以下、一実施形態の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
図7において、10は電気掃除装置を示し、この電気掃除装置10は、電気掃除機11と、この電気掃除機11を掃除しない非使用時(収納時)に支持する支持装置12とを備えている。
図5に示すように、電気掃除機11は、掃除機本体15と、この掃除機本体15に直接接続された延長管16および吸込口体としての床ブラシ17からなる風路体18とを備えた、いわゆるスティック型の電気掃除機である。なお、この電気掃除機11については、以下、前後方向、上下方向および左右方向などは、後述する把持部19を把持して被掃除面(床面)を掃除する使用状態(掃除状態)を基準とする。すなわち、図5に示す矢印Uおよび矢印D方向を上下方向、矢印FR1方向および矢印RR1方向を前後方向、および、矢印L1方向および矢印R1方向を左右方向と定義する。
掃除機本体15は、長手状の本体部21と、この本体部21に対して着脱可能な集塵装置22とを備えている。
図2、図3および図5に示す本体部21は、例えば合成樹脂などにより形成された本体ケース25により外郭が構成されている。この本体部21には、一端部に位置する塵埃吸込部としての接続部26および充電接続部27と、他端部に位置する突出部28と、これら接続部26および充電接続部27と突出部28との間を連続する長手状の本体29と、この本体29に突設され集塵装置22を保持する保持部30と、突出部28と保持部30とを連結して掃除機本体15を把持するための把持部19とが構成され、本体29と保持部30との間に、集塵装置22が嵌合する嵌合部32が凹設されている。そして、この本体部21には、電動送風機34、この電動送風機34などの駆動を制御する制御手段35、および、これら電動送風機34および制御手段35に電力を供給する電源となる電源部である二次電池36などが収容されて構成されている。
接続部26は、延長管16の一端部(下流端部)が接続されるとともに集塵装置22の上流側に連通する部分である。この接続部26は、円筒状に形成され、本体29の一端部である前端部(下端部)から突出している。すなわち、この接続部26の前端部は、延長管16が接続されるとともに集塵装置22と連通する本体接続口41となっている。また、この接続部26には、接続された延長管16を保持する延長管クランプ部43が設けられているとともに、集塵装置22を本体部21に装着する際の支点となる被係止部としての支点部44が設けられている。さらに、この接続部26の軸方向は、本体29の長手方向と略平行となっている。さらに、この接続部26は、本体29の前端部(下端部)に対して上側に偏って位置している。そして、この接続部26は、充電接続部27よりも本体29の長手方向に沿う方向の突出量が大きく設定されている。なお、以下、本体接続口41に接続される延長管16の軸線Aとは、本体接続口41の開口方向に沿う延長管16内の風路の中心軸をいうものとする。また、この軸線Aに対して一側(他側)とは、その大部分や重心が一側(他側)に位置することを意味するものとし、必ずしも全体が一側(他側)に位置している必要はなく、一部が他側(一側)に位置している場合も含む。
支点部44は、本実施形態では接続部26の上部、すなわち使用状態で使用者側に対向する本体部21の上側(意匠側)、換言すれば本体部21の長手方向と交差する方向の一側に凹設されており、延長管クランプ部43に対して後方、すなわち本体接続口41と反対側に位置している。
充電接続部27は、二次電池36の充電用で、支持装置12側と機械的および電気的に接続される部分である。この充電接続部27は、本体29の前端部(下端部)から突出しており、先端部に接続凹部47が設けられ、この接続凹部47の内部に、二次電池36と電気的に接続された充電端子48が配置されている。
突出部28は、本体29の他端部である後端部(上端部)から突出し、二次電池36が内部に収容されている。この突出部28は、延長管16の軸線A(本体29の長手方向)に対して傾斜する方向に沿って長手状に形成されている。すなわち、この突出部28は、延長管16の軸線Aに対して一側方向に向かって離間される方向へと傾斜して本体29の後端部(上端部)から延出している。換言すれば、この突出部28と本体29とにより、本体部21がへ字状に屈曲している。また、この突出部28は、突出部28の本体29および把持部19と反対側の位置、すなわち後端部(本体部21の後端部)の下部が、載置面Fに載置する際などにこの載置面Fと接触する接触部としての接地面51となっているとともに、この接地面51の位置に、本体排気口52が開口されている。
接地面51は、側方から見て下側に凸となる円弧状に湾曲して形成され、掃除機本体15(本体部21(突出部28))の左右方向である幅方向に亘って略同形状となるように連続している。すなわち、接地面51は、左右方向に沿って直線状に延びて形成されている。
本体排気口52は、電動送風機34の排気側(排気側の風路)に連通し、この電動送風機34からの排気の一部を本体部21(掃除機本体15)の外部へと排出するものである。
本体29は、直線長手状に形成されており、使用状態で前部が下側、後部が上側となるように傾斜している。この本体29の内部には、電動送風機34および制御手段35などが収容されている。また、この本体29には、嵌合部32すなわち集塵装置22に対向する上部に、この集塵装置22と連通する第1開口としての吸気連通口54および第2開口としての排気連通口55がそれぞれ開口されている。さらに、この本体29の内部には、吸気連通口54および排気連通口55とそれぞれ連通する吸気風路部56および排気風路部57がそれぞれ区画されている。さらに、この本体29の下部、すなわち嵌合部32と反対側の左右両側には、この本体29の長手方向に並んで複数の本体排気口59が開口されている。
吸気連通口54は、排気連通口55に対して本体29の前端側に離間されて配置されている。すなわち、吸気連通口54と排気連通口55とは、本体29の長手方向に並んで配置されて互いに離間され、延長管16の軸線Aに対して交差(直交)する方向に開口されている。換言すれば、排気連通口55は、吸気連通口54に対して、本体接続口41と反対側に位置している。
また、排気連通口55には、例えばフィルタ55aが配置されている。
吸気風路部56は、本体接続口41と吸気連通口54(集塵装置22の吸込側)とを(直接)連通するもので、上流側から下流側へとL字状に屈曲して形成されている。
排気風路部57は、排気連通口55と電動送風機34の吸込側とを(直接)連通するものである。
本体排気口59は、電動送風機34の排気側(排気側の風路に)連通し、この電動送風機34からの排気の一部を本体部21(掃除機本体15)の外部へと排出するものである。
保持部30は、本体29の上部、具体的には本体29と突出部28とが連続する位置の前部から、本体29の長手方向に対して交差(直交)する方向、すなわち延長管16の軸線Aに対して略直交する方向に沿って突出している。したがって、この保持部30と本体29とにより、本体部21の上部が嵌合部32を囲んでL字状となっている。この保持部30には、集塵装置22を本体部21に装着する際のガイドとなる案内部61が嵌合部32に対向する位置に設けられている。
案内部61は、例えば保持部30に沿ってすなわち本体29(本体部21)の長手方向に対して交差(直交)する方向に沿って直線リブ状に形成されている。本実施形態では、この案内部61は、保持部30の嵌合部32と対向する位置に、左右に離間されて一対設けられている。また、これら案内部61は、保持部30の基端側の端部が集塵装置22を係止固定する集塵装置係止部61aとなっている。したがって、これら案内部61は、集塵装置22を本体部21に対して係止固定する係止固定部の機能を有している。
把持部19は、手元操作部とも呼ばれるもので、突出部28(本体部21(掃除機本体15))の後端部から保持部30の先端部(前端部)に亘って連続する円弧状に形成され、突出部28に収容された二次電池36の上側すなわち直上付近に位置している。また、この把持部19には、電動送風機34などの動作を制御手段35に設定するための設定ボタン64が配置されている。
嵌合部32は、延長管16の軸線Aに対して他側である上側に位置している。
また、電動送風機34は、ファンモータとも呼ばれる重量物であり、駆動により負圧を発生させることで風路体18を介して集塵装置22へと含塵空気を吸い込むとともに、集塵装置22にて塵埃が分離された空気を吸い込んで自冷した後、排気するものである。この電動送風機34は、円筒状に形成され、ファン側すなわち吸込側を上側(後側)、電動機側すなわち排気側を下側(前側)として、本体29の長手方向に沿って軸方向を有するように配置されている。
制御手段35は、電動送風機34などを設定ボタン64による使用者の設定にしたがって動作させる駆動制御部と、支持装置12側から給電を受けて二次電池36を充電する定電流回路などの充電回路部とを備えるものである。本実施形態では、この制御手段35として、例えばマイコンを備えた回路基板が用いられる。また、この制御手段35は、電動送風機34に対し下側(前側)、すなわち本体接続口41側に位置して本体29(本体部21)内に配置されている。
二次電池36は、複数の電池を直列あるいは並列に接続した電池パックである。この二次電池36は、突出部28に沿って配置されている。このため、この二次電池36は、延長管16の軸線Aに対して一側である下側に位置しているとともに、この軸線A、すなわち電動送風機34の軸方向に対して離間される下方向に向かって傾斜する方向に沿って長手方向を有し、略前後方向に沿って配置される。
また、図2ないし図5に示す集塵装置22は、含塵空気から塵埃を分離する分離本体部71と、この分離本体部71により分離された塵埃を収容する塵埃収容部であるカップ部72とを備えた集塵カップである。また、この集塵装置22には、本体部21に装着した状態でこの本体部21に対向する位置に、電動送風機34の駆動によりカップ部72に空気とともに塵埃を吸い込む吸気口74およびこの吸気口74から吸い込まれて分離本体部71により塵埃が分離された空気を集塵装置22の外部に排出する排気口75がそれぞれ開口されている。そして、この集塵装置22は、吸気口74および排気口75を本体部21(本体29)の上側に対向させて、すなわちこれら吸気口74および排気口75側を下側として本体部21の嵌合部32に嵌合して本体部21に装着される。したがって、この集塵装置22は、本体部21の長手方向と交差(直交)する方向の一側である電気掃除機11の使用状態での上側(意匠側)に対して着脱可能となっており、延長管16の軸線Aに対して他側である上側に位置している。換言すれば、この集塵装置22は、延長管16の軸線Aに対して、二次電池36と反対側に位置する。そして、この集塵装置22は、例えば二次電池36と略等しい重量を有する重量物である。
分離本体部71は、例えば合成樹脂などにより形成されている。この分離本体部71は、任意の構成とすることができるが、例えば本実施形態では、相対的に大きい塵埃である粗塵を遠心分離(サイクロン分離)する第1分離部77と、この第1分離部77で分離できなかった相対的に小さい塵埃である細塵(微細塵)を遠心分離(サイクロン分離)する第2分離部78と、この第2分離部78を通過した空気中に僅かに含まれる塵埃を分離(濾過分離)するフィルタ体79とを内部に備える、多段遠心分離式のものである。また、この分離本体部71の外部である上部、すなわちカップ部72と反対側には、集塵装置22の上端側を本体部21(保持部30)に対して着脱可能に係止する着脱機構81が設けられている。さらに、この分離本体部71の外部には、分離本体部71とカップ部72とを互いに係止保持する塵埃収容部保持部としてのカップ部保持部84が吸気口74の上方でかつ排気口75の下方に位置して取り付けられている。
第1分離部77は、カップ部72と同軸状に配置されるとともに一部がカップ部72内に挿入され、このカップ部72内で含塵空気を旋回させることで塵埃(粗塵)を遠心分離し、カップ部72内に圧縮して溜める。
第2分離部78は、例えば第1分離部77の上側の周囲を囲んで複数配置され、カップ部72よりも小さい半径を有する略円筒状に形成され、第1分離部77を通過した空気を内部で旋回させることで塵埃(細塵)を遠心分離してカップ部72に溜める。
着脱機構81は、集塵装置22を本体部21に対して着脱可能に係止できれば、任意の周知の構成とすることが可能であるが、本実施形態では、例えば左右方向に一対の操作部81a,81aと、これら操作部81a,81aの押し操作に連動する爪状の一対の保持係止部81b(一方のみ図示)とを備えている。そして、各保持係止部81bが左右方向に突出するように図示しない付勢手段(ばね)により付勢され、各保持係止部81bが各案内部61,61(各集塵装置係止部61a)に係止された状態で付勢手段の付勢によりこの係止を保持するとともに、操作部81a,81aを外側から互いに接近させるように片手の親指と人差し指とで挟むことで各保持係止部81bを付勢手段の付勢に抗して移動させ、各案内部61(各集塵装置係止部61a)に対する各保持係止部81bの係止を解除可能となっている。
カップ部保持部84は、排気口75の下部(直下)にて分離本体部71の下端部に位置している。このカップ部保持部84は、集塵装置22を本体部21に取り付けた状態でこの本体部21の本体29(嵌合部32)に対向する位置に設けられ、集塵装置22を本体部21に取り付けた状態で操作されないようになっている。
また、カップ部72は、例えば透光性を有する合成樹脂などにより有底円筒状に形成されており、分離本体部71の下端部に対して同軸状に着脱可能となっている。また、このカップ部72には、本体部21(本体29)に対向する位置に、上記吸気口74が開口されているとともに、集塵装置22を本体部21に着脱する際の回動支点となる係止部89が設けられている。
係止部89は、吸気口74の下方にてカップ部72の分離本体部71と反対側すなわち下端部近傍の位置に突設されている。したがって、この係止部89は、集塵装置22において、着脱機構81と略反対側の端部に位置してこの着脱機構81に対して離間されている。この係止部89は、本体部21の支点部44に係合され、この支点部44との係合により集塵装置22を本体部21に装着する際の上下左右方向の位置決めがなされるとともに、この支点部44の位置で係止部89を中心として集塵装置22の上側を本体部21側へと回動させることで案内部61,61に沿って着脱機構81を作動させ、集塵装置22を本体部21に装着できるようになっている。
吸気口74は、係止部89に対して集塵装置22の上端側に位置して本体部21(本体29)の上部(意匠側)に対向して開口し、集塵装置22の装着状態で本体部21(本体29)に開口された吸気連通口54と気密に接続される。したがって、この吸気口74は、集塵装置22の装着状態で、(吸気連通口54および吸気風路部56を介して)本体接続口41(接続部26)と気密に接続される。すなわち、この吸気口74は、集塵装置22の装着状態で、延長管16の軸線Aに対して交差(直交)する方向に沿って開口するようになっている。また、この吸気口74は、カップ部72の接線方向に沿って含塵空気を導くように構成されている。
排気口75は、吸気口74に対して係止部89と反対側である上端側、かつ、吸気口74と着脱機構81との間に位置して本体部21(本体29)の上部(意匠側)に対向して開口し、集塵装置22の装着状態で本体部21(本体29)に開口された排気連通口55と気密に接続される。したがって、この排気口75は、集塵装置22の装着状態で、(排気連通口55および排気風路部57を介して)電動送風機34の吸込側と気密に接続される。すなわち、この排気口75は、集塵装置22の装着状態で、延長管16の軸線Aに対して交差(直交)する方向に沿って開口するようになっている。また、この排気口75は、吸気口74の上方で、かつ、集塵装置22の上端部近傍に配置されている。
そして、延長管16は、長尺状に形成されており、基端側が掃除機本体15の本体部21(接続部26(本体接続口41))に接続されて集塵装置22と気密に接続されるようになっている。また、この延長管16の先端側には、床ブラシ17を着脱可能に係止保持する吸込口体クランプ部としての床ブラシクランプ部91が設けられているとともに、風路体18(延長管16および床ブラシ17)を一体的に支持装置12(図6)に係止するためのフック部92が突設されている。
床ブラシクランプ部91は、周知の任意の構成を用いることができるが、延長管16の上部に操作可能に露出している。
フック部92は、延長管16の先端側(上流端側)に設けられている。このフック部92は、延長管16の軸線Aを介して床ブラシクランプ部91とは反対側の、延長管16の下部に位置している。また、このフック部92は、延長管16の先端側に向けてL字状に屈曲されている。
また、床ブラシ17は、横長、すなわち左右方向に長手状に形成されたケース体94と、このケース体94に回動可能に接続された接続管95とを備えている。そして、ケース体94には、被掃除面に対向する下部に、吸込口96が開口されている。また、接続管95は、吸込口96に連通し、延長管16の先端側に気密に接続されるとともに、床ブラシクランプ部91によりこの接続が保持されるようになっている。
したがって、床ブラシ17(吸込口96)から延長管16、本体接続口41、集塵装置22および電動送風機34の吸込側に至る風路が構成されている。
一方、図1および図6などに示す支持装置12は、電気掃除機11を支持して収納するとともに、二次電池36を充電する、充電台の機能を有するものである。この支持装置12は、載置面F上に載置される台座部101と、この台座部101から上方に突出する本体支持部102とを一体に備えている。なお、この支持装置12については、電気掃除機11(掃除機本体15)を支持した状態での集塵装置22が位置する側を前側、その反対側を後側とし、載置面F上に載置した状態での上下方向を上下方向とするとともに、後側から前側に向かって左右方向を定義する。すなわち、図6などに示す矢印Uおよび矢印D方向を上下方向、矢印FR2方向および矢印RR2方向を前後方向、および、矢印L2方向および矢印R2方向を左右方向と定義する。
台座部101は、上方から見て前後左右に対称な形状、本実施形態では円形状に形成されている。この台座部101は、略円形状の台座部本体104と、この台座部本体104の周縁部から下方に向けて突出する側壁部105とを備えた、扁平な略有蓋円筒状に形成されている。また、この台座部101には、載置面Fに対向する下部に、この載置面Fに載置されて支持装置12を支持する複数の支持部107が設けられている。さらに、本実施形態では、この台座部101には、電源コード108を巻回する円形状の図示しないコード巻回部が下部に設けられている。
支持部107は、例えばゴムやエラストマなどの弾性を有する合成樹脂などに部材によって形成されており、側壁部105の下端部よりも下方に突出して位置している。この支持部107は、本実施形態では、台座部101の下部の外縁部の複数箇所に略均等に設定されている。
電源コード108は、二次電池36の充電用の電源を壁面などに設けられた図示しないコンセントを介して外部電源(商用交流電源)から取るためのものである。この電源コード108の先端側は、側壁部105に設けられた図示しない切欠部を介して台座部101の外郭よりも外方に導出されている。また、この電源コード108の基端側には、図示しないAC−DCコンバータ(AC−DCアダプタ)が接続されており、このAC−DCコンバータを介して、充電用の電源を掃除機本体15(制御手段35(図3))側に供給するようになっている。
また、本体支持部102は、台座部101(台座部本体104)に対して左右方向の略中央部で、かつ、前後方向では後側に偏った位置に配置されている。また、この本体支持部102は、鉛直上下方向に沿って軸方向を有する略円筒状に形成されており、上端部から前側の側面部に亘って開口する装着溝部112を備えている。そして、この本体支持部102の装着溝部112の内部には、掃除機本体15(本体部21の一端側である下端側)を支持する支持部本体部115と、掃除機本体15(本体部21)の充電接続部27と接続される図示しない充電部とが設けられている。また、この本体支持部102の両側部には、風路体18を保持する風路体保持部121が突設されている。
装着溝部112は、本体支持部102の上端部に開口する挿入開口112aと、この挿入開口112aに連続し本体支持部102の側面部である前面部に開口する切欠開口112bとを備えている。挿入開口112aは、略円形状に開口されており、本体支持部102と同軸上に位置している。また、切欠開口112bは、上下方向に沿って長手状の四角形状に開口されている。
支持部本体部115は、電気掃除機11(掃除機本体15)の一部である本体部21を上端側で支持するようになっている。この支持部本体部115は、挿入開口112aの内周縁と、切欠開口112bの下端部とにそれぞれ位置している。
充電部には、掃除機本体15(本体部21)の充電接続部27の接続凹部47(図2)内に挿入される挿入凸部が上方に向けて突設されており、この挿入凸部には、充電端子48(図2)と電気的に接続される充電端子部が配置されている。この充電端子部は、電源コード108のAC−DCコンバータと電気的に接続されている。
次に、上記一実施形態の作用を説明する。
電気掃除機11を用いた掃除の際には、図2ないし図5に示すように、集塵装置22を本体部21に装着した掃除機本体15(本体部21(本体接続口41))に対して、延長管16の基端側を接続して延長管クランプ部43により着脱可能に係止保持するとともに、この延長管16の先端側に、床ブラシ17の接続管95を挿入接続して床ブラシクランプ部91により着脱可能に係止保持する。この状態で、床ブラシ17が(延長管16、掃除機本体15の本体接続口41、吸気風路部56、吸気連通口54、および吸気口74を介して集塵装置22と連通するとともに、この集塵装置22の排気口75、掃除機本体15の排気連通口55、排気風路部57を介して)電動送風機34の吸込側と連通する。
そして、電気掃除機11では、把持部19を把持した使用者が床ブラシ17を被掃除面に載置し、すなわち本体接続口41側を被掃除面に対向させる使用状態とし、把持部19の設定ボタン64を操作することで設定した動作で制御手段35が電動送風機34を駆動させるとともに、床ブラシ17を被掃除面上で前後方向や斜め方向などに交互に走行させながら、電動送風機34の駆動により生じた負圧を利用して被掃除面の塵埃を吸い込む。この使用状態では、軸線Aが鉛直上下方向に対して傾斜し、集塵装置22側が相対的に上側、電動送風機34および二次電池36側が相対的に下側となる(図5)。
電動送風機34の駆動により生じた負圧は、排気風路部57、排気連通口55、集塵装置22、吸気口74、吸気連通口54、吸気風路部56、本体接続口41、延長管16、床ブラシ17(接続管95および吸込口96)と作用し、この床ブラシ17の吸込口96から塵埃を空気とともに吸い込む。この吸い込まれた含塵空気は、床ブラシ17から延長管16を介して、吸気口74から集塵装置22に吸い込まれ、第1分離部77および第2分離部78により殆ど全ての塵埃が遠心分離され、僅かに微細塵が残留した場合にはフィルタ体79に捕集される。この塵埃が分離された空気は、排気口75から集塵装置22の外部へと排出され、電動送風機34に吸い込まれてこの電動送風機34を冷却した後、本体排気口52,59から掃除機本体15の外部へと排出される。なお、電気掃除機11は、風路体18を取り外して本体接続口41から直接塵埃を吸い込んで掃除することもできるし、本体接続口41に別途の吸込ノズル(つる口)などの風路体を接続して掃除することもできる。
掃除が終了すると、使用者は設定ボタン64を操作して制御手段35により電動送風機34を停止させる。そして、延長管クランプ部43を操作して風路体18を掃除機本体15(本体部21(本体接続口41))に対して取り外し、掃除機本体15は支持装置12の本体支持部102に載置して支持するとともに、風路体18は支持装置12の風路体保持部121に対してフック部92を係合させて保持することで収納状態とする。
このとき、掃除機本体15は、把持部19を把持して接続部26(本体接続口41)および充電接続部27側を下側とし、換言すれば軸線A(図3)を鉛直上下方向に沿わせた状態とし、本体支持部102の装着溝部112に対して、上部の挿入開口112aに上方から挿入する。接続部26は、装着溝部112に挿入されて、使用状態での上側すなわち支点部44側が切欠開口112bから本体支持部102の前側に露出し、装着溝部112内に一部が収納された本体29とともに支持部本体部115により下方から支持され、充電接続部27は、充電部の挿入凸部が接続凹部47に挿入されて支持されるとともに、充電端子48が充電端子部と機械的および電気的に接続される。この状態で、本体部21の突出部28は、先端側である接地面51側が本体支持部102よりも後方に突出し、かつ、支持装置12の台座部101の後端部(側縁)である側壁部105の外郭と略面一な位置となる(図1(b))。また、本体部21の本体29は、本体支持部102と略同軸上に、すなわち長手方向を上下方向に沿わせた状態で位置する。さらに、本体部21の保持部30は、本体支持部102に対して前方に突出する。一方、集塵装置22は、保持部30の下部に位置することにより、本体支持部102に対して前方に突出して位置し、軸方向を上下方向に沿わせた状態となる。したがって、この集塵装置22の吸気口74および排気口75は、開口方向が略水平方向に沿った状態となる。そして、この電気掃除装置10は、主として集塵装置22と二次電池36との重量により、重心の位置が台座部101の略中心軸上に位置する。
そして、電源コード108を壁面などのコンセントに接続することで、充電端子部および充電端子48を介して掃除機本体15内の制御手段35に充電用の電力が供給され、二次電池36を充電する。
ここで、集塵装置22に捕集した塵埃が所定量以上となった場合など、集塵装置22内の塵埃を廃棄する場合には、図1(b)に示す状態で、着脱機構81を操作して(各操作部81aを押し操作して)各保持係止部81bの各集塵装置係止部61aに対する係止を解除した後、係止部89(支点部44)を回動支点として集塵装置22の上側を本体部21から離反する方向へと回動させることで、掃除機本体15の本体部21を支持装置12から取り外すことなく集塵装置22のみを本体部21から取り外すことができる(図1(a))。
すなわち、以上説明した一実施形態によれば、本体部21の長手方向と交差する方向の一側である上側で、かつ、支持装置12の上側にて本体部21の長手方向の一端側(下端側)が支持された状態でこの支持装置12の外部に露出するように支点部44を設け、集塵装置22に、この支点部44に係止する係止部89を設けるとともに、集塵装置22の係止部89に対して離間した上端側を本体部21に対して着脱可能とする着脱機構81を設けることにより、着脱機構81による集塵装置22の上端側の本体部21への係止を解除したときに、係止部89を回動支点として回動させることで支持装置12に本体部21を支持した状態で集塵装置22を取り外しできる。
しかも、吸気口74を係止部89よりも集塵装置22の上端側、すなわち着脱機構81側に設けているので、係止部89を回動支点として回動させたときに、吸気口74が斜め上方に向かって開口する状態となるため、この集塵装置22の取り外しの際に、カップ部72内に連通する吸気口74からカップ部72に溜められた塵埃をこぼれにくくできる。
さらに、着脱機構81を集塵装置22に設けているため、着脱機構81の操作によって集塵装置22の本体部21に対する係止保持を解除しながら集塵装置22を本体部21に対して回動させて取り外すことができる。すなわち、集塵装置22を本体部21に対して例えば片手で容易に取り外すように構成することができる。
また、本体部21から取り外した集塵装置22は、例えばごみ箱などに持ち運び、カップ部保持部84を操作してカップ部72から分離本体部71を取り外し、カップ部72内に溜められた塵埃を廃棄する。塵埃を廃棄した後は、カップ部72に分離本体部71を取り付けてカップ部保持部84により係止保持した集塵装置22を、支持装置12により支持されている本体部21に装着する。すなわち、集塵装置22は、軸方向を傾斜させて係止部89を装着溝部112(切欠開口112b)から本体支持部102の前側に露出する本体部21の接続部26の支点部44に位置合わせして挿入し、この係止部89(支点部44)を回動支点として、集塵装置22の着脱機構81側を本体部21側へと接近するように本体部21側すなわち後方に押し込むと、各案内部61に沿って各保持係止部81bが付勢に抗して動作された後、各案内部61の端部の集塵装置係止部61aの位置で付勢により各保持係止部81bが復帰することで、着脱機構81により集塵装置22が本体部21に係止される。
このとき、本体部21は、装着溝部112に挿入された状態で本体支持部102に支持されているとともに、装着溝部112(切欠開口112b)から集塵装置22の係止部89を係止する支点部44が本体支持部102の側方(前方)に露出しているので、電気掃除機11を支持装置12に対して収納状態とした電気掃除装置10の高さを抑制できるとともに重心の位置を下げることができ、安定的に支持できるため、集塵装置22を本体部21に装着する際に本体部21側に押し込んでも電気掃除装置10が安定して倒れにくい。
また、本体部21に対する集塵装置22の押し込み方向に沿って電気掃除機11の使用状態で本体部21の下側すなわち集塵装置22と反対側に突出する突出部28を本体部21に設けているので、支持装置12の後側(台座部101の側壁部105の後側)を壁部に接近させてこの壁部に沿わせて設置しておくことで、集塵装置22を本体部21に装着する際に本体部21側である後方に押し込んで仮に支持装置12が後方に傾いたとしても、支持装置12に支持された本体部21の突出部28(接地面51)が壁部に当接してつっかいとなり、電気掃除装置10が倒れにくい。
しかも、突出部28は、台座部101の後側縁と略面一な位置となっているので、支持装置12の後側(台座部101の側壁部105の後側)を壁部に接近させてこの壁部に沿わせて設置しておくことで、集塵装置22を本体部21に装着する際に本体部21側である後方に押し込んでも、突出部28(接地面51)が壁部に当接したときに電気掃除装置10をほぼ傾くことなく保持できる。すなわち、電気掃除装置10は、支持装置12の後側(台座部101の側壁部105の後側)を壁部に接近させてこの壁部に沿わせて設置すれば、支持装置12に支持された本体部21の突出部28と、支持装置12の台座部101の側壁部105の後側縁とにより、互いに離間する上下2点で壁部に近接して配置されるので、集塵装置22の装着時に後方へ傾きにくい。
そして、集塵装置22は、吸気口74および排気口75を、それぞれ係止部89と着脱機構81との間にて本体部21側に対向して位置させているので、集塵装置22を本体部21に装着する際に本体部21側へと回動させる方向が、吸気口74および排気口75を本体部21側(吸気連通口54および排気連通口55)と接続する方向となる。そのため、吸気口74および排気口75を、本体部21側(吸気連通口54および排気連通口55)に対して、確実に気密に接続できる。
なお、上記一実施形態において、着脱機構81は、本体部21側、例えば保持部30に設けてもよい。すなわち、着脱機構は、本体部21と集塵装置22とのいずれか一方に設ければよい。
また、支点部44を凸状とし、係止部89を凹状としてもよいし、支点部44と係止部89とをともに凸状としてもよい。すなわち、これら支点部(被係止部)44および係止部89は、互いに係止できれば、その凹凸などの形状を問わない。
本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。