JP6610191B2 - 電流検知装置及びこれを使用した漏電遮断器 - Google Patents

電流検知装置及びこれを使用した漏電遮断器 Download PDF

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本発明は、電流検知装置及びこれを使用した漏電遮断器に関する。
漏電検知等に用いられる電流検知装置としては、種々の構成を有するものが提案されているが、構造的に簡単で微小電流の検知が可能なものとしてフラックスゲート型の電流センサが知られている。
この電流検知装置では、微小電流を高精度で検知できることや電流を広範囲に検知できることが要求されている。
例えば、特許文献1には、微小電流を高精度で検出可能な構成として、自励式の発振回路から励磁コイルに供給する励磁電流の極性を反転させる矩形波電圧を発生させて、出力される矩形波電圧のデューティ変化に基づいて導線を流れる測定電流を検知する装置が開示されている。
特許文献1に記載の装置によれば、1つの磁気コアを用いて測定電流の検知ができ、磁気コアの特性の違いによりS/N比が低下することがないため、微小電流を高精度で検出することができる。さらに、特許文献1には、電流を広範囲に検知可能な方法として、オペアンプにおける閾値及び励磁コイルに供給する励磁電流値の組を複数組選択可能にすることが開示されている。特許文献1に記載の電流検知装置によれば、電流の検出感度を変更することができるため、より広範囲に電流を検知することができる。
特許第5625525号公報
ところで、特許文献1に記載の電流検知装置では、検知する電流が例えば15mA以下となる微小電流である場合には、信号の増幅率を大きくすることで検知が可能となる。しかし、信号増幅率を大きくすると、測定電流にインバータ負荷等の高周波ノイズが重畳される場合、高周波ノイズも増幅することになり、ノイズ耐量に問題があるため、微小電流を精度良く検知することが難しく,微小電流から例えば数Aといった大電流までの広範囲な電流を検知することが困難である。
そこで、本発明は、上記従来例の課題に着目してなされたものであり、微小電流から大電流までの広範囲な電流を検知することができる電流検知装置及びこれを使用した漏電遮断器を提供することを目的としている。
本発明に係る電流検知装置の一態様は、電流検知対象の導線に流れる微小電流領域から過大電流領域までの広範囲の電流を検知する第1電流検知部と、導線に流れる第1電流検知装置で検知する微小電流領域より低い微小電流領域の電流を検知する第2電流検知部とを備え、第1電流検知部は、導線を囲む1つの第1磁気コアと、この第1磁気コアに巻装された第1励磁コイルに励磁電流を供給し、第1励磁コイルに流れる励磁電流に応じた電圧と基準電圧とを比較して、第1磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態で励磁電流の極性を反転させる矩形波電圧を発生させる自励発振方式の第1励磁部とを有し、第2電流検知部は、導線を囲む1つの第2磁気コアと、第2磁気コアに巻装された第2励磁コイルに矩形波電圧を印加してこの第2磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態にする励磁電流を供給する他励発振方式の第2励磁部とを有しし、第2磁気コアは、第1磁気コアよりも角型比が大きく、保持力が小さな磁気特性を有し、角型比が0.5以上で、保持力が1.5以下に設定されている。
また、本発明に係る漏電遮断器の一態様は、上記構成を有する電流検知装置と、電流検知対象となる導線に介挿された引外しコイルを有する開閉機構部と、電流検知装置の第1電流検知部及び第2電流検知部の少なくとも一方で導線に流れる電流を検知したときに、開閉機構部を動作させる漏電動作制御部とを備えている。
本発明の一態様によれば、第1電流検知部で微小電流領域から過大電流領域までの広範囲な電流を検知し、第2電流検知部で、第1電流検知装置で検知する微小電流領域より低い微小電流領域の電流を検知することができ、より広範囲な電流領域の電流検知を行なうことができる。
また、本発明の一態様によれば、微小電流領域から過大電流領域までの広範囲な電流を検知する第1電流検知部と、第1電流検知装置で検知する微小電流領域より低い微小電流領域の電流を検知する第2電流検知装置とを備えた電流検知装置と、開閉機構部及び漏電遮断制御部とを備えることにより、より広範囲な電流領域の漏電電流を検知して電流遮断を行なうことができる漏電遮断器を提供することができる。
本発明の漏電遮断器の一実施形態を示すブロック図である。 第1磁気コアの特性を示すグラフであり、(a)は第1磁気コアの磁界の強さと磁束密度との関係を示す特性線図、(b)は励磁電流の波形図である。 第1励磁部の一実施例を示す回路図である。 第1励磁部のオペアンプの出力電圧と二次巻線の励磁電流との関係を示すグラフであり、(a)はオペアンプの出力電圧の波形図、(b)は第1励磁コイルの励磁電流の波形図である。 第2励磁部の一実施例を示す回路図である。 第2電流検出部の一実施例を示す回路図である。 第2励磁部のオペアンプの出力電圧と二次巻線の励磁電流との関係を示すグラフであり、(a)はオペアンプの出力電圧の波形図、(b)は第2励磁コイルの励磁電流の波形図、(c)は二値化回路の出力電圧波形図である。 第1電流検知部及び第2電流検知部の電流検出範囲を示す模式図である。 本発明の変形例を示すブロック図である。 図9の絶対値回路の出力電圧波形を示すグラフである。
次に、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明の一の実施の形態に係る漏電遮断器について図面を参照して説明する。
漏電遮断器1は、図1に示すように、電流測定対象となる2本の導線2a,2bからなる導線2における漏れ電流を検知する電流検知装置3と、導線2を開閉する開閉機構部4と、電流検知装置3で漏れ電流を検知したときに、開閉機構部4を動作させる漏電制御部5とを備えている。
電流検知装置3は、導線2に流れる例えば30mA程度の微小電流領域から数A程度の過大電流領域までの広範囲の電流を検知する第1電流検知部3Aと、導線2に流れる第1電流検知部で検知する微小電流領域より低い15mA未満(例えば6mA)〜例えば40mA程度の微小電流領域の電流を検知する第2電流検知部3Bとを備えている。
第1電流検知部3Aは、第1磁気コア11と、第1励磁コイル12と、第1励磁部13と、第1検知部14とを有する。
第1磁気コア11は、リング状の磁性体であり、2本の導線2a,2bを囲むように配置されている。つまり、第1磁気コア11の中空部には、図1に示すように、2本の導線2a,2bが通されている。また、第1磁気コア11は、図2(a)で細い実線(材料b)又は点線(材料c)で示すように、角形比が比較的小さい、磁束密度Bと磁界の強さHとの関係を表すB−H特性を有し、高透磁率材料の非線形な特性を有する。このB−H特性を有する第1磁気コア11のインダクタンスは、図2(b)に示すように、飽和電流G1付近で急激に消失する。第1磁気コア11を貫通する2本の導線2a,2bに任意の電流値C1の電流を通電すると、図2(b)のインダクタンスLと電流Iとの関係を表すL−I特性は、電流値C1に応じて磁界の強さがH方向にシフトしてインダクタンスが消失するタイミングがJ1へと変化する。
第1励磁コイル12は、第1磁気コア11に所定巻数で巻回され、両端が第1励磁部13に接続されている。
第1励磁部13は、自励発振方式の発振回路(励磁回路)であり、図3に示すように、コンパレータとして動作するオペアンプ13aを備えている。このオペアンプ13aの出力側と反転入力側との間に第1励磁コイル12が接続されている。また、オペアンプ13aの反転入力側は抵抗13bを介してグランドに接続され、オペアンプ13aの非反転入力側は、オペアンプ13aの出力側及びグランド間に直列に接続された分圧抵抗13c及び13d間に接続されている。そして、オペアンプ13aの出力側が第1検知部14に接続されている。なお、第1励磁部13が第1励磁コイル12に供給する励磁電流は、第1磁気コア11の磁束密度が飽和状態又はその近傍の状態となる電流値である。
第1励磁部13では、分圧抵抗13c及び13dの接続点Eの閾値電圧Vthがオペアンプ13aの非反転入力側に供給されており、この閾値電圧Vthと第1励磁コイル12及び抵抗13bの接続点Dの電圧Vfbとが比較されて、その比較出力が図4(a)に示す矩形波として出力側から出力される。
すなわち、時点t1で、図4(a)に示すように、オペアンプ13aの出力側の出力電圧Va1がハイレベルとなると、これが第1励磁コイル12に印加される。このため、第1励磁コイル12を出力電圧Va1と抵抗13bの抵抗値Rbとに応じた励磁電流Ibで励磁する。このとき、励磁電流Ibは、図4(b)に示すように、出力電圧Va1の立ち上がり時点t1から比較的急峻に立ち上がり、その後緩やかに増加して放物線状に増加し、その後再度比較的急峻に増加する。
一方、オペアンプ13aの反転入力側の第1励磁コイル12および抵抗13bの接続点Dの電圧Vfbは、第1励磁コイル12の励磁電流Ibの増加に応じて増加し、時点t2で非反転入力側の閾値電圧Vthに達すると(励磁電流Ibが図4(b)の+Ith1を上回ると)、オペアンプ13aから出力される矩形波電圧Va1が図4(a)に示すように、ローレベルに反転する。これに応じて第1励磁コイル12を流れる励磁電流Ibの極性が反転し、励磁電流Ibは最初は急峻に低下し、その後、緩やかに低下して放物線状に減少し、その後再度急峻に低下する放物線状に減少する。
このとき、閾値電圧Vthは、矩形波電圧Va1がローレベルとなっていることにより、低い電圧となっている。そして、オペアンプ13aの反転入力側の第1励磁コイル12および抵抗13bの接続点Dの電圧Vfbが、第1励磁コイル12の励磁電流Ibの減少に応じて減少し、時点t3で非反転入力側の閾値電圧Vth、すなわち励磁電流Ibが図4(b)の−Ith1を下回ると、オペアンプ13aの矩形波電圧Va1が図4(a)に示すように、時点t1と同様にハイレベルに反転する。
このため、矩形波電圧Va1は、図4(a)に示すように、ハイレベルおよびローレベルを繰り返す矩形波電圧となり、第1励磁部13が非安定マルチバイブレータとして動作する。そして、第1励磁コイル12の励磁電流Ibは、図4(b)に示すように増加および減少を繰り返す波形となる。
このため、電流が零のときにインダクタンスが飽和する電流(図2(b)のG1)と励磁電流Ibの極性が切り換わる電流(図4(b)のP)とを一致させる。そうすると、インダクタンスが飽和する電流(図2(b)のG1)が導線2a,2bの差電流の電流値C1に応じて変化するので、励磁電流Ibの極性が切り換わる電流(図2(b)のH)も同様に変化することになる。
この励磁電流Ibの極性が切り換わる電流値が変化することにより、オペアンプ13aの反転入力側の第1励磁コイル12および抵抗13bの接続点Dの電圧Vfbが閾値電圧Vthを上回るタイミングが遅れることになり、オペアンプ13aから出力される矩形波電圧Va1の立ち下がり時点が導線2a,2bの差電流の電流値C1に応じて図4(a)で破線図示のように遅れる。この結果、矩形波電圧Vaのデューティ比が導線2a,2bの差電流の電流値C1に応じて変化する。
したがって、第1励磁部13から出力される矩形波電圧Va1のデューティ比を第1検知部14で検出することにより、導線2a,2bを流れる差電流を検知することができる。
第1検知部14は、第1検出回路15、第1ノイズフィルタ回路16、第1増幅回路17及び第1比較器18を備えている。
第1検出回路15は、第1励磁部13から出力される矩形波電圧Va1のデューティ比をハイレベル状態を維持している時間とローレベル状態を維持している時間とを計測することにより検出できるが、ここでは、矩形波電圧Va1を平均化するローパスフィルタと、絶対値回路とで矩形波電圧Va1のデューティ比に応じた電圧値の直流電圧Vd1を得るようにしている。この直流電圧Vd1が第1ノイズフィルタ回路16に出力される。
第1ノイズフィルタ回路16は、第1検出回路15から出力される直流電圧Vd1に重畳するインパルス性のノイズやインバータ負荷等の高周波ノイズを除去するもので、一次又は二次のローパスフィルタで構成されている。この第1ノイズフィルタ回路16でノイズ除去されたフィルタ出力Vf1は、第1増幅回路17に出力される。
第1増幅回路17は、フィルタ出力Vf1を増幅し、増幅した直流増幅信号Vdaを第1比較器18に出力する。ここで、第1増幅回路17の増幅率は、出力電圧が残留するノイズ成分の影響を受けない程度の増幅率に設定されている。
第1比較器18は、第1増幅回路17から出力される矩形波電圧Va1のデューティ比に応じた直流増幅信号Vdaを例えば30mAに相当する第1閾値Vref1と比較し、直流増幅信号Vdaが第1閾値Vref1未満であるときにローレベルとなり、直流増幅信号Vdaが第1閾値Vref1以上であるときにハイレベルとなる漏電検知信号Sr1を漏電制御部5に出力する。
第2電流検知部3Bは、例えば40mAから第1電流検知部3Aで検知される30mAより低い15mA以下の微小電流範囲の漏れ電流を検知するものであり、第2磁気コア21と、第2励磁コイル22と、第2励磁部23と、第2検知部24とを有する。
第2磁気コア21は、前述した第1電流検知部3Aの第1磁気コア11と同様の構成を有するが、B−H特性の角型比が図2で太線図示(材料a)のように第1磁気コア11のB−H特性の角型比より大きくなり、且つ保持力が小さくなるように設定されている。この場合の角型比は0.5以上が好ましく、保持力は1.5以下であることが好ましい。
第2励磁コイル22は、第2磁気コア21に所定巻数で巻回され、一端が第2励磁部23に接続され、他端が第2検知部24に接続されている。
第2励磁部23は、他励発振方式の発振回路(励磁回路)で構成されている。この第2励磁部23は、図5に示すように、無安定マルチバイブレータの構成を有し、所定周波数の矩形波電圧Va2を第2励磁コイル22に印加することにより第2励磁コイル22に励磁電流を供給する。
ここで、第2励磁部23は、コンパレータとして動作するオペアンプ23aを備えている。このオペアンプ23aの出力側及び反転入力側間に帰還抵抗23bが接続されている。また、オペアンプ23aの出力側とグランドとの間に分圧抵抗23c及び23dが直列に接続され、これら分圧抵抗23c及び23dの接続点がオペアンプ23aの非反転入力側に接続されている。さらに、オペアンプ23aの反転入力側とグランドとの間にコンデンサ23eが接続されている。なお、第2励磁部23が第2励磁コイル22に供給する励磁電流は、第2磁気コア21の磁束密度が飽和状態またはその近傍の状態となる電流値である。
第2励磁部23では、帰還抵抗23bの抵抗値をR、分圧抵抗23cの抵抗値をR、分圧抵抗23dの抵抗値をRとし、コンデンサ23eの容量値をCとしたとき、下記(1)式で表される周波数fとなる図7(a)に示す矩形波電圧Va2が出力される。この矩形波電圧Va2には、図7(a)に示すように、インバータ負荷等の高周波ノイズが重畳されている。
=1/(2・C・R・ln(1+2/R/R)) ・・・(1)
なお、オペアンプ23aで第2励磁コイル22に励磁電流を十分に供給できない場合には、必要に応じて図示しない電流ブースターをオペアンプ23aの出力側に接続することで励磁電流を増加させることが可能である。
そして、第2励磁部23から出力される矩形波電圧Va2を第2励磁コイル22に印加し、第2磁気コア21が十分に飽和する電流で励磁した場合の第2励磁コイル22に流れる励磁電流Iexは、図7(b)に示すように、表すことができる。
すなわち、第2励磁コイル22にパルス状の矩形波電圧Va2を印加すると、最初に第2磁気コア21のインダクタンスで決まる電流Iexが流れ、第2磁気コア21のインダクタンスが飽和すると(図7(b)中のF点)、第2励磁コイル22の抵抗で決まる励磁電流Iexが流れる。
第2磁気コア21を貫通する導線2a,2bに任意の差電流が流れると、前述した図2(b)に示すように、電流Cに応じてインダクタンスが消失するタイミングが変化する。したがって、図7(b)に示す励磁電流Iexもインダクタンスが消失するタイミングが点Fから点Hに変化する。すなわち、第2励磁コイル22を流れる電流のデューティ比が変化することになる。
このため、第2励磁コイル22の励磁電流Iexの、インダクタンスが消失することによるデューティ変化を検出することにより、導線2a,2bに流れる差電流C2の検知が可能となる。
このため、第2励磁コイル22の他端に、励磁電流Iexを検知する第2電流検知部3Bを接続する。この第2電流検知部3Bは、図1に示すように、第2検出回路25、第2ノイズフィルタ回路26、第2増幅回路27及び第2比較器28を有する。
第2検出回路25は、図6に示すように、電流−電圧変換回路31、二値化回路32及び電流検知回路33を備えている。
電流−電圧変換回路31は、図6に示すように、第2励磁コイル22とグランドとの間に接続されたシャント抵抗31aで構成され、このシャント抵抗31aの第2励磁コイル22側から励磁電圧Vb2が出力される。
この励磁電圧Vb2は、シャント抵抗31aの抵抗値をRSHとすると、下記(2)式のように抵抗値RSHと励磁電流Iexとの積で表される。
Vb2=Iex・RSH …………(2)
二値化回路32は、図6に示すように、ヒステリシス付コンパレータ32aで構成されている。このヒステリシス付コンパレータ32aは、電流−電圧変換回路31から出力された出力電圧Vb2が入力されるオペアンプ32bと、オペアンプ32bの出力側とグランド間に接続した抵抗32c及び32dとを有し、抵抗32c及び32dの接続点がオペアンプ32bの非反転入力側に接続されている。
このヒステリシス付コンパレータ32aのヒステリシス幅Vhyは、ヒステリシス付コンパレータ32aから出力される矩形波電圧をVc2とし、抵抗32c及び32dの抵抗値をそれぞれRc及びRdとしたときに、下記(3)式で表される。
Vhy=Vc2・(Rc+Rd)/Rc ・・・(3)
このように、二値化回路32をヒステリシス付コンパレータ32aで構成することにより、電流−電圧変換回路31から出力される出力電圧Vb2に、図7(b)に示すように、ノイズが重畳されている場合でも、ヒステリシス幅Vhyの範囲内でのノイズの影響を除去した図7(c)に示す矩形波電圧Vc2を出力することができる。
電流検知回路33は、図6に示すように、二値化回路32から出力される矩形波電圧Vc2が入力され、この矩形波電圧Vc2を平均化する低域通過フィルタ33aと、この低域通過フィルタ33aの出力を絶対値化して測定電流C2の値に対応した測定電圧である直流電圧Vd2を出力する絶対値回路33bとを備えている。
この電流検知回路33では、図7(c)に示す矩形波電圧Vc2を平均化することで、測定電流Iexの電流値が零である場合の実線図示の矩形波は、デューティ比が略50%となるので、平均値が略“0”となるが、測定電流C2が流れる場合の図7(c)で点線図示の矩形波は、デューティ比が50%未満(オン時間がオフ時間より短い状態)となることにより、平均値が一点鎖線図示のように負値となる。この負値の平均値が絶対値回路33bで絶対値化されて、測定電流C2の値に対応した直流電圧Vd2として第2ノイズフィルタ回路26に出力される。
第2ノイズフィルタ回路26は、除去したいノイズ成分の周波数に応じて設計されるが、一例として低域通過フィルタで構成することができる。
この第2ノイズフィルタ回路26は、図6に示すように、正帰還形とされた二次の低域通過フィルタ26aで構成されている。この低域通過フィルタ26aは、電流検知回路33から出力される直流電圧Vd2を抵抗26b及び26cを介して非反転入力側に入力されるとともに、出力側が反転入力側に直接接続されたオペアンプ26dと、抵抗26cとオペアンプ26dの非反転入力側の接続点とグランド間に接続されたコンデンサ26eと、抵抗26b及び26cの接続点とオペアンプ26dの反転入力側との間に接続されたがコンデンサ26fとを備えている。
この第2ノイズフィルタ回路26のカットオフ周波数fcは、抵抗26b及び26cの抵抗値を等しい抵抗値Rfとし、コンデンサ26e及び26fの容量を互いに等しいCfとすると、下記(4)式で表される。
fc=1/(2・π・Rf・Cf) …………(4)
ここで、抵抗値Rf及び容量Cfを除去したいノイズ成分の下限周波数に応じて設定することにより、高周波のノイズ成分を確実に除去することができる。しかも、二次の低域通過フィルタを適用しているので、急峻な遮断特性を得ることができる。
この第2ノイズフィルタ回路26から出力されるインバータ負荷等の高周波ノイズを除去したフィルタ出力Vf2が第2増幅回路27で比較的低い増幅率で増幅され、この第2増幅回路27から出力される直流増幅信号Vda2が第2比較器28に入力される。ここで、第2増幅回路27の増幅率は出力電圧が残留ノイズの影響を受けない程度の増幅率に設定されている。
この第2比較器28では、第2増幅回路27から出力される直流増幅信号Vda2と例えば15mA以下の微小電流に相当する第2閾値Vref2とを比較し、直流増幅信号Vdaが第1閾値Vref1未満であるときにローレベルとなり、直流増幅信号Vdaが第1閾値Vref1以上であるときにハイレベルとなる漏電検知信号Sr2を漏電制御部5に出力する。
漏電制御部5は、図1に示すように、第1電流検知部3Aから出力される漏電検知信号Sr1及び第2電流検知部3Bから出力される漏電検知信号Sr2が入力される論理和回路5aと、この論理和回路5aの論理和出力が入力される漏電引外し信号出力回路5bとを有する。漏電引外し信号出力回路5bは、論理和回路5aから出力される論理和出力がローレベルであるときには、開閉機構部4を動作させる漏電引外しコイル4cを励磁する励磁信号を出力せず、論理和出力がハイレベルとなったときに開閉機構部4を動作させる漏電引外しコイル4cを励磁する励磁信号を出力する。
開閉機構部4は、図1に示すように、導線2a及び2bに介挿された通常時は閉極状態に制御され、漏電検知時に開極状態に制御される開閉接点部4a及び4bと、非励磁時に開閉接点部4a及び4bを閉極状態に維持し、励磁時に開閉接点部4a及び4bを開極状態に制御する引外しコイル4cとを備えている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、電流測定対象となる導線2a及び2bに漏電が生じておらず、導線2a及び2b間に差電流が生じていないときには、第1電流検知部3Aの第1励磁部13から出力される矩形波電圧Va1が図4(a)で実線図示のように、デューティ比が略50%となっている。このため、第1検出回路15で、矩形波電圧Va1を平均化することにより、直流検知電圧は零となり、これが絶対値化されても零を維持し、この直流検知電圧が第1ノイズフィルタ回路16でノイズ除去され、第1増幅回路17で増幅されても零の直流増幅電圧が第1比較器18に供給される。
この第1比較器18では、入力される直流増幅電圧が第1閾値Vref1より小さい値となるので、ローレベルの漏電検知信号Sr1を出力する。
同様に、第2電流検知部3Bでは、第2励磁部23から出力される図7(a)に示す矩形波電圧Va2が第2磁気コア21に巻装された第2励磁コイル22に供給されることにより、この第2励磁コイル22から図7(b)で実線図示の励磁電流Iexが出力され、これが第2検出回路25に供給される。
この第2検出回路25では、電流−電圧変換回路31で励磁電流Iexを電圧Vb2に変換し、この電圧Vb2を二値化回路32に供給することにより、この二値化回路32から図7(c)で実線図示のデューティ比が50%となる矩形波電圧Vc2が出力される。このデューティ比50%の矩形波電圧Vc2が電流検知回路33に供給され、この電流検知回路33で平均化されて絶対値化されることにより、零の直流電圧Vd2が出力される。
この零の直流電圧Vd2が第2ノイズフィルタ回路26でノイズ除去されてから第2増幅回路27で増幅されて第2比較器28に入力される。このとき、第2増幅回路27から出力される直流増幅電圧Vda2も零であるので、第2比較器28からローレベルの漏電検知信号Sr2が出力される。
このため、漏電制御部5では、第1電流検知部3A及び第2電流検知部3Bからともにローレベルの漏電検知信号Sr1及びSr2が入力されるので、ローレベルの論理和信号が漏電引外し信号出力回路5bに出力され、この漏電引外し信号出力回路5bかられ励磁信号が出力されず、開閉機構部4の引外しコイル4cが非励磁状態を維持するので、導線2a及び2bが通電可能状態を維持する。
この漏電が生じていない健全状態で、導線2a及び2b間に、第2電流検知部3Bで電流検知可能な例えば30mA未満で、且つ例えば15mA以下の検知可能電流以上の微小電流が差電流として流れると、これが第2電流検知部3Bで検知される。
すなわち、第2電流検知部3Bでは、導線2a及び2b間に差電流が生じると、第2磁気コア21に巻装された第2励磁コイル22に流れる励磁電流Iexが図7(b)で鎖線図示のように、矩形波電圧Va2の立ち上がり時には、第2磁気コア21のインダクタンスによって決まる電流が流れる状態からインダクタンスが飽和して第2励磁コイル22の抵抗で決まる電流が流れる状態に切り換わるタイミングが通常時のF点からH点に遅れることになる。
一方、矩形波電圧Va2の立ち下がり時には、第2励磁コイル22の抵抗で決まる電流が流れる状態からから第2磁気コア21のインダクタンスで決まる電流が流れる状態となるタイミングは変わらないが、電流が急峻に低下するタイミングが早まることになる。
このため、電流−電圧変換回路31の出力電圧Vb2を二値化回路32で二値化したときに、二値化信号Vc2は、図7(c)で点線図示のように、実線図示のオン区間の時間が短くオフ区間の時間が長いデューティ比が50%より少ない矩形波信号となる。
このため、二値化信号Vc2を電流検知回路33で平均化することにより、図7(c)で一点鎖線図示のように負値となる直流電流となり、これを絶対値回路33bで絶対値化することにより、漏洩電流を表す直流電圧Vd2が出力される。
この直流電圧Vd2を第2ノイズフィルタ回路26でノイズ除去し、第2増幅回路27で比較的低い増幅率で増幅した後第2比較器28に供給することにより、直流増幅電圧Vda2が第2閾値Vref2より大きくなって、この第2比較器28からハイレベルの漏電検知信号Sr2が出力される。
このため、漏電制御部5で論理和回路5aの出力信号がハイレベルとなることにより、漏電引外し信号出力回路5bからハイレベルの励磁信号が引外しコイル4cに出力され、開閉接点部4a及び4bが開極状態に制御される。
ところで、第2電流検知部3Bでは、第2磁気コア21の角型比が0.5以上と大きいので、第1電流検知部3Aの電流検知範囲の最小電流である例えば30mAより小さい例えば15m以下の微小電流を検知可能である反面、導線2a及び2bに流れる差電流が増加するにつれて第2磁気コア21のインダクタンスによって決まる電流から第2励磁コイル22の抵抗によって決まる電流に切り換わるタイミングが遅くなるので、例えば40mA以上となると正値側の成分がなくなり、デューティ比が零となってデューティ変化がなくなってしまう。このため、二値化回路32から出力される出力電圧が負値の一定値となり、電流変化を検知できなくなる。
この第2電流検知部3Bでの電流変化を検知できなくなる最大検知電流である例えば40mAに達する前に、微小電流が30mA以上となると第1電流検知部3Aで微小電流の検知が可能となる。
この第1電流検知部3Aでは、第1磁気コア11の角型比が第2電流検知部3Bの第2磁気コア21の角型比より小さく設定されているので、例えば30mA未満の微小電流の検知は不可能であるが、30mA以上から数Aまでの電流範囲の電流検知が可能となる。
この第1電流検知部3Aでは、図4(b)に示すように、導線2a及び2bに流れる差電流が大きくなるにつれて電流の方向が変化するタイミングが遅れ、これによって、第1励磁部13から出力される矩形波電圧Va1のデューティ比が図4(a)に示すように増加する。
したがって、第1励磁部13から出力される矩形波電圧Va1のデューティ比を第1検出回路15で検知し、この第1検出回路15から出力されるデューティ比に応じた直流電圧を第1ノイズフィルタ回路16に供給してインバータ負荷の高周波ノイズ等を除去してから第1増幅回路17で増幅し、第1比較器18で第1閾値Vref1と比較することにより、例えば30mA〜数Aの広範囲な電流領域で電流検知を行なうことができる。
そして、第1比較器18で第1増幅回路17の増幅出力が第1閾値Vref1以上となると、第1比較器18からハイレベルの漏電検知信号Sr1が出力され、これが漏電制御部5に供給される。
このため、漏電制御部5では論理和回路5aの出力信号がハイレベルとなることにより、漏電引外し信号出力回路5bから励磁信号が引外しコイル4cに出力されて、開閉接点部4a及び4bが開極状態に制御されて、導線2a及び2bの通電路が開放される。
このように、上記実施形態によると、角型比が小さな第1磁気コア11を有し、この第1磁気コア11に巻装された第1励磁コイル12に自励式の第1励磁部13から励磁電流を供給し、第1励磁部13から出力される矩形波電圧のデューティ比を検出する第1電流検知部3Aで、導線2a,2bに流れる図8のその他の電流領域で表される例えば30mA〜数Aの広範囲な電流領域の微小な差電流を検知する。
一方、第1電流検知部3Aでは検知できない、図8の微弱電流領域で表される例えば30mA未満で、例えば15mA以下の微小電流を、角型比の大きな第2磁気コア21を有し、この第2磁気コア21に巻装された第2励磁コイル22に他励式の第2励磁部23から励磁電流を供給し、この第2励磁コイル22の励磁電流から導線2a,2bを流れる差電流を検知する第2検出回路25で検知することができる。
したがって、導線2a及び2bを流れる差電流を、自励式の第1励磁部13を有する第1電流検知部3Aと、他励式の第2励磁部23を有する第2電流検知部3Bとを有する電流検知装置で例えば15mA以下の微小電流から数Aまでの広範囲な電流領域でノイズの影響を受けることなく正確に検知することができる。
そして、第1電流検知部3A及び第2電流検知部3Bを有する電流検知装置で導線2a及び2bを流れる漏れ電流による差電流を正確に検知したときに、漏電制御部5で開閉機構部4を動作させて導線2a及び2bの通電路を開放することにより、例えば15mA以下の微小漏電電流から数A程度の漏電電流までの広範囲な漏電電流をノイズの影響を受けることなく正確に検知して、漏電引外し動作する漏電遮断器を提供することができる。
しかも、第1電流検知部3Aは、1つの第1磁気コアを設け、この第1磁気コアに巻装した第1励磁コイルに自励式の第1励磁部から励磁電流を供給することにより、例えば30mA〜数Aの広範囲な電流領域の電流を正確に検出することができる。この第1電流検知部3Aでは、第1磁気コアの角型比を小さくすることにより、磁気飽和を抑制して広範囲な電流領域の電流検知を可能とすることができる。
また、第2電流検知部3Bは、1つの第2磁気コアを設け、この第2磁気コアに巻装した第2励磁コイルに他励式の第2励磁部から励磁電流を供給することにより、第2励磁コイルのインダクタンス値の変動を防止してノイズの影響を抑制し、例えば15mA以下の微小電流を精度良く検出することができる。この第2電流検知部3Bでは、第2磁気コアの角型比を第1電流検知部3Aの第1磁気コアの角型比より多くすることにより、例えば15mA以下のより微小な電流を検知することができる。
なお、上記実施形態では、漏電を検知する主回路導線2が2本の導線2a,2bである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば主回路導線2は一本の導線であってもよい。
また、上記実施形態では、第1電流検知部3Aを第1励磁部13から出力される矩形波電圧のデューティ比を検出して、電流を検知する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第1励磁部13から出力される矩形波電圧の周波数を検出してより大きな電流領域の漏れ電流を検知することができる。すなわち、図9に示すように、第1励磁部13から出力される矩形波電圧Va1を周波数−電圧変換して電圧信号を出力する高域通過フィルタ61とその出力側に接続した絶対値回路62とで第3検知部を構成し、第1励磁部13の矩形波電圧Va1の周波数増加を検出して数Aより大きい大電流領域の測定電流を検出することができる。この第3検知部では、絶対値回路62の出力電圧Vb3は、図10に示すように、前述した第1電流検知部3Aで検知可能な電流領域+I1(+数A)〜−I1(−数A)の範囲では、閾値電圧Vref3より低い電圧となり、+I1以上及び−I1以下で閾値電圧Vref3より大きな電圧となり、ある電圧に達すると飽和する。したがって、上記実施形態と同様に、絶対値回路62の出力電圧をノイズフィルタ回路でノイズ除去した後に増幅して比較器で閾値電圧Vref3比較することにより、数A以上の電流を検知することができる。
1 漏電遮断器
2 主回路導体
2a,2b 導線
3 電流検知装置
3A 第1検知装置
3B 第2検知装置
4 開閉機構部
4a,4b 開閉接点部
4c コイル
5 漏電制御部
5a 論理和回路
5b 信号出力回路
11 第1磁気コア
12 第1励磁コイル
13 第1励磁部
13a オペアンプ
13b 抵抗
13c 分圧抵抗
14 第1検知部
15 第1検出回路
16 第1ノイズフィルタ回路
17 第1増幅回路
18 第1比較器
21 第2磁気コア
22 第2励磁コイル
23 第2励磁部
23a オペアンプ
23b 帰還抵抗
23c,23d 分圧抵抗
23e コンデンサ
24 第2検知部
25 第2検出回路
26 第2ノイズフィルタ回路
26a 低域通過フィルタ
26b 抵抗
26c 抵抗
26d オペアンプ
26e コンデンサ
26f コンデンサ
27 第2増幅回路
28 第2比較器
31 電流−電圧変換回路
31a シャント抵抗
32 二値化回路
32a ヒステリシス付コンパレータ
32b オペアンプ
32c 抵抗
33 電流検知回路
33a 低域通過フィルタ
33b 絶対値回路
61 高域通過フィルタ
62 絶対値回路

Claims (6)

  1. 電流検知対象の導線に流れる微小電流領域から過大電流領域までの広範囲の電流を検知する第1電流検知部と、前記導線に流れる前記第1電流検知部で検知する微小電流領域より低い微小電流領域の電流を検知する第2電流検知部とを備え、
    前記第1電流検知部は、前記導線を囲む1つの第1磁気コアと、前記第1磁気コアに巻装された第1励磁コイルに励磁電流を供給し、前記第1励磁コイルに流れる前記励磁電流に応じた電圧と基準電圧とを比較して、前記第1磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態で前記励磁電流の極性を反転させる矩形波電圧を発生させる自励発振方式の第1励磁部とを有し、
    前記第2電流検知部は、前記導線を囲む1つの第2磁気コアと、前記第2磁気コアに巻装された第2励磁コイルに矩形波電圧を印加して当該第2磁気コアを飽和状態またはその近傍の状態にする励磁電流を供給する他励発振方式の第2励磁部とを有し、
    前記第2磁気コアは、前記第1磁気コアよりも角型比が大きく、保持力が小さな磁気特性を有し、角型比が0.5以上で、保持力が1.5以下に設定されていることを特徴とする電流検知装置。
  2. 前記第1電流検知部は、前記第1励磁部から出力される矩形波電圧のデューティ変化から前記導線に流れる電流を検知する第1検知部を有することを特徴とする請求項1に記載の電流検知装置。
  3. 前記第2電流検知部は、前記第2励磁コイルから出力される励磁電流を電圧に変換し、変換した前記電圧の大きさが変化するタイミングに基づく矩形波電圧から前記導線に流れる電流を検知する第2検知部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電流検知装置。
  4. 前記第2電流検知部は、第2励磁コイルから出力される励磁電流を電圧に変換して出力する電流−電圧変換部と、該電流−電圧変換部から出力される出力電圧の大きさが変化するタイミングに基づいて矩形波電圧に変換する二値化部と、二値化部から出力される矩形波電圧に基づいて前記導線に流れる電流を検知する第2検知部とを備えていることを特徴とする請求項に記載の電流検知装置。
  5. 請求項1からの何れか1項に記載の電流検知装置と、電流検知対象となる導線に介挿された引外しコイルを有する開閉機構部と、前記電流検知装置の第1電流検知部及び第2電流検知部の少なくとも一方で前記導線に流れる電流を検知したときに、前記開閉機構部を動作させる漏電動作制御部とを備えていることを特徴とする漏電遮断器。
  6. 前記第1電流検知部は、前記導線に流れる電流を検知したときに第1電流検知信号を出力し、前記第2電流検知部は、前記導線に流れる電流を検知したときに第2電流検知信号を出力し、漏電動作制御部は、前記第1電流検知信号及び前記第2電流検知信号が入力される論理和回路と、該論理和回路を介して前記第1電流検知信号及び前記第2電流検知信号の少なくとも一方が入力されたときに引外し信号を出力する漏電引外し信号出力回路とを備え、前記漏電引外し信号出力回路から出力される励磁信号によって前記開閉機構部の引き外しコイルを動作させることを特徴とする請求項に記載の漏電遮断器。
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