JP5625525B2 - 電流検知装置 - Google Patents

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本発明は、漏電検知等に用いる高透磁率材料の非線形な特性を利用する電流検知装置に関する。
この種の電流検知装置としては、種々の構成を有するものが提案され、実施されているが、構造的に簡単で微小電流の検知が可能なものとしてフラックスゲート型の電流センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された従来例では、図7(a)に示す構成を有する。すなわち、軟質磁性体製の同形,等大に構成された円環状をなすコア101及び102と、各コア101及び102に等しい回数巻回された励磁コイル103と、各コア101及び102にわたるよう一括して巻回された検出コイル104とを備えている。
励磁コイル103には図示しない交流電源が、また検出コイル104には図示しない検出回路が接続されている。そして、両コア101及び102の中心に電流を測定する対象物たる被測定導線105が挿通されている。
励磁コイル103はこれに通電したとき両コア101及び102に生じる磁場が逆相であって互いに打ち消し合うようコア101及び102に巻回されている。
そして、励磁コイル103に励磁電流iexを通電したとき、各コア101及び102に生じる磁束密度Bの経時変化は、図7(b)に示すようになる。軟質磁性体製のコア101及び102の磁気特性は磁場の大きさHが所定の範囲内では磁場の大きさHと磁束密度Bとは直線的な関係にある。しかしながら、磁場の大きさHが所定値を超えると、磁束密度Bが変化しない磁気飽和の状態となる関係にあることから、励磁コイル103に励磁電流iexを通電すると、各コア101及び102に発生する磁束密度Bは実線図示のように上下対称の台形波状に変化し、しかも相互に180°位相がずれた状態となる。
今、被測定導線105に矢印で示す如く下向きに直流電流値Iが通電しているものとすると、この直流分に相当する磁束密度が重畳される結果、磁束密度Bは図7(b)に破線で示す如く、台形波のうち、上方の台形波はその幅が拡大され、一方下方の台形波はその幅が縮小された状態となる。
ここで、両コア101及び102に生じた磁束密度Bの変化を正弦波(起電力に対応)で表現すると図7(c)に示すようになる。この図7(c)では、前述した図7(b)で実線図示の台形波に対応して実線図示のように180°位相がずれた周波数fの正弦波(起電力)が表れるが、これらは180°ずれているため互いに打ち消し合う。一方、図7(b)で破線図示の台形波に対応して図7(c)には破線図示のような2倍の周波数2fの2次高調波が表れる。この2次高調波は位相が180°ずれているため、相互に重畳すると図7(c)の最下段に示すような正弦波信号となり、これが検出コイル104で検出される。
この検出コイル104で捉えられた検出信号は被測定導線105を流れる直流の電流値Iに対応しており、これを処理することで電流値Iを検出することができる。
また、他の従来例として、検知すべき電流を流す1次巻線と、この1次巻線から電気的に絶縁され磁気コアにより1次巻線に磁気的に結合されている2次巻線とを具備している1以上の第1の検知変成器と、飽和を検出してそれに応じて磁化電流の方向を反転させる手段を含む前記磁気コアを周期的に飽和状態に駆動するために前記2次巻線に交互に反対方向の磁化電流を供給する手段と、感知される電流に実質上比例する出力信号を出力する処理手段とを備えている検知手段を具備して電流センサが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この電流センサは、さらに、前記第1の検知変成器の2次巻線に接続されて感知する電流によって前記2次巻線中に生成された磁化電流の低周波または直流成分を分離するローパスフィルタと、感知される電流が通過する1次巻線と、2次巻線とを有し、その2次巻線の入力側は前記ローパスフィルタの出力部に結合され、その出力側は前記装置の出力信号が生成される抵抗によって設置されている第2の検知変成器とを具備している。
特開2000−162244号公報 特許第2923307号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、2つのコア101及び102を使用するため、実際にはコア101及び102の磁気特性を完全に一致させることは困難であるため、磁気特性の違いにより励磁電流iexによる電圧が完全に打ち消されることなく発生してしまう。これが2次高調波成分に対応した検出電圧のS/N比を悪化させ、微小電流の検知が難しいという未解決の課題がある。
また、検出コイル104から出力される電流値Iに対応した2次高調波は、電流値Iが大きくなり過ぎると、図9(c)で破線図示のように台形波の形が歪んでしまうために、電流Iと2次高調波成分の関係が比例関係ではなくなる。これにより、電流値Iの検知範囲が制限されてしまうために、広い範囲の電流を検出できないという未解決の課題もある。
また、少なくとも2つのコアを使用するので、小型化や低コスト化を実現し難いという未解決の課題もある。
また、特許文献2に記載された従来例にあっても、第1の検知変成器と第2の検知変成器とを設ける必要があり、1つの磁気コアによって広い範囲の電流を検出できないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、1第で広い電流範囲を測定可能で、周囲環境条件により影響を受けることが少なく、小型、低コストで、広い範囲の微小電流検知が可能な電流検知装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一の形態に係る電流検知装置は、測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイルと、オペアンプを有し、該オペアンプの出力側および反転入力側間に前記励磁コイルを接続し、前記励磁コイルおよび前記反転入力側間の接続点と接地との間に抵抗を接続し、前記出力側および接地間に分圧抵抗を接続し、当該分圧抵抗で分圧された閾値電圧を前記オペアンプの非反転入力側に供給し、前記励磁コイル及び抵抗間の当該励磁コイルに流れる電流に応じた電圧を前記オペアンプの反転入力側に供給し、前記オペアンプの出力側から前記励磁コイルに供給する励磁電流の極性を反転させる矩形波電圧を発生する励磁手段と、該励磁手段から出力される前記矩形波電圧のデューティ変化に基づいて前記測定電流を検知する電流検知手段と、前記抵抗の抵抗値を切り換えて前記励磁コイルに流れる励磁電流を少なくとも2種類の電流値に切り換える励磁電流値切換手段と、前記分圧抵抗の抵抗値を切り換えて少なくとも2種類の前記閾値電圧に切り換える閾値切換手段と、測定すべき電流範囲を広げるように、前記励磁電流切換手段及び前記閾値切換手段を同時に切換える切換制御手段とを備え、前記切換制御手段は、前記2種類の励磁電流の比と、前記2種類の閾値電圧の比とが、それぞれ反比例の関係となるように、前記励磁電流値と前記閾値電圧とを同時に切り換えるように構成されている。
この構成によると、励磁手段で励磁コイルに矩形波電圧を印加することにより、励磁コイルのインダクタンスで決まる鋸歯状波となる励磁電流が流れ、その励磁電流の極性が切り換わる電流を、電流が零のときに磁気コアのインダクタンスが飽和電流と一致させることにより、導線を流れる測定電流に応じて励磁電流の極性が切り換わる電流が変化し、これに応じて矩形波電圧の立ち下がりを変化させる。これによって矩形波電圧のデューティを検出することにより、測定電流を検知することができる。
また、励磁手段での閾値及び励磁コイルに供給する励磁電流値の組を複数組選択可能となり、電流検出感度を変更可能となるので、より広い電流範囲の測定電流を検知することができる。
さらに、電流検出感度の切り換えを正確に行うことができる。
本発明によれば、磁気コアのインダクタンスが飽和電流付近で急に消失する特性が内部を貫通する導線の電流によってシフトすることを利用して、励磁手段で、励磁コイルに、矩形波電圧を印加して、磁気コアを飽和状態又はその近傍の状態とする励磁電流を供給し、励磁コイルに磁気コアのインダクタンス消失に応じた電流変化を生じさせ、この電流変化で矩形波電圧の立ち下がりを変化させる。このため、矩形波電圧のデューティを検出することにより、導線に流れる測定電流を検知する。このため、電流検知装置を1つの磁気コアを用いて構成することができ、磁気コアの材料特性の違いによりS/N比が低下することがなく、微小電流を高精度で検出することができる。
また、電流検知装置を1つの磁気コアと1つの巻線とで構成できるので、小型、低コスト化が可能となる。
さらに、磁気センサ等を使用しないので、堅牢で、周囲環境条件により影響を受けることが少ない電流検知装置を提供できる。
しかも、閾値及び励磁電流の組を複数切り換えることにより、電流検出感度を切り換えて、より広い電流範囲の電流検知が可能となる。
本発明に係る電流検知装置の第1の実施形態を示す構成図である。 図1の発振回路の一例を示す回路図である。 発振回路の出力電圧波形と励磁コイルの電流波形とを示す模式図である。 磁気コアの磁気異の強さと磁束密度の関係を示す特性線図及び磁気コアのインダクタンス特性を示す特性線図である。 本発明の第2の実施形態を示す発振回路の一例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態における励磁電流波形を示す模式図である。 従来例を示す説明図であって、(a)センサ部の構成図、(b)は励磁コイルに励磁電流を通電したときの各磁気コアの磁束密度を示す図、(c)は各磁気コアの磁束密度を正弦波で表現した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る電流検知装置の一実施形態を示す構成図である。図中、1a,1bは例えば漏電検知等の対象物に設けられた例えば10A〜800Aの往復の電流Iが流れる導線であって、健全状態では導線1a,1bに流れる電流の和はゼロであるが、漏電や地絡などで導線1a,1bに流れる電流の和が零にならず、検出対象とする例えば15mA〜500mA程度の微小な差異電流が流れる。これら導線1a,1bの回りにリング状の磁気コア2が配設されている。つまり、磁気コア2内に導線1a,1bが挿通されている。
磁気コア2には、励磁コイル3が所定巻数で巻回されており、この励磁コイル3に励磁手段としての発振回路4から励磁電流が供給される。
発振回路4は、図2に示すように、コンパレータとして動作するオペアンプ11を備えている。このオペアンプ11の出力側と反転入力側との間に励磁コイル3が接続されている。また、オペアンプ11の反転入力側は抵抗12を介してグランドに接続され、オペアンプ11の非反転入力側は、オペアンプ11の出力側及びグランド間に直列に接続された分圧抵抗13及び14間に接続されている。
そして、オペアンプ11の出力側及びグランドが出力端子to1及びto2に接続されている。
このため、発振回路4では、分圧抵抗13及び14の接続点Eの閾値電圧Vthがオペアンプ11の非反転入力側に供給されており、この閾値電圧Vthと励磁コイル3及び抵抗12との接続点Dの電圧Vdとが比較されて、その比較出力が図3(a)に示す矩形波として出力側から出力される。
今、図3(a)に示すように、時点t1で、オペアンプ11の出力側の出力電圧Vaがハイレベルとなると、これが励磁コイル3に印加される。このため、励磁コイル3を出力電圧Vaと抵抗12の抵抗値R12とに応じた励磁電流Ibで励磁する。このとき、励磁電流Ibは、図3(b)に示すように、出力電圧Vaの立ち上がり時点t1から比較的急峻に立ち上がり、その後緩やかに増加する放物線状に増加する。
このとき、オペアンプ11の非反転入力側に出力電圧Vaを分圧抵抗13及び14の接続点Eで得られる分圧抵抗13及び14の抵抗値R13及びR14で分圧された比較的大きな閾値電圧Vthが入力されている。一方、オペアンプ11の反転入力側の励磁コイル3及び抵抗12の接続点Dの電圧Vdは、励磁コイル3の励磁電流Ibの増加に応じて増加し、この電圧Vdが時点t2で非反転入力側の閾値電圧Vthを上回ると、オペアンプ11の出力電圧Vaが図3(a)に示すように、ローレベルに反転する。
これに応じて励磁コイル3を流れる励磁電流Ibの極性が反転し、励磁電流Ibは最初は急峻に低下し、その後緩やかに低下する放物線状に減少する。
このとき、閾値電圧Vthは、ローレベルとなっていることにより、閾値電圧Vthも低い電圧となっている。そして、オペアンプ11の反転入力側の励磁コイル3及び抵抗12の接続点Dの電圧Vdが、励磁コイル3の励磁電流Ibの減少に応じて減少し、この電圧Vdが時点t3で非反転入力側の閾値電圧Vthを下回ると、オペアンプ11の出力電圧Vaが図3(a)に示すように、時点t1と同様にハイレベルに反転する。
このため、出力電圧Vaは、図3(a)に示すように、ハイレベル及びローレベルを繰り返す矩形波電圧となり、発振回路4が非安定マルチバイブレータとして動作する。そして、励磁コイル3の励磁電流は、図3(b)に示すように増加及び減少を繰り返す鋸歯状波電流となる。
ところで、磁気コア2は、図4(a)に示すように角型比の大きな磁束密度Bと磁界の強さHとの関係を表すB−H特性を有し、高透磁率材料の被線型な特性を有する。このB−H特性を有する磁気コア2のインダクタンスは、導線1a,1bの差電流が零であるときに、図4(b)に示すように飽和電流付近Gで急激に消失する。磁気コア2を貫通する導線1a,1bに任意の検出対象となる微小な差電流Cが生じると、図3(b)のB−H特性は、破線図示のように差電流Cに応じて磁界の強さHの正方向にシフトしてインダクタンスが消失するタイミングが変化する。
このため、電流が零のときにインダクタンスが飽和する電流(図4のG)と励磁電流Ibの極性が切り換わる電流(図3のF)とを一致させる。そうすると、インダクタンスが飽和する電流(図4のJ)が導線1a,1bの差電流の電流値Cに応じて変化するので、励磁電流Ibの極性が切り換わる電流(図3(b)のH)も同様に変化することになる。
この励磁電流Ibの極性が切り換わる電流値が変化することにより、励磁コイル3と抵抗12との接続点Dの電圧Vdが閾値電圧Vthを上回るタイミングが遅れることになり、オペアンプ11から出力される出力電圧Vaの立ち下がり時点が導線1a,1bの差電流の電流値Cに応じて図3(a)で破線図示のように遅れる。このため、出力電圧Vaの矩形波電圧のデューティ比が導線1a,1bの差電流の電流値Cに応じて変化する。
したがって、発振回路4の出力端子to1及びto2にデューティ比を検出する電流検知手段としての検出回路6を接続する。この検出回路6で、出力電圧Vaのハイレベル状態を維持している時間とローレベル状態を維持している時間とを計測することにより、デューティ比を検出することができ、検出したデューティ比に基づいて導線1a,1bの差電流の電流値Cを検知することができる。
このように、上記第1の実施形態によると、測定電流が流れる導線を貫通させた1つの磁気コア2と、この磁気コア2に巻回された1つの励磁コイル3とを備え、励磁コイル3に発振回路4で矩形波電圧を印加したときの励磁コイル3を流れる励磁電流Ibの極性切り換わり電流と電流が零であるときに磁気コア2のインダクタンスが飽和する電流とを一致させることにより、発振回路4の出力電圧Vaのデューティ比を測定電流の電流値Cに応じて変化させ、このときのデューティ比を検出回路6で検出するだけの簡易な構成で、磁気コア2を貫通する導線1a,1bを流れる微小電流を広範囲に確実に検知することができ、低コスト化を図ることができる。
また、前述した従来例のように2つの磁気コアを使用する場合のようにコア材料特性の違いによるS/N比の低下が生じることはなく、微小電流を高精度で検知することができる。
しかも、前述した従来例のように磁気センサ等を使用することなしに電流検知が可能であるので、堅牢で、周囲環境条件により影響を受けることが少ない電流検知装置を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図5について説明する。
この第2の実施形態では、発振回路4での閾値電圧Vth及び励磁電流を切り換え可能に構成して、電流検出感度を変化させるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、発振回路4が、図5に示すように、抵抗12と直列に抵抗21を接続すると共に、抵抗14と直列に例えば閾値電圧Vthが半分(Vth/2)となる抵抗値を有する抵抗22を接続し、さらに、抵抗21及び抵抗22の夫々と並列にアナログスイッチ23及び24を接続して励磁電流値切換手段及び閾値切換手段を構成し、これらをアナログスイッチ23及び24の制御端子を切換制御手段としての切換制御回路25に接続して、この切換制御回路25でアナログスイッチ23及び24の一方をオン状態としたときに、他方をオフ状態に制御することを除いては前述した第1の実施形態の図2と同様の構成を有する。したがって、図5において、図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。ここで、抵抗12及び21の抵抗値は、同じ値で、両者の合成抵抗が第1の実施形態における抵抗12と同じ値に設定されている。
この第2の実施形態によると、切換制御回路25でアナログスイッチ23をオフ状態とし、アナログスイッチ24をオン状態に制御している状態では、抵抗12と抵抗21が直列に接続されて合成抵抗値が第1の実施形態の抵抗12と同じとなるため、第1の実施形態と同じ励磁電流Ibとなる。同様に、抵抗22はアナログスイッチ24によってバイパスされるので、抵抗13及び14によって閾値電圧Vthが決定され前述した第1の実施形態と同じ閾値電圧Vthとすることができる。このため、励磁電流Ibは、図6で太い実線図示のようになり、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
これに対して、切換制御回路25でアナログスイッチ23をオン状態とし、アナログスイッチ24をオフ状態に制御すると、励磁コイル3を流れる励磁電流Ibは抵抗値が半分となることにより2倍となり、同時に、抵抗22が抵抗14と直列に介挿されるので、閾値電圧Vthは第1の実施形態における閾値電圧の半分(Vth/2)となる。このため、励磁電流Ibは、図6で細い実線で示すように、電流値は2倍となるが、閾値電圧Vthが半分となるので、励磁電流Ibの電流値Ibが第1の実施形態の電流値の半分に達した時点で電圧Vdが閾値電圧Vth/2に達して極性の切換点となる。
つまり、励磁電流Ibの電流値がKであり、電流閾値がIthである場合に、磁気コア2が飽和するタイミングで励磁電流の極正を切換えるには、閾値Ithの半分の閾値Ith/2にする必要があり、閾値電圧VthをVth/2とする必要がある。
したがって、励磁電流Ibと閾値電圧Vaとを2段階に切換える際には、2つの励磁電流Ibの比と、閾値電圧Vaの比とが夫々反比例の関係となるように励磁電流Ibの電流値と閾値電圧Vthとを切換える。
このように、第2の実施形態では、励磁電流Ibの電流値K、閾値電流Ithの組み合わせを、励磁電流Ibの電流値を2倍の2K、閾値電流IthをIth/2すなわち閾値電圧VthをVth/2に切換えることにより、より広い電流範囲までの測定電流の測定が可能となる。
なお、上記第2の実施形態においては、抵抗21及び抵抗22をそれぞれ抵抗12及び14と直列に接続した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、抵抗21及びアナログスイッチ23を抵抗12と並列に接続し、且つ抵抗22及びアナログスイッチ24を抵抗14と並列に接続して抵抗値を変化させるようにしてもよく、さらには、抵抗12及び21と抵抗14及び22とを異なる値に設定して互いに並列に接続し、両抵抗12及び21と抵抗14及び22との一方を切換スイッチで選択するようにしてもよく、抵抗値の設定方法に任意の設定方法を適用することができる。
また、上記第2の実施形態においては、励磁電流Ib及び閾値電圧Vthを2段階に切換える場合について説明したが、これに限定されるものではなく、3段階以上の多段階に切換えるようにしてもよく、この場合にはさらに電流検出範囲を拡大することができる。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、2本の導線1a及び1bの差電流を検知する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、1本の導線に流れる微小電流を検出することもできる。
1a,1b…導線、2…磁気コア、3…励磁コイル、4…発振回路、6…検出回路、11…オペアンプ、12〜14…抵抗、21,22…抵抗、23,24…アナログスイッチ、25…切換制御回路

Claims (1)

  1. 測定電流が流れる導線を囲む磁気コアに巻回した励磁コイルと、
    オペアンプを有し、該オペアンプの出力側および反転入力側間に前記励磁コイルを接続し、前記励磁コイルおよび前記反転入力側間の接続点と接地との間に抵抗を接続し、前記出力側および接地間に分圧抵抗を接続し、当該分圧抵抗で分圧された閾値電圧を前記オペアンプの非反転入力側に供給し、前記励磁コイル及び抵抗間の当該励磁コイルに流れる電流に応じた電圧を前記オペアンプの反転入力側に供給し、前記オペアンプの出力側から前記励磁コイルに供給する励磁電流の極性を反転させる矩形波電圧を発生する励磁手段と、
    該励磁手段から出力される前記矩形波電圧のデューティ変化に基づいて前記測定電流を検知する電流検知手段と、
    前記抵抗の抵抗値を切り換えて前記励磁コイルに流れる励磁電流を少なくとも2種類の電流値に切り換える励磁電流値切換手段と、
    前記分圧抵抗の抵抗値を切り換えて少なくとも2種類の前記閾値電圧に切り換える閾値切換手段と、
    測定すべき電流範囲を広げるように、前記励磁電流切換手段及び前記閾値切換手段を同時に切換える切換制御手段とを備え、
    前記切換制御手段は、前記2種類の励磁電流の比と、前記2種類の閾値電圧の比とが、それぞれ反比例の関係となるように、前記励磁電流値と前記閾値電圧とを同時に切り換えるように構成されている
    ことを特徴とする電流検知装置。
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