けられている。また、このアタッチメント係止部87は、接続口34に対するアタッチメント17の取り付け方向(接続口34に対するアタッチメント取付部85の挿入方向)に対して交差(直交)する方向に進退可能に設けられている。さらに、このアタッチメント係止部87は、図示されない取付付勢手段としてのばねにより、進出方向に向けて付勢されている。
被操作部88は、使用者の操作によりアタッチメント係止部87をばねの付勢に抗して退避させるものである。この被操作部88は、アタッチメント係止部87に対応して設けられている。すなわち、この被操作部88は、アタッチメント17の左右両側にそれぞれ設けられている。このため、これら被操作部88は、使用者が左右から挟むように操作することでアタッチメント係止部87を動作させることが可能となっている。また、この被操作部88は、アタッチメント取付部85(アタッチメント係止部87)に対して下方に離れて位置している。
次に、上記一実施形態の作用を説明する。
電気掃除機11をハンディ型吸引掃除機として使用する場合(一の吸引使用状態(図5))では、集塵部22を本体部21に装着した掃除機本体15のみで使用する。すなわち、掃除機本体15から風路体16を取り外した状態で使用する。この場合、例えば延長管71および床ブラシ72を備える風路体16以外の、例えばつる口などの風路体16よりも短い風路体を本体接続口26に接続してもよい。この状態で、図1(a)に示すように、接続口34は切換弁39(接続口閉塞部61)により覆われ、シール部材64が接続口34の内縁に圧接されることで接続口34が隙間なく閉塞されるとともに、排気風路37が選択される。切換弁39は、係止部40の係止爪部40bが係止受部53に係止されて接続口34を閉塞した状態で保持する。
そして、電気掃除機11では、ハンドル27を把持した使用者が設定ボタン28を操作することで設定した動作で制御手段24が電動送風機23を駆動させるとともに、被掃除面に向けた本体接続口26、あるいはこの本体接続口26に接続された風路体16を被掃除面上で前後方向や斜め方向などに移動させながら、電動送風機23の駆動により生じた負圧を利用して被掃除面の塵埃を空気とともに吸い込む。
この含塵空気は、概略として、本体接続口26から集塵部22へと吸い込まれ、塵埃が空気から分離捕集されるとともに、塵埃が分離された空気が電動送風機23へと吸い込まれた後、排気風路37を介して排気口33から掃除機本体15の外部へと排出される。より具体的に、含塵空気は、本体接続口26から吸込風路35、第1連通口31および集塵吸込口48を介して集塵部22へと吸い込まれ、この集塵部22にて塵埃が空気から分離される。この塵埃が分離された空気は集塵部22から集塵排気口49および第2連通口32を介して本体部21の連通風路36へと排出され、この連通風路36から電動送風機23に吸い込まれてこの電動送風機23を冷却した後、排気風路37(切換口56)を介して排気口33から掃除機本体15の外部へと排出される。
また、電気掃除機11をスティック型吸引掃除機として使用する場合(他の吸引使用状態(図6))では、集塵部22を本体部21に装着した掃除機本体15に対して風路体16を接続する。この状態で、床ブラシ72が(延長管71、掃除機本体15の本体接続口26、吸込風路35、第1連通口31および集塵吸込口48を介して集塵部22と連通するとともに、この集塵部22の集塵排気口49、掃除機本体15の第2連通口32および連通風路36を介して)電動送風機23の吸込側と連通する。
そして、電気掃除機11では、ハンドル27を把持した使用者が床ブラシ72を被掃除面に載置し、ハンドル27の設定ボタン28を操作することで設定した動作で制御手段24が電動送風機23を駆動させるとともに、床ブラシ72を被掃除面上で前後方向や斜め方向などに交互に走行させながら、電動送風機23の駆動により生じた負圧を利用して被掃除面の塵埃を床ブラシ72の吸込口から空気とともに吸い込む。
この吸い込まれた含塵空気は、床ブラシ72から延長管71を介して掃除機本体15(本体部21)へと運ばれ、上記一の吸引使用状態と同様に塵埃が空気から分離されて集塵部22に捕集される。
掃除が終了すると、使用者は設定ボタン28を操作して制御手段24により電動送風機23を停止させる。
一方、電気掃除機11をブロワとして使用する場合(一または他の吹出使用状態(図10または図11))では、使用者がまずアタッチメント17を掃除機本体15に装着する。このとき、アタッチメント17の解除部86が切換弁39の係止固定を解除して切換弁39を押し上げるとともに接続口34に係止固定されることで、押し上げた切換弁39が切換口56を閉塞した状態のまま保持され、ブロワ風路38が選択される。より具体的に、使用者は、図9に示すようにアタッチメント17のアタッチメント取付部85を掃除機本体15の接続口34と位置合わせして接続口34に押し込むと、まず解除部86が挿入口65に挿入され、この挿入口65に被押圧部40aが対向するように空間部66に収容された係止部40がばね69の付勢に抗して押し上げられる。このとき、係止部40は、被ガイド部40cが切換弁39のガイド部66aと摺接することで空間部66内において前方に移動することにより、係止爪部40bが係止受部53に対して前方へと退避して切換弁39の係止固定が解除される。この切換弁39は、アタッチメント17のアタッチメント取付部85が接続口34内へとさらに押し込まれることでばね67の付勢に抗して押し上げられる。そして、アタッチメント17のアタッチメント係止部87が接続口34の内縁との摺接によってばねの付勢に抗して退避し、接続口34の内縁に位置するアタッチメント係止受部の位置でばねの付勢により復帰して突出することで、アタッチメント係止部87がアタッチメント係止受部に挿入係止され、アタッチメント17が接続口34に係止固定されて掃除機本体15に装着される。この状態で、図1(b)に示すように、アタッチメント取付部85の上端部に接触面62が接触することで切換弁39が下方から支持され、切換口56がこの切換弁39(切換口閉塞部63)により覆われ、シール部材64が切換口56の内縁に圧接されることで切換口56が隙間なく閉塞されることにより、ブロワ風路38が選択される。また、アタッチメント17は、排気連通口81が接続口34に接続されることでブロワ風路38と連通される。なお、切換弁39の係止部40は、切換弁39が上方へと回動することで挿入口65からアタッチメント17の解除部86が抜き取られることにより、ばね69の付勢によって復帰する。
そして、集塵部22を使用する一の吹出使用状態において、電気掃除機11では、ハンドル27を把持した使用者が設定ボタン28を操作することで設定した動作で制御手段24が電動送風機23を駆動させるとともに、アタッチメント17の排出口82を被掃除面に向けて被掃除面に対して前後方向や斜め方向などに移動させながら、電動送風機23の駆動により生じた排気(排圧)を利用して被掃除面の塵埃を吹き飛ばす。
このとき、電気掃除機11は、概略として本体接続口26から空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を、集塵部22を介して電動送風機23へと吸い込み、この電動送風機23からブロワ風路38を介して接続口34から掃除機本体15の外部へと空気を排出し、この接続口34に接続されたアタッチメント17から排出口82を介して空気を吹き出す。より具体的に、本体接続口26から吸い込まれた空気は、吸込風路35、第1連通口31および集塵吸込口48を介して集塵部22へと吸い込まれ、この集塵部22にて僅かに含まれる塵埃が空気から分離された後、集塵部22から集塵排気口49および第2連通口32を介して本体部21へと排出され、連通風路36から電動送風機23に吸い込まれてこの電動送風機23を冷却する。この後、この空気は、ブロワ風路38を介して接続口34から掃除機本体15の外部へと排出され、この接続口34に連通する排気連通口81から排出口82へと徐々に絞られながら通過して排出口82から勢いよく吹き出される。
また、集塵部22を使用しない他の吹出使用状態において、電気掃除機11は、概略として第2連通口32から連通風路36へと空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を、電動送風機23からブロワ風路38を介して接続口34から掃除機本体15の外部へと空気を排出し、この接続口34に接続されたアタッチメント17から排出口82を介して空気を吹き出す。吸い込む空気に僅かに含まれる塵埃は、第2連通口32に配置されたフィルタ51によって捕集される。また、第2連通口32より下流側でアタッチメント17の排出口82から吹き出されるまでの空気の流れについては上記と同様であるから説明を省略する。
掃除が終了すると、使用者は設定ボタン28を操作して制御手段24により電動送風機23を停止させる。
また、ブロワとしての使用が終了すると、使用者はアタッチメント17を掃除機本体15から取り外す。具体的に、使用者が左右に位置する被操作部88を左右から挟むと、アタッチメント17のアタッチメント係止部87がばねの付勢に抗して退避してアタッチメント係止受部から外れることで掃除機本体15に対するアタッチメント17の係止が解除される。そして、アタッチメント17を下方へと抜き取るに従い、アタッチメント取付部85が接続口34から抜き出され、ばね67の付勢により切換弁39が復帰し、切換口56を開くとともに接続口閉塞部61が接続口34を覆い、シール部材64が接続口34との隙間を閉塞することにより、ブロワ風路38から排気風路37に切り換えられる。また、係止部40は、切換弁39の下方への回動によって係止爪部40bが係止受部53と接触し、被ガイド部40cが切換弁39のガイド部66aと摺接することで空間部66内において前方に移動することにより、係止爪部40bが係止受部53に対して前方へと退避しつつこの係止受部53と摺接した後、この係止受部53よりも下方の位置でばね69の付勢に抗してより復帰することで、切換弁39が接続口34を閉塞した状態で係止固定される。
以上説明した一実施形態によれば、接続口34を開閉可能な切換弁39を、接続口34を閉塞する位置で係止部40により係止固定し、アタッチメント17を接続口34に取り付けることで係止部40による切換弁39の固定が解除されて、切換弁39が接続口34を開きブロワ風路38に切り換えるように動作するので、アタッチメント17の取り付け時にのみ、換言すればアタッチメント17の取り付けと同時に切換弁39が接続口34を開く。このため、アタッチメント17の取り付け時以外の接続口34からの排気漏れを防止できる。特に、接続口34は、本体部21の底部に位置しているため、電気掃除機11を吸引掃除機として使用しているときに接続口34が不用意に開くと、電動送風機23の排気を接続口34から撒き散らし、吸い込もうとしている被掃除面の塵埃を飛ばしてしまうおそれがあるので、上記のように構成することで、このような不具合を防止できる。
係止部40が、接続口34へのアタッチメント17の取り付けによりこのアタッチメント17の解除部86によって切換弁39の固定を解除するように動作されることで、アタッチメント17の不使用時に係止部40によって切換弁39を確実に固定し、アタッチメント17の不使用時に接続口34が開いて塵埃が侵入することなどを防止できる。
また、アタッチメント17が、接続口34への取り付けによりブロワ風路38に切り換えた切換弁39を固定するので、別途構成を用いることなく、簡単な構成で切換弁39をブロワ風路38に切り換えた状態で保持できる。
また、切換弁39を、電動送風機23の排気の下流側に回動軸39aを備える弁体とすることで、ブロワ風路38に切り換えた状態に回動した切換弁39に対してこの切換弁39(シール部材64)を切換口56に押し付ける方向に電動送風機23の排気の圧力が加わるので、シール性を容易に向上できる。
本体部21にて電動送風機23よりも前方に吸込風路35を設け、接続口34を吸込風路35と電動送風機23との間に配置することで、効率よい配置となるとともに、アタッチメント17の排出口82を本体接続口26に接近させることができ、電気掃除機11を、本体接続口26から塵埃を吸い込む吸引掃除機として使用するときとアタッチメント17の排出口82から空気を吹き出すブロワとして使用するときとのいずれの場合でも、掃除機本体15を略同様の姿勢として使用でき、使い勝手が向上する。しかも、電気掃除機11をブロワとして使用する場合の空気の吸込口となる本体接続口26が排出口82に接近するので、排出口82から吹き出した空気によって吹き上げた塵埃を本体接続口26から吸い込むことが可能になり、効率よく掃除ができる。
また、ブロワ風路38の少なくとも一部および排気口33を、本体部21にて電動送風機23よりも前方に配置することで、より効率よい配置となる。
しかも、排気風路37とブロワ風路38との一部を共通の風路55とすることにより、これらをそれぞれ別個に設ける場合と比較して掃除機本体15(本体部21)を小型化できるとともに、切換弁39によって排気風路37とブロワ風路38とを切り換える構造を容易に構成できる。
さらに、電気掃除機11を、二次電池25を電源とするコードレスタイプとすることで、使い勝手をより向上できる。特に、二次電池25を電源とする電気掃除機11の場合、例えば商用交流電源などの外部電源を電源とする電気掃除機と比較して、限られた電源を効率よく利用するためにパワーや排気量が少ない電動送風機23を使用することが多いため、ブロワとして使用する際に電動送風機23の排気を略全て利用できるようにすることで、排気量が少ない電動送風機23であっても、塵埃を確実に吹き飛ばすことができる。しかも、電気掃除機11をハンディ型とすることで、使い勝手をより向上できるとともに、電動送風機23の吸込側および排気側に必要以上に長い風路を形成せずに済み、掃除機本体15のみで風路を完結できる。
また、電気掃除機11をブロワとして使用する際、集塵部22を取り付けた状態としておくことで、空気に僅かに含まれる塵埃を電動送風機23へと吸い込ませないようにできる。一方、電気掃除機11をブロワとして使用する際、集塵部22を取り外した状態とする場合には、軽量化が可能になるとともに、電動送風機23の空気の吸込経路が短くなり、風路損失を抑制してより強力な排気を吹き出すことが可能になる。
なお、上記一実施形態において、電気掃除機11は、二次電池25を電源として内蔵したコードレス電気掃除機としたが、商用交流電源などの外部電源から電源を取る有線式の電気掃除機でもよい。
本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。