実験過程
NMRスペクトルは、30℃、5mm O.D.チューブ(Norell社製、507−HP)でCDCl3及びDMSO−d6溶液で記録し、1H 400MHzでVarian VNMRS−400で収集した。化学シフト(δ)は、テトラメチルシラン(TMS=0.00ppm)を基準としてppmで表現した。LC/MSは、ESI(+)イオン化モードで作動するFINNIGAN Thermo LCQ Advantage MAX、Agilent LC 1200シリーズのイオントラップ質量分光計で行われた。流速=1.0mL/分。移動相=水またはCH3CN中の0.01%ヘプタフルオロ酪酸(HFBA)及び1.0%イソプロピルアルコール(IPA)。
実施例1:中間化合物1の製造
中間化合物1:3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
段階A:tert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩
CH3CN(118mL)中のピロリジン−2−オン(10.0g、118mmol)の溶液に、0℃でTEA(19.6mL、141mmol)、DMAP(7.18g、58.8mmol)及び(t−Boc)2O(32.7mL、141mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、EtOAcと水で分配した。分離された有機層を、1N HCl水溶液、1N NaOH水溶液及び塩水(brine)で洗浄し、Na2SO4で乾燥して濾過し、真空下で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製し、淡黄色油状のtert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(21.0g、96%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.53(9H,s)、2.00(2H,quint,J=8.0Hz)、2.52(2H,t,J=8.0Hz)、3.75(2H,t,J=7.6Hz)。
段階B:tert−ブチル4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩
無水THF(25mL)中の3−ブロモ−5−フルオロピリジン(4.26g、24.2mmol)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、14.5mL、29.0mmol)を添加した。前記混合物を0℃まで徐々に加温し、0℃で1時間撹拌した後、−78℃に冷却した。−78℃で無水THF(10mL)中のtert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(5.38g、29.0mmol)溶液を添加した後、反応混合物を室温まで加温し、2時間室温で撹拌してNH4Cl飽和水溶液でクエンチした。前記混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥して濾過し、真空下で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製し、黄色油状のtert−ブチル4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(4.73g、69%)を収得した。
段階C:3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロピリジン
DCM(17mL)中のtert−ブチル4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(4.73g、16.7mmol)溶液に、0℃でTFA(6.45mL、84mmol)を添加した。前記反応混合物を12時間室温で撹拌して、真空下で濃縮した。前記残留物をEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥して濾過し、黄色固体状の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロピリジン(1.83g、66.5%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.10(2H,quint,J=8.0Hz)、2.96(2H,t,J=8.4Hz)、4.10(2H,t,J=7.6Hz)、7.94(1H,d,J=9.2Hz)、8.53(1H,d,J=2.4Hz)、8.79(1H,s)。
段階D:3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
MeOH(16mL)及び水(4.0mL)中の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロピリジン(1.83g、11.1mmol)溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.843g、22.3mmol)を少しずつ添加した。前記反応混合物を2時間室温で撹拌し、2N HCl水溶液でクエンチした。MeOHを蒸発させた後、残留物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状の3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(1.62g、87%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.60−1.69(1H,m)、1.81−1.98(3H,m)、2.20−2.29(1H,m)、3.03−3.10(1H,m)、3.15−3.20(1H,m)、4.22(1H,t,J=7.6Hz)、7.49(1H,d,J=10.0Hz)、8.32(1H,d,J=2.4Hz)、8.40(1H,s)。
実施例2:中間化合物2の製造
中間化合物2:2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
段階A:tert−ブチル4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩
無水THF(50mL)中の2−ブロモ−1,4−ジフルオロベンゼン(5.81mL、51.8mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、31.1mL、62.2mmol)を−78℃で添加した。反応混合物をゆっくり0℃まで加温し、該温度で1時間撹拌した後、−78℃に再び冷却した。−78℃で無水THF(20mL)中のtert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(11.5g、62.2mmol)溶液を添加した後、反応混合物を2時間撹拌して室温まで加温し、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、薄緑色油状のtert−ブチル4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(15.5g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。
段階B:5−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール
DCM(52mL)中のtert−ブチル4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(15.5g、51.8mmol)溶液に、TFA(19.9mL、259mmol)を0℃で添加した。反応混合物を12時間室温で撹拌した後、真空で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和水溶液で洗浄し、濾過して真空で濃縮して、赤褐色油状の5−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(6.17g、65.8%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.00−2.08(2H,m)、2.97−3.02(2H,m)、3.99−4.04(2H,m)、7.04−7.08(2H,m)、7.64−7.68(1H,m)。
段階C:2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
MeOH(60mL)及び水(15mL)中の5−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(6.17g、34.1mmol)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(2.58g、68.1mmol)を0℃で少しずつ添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、2N HCl水溶液でクエンチした。MeOHを蒸発させた後、残留物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状の2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(5.94g、95%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.56−1.65(1H,m)、1.78−1.94(3H,m)、2.21−2.30(1H,m)、3.01−3.08(1H,m)、3.13−3.18(1H,m)、4.40(1H,t,J=7.2Hz)、6.82−6.88(1H,m)、6.91−6.97(1H,m)、7.22−7.26(1H,m)。
実施例3:中間化合物3の製造
中間化合物3:5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
段階A:2−(ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン
トルエン(136mL)中のフタルイミド(10.0g、68.0mmol)、ブト−3−イン−1−オール(5.24g、74.8mmol)及びトリフェニルホスフィン(19.6g、74.8mmol)の溶液に、DIAD(15.8mL、82.0mmol)を0℃で10分間にわたってゆっくり添加した。反応混合物を1時間室温で撹拌した。MeOH(50mL)を添加した後、混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、MeOHで洗浄した。濾過物を真空で濃縮し、残留物をMeOHで粉砕して濾過し、白色固体状の2−(ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(10.9g、81%)を収集した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ2.52(2H,dt,J=7.2,2.4Hz)、2.78−2.80(1H,m)、3.68(2H,t,J=6.8Hz)、7.80−7.86(4H,m)。
段階B:2−(4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン
DMF(40mL)中の3−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(4.00g、19.4mmol)、2−(ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(3.87g、19.4mmol)及びTEA(10.8mL、78mmol)の溶液をアルゴンで脱気した。Pd(PPh3)4(1.12g、0.971mmol)及びCuI(0.370g、1.94mmol)を添加した後、反応混合物を90℃で2時間加熱し、室温に冷却した。MeOHを添加した後、沈殿した固体を濾過して収集した。固体をMeOHで洗浄し、真空下で乾燥して白色綿毛状の2−(4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(5.80g、92%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.90(2H,t,J=6.8Hz)、3.85(3H,s)、3.99(2H,t,J=6.8Hz)、7.34(1H,dd,J=7.6、2.4Hz)、7.73−7.75(2H,m)、7.87−7.89(3H,m)。
段階C:4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イン−1−アミン
MeOH(20mL)及びDCM(100mL)中の2−(4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(6.44g、19.8mmol)溶液に、ヒドラジン(1.39mL、29.8mmol)を室温で添加した。反応混合物を12時間室温で撹拌し、不溶性の固体を観察した。固体を濾過し、DCMで洗浄した。濾過物を水で洗浄した。水性層をDCMで抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空下で濃縮し、黄色固体状の4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イン−1−アミン(3.86g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.41(2H,br.s)、2.61(2H,t,J=6.4Hz)、2.95(2H,t,J=6.4Hz)、3.97(3H,s)、7.40(1H,dd,J=8.0、2.8Hz)、7.92(1H,d,J=2.8Hz)。
段階D:3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロ−2−メトキシピリジン
CH3CN(50mL)及び水(17mL)中の4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イン−1−アミン(3.86g、19.8mmol)及びPdCl2(35.0mg、0.199mmol)の混合物を5時間80℃で加熱し、室温に冷却した。真空で濃縮した後、残留物をDCMと水で分配した。水性層をDCMで抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空下で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1〜3:1)で精製し、黄色固体状の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(2.10g、54%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.01(2H,quint,J=7.6Hz)、3.01(2H,t,J=7.6Hz)、3.97(3H,s)、3.99(2H,t,J=7.6Hz)、7.92(1H,dd,J=8.4、2.8Hz)、8.04(1H,d,J=2.8Hz)。
段階E:5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
MeOH(10mL)及び水(2.5mL)中の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(500mg、2.57mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(195mg、5.15mmol)を0℃で少しずつ添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した後、2N HCl水溶液でクエンチした。MeOHを蒸発させた後、混合物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮し、黄色油状の5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(437mg、87%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.50−1.59(1H,m)、1.79−1.87(2H,m)、1.93(1H,br.s)、2.20−2.28(1H,m)、3.01−3.15(2H,m)、3.93(3H,s)、4.29(1H,t,J=7.6Hz)、7.57(1H,dd,J=8.8、3.2Hz)、7.83(1H,d,J=3.2Hz)。
実施例4:中間化合物4の製造
中間化合物4:(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
段階A:4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド
DCM(709mL)中の4−クロロブタノイルクロライド(50.0g、355mmol)及びN−MeO−N−メチルアミンHCl(34.6g、355mmol)の溶液に、TEA(109mL、780mmol)を0℃で30分間ゆっくり添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した後、水(250mL)で処理した。分離された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(55.0g、94%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.12(2H,quint,J=6.4Hz)、2.63(2H,t,J=7.2Hz)、3.19(3H,s)、3.64(2H,t,J=6.4Hz)、3.71(3H,s)。
段階B:4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブタン−1−オン
無水THF(170mL)中の3−ブロモ−5−フルオロピリジン(30.0g、170mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、102mL、205mmol)を−78℃で添加した。混合物を0℃まで徐々に加温し、該温度で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。無水THF(100mL)中の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(31.1g、188mmol)溶液を添加した後、反応混合物を4時間撹拌しながら室温まで加温し、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=7:1〜6:1)で精製し、黄色油状の4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブタン−1−オン(25.1g、125mmol、73%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.27(2H,quint,J=6.4Hz)、3.22(2H,t,J=6.8Hz)、3.70(2H,t,J=6.4Hz)、7.93−7.97(1H,m)、8.68(1H,d,J=3.2Hz)、9.03(1H,t,J=1.6Hz)。
段階C:(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィン−アミド
THF(249mL)中の4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブタン−1−オン(25.1g、125mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(22.6g、187mmol)及びテトラエトキシチタン(42.6g、187mmol)の溶液を、48時間75℃で加熱し、室温に冷却した。EtOAc(100mL)及び塩水(100mL)を添加した後、結果混合物を1時間室温で撹拌した。沈殿した固体を濾過分離し、EtOAcで洗浄した。濾過物は2回水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1〜2:1)で精製して、黄色油状の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(30.0g、79%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.35(9H,s)、2.09−2.26(2H,m)、3.31−3.38(1H,m)、3.44−3.51(1H,m)、3.62−3.71(2H,m)、7.87(1H,d,J=9.2Hz)、8.59(1H,d,J=2.8Hz)、8.92(1H,s)。
段階D:3−((R)−1−((S)−tert−メチルスルフィニル)−ピロリジン−2−イル)−5−フルオロピリジン
無水THF(131mL)中の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10.0g、32.8mmol)溶液に、スーパーヒドリド(THF中に1M、36.1mL、36.1mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、室温まで加温し、室温で12時間撹拌した。NH4Cl飽和水溶液でクエンチし、混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1〜1:2〜1:3〜EtOAc)で精製して、黄色油状の3−((R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−ピロリジン−2−イル)−5−フルオロピリジン(3.73g、42%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.13(9H,s)、1.75−1.79(1H,m)、1.79−2.04(2H,m)、2.28−2.36(1H,m)、2.97−3.03(1H,m)、3.90−3.95(1H,m)、4.71(1H,t,J=7.2Hz)、7.33−7.36(1H,m)、8.38−8.39(2H,m)。
段階E:(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
MeOH(55mL)中の3−((R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−ピロリジン−2−イル)−5−フルオロピリジン(7.47g、27.6mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4M、34.5mL、138mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物を水(100mL)に溶解し、EtOAc(100mL)で洗浄した。分離された水性層を1N NaOH水溶液(150mL)で中和し、DCM(100mL×3)で抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、精製して真空で濃縮して、赤褐色油状の(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(4.35g、95%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.60−1.69(1H,m)、1.83−1.97(3H,m)、2.20−2.29(1H,m)、3.04−3.10(1H,m)、3.15−3.21(1H,m)、4.23(1H,t,J=7.6Hz)、7.47−7.51(1H,m)、8.33(1H,d,J=2.8Hz)、8.40(1H,s)。
実施例5:中間化合物5の製造
中間化合物5:(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
段階A:4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン−1−オン
無水THF(155mL)中の2−ブロモ−1,4−ジフルオロベンゼン(30.0g、155mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2M、93.0mL、187mmol)を−78℃で添加した。混合物を0℃までゆっくり加温し、該温度で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。THF(100mL)中の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(28.3g、171mmol)溶液を添加した後、反応混合物を4時間撹拌しながら室温まで加温し、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、精製して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=7:1〜6:1)で精製して、淡黄色油状の4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン−1−オン(13.3g、39%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.22(2H,quint,J=6.8Hz)、3.16−3.20(2H,m)、3.67(2H,t,J=6.4Hz)、7.11−7.17(1H,m)、7.20−7.26(1H,m)、7.55−7.59(1H,m)。
段階B:(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(150mL)中の4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン−1−オン(16.4g、75.0mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(13.6g、113mmol)及びテトラエトキシチタン(25.7g、113mmol)の溶液を、48時間75℃で加熱し、室温に冷却した。EtOAc(50mL)及び塩水(50mL)を添加した後、結果混合物を室温で1時間激しく撹拌した。沈殿した固体を濾過分離し、EtOAcで洗浄した。濾過物を水で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1〜2:1)で精製して、黄色油状の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16.3g、67%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.15and1.21(9H,sands)、1.86−2.12(2H,m)、2.78−3.30(2H,m)、3.60−3.76(2H,m)、7.20−7.60(3H,m)。
段階C:(R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
無水THF(203mL)中の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16.3g、50.7mmol)溶液に、スーパーヒドリド(THF中に1M sol、55.7mL、55.7mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を1時間−78℃で撹拌し、室温まで加温し、12時間室温で撹拌した。NH4Cl飽和水溶液でクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。分離された有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、精製して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=6:1〜5:1〜4:1)で精製して、黄色油状の(R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(8.60g、59%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.15(9H,s)、1.75−1.80(1H,m)、1.82−1.98(2H,m)、2.24−2.32(1H,m)、2.95−3.01(1H,m)、3.87−3.93(1H,m)、4.96(1H,t,J=7.2Hz)、6.87−6.93(1H,m)、6.95−7.06(2H,m)。
段階D:(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
MeOH(60mL)中の(R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン溶液に、HCl(ジオキサン中に4M、37.4mL、150mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物を水(100mL)に溶解し、EtOAc(100mL)で洗浄した。分離された水性層を1N NaOH水溶液(150mL)で中和し、DCM(100mL×3)で抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、赤褐色油状の(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(5.06g、92%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.56−1.65(1H,m)、1.78−1.93(3H,m)、2.21−2.30(1H,m)、3.01−3.08(1H,m)、3.13−3.18(1H,m)、4.39(1H,t,J=7.6Hz)、6.82−6.88(1H,m)、6.91−6.97(1H,m)、7.22−7.26(1H,m)。
実施例6:中間化合物の6及び7の製造
中間化合物6及び7:(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(6)及び(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(7)
段階A:(R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン
DMF(24mL)中の(R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−オン(5.00g、49.5mmol)溶液に、TBSCl(7.83g、51.9mmol)及びイミダゾール(5.05g、74.2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、氷水に注いだ。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の(R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン(9.64g、91%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.07(6H,sz)、0.89(9H,s)、2.27及び2.54(2H,ABq,JAB=16.8Hz)、3.24及び3.59(2H,ABq,JAB=9.8Hz)、4.53−4.58(1H,m)、6.25(1H,s)。
段階B:(R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩
CH3CN(90mL)中の(R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン(9.64g、44.8mmol)溶液に、TEA(7.49mL、53.7mmol)、DMAP(5.47g、44.8mmol)及び(t−Boc)2O(12.5mL、53.7mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、EtOAcと水で分配した。分離された有機層をNH4Cl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1)で精製して、薄茶色固体状の(R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(13.4g、95%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.077(3H,s)、0.082(3H,s)、0.88(9H,s)、1.53(9H,s)、2.47及び2.71(2H,ABq,JAB=17.4Hz)、3.62及び3.86(2H,ABq,JAB=11.3Hz)、4.37−4.41(1H,m)。
段階C:tert−ブチル(2R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−ブチルカルバミン酸塩
無水THF(118mL)中の2−ブロモ−1,4−ジフルオロベンゼン(3.97mL、35.4mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、21.2mL、42.5mmol)を−78℃で添加した。混合物を0℃までゆっくり加温し、該温度で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。−78℃で無水THF(40mL)中の(R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(13.4g、42.5mmol)溶液を添加した後、反応混合物を1時間撹拌しながら0℃まで加温した。0℃でMeOH(118mL)に続いてNaBH4(2.01g、53.1mmol)を添加した後、結果混合物を1時間撹拌した後、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=6:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル(2R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸塩(10.2g、67%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.09−0.14(6H,m)、0.91−0.93(9H,m)、1.44(9H,s)、1.73−1.93(2H,m)、3.22−3.44(2H,m)、3.66−3.83(1H,m)、4.06−4.15(1H,m)、4.81(1H,s)、5.15−5.21(1H,m)、6.87−6.97(2H,m)、7.22−7.29(1H,m)。
段階D:(4R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−カルボン酸塩
DCM(116mL)中の(2R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸塩(10.0g、23.2mmol)溶液に、TEA(9.69mL、69.5mmol)及びMsCl(1.99mL、25.5mmol)を−60℃で添加した。混合物を−60℃で30分間撹拌した。−60℃でDBU(5.24mL、34.8mmol)を添加した後、反応混合物をゆっくり室温まで加温し、一晩撹拌した。水で処理した後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=8:1)で精製して、無色油状の(4R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−カルボン酸塩を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.00−0.34(6H,m)、0.86−1.08(9H,m)、1.36−1.62(9H,m)、2.04−2.67(2H,m)、3.60−3.93(2H,m)、4.50−4.55(1H,m)、5.17−5.49(1H,m)、6.98−7.33(3H,m)。
段階E:(4R)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩
THF(35.0mL)中の(4R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−1−カルボン酸塩(7.23g、17.5mmol)溶液に、TBAF(THF中に1.0M、22.7mL、22.7mmol)を室温で添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1)で精製して、白色固体状の(4R)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩(3.81g、73%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.20−1.46(9H,m)、1.94−2.13(2H,m)、2.42−2.59(1H,m)、3.56−3.81(2H,m)、4.49−4.50(1H,m)、5.06−5.30(1H,m)、6.88−7.08(3H,m)。
段階F:(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(6a)及び(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(7a)
DCM(11mL)中の(4R)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、3.34mmol)溶液に、DAST(0.883mL、6.68mmol)を−78℃で添加した。−78℃で2時間撹拌した後、反応混合物をゆっくり室温まで加温し、一晩撹拌した。NaHCO3飽和水溶液をゆっくり添加してクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=10:1)で精製して、無色油状の(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(6a)(383mg、38%)及び(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(7a)(252mg、25%)を収得した。
(それぞれの異性体の立体化学は参考文献(WO2012/034095A1)と比べて提案された。)
(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(6a)に対し、1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.21−1.46(9H,m)、1.94−2.10(1H,m)、2.71−2.79(1H,m)、3.62−3.75(1H,m)、3.98−4.14(1H,m)、5.09−5.48(2H,m)、6.92−7.01(3H,m)
(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(7a)に対し、1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.20−1.49(9H,s)、2.25−2.35(1H,m)、2.48−2.60(1H,m)、3.71−4.03(1H,m)、5.19−5.33(2H,m)、6.88−6.99(3H,m)。
段階G:(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(6)
DCM(2.5mL)中の(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(383mg、1.27mmol)溶液に、TFA(1.96mL、25.4mmol)を室温で添加した。1時間室温で撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO3飽和水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色固体状の(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(100mg、39%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.66−1.83(1H,m)、1.91(1H,s)、2.58−2.69(1H,m)、3.16−3.40(2H,m)、4.71−4.75(1H,m)、5.20−5.35(1H,m)、6.84−6.90(1H,m)、6.93−6.99(1H,m)、7.28−7.31(1H,m)。
段階H:(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(7)
DCM(1.67mL)中の(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(252mg、0.836mmol)溶液に、TFA(1.29mL、16.7mmol)を室温で添加した。1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO3飽和水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮して、黄色固体状の(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(117mg、70%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.90−2.05(2H,m)、2.53−2.68(1H,m)、2.98−3.11(1H,m)、3.44−3.52(1H,m)、4.42(1H,t,J=7.8Hz)、5.28(1H,dt,J=52.4、4.8Hz)、6.87−6.92(1H,m)、6.93−7.00(1H,m)、7.28−7.31(1H,m)。
実施例7:中間化合物8の製造
中間化合物8:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:エチル5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMF(322mL)中のエチル−5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸塩(20.0g、129mmol)、(E)−エチル3−エトキシアクリレート(22.4mL、155mmol)及びセシウムカーボネート(63.0g、193mmol)の混合物を110℃で一晩撹拌した。0℃に冷却した後、反応混合物を2N HCl水溶液で酸性化した。沈殿した固体を濾過して収集し、水とEtOAcで洗浄して、淡黄色固体状のエチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.27(3H,t,J=7.2Hz)、480(2H,q,J=6.8Hz)、6.16(1H,d,J=8.0Hz)、8.14(1H,s)、8.58(1H,d,J=8.0Hz)、11.7(1H,br.s)。
段階B:エチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
エチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(24.7g、119mmol)及びPOCl3(111mL、1.19mol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮すた。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc:DCM=3:1:1〜2:1:1)で精製して、白色固体状のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(15.6g、58%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.42(3H,t,J=7.2Hz)、4.42(2H,q,J=7.2Hz)、7.00(1H,d,J=7.2Hz)、8.64(1H,s)、8.64(1H,d,J=7.2Hz)。
段階C:エチル5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(14mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.00g、4.43mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、853mg、4.65mmol)及びKF(1.28g、22.1mmol)混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、黄色固体状のエチル5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.51g、91%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.30−1.49(3H,m)、1.98−2.18(3H,m)、2.43−2.58(1H,m)、3.95−4.20(2H,m)、4.25−4.48(2H,m)、5.18−5.23(1H,m)、5.82−5.94(1H,m)、6.68−6.80(1H,m)、6.86−6.98(1H,m)、7.00−7.12(1H,m)、8.08−8.22(1H,m)、8.29(1H,s)。
段階D:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(15mL)及び水(5.0mL)中のエチル5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.51g、4.06mmol)溶液に、LiOH(291mg、12.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間還流し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、その後EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(1.33g、95%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.12(3H,m)、2.35−2.46(1H,m)、3.58−3.85(1H,m)、3.94−4.06(1H,m)、5.31及び5.53(1H,s+s)、6.07及び6.67(1H,s+s)、6.90−7.42(3H,m)、8.10−8.24(1H,m)、8.58及び8.71(1H,s+s)、11.4(1H,br.s)。
実施例8:中間化合物9の製造
中間化合物9:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(15mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.05g、4.65mmol)、23−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物1、812mg、4.89mmol)及びKF(1.35g、23.3mmol)混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過し収集して、真空下で乾燥して、黄色固体状のエチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.53g、93%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.22−1.48(3H,m)、2.01−2.28(3H,m)、2.24−2.61(1H,m)、3.51−4.20(2H,m)、4.21−4.40(2H,m)、5.02及び5.62(1H,s+s)、5.90及び6.31(1H,s+s)、7.20−7.50(1H,m)、8.10−8.45(4H,m)。
段階B:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(32mL)及び水(10mL)中のエチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.53g、4.31mmol)溶液に、LiOH(309mg、12.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間還流し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、その後EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(1.23g、87%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.19−2.20(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.60−3.82(1H,m)、4.00−4.08(1H,m)、5.25−5.48(1H,m)、6.12及び6.65(1H,s+s)、7.66−7.80(1H,m)、8.10−8.26(1H,m)、8.40−8.80(3H,m)、11.6(1H,br.s)。
化合物1−10の製造
実施例9:化合物1の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:N’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(2.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、100mg、0.290mmol)溶液に、アセトヒドラジド(43.0mg、0.581mmol)、DIPEA(0.152mL、0.871mmol)、HATU(166mg、0.436mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状のN’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(72.0mg、62%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−1.92(2H,m)、1.90−1.98(1H,m)、2.10−2.16(2H,m)、2.38−2.48(1H,m)、3.66−3.78(1H,m)、5.35−5.37(1H,m)、6.26−6.27及び6.69−6.71(1H,m)、7.02−7.34(3H,m)、8.14−8.28(1H,m)、8.61−8.68(1H,m)、8.82−8.93(1H,m)、9.78及び10.0(1H,s+s)。*NHNHで2個の陽子は観察されなかった。
段階B:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール。
DCM(0.6mL)中のN’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(40.0mg、0.100mmol)溶液に、ピリジン(0.0180mL、0.220mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(triflic anhydride)(0.0350mL、0.210mmol)を滴加した。反応混合物を1時間−10℃で撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:7)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(15.0mg、40%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.04−2.25(3H,m)、2.43−2.56(3H,m)、4.05−4.30(2H,m)、5.20及び5.70(1H,s+s)、5.93及び6.37(1H,s+s)、6.74−6.83(1H,m)、6.85−7.20(2H,m)、7.52−7.54及び7.67−7.71(1H,m+m)、8.19−8.56(2H,m)。MS:383.3[MH+]。
実施例10:化合物2の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(3.0mL)中のN’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(63.0mg、0.157mmol)溶液に、ローソン試薬(Lawesson’s reagent、70.0mg、0.173mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM単独〜DCM:MeOH=10:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール(63.0mg、100%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.04−2.30(3H,m)、2.40−2.60(1H,m)、2.32−2.94(2H,m)、3.60−4.40(3H,m)、5.22及び5.66(1H,s+s)、5.91及び6.39(1H,s+s)、6.65−7.18(3H,m)、8.20−8.37(1H,m)、8.50−8.60(1H,m)。MS:399.3[MH+]。
実施例11:化合物3の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−プロピオニルヒドラジンカルボン酸塩
DCM(51mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(3.00g、22.7mmol)、TEA(6.33mL、45.4mmol)の溶液に、DCM(10mL)中のプロピオニルクロライド(3.00mL、34.0mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を2時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−プロピオニルヒドラジンカルボン酸塩(2.03g、47%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.19(3H,t,J=7.6Hz)、1.47(9H,s)、2.26(2H,q,J=7.6Hz)、6.66(1H,br.s)、7.67(1H,br.s)。
段階B:プロピオノヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(11mL)中のtert−ブチル2−プロピオニルヒドラジンカルボン酸塩(615mg、3.27mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、6.53mL、26.1mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のプロピオノヒドラジド塩酸塩(272mg、66%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.00(3H,t,J=7.6Hz)、2.20(2H,q,J=7.6Hz)、10.4(3H,br.s)、11.0(1H,br.s)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、200mg、0.581mmol)溶液に、プロピオノヒドラジド塩酸塩(145mg、1.16mmol)、DIPEA(0.406mL、2.32mmol)、HATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(177mg、73%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.27(3H,t,J=7.4Hz)、2.04−2.28(3H,m)、2.32−2.48(2H,m)、2.48−2.51(1H,m)、3.70−4.24(2H,m)、5.22(0.7H,d,J=7.2Hz)、5.50−5.56(0.3H,m)、5.92(0.7H,d,J=7.2Hz)、6.30−6.38(0.3H,m)、6.72−7.09(3H,m)、8.02−8.12(0.3H,m)、8.16(0.7H,d,J=7.2Hz)、8.27−8.40(1H,m)、9.13(0.7H,d,J=6.8Hz)、9.44−9.52(0.3H,m)、10.9(1H,d,J=6.8Hz)。
段階D:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.121mmol)溶液に、ピリジン(0.0220mL、0.278mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0430mL、0.253mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、0℃で1時間撹拌した。水でクエンチした後、反応混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:2〜1:3)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール(22.1mg、46%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.30−1.50(3H,m)、2.00−2.18(3H,m)、2.40−2.62(1H,m)、2.80−3.04(2H,m)、3.66−4.26(2H,m)、5.21及び5.74(1H,s+s)、5.93及び6.39(1H,s+s)、6.72−7.6.80(1H,m)、6.82−7.13(2H,m)、8.10−8.40(2H,m)。MS:397.3[MH+]。
実施例12:化合物4の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(2.5mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.121mmol)溶液に、ローソン試薬(54.0mg、0.133mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM単独〜DCM:MeOH=50:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−チアジアゾール(32.8mg、65%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.37−1.52(3H,m)、2.00−2.21(3H,m)、2.42−2.64(1H,m)、3.31−3.22(2H,m)、3.36−4.20(2H,m)、5.21及び5.69(1H,s+s)、5.90及び6.26(1H,s+s)、6.65−6.70(1H,m)、6.88−7.05(2H,m)、8.20−8.38(1H,m)、8.52−8.63(1H,m)。MS:413.3[MH+]。
実施例13:化合物5の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−イソブチリルヒドラジンカルボン酸塩
DCM(170mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(10.0g、76.0mmol)、TEA(21.1mL、151mmol)の混合物に、DCM(34mL)中のイソブチリルクロライド(12.1g、113mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−イソブチリルヒドラジンカルボン酸塩(14.0g、91%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.20(6H,d,J=6.8Hz)、1.47(9H,s)、2.41−2.47(1H,m)、6.63(1H,br.s)、7.57(1H,br.s)。
段階B:イソブチロヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(230mL)中のtert−ブチル2−イソブチリルヒドラジンカルボン酸塩溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、104mL、415mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を精製して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のイソブチロヒドラジド塩酸塩(8.78g、92%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.06(6H,d,J=6.8Hz)、2.52−2.59(1H,m)、10.4(3H,br.s)、11.1(1H,br.s)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、200mg、0.581mmol)溶液に、イソブチロヒドラジド塩酸塩(161mg、1.16mmol)、DIPEA(0.406mL、2.32mmol)、HATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(186mg、75%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.28(6H,d,J=6.0Hz)、2.52−2.19(3H,m)、2.50−2.61(2H,m)、3.71−4.25(2H,m)、5.22(0.7H,d,J=7.6Hz)、5.58−5.62(0.3H,m)、5.92(0.7H,d,J=7.2Hz)、6.30−6.38(0.3H,m)、6.72−7.09(3H,m)、8.02−8.12(0.3H,m)、8.19(0.7H,d,J=7.6Hz)、8.28−8.37(1H,m)、9.02(0.7H,d,J=6.0Hz)、9.52−9.60(0.3H,m)、10.9(1H,d,J=7.2Hz)。
段階D:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール。
DCM(1.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(70.0mg、0.163mmol)溶液に、ピリジン(0.0300mL、0.376mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0580mL、0.343mmol)を滴加した。反応混合物を1時間−10℃で撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:2〜1:3)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール(39.0mg、58%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.28−1.52(6H,m)、2.00−2.21(2H,m)、2.40−2.60(1H,m)、3.10−3.30(1H,m)、3.50−4.18(3H,m)、5.22及び5.80(1H,s+s)、5.91及び6.39(1H,s+s)、6.69−6.80(1H,m)、6.85−7.12(2H,m)、8.12−8.42(2H,m)。MS:411.3[MH+]。
実施例14:化合物6の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(4.6mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(100mg、0.233mmol)溶液に、ローソン試薬(104mg、0.23mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:2〜EtOAc単独)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール(61.0mg、61%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.38−1.58(6H,m)、2.01−2.28(3H,m)、2.47−2.60(1H,m)、3.42−3.75(2H,m)、3.85−4.20(2H,m)、5.22及び5.72(1H,s+s)、5.90及び6.38(1H,s+s)、6.62−6.80(1H,m)、6.81−7.02(2H,m)、8.20−8.37(1H,m)、8.50−8.61(1H,m)。MS:427.3[MH+]
実施例15:化合物7の製造:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−(シクロプロパンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸塩
DCM(51mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(3.00g、22.7mmol)、TEA(6.33mL、45.4mmol)の混合物に、DCM(10mL)中のシクロプロパンカルボニルクロライド(3.10mL、34.0mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−(シクロプロパンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸塩(2.16g、47%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.81−0.84(2H,m)、1.02−1.04(2H,m)、1.45−1.52(10H,m)、6.65(1H,br.s)、7.95(1H,br.s)。
段階B:シクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(36mL)中のtert−ブチル2−(シクロプロパンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸塩(2.16g、10.8mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、6.53mL、26.1mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のシクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩(1.38g、94%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ0.77−0.88(4H,m)、1.73−1.79(1H,m)、10.5(3H,br.s)、11.3(1H,br.s)。
段階C:N’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、200mg、0.581mmol)溶液に、シクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩(159mg、1.16mmol)、DIPEA(0.406mL、2.32mmol)及びHATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜20:1)で精製して、白色固体状のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(215mg、87%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.84−0.90(2H,m)、1.09−0.15(2H,m)、2.00−2.25(3H,m)、2.48−2.61(1H,m)、3.71−4.17(3H,m)、5.22(0.7H,d,J=8.4Hz)、5.50−5.58(0.3H,m)、5.91(0.7H,d,J=7.6Hz)、6.30−6.38(0.3H,m)、6.71−7.09(2H,m)、8.18(0.7H,d,J=7.2Hz)、8.52−8.62(0.3H,m)、8.25−8.37(2H,m)、9.04−9.46(1H,m)、10.65−10.75(1H,m)。
段階D:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.5mL)中のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(100mg、0.235mmol)溶液に、ピリジン(0.0440mL、0.539mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0830mL、0.492mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、0℃で1時間撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:7)で精製して、白色固体状の2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(49.0mg、51%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.00−1.18(4H,m)、2.01−2.18(4H,m)、2.32−2.61(1H,m)、3.61−4.20(2H,m)、5.20及び5.77(1H,s+s)、5.92及び6.39(1H,s+s)、6.70−6.80(1H,m)、6.82−7.12(2H,m)、8.12−8.37(2H,m)。MS:409.3[MH+]。
実施例16:化合物8の製造:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(3.5mL)中のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(80.0mg、0.188mmol)溶液に、ローソン試薬(76.0mg、0.188mmol)を室温で追加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=10:1)で精製して、白色固体状の2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(23.0mg、29%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.88−0.95(2H,m)、1.10−1.30(2H,m)、2.01−2.25(3H,m)、2.40−2.61(2H,m)、3.61−3.67(1H,m)、3.82−4.10(1H,m)、5.21及び5.68(1H,s+s)、5.90及び6.37(1H,s+s)、6.62−6.80(1H,m)、6.83−7.02(1H,m)、7.04−7.12(1H,m)、8.15−8.42(1H,m)、8.50−8.61(1H,m)。MS:425.3[MH+]。
実施例17:化合物9の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−ピバロイルヒドラジンカルボン酸塩
DCM(85mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(5.00g、37.8mmol)、TEA(10.6mL、76.0mmol)の溶液に、DCM(85mL)中の塩化ピバロイル(6.98mL、56.7mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−ピバロイルヒドラジンカルボン酸塩(7.65g、93%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.25(9H,s)、1.47(9H,s)、6.48(1H,br.s)、7.39(1H,br.s)。
段階B:ピバロヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(118mL)中のtert−ブチル2−ピバロイルヒドラジンカルボン酸塩(7.65g、35.4mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、70mL、283mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のピバロヒドラジド塩酸塩(5.06g、94%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.17(9H,s)、10.3(3H,br.s)、10.8(1H,br.s)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(8.5mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、441mg、1.28mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(391mg、2.56mmol)、DIPEA(0.895mL、5.12mmol)、HATU(730mg、1.92mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注ぎ、室温でさらに30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(454mg、80%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.19(9H,s)、1.81−2.15(3H,m)、2.45−2.50(1H,m)、3.65−3.72(1H,m)、4.00−4.08(1H,m)、5.36−5.42(1H,m)、6.70(1H,d,J=8.0Hz)、6.95−7.11(3H,m)、8.23(1H,s)、8.55(1H,s)、8.83(1H,d,J=8.0Hz)、9.53(1H,s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(10mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(651mg、1.47mmol)溶液に、ピリジン(0.274mL、3.38mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.522mL、3.09mmol)を滴加した。反応混合物を1時間−10℃で撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(402mg、64%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.27及び1.44(9H,s+s)、1.82−2.18(3H,m)、2.32−2.44(1H,m)、3.54−3.90(1H,m)、4.00−4.08(1H,m)、5.32−5.38(0.3H,m)、5.67(0.7H,d,J=7.6Hz)、6.06−6.12(0.3H,m)、6.71(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.88−7.38(3H,m)、8.32−8.42(1H,m)、8.58−8.65(0.3H,m)、8.84(0.7H,d,J=8.0Hz)。MS:425.3[MH+]。
実施例18:化合物10の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.2mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.113mmol)溶液に、P4S10(100mg、0.226mmol)及びNa2CO3(48.0mg、0.452mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=10:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(30.0mg、60%)を収得した。MS:441.4[MH+]。
化合物11−15の製造
実施例19:化合物11の製造:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
段階A:N’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、アセトヒドラジド(91.0mg、1.22mmol)、DIPEA(0.320mL、283mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状のN’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(168mg、71%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.00−2.15(5H,m)、2.50−2.63(1H,m)、3.68−4.30(2H,m)、5.06及び5.30(1H,s+s)、5.68及び6.39(1H,s+s)、7.10−7.40(1H,m)、8.20−9.04(4H,m)、9.84及び10.8(1H,s+s)。*NHNHで2個の陽子は観察されなかった。
段階B:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中のN’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.130mmol)溶液に、P4S10(116mg、0.261mmol)及びNa2CO3(55.0mg、0.522mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:1〜10:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール(36.0mg、72%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.00−2.30(3H,m)、2.50−2.80(4H,m)、3.62−4.12(2H,m)、5.01及び5.49(1H,s+s)、5.90及び6.68(1H,s+s)、7.20−2.26(1H,m)、8.29−8.62(4H,m)。MS:382.3[MH+]。
実施例20:化合物12の製造:2−エチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:N’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、プロピオノヒドラジド塩酸塩(152mg、1.22mmol)、DIPEA(0.320mL、283mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状のN’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(168mg、71%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.27(3H,t,J=7.4Hz)、2.00−2.28(3H,m)、2.32−2.45(3H,m)、2.50−2.67(1H,m)、3.73−4.26(2H,m)、5.07及び5.72(1H,s+s)、5.71及び5.90(1H,s+s)、7.21−7.40(1H,m)、8.19−9.04(4H,m)、9.96及び10.84(1H,s+s)。
段階B:2−エチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.126mmol)溶液に、P4S10(112mg、0.252mmol)及びNa2CO3(53.0mg、0.503mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=50:1〜10:1)で精製して、白色固体状の2−エチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(36.0mg、72%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.40−1.52(3H,m)、2.00−2.23(3H,m)、2.52−2.65(1H,m)、3.05−3.20(2H,m)、3.60−3.80(2H,m)、5.08及び5.52(1H,s+s)、5.88及び6.38(1H,s+s)、7.24−7.26(1H,m)、8.30−8.60(4H,m)。MS:396.3[MH+]。
実施例21:化合物13の製造:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
段階A:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、イソブチロヒドラジド塩酸塩(161mg、1.22mmol)、DIPEA(0.427mL、2.44mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(208mg、83%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.26−1.39(6H,m)、2.00−2.26(3H,m)、2.50−2.62(2H,m)、3.70−4.26(2H,m)、5.06及び5.32(1H,s+s)、5.76(0.3H,s)、6.39(0.7H,d,J=8.0Hz)、7.26−7.52(1H,m)、8.24−8.90(5H,m)、10.06及び10.85(1H,s+s)。
段階B:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.122mmol)溶液に、P4S10(108mg、0.243mmol)及びNa2CO3(52.0mg、0.486mmol)を室温で添加した。反応混合物を一晩中90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:1〜20:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール(37.0mg、74%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.35−1.70(7H,m)、2.00−2.28(3H,m)、2.52−2.67(1H,m)、3.38−3.57(1H,m)、3.61−3.80(1H,m)、3.87−4.17(1H,m)、5.08及び5.51(1H,s+s)、5.84及び6.38(1H,s+s)、7.22−7.26(1H,m)、8.29−8.40(1H,m)、8.42(1H,s)、8.55(1H,s)。MS:410.3[MH+]。
実施例22:化合物14の製造:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:N’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、シクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩(167mg、1.22mmol)、DIPEA(0.427mL、2.44mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(196mg、78%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.80−0.98(2H,m)、1.15−1.28(2H,m)、1.50−1.55(1H,m)、1.97−2.27(3H,m)、2.47−2.61(1H,m)、3.60−4.30(2H,m)、5.06及び5.66(1H,s+s)、5.88及び6.39(1H,s+s)、7.02−7.33(1H,m)、8.24−8.36(4H,m)、8.74及び9.21(1H,s+s)、9.94及び10.71(1H,s+s)。
段階B:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.122mmol)溶液に、P4S10(109mg、0.244mmol)及びNa2CO3(52.0mg、0.488mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:1〜20:1)で精製して、白色固体状の2−シクロプロピル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(33.0mg、66%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.94−1.17(2H,m)、1.17−1.31(2H,m)、2.04−2.28(3H,m)、2.37−2.48(1H,m)、2.52−2.68(1H,m)、3.50−4.17(3H,m)、5.07及び5.58(1H,s+s)、5.90及び6.37(1H,s+s)、7.22(1H,d,J=7.2Hz)、8.30−8.40(1H,m)、8.43(1H,s)、8.48−5.56(1H,m)。MS:408.3[MH+]。
実施例23:化合物15の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(6.4mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、316mg、0.965mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(442mg、290mmol)、DIPEA(0.674mL、3.86mmol)及びHATU(551mg、1.45mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(362mg、88%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.20(9H,s)、1.80−2.10(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.62−3.82(1H,m)、4.00−4.10(1H,m)、5.36(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.17(0.3H,d,J=8.4Hz)、6.71(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.65(0.3H,d,J=8.0Hz)、7.51(1H,d,J=7.4Hz)、8.13及び8.22(1H,s+s)、8.28及び8.43(1H,s+s)、8.36及び8.50(1H,s+s)、8.64(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.83(0.7H,d,J=7.6Hz)、8.79(1H,s)、9.55及び9.80(1H,s+s)。
段階B:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(4.7mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(100mg、0.235mmol)溶液に、P4S10(209mg、0.470mmol)及びNa2CO3(100mg、0.940mmol)を室温で添加した。反応混合物を4時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=20:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(34.0mg、34%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.42及び1.48(9H,s+s)、1.90−2.07(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.69(1H,q,J=8.8Hz)、4.00−4.18(1H,m)、5.35(0.2H,s)、5.46(0.8H,d,J=8.4Hz)、6.18(0.2H,s)、6.71(0.8H,d,J=8.0Hz)、7.69(1H,d,J=10.0Hz)、8.38−8.40(2H,m)、8.48(1H,s)、8.83(1H,d,J=7.6Hz)。MS:424.4[MH+]。
実施例24:化合物16の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(60.0mg、0.141mmol)及びPOCl3(0.394mL、4.23mmol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を水とDCMで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物はSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜30:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(38.0mg、66%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.27及び1.44(9H,s+s)、1.89−2.21(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.61−3.88(1H,m)、3.93−4.11(1H,m)、5.32(0.3H,s)、5.55(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.18(0.3H,s)、6.70(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.65(1H,d,J=9.2Hz)、8.34−8.45(3H,m)、8.64−8.83(1H,m)。MS:408.4[MH+]。
実施例25:中間化合物10の製造
中間化合物10:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:エチル(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(19mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.30g、5.76mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物5、1.13g、6.6mmol)及びKF(1.67g、28.8mmol)の混合物を2時間180℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状のエチル(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(2.11g、98%)を収得した。MS:372.90[MH+]
段階B:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(42mL)及び水(14mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(2.11g、5.68mmol)溶液に、LiOH(408mg、17.0mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で撹拌し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(1.92g、98%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.92−2.04(3H,m)、2.33−2.60(1H,br.s)、3.64(0.5H,br.s)、3.77(0.5H,br.s)、4.00(1H,br.s)、5.32(0.5H,s)、5.53(0.5H,s)、6.07(0.5H,s)、6.67(0.5H,s)、6.99−7.33(3H,m)、8.15−8.19(1H,m)、8.59及び8.77(1H,s+s)、11.45(1H,s)。
実施例26:中間化合物11の製造
中間化合物11:(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:(R)−エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(15mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(5.70g、25.3mmol)、(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物4、4.37g、26.3mmol)及びKF(7.34g、126mmol)の混合物を2時間180℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、淡黄色固体状の(R)−エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(6.42g、71%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz:δ1.17−1.30(3H,m)、1.91−2.09(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.61−3.82(1H,m)、3.94−4.08(1H,m)、4.09−4.29(2H,m)、5.24−5.34(0.3H,m)、5.35−5.48(0.7H,m)、6.10−6.19(0.3H,m)、6.65−6.71(0.7H,m)、7.60−7.74(1H,m)、8.12−8.24(1H,m)、8.36−8.54(2H,m)、8.55−8.65(0.3H,m)、8.70−8.81(0.7H,m)。
段階B:(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(70mL)及び水(23mL)中の(R)−エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(6.56g、18.4mmol)溶液に、LiOH(1.33g、55.4mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(5.80g、96%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.89−2.20(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.61−3.82(1H,m)、3.92−4.08(1H,m)、5.24−5.48(1H,m)、6.12及び6.63(1H,s+s)、7.56−7.78(1H,m)、8.46(1H,s)、8.32−8.78(3H,m)、11.54(1H,s)。
実施例27:中間化合物12の製造
中間化合物12:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
段階A:ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール
EtOH(344mL)中のナトリウム金属(11.1g、481mmol)溶液に、1H−ピラゾール−3−アミン(20.0g、241mmol)及び1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(35.4g、253mmol)を室温で追加した。反応混合物を一晩還流し、室温に冷却した。沈殿した固体を精製して収集し、冷たいEtOHで洗浄し、真空下で乾燥して、白色固体状のピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(36.0g、>99%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ5.35(1H,d,J=1.6Hz)、5.63(1H,d,J=7.2Hz)、7.43(1H,d,J=1.6Hz)、7.97(1H,d,J=7.2Hz)。*OHで陽子は観察されなかった。
段階B:5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(32.0g、237mmol)及びPOCl3(177mL、1.89mol)の混合物を3時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。残留物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(14.1g、38%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ6.73(1H,dd,J=2.0、0.8Hz)、7.14(1H,d,J=7.2Hz)、8.29(1H,d,J=2.4Hz)、9.19(1H,dd,J=7.2、0.8Hz)。
段階C:5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMF(184mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(14.1g、92.0mmol)溶液に、POCl3(21.4mL、230mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、氷でクエンチした。混合物を1N NaOH水溶液で中和した。沈殿した黄色固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(15.1g、90%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ7.50(1H,d,J=7.2Hz)、8.76(1H,s)、9.40(1H,d,J=7.2Hz)、10.09(1H,s)。
段階D:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(86mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(4.70g、25.9mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物5、5.07g、27.7mmol)及びKF(7.52g、129mmol)の混合物を2時間180℃で加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(8.50g、100%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
実施例28:化合物17の製造
化合物17:(R)−2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
段階A:(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(115mL)中の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物11、5.65g、17.3mmol)溶液に、イソブチロヒドラジド塩酸塩(4.78g、34.5mmol)、DIPEA(12.1mL、69.0mmol)及びHATU(13.1mg、34.5mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=20:1)で精製して、白色固体状の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(6.14g、86%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.03−1.42(6H,m)、1.80−2.10(3H,m)、3.66−3.81(1H,m)、4.00−4.15(1H,m)、5.36(0.3H,d,J=7.2Hz)、5.43(0.7H,d,J=6.8Hz)、6.17(0.3H,d,J=7.6Hz)、6.71(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.53(0.7H,d,J=9.6Hz)、7.65(0.3H,d,J=10.0Hz)、8.14及び8.23(1H,s+s)、8.29及び8.43(1H,s+s)、8.36及び8.50(1H,s+s)、8.64(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.83(0.7H,d,J=8.0Hz)、9.08(0.7H,d,J=2.8Hz)、9.92(0.3H,s)、10.10(0.7H,d,J=3.6Hz)、10.44(0.3H,s)。*NHNHで2個の陽子は観察されなかった。
段階B:(R)−2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
THF(250mL)中の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(5.20g、12.6mmol)溶液に、ローソン試薬(10.2g、25.3mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)で精製して、白色固体状の(R)−2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール(1.88g、36%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.34−1.38(6H,m)、1.87−2.10(3H,m)、3.35−3.85(1H,m)、3.66−3.75(1H,m)、4.03−4.12(1H,m)、5.35(0.2H,d,J=6.4Hz)、5.44(0.8H,d,J=6.8Hz)、6.17(0.2H,s)、6.71(0.8H,d,J=7.6Hz)、7.70(1H,d,J=9.2Hz)、8.35−8.44(2H,m)、8.45−5.57(2H,m)、8.64(0.2H,s)、8.83(0.8H,d,J=8.0Hz)。MS:410.4[MH+]。
実施例29:化合物18の製造
化合物18:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン
水(1.5mL)中のヒドラジンカルボキサミド塩酸塩(hydrazinecarboxamide hydrochloride)(85.0mg、0.761mmol)及び酢酸ナトリウム(62.0mg、0.761mmol)の溶液に、MeOH(1.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(中間化合物12,250mg、0.761mmol)の溶液を室温で添加した。反応混合物を10分間室温で撹拌し、真空で濃縮した。残留物をジオキサン(7.7mL)に溶解させた。K2CO3(316mg、2.28mmol)に続いてヨード(232mg、0.914mmol)を添加し、反応混合物を80℃で4時間撹拌した後、室温に冷却し、5%Na2S2O3水溶液でクエンチした。混合物をDCM/MeOH(10:1、10mL×4)で抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=50:1〜25:1)で精製して、黄色固体状の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(179mg、61%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.05(3H,m)、2.35−2.55(1H,m)、3.50−3.80(1H,m)、3.90−4.05(1H,m)、5.30及び5.54(1H,s+s)、6.05−6.67(1H,m)、6.68−7.38(4H,m)、8.00−8.18(1H,m)、8.50−8.80(1H,m)。
段階B:(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
CH3CN(1.9mL)中の臭化銅(II)(125mg、0.560mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(0.0670mL、0.560mmol)溶液に、CH3CN(3.8mL)中の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(179mg、0.467mmol)溶液を室温で添加した。反応混合物を2時間65℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、淡黄色固体状の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(72.0mg、34%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.05(3H,m)、2.35−2.50(1H,m)、3.60−3.88(1H,m)、3.96−4.08(1H,m)、5.36及び5.53(1H,s+s)、6.12及び6.69(1H,s+s)、6.90−7.40(3H,m)、8.33−8.40(1H,m)、8.62−8.82(1H,m)。
段階C:(R)−tert−ブチル4−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
DMF(2.0mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(72.0mg、0.161mmol)及びtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(60.0mg、0.322mmol)の溶液に、DIPEA(0.0840mL、0.483mmol)及びDMAP(20.0mg、0.161mmol)を室温で添加した。反応混合物を7時間80℃で撹拌し、水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、乾燥して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:9)で精製して、淡黄色固体状の(R)−tert−ブチル4−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(58.0mg、65%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.45(9H,s)、1.80−2.10(3H,m)、2.30−2.45(1H,m)、2.95−3.08(1H,m)、3.20−3.63(4H,m)、3.40−3.51(3H,m)、3.52−3.88(1H,m)、3.98−4.08(1H,m)、5.39及び5.69(1H,s+s)、6.14及び6.66(1H,s+s)、6.82−7.40(3H,m)、8.20−8.30(1H,m)、8.55−5.88(1H,m)。
段階D:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(0.70mL)中の(R)−tert−ブチル4−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(58.0mg、0.105mmol)溶液に、TFA(0.162mL、2.10mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO3飽和水溶液で塩基性化し、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1〜4:1)で精製して、淡黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(29.0mg、61%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.82−2.08(4H,m)、2.30−2.45(1H,m)、2.74−2.90(4H,m)、3.10−3.28(3H,m)、3.36−3.45(1H,m)、3.52−3.84(1H,m)、3.96−4.06(1H,m)、5.29及び5.61(1H,s+s)、6.06及び6.66(1H,s+s)、6.90−7.40(3H,m)、8.20−8.30(1H,m)、8.55−8.80(1H,m)。MS:453.2[MH+]。
実施例30:化合物19の製造
化合物19:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン
(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物10、1.00g、2.90mmol)及びヒドラジンカルボチオアミド(265mg、2.90mmol)の混合物に、POCl3(1.08mL、11.6mmol)を0℃で添加した。毎時間所定の圧力を加えながら、反応混合物を密封チューブ内で80℃で3時間撹拌した。0℃に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間激しく撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、水で洗浄し、真空で乾燥して、淡黄色固体状の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.16g、>99%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.85−2.20(3H,m)、2.45−2.55(1H,m)、3.50−3.75(4H,m)、5.38(0.5H,d,J=8.0Hz)、5.50(0.5H,d,J=7.6Hz)、6.15(0.5H,d,J=7.6Hz)、6.73(0.5H,d,J=7.6Hz)、6.95−7.30(2H,m)、7.33−7.39(1H,m)、8.37及び8.49(1H,s+s)、8.72(0.5H,d,J=6.0Hz)、8.92(0.5H,d,J=7.6Hz)。9.36(1H,br.s)。
段階B:(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
CH3CN(9.6mL)中のCuBr2(777mg、3.48mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(4.14mL、3.48mmol)の溶液に、CH3CN(19mL)中の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.15g、2.90mmol)の溶液を室温で添加した。反応混合物を2時間65℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:2)で精製して、淡黄色固体状の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(586mg、43%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.14−2.18(3H,m)、2.46−2.56(1H,m)、3.63−3.82(1H,m)、4.03−4.07(1H,m)、5.36(0.3H,d,J=8.4H)、5.46(0.7H、d.J=8.4)、6.37(0.3H、d.J=7.2Hz)、6.72(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.95−7.40(3H,m)、8.40及び8.50(1H,s+s)、8.66(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.85(0.7H,d,J=7.6Hz)。
段階C:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジオキサン(1.9mL)及び水(0.21mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.216mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸塩(127mg、0.432mmol)、K3PO4(137mg、0.648mmol)及びPdCl2(dppf)−CH2Cl2添加物(35.0mg、0.043mmol)の混合物をN2ガスで脱気した。反応混合物を密封チューブ内で15時間100℃で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜15:1)で精製して、白色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール(14.0mg、14%)を収得した。MS:451.2[MH+]。
実施例31:化合物20の製造:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ジオキサン(1.9mL)及び水(0.21mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.216mmol)、1H−ピラゾール−3−イルボロン酸(48.0mg、0.432mmol)、K3PO4(137mg、0.648mmol)及びPdCl2(dppf)−CH2Cl2添加物(35.0mg、0.043mmol)の混合物をN2ガスで脱気した。反応混合物を密封チューブ内で100℃で15時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜15:1)で精製して、白色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(16.0mg、16%)を収得した。MS:451.2[MH+]。
実施例32:化合物21の製造:(R)−N−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド
DMF(0.20mL)中の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(50.0mg、0.125mmol)溶液に、TEA(0.0130mL)に続いて塩化ベンゾイル(0.0150mL、0.125mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で8時間撹拌し、水で処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。固体をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:4〜1:5)で精製して、淡黄色固体状の(R)−N−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド(23.0mg、36%)を収得した。MS:504.3[MH+]。
実施例33:化合物22の製造
化合物22:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMF(2.4mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(89.0mg、0.192mmol)及びピペラジン(41.0mg、0.480mmol)の溶液に、DIPEA(0.0840mL、0.480mmol)を室温で添加した。反応混合物を16時間70℃で撹拌し、室温に冷却して、水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜MeOH単独)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール(12.0mg、13%)を収得した。MS:469.3[MH+]。
実施例34:化合物23の製造:(R)−2−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
DMF(2.7mL)内の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.216mmol)及び1,4−ジアゼパン(43.0mg、0.432mmol)の溶液に、DIPEA(0.113mL、0.648mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌し、室温に冷却して、水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜MeOH単独)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(16.0mg、15%)を収得した。MS:483.3[MH+]。
実施例35:化合物24の製造
化合物24:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル4−(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
EtOH(26mL)中の1−tert−ブチル4−エチルピペリジン−1,4−ジカルボン酸塩(2.00g、7.77mmol)溶液に、ヒドラジン水和物(5.84g、117mmol)を室温で添加した。反応混合物を一晩還流し、室温に冷却して、真空で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、 水で3回及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状のtert−ブチル4−(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(985mg、52%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.58−1.70(2H,m)、1.73−1.85(2H,m)、2.19−2.26(1H,m)、2.27(2H,br.s)、3.90(2H,s)、4.15(2H,br.s)、6.99(1H,s)。
段階B:(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
DMF(3.8mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物10、200mg、0.581mmol)溶液に、tert−ブチル4−(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(212mg、0.871mmol)、DIPEA(0.304mL、1.74mmol)、HATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(265mg、80%)を収得した。MS:569.90[MH+]。
(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(90.0mg、0.158mmol)溶液に、ピリジン(0.0290mL、0.363mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0560mL、0.332mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜5:1)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(31.0mg、43%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.80−2.28(4H,m)、2.30−2.62(4H,m)、3.13−3.33(2H,m)、3.35−3.74(4H,m)、3.82−4.22(2H,m)、5.21及び5.76(1H,s+s)、5.93及び6.42(1H,s+s)、6.65−6.80(1H,m)、6.58−7.15(2H,m)、8.19−8.38(2H,m)。
実施例36:化合物25の製造:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(3.1mL)中の(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(90.0mg、0.158mmol)溶液に、P4S10(140mg、0.316mmol)及びNa2CO3(67.0mg、0.632mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNa2SO4で乾燥して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=10:1)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール(49.0mg、66%)を収得した。MS:468.2[MH+]。
実施例37:化合物26の製造
化合物26:2−tert−ブチル−5−(5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:(R)−エチル5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(1.5mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(100mg、0.443mmol)、(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(中間化合物6、94.0mg、0.465mmol)及びKF(129mg、2.21mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、淡黄色固体状の(R)−エチル5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(161mg、93%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.16−1.30(3H,m)、2.10−2.34(1H,m)、2.73−2.95(1H,m)、4.00−4.30(3H,m)、4.52及び5.47(1H,s+s)、5.49−5.67(2H,m)、6.11及び6.74(1H,s+s)、7.12−7.40(3H,m)、8.15−8.30(1H,m)、8.60−8.82(1H,m)。
段階B:5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(3.0mL)及び水(1.0mL)中のエチル5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(161mg、0.412mmol)溶液に、LiOH(30.0mg、1.24mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(107mg、72%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ2.93−2.37(1H,m)、2.70−2.95(1H,m)、3.94−4.60(2H,m)、5.35−5.68(2H,m)、6.11及び6.71(1H,s+s)、7.00−7.40(3H,m)、8.17(1H,s)、8.60−6.82(1H,m)、11.60(1H,br.s)。
段階C:5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(2.0mL)中の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(107mg、0.295mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(135mg、0.886mmol)、DIPEA(0.206mL、1.18mmol)及びHATU(168mg、0.443mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(101mg、74%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.17−1.26(9H,m)、2.10−2.30(1H,m)、2.78−2.95(1H,m)、4.10−4.38(2H,m)、5.35−5.67(2H,m)、6.14(0.3H,s)、6.76(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.02−7.40(3H,m)、8.15及び8.24(1H,s+s)、8.39及び8.71(1H,s+s)、8.86(1H,d,J=7.2Hz)、9.48及び9.83(1H,s+s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.5mL)中の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(101mg、0.219mmol)溶液に、ピリジン(0.0410mL、0.505mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0780mL、0.461mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAC=1:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(68.0mg、70%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.23−1.44(9H,m)、2.10−2.38(1H,m)、2.80−3.00(1H,m)、4.00−4.60(2H,m)、5.35−5.51(1H,m)、5.52−5.71(1H,m)、6.14及び6.81(1H,s+s)、7.02−7.40(3H,m)、8.38(1H,s)、8.71−8.87(1H,m)。MS:443.4[MH+]。
実施例38:化合物27の製造
化合物27:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
段階A:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(1.6mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(112mg、0.496mmol)、(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(中間化合物7、105mg、0.521mmol)及びKF(114mg、2.48mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のエチル5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(171mg、88%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.04−1.38(3H,m)、2.17−2.40(1H,m)、2.62−2.98(1H,m)、3.85−4.39(4H,m)、5.45−5.53(1H,m)、5.61及び5.75(1H,s+s)、6.17及び6.71(1H,s+s)、6.87−6.95(1H,m)、7.05−7.40(2H,m)、8.18−8.29(1H,m)、8.60−8.90(1H,m)。
段階B:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(3.3mL)及び水(1.1mL)中のエチル5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(171mg、0.438mmol)溶液に、LiOH(31.0mg、1.31mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化して、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色固体状の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(150mg、95%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ2.26−2.34(1H,m)、2.70−2.95(1H,m)、3.92−4.18(1H,m)、4.20−4.38(1H,m)、5.46−6.17(3H,m)、6.84−6.92(1H,m)、7.09−7.19(1H,m)、7.25−7.28(1H,m)、8.18(1H,s)、8.60−8.75(1H,m)。*CO2Hで陽子は観察されなかった。
段階C:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(2.7mL)中の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(150mg、0.414mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(190mg、1.24mmol)、DIPEA(0.289mL、1.65mmol)及びHATU(236mg、0.621mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(102mg、53%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.15−2.40(1H,m)、2.70−2.98(1H,m)、3.88−4.18(1H,m)、4.20−4.45(1H,m)、5.40−5.60(2H,m)、6.75(1H,d,J=7.6Hz)、6.85−7.40(3H,m)、8.17及び8.27(1H,s+s)、8.53及び8.71(1H,s+s)、8.91(1H,d,J=7.6Hz)、9.39及び9.55(1H,s+s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.5mL)中の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(102mg、0.222mmol)溶液に、ピリジン(0.0410mL、0.509mmol)を0℃で添加した。−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0790mL、0.465mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(28.0mg、26%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.15−1.52(9H,m)、2.20−2.40(1H,m)、2.65−2.81(1H,m)、3.88−4.38(2H,m)、5.40−5.85(2H,m)、6.19−6.75(1H,m)、6.85−7.40(3H,m)、8.34(1H,s)、8.70−8.70(1H,m)。MS:443.4[MH+]。
実施例39:化合物28の製造
化合物28:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:エチル5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(3.0mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(200mg、0.886mmol)、5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物3、186mg、0.948mmol)及びKF(257mg、4.43mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、白色泡状のエチル5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(225mg、74%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.25−1.30(3H,m)、1.88−2.08(3H,m)、2.23−2.37(1H,m)、3.48−3.85(1H,m)、3.90−4.09(5H,m)、4.15−4.30(1H,m)、5.14(0.3H,m)、5.48(0.7H,d,J=7.6Hz)、5.98(0.3H,m)、6.65(0.7H,d,J=6.8Hz)、7.22−7.41(1H,m)、7.93−8.11(1H,m)、8.12−8.30(1H,m)。8.53(0.3H,s)、8.76(0.7H,d,J=7.2Hz)。
段階B:5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(5.0mL)及び水(1.6mL)中のエチル5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)シクロペンチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(255mg、0.663mmol)溶液に、LiOH(48.0mg、1.99mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(170mg、72%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.82−2.08(3H,m)、2.26−2.48(1H,m)、3.45−3.80(2H,m)、3.88−4.08(3H,m)、5.15及び5.46(1H,s+s)、6.64及び7.34(1H,s+s)、7.34(1H,s)、7.92−8.18(2H,m)、8.42−8.85(1H,m)。*CO2Hで陽子は観察されなかった。
段階C:5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(3.1mL)中の5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(170mg、0.476mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(218mg、0.1.43mmol)、DIPEA(0.332mL、1.90mmol)及びHATU(271mg、0.714mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(164mg、76%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.10−1.23(9H,m)、1.77−2.10(3H,m)、2.20−2.48(1H,m)、3.57−3.78(1H,m)、3.88−3.99(3H,m)、4.00−4.10(1H,m)、5.19(0.3H,d,J=7.2Hz)、5.31(0.7H,d,J=8.8Hz)、6.01(0.3H,d,J=8.4Hz)、6.69(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.3−7.42(1H,m)、7.89−7.98(1H,m)、8.05−8.18(1H,m)、8.19−8.32(1H,m)、8.60(0.3H,d,J=8.0Hz)、8.83(0.7H,d,J=7.6Hz)、9.29及び9.54(1H,s+s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(110mg、242mmol)及びPOCl3(0.675mL、7.25mmol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を水とDCMで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1〜1:4)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(61.0mg、58%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.22及び1.44(9H,s+s)、1.70−2.10(3H,m)、2.20−2.40(1H,m)、3.52−3.85(1H,m)、3.95−4.12(4H,m)、5.15(0.3H,d,J=7.6Hz)、5.50(0.7H,d,J=7.6Hz)、6.00(0.3H,d,J=7.2Hz)、6.70(0.7H,d,J=8.0Hz)、7.23−7.42(1H,m)、7.95−8.15(1H,m)、8.30−8.42(1H,m)、8.60(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.83(0.7H,d,J=7.2Hz)。MS:438.4[MH+]。
実施例40:化合物29の製造
化合物29:5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)オキサゾール
段階A:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(5.5mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(300mg、1.65mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、324mg、1.77mmol)及びKF(480mg、8.26mmol)の混合物を180℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(540mg、100%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
段階B:5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)オキサゾール
MeOH(9.2mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(300mg、0.914mmol)溶液に、1−(イソシアノメチルスルホニル)−4−メチルベンゼン(178mg、0.914mmol)及びK2CO3(126mg、0.914mmol)を室温で添加した。反応混合物を4時間還流し、室温に冷却した。MeOHを蒸発させた後、残留物をDCMと水で分配した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状の5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)オキサゾール(46.0mg、13%)を収得した。1H−NMR(MeOH−d4,Varian,400MHz):δ1.95−2.25(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.50−3.88(2H,m)、3.89−4.10(1H,m)、5.20−5.70(1H,m)、6.56−6.77(1H,m)、6.80−7.20(3H,m)、7.07−7.20(1H,m)、7.92−8.20(1H,m)、8.22−8.55(1H,m)。MS:368.2[MH+]。
実施例41:化合物30の製造
化合物30:4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)イソオキサゾール
段階A:5−クロロ−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMF(13mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.00g、6.51mmol)溶液に、N−ヨードスクシンアミド(1.61g、7.16mmol)を室温で少しずつ添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。水を添加した後、混合物を室温でさらに30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−クロロ−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.74g、96%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ7.15(1H,d,J=7.2Hz)、8.34(1H,s)、9.17(1H,d,J=7.2Hz)。
段階B:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMSO(7.4mL)中の5−クロロ−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(621mg、2.22mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、407mg、2.22mmol)及びKF(645mg、11.1mmol)の溶液を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈した。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1〜3:1〜2:1)で精製して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(819mg、86%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.15(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.50−3.80(1H,m)、3.95−3.99(1H,m)、5.21−5.51(1H,m)、5.99及び6.53(1H,s+s)、6.97(1H,s)、7.11−7.26(1H,m)、7.95(1H,m)、8.44−8.64(1H,m)。
段階C:4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)イソオキサゾール
ジオキサン(0.90mL)及び水(0.10mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.0mg、0.0940mmol)、K3PO4(60.0mg、0.282mmol)、PdCl2(dppf)−CH2Cl2添加物(7.66mg、9.39μmol)及びイソオキサゾール−4−イルボロン酸(21.0mg、0.188mmol)の混合物をN2ガスで脱気した。反応混合物を密封ビン内で15時間100℃で加熱し、室温に冷却した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、茶色油状の4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)イソオキサゾール(5.90mg、17%)を収得した。1H−NMR(MeOH−d4,Varian,400MHz):δ1.95−2.20(3H,m)、2.40−2.60(1H,m)、3.50−4.12(3H,m)、5.12−5.70(1H,m)、5.80−6.40(1H,m)、6.74(1H,s)、6.92(1H,s)、7.00−7.18(1H,m)、8.00(1H,s)、8.10−8.50(2H,m)。MS:368.2[MH+]。
実施例42:化合物31の製造:4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール
ジオキサン(1.9mL)及び水(0.21mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(90.0mg、0.211mmol)、K3PO4(134mg、0.634mmol)、PdCl2(dppf)−CH2Cl2添加物(17.0mg、0.0210mmol)及び3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルボロン酸(60.0mg、0.422mmol)の混合物をN2ガスで脱気した。反応混合物を密封チューブ内で約100℃で15時間加熱し、室温に冷却し、EtOAcと水で分配した。分離された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、黄色固体状の4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(13.0mg、15%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.95−2.63(10H,m)、3.70(1H,s)、3.91(1H,s)、5.08−5.55(1H,m)、5.70−6.38(1H,m)、6.84(1H,m)、6.91(1H,m)、7.00−7.10(1H,m)、7.84(1H,s)、8.27(1H,m)。MS:369.2[MH+]。
実施例43:化合物32の製造
化合物32:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
DMF(18mL)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(1.00g、9.25mmol)、エチル3−エトキシアクリレート(2.00mL、13.8mmol)及びCs2CO3(4.52g、13.88mmol)の混合物を100℃で9時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却した後、pH=2−3になるまで2N HCl水溶液で酸性化した。沈殿した固体を濾過して収集し、水の後、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(1.33g、90%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ6.24(1H,d,J=8.0Hz)、8.31(1H,s)、8.63(1H,d,J=7.6Hz)、13.24(1H,br.s)。
段階B:5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−カルボニトリル(1.33g、8.31mmol)及びPOCl3(7.74mL、83mmol)の混合物を150℃で3時間加熱し、室温に冷却した。真空で濃縮した後、残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1)で精製して、白色固体状の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(343mg、23%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ7.09(1H,d,J=7.6Hz)、8.39(1H,s)、8.68(1H,d,J=7.2Hz)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
DMSO(10mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(343mg、1.92mmol)及び2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、343mg、1.87mmol)の混合物を1時間180℃で加熱し、室温に冷却した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、象牙色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(611mg、98%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.05−2.11(3H,m)、2.47−2.55(1H,m)、3.67−4.10(2H,m)、5.20(0.7H,s)、5.65(0.3H,s)、5.96(0.7H,s)、6.43(0.3H,s)、6.69−6.73(1H,m)、6.96−7.09(2H,m)、8.01−8.31(3H,m)。
段階D:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(230mg、0.707mmol)及び濃縮H2SO4(1.13mL、21.2mmol)の混合物を5時間0℃で撹拌した。氷水を追加した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(172mg、71%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.05−1.11(2H,m)、2.47−2.55(1H,m)、3.67−4.10(2H,m)、5.12−5.32(1H,m)、5.52(0.6H,sz)、5.74(0.4H,s)、5.90(0.4H,s)、6.32(0.6H,sz)、6.69−6.74(1H,m)、6.96−7.09(2H,m)、7.80(0.5H,s)、8.20(0.5H,s)、8.25−8.40(1H,m)。*NH2NH2の2個の陽子は観察されなかった。
段階E:(Z)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(100mg、0.291mmol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルエタンアミン(1.06mL、7.28mmol)の混合物を密封チューブ内で2時間120℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮して、粗(Z)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(160mg、99%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。
段階F:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
AcOH(1.0mL)中の粗(Z)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(160mg、0.291mmol)溶液に、ヒドラジン水和物(22.0mg、0.437mmol)を添加した。反応混合物を2時間90℃で加熱した後、真空で濃縮した。残留物を水で処理して、固体を沈殿させた。固体を濾過して収集し、水及びヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(58.0mg、52%)を収得した。1H−NMR(MeOH−d4,Varian,400MHz):δ1.92−2.26(3H,m)、2.34(3H,m)、2.44−2.60(2H,m)、3.67−4.22(2H,m)、5.17(0.4H,s)、5.68(0.6H,sz)、6.11(0.4H,s)、6.65(0.6H,sz)、6.80−7.20(2H,m)、7.20−7.43(1H,m)、8.20−8.60(2H,m)。MS:382.3[MH+]。
実施例44:中間化合物13の製造
中間化合物13:tert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
段階A:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMSO(26mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.18g、7.68mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(1.51g、8.22mmol)及びKF(2.32g、39.1mmol)の混合物を180℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注いだ。混合物を30分間室温でさらに撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、黄色固体状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.70g、74%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.88−2.06(3H,m)、2.33−2.45(1H,m)、3.56−3.70(1H,m)、3.90−4.00(1H,m)、5.38(1H,s)、5.98(1H,s)、6.10−6.50(1H,m)、6.85−6.91(1H,m)、7.10−7.15(1H,m)、7.26−7.32(1H,m)、7.81(1H,d,J=1.6Hz)、8.60(1H,s)。
段階B:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMF(6.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(975mg、3.25mmol)溶液に、NIS(804mg、3.57mmol)を室温で少しずつ添加した。反応混合物を2時間撹拌して水に注いだ。混合物を30分間さらに撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.19g、86%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.15(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.50−3.80(1H,m)、3.95−3.99(1H,m)、5.21−5.51(1H,m)、5.99及び6.53(1H,s+s)、6.97(1H,s)、7.11−7.26(1H,m)、7.95(1H,m)、8.44−8.64(1H,m)。
段階C:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)ピラゾロ−[1,5−a]ピリミジン
THF(10mL)及びTEA(10mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]−ピリミジン(1.19g、2.79mmol)溶液に、CuI(53.0mg、0.279mmol)、PdCl2(PPh3)2(196mg、0.279mmol)及びエチニルトリメチルシラン(0.596mL、4.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で撹拌した。EtOAcで洗浄しながらセライト(Celite)パッドを通して濾過した後、濾過物を真空で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、粘性のある黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(832mg、75%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.260(9H,s)、2.03−2.20(3H,m)、2.49(1H,br.s)、3.63−4.15(2H,m)、5.17及び6.25(1H,br.s+br.s)、5.83(1H,br.s)、6.73−6.77(1H,m)、6.91(1H,br.s)、7.04(1H,br.s)、7.93(1H,s)、8.11(1H,br.s)。
段階D:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
THF(10mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(832mg、2.10mmol)溶液に、TBAF(THF中に1M溶液、2.52mL、2.52mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。NH4Cl飽和水溶液でクエンチした後、混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:2〜1:1)で精製して、粘性のある黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(659mg、97%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.98−2.18(3H,m)、2.50(1H,br.s)、3.24(1H,s)、3.93(1H,br.s)、4.06(1H,br.s)、5.19(1H,br.s)、5.87(1H,br.s)、6.75(1H,br.s)、6.92(1H,br.s)、7.05(1H,br.s)、7.96(1H,s)、8.14(1H,br.s)。
実施例45:化合物33の製造
化合物33:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩
MeOH(16mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、5.02mmol)溶液に、NaBH4(285mg、7.53mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。分離された水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、粘性のある淡黄色油状のtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1.01g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.48−1.50(2H,m)、1.84−1.87(2H,m)、2.99−3.06(2H,m)、3.81−3.87(3H,m)。*OHは観察されなかった。
段階B:tert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩
DCM(16mL)中のtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1.01g、5.02mmol)溶液に、TEA(0.909mL、6.52mmol)及びDMAP(61.0mg、0.502mmol)に続いてMsCl(0.469mL、6.02mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO3飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状のtert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.40g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.78−1.86(2H,m)、1.94−1.99(2H,m)、3.04(3H,s)、3.27−3.34(2H,m)、3.68−3.72(2H,m)、4.86−4.91(1H,m)。
段階C:tert−ブチル4−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩
DMF(25mL)中のtert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.40g、5.02mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(979mg、15.0mmol)を添加した。反応混合物を100℃で12時間加熱して、白色固体を形成した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1)で精製して、無色油状のtert−ブチル4−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(948mg、83%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.53−1.57(2H,m)、1.85−1.88(2H,m)、3.05−3.12(2H,m)、3.54−3.60(1H,m)、3.81−3.84(1H,m)。
段階D:(R)−tert−ブチル4−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(2.0mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、144mg、0.444mmol)及びtert−ブチル4−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(111mg、0.488mmol)の溶液に、銅粉(23.0mg、0.355mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.089mL、0.089mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。濃縮NH4OH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色泡状の(R)−tert−ブチル−4−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(177mg、72%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.49(9H,s)、1.83−2.22(7H,m)、2.48(1H,br.s)、2.97(2H,s)、3.66(1H,br.s)、3.91(1H,br.s)、4.35(2H,br.s)、4.67(1H,br.s)、5.70(1H,br.s)、6.34(1H,br.s)、6.75(1H,br.s)、6.91(1H,br.s)、7.13(1H,br.s)、7.52(1H,s)、8.35(1H,br.s)、8.48(1H,s)。
段階E:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DCM(1.6mL)中の(R)−tert−ブチル−4−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(177mg、0.321mmol)溶液に、TFA(0.867mL、11.2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1〜2:1)で精製して、黄色泡状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、69%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.83−2.30(8H、m)、2.50(1H,br.s)、2.85(2H,t,J=11.2Hz)、3.30−3.33(2H,m)、3.69(1H,br.s)、3.93(1H,br.s)、4.58(1H,br.s)、5.24及び5.68(1H,br.s+br.s)、5.87及び6.30(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,br.s)、6.90(1H,br.s)、7.12(1H,br.s)、7.57(1H,s)、8.30(1H,br.s)、8.48(1H,s)。MS:451.1[MH+]。
実施例46:化合物34の製造:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:tert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩
DCM(16mL)中のtert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、4.97mmol)溶液に、TEA(0.895mL、6.46mmol)に続いてMsCl(0.465mL、5.96mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO3飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.39g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、1.55(1H,br.s)、1.78−2.01(3H,m)、3.06(3H,s)、3.28−3.38(1H,m)、3.42−3.48(1H,m)、3.54−3.68(2H,m)、4.72(1H,br.s)。
段階B:tert−ブチル3−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩
DMF(24mL)中のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.39g、4.98mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(970mg、14.9mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら100℃で4時間加熱して、白色固体を形成した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=20:1〜10:1〜5:1)で精製して、無色油状のtert−ブチル3−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(840mg、74%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、1.49−1.62(2H,m)、1.77(1H,br.s)、1.96(1H,br.s)、2.90−3.30(2H,m)、3.44−3.50(1H,m)、3.52−3.90(2H,m)。
段階C:tert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(1.4mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、92.0mg、0.284mmol)及びtert−ブチル3−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(71.0mg、0.312mmol)の溶液に、銅粉(14.0mg、0.227mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.057mL、0.057mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NH4OH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色油状のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(123mg、79%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.48(9H,s)、1.63−1.76(2H,m)、1.90−1.94(1H,m)、2.04(1H,br.s)、2.16(2H,br.s)、2.29(1H,br.s)、2.40−2.58(1H,m)、2.80−3.50(2H,m)、3.68(1H,br.s)、3.92(1H,br.s)、4.18(1H,br.s)、4.30−4.60(2H,m)、5.23及び5.66(1H,br.s+br.s)、5.86及び6.31(1H,br.s+br.s)、6.75−6.77(1H,m)、6.91(1H,br.s)、7.04(1H,br.s)、7.56(1H,s)、8.31(1H,br.s)、8.47(1H,s)。
段階D:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DCM(1.1mL)中のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(123mg、0.223mmol)溶液に、TFA(0.602mL、7.82mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1)で精製して、黄色泡状の5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(70.0mg、69%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.92−1.95(1H,m)、1.89−2.14(8H、m)、2.28(1H,br.s)、2.49(1H,br.s)、2.77(1H,t,J=10.8Hz)2.85−3.18(2H,m)、3.40(1H,br.s)、3.66(1H,br.s)、3.91(1H,br.s)、4.50(1H,br.s)、5.30及び5.67(1H,br.s+br.s)、5.85及び6.29(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,s)、6.90(1H,s)、7.00−7.10(1H,m)、7.57(1H,s)、8.31(1H,br.s)、8.47(1H,s)。MS:451.1[MH+]。
実施例47:化合物35の製造:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピロリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:tert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩
DCM(17mL)中のtert−ブチル3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、5.34mmol)溶液に、TEA(0.962mL、6.94mmol)に続いてMsCl(0.499mL、6.41mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO3飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩(1.42g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.06−2.20(1H,m)、2.21−2.36(1H,m)、3.05(3H,s)、3.44−3.54(1H,m)、3.54−3.72(3H,m)、5.27(1H,br.s)。
段階B:tert−ブチル3−アジドピロリジン−1−カルボン酸塩
DMF(26mL)中のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩(1.42g、5.35mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(1.04g、16.0mmol)を添加した。反応混合物を100℃で4時間撹拌しながら加熱して、白色固体を形成した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=10:1〜5:1)で精製して、無色油状のtert−ブチル3−アジドピロリジン−1−カルボン酸塩(1.07g、94%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.02−2.08(2H,m)、3.35−3.54(4H,m)、4.14−4.16(1H,m)。
段階C:tert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(1.4mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、92.0mg、0.284mmol)及びtert−ブチル3−アジドピロリジン−1−カルボン酸塩(66.0mg、0.312mmol)の溶液に、銅粉(14.0mg、0.227mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.057mL、0.057mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NH4OH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色泡状のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(127mg、83%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.50(9H,s)、1.98−2.20(3H,m)、2.22−2.63(3H,m)、3.50−3.83(4H,m)、3.83−4.20(2H,m)、5.15(1H,br.s)、5.30及び5.66(1H,br.s+br.s)、5.84及び6.31(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,br.s)、6.91(1H,br.s)、7.00−7.18(1H,m)、7.52(1H,s)、8.32(1H,br.s)、8.48(1H,s)。
段階D:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピロリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DCM(1.2mL)中のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(127mg、0.237mmol)溶液に、TFA(0.638mL、8.28mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1〜2:1)で精製して、黄色泡状の5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピロリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(78.0mg、76%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.00−2.20(4H,m)、2.26−2.60(3H,m)、3.11(1H,br.s)、3.24−3.46(3H,m)、3.68(1H,br.s)、3.91(1H,br.s)、5.02(1H,br.s)、5.39及び5.64(1H,br.s+br.s)、5.84及び6.30(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,s)、6.90(1H,br.s)、7.06(1H,br.s)、7.56(1H,s)、8.31(1H,br.s)、8.46(1H,s)。
実施例48:化合物36の製造:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホン酸塩
DCM(16mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(500mg、4.90mmol)溶液に、TEA(0.882mL、6.36mmol)に続いてMsCl(0.458mL、5.87mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO3飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホン酸塩(882mg、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.84−1.92(2H,m)、2.03−2.07(2H,m)、3.04(3H,s)、3.52−3.58(2H,m)、3.92−3.97(2H,m)、4.87−4.93(1H,m)。
段階B:4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン
DMF(16mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホン酸塩(0.882g、4.89mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(954mg、14.68mmol)を添加した。反応混合物を2時間100℃で加熱した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1)で精製して、無色油状の4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン(110mg、17%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.60−1.70(2H,m)、1.88−1.92(2H,m)、3.44−3.50(2H,m)、3.56−3.63(1H,m)、3.92−3.97(2H,m)。
段階C:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
tBuOH(1.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(96.0mg、0.296mmol)及び4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン(41.0mg、0.326mmol)の溶液に、銅粉(15.0mg、0.237mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.059mL、0.059mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱し、室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NH4OH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(84.0mg、63%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.04−2.30(7H,m)、2.49(1H,br.s)、3.61(2H,t,J=11.6Hz)、3.92(1H,br.s)、4.18(2H,t,J=11.6Hz)、4.73(1H,br.s)、5.19及び5.66(1H,br.s+br.s)、5.88及び6.31(1H,br.s+br.s)、6.73−6.78(1H,m)、6.91(1H,br.s)、7.01−7.16(1H,m)、7.52(1H,s)、8.32(1H,br.s)、8.47(1H,s)。MS:452.2[MH+]。
実施例49:化合物37の製造:(R)−2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン
段階A:tert−ブチル4−(2−ブロモアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
5重量%NaHCO3水溶液(36mL)及びDCM(36mL)中のtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(2.00g、10.7mmol)溶液に、2−ブロモアセチルブロマイド(1.40mL、16.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で撹拌した後、室温で2時間撹拌した。相分離の後、有機層を水、2N HCl水溶液、水及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留固体をEtOAc及びヘキサンから再結晶して精製し、白色固体状のブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.92g、89%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、3.42−3.44(2H,m)、3.46−3.54(4H,m)、3.58−3.60(2H,m)、3.86(2H,s)。
段階B:tert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
CH3CN(47mL)中のtert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.92g、9.51mmol)及びアジ化ナトリウム(1.54g、23.7mmol)の懸濁液を1時間還流し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をEtOAc及びヘキサンから再結晶して精製し、白色固体状のtert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.28g、89%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、3.33−3.38(2H,m)、3.42−3.50(4H,m)、3.58−3.66(2H,m)、3.95(2H,s)。
段階C:tert−ブチル(R)−4−(2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(1.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、100mg、0.308mmol)及びtert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(91.0mg、0.339mmol)の溶液に、銅粉(16.0mg、0.247mmol)に続いて水(0.70mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.0620mL、0.0620mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱し、室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NH4OH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、結果混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色泡状の(R)−tert−ブチル4−(2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(108mg、59%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.00−2.25(3H,m)、2.42−2.58(1H,m)、3.34(4H,br.s)、3.59(2H,br.s)、3.65(2H,br.s)、3.92(1H,br.s)、5.20及び5.52(1H,br.s+br.s)、5.28−5.32(2H,m)、5.85及び6.27(1H,br.s+br.s)、6.78(1H,br.s)、6.90(1H,br.s)、7.04−7.10(1H,m)、7.63(1H,s)、8.25(1H,br.s)、8.47(1H,s)。
段階D:(R)−2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン
DCM(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル4−(2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(108mg、0.182mmol)溶液に、TFA(0.500mL、6.49mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1〜2:1)で精製して、淡黄色泡状の(R)−2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノン(78.0mg、87%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.00−2.25(3H,m)、2.50(1H,br.s)、2.85(4H,br.s)、3.57(2H,br.s)、3.64(2H,br.s)、3.90(1H,br.s)、5.26及び5.52(1H,br.s+br.s)、5.26−5.30(2H,m)、5.85及び6.26(1H,br.s+br.s)、6.77(1H,br.s)、6.88(1H,br.s)、7.00−7.12(1H,m)、7.62(1H,s)、8.24(1H,br.s)、8.46(1H,s)。MS:494.2[MH+]。
実施例50:化合物38の製造
化合物38:(E)−N−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
段階A:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(9.2mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(500mg、2.75mmol)、3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物1、490mg、2.95mmol)及びKF(800mg、13.8mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(779mg、91%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.92−2.20(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.62−3.88(1H,m)、3.98−4.15(1H,m)、5.30−5.45(1H,m)、6.22(0.3H,m)、6.72(0.7H,d,J=6.8Hz)、7.60−7.75(1H,m)、8.18−8.36(1H,m)、8.38−8.56(2H,m)、8.65(0.3H,m)、8.80(0.7H,d,J=6.0Hz)、9.60及び9.94(1H,s+s)。
段階B:(E)−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート
無水THF(8.0mL)中のNaH(55wt%、328mg、7.51mmol)懸濁液に、無水THF中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(841mg、3.75mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。無水THF中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(0.779g、2.50mmol)の溶液を添加した後、反応混合物を室温で5時間撹拌し、NH4Cl飽和水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状の(E)−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(511mg、54%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.20−1.32(4H,m)、1.85−2.13(3H,m)、3.60−3.90(1H,m)、3.96−4.22(3H,m)、5.28−5.42(1H,m)、6.05−6.32(1H,m)、6.54−6.70(1H,m)、7.40−7.77(2H,m)、8.09−8.12(1H,m)、8.15−8.80(3H,m)。
段階C:(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸
EtOH(5.0mL)及び水(1.7mL)中の(E)−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(511mg、1.340mmol)溶液に、LiOH(96.0mg、4.02mmol)を0℃で添加した。反応混合物を90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(373mg、79%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.92−2.13(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.60−3.92(1H,m)、3.93−4.12(1H,m)、5.28−5.42(1H,m)、6.05−6.32(1H,m)、6.54−6.70(1H,m)、7.40−7.77(2H,m)、8.09−8.29(1H,m)、8.32−8.80(3H,m)、11.73(1H,br.s)。
段階D:(E)−N−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(1.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.142mmol)溶液に、エチルアミン(THF中に2.0M、0.142mL、0.283mmol)、DIPEA(0.0740mL、0.425mmol)及びHATU(81.0mg、0.212mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−N−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(48.0mg、89%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.10(3H,t,J=6.6Hz)、1.92−2.20(3H,m)、2.43−2.50(1H,m)、3.10−3.30(2H,m)、3.60−3.92(1H,m)、4.00−4.15(1H,m)、5.28−5.58(1H,m)、6.05−6.42(1H,m)、6.54−6.80(1H,m)、7.18−8.10(4H,m)、8.32−8.75(3H,m)。MS:381.1[MH+]。
実施例51:化合物39の製造:(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(1.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.142mmol)溶液に、シクロプロパンアミン(0.0200mL、0.283mmol)、DIPEA(0.0740mL、0.425mmol)及びHATU(81.0mg、0.212mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(21.0mg、38%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ0.40−0.60(2H,m)、0.61−0.75(2H,m)、1.86−2.17(3H,m)、2.43−2.50(1H,m)、2.72−2.80(1H,m)、3.60−3.92(1H,m)、4.00−4.15(1H,m)、5.25−5.52(1H,m)、6.05−6.38(1H,m)、6.54−6.70(1H,m)、7.28−8.12(4H,m)、8.32−8.75(3H,m)。MS:393.1[MH+]。
実施例52:化合物40の製造:(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド
DMF(1.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.142mmol)溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(23.0mg、0.283mmol)、DIPEA(0.0740mL、0.425mmol)及びHATU(81.0mg、0.212mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド(39.0mg、72%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.86−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、2.80−3.00(6H,m)、3.54−3.88(1H,m)、3.92−4.15(1H,m)、5.25−5.50(1H,m)、6.05−6.12(0.3H,m)、6.48−6.70(0.7H,m)、6.73−7.70(3H,m)、8.00−8.70(4H,m)。MS:381.1[MH+]。
実施例53:化合物41の製造
化合物41:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−エチルアクリルアミド
段階A:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(5.5mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(300mg、1.65mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、324mg、1.77mmol)及びKF(480mg、8.26mmol)の混合物を180℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(540mg、100%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
段階B:(E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート
無水THF(8.9mL)中のNaH(55wt%、349mg、8.00mmol)懸濁液に、無水THF中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(896mg、4.00mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を30分間室温で撹拌した。無水THF中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(875mg、2.67mmol)溶液を添加した後、反応混合物を5時間撹拌し、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状の(E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(609mg、57%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.36(3H,t,J=7.0Hz)、1.95−2.20(3H,m)、2.45−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、4.20−4.43(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.70(0.4H,m)、5.84−5.96(0.4H,m)、6.25−6.46(0.6H,m)、6.65−6.78(2H,m)、6.82−7.00(1H,m)、7.10−4.15(1H,m)、7.50−7.85(1H,m)、7.80−8.05(1H,m)、8.12−8.35(1H,m)。
段階C:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸
EtOH(3.3mL)及び水(1.1mL)中の(E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(345mg、0.866mmol)溶液に、LiOH(62.0mg、2.60mmol)を0℃で添加した。反応混合物を90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、pH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した。混合物をEtOHで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(297mg、93%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.14(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.35−3.88(1H,m)、3.98−4.18(1H,m)、5.28−5.53(1H,m)、6.00−3.20(1H,m)、6.50−6.70(1H,m)、6.90−7.00(1H,m)、7.01−7.70(3H,m)、8.05−8.20(1H,m)、8.50−8.78(1H,m)、11.95(1H,s)。
段階D:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−エチルアクリルアミド
DCM(2.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(75.0mg、0.203mmol)溶液に、2滴のDMFに続いて塩化オキサリル(0.0355mL、0.405mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、減圧下で濃縮して、対応塩化アシル化合物を収得した。残留する粗塩化アシル化合物をDCM(2.0mL)に溶解した後、それにエチルアミン塩酸塩(18.2mg、0.405mmol)を添加した。反応混合物を5時間室温で撹拌し、1N HCl水溶液でクエンチした。混合物を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:10〜EtOAc単独)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−エチルアクリルアミド(13.0mg、16%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.15−1.32(6H,m)、1.98−2.32(3H,m)、2.42−2.60(1H,m)、3.38−3.50(2H,m)、3.61−4.05(2H,m)、5.38−5.50(1H,m)、6.23−6.60(1H,m)、6.70−6.78(1H,m)、6.86−7.13(2H,m)、7.80−9.00(1H,m)、8.10−8.36(1H,m)。MS:398.1[MH+]。
実施例54:化合物42の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−イソプロピルアクリルアミド
DMF(1.5mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(55.0mg、0.149mmol)溶液に、HATU(73.4mg、0.193mmol)、DIPEA(78.0μL、0.446mmol)及びイソプロピルアミン(9.66mg、0.163mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:10〜EtOAc単独)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−イソプロピルアクリルアミド(30.0mg、49%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.13−1.32(6H,m)、2.00−2.29(3H,m)、2.42−2.60(1H,m)、3.60−4.00(2H,m)、4.20−4.30(1H,m)、5.25−5.38(1H,m)、5.62−5.95(1H,m)、6.20−6.60(2H,m)、6.70−6.77(1H,m)、6.82−6.98(1H,m)、7.00−7.10(1H,m)、7.45−7.55(1H,m)、7.82−7.99(1H,m)、8.10−8.40(1H,m)。MS:412.1[MH+]。
実施例55:化合物43の製造:(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(1.4mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.135mmol)溶液に、HATU(66.7mg、0.176mmol)、DIPEA(70.7μl、0.405mmol)及びシクロプロピルアミン(10.5μl、0.149mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=10:1〜EtOAc単独)で精製して、黄色固体状の(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(30.0mg、54%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ0.50−0.65(2H,m)、0.78−0.92(2H,m)、1.92−2.30(4H,m)、2.39−2.59(1H,m)、2.82−2.85(1H,m)、3.58−3.80(1H,m)、3.86−4.12(1H,m)、5.50−5.70(2H,m)、6.23−6.48(1H,m)、6.69−6.78(1H,m)、6.82−7.08(2H,m)、7.45−7.62(1H,m)、7.82−8.00(1H,m)、8.12−8.40(1H,m)。MS:410.1[MH+]。
実施例56:化合物44の製造:(E)−N−tert−ブチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ−[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(0.90mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.135mmol)溶液に、tert−ブチルアミン(20.0mg、0.270mmol)、DIPEA(0.0710mL、0.405mmol)及びHATU(77.0mg、0.203mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−N−tert−ブチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ−[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(38.0mg、66%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.31(9H,s)、1.80−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.58−3.90(1H,m)、3.95−4.12(1H,m)、5.25−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.97−6.10(0.4H,m)、6.30−6.54(0.6H,m)、6.52−6.68(1H,m)、6.70−7.00(1H,m)、7.01−7.52(4H,m)、7.95−8.10(1H,m)、8.43−8.72(1H,m)。MS:426.2[MH+]。
実施例57:化合物45の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド
DMF(1.5mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(55.0mg、0.149mmol)溶液に、HATU(73.4mg、0.193mmol)、DIPEA(78.0μl、0.446mmol)及びジメチルアミン塩酸塩(7.36mg、0.163mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2(Hex:EtOAc=1:10〜EtOAc単独)上でカラムクロマトグラフィーで精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド(38.0mg、64%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.98−2.15(3H,m)、2.35−2.60(1H,m)、2.82−3.30(6H,m)、3.50−3.78(1H,m)、3.80−4.15(2H,m)、5.64−6.01(1H,m)、6.18−6.44(1H,m)、6.60−6.78(1H,m)、6.83−7.13(2H,m)、7.55−7.86(1H,m)、7.90−8.05(1H,m)、8.10−8.43(1H,m)。MS:398.1[MH+]。
実施例58:化合物46の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)−アクリルアミド
DMF(1.1mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(60.0mg、0.162mmol)溶液に、2−メトキシエタンアミン(37.0mg、0.486mmol)、DIPEA(0.0850mL、0.486mmol)及びHATU(185mg、0.486mmol)を室温で添加した。反応混合物を3時間室温で撹拌し、水で希釈した。30分間さらに撹拌した後、沈殿した白色固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)−アクリルアミド(43.4mg、63%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.20−3.30(3H,m)、3.33−3.45(2H,m)、3.46−3.88(2H,m)、3.90−4.15(1H,m)、5.20−5.60(1H,m)、5.88−6.38(1H,m)、6.40−6.80(1H,m)、6.81−7.55(4H,m)、7.90−8.15(2H,m)、8.40−8.80(1H,m)。*NHで陽子は観察されなかった。MS:428.2[MH+]。
実施例59:化合物47の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(0.90mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.135mmol)溶液に、アゼチジン−3−オール塩酸塩(44.0mg、0.405mmol)、DIPEA(0.141mL、0.810mmol)及びHATU(0.103g、0.270mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)上でカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(21.0mg、36%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.86−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.56−3.90(2H,m)、3.92−4.19(3H,m)、4.20−4.58(2H,m)、5.30−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.74(1H,d,J=5.6Hz)、5.97−6.10(0.4H,m)、6.28−6.40(0.6H,m)、6.52−7.70(2H,m)、7.05−7.52(3H,m)、8.09−8.20(1H,m)、8.50−8.78(1H,m)。MS:426.2[MH+]。
実施例60:化合物48の製造
化合物48:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−アクリルアミド
段階A:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(86mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(中間化合物10、4.70g、25.9mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物5、5.07g、27.7mmol)及びKF(7.52g、129mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈した。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(8.50g、100%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
段階B:(R,E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート
無水THF(80mL)中のNaH(55wt%、3.30g、76mmol)懸濁液に、無水THF中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(8.47g、37.8mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を1時間撹拌した。無水THF(40mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(8.27g、25.2mmol)溶液を添加した後、反応混合物を室温で5時間撹拌した後、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出し、水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、赤褐色固体状の(R,E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(6.00g、60%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.36(3H,t,J=7.0Hz)、1.95−2.20(3H,m)、2.45−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、4.20−4.43(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.70(0.4H,m)、5.84−5.96(0.4H,m)、6.25−6.46(0.6H,m)、6.65−6.78(2H,m)、6.82−7.00(1H,m)、7.10−4.15(1H,m)、7.50−7.85(1H,m)、7.80−8.05(1H,m)、8.12−8.35(1H,m)。
段階C:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸
EtOH(56mL)及び水(19mL)中の(R,E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(6.00g、15.1mmol)溶液に、水酸化リチウム水和物(1.90g、45.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物を2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで希釈した。沈殿した黄色固体を濾過して収集し、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(5.58g、>99%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.80−2.14(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.35−3.88(1H,m)、3.98−4.18(1H,m)、5.28−5.53(1H,m)、6.00−6.20(1H,m)、6.50−6.70(1H,m)、6.90−7.00(1H,m)、7.01−7.70(3H,m)、8.05−8.20(1H,m)、8.50−8.78(1H,m)、11.95(1H,s)。MS:371.03[MH+]。
段階D:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−アクリルアミド
DMF(2.1mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(400mg、1.080mmol)溶液に、HATU(616mg、1.62mmol)及びDIPEA(0.472mL、2.70mmol)を室温で添加した。混合物を1時間室温で撹拌した。室温で2−アミノエタノール(66.0mg、1.08mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をDCMで希釈し、水で2回、そして1N NaOH水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−アクリルアミド(279mg、62%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.82−2.12(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.20−3.30(3H,m)、3.33−3.52(2H,m)、3.56−3.92(2H,m)、3.95−4.15(1H,m)、5.23−5.62(1H,m)、5.92−6.43(1H,m)、6.53−6.83(1H,m)、6.90−7.55(4H,m)、7.90−8.20(1H,m)、8.50−8.80(1H,m)。MS:414.1[MH+]。
実施例61:化合物49の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−エン−1−オン
DMF(16mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(3.00g、8.10mmol)溶液に、HATU(4.62g、12.1mmol)及びDIPEA(3.54mL、20.2mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。室温でモルホリン(1.05mL、12.1mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、水で2回、1N NaOH水溶液、そして塩水の順に連続して洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独〜EtOAc:MeOH=10:1)で精製して、ピンク色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−エン−1−オン(2.13g、60%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.86−2.40(5H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.40−3.70(6H,m)、3.95−4.10(1H,m)、5.24−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.95−6.18(0.4H,m)、6.58−6.70(0.6H,m)、6.71−6.85(1H,m)、6.86−7.50(5H,m)、8.05−8.30(1H,m)、8.50−8.83(1H,m)。MS:440.2[MH+]。
実施例62:化合物50の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−ピペラジン−1−カルボン酸塩
DMF(2.2mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(400mg、1.08mmol)溶液に、HATU(616mg、1.62mmol)及びDIPEA(0.472mL、2.70mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。室温でtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(201mg、1.08mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌して、黄色固体を形成した。混合物をDCMで希釈し、水で2回、そして1N NaOH水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1ないしDCM:EtOAc=1:10)で精製して、黄色固体状の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−ピペラジン−1−カルボン酸塩(413mg、71%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.48(9H,s)、1.95−2.09(3H,m)、2.43−2.78(1H,m)、3.20−4.00(10H,m)、5.17及び5.75(1H,s+s)、5.85及び6.34(1H,s+s)、6.67(1H,s)、6.91(1H,s)、7.05(1H,s)、7.32(1H,s)、7.50−8.32(3H,m)。
段階B:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DCM(3.8mL)中の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−ピペラジン−1−カルボン酸塩(413mg、0.767mmol)溶液に、TFA(2.00mL、26.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を1時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO3飽和水溶液で塩基性化し、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜5:1)で精製して、淡黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(220mg、65%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.86−2.40(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、2.64−2.80(3H,m)、3.40−3.82(7H,m)、3.95−4.10(1H,m)、5.24−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.95−6.18(0.4H,m)、6.58−6.70(0.6H,m)、6.71−6.85(1H,m)、6.86−7.00(1H,m)、7.05−7.50(3H,m)、8.05−8.25(1H,m)、8.46−8.80(1H,m)。MS:439.2[MH+]。
実施例63:化合物51の製造:(R,E)−4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)ピペラジン−2−オン
DMF(0.68mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.162mmol)溶液に、HATU(62.0mg、0.162mmol)及びDIPEA(0.0570mL、0.324mmol)を室温で添加した。混合物を1時間室温で撹拌した。室温でピペラジン−2−オン(16.0mg、0.162mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌して、黄色固体を形成した。混合物をDCMで希釈し、水で2回、そして1N NaOH水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1ないしDCM:EtOAc=1:10)で精製して、黄色固体状の(R,E)−4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)ピペラジン−2−オン(52.0mg、85%)を収得した。MS:453.1[MH+]。
実施例64:化合物52の製造:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸
水(49mL)中の1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(5.00g、15.1mmol)及びNa2CO3(5.79g、54.7mmol)溶液に、THF(31mL)中の(t−Boc)2O(7.20mL、31.0mmol)の溶液を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌した。反応混合物を慎重にpH=1になるまで5N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(5.00g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.44及び1.48(18H,s及びs)、2.83(1H,br.s)、3.08−3.23(2H,m)、3.84(1H,dd,J=17.2、13.2Hz)、4.01(1H,br.s)、4.52−4.60(1H,m)、4.75(1H,s)、9.56(1H,br.s)。
段階B:1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸塩
DMF(49mL)中の1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(4.88g、14.7mmol)溶液に、K2CO3(2.65g、19.2mmol)を添加し、混合物を0℃に冷却した。混合物にヨウ化メチル(1.38mL、22.1mmol)をゆっくり添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、NH4Cl飽和水溶液(100mL)でクエンチした。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=7:1〜5:1〜3:1)で精製して、薄茶色粘性油状の1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸塩(5.09g、100%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.44(18H,s)、2.80(1H,br.s)、3.12−3.24(1H,m)、3.21(1H,br.s)、3.74(3H,s)、3.80−4.10(2H,m)、4.48−4.73(2H,m)。
段階C:ジ−tert−ブチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボン酸塩
無水THF(49mL)中の1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸塩(5.09g、14.7mmol)溶液に、臭化メチルマグネシウム(THF及びTol中に3.0M、31.7mL、44.3mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。NH4Cl飽和水溶液でクエンチした後、混合物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1〜3:1〜2:1)で精製して、粘性のある無色油状のジ−tert−ブチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボン酸塩(2.47g、48%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.21(3H,s)、1.31(3H,s)、1.46(18H,s)、3.01−3.38(4H,m)、3.79−4.21(4H,m)。
段階D:2−(ピペラジン−2−イル)プロパン−2−オール 2HCl
MeOH(23mL)中のジ−tert−ブチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボン酸塩(2.47g、7.17mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4M溶液、8.96mL、35.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌して、固体を沈殿させた。真空で濃縮した後、残留する固体を真空下で乾燥して、薄茶色固体状の2−(ピペラジン−2−イル)プロパン−2−オール 2HCl(1.17g、75%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.19(3H,s)、1.25(3H,s)、2.97(1H,t,J=13.6Hz)、3.20−3.34(3H,m)、3.34−3.48(2H,m)、3.53−3.56(2H,m)、9.14(1H,br.s)、9.60(1H,br.s)、9.89(2H,br.s)。
段階E:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.2mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(67.0mg、0.181mmol)溶液に、HATU(89.0mg、0.235mmol)及びDIPEA(0.142mL、0.814mmol)を0℃で添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。0℃で2−(ピペラジン−2−イル)プロパン−2−オール 2HCl(47.0mg、0.217mmol)を添加した後、反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、水と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、淡黄色固体状の(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(64.0mg、71%)を収得した。MS:468.1[MH+]
実施例65:化合物53の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
MeOH(1.1mL)内の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(50.0mg、0.114mmol)及びホルムアルデヒド(水溶液37%、0.011mL、0.148mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した。一部分にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(10.7mg、0.171mmol)を添加した後、反応混合物を1時間室温で撹拌し、2N NaOH水溶液(1.42mL、2.85mmol)でクエンチした。混合物を30分間室温で撹拌し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(44.0mg、85%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.65−1.85(4H,m)、2.34(3H,s)、2.40−2.52(5H,m)、3.40−4.20(6H,m)、5.20(0.5H,s)、5.70−5.92(1H,m)、6.38(0.5H,s)、6.69(1H,s)、6.82−7.16(2H,m)、7.60−7.82(1H,m)、7.95(1H,s)、8.10−8.40(1H,m)。MS:453.1[MH+]。
実施例66:化合物54の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
MeOH(1.1mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(100mg、0.228mmol)及びアセトアルデヒド(129μL、0.228mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(sodium triacetoxyhydroborate、73.0mg、0.342mmol)に続いて酢酸(261μL、4.56mmol)を添加した後、反応混合物を1時間室温で撹拌し、2N NaOH水溶液(1.42mL、2.85mmol)でクエンチした。混合物を30分間室温で撹拌し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜15:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(69.5mg、63%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.03(3H,t,J=7.2Hz)、1.83−2.00(2H,m)、2.02−2.10(1H,m)、2.30−2.48(6H,m)、3.40−3.70(4H,m)、4.03(2H,q,J=7.2Hz)、5.35及び5.59(1H,s+s)、6.01及び6.64(1H,s+s)、6.76−6.79(1H,m)、7.05−7.21(1H,m)、7.23−7.48(2H,m)、8.13−8.23(1H,m)、8.54及び8.74(1H,s+s)。MS:467.1[MH+]。
実施例67:化合物55の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
MeOH(1.1mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(50.0mg、0.114mmol)及びアセトン(0.025mL、0.342mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した。一部分にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(10.7mg、0.171mmol)を添加した後、反応混合物を30時間撹拌し、2N NaOH水溶液(1.4mL、2.85mmol)でクエンチした。混合物を室温で30分間撹拌し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(46.3mg、84%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.08(6H,d,J=6.8Hz)、1.95−2.36(4H,m)、2.40−2.50(5H,m)、2.70−2.78(1H,m)、3.40−4.20(6H,m)、5.18(0.5H,s)、5.65−5.92(1H,m)、6.34(0.5H,s)、6.69(1H,s)、6.82−7.20(2H,m)、7.60−7.82(1H,m)、7.95(1H,s)、8.10−8.40(1H,m)。MS:481.1[MH+]。
実施例68:化合物56の製造:(R,E)−1−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:tert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩
DCM(22mL)中の1,4−ジアゼパン(1.00g、9.98mmol)溶液に、DCM(11mL)中の(t−Boc)2O(1.08g、4.99mmol)溶液を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をEt2Oに溶解し、10%クエン酸水溶液で抽出した。水性層をpH11になるまで固状K2CO3で塩基性化し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状のtert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(795mg、88%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)1.59(1H,br.s)、1.74−1.80(2H,m)、2.84−2.93(4H,m)、3.39−3.51(4H,m)。
段階B:(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩
DMF(1.8mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(100mg、0.270mmol)溶液に、HATU(154mg、0.405mmol)、DIPEA(118μl、0.675mmol)及びtert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(65.0mg、0.324mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:4〜1:5)で精製して、黄色固体状の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(137mg、92%)を収得した。1H−NMR(DMSO−d6,Varian,400MHz):δ1.12−1.43(9H,m)、1.55−1.80(2H,m)、1.81−2.00(3H,m)、2.32−2.50(1H,m)、2.19−3.30(3H,m)、3.38−3.88(7H,m)、4.00−4.10(1H,m)、5.32及び5.95(1H,s+s)、6.11及び3.64(1H,s+s)、6.67(1H,s)、6.91(1H,s)、7.05(1H,s)、7.32(1H,s)、7.50−8.32(3H,m)。
段階C:(R,E)−1−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DCM(2.5mL)中の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(137mg、0.283mmol)溶液に、TFA(382μlg、4.96mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌し、真空で濃縮した。残留物を水に溶解し、NaHCO3飽和水溶液で中和して、EtOAcで洗浄した。分離された有機層をDCMで2回抽出した。混合された有機層(DCM単独)をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の(R,E)−1−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)プロップ−2−エン−1−オン(48.1mg、42%)を収得した。MS:453.1[MH+]。
実施例69:化合物57の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.35mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(100mg、0.270mmol)溶液に、HATU(0.133g、0.351mmol)及びDIPEA(0.118mL、0.675mmol)を0℃で添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。室温でピペリジン−4−オール(0.0330g、0.324mmol)を添加した後、反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、水とNaHCO3飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色泡状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(120mg、98%)を収得した。MS:454.1[MH+]
実施例70:化合物58の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:tert−ブチル4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸塩
無水THF(25mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、5.02mmol)溶液に、塩化メチルマグネシウム(2.17mL、6.52mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を2時間撹拌しながらゆっくり0℃まで加温し、NH4Cl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出し、混合された有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のtert−ブチル4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸塩(1.08g、>99%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ1.27(3H,s)、1.46(9H,s)、1.50−1.58(4H,m)、3.20−3.27(2H,m)、3.64−3.76(2H,m)。
段階B:4−メチルピペリジン−4−オール
DCM中のtert−ブチル4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸塩(1.08g、5.02mmol)溶液に、TFA(1.93mL、25.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。NaHCO3飽和水溶液で塩基性化した後、分離された有機層を真空で濃縮した(化合物は水性層に溶解された)。残留物をMeOHで希釈した後、MeOHで洗浄しながらSiO2パッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮して、粘性のある油状の4−メチルピペリジン−4−オール(235mg、40%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。
段階C:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.35mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(100mg、0.270mmol)溶液に、HATU(133mg、0.351mmol)及びDIPEA(0.165mL、0.945mmol)を0℃で添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。室温で粗4−メチルピペリジン−4−オール(0.155g、1.35mmol)を添加した後、反応混合物を4時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、水とNaHCO3飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、淡黄色泡状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(126mg、100%)を収得した。MS:468.1[MH+]。
実施例71:化合物59の製造:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.5mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(70.0mg、0.189mmol)溶液に、HATU(108mg、0.284mmol)、DIPEA(99.0μl、0.567mmol)及び(R)−ピロリジン−3−オール(49.0mg、0.567mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=30:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(15.0mg、18%)を収得した。MS:440.2[MH+]。
実施例72:化合物60の製造:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.5mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(70.0mg、0.189mmol)溶液に、HATU(108mg、0.284mmol)、DIPEA(99.0μl、0.567mmol)及び(S)−ピロリジン−3−オール(49.0mg、0.567mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNH4Cl飽和水溶液と塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=30:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(15.0mg、18%)を収得した。MS:440.2[MH+]。
実施例73:化合物61の製造:3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−イン−1−オン
TEA(5.0mL)及びTHF(5.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(456mg、1.070mmol)、1−モルホリノプロップ−2−イン−1−オン(223mg、1.60mmol)、PdCl2(PPh3)2(75.0mg、0.107mmol)及びヨウ化銅(I)(20.0mg、0.107mmol)の溶液を70℃で12時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をSiO2上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1〜EtOAc単独)で精製して、オレンジ色固体状の3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−イン−1−オン(45.7mg、9.7%)を収得した。1H−NMR(CDCl3,Varian,400MHz):δ2.05−2.20(3H,m)、2.24−2.60(1H,m)、3.58−4.20(10H,m)、5.18及び5.73(1H,s+s)、5.88及び6.36(1H,s+s)、6.69(1H,br.s)、6.94(1H,br.s)、7.13(1H,br.s)、7.44−7.77(1H,m)、8.15−8.50(1H,m)。MS:438.3[MH+]。
実施例74:TRKA、B&Cキナーゼアッセイ
ADP−Gloアッセイキットはプロメガ(Promega)社から購入した。ポリ(Glu,Tyr)、マグネシウムスルファート、ウシ血清アルブミン(Bovine Serum Albumin;BSA)及びジメチルスルホキシド(DMSO)はシグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社から購入した。トリス−HClバッファーはBD Gentest社から購入した。HTRF KinEASE−TKキットはシスバイオ(Cisbio)社から購入した。TRKA、B&Cキナーゼはカルナバイオサイエンス(Carna Bioscience)社から購入した。
キナーゼアッセイは、発光ADP−Gloアッセイキット(プロメガ社製)及びHTRF KinEASE−TKアッセイキット(シスバイオ社製)を使用して2種の方法で化合物1〜61に対して行った。前記発光ADP−Gloアッセイキット(プロメガ社製)は、キナーゼ反応を通じて生成されるADPを測定する。ADPはATPに変換された後、Ultra−Gloルシフェラーゼによって光に変換される。HTRF KinEASE−TKアッセイキット(シスバイオ社製)は1つの基質と多様な検出システムを使用してチロシンキナーゼ活性を測定する。
ADP−Gloアッセイキット(プロメガ社製)
プロテインキナーゼアッセイは、30℃で化合物1〜61に対して行った。レシピとして、キナーゼは0.4ng/μLのTrKA、0.5ng/μLのTrKB及び3ng/μLのTrKCをそれぞれ含み、1ug/μLのポリ(glu、Tyr)ストック溶液5μL、化合物またはアッセイバッファー5μL、ATP(125μMストック溶液)5μLを含む。
30℃で1時間、96ウェルプレートで反応混合物を培養することでアッセイを始めた。培養の後、50μLのキナーゼ検出試薬を添加し、96ウェルプレートを振った後、周囲温度でさらに30分間培養した。その後、96ウェル反応プレートはEnspireプレートリーダーで読み出された。IC50値はSigmaPlotを用いてカーブフィッティング(curve fitting)を通じて導出した。
HTRF KinEASE−TKアッセイキット(シスバイオ社製)
HTRF KinEASE−TKアッセイは、384ウェルローボリュームマイクロプレート(グライナー(Greiner)社製)で化合物1〜61に対して行った。前記HTRF KinEASE−TKアッセイフォーマットは2段階を含む。第一段階は、キナーゼ反応段階である。該キナーゼ反応段階は、以下のようなアッセイ反応レシピによって室温で最終ボリューム10μLに行われた:10μLのキナーゼ混合物(キナーゼ(2μL)+ATP(2μL)+基質(2μL)+化合物(4μL))。キナーゼ最終濃度は、それぞれTRKA0.3ng/μL、TRKB0.1ng/μL、TRKC0.03ng/μLであった。ATP最終濃度は、それぞれ14.7μM(TRKA)、4.77μM(TRKB)、25.6μM(TRKC)であった。TK−基質最終濃度は、0.3ng/μLであった。化合物を0〜100Nmの用量反応濃度(Dose Response Concentration;DRC)化合物に40分間露出させた。キナーゼ反応段階の間、キナーゼ反応はATPの追加によって始まった。キナーゼは基質をリン酸化する。
第二段階は、検出段階である。10μLの検出試薬(EDTA中の5μLのSa−XL665+EDTA中の5μLのTK抗体−Eu)をキナーゼ混合物に添加した。該段階は室温で1時間行われた。検出試薬はリン酸化された基質を検出する。
最終的に、384ウェル反応プレートはFlexStation3で読み出された。蛍光は620nm(Cryptate)及び665nm(XL665)で測定された。それぞれのウェルに対して(655/620)×104で比率が測定される。IC50値はグラフパッドプリズム(GraphPad Prism)を用いてカーブフィッティングを通じて導出した。下記表1はアッセイ結果を含む。
実施例75:細胞増殖アッセイ
ドキソルビシンはシグマアルドリッチ(D1515)から購入した。全ての化合物はDMSO(シグマアルドリッチ社製、D2650)で希釈した。AlamarBlue(登録商標)細胞生死判定試薬はThermo Scientific(88952)から購入した。CellTiter96(登録商標)AQueous One Solution細胞増殖アッセイはプロメガ社から購入した。KM12−luc細胞はJCRB(日本、東京、国立医薬品食品衛生研究所 )から確保した。これらは10%ウシ胎児血清(Gibco社製、16000−044)及びMEM非必須アミノ酸溶液(Thermo Scientific、11140−050)を添加したDMEM培地(GIB−11965−118)中に維持した。TF−1細胞はATCCから確保した。これらは10%ウシ胎児血清(Gibco社製、16000−044)、GM−CSF(Thermo Scientific、11140−050)及びβ−NGF(R&D systems)を添加したRPMI培地(GIB−A10491)中に維持した。トリプシン/EDTAはGibco社(GIB−25300−054、0.05%)から購入した。96ウェルプレートはコーニング社から購入した。
細胞増殖アッセイ
増殖アッセイは、AlamarBlue(登録商標)細胞生死判定試薬またはCellTiter96(登録商標)AQueous One Solution細胞増殖アッセイキットを使用して、10%FBSを添加した培地で化合物1〜61に対して行った。細胞は5%CO2の加湿培養器で37℃で培養された。化合物の抗増殖活性を測定するため、TF−1細胞を16時間GM−CSFフリー培地(RPMI、10%FBS及び1%ペニシリン−ストレプトマイシン)で調整し、培地(RPMI、10%FBS、1%ペニシリン−ストレプトマイシン及び10ng/mlヒトβ−NGF)を有する30,000細胞/ウェルの96ウェルプレートに接種した。KM12−lucはウェル当り10,000細胞で96ウェルプレート中に接種した。一晩培養した後、化合物の段階希釈物を3個のウェルに添加して、細胞を72時間露出させた。DMSOの最終濃度を培地で0.5%に調整した。2種類の試薬を使用して細胞増殖を定量評価した。培養液体積の10%に該当する20μLのAlamarBlue(登録商標)試薬を各ウェルに入れて、2時間5%CO2の加湿培養器で37℃で培養した。または、20μLのCellTiter96(登録商標)試薬を各ウェルに添加し、上述した同様の条件で培養した。データをプロットして、グラフパッドソフトウェアを使用してGI50値を計算した。下記表1はアッセイ結果を含む。