JP6609631B2 - 縮合環ヘテロアリール化合物及びtrk抑制剤としての用途 - Google Patents

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Description

本発明は、新規化学物質(new chemical entity)及びTRK抑制剤としての用途に関する。
Trkとは、ニューロトロフィン(Neurotrophins;NT)によって活性化され、高親和性のチロシンキナーゼ受容体である。Trk受容体ファミリとしてはTrkA、TrkB及びTrkCの3つが知られている。ニューロトロフィンには、TrkAを活性化させる溶解性成長因子神経成長因子(NGF)、TrkBを活性化させるNT−4/5及び脳由来神経栄養因子(Brain−Derived Neurotrophic Factor;BDNF)、そしてTrkCを活性化させるニューロトロフィン−3(Neurotrophin−3;NT3)などがある。Trkは神経組織で広く発現され、神経細胞の維持、信号伝達及び生存に関与する(Patapoutian、A.et al.、Current Opinion in Neurobiology、2001、11、272-280)。
Trk/ニューロトロフィン経路の抑制剤は、多数の疼痛の前臨床動物モデルで効果があることが証明された。拮抗的なNGF及びTrkA抗体は、炎症性及び神経因性疼痛動物モデル及びヒト臨床試験で効果があることが示されている(Woolf、C.J. et al. Neuroscience 1994、62、327-331;Zahn、P.K. et al. J. Pain 2004、5、157-163;McMahon、S.B. et al. Nat. Med. 1995、1、774-780;Ma、Q.P. and Woolf、C. J. Neuroreport 1997、8、807-810;Shelton、D.L. et al. Pain 2005、116、8-16;Delafoy、L. et al. Pain 2003、105、489-497;Lamb、K. et al. Neurogastroenterol. Motil. 2003、15、355-361;Jaggar、S.I. et al. Br. J. Anaesth.1999、83、442-448)。
腫瘍細胞から分泌されるNGF及び腫瘍侵入大食細胞は、末梢疼痛線維に位置するTrkAを直接的に刺激することが示されている。マウス及びラットで多様な腫瘍モデルを用いて、単一クローン抗体でNGFを中和することが、モルヒネの最高耐性用量と類似またはより良好な程度で癌関連疼痛を抑制することを証明した。BDNF/TrkB経路の活性化は、炎症性疼痛(Matayoshi、S.、J. Physiol. 2005、569:685-695)、神経因性疼痛(Thompson、S. W. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1999、96:7714-7718)及び術後疼痛(Li、C.-Q. et al. Molecular Pain、2008、4(28)、1-11)を含む多くの種類の疼痛の調節因子として多様に研究されている。TrkA及びTrkBキナーゼはNGF由来生物学的反応の調節因子としての役割を果たせるため、TrkA及び/または他のTrkキナーゼの抑制剤は慢性疼痛状態の効果的な治療に提供可能である。
Trkキナーゼの過剰発現、活性化、増幅及び/または突然変異と、神経芽細胞腫(Brodeur、G.M. Nat. Rev. Cancer 2003、3、203-216)、卵巣癌(Kruettgen et al. Brain Pathology 2006、16:304-310)、前立腺癌(Dionne et al. Clin. Cancer Res.1998、4(8)、1887-1898)、膵臓癌(Dang et al. j of Gastroenterology and Hepatology 2006、21(5)、850-858)、大細胞神経内分泌腫瘍(Marchetti et al. Human Mutation 2008、29(5)、609-616)及び大腸癌(Bardelli、A. Science 2003、300、949)に対する研究結果物から見られる、幾つかの癌との連関性は、効果的なTrk抑制剤の治療への示唆が疼痛治療法を大幅に拡張できるという推論を裏付ける。癌の前臨床モデルにおいて、TrkA、B及びCの非選択的な小分子抑制剤は、腫瘍の成長を抑制し、腫瘍転移を中断させるのに効果的であった(Nakagawara、A. Cancer Letters 2001、169:107-114;Meyer、J. et al. Leukemia 2007、1-10;Pierottia、M.A. and Greco A. Cancer Letters、2006、232:90-98;Eric Adriaenssens、E. et al. Cancer Res 2008、68(2)、346-351)。
また、ニューロトロフィン/Trk経路の抑制は、喘息(Freund-Michel、V. et. al. Pharmacology & Therapeutics 2008、117(1)、52-76)を含む炎症性肺疾患、間質性膀胱炎(Hu Vivian Y、et. al. The Journal of Urology 2005、173(3)、1016-1021)、潰瘍性大腸炎及びクローン病を含む炎症性腸疾患(Di Mola、F.F、et. al. Gut 2000、46(5)、670-678)、そしてアトピー性皮膚炎(Dou、Y.C. et. al. Archives of Dermatological Research 2006、298(1)、31-37)、湿疹及び乾癬(Raychaudhuri、S.P. et. al. J. Investigative Dermatology 2004、122(3)、812-819)のような炎症性皮膚疾患の治療に効果的であることが示されている。
また、ニュートロピン/Trk経路の調節は、多発性硬化症、パーキンソン病及びアルツハイマー病を含む神経退行性疾患に効果的であることが示されている(Sohrabji、F. et. al. Neuroendocrinology 2006、27(4)、404-414)。
最近の文献では、高親和性の神経成長因子受容体−TrkAタンパク質を暗号化するNTRK1遺伝子のキナーゼドメインを含む肺癌患者から新たな遺伝子融合を確認した(Vaishnavi、A. et. al. Nature Medisine 2013、19(11)、1469-1472)。
上記の情報は本発明の特徴を理解するための背景知識として提供されるものであって、先行技術の承認を構成するものではない。
本出願は新規化合物を開示する。このような新規化合物は、Trk抑制剤としての役割を果たし、炎症性疼痛、神経因性疼痛及び癌、手術、骨折関連の疼痛を含み、且つ、これらに限定されない、多様な種類の急性及び慢性疼痛の治療に有用であると考えられる。また、前記化合物は、癌、炎症、神経退行性疾患及び特定感染性疾患に有用であると考えられる。
本発明の一態様は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体(tautomer)またはプロドラッグ(prodrug)を提供する。
一部実施例において、化学式IのRは1つ以上の置換基で随意に置換されたフェニル環または1つ以上の置換基で随意に置換された5−6員ヘテロアリール環であり、ここで、前記1つ以上の置換基は、独立して、ハロゲン、−CF、−CHF、NH、ヒドロキシル、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、直鎖C1−C4アルコキシ及び分岐C1−C4アルコキシからなる群より選択される。さらに、化学式Iにおいて、Rはハロゲン、直鎖C1−C4アルキル及び直鎖枝状C1−C4アルキルからなる群より選択される。さらに、化学式Iにおいて、Xは−CH−、−CHCH−、−CHO−、−CHNH−、−CHN(C1−C4アルキル)−、−CH(F)−、−CF−、−CH(Cl)−、−CH(OH)−、−CH(OCH)−、−CH(NH)−または−C(CH−からなる群より選択される。さらに、化学式Iにおいて、Qは−CH=CRC(O)NR、−CH=CRNRC(O)R、−CH=CRNRC(O)NR、−CH=CR、−C≡CC(O)NR、−C≡CCR及び
からなる群より選択される。
化学式IのQにおいて、Rは水素、ハロゲン、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択される。化学式IのQにおいて、−NRは4−7員複素環を形成するか又は環構造を形成せず、前記複素環はヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環である。−NRが4−7員複素環を形成する場合、前記4−7員複素環は−NRの窒素に加えて任意の第2ヘテロ原子を含み、直鎖C1−C6アルキル、分岐C1−C6アルキル、ヒドロキシル、カルボン酸、直鎖C1−C4アルキルカルボン酸及び分岐C1−C4アルキルカルボン酸枝からなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換される。−NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、Rは水素、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された直鎖C1−C6アルキル、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された分岐C1−C6アルキル、及び少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換されたC1−C6シクロアルキルからなる群より選択される。さらに、化学式IのQにおいて、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、−CH、N、O、S、−CR、−NRからなる群より選択され、ここで、Rは水素、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、5−6員アリール環、5−6員ヘテロアリール環、3−7員ヘテロシクロアルキル環、3−7員シクロアルキル環、−NHCO−(アリール環)及び−CHCO−(C3−C6員複素環)からなる群より選択される。
他の実施例において、化学式IのRはハロゲン、ヒドロキシル、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、直鎖C1−C4アルコキシ及び分岐C1−C4アルコキシからなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換された6員アリールまたはヘテロアリール環である。さらに、化学式Iにおいて、Rは水素、直鎖C1−C4アルキルまたは直鎖枝状C1−C4アルキルであり;Xは−CH−、−CHCH−、−CHO−又は−CH(Z)−であり、ここで、Zはハロゲンであり、Qは−CH=CRC(O)NR、−C≡CC(O)NRまたは
である。
さらに、化学式IのQにおいて、Rは水素またはハロゲンである。さらに、化学式IのQにおいて、−NRは4−7員複素環を形成するか又は環を形成せず、前記複素環はヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環である。−NRが4−7員複素環を形成する場合、前記4−7員複素環は−NRの窒素に加えて任意の第2ヘテロ原子を含み、直鎖C1−C6アルキル、分岐C1−C6アルキル、ヒドロキシル、カルボン酸、直鎖C1−C4アルキルカルボン酸及び分岐C1−C4アルキルカルボン酸枝からなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換される。−NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、Rは水素、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された直鎖C1−C6アルキル、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された分岐C1−C6アルキル、及び少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換されたC1−C6シクロアルキルからなる群より選択される。化学式IのQにおいて、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、−CH、N、O、S、−CR及び−NRからなる群より選択され、ここで、Rは水素、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、5−6員アリール環、5−6員ヘテロアリール環、3−7員ヘテロシクロアルキル環、3−7員シクロアルキル環、−NHCO−(アリール環)及び−CHCO−(C3−C6員複素環)からなる群より選択される。
化学式Iの上述した化合物において、1つ以上の置換基で置換されたフェニル環Rはフッ素、メトキシ及びエトキシからなる群より独立して選択でき;R及びRはHであり;RはH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、メトキシエチル及びヒドロキシエチルからなる群より選択することができる。化学式Iの化合物において、Rはフッ素及びメトキシからなる群より選択された少なくとも1つで置換されたピリジン環であり得;R及びRはHであり;RはH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、メトキシエチル及びヒドロキシエチルからなる群より選択することができる。化学式Iの化合物において、Rはハロゲン及びC1−C4アルキルからなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換されたピリド−2−オン−3−イルであり得る。
化学式Iの化合物において、−NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、Rは直鎖C1−C6フルオロアルキル、分岐C1−C6フルオロアルキル、直鎖C1−C6ジフルオロアルキル、分岐C1−C6ジフルオロアルキル、直鎖C1−C6トリフルオロアルキル、分岐C1−C6トリフルオロアルキル、直鎖C1−C6ヒドロキシアルキル、分岐C1−C6ヒドロキシアルキル、直鎖C2−C6ジフルオロアルキル及び分岐C2−C6ジフルオロアルキルからなる群より選択される。化学式Iの化合物において、4−7員ヘテロシクロアルキル環を形成する−NRは4−7員ヘテロシクロアルキル環であり得る。化学式Iにおいて、−NRが4−7員複素環を形成する場合、4−7員複素環内の第2ヘテロ原子は窒素、酸素及び硫黄からなる群より選択することができる。
化学式Iの前記化合物は、化学式IIの化合物である。
化学式Iの前記化合物は、化学式IIIの化合物である。
化学式Iの前記化合物は、化学式IVの化合物である。
化学式Iの化合物の塩は、アセテート、ベンゾエート、ベシレート、ビタルタレート、ブロマイド、カーボネート、クロライド、エデテート、エジシレート、エストレート、フマレート、グルセプテート、グルコネート、ハイドロブロマイド、ハイドロクロライド、ヨージド(iodide)、ラクテート、ラクトビオネート、マレート、マレエート、マンデレート、メシレート、メチルブロマイド、メチルスルファート、ムケート(mucate)、ナプシレート、ニトレート、オキサレート、パモエート、ホスファイト、ジホスファイト、サリチレート、ジサリチレート、ステアレート、サクシネート、スルファート、タルトレート、トシレート、トリエチオダイド、トリフルオロアセテート及びバレレートからなる群より選択することができる。
本発明の他の態様は、甲状腺乳頭癌、膵臓癌、肺癌、結腸癌、乳癌、神経芽細胞腫、疼痛、悪液質(cachexia)、皮膚炎及び喘息からなる群より選択されたTRK媒介疾患を治療または予防する方法を提供する。前記方法は、このような治療が必要な個体に前記化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に効果的な量で投与することを含む。
本発明のさらに他の態様は、TRK酵素を抑制する方法を提供する。前記方法は、このような抑制が必要な個体に化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に効果的な量で投与することを含む。
本発明の新規な特徴は、特に添付の特許請求の範囲に記述される。本発明の特徴及び有利な点についてのさらなる理解は、本発明の原理が用いられる例示的な実施例を説明する下記の詳細な説明を参照して得られるはずである。本発明の幾つかの実施例を図示して説明したが、このような実施例は単なる例として提供されたものである。ここに記載された本発明の実施例に対する多様な代案が本発明の実施に使用できることを理解せねばならない。また、本発明の通常の技術者であれば、本発明から逸脱しない限り、多様な変形、変更及び代替が可能であろう。添付の特許請求の範囲は本発明の様相の範囲を定義し、これら請求範囲内の方法及び構造とその等価物はそれによって保護されることが意図される。
以下のセクションの見出しは単に体系化のために使用されただけで、技術的思想を制限すると解釈されてはならない。これらに制限されないが、特許、特許出願、記事、書籍、マニュアル及び論文など、本出願に引用された全ての文献または文献の一部は目的に応じてその全体内容が参照される。
定義
特に定義されない限り、本願で使われた全ての技術的及び科学的用語は請求された技術的思想が属する技術分野の通常の技術者によって一般に理解される意味と同じ意味である。本明細書の全般にわたって言及された全ての特許、特許出願、公開された文献は、特に言及しない限り、全体が参考文献として引用される。ここで用語についての定義が多数存在する場合は、本セクションの定義が優先する。URLまたは他の識別子またはアドレスを言及する場合、該識別子は変更され得、インターネット上の特定情報が現われてから消えることがあるが、同じ情報がインターネットまたは他の適切な参照ソースを調べることで発見できるということを理解せねばならない。上述した参考文献はそのような情報の利用可能性及び大衆の普及を立証する。
上述した一般的な説明及び後述する詳細な説明は、例示的な説明のためのものであって、請求される技術的思想を制限するものではない。本出願において、単数の使用は、特に明示しない限り、複数を含む。明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されているように、単数形態「a」、「an」及び「the」は、特に指示しない限り、複数の対象を含むと理解されねばならない。また、特に言及されない限り、「または」の使用は「及び/または」を意味すると理解されねばならない。さらに、「含む(include)」、「含まれた」及び「含まれる」のような他の形態だけでなく、用語「含む」の使用も制限的ではない。同様に、「含む(comprise)」、「含まれた」及び「含まれる」のような他の形態だけでなく、用語「含む」の使用も制限的ではない。
基本的な化学用語の定義は、CareyとSundbergの「ADVANCED ORGANIC CHEMISTRY 4TH ED」Vols.A(2000) and B(2001)、Plenum Press、New York.を含む、参照文献から検索することができる。特に指示しない限り、質量分光学、NMR、HPLC、IR及びUV/Vis分光学及び薬理学の通常の方法が通常の技術者によって使われる。特に指示しない限り、本発明に記載された分析化学、合成有機化学、そして医薬及び薬学化学の実験過程及び技術に関連して使われた命名法は当業界に公知されたものである。標準技術は化学合成、化学分析、医薬品製剤、製剤及び伝達、そして患者の治療のために使用できる。反応及び精製技術は、例えばキットのメーカーの仕様書を用いるか、当業界で通常行われるか又は本明細書の記載を用いて行われ得る。上述した技術及び過程は、当業界で周知され、本明細書を通じて引用され論議された、多様な一般的且つより具体的な参考文献に開示された従来の方法をもって通常行われ得る。明細書において、基(groups)及びその置換基(substituents)は安定的な部分(moiety)及び化合物を提供するため、当分野の通常の技術者によって選択され得る。
置換体グループが左側から右側に記載される従来の化学的公式によって定義される場合、構造を右側から左側に記載することで生成される化学的に同じ置換基を含む。非制限的な例として、CHOはOCHと同じである。特に言及しない限り、これらに制限されないが、「アルキル」、「アミン」、「アリール」のような、一般的な化学用語の使用は随意に置換された形態と同一である。例えば、本発明で使われた「アルキル」は随意に置換されたアルキルを含む。
本願で示される化合物は、1つ以上の立体中心(stereocenter)を有し得、それぞれの中心はR配列、S配列、またはこれらの組合せで存在し得る。同様に、本願で提示される化合物は、1つ以上の二重結合を有し得、それぞれE(トランス)配列、Z(シス)配列またはこれらの組合せで存在し得る。ある特定の立体異性体(stereoisomer)、位置異性体(regioisomer)、ジアステレオマー(diastereomer)、鏡像異性体(enantiomer)またはエピマー(epimer)の提示は、可能な全ての立体異性体、位置異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはエピマー及びこれらの混合物を含むと理解されねばならない。したがって、本願で提示された化合物は全ての個別的な立体異性体、位置異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及びエピマーの形態及びこれらに相応する混合物を含む。特定立体中心を変えるか又は変えない状態で残す技術、及び立体異性体の混合物を分離する技術は、当技術分野で周知され、当業界の通常の技術者が特定状況に適した方法を選択できる能力内にある。例えば、Fumiss et al. (eds.)、VOGEL'S ENCYCLOPEDIA OF PRACTICAL ORGANIC CHEMISTRY 5.sup.TH ED.、Longman Scientific and Technical Ltd.、Essex、1991、809-816;and Heller、Acc. Chem. Res. 1990、23、128を参考できる。
用語「結合(bond)」または「単一結合(single bond)」は、結合によって連結された原子がより大きい下部構造の一部として見なされる場合、2つの原子または2つの部分(moiety)間の化学的結合を意味する。
用語「任意(随意)」または「任意(随意)に」は、後述される事件または状況が発生することも発生しないこともあり得ることを意味し、その説明は該事件または状況が発生する場合及び発生しない場合が含まれることを意味する。例えば、「随意に置換されたアルキル」は、以下に定義するように、「アルキル」または「置換されたアルキル」を全て意味する。さらに、選択的に置換された基は、非置換されたもの(例えば、CHCH)、完全置換されたもの(例えば、CFCF)、一置換されたもの(例えば、CHCHF)、または完全置換されたものと一置換されたものとの間で任意の位置で置換されたもの(例えば、CHCHF、CFCH、CFHCHFなど)であり得る。1つ以上の置換基を含む任意の基に関して、通常の技術者には、その基が立体的に実現不可能であるか及び/又は合成不可能な、任意の置換または置換パターン(例えば、置換されたアルキルは随意に置換されたシクロアルキル基を含み、それは次々に、潜在的に無限に、随意に置換されたアルキル基を含むと定義される)を導入しようとはしないことが理解される。したがって、記載された任意の置換基は、一般に最大分子量が約1,000ダルトン以上、より一般には500ダルトン以上であると理解されねばならない(例えば、ポリペプチド、ポリサッカライド、ポリエチレングリコール、DNA、RNAなど)。
本願で使われた、C−CnはC−C、C−C、…C−Cnを含む。一例として、「C−C」と指定された基は部分(moiety)内に1〜4個の炭素原子が存在することを示し、すなわち、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子または4個の炭素原子を含む基だけでなく、C−C及びC−C範囲までも含む基を示す。したがって、一例として、「C−Cアルキル」はアルキル基の内に1〜4個の炭素原子があることを示し、すなわち、前記アルキル基はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びt−ブチルから選択される。ここに記載されるとき、「1−10」のような数字範囲は所与の範囲の各整数を示し、例えば、「1〜10個の炭素原子」は前記基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、6個の炭素原子、7個の炭素原子、8個の炭素原子、9個の炭素原子または10個の炭素原子を有し得ることを意味する。
本願で使われた用語「ヘテロ原子(heteroatom)」または「ヘテロ(hetero)」は単独でまたは組み合わせて、炭素及び水素以外の異なる原子を指称する。ヘテロ原子は独立して、酸素、窒素、硫黄、リン、ケイ素、セレニウム及びスズから選択できるが、これら原子に制限されない。2個以上のヘテロ原子が存在するとき、2以上のヘテロ原子が互いに同一であるか又は2以上のヘテロ原子の一部または全部がそれぞれ他のヘテロ原子と互いに異なり得る。
本願で単独でまたは組み合わせて使われた用語「アルキル」は、1個〜約10個の炭素原子、より望ましくは1個〜6個の炭素原子を有する、随意に置換された直鎖または随意に置換された分枝鎖飽和炭化水素モノラジカル(monoradical)を示す。例えば、これらに制限されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3、3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−l−ブチル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、neo−ペンチル、tert−アミル及びヘキシル、そしてヘプチル、オクチルなどのような、より長いアルキル基を含む。本願において、「C−Cアルキル」または「C1_6アルキル」のような数値範囲は、本定義は数的範囲が指定されていない用語「アルキル」の存在を含むものの、アルキル基が1個炭素原子、2個炭素原子、3個炭素原子、4個炭素原子、5個炭素原子または6個炭素原子からなり得ることを意味する。
本願で単独でまたは組み合わせて使われた用語「アルキレン(alkylene)」は、上に定義されたモノラジカル、アルキルから由来されたジラジカル(diradical)を示す。例としては、これらに制限されないが、メチレン(−CH)、エチレン(−CHCH)、プロピレン(−CHCHCH)、イソプロピレン(−CH(CH)CH)などを含む。
本願で単独でまたは組み合わせて使われた用語「アルケニル(alkenyl)」は、1つ以上の炭素−炭素二重結合及び2個〜約10個の炭素原子、より望ましくは2個〜約6個の炭素原子を有する、随意に置換された直鎖または随意に置換された分枝鎖炭化水素モノラジカルを示す。前記基は二重結合に関するシスまたはトランス構造のうち1つであり得、2つの異性体を全て含むと理解されねばならない。例えば、これらに制限されないが、エテニル(CH=CH)、1−プロペニル(CHCH=CH)、イソプロペニル[C(CH)=CH]、ブテニル(butenyl)、1,3−ブタジエニル(1,3−butadienyl)などが含まれる。本願で「C−Cアルケニル」または「C2_6アルケニル」のような数値範囲は、本定義は数値範囲が指定されていない用語「アルケニル」の存在も含むものの、アルケニル基が2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子または6個の炭素原子からなり得ることを意味する。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「アルキニル(alkynyl)」は、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有し、2個〜約10個の炭素原子、より望ましくは2個〜約6個の炭素原子を有する、随意に置換された直鎖または随意に置換された分枝鎖炭化水素モノラジカルを示す。例として、ここに制限されないが、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、1,3−ブタジイニル(1,3−butadiynyl)などを含む。本願において、「C−Cアルキニル」または「C2_6アルキニル」のような数値範囲は、本定義は数値範囲が指定されていない用語「アルキニル」の存在を含むものの、アルキニル基が2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子または6個の炭素原子からなり得ることを意味する。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「脂肪族(aliphatic)」は、随意に置換された直鎖または分枝鎖、非環状、飽和、部分不飽和または完全不飽和された非芳香族炭化水素を示す。したがって、用語は総括的にアルキル、アルケニル及びアルキニル基を含む。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「ヘテロアルキル(heteroalkyl)」、「ヘテロアルケニル(heteroalkenyl)」及び「ヘテロアルキニル(heteroalkynyl)」は、それぞれ上に定義されたような、随意に置換されたアルキル、アルケニル及びアルキニル構造を指称し、1つ以上の骨格鎖炭素原子(及び適切な位置にある関連水素原子)は、それぞれ独立して、ヘテロ原子(すなわち、これらに制限されないが、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、スズまたはこれらの組合せのような、炭素でない原子)に代替される。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「ハロアルキル(haloalkyl)」、「ハロアルケニル(haloalkenyl)」及び「ハロアルキニル(haloalkynyl)」は、それぞれ上に定義されたような、随意に置換されたアルキル、アルケニル及びアルキニル基を示し、1つ以上の水素原子がフッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子またはこれらの組合せに代替される。2以上の水素原子が相互同じハロゲン原子で置換され得る場合(例えば、ジフルオロメチル)。2以上の水素原子が互いに同じでないハロゲン原子で置換され得る場合(例えば、1−クロロ−1−フルオロ−1−ヨードエチル)。ハロアルキル基の非制限的な例は、フルオロメチル及びブロモエチルである。ハロアルケニル基の非制限的な例は、ブロモエテニルである。ハロアルキニル基の非制限的な例は、クロロエチニルである。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「サイクル(cycle)」、「サイクリック(cyclic)」、「環(ring)」及び「員環(membered ring)」は、本願に記載された、脂環式(alicyclic)、複素環式、芳香環式、複素芳香環式及び多環式の縮合または非縮合環システムを含む、任意の共有結合された閉鎖構造を示す。前記用語「員(membered)」は、環を構成する骨格原子の数を意味する。したがって、例えば、シクロヘキサン、ピリジン、ピラン及びピリミジンは6員環であり、シクロペンタン、ピロール、テトラヒドロフラン及びチオフェンは5員環である。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「縮合(fused)」は、2以上の環が1つ以上の結合を共有するサイクリック構造を示す。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「シクロアルキル(cycloalkyl)」は、3個〜約15個の環炭素原子、または3個〜約10個の環炭素原子を含み、随意に置換された飽和、炭化水素モノラジカルを示すが、追加的に非環炭素原子を置換基として(例えば、メチルシクロプロピル)含み得る。
「シクロアルキル」の非制限的な例は、アジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプチル、3H−インドリル及びキノリジニルなどを含む。また、前記用語は、単糖類、二糖類及びオリゴ糖類を含み、これらに制限されない、炭水化物のあらゆる環形態を含み得る。
本願で使われた用語「芳香族(aromatic)」は、4n+2n電子を含む、非局在化された電子システムを有する、平面の、環式または多環式の環部分(moiety)を示し、ここでnは整数である。芳香族環は5個、6個、7個、8個、9個または9個以上の原子から形成され得る。芳香族は随意に置換され得、単環式であるかまたは縮合環多環式であり得る。用語「芳香族」は、環を含む炭素(例えば、フェニル)及び1つ以上のヘテロ原子を含むそれらの環(例えば、ピリジン)を全て含む。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「アリール(aryl)」は、随意に置換された6個〜約12個の環炭素原子からなる芳香族炭化水素ラジカルを示し、縮合されたアリール環及び縮合されていないアリール環が含まれる。縮合されたアリール環ラジカルは、2個〜4個の縮合環を含み、ここで付着された環はアリール環であり、他のそれぞれの環は脂環、複素環、芳香環、複素芳香環またはこれらの任意の組合せであり得る。さらに、用語「アリール」は、6個〜約10個の環炭素原子だけでなく、6個〜約12個の環炭素原子を含む、縮合された及び縮合されていない環を含む。単一環アリール基の非制限的な例は、フェニルを含む。縮合環アリール基は、ナフチル(naphthyl)、フェナントレニル(phenanthrenyl)、アントラセニル(anthracenyl)、アズレニル(azulenyl)を含む。そして、非縮合されたビアリール基はビフェニルを含む。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「ヘテロアリール(heteroaryl)」は、随意に置換された芳香族モノラジカルを示し、これは約5個〜約20個の骨格環原子を含む。ここで、1つ以上の環原子はヘテロ原子であり、独立して、酸素、窒素、硫黄、リン、ケイ素、セレニウム及びスズから選択されるが、これら原子に制限されない。ただし、前記基の環は2個の隣接したOまたはS原子を含まない。2以上のヘテロ原子が環内に存在する場合、前記2以上のヘテロ原子は互いに同じであり得、または前記2以上のヘテロ原子の一部または全部は互いに異なり得る。前記用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1つのヘテロ原子を有する、随意に置換された縮合及び非縮合のヘテロアリールラジカルを含む。また、前記用語「ヘテロアリール」は、5個〜約12個の骨格環原子を有するだけでなく、5個〜約10個の骨格環原子を有する縮合及び非縮合のヘテロアリールを含む。ヘテロアリール基への結合は炭素原子またはヘテロ原子を介して行われ得る。したがって、非制限的な例として、イミダゾール基は、その炭素原子(イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イルまたはイミダゾール−5−イル)またはその窒素原子(イミダゾール−1−イルまたはイミダゾール−3−イル)を介して親分子に付着され得る。同様に、ヘテロアリール基は、その炭素原子のうち任意の1つまたは全部を介してさらに置換され得、及び/またはそのヘテロ原子のうち任意の1つまたは全部を介してさらに置換され得る。縮合されたヘテロアリールラジカルは、2個〜4個の縮合環を含み得、ここで付着物(attachment)の環は複素芳香環であり、他の個別的な環は脂環、複素環、芳香環、複素芳香環またはこれらの任意の組合せであり得る。単一環ヘテロアリール基の非制限的な例としてピリジルを含み;縮合環ヘテロアリール基は、ベンズイミダゾリル、キノリニル、アクリジニルを含み;そして非縮合ビヘテロアリール基は、ビピリジニルを含む。ヘテロアリールの他の例は、これらに制限されないが、フラニル、チエニル、オキサゾリル、アクリジニル、フェナジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソキノリニル、インドリジニル、イソチアゾリル、イソインドリルオキサジアゾリル、インダゾリル、ピリジル、ピリダジル、ピリミジル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、プリニル、フタラジニル、プテリジニル、キノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリルなど、及びこれらの酸化物、例えばピリジル−N−オキサイドなどを含む。
本願で単独でまたは組合せで使われた用語「ヘテロシクリル(heterocyclyl)」は、総括的にヘテロアリシクリル及びヘテロアリール基を示す。ここで、ヘテロ環内の炭素原子の数が記載されるとき(例えば、C−Cヘテロ環)、少なくとも1つの非炭素原子(ヘテロ原子)は必ず環内に存在する。「C−Cヘテロ環」のような指定は専ら環内にある炭素数を示し、環にある全体原子数を示すものではない。「4−6員ヘテロ環」のような指定は環内に含まれる原子の全体数を示す(すなわち、少なくとも1つの原子は炭素原子、少なくとも1つの原子はヘテロ原子であり、残りの2〜4個の原子は炭素原子であるか又はヘテロ原子である4、5または6員環)。2以上のヘテロ原子を有するヘテロ環の場合、2以上のヘテロ原子は同じであるか又は異なり得る。ヘテロ環は随意に置換され得る。非芳香族ヘテロ環基は環内に原子を3個のみ有する基を含む一方、芳香族ヘテロ環基は必ず環内に少なくとも5個の原子を有する。ヘテロ環への結合(すなわち、親分子に付着されるか又はさらに置換される)はヘテロ原子または炭素原子を介して行われ得る。単独でまたは組合せで本願に使われた用語「アルコキシ(alkoxy)」は、O−脂肪族(aliphatic)及びO−炭素環(carbocycle)を含む、アルキルエーテルラジカル、O−アルキルを示し、前記アルキル、脂肪族及び炭素環基は随意に置換され得、ここで、用語「アルキル」、「脂肪族」及び「炭素環」は本願で定義された通りである。アルコキシラジカルの非制限的な例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどを含む。
本願で使われた用語「薬学的組成物」は、これらに制限されないが、担体、安定化剤、希釈剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤及び/または賦形剤のような少なくとも1つの薬学的に許容可能な化学的成分と任意に混合された、生物学的に活性の化合物を示す。
本願で使われた用語「溶媒和物(solvate)」は、溶媒和によって形成された、溶媒分子と本発明の化合物との組合せを示す。一部の状況において、溶媒和物は水和物を示し、すなわち、溶媒分子は水分子であり、本発明の化合物と水との組合せは水和物を形成する。
本願で使われた用語「薬学的に許容可能な塩」は、特定化合物の遊離酸及び塩基の生物学的有効性を有し、生物学的にまたはその他望ましくないものではない塩を指称する。本願で記載された化合物は酸性または塩基性基を有し得、そして任意の多数の無機または有機塩基、及び無機または有機酸と反応して薬学的に許容可能な塩を形成することができる。このような塩は、本発明の化合物の最終分離及び精製中にイン−シチュ(in−situ)製造するか、又は、遊離塩基形態の精製された化合物を好適な有機または無機酸と別に反応させて形成された塩を分離することで製造することができる。薬学的に許容可能な塩の例としては、本願に記載された化合物とミネラルまたは有機酸または無機塩と反応して製造された塩、例えばアセテート、アクリレート、アジペート、アルジネート、アスパテート、ベンゾエート、ベンゼンスルホネート、ビスルファート、ビスルフィット、ブロマイド、ブチレート、ブチン−1,4−ジオエート、カンファレート(camphorate)、カンファスルホネート、カプリレート、クロロベンゾエート、クロライド、シトレート、シクロペンタンプロピオネート、デカノエート、ジグルコネート、ジハイドロゲンホスファイト、ジニトロベンゾエート、ドデシルスルファート、エタンスルホネート、ホルメート、フマレート、グルコヘプタノエート、グリセロホスファイト、グリコレート、ヘミスルファート、ヘプタノエート、ヘキサノエート、ヘキシン−1,6−ジオエート、ヒドロキシベンゾエート、ヒドロキシブチレート、ヒドロクロライド、ヒドロブロマイド、ヒドロヨージド、2−ヒドロキシエタンスルホネート、ヨージド、イソブチレート、ラクテート、マレート、マロネート、メタンスルホネート、マンデレート、メタホスファイト、メトキシベンゾエート、メチルベンゾエート、モノハイドロゲンホスファイト、1−ナフタレンスルホネート、2−ナフタレンスルホネート、ニコチネート、ニトレート、パルモエート、ペクチネート、ペルスルファート、3−フェニルプロピオネート、ホスファイト、ピクレート、ピバレート、プロピオネート、ピロスルファート、ピロホスファイト、プロピオレート、フタレート、フェニルアセテート、フェニルブチレート、プロパンスルホネート、サリチレート、サクシネート、スルファート、スルフィット、スベレート、セバケート、スルホネート、タルトレート、チオシアネート、トシレート、ウンデコネート及びキシレンスルホネートのような塩を含む。シュウ酸のような他の酸は薬学的に許容可能ではないが、本発明の化合物及びその薬学的に許容可能な酸付加塩の収得において、中間体として有用な塩の製造に用いられ得る(Berge et al.、J. Pharm. Sci. 1977、66、1-19.例示参照)。また、遊離酸基を含み得る本願に記載された化合物は、薬学的に許容可能な金属陽イオンの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩のような適切な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容可能な有機1級、2級または3級アミンと反応することができる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩は、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム及びアルミニウム塩などを含む。塩基の例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウム、IV’(C1_4アルキル)などを含む。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンは、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどを含む。また、本願に記載された化合物は、これらが含み得る任意の塩基性窒素−含有基の四級化(quaternization)を含むことを理解すべきである。水溶性、油溶性または分散性産物は四級化によって得られ、例えば、Bergeetal.、supra.を参照できる。
本願で使われた用語「多形体(polymorph)」または「多形性(polymorphism)」は、本発明の化合物が相異なる結晶格子形態で存在することを示す。
本願で使われた用語「エステル(ester)」は、これらのうち1つは本発明の化合物に存在し得る、オキソ酸(oxoacid)基及びヒドロキシ基から由来された本発明の化合物の誘導体を示す。
本願で使われた用語「互変異性体(tautomer)」は、例えば、水素原子または陽子の移動によって本発明の化合物から容易に相互変化される異性体を示す。
本願で使われた用語「薬学的に許容可能な誘導体またはプロドラッグ」は、受容者に投与時、直接または間接的に、本発明の化合物またはその薬学的に活性な代謝産物または残基を提供できる、任意の本発明の化合物の薬学的に許容可能な塩、エステル、本発明の化合物のエステルの塩または他の誘導体を示す。特に好まれる誘導体またはプロドラッグは、本発明の化合物が患者に投与されるとき、本発明の化合物の生体利用率を増加させるか(例えば、経口投与された化合物を血液により容易に吸収させることで)又は親化合物の生物学的障壁(例えば、脳またはリンパ系)への運びを増加できるものなどである。
本願に記載された化合物の薬学的に許容可能なプロドラッグは、これらに制限されないが、エステル、カーボネート、チオカーボネート、N−アシル誘導体、N−アシルオキシアルキル誘導体、3級アミンの4級誘導体、N−マンニッヒ塩基、シッフ(Schiff)塩基、アミノ酸抱合体、リン酸エステル、金属塩及びスルホン酸エステルを含む。プロドラッグの多様な形態は当業界に周知されている。例えば、Design of Prodrugs、Bundgaard、A. Ed.、Elseview、1985 and Method in Enzymology、Widder、K. et al.、Ed.;Academic、1985、vol. 42、p. 309-396;Bundgaard、H. "Design and Application of Prodrugs" in A Textbook of Drug Design and Development、Krosgaard-Larsen and H. Bundgaard、Ed.、1991、Chapter 5、p. 113-191;及びBundgaard、H.、Advanced Drug Delivery Review、1992、8、1-38を参照でき、これらそれぞれは本願に参照として引用される。本願に記載されたプロドラッグは、これらに制限されず、次の基及びこれら基の組合せを含む;アミン由来プロドラッグ:ヒドロキシプロドラッグは、制限されないが、アシルオキシアルキルエステル、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、アルキルエステル、アリールエステル、及びジスルフィド含有エステルを含む。
本願で使われた用語「Trk抑制剤」は、本願に一般に記載されたpan−Trkキナーゼで測定するとき、Trk活性に対してIC50が約100μM以下の活性、約50μM以下の活性を呈する。「IC50」は酵素(例えば、Trk)の活性を最大の半分水準に減少できる抑制剤の濃度を意味する。本願で記載された化合物はTrkに対する抑制を示すことが見つかった。本発明の化合物は、本願に記載されたTrkキナーゼアセイで測定するとき、Trkに対して約10μM以下、望ましくは5μM以下、より望ましくは1μM以下、最も望ましくは200nM以下のIC50を示す。
本願で使われた用語「選択的」、「選択的に」または「選択性」は、任意の他の酵素と比べて、Trk酵素に対してより低いIC50値を有する(例えば、少なくとも2、5、10またはそれ以上の倍)本発明の化合物を示す。
障害、疾患を患う個体に関して、本願で使われた用語「個体(subject)」、「患者(patient)」、「個人(individual)」は、哺乳類及び非哺乳類動物を含む。例えば、哺乳類は、これらに制限されないが、任意の哺乳類階級の構成員:ヒト、そしてチンパンジー、他の類人猿、猿種のような非人類霊長類;牛、馬、羊、山羊、豚のような農場家畜;うさぎ、犬及び猫のような家畜;ラット、マウス及びモルモットなどのようなげっ歯類を含む実験用動物を含む。例えば、非哺乳類は、これらに制限されないが、鳥、魚などを含む。本願で提供される方法及び組成物の一実施例において、前記哺乳類はヒトである。
本願で使われた用語「治療する」、「治療する」または「治療(treatment)」及び他の文法的等価物は、疾病または症状の軽減、緩和または改善、追加的な症状の予防、症状の根本的な代謝原因の改善または予防、疾病または疾患の抑制、すなわち、疾病または疾患の進行中断、疾病または疾患の緩和、疾病または疾患減少の誘発、疾病または疾患によって引き起こされる状態の緩和、若しくは疾病または疾患症状の遮断を含み、これらは予防を含むと理解される。さらに、前記用語は、治療的効果及び/または予防的効果を達成できることを含む。治療的効果は治療される根本的な疾患の撲滅または改善を意味する。また、治療的効果は根本的な疾患と関連する1つ以上の生理的症状の撲滅または改善を達成し、それにより依然として患者は根本的な疾患で苦しむ恐れがあるにもかかわらず、患者から改善が観察される。予防的な効果のため、たとえこれら疾病の診断が行われなかったとしても、組成物は特定疾病に進行する危険のある患者に投与されるか又は疾病に対して1つ以上の生理的症状を見せる患者に投与され得る。
本願で使われた用語「効果的な量」、「治療的に効果的な量」または「薬学的に効果的な量」は、治療される疾病または疾患の1つ以上の症状をある程度緩和できるほど投与される少なくとも1つの薬物(agent)または化合物の十分な量を示す。その結果、疾患の兆候、症状または原因が減少及び/または緩和できるか又は生物学的システムが望ましく変更され得る。例えば、治療的用途のための「効果的な量」は、臨床的に疾病を明らかに減少させるために要求される、本願に記載された化合物を含む組成物の量である。ある個人の好適な「効果的な」量は、用量漸増試験(dose escalation study)のような技術を用いて決定することができる。
本願で使われた用語「投与する」、「投与する」、「投与」及びそれと類似の用語は、生物学的作用が望まれるところに化合物または組成物を運搬可能に使用される方法を示す。このような方法としては、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内または点滴を含む)、局所及び直腸投与を含むことができるが、これらに制限されない。通常の技術者には、例えばGoodman and Gilman、The Pharmacological Basis of Therapeutics、current ed.;Pergamon;and Remington's、Pharmaceutical Sciences (current edition)、Mack Publishing Co.、Easton、Pa.に記載されたように、本願に記載された化合物及び方法で使用可能な投与技術が周知されている。望ましい実施例において、本願に記載された化合物と組成物は経口投与される。
製剤、組成物または成分に関連し、本願で使われた用語「許容可能な」は、治療対象の一般的な健康に持続的な有害な影響を与えないことを意味する。
本願で使われた用語「薬学的に許容可能な」は、本願に記載された化合物の生物学的活性または特性を排除せず、相対的に毒性のない担体または希釈剤のような物質を示し、すなわち、前記物質は望ましくない生物学的効果を起こさないか又はそれが含まれた組成物の任意の成分と有害な方式で相互作用せず個体に投与され得る。
本願で使われた用語「担体」は、細胞または組織内への化合物の混入を促進する相対的に非毒性の化学的化合物または物質を示す。
本願で使われた用語「作用物質(agonist)」は、他の分子の活性または受容体部位の活性を向上させる化合物、薬物、酵素活性剤またはホルモン調節因子のような分子を示す。
本願で使われた用語「拮抗物質(antagonist)」は、他の分子の作用または受容体部位の活性を弱化させるか又は防止する化合物、薬物、酵素抑制剤またはホルモン調節因子のような分子を示す。
本願で使われた用語「調節する」は、ターゲットの活性を変化させるために直接または間接にターゲットと相互作用することを意味し、例えばターゲットの活性を向上させるか、ターゲットの活性を抑制するか、ターゲットの活性を制限するか、又はターゲットの活性を拡大することを含む。
本願で使われた用語「調節因子」は、ターゲットと直接または間接に相互作用する分子を示す。前記相互作用は作用物質及び拮抗物質と相互作用することを含むが、ここに制限されない。
本願で使われた用語「向上させる」または「向上」は、目的とする効果の効能(potency)または持続(duration)を増加させるか又は延長させることを意味する。したがって、治療的成分の効果増加と関連して、用語「向上」は、効能または持続の一方を身体上他の治療的成分の効果を増加させるか又は延長させる能力を示す。
本願で使われた「向上に効果的な量」は、目的とする身体に他の治療的成分の効果を向上させるのに適切な量を示す。
本願で使われた用語「薬学的組合せ」、「付加療法投与」、「付加治療成分投与」などは、1つ以上の活性成分を混合または組み合わせて得られる薬学的療法を示し、活性成分の固定及び非固定された組合せを全て含む。用語「固定された組合せ」は、本願に記載された少なくとも1つの化合物と少なくとも1つの共同成分(co−agent)とが単一体(entity)または単一用量の形態で患者に同時に投与されることを意味する。用語「非固定された組合せ」は、本願に記載された少なくとも1つの化合物と少なくとも1つの共同成分とが可変的な時間制限を有して一斉に、同時に、または順次に、独立した物質として患者に投与されることを意味し、ここで前記投与は患者の身体内に2以上の化合物の効果的な水準を提供する。これらは、また、例えば3以上の活性成分を投与するカクテル療法に適用される。
本願で使われた用語「併用投与された」、「組み合わせて投与された」及びこれらの文法的等価物は、単一患者に選択された治療的成分の投与を含むことを意味し、前記成分が同一であるか又は相異なる投与経路、若しくは、同一であるか又は相異なる時間に投与される療法を含むと意図される。一部実施例において、本願に記載された前記化合物は他の成分と併用投与され得る。該用語は、2つ以上の成分を動物に投与して、2つの薬剤及び/またはこれらの代謝産物を動物に同時に存在させることを含む。これらは別途の組成物で同時投与、別途の組成物で相異なる時間に投与、及び/または2つの成分が存在する組成物で投与を含む。したがって、一部実施例において、本発明の組成物及び他の成分は、単一組成物で投与される。
本願で使われた用語「代謝産物」は、化合物の代謝時に作られる化合物の誘導体を示す。
本願で使われた用語「活性代謝産物」は、化合物の代謝時に作られる化合物の生物学的に活性の誘導体を示す。
本願で使われた用語「代謝された」は、有機体によって特定物質が変化する全体過程(加水分解反応及び酵素によって触媒される反応を含むが、ここに制限されない)を意味する。したがって、酵素は化合物に特定構造的変形を起こし得る。例えば、シトクロムP450は、ウリジン二リン酸グルクロノシルトランスフェラーゼが活性化されたグルクロン酸分子から芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン及び遊離スルフヒドリル (free sulphydryl)基への転移を触媒する間、多様な酸化及び還元反応を触媒する。代謝についてのさらなる情報は、The Pharmacological Basis of Therapeutics、9th Edition、McGraw-Hill(1996)から得られる。
(新規化合物)
本発明の実施例によれば、新規の化学的化合物は、化学式Iの化合物、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む。
一部実施例において、化学式IのRは1つ以上の置換基で随意に置換されたフェニル環または1つ以上の置換基で随意に置換された5−6員ヘテロアリール環であり、ここで、前記1つ以上の置換基は、独立して、ハロゲン、−CF、−CHF、NH、ヒドロキシル、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、直鎖C1−C4アルコキシ及び分岐C1−C4アルコキシからなる群より選択される。
一部実施例において、Rはハロゲン、直鎖C1−C4アルキル及び直鎖枝状C1−C4アルキルからなる群より選択される。さらに、化学式Iにおいて、Xは−CH−、−CHCH−、−CHO−、−CHNH−、−CHN(C1−C4アルキル)−、−CH(F)−、−CF−、−CH(Cl)−、−CH(OH)−、−CH(OCH)−、−CH(NH)−または−C(CH−からなる群より選択される。さらに、化学式Iにおいて、Qは−CH=CRC(O)NR、−CH=CRNRC(O)R、−CH=CRNRC(O)NR、−CH=CR、−C≡CC(O)NR、−C≡CCR及び
からなる群より選択される。
一部実施例において、Rは水素、ハロゲン、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択される。
一部実施例において、−NRは4−7員複素環を形成するか又は環構造を形成せず、前記複素環はヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環である。
−NRが4−7員複素環を形成する場合の実施例において、前記4−7員複素環は−NRの窒素に加えて任意の第2ヘテロ原子を含み、直鎖C1−C6アルキル、分岐C1−C6アルキル、ヒドロキシル、カルボン酸、直鎖C1−C4アルキルカルボン酸及び分岐C1−C6アルキルカルボン酸枝からなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換される。
−NRが環構造を形成しない場合の実施例において、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、Rは水素、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された直鎖C1−C6アルキル、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された分岐C1−C6アルキル、及び少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換されたC1−C6シクロアルキルからなる群より選択される。
一部実施例において、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、−CH、N、O、S、−CR、−NRからなる群より選択され、ここで、Rは水素、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、5−6員アリール環、5−6員ヘテロアリール環、3−7員ヘテロシクロアルキル環、3−7員シクロアルキル環、−NHCO−(アリール環)及び−CHCO−(C3−C6員複素環)からなる群より選択される。
一部実施例において、化学式Iの化合物は、化学式II、IIIまたはIVの化合物である。
一部実施例において、化学式Iの一部化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはそのプロドラッグは、以下のような構造を有する。
Qは、以下の構造を含む5−6員ヘテロアリール環であるが、これらに制限されず、また、これらの互変異性体を含む。
Qの追加的な例には、次の構造が含まれる。
特定実施例において、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、−C(CHCHF、−CHCF、CHCHF、CF、CHCF及びCH(CH)CFから選択される。
特定実施例において、Rは−(C1−C6)ヒドロキシアルキルまたは[(C1−C6)アルコキシ](C1−C6)アルキル−である。例えば、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−CHCHCHCHOH、−CHCH(OH)CH、−C(CHCHOH、−CHC(CHOH、−CH(CH)CHOH、−CHC(CHCHOH、−CH(CHOH)CH(CH、−CH(CHCH)CHOH、−CH(CHOH)C(CH、−CHCHOCH、−CHCHCHOCH、−CHCHCHCHOCH、−CHCH(OCH)CH、−C(CHCHOCH、−CHC(CHOCH、−CH(CH)CHOCH、−CHC(CHCHOCH、−CH(CHOCH)CH(CH、−CH(CHCH)CHOCH及び−CH(CHOCH)C(CHを含む。特に、実施例は−CHCHOHまたはCHCHOCHである。
一実施例において、Rは−(C1−C6)ヒドロキシアルキルまたは[(C1−C6)アルコキシ](C1−C6)アルキル−であり、Rは−(C1−C6)アルキルである。
一実施例において、Rは−(C1−C6)ヒドロキシアルキルまたは[(C1−C6)アルコキシ](C1−C6)アルキル−であり、Rは水素である。
特定実施例において、Rは−(C2−C6)ジヒドロキシアルキルである。例えば、−CHCH(OH)CHOH、−C(CH)(CHOH)、−CH(CHOH)及び−CH(CHOH)(CHOHCH)を含む。特定実施例において、−CHCH(OH)CHOH及び−C(CH)(CHOH)を含む。一実施例において、Rは−(C2−C6)ジヒドロキシアルキルであり、Rは水素である。一実施例において、Rは−(C2−C6)ジヒドロキシアルキルであり、Rは−(C1−C6)アルキルである。
特定実施例において、RはOHまたは(C1−C4)アルコキシで随意に置換された−O(C1−C6)アルキルであり、Rは水素である。R5の例は、−OMe、−OEt、−OCHCHOH、−OCHCHCHOH、−OCHCH(OH)CH、−OCHC(CHOH、−OCHCHOCH、−OCHCHCHOCH及び−OCHCH(OCH)CHを含む。
特定実施例において、Rは次のようである。
特定実施例において、Rは次のようである。
特定実施例において、NRは環窒素原子を有し、N及びOから任意に選択された第2環ヘテロ原子を有する4−7員複素環を形成し、ここで、前記環は(C1−C6)アルキル、OH、COOH及び(C1−C3アルキル)COOHから独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換される。特定実施例において、前記複素環は1つまたは2つの前記置換基で随意に置換される。特定例は次の構造を含むが、これらに制限されない。
一部実施例において、Rはハロゲン、(C1−C4)アルコキシ、−CF、−CHF、−O(C1−C4アルキル)、−(C1−C4)アルキル及びNHから独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換されたフェニル、または、N及びSから選択された環ヘテロ原子を有する5−6員ヘテロアリール環であり、ここで、前記ヘテロアリール環はハロゲン、−O(C1−C4アルキル)、(C1−C4)アルキル及びNHから独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換されるか、又は、ハロゲン及び(C1−C4)アルキルから独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換されたピリド−2−オン−3−イル環である。特定例は次の構造を含むが、これらに制限されない。
実施例において、化学式I、II、III及びIVは、以下の化合物を含む。
本願に開示された化合物が少なくとも1つのキラル中心(chiralcenter)を有する場合、これらは個別的に鏡像異性体及びジアステレオマー、または、ラセミ体を含む異性体の混合物として存在し得る。個別的な異性体の分離または個別的な異性体の選択的な合成は、当業界の通常の技術者に周知された多様な方法を適用して行われ得る。特に言及しない限り、これらの全ての異性体とこれらの混合物は、本願に開示された化合物の範囲内に含まれる。さらに、本願に開示された化合物は1つ以上の結晶質体または非結晶質体の形態で存在し得る。特に言及しない限り、そのような全ての形態は任意の多形体を含む、本願に開示された化合物の範囲内に含まれる。また、本願に開示された化合物の一部は水と溶媒和物を形成でき(すなわち、水和物)、または通常の有機溶媒と溶媒和物を形成することができる。特に言及しない限り、そのような溶媒和物は本願に開示された化合物の範囲に含まれる。
通常の技術者であれば、本願に記載された一部構造が他の化学的構造で表され得る化合物の共鳴形態または互変異性体であり得ることを認識でき、動力学なときでさえ、その構造がそのような化合物のサンプルのごく一部のみを表すという点を認識できるはずである。そのような化合物は、共鳴形態または互変異性体が本願に示されていなくても、表された構造の範囲内であると考慮される。
同位元素(isotope)は記載された化合物内に存在し得る。化合物構造で表されたそれぞれの化学元素は前記元素の任意の同位元素を含み得る。例えば、化合物構造において、水素原子が化合物に存在すると明示されるか又は理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置で、水素原子はこれらに制限されないが、水素−1(プロチウム)及び水素−2(ジュウテリウム)を含む水素の同位元素であり得る。したがって、本明細書における化合物についての言及は、特に明示しない限り、全ての潜在的な同位元素の形態を含む。
薬学的組成物、治療疾病、投与
上述された新規化合物は、TrkA、TrkB及び/またはTrkCの抑制剤であり、疼痛、癌及び他の過剰増殖性疾病の治療に有用である。一態様において、本発明は、1つ以上の化学式Iの化学的化合物またはこれらの薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む癌性疼痛及び他の過剰増殖性疾病治療用の薬学的組成物を提供する。
実施例において、前記薬学的組成物は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはそのプロドラッグの効果的な量を含む。さらに、前記薬学的組成物は、薬学的に許容可能な担体、アジュバント(adjuvant)及び/または賦形剤をさらに含む。一部実施例において、そのような組成物は少なくとも1つの防腐剤、吸収遅延用薬物、充填剤、結合剤、吸着剤、緩衝剤、崩壊剤、可溶化剤、及び不活性成分として他の担体、アジュバント及び/または賦形剤を含むことができる。前記組成物は、当業界に周知された方法で製剤化され得る。
一部実施例において、前記薬学的組成物は経口投与用に好適な形態である。さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、徐放性製剤、液剤及び懸濁液の形態である。一部実施例において、薬学的組成物は滅菌溶液、懸濁液またはエマルションのような非経口注射に好適な形態であり;軟膏またはクリームのような局所投与に好適な形態、若しくは坐剤のような直腸投与用として好適な形態である。
一部実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は、経口、十二指腸内、非経口(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または点滴を含む)、局所または直腸投与で投与される。一部実施例において、前記薬学的組成物は、経口投与に好適な形態である。さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は、経口投与用、滅菌溶液、懸濁液またはエマルションのような非経口注射用、軟膏またはクリームのような局所投与用、または坐剤のような直腸投与用精製、カプセル、丸薬、粉末、徐放性製剤、液剤及び懸濁液の形態である。さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は、正確な用量の単一投与に好適な単位剤形である。さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は薬学的担体、賦形剤及び/またはアジュバントをさらに含む。
他の態様において、本発明は、ヒトを含む哺乳類内のTrkカスケード(Trk cascade)によって調節される疼痛、炎症、神経退行性疾患、特定感染性疾患、癌、他の過剰増殖性疾患または疾病の治療のため、個体に前記薬学的組成物の治療的に効果的な量を投与する方法を提供する。
他の態様において、本発明は、Trk酵素を抑制する方法を提供する。前記方法は、前記酵素を抑制するのに十分な量の化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物を前記Trk酵素と接触させる段階を含む。一部実施例において、本発明は、Trk酵素を選択的に抑制する方法に関する。
他の態様において、本発明は、Trk酵素抑制のための薬学的組成物の製造において、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
実施例において、前記Trk酵素は、Trkキナーゼである。一部実施例において、前記Trk酵素はTrkAである。一部実施例において、前記Trk酵素はTrkBである。一部実施例において、前記Trk酵素はTrkCである。
一部実施例において、化学式Iの化合物は選択的にTrkA酵素、TrkB酵素、またはTrkC酵素を抑制することができる。一部他の実施例において、化学式Iの化合物はTrkA酵素、TrkB酵素及びTrkC酵素からの選択性を有しないこともある。
一部実施例において、前記接触は細胞内で起きる。さらに他の実施例において、前記細胞は哺乳類細胞である。さらに他の実施例において、前記哺乳類細胞はヒト細胞である。さらに他の実施例において、前記Trk酵素は化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物で抑制される。
一部実施例において、本発明は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物の効果的な量を前記個体に投与する段階を含む、前記疾患を患う個体でTrk媒介疾患を治療する方法に関する。
一部実施例において、本発明は、Trk媒介疾患治療用薬学的組成物の製造において、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は、正確な用量の単一投与のための単位剤形である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.002〜約6g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.005〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は0.1〜約1g/日である。
さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い投与量水準が求められ得る。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。一部実施例において、薬学的組成物は哺乳類投与用である。
さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は少なくとも1つの治療的成分をさらに含む。さらに他の実施例において、治療的成分は細胞毒性剤、抗血管新生剤及び抗腫瘍剤からなる群より選択される。
さらに他の実施例において、抗腫瘍剤は、アルキル化剤、抗代謝剤、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素、トポイソメラーゼ抑制剤、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位複合体(platinum coordination complexes)、生体反応調節因子及び成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、そして造血成長因子からなる群より選択される。さらに他の実施例において、治療的成分はタキソール(taxol)及び/又はボルテゾミブ(bortezomib)である。さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は追加的な治療法と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、追加的な治療法は放射線治療法、抗癌化学療法またはこれらの組合せである。さらに他の実施例において、前記薬学的組成物は化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む。
さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約1%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約2%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約3%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約4%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約5%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約10%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約20%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約25%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約30%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約40%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約50%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約60%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約70%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約75%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約80%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は少なくとも約90%抑制される。さらに他の実施例において、前記酵素は実質的に完全に抑制される。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.1〜約1g/日である。
さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い投与量水準が求められ得る。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。
一部実施例において、Trk媒介疾患を患う個体は哺乳類である。さらに他の実施例において、前記個体はヒトである。一部実施例において、前記薬学的組成物は追加的な治療法と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、追加的な治療法は放射線治療法、抗癌化学療法またはこれらの組合せである。さらに他の実施例において、前記化学式Iの化合物を含む組成物は、少なくとも1つの治療的成分と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、治療的成分は細胞毒性剤、抗血管新生剤及び抗腫瘍剤からなる群より選択される。
さらに他の実施例において、抗腫瘍剤は、アルキル化剤、抗代謝剤、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素、トポイソメラーゼ抑制剤、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位複合体、生体反応調節因子及び成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、そして造血成長因子からなる群より選択される。
さらに他の実施例において、治療的成分はタキソール及び/又はボルテゾミブである。一部実施例において、Trk媒介疾患は、炎症性疾患、感染、自己免疫疾患、脳卒中、局所貧血、心臓疾患、神経障害、線維形成障害、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、非癌過剰増殖性疾患、腫瘍、白血病、新生物(neoplasm)、癌、癌腫(carcinomas)、代謝疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アテローム性動脈硬化症、リウマチ性関節炎、退行性骨関節炎、心臓異常、慢性疼痛、神経因性疼痛、眼球乾燥、閉塞角緑内障及び開放角緑内障からなる群より選択される。
さらに他の実施例において、Trk媒介疾病は炎症性疾患である。さらに他の実施例において、Trk媒介疾病は過剰増殖性疾患である。さらに他の実施例において、Trk媒介疾病は腫瘍、白血病、新生物、癌、癌腫及び悪性疾患からなる群より選択される。さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌、乳癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、大腸癌または白血病である。さらに他の実施例において、線維形成障害は強皮症、多発性筋炎、全身性エリテマトーデス、リウマチ性関節炎、肝硬変、ケロイド形成、間質性腎炎または肺線維症である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物の効果的な量が投与される。
一部実施例において、本発明は、癌細胞の分解、癌細胞の成長抑制または癌細胞の死滅に効果的な量の組成物を前記細胞と接触させる段階を含む癌細胞の分解、成長抑制または死滅方法に関し、前記組成物は化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む。
一部実施例において、本発明は、癌細胞の分解及び/または成長抑制、または、死滅のための薬学的組成物の製造において、化学式Iの化合物、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
一部実施例において、前記癌細胞は、脳、乳房、肺、卵巣、膵臓、前立腺、腎臓または大腸癌細胞を含む。さらに他の実施例において、前記組成物は少なくとも1つの治療的成分とともに投与される。さらに他の実施例において、前記治療的成分は、タキソール及び/またはボルテゾミブである。さらに他の実施例において、前記治療的成分は細胞毒性剤、抗血管新生剤及び抗腫瘍剤からなる群より選択される。さらに他の実施例において、抗腫瘍剤はアルキル化剤、抗代謝剤、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素、トポイソメラーゼ抑制剤、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位複合体、生体反応調節因子及び成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、そして造血成長因子からなる群より選択される。
一部実施例において、前記癌細胞が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の1%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の2%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の3%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の4%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の5%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の10%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の20%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の25%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の30%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の40%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の50%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の60%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の70%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の75%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の80%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の90%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の100%が分解される。さらに他の実施例において、前記癌細胞は実質的に全部分解される。
一部実施例において、前記癌細胞が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の1%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の2%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の3%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の4%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の5%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の10%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の20%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の25%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の30%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の40%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の50%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の60%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の70%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の75%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の80%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の90%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞の100%が死滅される。さらに他の実施例において、前記癌細胞は実質的に全部死滅される。
さらに他の実施例において、癌細胞の成長が抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約1%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約2%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約3%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約4%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約5%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約10%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約20%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約25%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約30%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約40%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約50%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約60%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約70%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約75%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約80%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約90%抑制される。さらに他の実施例において、癌細胞の成長が約100%抑制される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物が使用される。
一部実施例において、本発明は、個体内の増殖性疾患を治療または予防するための方法に関し、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物の効果的な量を個体に投与する段階を含む。
一部実施例において、本発明は、増殖性疾患の治療または予防のための薬学的組成物の製造において、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
一部実施例において、前記増殖性疾患は癌、乾癬、再狭窄、自己免疫疾患またはアテローム性動脈硬化症である。さらに他の実施例において、前記増殖性疾患は過剰増殖性疾患である。さらに他の実施例において、前記増殖性疾患は腫瘍、白血病、新生物、癌、癌腫及び悪性疾患からなる群より選択される。さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、大腸癌または白血病である。さらに他の実施例において、線維形成障害は強皮症、多発性筋炎、全身性エリテマトーデス、リウマチ性関節炎、肝硬変、ケロイド形成、間質性腎炎または肺線維症である。さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、大腸癌または白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌または副腎皮質癌(adrenocortical carcinoma)である。さらに他の実施例において、前記癌は乳癌である。さらに他の実施例において、前記癌は子宮癌である。さらに他の実施例において、前記癌は膵臓癌である。さらに他の実施例において、前記癌は前立腺癌である。さらに他の実施例において、前記癌は腎癌である。さらに他の実施例において、前記癌は大腸癌である。さらに他の実施例において、前記癌は骨髓性白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は膠芽細胞腫である。さらに他の実施例において、前記癌は濾胞性リンパ腫である。さらに他の実施例において、前記癌はプレ−B急性白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は慢性リンパ性B−白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は中皮腫である。さらに他の実施例において、前記癌は小細胞癌である。
一部実施例において、前記化学式Iの化合物を含む組成物は追加的な療法と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、前記追加的な療法は放射線療法、抗癌化学療法またはこれらの組合せである。さらに他の実施例において、前記化学式Iの化合物を含む組成物は少なくても1つの治療的成分とともに組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、前記治療的成分は細胞毒性剤、抗血管新生剤及び抗腫瘍剤からなる群より選択される。さらに他の実施例において、抗腫瘍剤はアルキル化剤、抗代謝剤、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素、トポイソメラーゼ抑制剤、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位複合体、生体反応調節因子及び成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、そして造血成長因子からなる群より選択される。さらに他の実施例において、治療的成分はタキソール及び/またはボルテゾミブである。一部実施例において、前記組成物は、経口、十二指腸内、非経口(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または点滴を含む)、局所または直腸投与で投与される。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.1〜約1g/日である。さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い水準の投与量が求められ得る。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。一部実施例において、前記増殖性疾患を患う個体は哺乳類である。さらに他の実施例において、前記個体はヒトである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物の効果的な量が投与される。
一部実施例において、本発明は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物の効果的な量を前記個体に投与する段階を含む、個体内の炎症性疾患の治療または予防のための方法に関する。
一部実施例において、本発明は、炎症性疾患の治療または予防のための薬学的組成物の製造において、化学式Iまたはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
さらに他の実施例において、前記炎症性疾患は、慢性炎症性疾患、リウマチ性関節炎、脊椎関節症、痛風性関節炎、退行性骨関節炎、若年性関節炎(juvenile arthritis)、急性リウマチ性関節炎、腸炎性関節炎、神経因性関節炎、乾癬性関節炎、化膿性関節炎、アテローム性動脈硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、逆流性食道炎、クローン病、胃炎、喘息、アレルギー、呼吸困難症侯群、膵臓炎、慢性閉塞性肺疾患、肺線維症、乾癬、湿疹または強皮症から選択される。一部実施例において、化学式の化合物を含む前記組成物は追加的な療法と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、化学式の化合物を含む組成物は少なくとも1つの治療的成分と組み合わせられて投与される。一部実施例において、前記組成物は、経口、十二指腸内、非経口(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または点滴を含む)、局所または直腸投与で投与される。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.1〜約1g/日である。さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い水準の投与量が求められ得る。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。一部実施例において、前記炎症性疾患を患う個体は哺乳類である。さらに他の実施例において、前記個体はヒトである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物の効果的な量が投与される。
一部実施例において、本発明は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物の効果的な量を前記個体に投与する段階を含む、個体内の癌の治療または予防のための方法に関する。
一部実施例において、本発明は、癌の治療または予防のための薬学的組成物の製造において、化学式Iまたはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、大腸癌または白血病である。さらに他の実施例において、前記線維形成障害は、強皮症、多発性筋炎、全身性エリテマトーデス、リウマチ性関節炎、肝硬変、ケロイド形成、間質性腎炎または肺線維症である。さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、大腸癌または白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は、脳癌または副腎皮質癌である。さらに他の実施例において、前記癌は乳癌である。さらに他の実施例において、前記癌は子宮癌である。さらに他の実施例において、前記癌は膵臓癌である。さらに他の実施例において、前記癌は前立腺癌である。さらに他の実施例において、前記癌は腎癌である。さらに他の実施例において、前記癌は大腸癌である。さらに他の実施例において、前記癌は骨髓性白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は膠芽細胞腫である。さらに他の実施例において、前記癌は濾胞性リンパ腫である。さらに他の実施例において、前記癌はプレ−B急性白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は慢性リンパ性B−白血病である。さらに他の実施例において、前記癌は中皮腫である。さらに他の実施例において、前記癌は小細胞癌である。
一部実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は追加的な療法と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、前記追加的な療法は放射線療法、抗癌化学療法またはこれらの組合せである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は、少なくとも1つの治療的成分と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、前記治療的成分は細胞毒性剤、抗血管新生剤及び抗腫瘍剤からなる群より選択される。さらに他の実施例において、抗腫瘍剤はアルキル化剤、抗代謝剤、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素、トポイソメラーゼ抑制剤、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位複合体、生体反応調節因子及び成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、そして造血成長因子からなる群より選択される。さらに他の実施例において、治療的成分はタキソール及び/またはボルテゾミブである。一部実施例において、前記組成物は、経口、十二指腸内、非経口(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または点滴を含む)、局所または直腸投与で投与される。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.1〜約1g/日である。さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い水準の投与量が求められ得る。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。一部実施例において、前記癌を患う個体は哺乳類である。さらに他の実施例において、前記個体はヒトである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物の効果的な量が投与される。
一部実施例において、本発明は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物の効果的な量を前記個体に投与することを含む、個体内で腫瘍のサイズを減少させる方法、腫瘍のサイズ増加を抑制する方法、腫瘍増殖を減少させる方法、または腫瘍増殖を予防する方法に関する。
一部実施例において、本発明は、腫瘍サイズ減少用、腫瘍サイズ増加抑制用、腫瘍増殖減少用、または腫瘍増殖予防用薬学的組成物の製造において、化学式Iまたはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
一部実施例において、腫瘍のサイズは減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも1%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも2%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも3%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも4%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも5%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも10%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも20%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも25%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも30%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも40%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも50%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも60%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも70%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも75%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも80%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも85%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも90%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍のサイズは少なくとも95%減少する。さらに他の実施例において、前記腫瘍は完全に除去される。一部実施例において、腫瘍のサイズは増加しない。
一部実施例において、腫瘍の増殖は減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも1%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも2%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも3%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも4%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも5%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも10%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも20%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも25%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも30%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも40%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも50%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも60%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも70%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも75%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも80%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも85%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも90%減少する。さらに他の実施例において、腫瘍の増殖は少なくとも95%減少する。一部実施例において、腫瘍の増殖は阻止される。
一部実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は追加的な療法とともに投与される。さらに他の実施例において、前記追加的な療法は放射線療法、抗癌化学療法、またはこれらの組合せである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は、少なくとも1つの治療的成分と組み合わせられて投与される。さらに他の実施例において、治療的成分は細胞毒性剤、抗血管新生剤及び抗腫瘍剤から選択される。
さらに他の実施例において、抗腫瘍剤はアルキル化剤、抗代謝剤、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素、トポイソメラーゼ抑制剤、プロカルバジン、ミトキサントロン、白金配位複合体、生体反応調節因子及び成長抑制剤、ホルモン/抗ホルモン治療剤、そして造血成長因子からなる群より選択される。さらに他の実施例において、治療的成分はタキソール及び/またはボルテゾミブである。一部実施例において、前記組成物は、経口、十二指腸内、非経口(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または点滴を含む)、局所または直腸投与で投与される。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.1〜約1g/日である。さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い水準の投与量が求められ得る。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。一部実施例において、前記癌を患う個体は哺乳類である。さらに他の実施例において、前記個体はヒトである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物の効果的な量が投与される。
一部実施例において、本発明は、患者に化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを含む組成物の効果的な量の投与を含む、患者において効果を上げるための方法に関し、ここで前記効果は、多様な癌、免疫学的疾患及び炎症性疾患の抑制からなる群より選択される。一部実施例において、前記効果は多様な癌の抑制である。さらに他の実施例において、前記効果は免疫学的疾患の抑制である。さらに他の実施例において、前記効果は炎症性疾患の抑制である。
一部実施例において、本発明は、多様な癌、免疫学的疾患及び/または炎症性疾患を抑制するための薬学的組成物の製造において、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグの用途に関する。
一部実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は追加的な療法とともに投与される。さらに他の実施例において、前記追加的な療法は放射線療法、抗癌化学的療法、またはこれらの組合せである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物を含む組成物は、少なくとも1つの治療的成分と組み合わせられて投与される。一部実施例において、前記組成物は、経口、十二指腸内、非経口(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または樹液を含む)、局所または直腸投与で投与される。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約1000mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.5〜約50mg/kg体重/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.001〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.01〜約7g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.02〜約5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.05〜約2.5g/日である。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の量は約0.1〜約1g/日である。さらに他の実施例において、上述した範囲の下限値より低い投与量水準で十分であり得る。さらに他の実施例において、上述した範囲の上限値より高い水準の投与量が求められ得る。
さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回、単回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日1回以上、反復投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日2回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日3回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回投与される。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物は1日4回以上投与される。一部実施例において、前記癌を患う個体は哺乳類である。さらに他の実施例において、前記個体はヒトである。さらに他の実施例において、化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を含む組成物の効果的な量が投与される。
一部実施例において、本発明は、化学式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体またはプロドラッグを製造する工程に関する。
化学式Iの化合物の製造
上記図式は化学式I、II及びIVの化合物に対する一般的な合成経路を提供する。主要中間化合物3は、多様な官能基Qを含む複素二環化合物1と環状アミン化合物とのカップリング反応を通じて収得できる。前記化学式Iの化合物内の多様な5員複素環部分(moiety)は、化合物3からカップリング反応、縮合反応または環化反応を通じて導入される。化学式IIの化合物は、HEW反応、加水分解に続くアミドカップリング反応を通じて、アルデヒド部分を含む化合物3から製造できる。化学式IVの場合、ヨード化合物3と薗頭(Sonogashira)反応させて、目的とする化合物を収得した。
実験過程
NMRスペクトルは、30℃、5mm O.D.チューブ(Norell社製、507−HP)でCDCl及びDMSO−d溶液で記録し、H 400MHzでVarian VNMRS−400で収集した。化学シフト(δ)は、テトラメチルシラン(TMS=0.00ppm)を基準としてppmで表現した。LC/MSは、ESI(+)イオン化モードで作動するFINNIGAN Thermo LCQ Advantage MAX、Agilent LC 1200シリーズのイオントラップ質量分光計で行われた。流速=1.0mL/分。移動相=水またはCHCN中の0.01%ヘプタフルオロ酪酸(HFBA)及び1.0%イソプロピルアルコール(IPA)。
実施例1:中間化合物1の製造
中間化合物1:3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
段階A:tert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩
CHCN(118mL)中のピロリジン−2−オン(10.0g、118mmol)の溶液に、0℃でTEA(19.6mL、141mmol)、DMAP(7.18g、58.8mmol)及び(t−Boc)O(32.7mL、141mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、EtOAcと水で分配した。分離された有機層を、1N HCl水溶液、1N NaOH水溶液及び塩水(brine)で洗浄し、NaSOで乾燥して濾過し、真空下で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製し、淡黄色油状のtert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(21.0g、96%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.53(9H,s)、2.00(2H,quint,J=8.0Hz)、2.52(2H,t,J=8.0Hz)、3.75(2H,t,J=7.6Hz)。
段階B:tert−ブチル4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩
無水THF(25mL)中の3−ブロモ−5−フルオロピリジン(4.26g、24.2mmol)溶液に、−78℃でイソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、14.5mL、29.0mmol)を添加した。前記混合物を0℃まで徐々に加温し、0℃で1時間撹拌した後、−78℃に冷却した。−78℃で無水THF(10mL)中のtert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(5.38g、29.0mmol)溶液を添加した後、反応混合物を室温まで加温し、2時間室温で撹拌してNHCl飽和水溶液でクエンチした。前記混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して濾過し、真空下で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製し、黄色油状のtert−ブチル4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(4.73g、69%)を収得した。
段階C:3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロピリジン
DCM(17mL)中のtert−ブチル4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(4.73g、16.7mmol)溶液に、0℃でTFA(6.45mL、84mmol)を添加した。前記反応混合物を12時間室温で撹拌して、真空下で濃縮した。前記残留物をEtOAcで希釈し、NaHCO飽和水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥して濾過し、黄色固体状の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロピリジン(1.83g、66.5%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.10(2H,quint,J=8.0Hz)、2.96(2H,t,J=8.4Hz)、4.10(2H,t,J=7.6Hz)、7.94(1H,d,J=9.2Hz)、8.53(1H,d,J=2.4Hz)、8.79(1H,s)。
段階D:3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
MeOH(16mL)及び水(4.0mL)中の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロピリジン(1.83g、11.1mmol)溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.843g、22.3mmol)を少しずつ添加した。前記反応混合物を2時間室温で撹拌し、2N HCl水溶液でクエンチした。MeOHを蒸発させた後、残留物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状の3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(1.62g、87%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.60−1.69(1H,m)、1.81−1.98(3H,m)、2.20−2.29(1H,m)、3.03−3.10(1H,m)、3.15−3.20(1H,m)、4.22(1H,t,J=7.6Hz)、7.49(1H,d,J=10.0Hz)、8.32(1H,d,J=2.4Hz)、8.40(1H,s)。
実施例2:中間化合物2の製造
中間化合物2:2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
段階A:tert−ブチル4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩
無水THF(50mL)中の2−ブロモ−1,4−ジフルオロベンゼン(5.81mL、51.8mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、31.1mL、62.2mmol)を−78℃で添加した。反応混合物をゆっくり0℃まで加温し、該温度で1時間撹拌した後、−78℃に再び冷却した。−78℃で無水THF(20mL)中のtert−ブチル2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(11.5g、62.2mmol)溶液を添加した後、反応混合物を2時間撹拌して室温まで加温し、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、薄緑色油状のtert−ブチル4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(15.5g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。
段階B:5−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール
DCM(52mL)中のtert−ブチル4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−オキソブチルカルバミン酸塩(15.5g、51.8mmol)溶液に、TFA(19.9mL、259mmol)を0℃で添加した。反応混合物を12時間室温で撹拌した後、真空で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、NaHCO飽和水溶液で洗浄し、濾過して真空で濃縮して、赤褐色油状の5−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(6.17g、65.8%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.00−2.08(2H,m)、2.97−3.02(2H,m)、3.99−4.04(2H,m)、7.04−7.08(2H,m)、7.64−7.68(1H,m)。
段階C:2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
MeOH(60mL)及び水(15mL)中の5−(2,5−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(6.17g、34.1mmol)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(2.58g、68.1mmol)を0℃で少しずつ添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、2N HCl水溶液でクエンチした。MeOHを蒸発させた後、残留物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状の2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(5.94g、95%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.56−1.65(1H,m)、1.78−1.94(3H,m)、2.21−2.30(1H,m)、3.01−3.08(1H,m)、3.13−3.18(1H,m)、4.40(1H,t,J=7.2Hz)、6.82−6.88(1H,m)、6.91−6.97(1H,m)、7.22−7.26(1H,m)。
実施例3:中間化合物3の製造
中間化合物3:5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
段階A:2−(ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン
トルエン(136mL)中のフタルイミド(10.0g、68.0mmol)、ブト−3−イン−1−オール(5.24g、74.8mmol)及びトリフェニルホスフィン(19.6g、74.8mmol)の溶液に、DIAD(15.8mL、82.0mmol)を0℃で10分間にわたってゆっくり添加した。反応混合物を1時間室温で撹拌した。MeOH(50mL)を添加した後、混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、MeOHで洗浄した。濾過物を真空で濃縮し、残留物をMeOHで粉砕して濾過し、白色固体状の2−(ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(10.9g、81%)を収集した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ2.52(2H,dt,J=7.2,2.4Hz)、2.78−2.80(1H,m)、3.68(2H,t,J=6.8Hz)、7.80−7.86(4H,m)。
段階B:2−(4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン
DMF(40mL)中の3−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(4.00g、19.4mmol)、2−(ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(3.87g、19.4mmol)及びTEA(10.8mL、78mmol)の溶液をアルゴンで脱気した。Pd(PPh(1.12g、0.971mmol)及びCuI(0.370g、1.94mmol)を添加した後、反応混合物を90℃で2時間加熱し、室温に冷却した。MeOHを添加した後、沈殿した固体を濾過して収集した。固体をMeOHで洗浄し、真空下で乾燥して白色綿毛状の2−(4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(5.80g、92%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.90(2H,t,J=6.8Hz)、3.85(3H,s)、3.99(2H,t,J=6.8Hz)、7.34(1H,dd,J=7.6、2.4Hz)、7.73−7.75(2H,m)、7.87−7.89(3H,m)。
段階C:4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イン−1−アミン
MeOH(20mL)及びDCM(100mL)中の2−(4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イニル)イソインドリン−1,3−ジオン(6.44g、19.8mmol)溶液に、ヒドラジン(1.39mL、29.8mmol)を室温で添加した。反応混合物を12時間室温で撹拌し、不溶性の固体を観察した。固体を濾過し、DCMで洗浄した。濾過物を水で洗浄した。水性層をDCMで抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空下で濃縮し、黄色固体状の4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イン−1−アミン(3.86g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.41(2H,br.s)、2.61(2H,t,J=6.4Hz)、2.95(2H,t,J=6.4Hz)、3.97(3H,s)、7.40(1H,dd,J=8.0、2.8Hz)、7.92(1H,d,J=2.8Hz)。
段階D:3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロ−2−メトキシピリジン
CHCN(50mL)及び水(17mL)中の4−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ブト−3−イン−1−アミン(3.86g、19.8mmol)及びPdCl(35.0mg、0.199mmol)の混合物を5時間80℃で加熱し、室温に冷却した。真空で濃縮した後、残留物をDCMと水で分配した。水性層をDCMで抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空下で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1〜3:1)で精製し、黄色固体状の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(2.10g、54%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.01(2H,quint,J=7.6Hz)、3.01(2H,t,J=7.6Hz)、3.97(3H,s)、3.99(2H,t,J=7.6Hz)、7.92(1H,dd,J=8.4、2.8Hz)、8.04(1H,d,J=2.8Hz)。
段階E:5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
MeOH(10mL)及び水(2.5mL)中の3−(3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル)−5−フルオロ−2−メトキシピリジン(500mg、2.57mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(195mg、5.15mmol)を0℃で少しずつ添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した後、2N HCl水溶液でクエンチした。MeOHを蒸発させた後、混合物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮し、黄色油状の5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(437mg、87%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.50−1.59(1H,m)、1.79−1.87(2H,m)、1.93(1H,br.s)、2.20−2.28(1H,m)、3.01−3.15(2H,m)、3.93(3H,s)、4.29(1H,t,J=7.6Hz)、7.57(1H,dd,J=8.8、3.2Hz)、7.83(1H,d,J=3.2Hz)。
実施例4:中間化合物4の製造
中間化合物4:(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
段階A:4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド
DCM(709mL)中の4−クロロブタノイルクロライド(50.0g、355mmol)及びN−MeO−N−メチルアミンHCl(34.6g、355mmol)の溶液に、TEA(109mL、780mmol)を0℃で30分間ゆっくり添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した後、水(250mL)で処理した。分離された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(55.0g、94%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.12(2H,quint,J=6.4Hz)、2.63(2H,t,J=7.2Hz)、3.19(3H,s)、3.64(2H,t,J=6.4Hz)、3.71(3H,s)。
段階B:4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブタン−1−オン
無水THF(170mL)中の3−ブロモ−5−フルオロピリジン(30.0g、170mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、102mL、205mmol)を−78℃で添加した。混合物を0℃まで徐々に加温し、該温度で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。無水THF(100mL)中の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(31.1g、188mmol)溶液を添加した後、反応混合物を4時間撹拌しながら室温まで加温し、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=7:1〜6:1)で精製し、黄色油状の4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブタン−1−オン(25.1g、125mmol、73%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.27(2H,quint,J=6.4Hz)、3.22(2H,t,J=6.8Hz)、3.70(2H,t,J=6.4Hz)、7.93−7.97(1H,m)、8.68(1H,d,J=3.2Hz)、9.03(1H,t,J=1.6Hz)。
段階C:(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィン−アミド
THF(249mL)中の4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブタン−1−オン(25.1g、125mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(22.6g、187mmol)及びテトラエトキシチタン(42.6g、187mmol)の溶液を、48時間75℃で加熱し、室温に冷却した。EtOAc(100mL)及び塩水(100mL)を添加した後、結果混合物を1時間室温で撹拌した。沈殿した固体を濾過分離し、EtOAcで洗浄した。濾過物は2回水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1〜2:1)で精製して、黄色油状の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(30.0g、79%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.35(9H,s)、2.09−2.26(2H,m)、3.31−3.38(1H,m)、3.44−3.51(1H,m)、3.62−3.71(2H,m)、7.87(1H,d,J=9.2Hz)、8.59(1H,d,J=2.8Hz)、8.92(1H,s)。
段階D:3−((R)−1−((S)−tert−メチルスルフィニル)−ピロリジン−2−イル)−5−フルオロピリジン
無水THF(131mL)中の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(5−フルオロピリジン−3−イル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10.0g、32.8mmol)溶液に、スーパーヒドリド(THF中に1M、36.1mL、36.1mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、室温まで加温し、室温で12時間撹拌した。NHCl飽和水溶液でクエンチし、混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1〜1:2〜1:3〜EtOAc)で精製して、黄色油状の3−((R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−ピロリジン−2−イル)−5−フルオロピリジン(3.73g、42%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.13(9H,s)、1.75−1.79(1H,m)、1.79−2.04(2H,m)、2.28−2.36(1H,m)、2.97−3.03(1H,m)、3.90−3.95(1H,m)、4.71(1H,t,J=7.2Hz)、7.33−7.36(1H,m)、8.38−8.39(2H,m)。
段階E:(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン
MeOH(55mL)中の3−((R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−ピロリジン−2−イル)−5−フルオロピリジン(7.47g、27.6mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4M、34.5mL、138mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物を水(100mL)に溶解し、EtOAc(100mL)で洗浄した。分離された水性層を1N NaOH水溶液(150mL)で中和し、DCM(100mL×3)で抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、精製して真空で濃縮して、赤褐色油状の(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(4.35g、95%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.60−1.69(1H,m)、1.83−1.97(3H,m)、2.20−2.29(1H,m)、3.04−3.10(1H,m)、3.15−3.21(1H,m)、4.23(1H,t,J=7.6Hz)、7.47−7.51(1H,m)、8.33(1H,d,J=2.8Hz)、8.40(1H,s)。
実施例5:中間化合物5の製造
中間化合物5:(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
段階A:4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン−1−オン
無水THF(155mL)中の2−ブロモ−1,4−ジフルオロベンゼン(30.0g、155mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2M、93.0mL、187mmol)を−78℃で添加した。混合物を0℃までゆっくり加温し、該温度で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。THF(100mL)中の4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(28.3g、171mmol)溶液を添加した後、反応混合物を4時間撹拌しながら室温まで加温し、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、精製して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=7:1〜6:1)で精製して、淡黄色油状の4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン−1−オン(13.3g、39%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.22(2H,quint,J=6.8Hz)、3.16−3.20(2H,m)、3.67(2H,t,J=6.4Hz)、7.11−7.17(1H,m)、7.20−7.26(1H,m)、7.55−7.59(1H,m)。
段階B:(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(150mL)中の4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン−1−オン(16.4g、75.0mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(13.6g、113mmol)及びテトラエトキシチタン(25.7g、113mmol)の溶液を、48時間75℃で加熱し、室温に冷却した。EtOAc(50mL)及び塩水(50mL)を添加した後、結果混合物を室温で1時間激しく撹拌した。沈殿した固体を濾過分離し、EtOAcで洗浄した。濾過物を水で2回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1〜2:1)で精製して、黄色油状の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16.3g、67%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.15and1.21(9H,sands)、1.86−2.12(2H,m)、2.78−3.30(2H,m)、3.60−3.76(2H,m)、7.20−7.60(3H,m)。
段階C:(R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
無水THF(203mL)中の(S、Z)−N−(4−クロロ−1−(2,5−ジフルオロフェニル)ブチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16.3g、50.7mmol)溶液に、スーパーヒドリド(THF中に1M sol、55.7mL、55.7mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を1時間−78℃で撹拌し、室温まで加温し、12時間室温で撹拌した。NHCl飽和水溶液でクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。分離された有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、精製して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=6:1〜5:1〜4:1)で精製して、黄色油状の(R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(8.60g、59%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.15(9H,s)、1.75−1.80(1H,m)、1.82−1.98(2H,m)、2.24−2.32(1H,m)、2.95−3.01(1H,m)、3.87−3.93(1H,m)、4.96(1H,t,J=7.2Hz)、6.87−6.93(1H,m)、6.95−7.06(2H,m)。
段階D:(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン
MeOH(60mL)中の(R)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン溶液に、HCl(ジオキサン中に4M、37.4mL、150mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物を水(100mL)に溶解し、EtOAc(100mL)で洗浄した。分離された水性層を1N NaOH水溶液(150mL)で中和し、DCM(100mL×3)で抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、赤褐色油状の(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(5.06g、92%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.56−1.65(1H,m)、1.78−1.93(3H,m)、2.21−2.30(1H,m)、3.01−3.08(1H,m)、3.13−3.18(1H,m)、4.39(1H,t,J=7.6Hz)、6.82−6.88(1H,m)、6.91−6.97(1H,m)、7.22−7.26(1H,m)。
実施例6:中間化合物の6及び7の製造
中間化合物6及び7:(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(6)及び(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(7)
段階A:(R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン
DMF(24mL)中の(R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−オン(5.00g、49.5mmol)溶液に、TBSCl(7.83g、51.9mmol)及びイミダゾール(5.05g、74.2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、氷水に注いだ。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の(R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン(9.64g、91%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.07(6H,sz)、0.89(9H,s)、2.27及び2.54(2H,ABq,JAB=16.8Hz)、3.24及び3.59(2H,ABq,JAB=9.8Hz)、4.53−4.58(1H,m)、6.25(1H,s)。
段階B:(R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩
CHCN(90mL)中の(R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン(9.64g、44.8mmol)溶液に、TEA(7.49mL、53.7mmol)、DMAP(5.47g、44.8mmol)及び(t−Boc)O(12.5mL、53.7mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、EtOAcと水で分配した。分離された有機層をNHCl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1)で精製して、薄茶色固体状の(R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(13.4g、95%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.077(3H,s)、0.082(3H,s)、0.88(9H,s)、1.53(9H,s)、2.47及び2.71(2H,ABq,JAB=17.4Hz)、3.62及び3.86(2H,ABq,JAB=11.3Hz)、4.37−4.41(1H,m)。
段階C:tert−ブチル(2R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−ブチルカルバミン酸塩
無水THF(118mL)中の2−ブロモ−1,4−ジフルオロベンゼン(3.97mL、35.4mmol)溶液に、イソプロピルマグネシウムクロライド(THF中に2.0M、21.2mL、42.5mmol)を−78℃で添加した。混合物を0℃までゆっくり加温し、該温度で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。−78℃で無水THF(40mL)中の(R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソピロリジン−1−カルボン酸塩(13.4g、42.5mmol)溶液を添加した後、反応混合物を1時間撹拌しながら0℃まで加温した。0℃でMeOH(118mL)に続いてNaBH(2.01g、53.1mmol)を添加した後、結果混合物を1時間撹拌した後、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=6:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル(2R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸塩(10.2g、67%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.09−0.14(6H,m)、0.91−0.93(9H,m)、1.44(9H,s)、1.73−1.93(2H,m)、3.22−3.44(2H,m)、3.66−3.83(1H,m)、4.06−4.15(1H,m)、4.81(1H,s)、5.15−5.21(1H,m)、6.87−6.97(2H,m)、7.22−7.29(1H,m)。
段階D:(4R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−カルボン酸塩
DCM(116mL)中の(2R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸塩(10.0g、23.2mmol)溶液に、TEA(9.69mL、69.5mmol)及びMsCl(1.99mL、25.5mmol)を−60℃で添加した。混合物を−60℃で30分間撹拌した。−60℃でDBU(5.24mL、34.8mmol)を添加した後、反応混合物をゆっくり室温まで加温し、一晩撹拌した。水で処理した後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=8:1)で精製して、無色油状の(4R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−カルボン酸塩を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.00−0.34(6H,m)、0.86−1.08(9H,m)、1.36−1.62(9H,m)、2.04−2.67(2H,m)、3.60−3.93(2H,m)、4.50−4.55(1H,m)、5.17−5.49(1H,m)、6.98−7.33(3H,m)。
段階E:(4R)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩
THF(35.0mL)中の(4R)−tert−ブチル4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−1−カルボン酸塩(7.23g、17.5mmol)溶液に、TBAF(THF中に1.0M、22.7mL、22.7mmol)を室温で添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1)で精製して、白色固体状の(4R)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩(3.81g、73%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.20−1.46(9H,m)、1.94−2.13(2H,m)、2.42−2.59(1H,m)、3.56−3.81(2H,m)、4.49−4.50(1H,m)、5.06−5.30(1H,m)、6.88−7.08(3H,m)。
段階F:(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(6a)及び(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(7a)
DCM(11mL)中の(4R)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、3.34mmol)溶液に、DAST(0.883mL、6.68mmol)を−78℃で添加した。−78℃で2時間撹拌した後、反応混合物をゆっくり室温まで加温し、一晩撹拌した。NaHCO飽和水溶液をゆっくり添加してクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=10:1)で精製して、無色油状の(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(6a)(383mg、38%)及び(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(7a)(252mg、25%)を収得した。
(それぞれの異性体の立体化学は参考文献(WO2012/034095A1)と比べて提案された。)
(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(6a)に対し、H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.21−1.46(9H,m)、1.94−2.10(1H,m)、2.71−2.79(1H,m)、3.62−3.75(1H,m)、3.98−4.14(1H,m)、5.09−5.48(2H,m)、6.92−7.01(3H,m)
(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(7a)に対し、H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.20−1.49(9H,s)、2.25−2.35(1H,m)、2.48−2.60(1H,m)、3.71−4.03(1H,m)、5.19−5.33(2H,m)、6.88−6.99(3H,m)。
段階G:(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(6)
DCM(2.5mL)中の(2R,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(383mg、1.27mmol)溶液に、TFA(1.96mL、25.4mmol)を室温で添加した。1時間室温で撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO飽和水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色固体状の(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(100mg、39%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.66−1.83(1H,m)、1.91(1H,s)、2.58−2.69(1H,m)、3.16−3.40(2H,m)、4.71−4.75(1H,m)、5.20−5.35(1H,m)、6.84−6.90(1H,m)、6.93−6.99(1H,m)、7.28−7.31(1H,m)。
段階H:(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(7)
DCM(1.67mL)中の(2S,4S)−tert−ブチル2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−カルボン酸塩(252mg、0.836mmol)溶液に、TFA(1.29mL、16.7mmol)を室温で添加した。1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO飽和水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮して、黄色固体状の(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(117mg、70%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.90−2.05(2H,m)、2.53−2.68(1H,m)、2.98−3.11(1H,m)、3.44−3.52(1H,m)、4.42(1H,t,J=7.8Hz)、5.28(1H,dt,J=52.4、4.8Hz)、6.87−6.92(1H,m)、6.93−7.00(1H,m)、7.28−7.31(1H,m)。
実施例7:中間化合物8の製造
中間化合物8:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:エチル5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMF(322mL)中のエチル−5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸塩(20.0g、129mmol)、(E)−エチル3−エトキシアクリレート(22.4mL、155mmol)及びセシウムカーボネート(63.0g、193mmol)の混合物を110℃で一晩撹拌した。0℃に冷却した後、反応混合物を2N HCl水溶液で酸性化した。沈殿した固体を濾過して収集し、水とEtOAcで洗浄して、淡黄色固体状のエチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.27(3H,t,J=7.2Hz)、480(2H,q,J=6.8Hz)、6.16(1H,d,J=8.0Hz)、8.14(1H,s)、8.58(1H,d,J=8.0Hz)、11.7(1H,br.s)。
段階B:エチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
エチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(24.7g、119mmol)及びPOCl(111mL、1.19mol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮すた。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc:DCM=3:1:1〜2:1:1)で精製して、白色固体状のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(15.6g、58%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.42(3H,t,J=7.2Hz)、4.42(2H,q,J=7.2Hz)、7.00(1H,d,J=7.2Hz)、8.64(1H,s)、8.64(1H,d,J=7.2Hz)。
段階C:エチル5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(14mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.00g、4.43mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、853mg、4.65mmol)及びKF(1.28g、22.1mmol)混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、黄色固体状のエチル5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.51g、91%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.30−1.49(3H,m)、1.98−2.18(3H,m)、2.43−2.58(1H,m)、3.95−4.20(2H,m)、4.25−4.48(2H,m)、5.18−5.23(1H,m)、5.82−5.94(1H,m)、6.68−6.80(1H,m)、6.86−6.98(1H,m)、7.00−7.12(1H,m)、8.08−8.22(1H,m)、8.29(1H,s)。
段階D:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(15mL)及び水(5.0mL)中のエチル5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.51g、4.06mmol)溶液に、LiOH(291mg、12.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間還流し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、その後EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(1.33g、95%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.12(3H,m)、2.35−2.46(1H,m)、3.58−3.85(1H,m)、3.94−4.06(1H,m)、5.31及び5.53(1H,s+s)、6.07及び6.67(1H,s+s)、6.90−7.42(3H,m)、8.10−8.24(1H,m)、8.58及び8.71(1H,s+s)、11.4(1H,br.s)。
実施例8:中間化合物9の製造
中間化合物9:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(15mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.05g、4.65mmol)、23−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物1、812mg、4.89mmol)及びKF(1.35g、23.3mmol)混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過し収集して、真空下で乾燥して、黄色固体状のエチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.53g、93%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.22−1.48(3H,m)、2.01−2.28(3H,m)、2.24−2.61(1H,m)、3.51−4.20(2H,m)、4.21−4.40(2H,m)、5.02及び5.62(1H,s+s)、5.90及び6.31(1H,s+s)、7.20−7.50(1H,m)、8.10−8.45(4H,m)。
段階B:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(32mL)及び水(10mL)中のエチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.53g、4.31mmol)溶液に、LiOH(309mg、12.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間還流し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、その後EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(1.23g、87%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.19−2.20(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.60−3.82(1H,m)、4.00−4.08(1H,m)、5.25−5.48(1H,m)、6.12及び6.65(1H,s+s)、7.66−7.80(1H,m)、8.10−8.26(1H,m)、8.40−8.80(3H,m)、11.6(1H,br.s)。
化合物1−10の製造
実施例9:化合物1の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:N’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(2.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、100mg、0.290mmol)溶液に、アセトヒドラジド(43.0mg、0.581mmol)、DIPEA(0.152mL、0.871mmol)、HATU(166mg、0.436mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状のN’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(72.0mg、62%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−1.92(2H,m)、1.90−1.98(1H,m)、2.10−2.16(2H,m)、2.38−2.48(1H,m)、3.66−3.78(1H,m)、5.35−5.37(1H,m)、6.26−6.27及び6.69−6.71(1H,m)、7.02−7.34(3H,m)、8.14−8.28(1H,m)、8.61−8.68(1H,m)、8.82−8.93(1H,m)、9.78及び10.0(1H,s+s)。*NHNHで2個の陽子は観察されなかった。
段階B:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール。
DCM(0.6mL)中のN’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(40.0mg、0.100mmol)溶液に、ピリジン(0.0180mL、0.220mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(triflic anhydride)(0.0350mL、0.210mmol)を滴加した。反応混合物を1時間−10℃で撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:7)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(15.0mg、40%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.04−2.25(3H,m)、2.43−2.56(3H,m)、4.05−4.30(2H,m)、5.20及び5.70(1H,s+s)、5.93及び6.37(1H,s+s)、6.74−6.83(1H,m)、6.85−7.20(2H,m)、7.52−7.54及び7.67−7.71(1H,m+m)、8.19−8.56(2H,m)。MS:383.3[MH]。
実施例10:化合物2の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(3.0mL)中のN’−アセチル−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(63.0mg、0.157mmol)溶液に、ローソン試薬(Lawesson’s reagent、70.0mg、0.173mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM単独〜DCM:MeOH=10:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール(63.0mg、100%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.04−2.30(3H,m)、2.40−2.60(1H,m)、2.32−2.94(2H,m)、3.60−4.40(3H,m)、5.22及び5.66(1H,s+s)、5.91及び6.39(1H,s+s)、6.65−7.18(3H,m)、8.20−8.37(1H,m)、8.50−8.60(1H,m)。MS:399.3[MH]。
実施例11:化合物3の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−プロピオニルヒドラジンカルボン酸塩
DCM(51mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(3.00g、22.7mmol)、TEA(6.33mL、45.4mmol)の溶液に、DCM(10mL)中のプロピオニルクロライド(3.00mL、34.0mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を2時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−プロピオニルヒドラジンカルボン酸塩(2.03g、47%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.19(3H,t,J=7.6Hz)、1.47(9H,s)、2.26(2H,q,J=7.6Hz)、6.66(1H,br.s)、7.67(1H,br.s)。
段階B:プロピオノヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(11mL)中のtert−ブチル2−プロピオニルヒドラジンカルボン酸塩(615mg、3.27mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、6.53mL、26.1mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のプロピオノヒドラジド塩酸塩(272mg、66%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.00(3H,t,J=7.6Hz)、2.20(2H,q,J=7.6Hz)、10.4(3H,br.s)、11.0(1H,br.s)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、200mg、0.581mmol)溶液に、プロピオノヒドラジド塩酸塩(145mg、1.16mmol)、DIPEA(0.406mL、2.32mmol)、HATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(177mg、73%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.27(3H,t,J=7.4Hz)、2.04−2.28(3H,m)、2.32−2.48(2H,m)、2.48−2.51(1H,m)、3.70−4.24(2H,m)、5.22(0.7H,d,J=7.2Hz)、5.50−5.56(0.3H,m)、5.92(0.7H,d,J=7.2Hz)、6.30−6.38(0.3H,m)、6.72−7.09(3H,m)、8.02−8.12(0.3H,m)、8.16(0.7H,d,J=7.2Hz)、8.27−8.40(1H,m)、9.13(0.7H,d,J=6.8Hz)、9.44−9.52(0.3H,m)、10.9(1H,d,J=6.8Hz)。
段階D:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.121mmol)溶液に、ピリジン(0.0220mL、0.278mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0430mL、0.253mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、0℃で1時間撹拌した。水でクエンチした後、反応混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:2〜1:3)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール(22.1mg、46%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.30−1.50(3H,m)、2.00−2.18(3H,m)、2.40−2.62(1H,m)、2.80−3.04(2H,m)、3.66−4.26(2H,m)、5.21及び5.74(1H,s+s)、5.93及び6.39(1H,s+s)、6.72−7.6.80(1H,m)、6.82−7.13(2H,m)、8.10−8.40(2H,m)。MS:397.3[MH]。
実施例12:化合物4の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(2.5mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.121mmol)溶液に、ローソン試薬(54.0mg、0.133mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM単独〜DCM:MeOH=50:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−エチル−1,3,4−チアジアゾール(32.8mg、65%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.37−1.52(3H,m)、2.00−2.21(3H,m)、2.42−2.64(1H,m)、3.31−3.22(2H,m)、3.36−4.20(2H,m)、5.21及び5.69(1H,s+s)、5.90及び6.26(1H,s+s)、6.65−6.70(1H,m)、6.88−7.05(2H,m)、8.20−8.38(1H,m)、8.52−8.63(1H,m)。MS:413.3[MH]。
実施例13:化合物5の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−イソブチリルヒドラジンカルボン酸塩
DCM(170mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(10.0g、76.0mmol)、TEA(21.1mL、151mmol)の混合物に、DCM(34mL)中のイソブチリルクロライド(12.1g、113mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−イソブチリルヒドラジンカルボン酸塩(14.0g、91%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.20(6H,d,J=6.8Hz)、1.47(9H,s)、2.41−2.47(1H,m)、6.63(1H,br.s)、7.57(1H,br.s)。
段階B:イソブチロヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(230mL)中のtert−ブチル2−イソブチリルヒドラジンカルボン酸塩溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、104mL、415mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を精製して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のイソブチロヒドラジド塩酸塩(8.78g、92%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.06(6H,d,J=6.8Hz)、2.52−2.59(1H,m)、10.4(3H,br.s)、11.1(1H,br.s)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、200mg、0.581mmol)溶液に、イソブチロヒドラジド塩酸塩(161mg、1.16mmol)、DIPEA(0.406mL、2.32mmol)、HATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(186mg、75%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.28(6H,d,J=6.0Hz)、2.52−2.19(3H,m)、2.50−2.61(2H,m)、3.71−4.25(2H,m)、5.22(0.7H,d,J=7.6Hz)、5.58−5.62(0.3H,m)、5.92(0.7H,d,J=7.2Hz)、6.30−6.38(0.3H,m)、6.72−7.09(3H,m)、8.02−8.12(0.3H,m)、8.19(0.7H,d,J=7.6Hz)、8.28−8.37(1H,m)、9.02(0.7H,d,J=6.0Hz)、9.52−9.60(0.3H,m)、10.9(1H,d,J=7.2Hz)。
段階D:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール。
DCM(1.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(70.0mg、0.163mmol)溶液に、ピリジン(0.0300mL、0.376mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0580mL、0.343mmol)を滴加した。反応混合物を1時間−10℃で撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:2〜1:3)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール(39.0mg、58%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.28−1.52(6H,m)、2.00−2.21(2H,m)、2.40−2.60(1H,m)、3.10−3.30(1H,m)、3.50−4.18(3H,m)、5.22及び5.80(1H,s+s)、5.91及び6.39(1H,s+s)、6.69−6.80(1H,m)、6.85−7.12(2H,m)、8.12−8.42(2H,m)。MS:411.3[MH]。
実施例14:化合物6の製造:2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(4.6mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(100mg、0.233mmol)溶液に、ローソン試薬(104mg、0.23mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:2〜EtOAc単独)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール(61.0mg、61%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.38−1.58(6H,m)、2.01−2.28(3H,m)、2.47−2.60(1H,m)、3.42−3.75(2H,m)、3.85−4.20(2H,m)、5.22及び5.72(1H,s+s)、5.90及び6.38(1H,s+s)、6.62−6.80(1H,m)、6.81−7.02(2H,m)、8.20−8.37(1H,m)、8.50−8.61(1H,m)。MS:427.3[MH
実施例15:化合物7の製造:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−(シクロプロパンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸塩
DCM(51mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(3.00g、22.7mmol)、TEA(6.33mL、45.4mmol)の混合物に、DCM(10mL)中のシクロプロパンカルボニルクロライド(3.10mL、34.0mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−(シクロプロパンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸塩(2.16g、47%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.81−0.84(2H,m)、1.02−1.04(2H,m)、1.45−1.52(10H,m)、6.65(1H,br.s)、7.95(1H,br.s)。
段階B:シクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(36mL)中のtert−ブチル2−(シクロプロパンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸塩(2.16g、10.8mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、6.53mL、26.1mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のシクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩(1.38g、94%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ0.77−0.88(4H,m)、1.73−1.79(1H,m)、10.5(3H,br.s)、11.3(1H,br.s)。
段階C:N’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、200mg、0.581mmol)溶液に、シクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩(159mg、1.16mmol)、DIPEA(0.406mL、2.32mmol)及びHATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜20:1)で精製して、白色固体状のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(215mg、87%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.84−0.90(2H,m)、1.09−0.15(2H,m)、2.00−2.25(3H,m)、2.48−2.61(1H,m)、3.71−4.17(3H,m)、5.22(0.7H,d,J=8.4Hz)、5.50−5.58(0.3H,m)、5.91(0.7H,d,J=7.6Hz)、6.30−6.38(0.3H,m)、6.71−7.09(2H,m)、8.18(0.7H,d,J=7.2Hz)、8.52−8.62(0.3H,m)、8.25−8.37(2H,m)、9.04−9.46(1H,m)、10.65−10.75(1H,m)。
段階D:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.5mL)中のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(100mg、0.235mmol)溶液に、ピリジン(0.0440mL、0.539mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0830mL、0.492mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、0℃で1時間撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:7)で精製して、白色固体状の2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(49.0mg、51%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.00−1.18(4H,m)、2.01−2.18(4H,m)、2.32−2.61(1H,m)、3.61−4.20(2H,m)、5.20及び5.77(1H,s+s)、5.92及び6.39(1H,s+s)、6.70−6.80(1H,m)、6.82−7.12(2H,m)、8.12−8.37(2H,m)。MS:409.3[MH]。
実施例16:化合物8の製造:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
トルエン(3.5mL)中のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(80.0mg、0.188mmol)溶液に、ローソン試薬(76.0mg、0.188mmol)を室温で追加した。反応混合物を2時間110℃で撹拌し、室温に冷却し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=10:1)で精製して、白色固体状の2−シクロプロピル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(23.0mg、29%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.88−0.95(2H,m)、1.10−1.30(2H,m)、2.01−2.25(3H,m)、2.40−2.61(2H,m)、3.61−3.67(1H,m)、3.82−4.10(1H,m)、5.21及び5.68(1H,s+s)、5.90及び6.37(1H,s+s)、6.62−6.80(1H,m)、6.83−7.02(1H,m)、7.04−7.12(1H,m)、8.15−8.42(1H,m)、8.50−8.61(1H,m)。MS:425.3[MH]。
実施例17:化合物9の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル2−ピバロイルヒドラジンカルボン酸塩
DCM(85mL)中のtert−ブチルヒドラジンカルボン酸塩(5.00g、37.8mmol)、TEA(10.6mL、76.0mmol)の溶液に、DCM(85mL)中の塩化ピバロイル(6.98mL、56.7mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、水でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、1N HCl水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、白色固体状のtert−ブチル2−ピバロイルヒドラジンカルボン酸塩(7.65g、93%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.25(9H,s)、1.47(9H,s)、6.48(1H,br.s)、7.39(1H,br.s)。
段階B:ピバロヒドラジド塩酸塩
ジオキサン(118mL)中のtert−ブチル2−ピバロイルヒドラジンカルボン酸塩(7.65g、35.4mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4N、70mL、283mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をエーテルで処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のピバロヒドラジド塩酸塩(5.06g、94%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.17(9H,s)、10.3(3H,br.s)、10.8(1H,br.s)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(8.5mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物8、441mg、1.28mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(391mg、2.56mmol)、DIPEA(0.895mL、5.12mmol)、HATU(730mg、1.92mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注ぎ、室温でさらに30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(454mg、80%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.19(9H,s)、1.81−2.15(3H,m)、2.45−2.50(1H,m)、3.65−3.72(1H,m)、4.00−4.08(1H,m)、5.36−5.42(1H,m)、6.70(1H,d,J=8.0Hz)、6.95−7.11(3H,m)、8.23(1H,s)、8.55(1H,s)、8.83(1H,d,J=8.0Hz)、9.53(1H,s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(10mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(651mg、1.47mmol)溶液に、ピリジン(0.274mL、3.38mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.522mL、3.09mmol)を滴加した。反応混合物を1時間−10℃で撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(402mg、64%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.27及び1.44(9H,s+s)、1.82−2.18(3H,m)、2.32−2.44(1H,m)、3.54−3.90(1H,m)、4.00−4.08(1H,m)、5.32−5.38(0.3H,m)、5.67(0.7H,d,J=7.6Hz)、6.06−6.12(0.3H,m)、6.71(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.88−7.38(3H,m)、8.32−8.42(1H,m)、8.58−8.65(0.3H,m)、8.84(0.7H,d,J=8.0Hz)。MS:425.3[MH]。
実施例18:化合物10の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.2mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.113mmol)溶液に、P10(100mg、0.226mmol)及びNaCO(48.0mg、0.452mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=10:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(30.0mg、60%)を収得した。MS:441.4[MH]。
化合物11−15の製造
実施例19:化合物11の製造:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
段階A:N’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、アセトヒドラジド(91.0mg、1.22mmol)、DIPEA(0.320mL、283mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状のN’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(168mg、71%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.00−2.15(5H,m)、2.50−2.63(1H,m)、3.68−4.30(2H,m)、5.06及び5.30(1H,s+s)、5.68及び6.39(1H,s+s)、7.10−7.40(1H,m)、8.20−9.04(4H,m)、9.84及び10.8(1H,s+s)。*NHNHで2個の陽子は観察されなかった。
段階B:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中のN’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.130mmol)溶液に、P10(116mg、0.261mmol)及びNaCO(55.0mg、0.522mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:1〜10:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール(36.0mg、72%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.00−2.30(3H,m)、2.50−2.80(4H,m)、3.62−4.12(2H,m)、5.01及び5.49(1H,s+s)、5.90及び6.68(1H,s+s)、7.20−2.26(1H,m)、8.29−8.62(4H,m)。MS:382.3[MH]。
実施例20:化合物12の製造:2−エチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:N’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、プロピオノヒドラジド塩酸塩(152mg、1.22mmol)、DIPEA(0.320mL、283mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状のN’−アセチル−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(168mg、71%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.27(3H,t,J=7.4Hz)、2.00−2.28(3H,m)、2.32−2.45(3H,m)、2.50−2.67(1H,m)、3.73−4.26(2H,m)、5.07及び5.72(1H,s+s)、5.71及び5.90(1H,s+s)、7.21−7.40(1H,m)、8.19−9.04(4H,m)、9.96及び10.84(1H,s+s)。
段階B:2−エチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−プロピオニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.126mmol)溶液に、P10(112mg、0.252mmol)及びNaCO(53.0mg、0.503mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=50:1〜10:1)で精製して、白色固体状の2−エチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(36.0mg、72%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.40−1.52(3H,m)、2.00−2.23(3H,m)、2.52−2.65(1H,m)、3.05−3.20(2H,m)、3.60−3.80(2H,m)、5.08及び5.52(1H,s+s)、5.88及び6.38(1H,s+s)、7.24−7.26(1H,m)、8.30−8.60(4H,m)。MS:396.3[MH]。
実施例21:化合物13の製造:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
段階A:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、イソブチロヒドラジド塩酸塩(161mg、1.22mmol)、DIPEA(0.427mL、2.44mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(208mg、83%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.26−1.39(6H,m)、2.00−2.26(3H,m)、2.50−2.62(2H,m)、3.70−4.26(2H,m)、5.06及び5.32(1H,s+s)、5.76(0.3H,s)、6.39(0.7H,d,J=8.0Hz)、7.26−7.52(1H,m)、8.24−8.90(5H,m)、10.06及び10.85(1H,s+s)。
段階B:2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.122mmol)溶液に、P10(108mg、0.243mmol)及びNaCO(52.0mg、0.486mmol)を室温で添加した。反応混合物を一晩中90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:1〜20:1)で精製して、白色固体状の2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール(37.0mg、74%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.35−1.70(7H,m)、2.00−2.28(3H,m)、2.52−2.67(1H,m)、3.38−3.57(1H,m)、3.61−3.80(1H,m)、3.87−4.17(1H,m)、5.08及び5.51(1H,s+s)、5.84及び6.38(1H,s+s)、7.22−7.26(1H,m)、8.29−8.40(1H,m)、8.42(1H,s)、8.55(1H,s)。MS:410.3[MH]。
実施例22:化合物14の製造:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:N’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(4.0mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、200mg、0.611mmol)溶液に、シクロプロパンカルボヒドラジド塩酸塩(167mg、1.22mmol)、DIPEA(0.427mL、2.44mmol)及びHATU(349mg、0.917mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(196mg、78%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.80−0.98(2H,m)、1.15−1.28(2H,m)、1.50−1.55(1H,m)、1.97−2.27(3H,m)、2.47−2.61(1H,m)、3.60−4.30(2H,m)、5.06及び5.66(1H,s+s)、5.88及び6.39(1H,s+s)、7.02−7.33(1H,m)、8.24−8.36(4H,m)、8.74及び9.21(1H,s+s)、9.94及び10.71(1H,s+s)。
段階B:2−シクロプロピル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(2.6mL)中のN’−(シクロプロパンカルボニル)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(50.0mg、0.122mmol)溶液に、P10(109mg、0.244mmol)及びNaCO(52.0mg、0.488mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:1〜20:1)で精製して、白色固体状の2−シクロプロピル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(33.0mg、66%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.94−1.17(2H,m)、1.17−1.31(2H,m)、2.04−2.28(3H,m)、2.37−2.48(1H,m)、2.52−2.68(1H,m)、3.50−4.17(3H,m)、5.07及び5.58(1H,s+s)、5.90及び6.37(1H,s+s)、7.22(1H,d,J=7.2Hz)、8.30−8.40(1H,m)、8.43(1H,s)、8.48−5.56(1H,m)。MS:408.3[MH]。
実施例23:化合物15の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(6.4mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物9、316mg、0.965mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(442mg、290mmol)、DIPEA(0.674mL、3.86mmol)及びHATU(551mg、1.45mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(362mg、88%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.20(9H,s)、1.80−2.10(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.62−3.82(1H,m)、4.00−4.10(1H,m)、5.36(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.17(0.3H,d,J=8.4Hz)、6.71(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.65(0.3H,d,J=8.0Hz)、7.51(1H,d,J=7.4Hz)、8.13及び8.22(1H,s+s)、8.28及び8.43(1H,s+s)、8.36及び8.50(1H,s+s)、8.64(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.83(0.7H,d,J=7.6Hz)、8.79(1H,s)、9.55及び9.80(1H,s+s)。
段階B:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(4.7mL)中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(100mg、0.235mmol)溶液に、P10(209mg、0.470mmol)及びNaCO(100mg、0.940mmol)を室温で添加した。反応混合物を4時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=20:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(34.0mg、34%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.42及び1.48(9H,s+s)、1.90−2.07(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.69(1H,q,J=8.8Hz)、4.00−4.18(1H,m)、5.35(0.2H,s)、5.46(0.8H,d,J=8.4Hz)、6.18(0.2H,s)、6.71(0.8H,d,J=8.0Hz)、7.69(1H,d,J=10.0Hz)、8.38−8.40(2H,m)、8.48(1H,s)、8.83(1H,d,J=7.6Hz)。MS:424.4[MH]。
実施例24:化合物16の製造:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(60.0mg、0.141mmol)及びPOCl(0.394mL、4.23mmol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を水とDCMで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物はSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜30:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(38.0mg、66%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.27及び1.44(9H,s+s)、1.89−2.21(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.61−3.88(1H,m)、3.93−4.11(1H,m)、5.32(0.3H,s)、5.55(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.18(0.3H,s)、6.70(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.65(1H,d,J=9.2Hz)、8.34−8.45(3H,m)、8.64−8.83(1H,m)。MS:408.4[MH]。
実施例25:中間化合物10の製造
中間化合物10:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:エチル(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(19mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(1.30g、5.76mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物5、1.13g、6.6mmol)及びKF(1.67g、28.8mmol)の混合物を2時間180℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状のエチル(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(2.11g、98%)を収得した。MS:372.90[MH
段階B:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(42mL)及び水(14mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(2.11g、5.68mmol)溶液に、LiOH(408mg、17.0mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で撹拌し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(1.92g、98%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.92−2.04(3H,m)、2.33−2.60(1H,br.s)、3.64(0.5H,br.s)、3.77(0.5H,br.s)、4.00(1H,br.s)、5.32(0.5H,s)、5.53(0.5H,s)、6.07(0.5H,s)、6.67(0.5H,s)、6.99−7.33(3H,m)、8.15−8.19(1H,m)、8.59及び8.77(1H,s+s)、11.45(1H,s)。
実施例26:中間化合物11の製造
中間化合物11:(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
段階A:(R)−エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(15mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(5.70g、25.3mmol)、(R)−3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物4、4.37g、26.3mmol)及びKF(7.34g、126mmol)の混合物を2時間180℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、淡黄色固体状の(R)−エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(6.42g、71%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz:δ1.17−1.30(3H,m)、1.91−2.09(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.61−3.82(1H,m)、3.94−4.08(1H,m)、4.09−4.29(2H,m)、5.24−5.34(0.3H,m)、5.35−5.48(0.7H,m)、6.10−6.19(0.3H,m)、6.65−6.71(0.7H,m)、7.60−7.74(1H,m)、8.12−8.24(1H,m)、8.36−8.54(2H,m)、8.55−8.65(0.3H,m)、8.70−8.81(0.7H,m)。
段階B:(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(70mL)及び水(23mL)中の(R)−エチル5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(6.56g、18.4mmol)溶液に、LiOH(1.33g、55.4mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(5.80g、96%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.89−2.20(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.61−3.82(1H,m)、3.92−4.08(1H,m)、5.24−5.48(1H,m)、6.12及び6.63(1H,s+s)、7.56−7.78(1H,m)、8.46(1H,s)、8.32−8.78(3H,m)、11.54(1H,s)。
実施例27:中間化合物12の製造
中間化合物12:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
段階A:ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール
EtOH(344mL)中のナトリウム金属(11.1g、481mmol)溶液に、1H−ピラゾール−3−アミン(20.0g、241mmol)及び1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(35.4g、253mmol)を室温で追加した。反応混合物を一晩還流し、室温に冷却した。沈殿した固体を精製して収集し、冷たいEtOHで洗浄し、真空下で乾燥して、白色固体状のピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(36.0g、>99%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ5.35(1H,d,J=1.6Hz)、5.63(1H,d,J=7.2Hz)、7.43(1H,d,J=1.6Hz)、7.97(1H,d,J=7.2Hz)。*OHで陽子は観察されなかった。
段階B:5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(32.0g、237mmol)及びPOCl(177mL、1.89mol)の混合物を3時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。残留物をDCMで希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(14.1g、38%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ6.73(1H,dd,J=2.0、0.8Hz)、7.14(1H,d,J=7.2Hz)、8.29(1H,d,J=2.4Hz)、9.19(1H,dd,J=7.2、0.8Hz)。
段階C:5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMF(184mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(14.1g、92.0mmol)溶液に、POCl(21.4mL、230mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、氷でクエンチした。混合物を1N NaOH水溶液で中和した。沈殿した黄色固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(15.1g、90%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ7.50(1H,d,J=7.2Hz)、8.76(1H,s)、9.40(1H,d,J=7.2Hz)、10.09(1H,s)。
段階D:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(86mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(4.70g、25.9mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物5、5.07g、27.7mmol)及びKF(7.52g、129mmol)の混合物を2時間180℃で加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(8.50g、100%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
実施例28:化合物17の製造
化合物17:(R)−2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
段階A:(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(115mL)中の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物11、5.65g、17.3mmol)溶液に、イソブチロヒドラジド塩酸塩(4.78g、34.5mmol)、DIPEA(12.1mL、69.0mmol)及びHATU(13.1mg、34.5mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=20:1)で精製して、白色固体状の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(6.14g、86%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.03−1.42(6H,m)、1.80−2.10(3H,m)、3.66−3.81(1H,m)、4.00−4.15(1H,m)、5.36(0.3H,d,J=7.2Hz)、5.43(0.7H,d,J=6.8Hz)、6.17(0.3H,d,J=7.6Hz)、6.71(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.53(0.7H,d,J=9.6Hz)、7.65(0.3H,d,J=10.0Hz)、8.14及び8.23(1H,s+s)、8.29及び8.43(1H,s+s)、8.36及び8.50(1H,s+s)、8.64(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.83(0.7H,d,J=8.0Hz)、9.08(0.7H,d,J=2.8Hz)、9.92(0.3H,s)、10.10(0.7H,d,J=3.6Hz)、10.44(0.3H,s)。*NHNHで2個の陽子は観察されなかった。
段階B:(R)−2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール
THF(250mL)中の(R)−5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−イソブチリルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(5.20g、12.6mmol)溶液に、ローソン試薬(10.2g、25.3mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水とEtOAcで分配した。分離された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)で精製して、白色固体状の(R)−2−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−イソプロピル−1,3,4−チアジアゾール(1.88g、36%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.34−1.38(6H,m)、1.87−2.10(3H,m)、3.35−3.85(1H,m)、3.66−3.75(1H,m)、4.03−4.12(1H,m)、5.35(0.2H,d,J=6.4Hz)、5.44(0.8H,d,J=6.8Hz)、6.17(0.2H,s)、6.71(0.8H,d,J=7.6Hz)、7.70(1H,d,J=9.2Hz)、8.35−8.44(2H,m)、8.45−5.57(2H,m)、8.64(0.2H,s)、8.83(0.8H,d,J=8.0Hz)。MS:410.4[MH]。
実施例29:化合物18の製造
化合物18:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン
水(1.5mL)中のヒドラジンカルボキサミド塩酸塩(hydrazinecarboxamide hydrochloride)(85.0mg、0.761mmol)及び酢酸ナトリウム(62.0mg、0.761mmol)の溶液に、MeOH(1.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(中間化合物12,250mg、0.761mmol)の溶液を室温で添加した。反応混合物を10分間室温で撹拌し、真空で濃縮した。残留物をジオキサン(7.7mL)に溶解させた。KCO(316mg、2.28mmol)に続いてヨード(232mg、0.914mmol)を添加し、反応混合物を80℃で4時間撹拌した後、室温に冷却し、5%Na水溶液でクエンチした。混合物をDCM/MeOH(10:1、10mL×4)で抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=50:1〜25:1)で精製して、黄色固体状の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(179mg、61%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.05(3H,m)、2.35−2.55(1H,m)、3.50−3.80(1H,m)、3.90−4.05(1H,m)、5.30及び5.54(1H,s+s)、6.05−6.67(1H,m)、6.68−7.38(4H,m)、8.00−8.18(1H,m)、8.50−8.80(1H,m)。
段階B:(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
CHCN(1.9mL)中の臭化銅(II)(125mg、0.560mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(0.0670mL、0.560mmol)溶液に、CHCN(3.8mL)中の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(179mg、0.467mmol)溶液を室温で添加した。反応混合物を2時間65℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、淡黄色固体状の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(72.0mg、34%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.05(3H,m)、2.35−2.50(1H,m)、3.60−3.88(1H,m)、3.96−4.08(1H,m)、5.36及び5.53(1H,s+s)、6.12及び6.69(1H,s+s)、6.90−7.40(3H,m)、8.33−8.40(1H,m)、8.62−8.82(1H,m)。
段階C:(R)−tert−ブチル4−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
DMF(2.0mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(72.0mg、0.161mmol)及びtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(60.0mg、0.322mmol)の溶液に、DIPEA(0.0840mL、0.483mmol)及びDMAP(20.0mg、0.161mmol)を室温で添加した。反応混合物を7時間80℃で撹拌し、水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、乾燥して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:9)で精製して、淡黄色固体状の(R)−tert−ブチル4−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(58.0mg、65%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.45(9H,s)、1.80−2.10(3H,m)、2.30−2.45(1H,m)、2.95−3.08(1H,m)、3.20−3.63(4H,m)、3.40−3.51(3H,m)、3.52−3.88(1H,m)、3.98−4.08(1H,m)、5.39及び5.69(1H,s+s)、6.14及び6.66(1H,s+s)、6.82−7.40(3H,m)、8.20−8.30(1H,m)、8.55−5.88(1H,m)。
段階D:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(0.70mL)中の(R)−tert−ブチル4−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(58.0mg、0.105mmol)溶液に、TFA(0.162mL、2.10mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液で塩基性化し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1〜4:1)で精製して、淡黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(29.0mg、61%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.82−2.08(4H,m)、2.30−2.45(1H,m)、2.74−2.90(4H,m)、3.10−3.28(3H,m)、3.36−3.45(1H,m)、3.52−3.84(1H,m)、3.96−4.06(1H,m)、5.29及び5.61(1H,s+s)、6.06及び6.66(1H,s+s)、6.90−7.40(3H,m)、8.20−8.30(1H,m)、8.55−8.80(1H,m)。MS:453.2[MH]。
実施例30:化合物19の製造
化合物19:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール
段階A:(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン
(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物10、1.00g、2.90mmol)及びヒドラジンカルボチオアミド(265mg、2.90mmol)の混合物に、POCl(1.08mL、11.6mmol)を0℃で添加した。毎時間所定の圧力を加えながら、反応混合物を密封チューブ内で80℃で3時間撹拌した。0℃に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間激しく撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、水で洗浄し、真空で乾燥して、淡黄色固体状の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.16g、>99%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.85−2.20(3H,m)、2.45−2.55(1H,m)、3.50−3.75(4H,m)、5.38(0.5H,d,J=8.0Hz)、5.50(0.5H,d,J=7.6Hz)、6.15(0.5H,d,J=7.6Hz)、6.73(0.5H,d,J=7.6Hz)、6.95−7.30(2H,m)、7.33−7.39(1H,m)、8.37及び8.49(1H,s+s)、8.72(0.5H,d,J=6.0Hz)、8.92(0.5H,d,J=7.6Hz)。9.36(1H,br.s)。
段階B:(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
CHCN(9.6mL)中のCuBr(777mg、3.48mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(4.14mL、3.48mmol)の溶液に、CHCN(19mL)中の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.15g、2.90mmol)の溶液を室温で添加した。反応混合物を2時間65℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:2)で精製して、淡黄色固体状の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(586mg、43%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.14−2.18(3H,m)、2.46−2.56(1H,m)、3.63−3.82(1H,m)、4.03−4.07(1H,m)、5.36(0.3H,d,J=8.4H)、5.46(0.7H、d.J=8.4)、6.37(0.3H、d.J=7.2Hz)、6.72(0.7H,d,J=8.0Hz)、6.95−7.40(3H,m)、8.40及び8.50(1H,s+s)、8.66(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.85(0.7H,d,J=7.6Hz)。
段階C:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジオキサン(1.9mL)及び水(0.21mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.216mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸塩(127mg、0.432mmol)、KPO(137mg、0.648mmol)及びPdCl(dppf)−CHCl添加物(35.0mg、0.043mmol)の混合物をNガスで脱気した。反応混合物を密封チューブ内で15時間100℃で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜15:1)で精製して、白色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール(14.0mg、14%)を収得した。MS:451.2[MH]。
実施例31:化合物20の製造:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ジオキサン(1.9mL)及び水(0.21mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.216mmol)、1H−ピラゾール−3−イルボロン酸(48.0mg、0.432mmol)、KPO(137mg、0.648mmol)及びPdCl(dppf)−CHCl添加物(35.0mg、0.043mmol)の混合物をNガスで脱気した。反応混合物を密封チューブ内で100℃で15時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1〜15:1)で精製して、白色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(1H−ピラゾール−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(16.0mg、16%)を収得した。MS:451.2[MH]。
実施例32:化合物21の製造:(R)−N−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド
DMF(0.20mL)中の(R)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(50.0mg、0.125mmol)溶液に、TEA(0.0130mL)に続いて塩化ベンゾイル(0.0150mL、0.125mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で8時間撹拌し、水で処理した。沈殿した固体を濾過して収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。固体をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:4〜1:5)で精製して、淡黄色固体状の(R)−N−(5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド(23.0mg、36%)を収得した。MS:504.3[MH]。
実施例33:化合物22の製造
化合物22:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMF(2.4mL)中の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(89.0mg、0.192mmol)及びピペラジン(41.0mg、0.480mmol)の溶液に、DIPEA(0.0840mL、0.480mmol)を室温で添加した。反応混合物を16時間70℃で撹拌し、室温に冷却して、水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜MeOH単独)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール(12.0mg、13%)を収得した。MS:469.3[MH]。
実施例34:化合物23の製造:(R)−2−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール
DMF(2.7mL)内の(R)−2−ブロモ−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.216mmol)及び1,4−ジアゼパン(43.0mg、0.432mmol)の溶液に、DIPEA(0.113mL、0.648mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌し、室温に冷却して、水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜MeOH単独)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール(16.0mg、15%)を収得した。MS:483.3[MH]。
実施例35:化合物24の製造
化合物24:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:tert−ブチル4−(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
EtOH(26mL)中の1−tert−ブチル4−エチルピペリジン−1,4−ジカルボン酸塩(2.00g、7.77mmol)溶液に、ヒドラジン水和物(5.84g、117mmol)を室温で添加した。反応混合物を一晩還流し、室温に冷却して、真空で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、 水で3回及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状のtert−ブチル4−(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(985mg、52%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.58−1.70(2H,m)、1.73−1.85(2H,m)、2.19−2.26(1H,m)、2.27(2H,br.s)、3.90(2H,s)、4.15(2H,br.s)、6.99(1H,s)。
段階B:(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
DMF(3.8mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間化合物10、200mg、0.581mmol)溶液に、tert−ブチル4−(ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(212mg、0.871mmol)、DIPEA(0.304mL、1.74mmol)、HATU(331mg、0.871mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(265mg、80%)を収得した。MS:569.90[MH]。
(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(90.0mg、0.158mmol)溶液に、ピリジン(0.0290mL、0.363mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0560mL、0.332mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜5:1)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(31.0mg、43%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.80−2.28(4H,m)、2.30−2.62(4H,m)、3.13−3.33(2H,m)、3.35−3.74(4H,m)、3.82−4.22(2H,m)、5.21及び5.76(1H,s+s)、5.93及び6.42(1H,s+s)、6.65−6.80(1H,m)、6.58−7.15(2H,m)、8.19−8.38(2H,m)。
実施例36:化合物25の製造:(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール
ジグリム(3.1mL)中の(R)−tert−ブチル4−(2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジンカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(90.0mg、0.158mmol)溶液に、P10(140mg、0.316mmol)及びNaCO(67.0mg、0.632mmol)を室温で添加した。反応混合物を2時間90℃で撹拌し、室温に冷却して、水とEtOAcで分配した。分離された有機層をNaSOで乾燥して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=10:1)で精製して、黄色固体状の(R)−2−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール(49.0mg、66%)を収得した。MS:468.2[MH]。
実施例37:化合物26の製造
化合物26:2−tert−ブチル−5−(5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:(R)−エチル5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(1.5mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(100mg、0.443mmol)、(2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(中間化合物6、94.0mg、0.465mmol)及びKF(129mg、2.21mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、淡黄色固体状の(R)−エチル5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(161mg、93%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.16−1.30(3H,m)、2.10−2.34(1H,m)、2.73−2.95(1H,m)、4.00−4.30(3H,m)、4.52及び5.47(1H,s+s)、5.49−5.67(2H,m)、6.11及び6.74(1H,s+s)、7.12−7.40(3H,m)、8.15−8.30(1H,m)、8.60−8.82(1H,m)。
段階B:5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(3.0mL)及び水(1.0mL)中のエチル5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(161mg、0.412mmol)溶液に、LiOH(30.0mg、1.24mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(107mg、72%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ2.93−2.37(1H,m)、2.70−2.95(1H,m)、3.94−4.60(2H,m)、5.35−5.68(2H,m)、6.11及び6.71(1H,s+s)、7.00−7.40(3H,m)、8.17(1H,s)、8.60−6.82(1H,m)、11.60(1H,br.s)。
段階C:5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(2.0mL)中の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(107mg、0.295mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(135mg、0.886mmol)、DIPEA(0.206mL、1.18mmol)及びHATU(168mg、0.443mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(101mg、74%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.17−1.26(9H,m)、2.10−2.30(1H,m)、2.78−2.95(1H,m)、4.10−4.38(2H,m)、5.35−5.67(2H,m)、6.14(0.3H,s)、6.76(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.02−7.40(3H,m)、8.15及び8.24(1H,s+s)、8.39及び8.71(1H,s+s)、8.86(1H,d,J=7.2Hz)、9.48及び9.83(1H,s+s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.5mL)中の5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(101mg、0.219mmol)溶液に、ピリジン(0.0410mL、0.505mmol)を0℃で添加した。混合物を−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0780mL、0.461mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAC=1:1)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−((2R,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(68.0mg、70%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.23−1.44(9H,m)、2.10−2.38(1H,m)、2.80−3.00(1H,m)、4.00−4.60(2H,m)、5.35−5.51(1H,m)、5.52−5.71(1H,m)、6.14及び6.81(1H,s+s)、7.02−7.40(3H,m)、8.38(1H,s)、8.71−8.87(1H,m)。MS:443.4[MH]。
実施例38:化合物27の製造
化合物27:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
段階A:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(1.6mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(112mg、0.496mmol)、(2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン(中間化合物7、105mg、0.521mmol)及びKF(114mg、2.48mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状のエチル5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(171mg、88%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.04−1.38(3H,m)、2.17−2.40(1H,m)、2.62−2.98(1H,m)、3.85−4.39(4H,m)、5.45−5.53(1H,m)、5.61及び5.75(1H,s+s)、6.17及び6.71(1H,s+s)、6.87−6.95(1H,m)、7.05−7.40(2H,m)、8.18−8.29(1H,m)、8.60−8.90(1H,m)。
段階B:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(3.3mL)及び水(1.1mL)中のエチル5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(171mg、0.438mmol)溶液に、LiOH(31.0mg、1.31mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化して、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色固体状の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(150mg、95%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ2.26−2.34(1H,m)、2.70−2.95(1H,m)、3.92−4.18(1H,m)、4.20−4.38(1H,m)、5.46−6.17(3H,m)、6.84−6.92(1H,m)、7.09−7.19(1H,m)、7.25−7.28(1H,m)、8.18(1H,s)、8.60−8.75(1H,m)。*COHで陽子は観察されなかった。
段階C:5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(2.7mL)中の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(150mg、0.414mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(190mg、1.24mmol)、DIPEA(0.289mL、1.65mmol)及びHATU(236mg、0.621mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(102mg、53%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.15−2.40(1H,m)、2.70−2.98(1H,m)、3.88−4.18(1H,m)、4.20−4.45(1H,m)、5.40−5.60(2H,m)、6.75(1H,d,J=7.6Hz)、6.85−7.40(3H,m)、8.17及び8.27(1H,s+s)、8.53及び8.71(1H,s+s)、8.91(1H,d,J=7.6Hz)、9.39及び9.55(1H,s+s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM(1.5mL)中の5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(102mg、0.222mmol)溶液に、ピリジン(0.0410mL、0.509mmol)を0℃で添加した。−10℃に冷却した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.0790mL、0.465mmol)を滴加した。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、1時間0℃で撹拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−((2S,4S)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(28.0mg、26%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.15−1.52(9H,m)、2.20−2.40(1H,m)、2.65−2.81(1H,m)、3.88−4.38(2H,m)、5.40−5.85(2H,m)、6.19−6.75(1H,m)、6.85−7.40(3H,m)、8.34(1H,s)、8.70−8.70(1H,m)。MS:443.4[MH]。
実施例39:化合物28の製造
化合物28:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
段階A:エチル5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩
DMSO(3.0mL)中のエチル5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(200mg、0.886mmol)、5−フルオロ−2−メトキシ−3−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物3、186mg、0.948mmol)及びKF(257mg、4.43mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水とEtOAcで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、白色泡状のエチル5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(225mg、74%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.25−1.30(3H,m)、1.88−2.08(3H,m)、2.23−2.37(1H,m)、3.48−3.85(1H,m)、3.90−4.09(5H,m)、4.15−4.30(1H,m)、5.14(0.3H,m)、5.48(0.7H,d,J=7.6Hz)、5.98(0.3H,m)、6.65(0.7H,d,J=6.8Hz)、7.22−7.41(1H,m)、7.93−8.11(1H,m)、8.12−8.30(1H,m)。8.53(0.3H,s)、8.76(0.7H,d,J=7.2Hz)。
段階B:5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
EtOH(5.0mL)及び水(1.6mL)中のエチル5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)シクロペンチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸塩(255mg、0.663mmol)溶液に、LiOH(48.0mg、1.99mmol)を0℃で添加した。反応混合物を5時間90℃で加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(170mg、72%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.82−2.08(3H,m)、2.26−2.48(1H,m)、3.45−3.80(2H,m)、3.88−4.08(3H,m)、5.15及び5.46(1H,s+s)、6.64及び7.34(1H,s+s)、7.34(1H,s)、7.92−8.18(2H,m)、8.42−8.85(1H,m)。*COHで陽子は観察されなかった。
段階C:5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(3.1mL)中の5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(170mg、0.476mmol)溶液に、ピバロヒドラジド塩酸塩(218mg、0.1.43mmol)、DIPEA(0.332mL、1.90mmol)及びHATU(271mg、0.714mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して、水に注いだ。混合物を30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(164mg、76%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.10−1.23(9H,m)、1.77−2.10(3H,m)、2.20−2.48(1H,m)、3.57−3.78(1H,m)、3.88−3.99(3H,m)、4.00−4.10(1H,m)、5.19(0.3H,d,J=7.2Hz)、5.31(0.7H,d,J=8.8Hz)、6.01(0.3H,d,J=8.4Hz)、6.69(0.7H,d,J=7.6Hz)、7.3−7.42(1H,m)、7.89−7.98(1H,m)、8.05−8.18(1H,m)、8.19−8.32(1H,m)、8.60(0.3H,d,J=8.0Hz)、8.83(0.7H,d,J=7.6Hz)、9.29及び9.54(1H,s+s)。
段階D:2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール
5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)−N’−ピバロイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(110mg、242mmol)及びPOCl(0.675mL、7.25mmol)の混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を水とDCMで分配した。分離された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1〜1:4)で精製して、白色固体状の2−tert−ブチル−5−(5−(2−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール(61.0mg、58%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.22及び1.44(9H,s+s)、1.70−2.10(3H,m)、2.20−2.40(1H,m)、3.52−3.85(1H,m)、3.95−4.12(4H,m)、5.15(0.3H,d,J=7.6Hz)、5.50(0.7H,d,J=7.6Hz)、6.00(0.3H,d,J=7.2Hz)、6.70(0.7H,d,J=8.0Hz)、7.23−7.42(1H,m)、7.95−8.15(1H,m)、8.30−8.42(1H,m)、8.60(0.3H,d,J=7.2Hz)、8.83(0.7H,d,J=7.2Hz)。MS:438.4[MH]。
実施例40:化合物29の製造
化合物29:5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)オキサゾール
段階A:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(5.5mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(300mg、1.65mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、324mg、1.77mmol)及びKF(480mg、8.26mmol)の混合物を180℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(540mg、100%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
段階B:5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)オキサゾール
MeOH(9.2mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(300mg、0.914mmol)溶液に、1−(イソシアノメチルスルホニル)−4−メチルベンゼン(178mg、0.914mmol)及びKCO(126mg、0.914mmol)を室温で添加した。反応混合物を4時間還流し、室温に冷却した。MeOHを蒸発させた後、残留物をDCMと水で分配した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状の5−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)オキサゾール(46.0mg、13%)を収得した。H−NMR(MeOH−d,Varian,400MHz):δ1.95−2.25(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.50−3.88(2H,m)、3.89−4.10(1H,m)、5.20−5.70(1H,m)、6.56−6.77(1H,m)、6.80−7.20(3H,m)、7.07−7.20(1H,m)、7.92−8.20(1H,m)、8.22−8.55(1H,m)。MS:368.2[MH]。
実施例41:化合物30の製造
化合物30:4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)イソオキサゾール
段階A:5−クロロ−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMF(13mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.00g、6.51mmol)溶液に、N−ヨードスクシンアミド(1.61g、7.16mmol)を室温で少しずつ添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。水を添加した後、混合物を室温でさらに30分間撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の5−クロロ−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.74g、96%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ7.15(1H,d,J=7.2Hz)、8.34(1H,s)、9.17(1H,d,J=7.2Hz)。
段階B:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMSO(7.4mL)中の5−クロロ−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(621mg、2.22mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、407mg、2.22mmol)及びKF(645mg、11.1mmol)の溶液を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈した。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1〜3:1〜2:1)で精製して、淡黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(819mg、86%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.15(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.50−3.80(1H,m)、3.95−3.99(1H,m)、5.21−5.51(1H,m)、5.99及び6.53(1H,s+s)、6.97(1H,s)、7.11−7.26(1H,m)、7.95(1H,m)、8.44−8.64(1H,m)。
段階C:4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)イソオキサゾール
ジオキサン(0.90mL)及び水(0.10mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.0mg、0.0940mmol)、KPO(60.0mg、0.282mmol)、PdCl(dppf)−CHCl添加物(7.66mg、9.39μmol)及びイソオキサゾール−4−イルボロン酸(21.0mg、0.188mmol)の混合物をNガスで脱気した。反応混合物を密封ビン内で15時間100℃で加熱し、室温に冷却した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、茶色油状の4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)イソオキサゾール(5.90mg、17%)を収得した。H−NMR(MeOH−d,Varian,400MHz):δ1.95−2.20(3H,m)、2.40−2.60(1H,m)、3.50−4.12(3H,m)、5.12−5.70(1H,m)、5.80−6.40(1H,m)、6.74(1H,s)、6.92(1H,s)、7.00−7.18(1H,m)、8.00(1H,s)、8.10−8.50(2H,m)。MS:368.2[MH]。
実施例42:化合物31の製造:4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール
ジオキサン(1.9mL)及び水(0.21mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(90.0mg、0.211mmol)、KPO(134mg、0.634mmol)、PdCl(dppf)−CHCl添加物(17.0mg、0.0210mmol)及び3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルボロン酸(60.0mg、0.422mmol)の混合物をNガスで脱気した。反応混合物を密封チューブ内で約100℃で15時間加熱し、室温に冷却し、EtOAcと水で分配した。分離された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:3〜1:4)で精製して、黄色固体状の4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(13.0mg、15%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.95−2.63(10H,m)、3.70(1H,s)、3.91(1H,s)、5.08−5.55(1H,m)、5.70−6.38(1H,m)、6.84(1H,m)、6.91(1H,m)、7.00−7.10(1H,m)、7.84(1H,s)、8.27(1H,m)。MS:369.2[MH]。
実施例43:化合物32の製造
化合物32:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
DMF(18mL)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(1.00g、9.25mmol)、エチル3−エトキシアクリレート(2.00mL、13.8mmol)及びCsCO(4.52g、13.88mmol)の混合物を100℃で9時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却した後、pH=2−3になるまで2N HCl水溶液で酸性化した。沈殿した固体を濾過して収集し、水の後、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(1.33g、90%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ6.24(1H,d,J=8.0Hz)、8.31(1H,s)、8.63(1H,d,J=7.6Hz)、13.24(1H,br.s)。
段階B:5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−カルボニトリル(1.33g、8.31mmol)及びPOCl(7.74mL、83mmol)の混合物を150℃で3時間加熱し、室温に冷却した。真空で濃縮した後、残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1)で精製して、白色固体状の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(343mg、23%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ7.09(1H,d,J=7.6Hz)、8.39(1H,s)、8.68(1H,d,J=7.2Hz)。
段階C:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
DMSO(10mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(343mg、1.92mmol)及び2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、343mg、1.87mmol)の混合物を1時間180℃で加熱し、室温に冷却した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、象牙色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(611mg、98%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.05−2.11(3H,m)、2.47−2.55(1H,m)、3.67−4.10(2H,m)、5.20(0.7H,s)、5.65(0.3H,s)、5.96(0.7H,s)、6.43(0.3H,s)、6.69−6.73(1H,m)、6.96−7.09(2H,m)、8.01−8.31(3H,m)。
段階D:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(230mg、0.707mmol)及び濃縮HSO(1.13mL、21.2mmol)の混合物を5時間0℃で撹拌した。氷水を追加した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(172mg、71%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.05−1.11(2H,m)、2.47−2.55(1H,m)、3.67−4.10(2H,m)、5.12−5.32(1H,m)、5.52(0.6H,sz)、5.74(0.4H,s)、5.90(0.4H,s)、6.32(0.6H,sz)、6.69−6.74(1H,m)、6.96−7.09(2H,m)、7.80(0.5H,s)、8.20(0.5H,s)、8.25−8.40(1H,m)。*NHNHの2個の陽子は観察されなかった。
段階E:(Z)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド
5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(100mg、0.291mmol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルエタンアミン(1.06mL、7.28mmol)の混合物を密封チューブ内で2時間120℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮して、粗(Z)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(160mg、99%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。
段階F:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
AcOH(1.0mL)中の粗(Z)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)エチリデン)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(160mg、0.291mmol)溶液に、ヒドラジン水和物(22.0mg、0.437mmol)を添加した。反応混合物を2時間90℃で加熱した後、真空で濃縮した。残留物を水で処理して、固体を沈殿させた。固体を濾過して収集し、水及びヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥して、白色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(58.0mg、52%)を収得した。H−NMR(MeOH−d,Varian,400MHz):δ1.92−2.26(3H,m)、2.34(3H,m)、2.44−2.60(2H,m)、3.67−4.22(2H,m)、5.17(0.4H,s)、5.68(0.6H,sz)、6.11(0.4H,s)、6.65(0.6H,sz)、6.80−7.20(2H,m)、7.20−7.43(1H,m)、8.20−8.60(2H,m)。MS:382.3[MH]。
実施例44:中間化合物13の製造
中間化合物13:tert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
段階A:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMSO(26mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.18g、7.68mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(1.51g、8.22mmol)及びKF(2.32g、39.1mmol)の混合物を180℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注いだ。混合物を30分間室温でさらに撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、黄色固体状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.70g、74%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.88−2.06(3H,m)、2.33−2.45(1H,m)、3.56−3.70(1H,m)、3.90−4.00(1H,m)、5.38(1H,s)、5.98(1H,s)、6.10−6.50(1H,m)、6.85−6.91(1H,m)、7.10−7.15(1H,m)、7.26−7.32(1H,m)、7.81(1H,d,J=1.6Hz)、8.60(1H,s)。
段階B:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DMF(6.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(975mg、3.25mmol)溶液に、NIS(804mg、3.57mmol)を室温で少しずつ添加した。反応混合物を2時間撹拌して水に注いだ。混合物を30分間さらに撹拌した。沈殿した固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.19g、86%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.15(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.50−3.80(1H,m)、3.95−3.99(1H,m)、5.21−5.51(1H,m)、5.99及び6.53(1H,s+s)、6.97(1H,s)、7.11−7.26(1H,m)、7.95(1H,m)、8.44−8.64(1H,m)。
段階C:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)ピラゾロ−[1,5−a]ピリミジン
THF(10mL)及びTEA(10mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]−ピリミジン(1.19g、2.79mmol)溶液に、CuI(53.0mg、0.279mmol)、PdCl(PPh(196mg、0.279mmol)及びエチニルトリメチルシラン(0.596mL、4.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で撹拌した。EtOAcで洗浄しながらセライト(Celite)パッドを通して濾過した後、濾過物を真空で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=2:1〜1:1)で精製して、粘性のある黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(832mg、75%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.260(9H,s)、2.03−2.20(3H,m)、2.49(1H,br.s)、3.63−4.15(2H,m)、5.17及び6.25(1H,br.s+br.s)、5.83(1H,br.s)、6.73−6.77(1H,m)、6.91(1H,br.s)、7.04(1H,br.s)、7.93(1H,s)、8.11(1H,br.s)。
段階D:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
THF(10mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(832mg、2.10mmol)溶液に、TBAF(THF中に1M溶液、2.52mL、2.52mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。NHCl飽和水溶液でクエンチした後、混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:2〜1:1)で精製して、粘性のある黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(659mg、97%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.98−2.18(3H,m)、2.50(1H,br.s)、3.24(1H,s)、3.93(1H,br.s)、4.06(1H,br.s)、5.19(1H,br.s)、5.87(1H,br.s)、6.75(1H,br.s)、6.92(1H,br.s)、7.05(1H,br.s)、7.96(1H,s)、8.14(1H,br.s)。
実施例45:化合物33の製造
化合物33:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩
MeOH(16mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、5.02mmol)溶液に、NaBH(285mg、7.53mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。分離された水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、粘性のある淡黄色油状のtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1.01g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.48−1.50(2H,m)、1.84−1.87(2H,m)、2.99−3.06(2H,m)、3.81−3.87(3H,m)。*OHは観察されなかった。
段階B:tert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩
DCM(16mL)中のtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1.01g、5.02mmol)溶液に、TEA(0.909mL、6.52mmol)及びDMAP(61.0mg、0.502mmol)に続いてMsCl(0.469mL、6.02mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状のtert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.40g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.78−1.86(2H,m)、1.94−1.99(2H,m)、3.04(3H,s)、3.27−3.34(2H,m)、3.68−3.72(2H,m)、4.86−4.91(1H,m)。
段階C:tert−ブチル4−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩
DMF(25mL)中のtert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.40g、5.02mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(979mg、15.0mmol)を添加した。反応混合物を100℃で12時間加熱して、白色固体を形成した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1)で精製して、無色油状のtert−ブチル4−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(948mg、83%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.46(9H,s)、1.53−1.57(2H,m)、1.85−1.88(2H,m)、3.05−3.12(2H,m)、3.54−3.60(1H,m)、3.81−3.84(1H,m)。
段階D:(R)−tert−ブチル4−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(2.0mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、144mg、0.444mmol)及びtert−ブチル4−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(111mg、0.488mmol)の溶液に、銅粉(23.0mg、0.355mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.089mL、0.089mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。濃縮NHOH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色泡状の(R)−tert−ブチル−4−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(177mg、72%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.49(9H,s)、1.83−2.22(7H,m)、2.48(1H,br.s)、2.97(2H,s)、3.66(1H,br.s)、3.91(1H,br.s)、4.35(2H,br.s)、4.67(1H,br.s)、5.70(1H,br.s)、6.34(1H,br.s)、6.75(1H,br.s)、6.91(1H,br.s)、7.13(1H,br.s)、7.52(1H,s)、8.35(1H,br.s)、8.48(1H,s)。
段階E:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DCM(1.6mL)中の(R)−tert−ブチル−4−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(177mg、0.321mmol)溶液に、TFA(0.867mL、11.2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1〜2:1)で精製して、黄色泡状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、69%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.83−2.30(8H、m)、2.50(1H,br.s)、2.85(2H,t,J=11.2Hz)、3.30−3.33(2H,m)、3.69(1H,br.s)、3.93(1H,br.s)、4.58(1H,br.s)、5.24及び5.68(1H,br.s+br.s)、5.87及び6.30(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,br.s)、6.90(1H,br.s)、7.12(1H,br.s)、7.57(1H,s)、8.30(1H,br.s)、8.48(1H,s)。MS:451.1[MH]。
実施例46:化合物34の製造:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:tert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩
DCM(16mL)中のtert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、4.97mmol)溶液に、TEA(0.895mL、6.46mmol)に続いてMsCl(0.465mL、5.96mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.39g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、1.55(1H,br.s)、1.78−2.01(3H,m)、3.06(3H,s)、3.28−3.38(1H,m)、3.42−3.48(1H,m)、3.54−3.68(2H,m)、4.72(1H,br.s)。
段階B:tert−ブチル3−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩
DMF(24mL)中のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.39g、4.98mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(970mg、14.9mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら100℃で4時間加熱して、白色固体を形成した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=20:1〜10:1〜5:1)で精製して、無色油状のtert−ブチル3−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(840mg、74%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、1.49−1.62(2H,m)、1.77(1H,br.s)、1.96(1H,br.s)、2.90−3.30(2H,m)、3.44−3.50(1H,m)、3.52−3.90(2H,m)。
段階C:tert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(1.4mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、92.0mg、0.284mmol)及びtert−ブチル3−アジドピペリジン−1−カルボン酸塩(71.0mg、0.312mmol)の溶液に、銅粉(14.0mg、0.227mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.057mL、0.057mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NHOH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色油状のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(123mg、79%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.48(9H,s)、1.63−1.76(2H,m)、1.90−1.94(1H,m)、2.04(1H,br.s)、2.16(2H,br.s)、2.29(1H,br.s)、2.40−2.58(1H,m)、2.80−3.50(2H,m)、3.68(1H,br.s)、3.92(1H,br.s)、4.18(1H,br.s)、4.30−4.60(2H,m)、5.23及び5.66(1H,br.s+br.s)、5.86及び6.31(1H,br.s+br.s)、6.75−6.77(1H,m)、6.91(1H,br.s)、7.04(1H,br.s)、7.56(1H,s)、8.31(1H,br.s)、8.47(1H,s)。
段階D:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DCM(1.1mL)中のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(123mg、0.223mmol)溶液に、TFA(0.602mL、7.82mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1)で精製して、黄色泡状の5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピペリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(70.0mg、69%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.92−1.95(1H,m)、1.89−2.14(8H、m)、2.28(1H,br.s)、2.49(1H,br.s)、2.77(1H,t,J=10.8Hz)2.85−3.18(2H,m)、3.40(1H,br.s)、3.66(1H,br.s)、3.91(1H,br.s)、4.50(1H,br.s)、5.30及び5.67(1H,br.s+br.s)、5.85及び6.29(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,s)、6.90(1H,s)、7.00−7.10(1H,m)、7.57(1H,s)、8.31(1H,br.s)、8.47(1H,s)。MS:451.1[MH]。
実施例47:化合物35の製造:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピロリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:tert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩
DCM(17mL)中のtert−ブチル3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、5.34mmol)溶液に、TEA(0.962mL、6.94mmol)に続いてMsCl(0.499mL、6.41mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩(1.42g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.06−2.20(1H,m)、2.21−2.36(1H,m)、3.05(3H,s)、3.44−3.54(1H,m)、3.54−3.72(3H,m)、5.27(1H,br.s)。
段階B:tert−ブチル3−アジドピロリジン−1−カルボン酸塩
DMF(26mL)中のtert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩(1.42g、5.35mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(1.04g、16.0mmol)を添加した。反応混合物を100℃で4時間撹拌しながら加熱して、白色固体を形成した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=10:1〜5:1)で精製して、無色油状のtert−ブチル3−アジドピロリジン−1−カルボン酸塩(1.07g、94%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.02−2.08(2H,m)、3.35−3.54(4H,m)、4.14−4.16(1H,m)。
段階C:tert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(1.4mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、92.0mg、0.284mmol)及びtert−ブチル3−アジドピロリジン−1−カルボン酸塩(66.0mg、0.312mmol)の溶液に、銅粉(14.0mg、0.227mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.057mL、0.057mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NHOH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色泡状のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(127mg、83%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.50(9H,s)、1.98−2.20(3H,m)、2.22−2.63(3H,m)、3.50−3.83(4H,m)、3.83−4.20(2H,m)、5.15(1H,br.s)、5.30及び5.66(1H,br.s+br.s)、5.84及び6.31(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,br.s)、6.91(1H,br.s)、7.00−7.18(1H,m)、7.52(1H,s)、8.32(1H,br.s)、8.48(1H,s)。
段階D:5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピロリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
DCM(1.2mL)中のtert−ブチル3−(4−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸塩(127mg、0.237mmol)溶液に、TFA(0.638mL、8.28mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1〜2:1)で精製して、黄色泡状の5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(ピロリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(78.0mg、76%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.00−2.20(4H,m)、2.26−2.60(3H,m)、3.11(1H,br.s)、3.24−3.46(3H,m)、3.68(1H,br.s)、3.91(1H,br.s)、5.02(1H,br.s)、5.39及び5.64(1H,br.s+br.s)、5.84及び6.30(1H,br.s+br.s)、6.75(1H,s)、6.90(1H,br.s)、7.06(1H,br.s)、7.56(1H,s)、8.31(1H,br.s)、8.46(1H,s)。
実施例48:化合物36の製造:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
段階A:テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホン酸塩
DCM(16mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(500mg、4.90mmol)溶液に、TEA(0.882mL、6.36mmol)に続いてMsCl(0.458mL、5.87mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、2N HCl水溶液、NaHCO飽和水溶液及び塩水の順に連続して洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホン酸塩(882mg、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.84−1.92(2H,m)、2.03−2.07(2H,m)、3.04(3H,s)、3.52−3.58(2H,m)、3.92−3.97(2H,m)、4.87−4.93(1H,m)。
段階B:4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン
DMF(16mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホン酸塩(0.882g、4.89mmol)溶液に、アジ化ナトリウム(954mg、14.68mmol)を添加した。反応混合物を2時間100℃で加熱した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcと水で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=3:1)で精製して、無色油状の4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン(110mg、17%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.60−1.70(2H,m)、1.88−1.92(2H,m)、3.44−3.50(2H,m)、3.56−3.63(1H,m)、3.92−3.97(2H,m)。
段階C:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
tBuOH(1.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(96.0mg、0.296mmol)及び4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン(41.0mg、0.326mmol)の溶液に、銅粉(15.0mg、0.237mmol)に続いて水(1.0mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.059mL、0.059mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱し、室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NHOH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(84.0mg、63%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.04−2.30(7H,m)、2.49(1H,br.s)、3.61(2H,t,J=11.6Hz)、3.92(1H,br.s)、4.18(2H,t,J=11.6Hz)、4.73(1H,br.s)、5.19及び5.66(1H,br.s+br.s)、5.88及び6.31(1H,br.s+br.s)、6.73−6.78(1H,m)、6.91(1H,br.s)、7.01−7.16(1H,m)、7.52(1H,s)、8.32(1H,br.s)、8.47(1H,s)。MS:452.2[MH]。
実施例49:化合物37の製造:(R)−2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン
段階A:tert−ブチル4−(2−ブロモアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
5重量%NaHCO水溶液(36mL)及びDCM(36mL)中のtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(2.00g、10.7mmol)溶液に、2−ブロモアセチルブロマイド(1.40mL、16.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で撹拌した後、室温で2時間撹拌した。相分離の後、有機層を水、2N HCl水溶液、水及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留固体をEtOAc及びヘキサンから再結晶して精製し、白色固体状のブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.92g、89%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、3.42−3.44(2H,m)、3.46−3.54(4H,m)、3.58−3.60(2H,m)、3.86(2H,s)。
段階B:tert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
CHCN(47mL)中のtert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.92g、9.51mmol)及びアジ化ナトリウム(1.54g、23.7mmol)の懸濁液を1時間還流し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をEtOAc及びヘキサンから再結晶して精製し、白色固体状のtert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.28g、89%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、3.33−3.38(2H,m)、3.42−3.50(4H,m)、3.58−3.66(2H,m)、3.95(2H,s)。
段階C:tert−ブチル(R)−4−(2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
tBuOH(1.5mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−エチニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間化合物13、100mg、0.308mmol)及びtert−ブチル4−(2−アジドアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(91.0mg、0.339mmol)の溶液に、銅粉(16.0mg、0.247mmol)に続いて水(0.70mL)及び1M硫酸銅水溶液(0.0620mL、0.0620mmol)を添加した。反応混合物を90℃で90分間加熱し、室温に冷却した後、EtOAcで希釈した。濃縮NHOH(2.0mL)に続いて水(2.0mL)を添加した後、結果混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=30:1)で精製して、黄色泡状の(R)−tert−ブチル4−(2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(108mg、59%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.00−2.25(3H,m)、2.42−2.58(1H,m)、3.34(4H,br.s)、3.59(2H,br.s)、3.65(2H,br.s)、3.92(1H,br.s)、5.20及び5.52(1H,br.s+br.s)、5.28−5.32(2H,m)、5.85及び6.27(1H,br.s+br.s)、6.78(1H,br.s)、6.90(1H,br.s)、7.04−7.10(1H,m)、7.63(1H,s)、8.25(1H,br.s)、8.47(1H,s)。
段階D:(R)−2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン
DCM(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル4−(2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(108mg、0.182mmol)溶液に、TFA(0.500mL、6.49mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜3:1〜2:1)で精製して、淡黄色泡状の(R)−2−(4−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノン(78.0mg、87%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)、2.00−2.25(3H,m)、2.50(1H,br.s)、2.85(4H,br.s)、3.57(2H,br.s)、3.64(2H,br.s)、3.90(1H,br.s)、5.26及び5.52(1H,br.s+br.s)、5.26−5.30(2H,m)、5.85及び6.26(1H,br.s+br.s)、6.77(1H,br.s)、6.88(1H,br.s)、7.00−7.12(1H,m)、7.62(1H,s)、8.24(1H,br.s)、8.46(1H,s)。MS:494.2[MH]。
実施例50:化合物38の製造
化合物38:(E)−N−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
段階A:5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(9.2mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(500mg、2.75mmol)、3−フルオロ−5−(ピロリジン−2−イル)ピリジン(中間化合物1、490mg、2.95mmol)及びKF(800mg、13.8mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(779mg、91%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.92−2.20(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.62−3.88(1H,m)、3.98−4.15(1H,m)、5.30−5.45(1H,m)、6.22(0.3H,m)、6.72(0.7H,d,J=6.8Hz)、7.60−7.75(1H,m)、8.18−8.36(1H,m)、8.38−8.56(2H,m)、8.65(0.3H,m)、8.80(0.7H,d,J=6.0Hz)、9.60及び9.94(1H,s+s)。
段階B:(E)−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート
無水THF(8.0mL)中のNaH(55wt%、328mg、7.51mmol)懸濁液に、無水THF中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(841mg、3.75mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。無水THF中の5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(0.779g、2.50mmol)の溶液を添加した後、反応混合物を室温で5時間撹拌し、NHCl飽和水溶液でクエンチし、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状の(E)−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(511mg、54%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.20−1.32(4H,m)、1.85−2.13(3H,m)、3.60−3.90(1H,m)、3.96−4.22(3H,m)、5.28−5.42(1H,m)、6.05−6.32(1H,m)、6.54−6.70(1H,m)、7.40−7.77(2H,m)、8.09−8.12(1H,m)、8.15−8.80(3H,m)。
段階C:(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸
EtOH(5.0mL)及び水(1.7mL)中の(E)−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(511mg、1.340mmol)溶液に、LiOH(96.0mg、4.02mmol)を0℃で添加した。反応混合物を90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物をpH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(373mg、79%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.92−2.13(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.60−3.92(1H,m)、3.93−4.12(1H,m)、5.28−5.42(1H,m)、6.05−6.32(1H,m)、6.54−6.70(1H,m)、7.40−7.77(2H,m)、8.09−8.29(1H,m)、8.32−8.80(3H,m)、11.73(1H,br.s)。
段階D:(E)−N−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(1.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.142mmol)溶液に、エチルアミン(THF中に2.0M、0.142mL、0.283mmol)、DIPEA(0.0740mL、0.425mmol)及びHATU(81.0mg、0.212mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−N−エチル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(48.0mg、89%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.10(3H,t,J=6.6Hz)、1.92−2.20(3H,m)、2.43−2.50(1H,m)、3.10−3.30(2H,m)、3.60−3.92(1H,m)、4.00−4.15(1H,m)、5.28−5.58(1H,m)、6.05−6.42(1H,m)、6.54−6.80(1H,m)、7.18−8.10(4H,m)、8.32−8.75(3H,m)。MS:381.1[MH]。
実施例51:化合物39の製造:(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(1.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.142mmol)溶液に、シクロプロパンアミン(0.0200mL、0.283mmol)、DIPEA(0.0740mL、0.425mmol)及びHATU(81.0mg、0.212mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(21.0mg、38%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ0.40−0.60(2H,m)、0.61−0.75(2H,m)、1.86−2.17(3H,m)、2.43−2.50(1H,m)、2.72−2.80(1H,m)、3.60−3.92(1H,m)、4.00−4.15(1H,m)、5.25−5.52(1H,m)、6.05−6.38(1H,m)、6.54−6.70(1H,m)、7.28−8.12(4H,m)、8.32−8.75(3H,m)。MS:393.1[MH]。
実施例52:化合物40の製造:(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド
DMF(1.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.142mmol)溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(23.0mg、0.283mmol)、DIPEA(0.0740mL、0.425mmol)及びHATU(81.0mg、0.212mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド(39.0mg、72%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.86−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、2.80−3.00(6H,m)、3.54−3.88(1H,m)、3.92−4.15(1H,m)、5.25−5.50(1H,m)、6.05−6.12(0.3H,m)、6.48−6.70(0.7H,m)、6.73−7.70(3H,m)、8.00−8.70(4H,m)。MS:381.1[MH]。
実施例53:化合物41の製造
化合物41:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−エチルアクリルアミド
段階A:5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(5.5mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(300mg、1.65mmol)、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物2、324mg、1.77mmol)及びKF(480mg、8.26mmol)の混合物を180℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水に注いだ。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色固体状の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(540mg、100%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
段階B:(E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート
無水THF(8.9mL)中のNaH(55wt%、349mg、8.00mmol)懸濁液に、無水THF中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(896mg、4.00mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を30分間室温で撹拌した。無水THF中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(875mg、2.67mmol)溶液を添加した後、反応混合物を5時間撹拌し、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、黄色固体状の(E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(609mg、57%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.36(3H,t,J=7.0Hz)、1.95−2.20(3H,m)、2.45−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、4.20−4.43(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.70(0.4H,m)、5.84−5.96(0.4H,m)、6.25−6.46(0.6H,m)、6.65−6.78(2H,m)、6.82−7.00(1H,m)、7.10−4.15(1H,m)、7.50−7.85(1H,m)、7.80−8.05(1H,m)、8.12−8.35(1H,m)。
段階C:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸
EtOH(3.3mL)及び水(1.1mL)中の(E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(345mg、0.866mmol)溶液に、LiOH(62.0mg、2.60mmol)を0℃で添加した。反応混合物を90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、pH5〜6になるまで2N HCl水溶液で酸性化した。混合物をEtOHで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(297mg、93%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.14(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.35−3.88(1H,m)、3.98−4.18(1H,m)、5.28−5.53(1H,m)、6.00−3.20(1H,m)、6.50−6.70(1H,m)、6.90−7.00(1H,m)、7.01−7.70(3H,m)、8.05−8.20(1H,m)、8.50−8.78(1H,m)、11.95(1H,s)。
段階D:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−エチルアクリルアミド
DCM(2.0mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(75.0mg、0.203mmol)溶液に、2滴のDMFに続いて塩化オキサリル(0.0355mL、0.405mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、減圧下で濃縮して、対応塩化アシル化合物を収得した。残留する粗塩化アシル化合物をDCM(2.0mL)に溶解した後、それにエチルアミン塩酸塩(18.2mg、0.405mmol)を添加した。反応混合物を5時間室温で撹拌し、1N HCl水溶液でクエンチした。混合物を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:10〜EtOAc単独)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−エチルアクリルアミド(13.0mg、16%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.15−1.32(6H,m)、1.98−2.32(3H,m)、2.42−2.60(1H,m)、3.38−3.50(2H,m)、3.61−4.05(2H,m)、5.38−5.50(1H,m)、6.23−6.60(1H,m)、6.70−6.78(1H,m)、6.86−7.13(2H,m)、7.80−9.00(1H,m)、8.10−8.36(1H,m)。MS:398.1[MH]。
実施例54:化合物42の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−イソプロピルアクリルアミド
DMF(1.5mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(55.0mg、0.149mmol)溶液に、HATU(73.4mg、0.193mmol)、DIPEA(78.0μL、0.446mmol)及びイソプロピルアミン(9.66mg、0.163mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:10〜EtOAc単独)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−イソプロピルアクリルアミド(30.0mg、49%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.13−1.32(6H,m)、2.00−2.29(3H,m)、2.42−2.60(1H,m)、3.60−4.00(2H,m)、4.20−4.30(1H,m)、5.25−5.38(1H,m)、5.62−5.95(1H,m)、6.20−6.60(2H,m)、6.70−6.77(1H,m)、6.82−6.98(1H,m)、7.00−7.10(1H,m)、7.45−7.55(1H,m)、7.82−7.99(1H,m)、8.10−8.40(1H,m)。MS:412.1[MH]。
実施例55:化合物43の製造:(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(1.4mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.135mmol)溶液に、HATU(66.7mg、0.176mmol)、DIPEA(70.7μl、0.405mmol)及びシクロプロピルアミン(10.5μl、0.149mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=10:1〜EtOAc単独)で精製して、黄色固体状の(E)−N−シクロプロピル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(30.0mg、54%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ0.50−0.65(2H,m)、0.78−0.92(2H,m)、1.92−2.30(4H,m)、2.39−2.59(1H,m)、2.82−2.85(1H,m)、3.58−3.80(1H,m)、3.86−4.12(1H,m)、5.50−5.70(2H,m)、6.23−6.48(1H,m)、6.69−6.78(1H,m)、6.82−7.08(2H,m)、7.45−7.62(1H,m)、7.82−8.00(1H,m)、8.12−8.40(1H,m)。MS:410.1[MH]。
実施例56:化合物44の製造:(E)−N−tert−ブチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ−[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド
DMF(0.90mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.135mmol)溶液に、tert−ブチルアミン(20.0mg、0.270mmol)、DIPEA(0.0710mL、0.405mmol)及びHATU(77.0mg、0.203mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、白色固体状の(E)−N−tert−ブチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ−[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリルアミド(38.0mg、66%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.31(9H,s)、1.80−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.58−3.90(1H,m)、3.95−4.12(1H,m)、5.25−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.97−6.10(0.4H,m)、6.30−6.54(0.6H,m)、6.52−6.68(1H,m)、6.70−7.00(1H,m)、7.01−7.52(4H,m)、7.95−8.10(1H,m)、8.43−8.72(1H,m)。MS:426.2[MH]。
実施例57:化合物45の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド
DMF(1.5mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(55.0mg、0.149mmol)溶液に、HATU(73.4mg、0.193mmol)、DIPEA(78.0μl、0.446mmol)及びジメチルアミン塩酸塩(7.36mg、0.163mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO(Hex:EtOAc=1:10〜EtOAc単独)上でカラムクロマトグラフィーで精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド(38.0mg、64%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.98−2.15(3H,m)、2.35−2.60(1H,m)、2.82−3.30(6H,m)、3.50−3.78(1H,m)、3.80−4.15(2H,m)、5.64−6.01(1H,m)、6.18−6.44(1H,m)、6.60−6.78(1H,m)、6.83−7.13(2H,m)、7.55−7.86(1H,m)、7.90−8.05(1H,m)、8.10−8.43(1H,m)。MS:398.1[MH]。
実施例58:化合物46の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)−アクリルアミド
DMF(1.1mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(60.0mg、0.162mmol)溶液に、2−メトキシエタンアミン(37.0mg、0.486mmol)、DIPEA(0.0850mL、0.486mmol)及びHATU(185mg、0.486mmol)を室温で添加した。反応混合物を3時間室温で撹拌し、水で希釈した。30分間さらに撹拌した後、沈殿した白色固体を濾過して収集し、真空下で乾燥して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)−アクリルアミド(43.4mg、63%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.20−3.30(3H,m)、3.33−3.45(2H,m)、3.46−3.88(2H,m)、3.90−4.15(1H,m)、5.20−5.60(1H,m)、5.88−6.38(1H,m)、6.40−6.80(1H,m)、6.81−7.55(4H,m)、7.90−8.15(2H,m)、8.40−8.80(1H,m)。*NHで陽子は観察されなかった。MS:428.2[MH]。
実施例59:化合物47の製造:(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(0.90mL)中の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.135mmol)溶液に、アゼチジン−3−オール塩酸塩(44.0mg、0.405mmol)、DIPEA(0.141mL、0.810mmol)及びHATU(0.103g、0.270mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)上でカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体状の(E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(21.0mg、36%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.86−2.10(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.56−3.90(2H,m)、3.92−4.19(3H,m)、4.20−4.58(2H,m)、5.30−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.74(1H,d,J=5.6Hz)、5.97−6.10(0.4H,m)、6.28−6.40(0.6H,m)、6.52−7.70(2H,m)、7.05−7.52(3H,m)、8.09−8.20(1H,m)、8.50−8.78(1H,m)。MS:426.2[MH]。
実施例60:化合物48の製造
化合物48:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−アクリルアミド
段階A:(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
DMSO(86mL)中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(中間化合物10、4.70g、25.9mmol)、(R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン(中間化合物5、5.07g、27.7mmol)及びKF(7.52g、129mmol)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈した。混合物をEtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、黄色油状の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(8.50g、100%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.90−2.28(3H,m)、2.38−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.72(0.4H,m)、5.84−6.02(0.6H,m)、6.35−6.46(0.4H,m)、6.68−6.78(1H,m)、6.82−7.20(2H,m)、8.10−8.36(2H,m)、9.77及び10.11(1H,s+s)。
段階B:(R,E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート
無水THF(80mL)中のNaH(55wt%、3.30g、76mmol)懸濁液に、無水THF中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(8.47g、37.8mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を1時間撹拌した。無水THF(40mL)中の(R)−5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(8.27g、25.2mmol)溶液を添加した後、反応混合物を室温で5時間撹拌した後、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出し、水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1)で精製して、赤褐色固体状の(R,E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(6.00g、60%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.36(3H,t,J=7.0Hz)、1.95−2.20(3H,m)、2.45−2.60(1H,m)、3.60−4.18(2H,m)、4.20−4.43(2H,m)、5.14−5.28(0.6H,m)、5.54−5.70(0.4H,m)、5.84−5.96(0.4H,m)、6.25−6.46(0.6H,m)、6.65−6.78(2H,m)、6.82−7.00(1H,m)、7.10−4.15(1H,m)、7.50−7.85(1H,m)、7.80−8.05(1H,m)、8.12−8.35(1H,m)。
段階C:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸
EtOH(56mL)及び水(19mL)中の(R,E)−エチル−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリレート(6.00g、15.1mmol)溶液に、水酸化リチウム水和物(1.90g、45.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。EtOHを蒸発させた後、残留物を2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで希釈した。沈殿した黄色固体を濾過して収集し、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥して、淡黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(5.58g、>99%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.80−2.14(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.35−3.88(1H,m)、3.98−4.18(1H,m)、5.28−5.53(1H,m)、6.00−6.20(1H,m)、6.50−6.70(1H,m)、6.90−7.00(1H,m)、7.01−7.70(3H,m)、8.05−8.20(1H,m)、8.50−8.78(1H,m)、11.95(1H,s)。MS:371.03[MH]。
段階D:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−アクリルアミド
DMF(2.1mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(400mg、1.080mmol)溶液に、HATU(616mg、1.62mmol)及びDIPEA(0.472mL、2.70mmol)を室温で添加した。混合物を1時間室温で撹拌した。室温で2−アミノエタノール(66.0mg、1.08mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をDCMで希釈し、水で2回、そして1N NaOH水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−アクリルアミド(279mg、62%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.82−2.12(3H,m)、2.40−2.50(1H,m)、3.20−3.30(3H,m)、3.33−3.52(2H,m)、3.56−3.92(2H,m)、3.95−4.15(1H,m)、5.23−5.62(1H,m)、5.92−6.43(1H,m)、6.53−6.83(1H,m)、6.90−7.55(4H,m)、7.90−8.20(1H,m)、8.50−8.80(1H,m)。MS:414.1[MH]。
実施例61:化合物49の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−エン−1−オン
DMF(16mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(3.00g、8.10mmol)溶液に、HATU(4.62g、12.1mmol)及びDIPEA(3.54mL、20.2mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。室温でモルホリン(1.05mL、12.1mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をEtOAcで希釈し、水で2回、1N NaOH水溶液、そして塩水の順に連続して洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独〜EtOAc:MeOH=10:1)で精製して、ピンク色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−エン−1−オン(2.13g、60%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.86−2.40(5H,m)、2.38−2.50(1H,m)、3.40−3.70(6H,m)、3.95−4.10(1H,m)、5.24−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.95−6.18(0.4H,m)、6.58−6.70(0.6H,m)、6.71−6.85(1H,m)、6.86−7.50(5H,m)、8.05−8.30(1H,m)、8.50−8.83(1H,m)。MS:440.2[MH]。
実施例62:化合物50の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−ピペラジン−1−カルボン酸塩
DMF(2.2mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(400mg、1.08mmol)溶液に、HATU(616mg、1.62mmol)及びDIPEA(0.472mL、2.70mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。室温でtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(201mg、1.08mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌して、黄色固体を形成した。混合物をDCMで希釈し、水で2回、そして1N NaOH水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1ないしDCM:EtOAc=1:10)で精製して、黄色固体状の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−ピペラジン−1−カルボン酸塩(413mg、71%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.48(9H,s)、1.95−2.09(3H,m)、2.43−2.78(1H,m)、3.20−4.00(10H,m)、5.17及び5.75(1H,s+s)、5.85及び6.34(1H,s+s)、6.67(1H,s)、6.91(1H,s)、7.05(1H,s)、7.32(1H,s)、7.50−8.32(3H,m)。
段階B:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DCM(3.8mL)中の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−ピペラジン−1−カルボン酸塩(413mg、0.767mmol)溶液に、TFA(2.00mL、26.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を1時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液で塩基性化し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1〜5:1)で精製して、淡黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(220mg、65%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.86−2.40(3H,m)、2.38−2.50(1H,m)、2.64−2.80(3H,m)、3.40−3.82(7H,m)、3.95−4.10(1H,m)、5.24−5.40(0.4H,m)、5.50−5.62(0.6H,m)、5.95−6.18(0.4H,m)、6.58−6.70(0.6H,m)、6.71−6.85(1H,m)、6.86−7.00(1H,m)、7.05−7.50(3H,m)、8.05−8.25(1H,m)、8.46−8.80(1H,m)。MS:439.2[MH]。
実施例63:化合物51の製造:(R,E)−4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)ピペラジン−2−オン
DMF(0.68mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(50.0mg、0.162mmol)溶液に、HATU(62.0mg、0.162mmol)及びDIPEA(0.0570mL、0.324mmol)を室温で添加した。混合物を1時間室温で撹拌した。室温でピペラジン−2−オン(16.0mg、0.162mmol)を添加した後、反応混合物を室温で一晩撹拌して、黄色固体を形成した。混合物をDCMで希釈し、水で2回、そして1N NaOH水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1ないしDCM:EtOAc=1:10)で精製して、黄色固体状の(R,E)−4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)ピペラジン−2−オン(52.0mg、85%)を収得した。MS:453.1[MH]。
実施例64:化合物52の製造:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸
水(49mL)中の1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(5.00g、15.1mmol)及びNaCO(5.79g、54.7mmol)溶液に、THF(31mL)中の(t−Boc)O(7.20mL、31.0mmol)の溶液を室温で添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌した。反応混合物を慎重にpH=1になるまで5N HCl水溶液で酸性化した後、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、白色固体状の1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(5.00g、100%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.44及び1.48(18H,s及びs)、2.83(1H,br.s)、3.08−3.23(2H,m)、3.84(1H,dd,J=17.2、13.2Hz)、4.01(1H,br.s)、4.52−4.60(1H,m)、4.75(1H,s)、9.56(1H,br.s)。
段階B:1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸塩
DMF(49mL)中の1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(4.88g、14.7mmol)溶液に、KCO(2.65g、19.2mmol)を添加し、混合物を0℃に冷却した。混合物にヨウ化メチル(1.38mL、22.1mmol)をゆっくり添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、NHCl飽和水溶液(100mL)でクエンチした。混合された有機層を水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=7:1〜5:1〜3:1)で精製して、薄茶色粘性油状の1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸塩(5.09g、100%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.44(18H,s)、2.80(1H,br.s)、3.12−3.24(1H,m)、3.21(1H,br.s)、3.74(3H,s)、3.80−4.10(2H,m)、4.48−4.73(2H,m)。
段階C:ジ−tert−ブチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボン酸塩
無水THF(49mL)中の1,4−ジ−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸塩(5.09g、14.7mmol)溶液に、臭化メチルマグネシウム(THF及びTol中に3.0M、31.7mL、44.3mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。NHCl飽和水溶液でクエンチした後、混合物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=5:1〜3:1〜2:1)で精製して、粘性のある無色油状のジ−tert−ブチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボン酸塩(2.47g、48%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.21(3H,s)、1.31(3H,s)、1.46(18H,s)、3.01−3.38(4H,m)、3.79−4.21(4H,m)。
段階D:2−(ピペラジン−2−イル)プロパン−2−オール 2HCl
MeOH(23mL)中のジ−tert−ブチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1,4−ジカルボン酸塩(2.47g、7.17mmol)溶液に、HCl(ジオキサン中に4M溶液、8.96mL、35.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌して、固体を沈殿させた。真空で濃縮した後、残留する固体を真空下で乾燥して、薄茶色固体状の2−(ピペラジン−2−イル)プロパン−2−オール 2HCl(1.17g、75%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.19(3H,s)、1.25(3H,s)、2.97(1H,t,J=13.6Hz)、3.20−3.34(3H,m)、3.34−3.48(2H,m)、3.53−3.56(2H,m)、9.14(1H,br.s)、9.60(1H,br.s)、9.89(2H,br.s)。
段階E:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.2mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(67.0mg、0.181mmol)溶液に、HATU(89.0mg、0.235mmol)及びDIPEA(0.142mL、0.814mmol)を0℃で添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。0℃で2−(ピペラジン−2−イル)プロパン−2−オール 2HCl(47.0mg、0.217mmol)を添加した後、反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、淡黄色固体状の(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(64.0mg、71%)を収得した。MS:468.1[MH
実施例65:化合物53の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
MeOH(1.1mL)内の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(50.0mg、0.114mmol)及びホルムアルデヒド(水溶液37%、0.011mL、0.148mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した。一部分にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(10.7mg、0.171mmol)を添加した後、反応混合物を1時間室温で撹拌し、2N NaOH水溶液(1.42mL、2.85mmol)でクエンチした。混合物を30分間室温で撹拌し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(44.0mg、85%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.65−1.85(4H,m)、2.34(3H,s)、2.40−2.52(5H,m)、3.40−4.20(6H,m)、5.20(0.5H,s)、5.70−5.92(1H,m)、6.38(0.5H,s)、6.69(1H,s)、6.82−7.16(2H,m)、7.60−7.82(1H,m)、7.95(1H,s)、8.10−8.40(1H,m)。MS:453.1[MH]。
実施例66:化合物54の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
MeOH(1.1mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(100mg、0.228mmol)及びアセトアルデヒド(129μL、0.228mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(sodium triacetoxyhydroborate、73.0mg、0.342mmol)に続いて酢酸(261μL、4.56mmol)を添加した後、反応混合物を1時間室温で撹拌し、2N NaOH水溶液(1.42mL、2.85mmol)でクエンチした。混合物を30分間室温で撹拌し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜15:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(69.5mg、63%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.03(3H,t,J=7.2Hz)、1.83−2.00(2H,m)、2.02−2.10(1H,m)、2.30−2.48(6H,m)、3.40−3.70(4H,m)、4.03(2H,q,J=7.2Hz)、5.35及び5.59(1H,s+s)、6.01及び6.64(1H,s+s)、6.76−6.79(1H,m)、7.05−7.21(1H,m)、7.23−7.48(2H,m)、8.13−8.23(1H,m)、8.54及び8.74(1H,s+s)。MS:467.1[MH]。
実施例67:化合物55の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
MeOH(1.1mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(50.0mg、0.114mmol)及びアセトン(0.025mL、0.342mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した。一部分にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(10.7mg、0.171mmol)を添加した後、反応混合物を30時間撹拌し、2N NaOH水溶液(1.4mL、2.85mmol)でクエンチした。混合物を室温で30分間撹拌し、DCMで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(46.3mg、84%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.08(6H,d,J=6.8Hz)、1.95−2.36(4H,m)、2.40−2.50(5H,m)、2.70−2.78(1H,m)、3.40−4.20(6H,m)、5.18(0.5H,s)、5.65−5.92(1H,m)、6.34(0.5H,s)、6.69(1H,s)、6.82−7.20(2H,m)、7.60−7.82(1H,m)、7.95(1H,s)、8.10−8.40(1H,m)。MS:481.1[MH]。
実施例68:化合物56の製造:(R,E)−1−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:tert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩
DCM(22mL)中の1,4−ジアゼパン(1.00g、9.98mmol)溶液に、DCM(11mL)中の(t−Boc)O(1.08g、4.99mmol)溶液を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空で濃縮した。残留物をEtOに溶解し、10%クエン酸水溶液で抽出した。水性層をpH11になるまで固状KCOで塩基性化し、EtOAcで2回抽出した。混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、黄色油状のtert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(795mg、88%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.47(9H,s)1.59(1H,br.s)、1.74−1.80(2H,m)、2.84−2.93(4H,m)、3.39−3.51(4H,m)。
段階B:(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩
DMF(1.8mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(100mg、0.270mmol)溶液に、HATU(154mg、0.405mmol)、DIPEA(118μl、0.675mmol)及びtert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(65.0mg、0.324mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:4〜1:5)で精製して、黄色固体状の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(137mg、92%)を収得した。H−NMR(DMSO−d,Varian,400MHz):δ1.12−1.43(9H,m)、1.55−1.80(2H,m)、1.81−2.00(3H,m)、2.32−2.50(1H,m)、2.19−3.30(3H,m)、3.38−3.88(7H,m)、4.00−4.10(1H,m)、5.32及び5.95(1H,s+s)、6.11及び3.64(1H,s+s)、6.67(1H,s)、6.91(1H,s)、7.05(1H,s)、7.32(1H,s)、7.50−8.32(3H,m)。
段階C:(R,E)−1−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DCM(2.5mL)中の(R,E)−tert−ブチル4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸塩(137mg、0.283mmol)溶液に、TFA(382μlg、4.96mmol)を0℃で添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌し、真空で濃縮した。残留物を水に溶解し、NaHCO飽和水溶液で中和して、EtOAcで洗浄した。分離された有機層をDCMで2回抽出した。混合された有機層(DCM単独)をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、淡黄色固体状の(R,E)−1−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)プロップ−2−エン−1−オン(48.1mg、42%)を収得した。MS:453.1[MH]。
実施例69:化合物57の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.35mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(100mg、0.270mmol)溶液に、HATU(0.133g、0.351mmol)及びDIPEA(0.118mL、0.675mmol)を0℃で添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。室温でピペリジン−4−オール(0.0330g、0.324mmol)を添加した後、反応混合物を2時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、水とNaHCO飽和水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1〜10:1)で精製して、黄色泡状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(120mg、98%)を収得した。MS:454.1[MH
実施例70:化合物58の製造:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
段階A:tert−ブチル4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸塩
無水THF(25mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(1.00g、5.02mmol)溶液に、塩化メチルマグネシウム(2.17mL、6.52mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を2時間撹拌しながらゆっくり0℃まで加温し、NHCl飽和水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出し、混合された有機層をNaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮して、無色油状のtert−ブチル4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸塩(1.08g、>99%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ1.27(3H,s)、1.46(9H,s)、1.50−1.58(4H,m)、3.20−3.27(2H,m)、3.64−3.76(2H,m)。
段階B:4−メチルピペリジン−4−オール
DCM中のtert−ブチル4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸塩(1.08g、5.02mmol)溶液に、TFA(1.93mL、25.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。NaHCO飽和水溶液で塩基性化した後、分離された有機層を真空で濃縮した(化合物は水性層に溶解された)。残留物をMeOHで希釈した後、MeOHで洗浄しながらSiOパッドを通して濾過した。濾過物を真空で濃縮して、粘性のある油状の4−メチルピペリジン−4−オール(235mg、40%)を収得した。これを追加的な精製なく、次の反応に用いた。
段階C:(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.35mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(100mg、0.270mmol)溶液に、HATU(133mg、0.351mmol)及びDIPEA(0.165mL、0.945mmol)を0℃で添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。室温で粗4−メチルピペリジン−4−オール(0.155g、1.35mmol)を添加した後、反応混合物を4時間室温で撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をDCMで希釈し、水とNaHCO飽和水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc単独ないしDCM:MeOH=20:1)で精製して、淡黄色泡状の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(126mg、100%)を収得した。MS:468.1[MH]。
実施例71:化合物59の製造:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.5mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(70.0mg、0.189mmol)溶液に、HATU(108mg、0.284mmol)、DIPEA(99.0μl、0.567mmol)及び(R)−ピロリジン−3−オール(49.0mg、0.567mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=30:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(15.0mg、18%)を収得した。MS:440.2[MH]。
実施例72:化合物60の製造:(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン
DMF(1.5mL)中の(R,E)−3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリル酸(70.0mg、0.189mmol)溶液に、HATU(108mg、0.284mmol)、DIPEA(99.0μl、0.567mmol)及び(S)−ピロリジン−3−オール(49.0mg、0.567mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、EtOAcで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=30:1〜10:1)で精製して、黄色固体状の(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロップ−2−エン−1−オン(15.0mg、18%)を収得した。MS:440.2[MH]。
実施例73:化合物61の製造:3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−イン−1−オン
TEA(5.0mL)及びTHF(5.0mL)中の5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)−3−ヨードピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(456mg、1.070mmol)、1−モルホリノプロップ−2−イン−1−オン(223mg、1.60mmol)、PdCl(PPh(75.0mg、0.107mmol)及びヨウ化銅(I)(20.0mg、0.107mmol)の溶液を70℃で12時間撹拌した。真空で濃縮した後、残留物をSiO上でカラムクロマトグラフィー(Hex:EtOAc=1:1〜EtOAc単独)で精製して、オレンジ色固体状の3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−モルホリノプロップ−2−イン−1−オン(45.7mg、9.7%)を収得した。H−NMR(CDCl,Varian,400MHz):δ2.05−2.20(3H,m)、2.24−2.60(1H,m)、3.58−4.20(10H,m)、5.18及び5.73(1H,s+s)、5.88及び6.36(1H,s+s)、6.69(1H,br.s)、6.94(1H,br.s)、7.13(1H,br.s)、7.44−7.77(1H,m)、8.15−8.50(1H,m)。MS:438.3[MH]。
実施例74:TRKA、B&Cキナーゼアッセイ
ADP−Gloアッセイキットはプロメガ(Promega)社から購入した。ポリ(Glu,Tyr)、マグネシウムスルファート、ウシ血清アルブミン(Bovine Serum Albumin;BSA)及びジメチルスルホキシド(DMSO)はシグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社から購入した。トリス−HClバッファーはBD Gentest社から購入した。HTRF KinEASE−TKキットはシスバイオ(Cisbio)社から購入した。TRKA、B&Cキナーゼはカルナバイオサイエンス(Carna Bioscience)社から購入した。
キナーゼアッセイは、発光ADP−Gloアッセイキット(プロメガ社製)及びHTRF KinEASE−TKアッセイキット(シスバイオ社製)を使用して2種の方法で化合物1〜61に対して行った。前記発光ADP−Gloアッセイキット(プロメガ社製)は、キナーゼ反応を通じて生成されるADPを測定する。ADPはATPに変換された後、Ultra−Gloルシフェラーゼによって光に変換される。HTRF KinEASE−TKアッセイキット(シスバイオ社製)は1つの基質と多様な検出システムを使用してチロシンキナーゼ活性を測定する。
ADP−Gloアッセイキット(プロメガ社製)
プロテインキナーゼアッセイは、30℃で化合物1〜61に対して行った。レシピとして、キナーゼは0.4ng/μLのTrKA、0.5ng/μLのTrKB及び3ng/μLのTrKCをそれぞれ含み、1ug/μLのポリ(glu、Tyr)ストック溶液5μL、化合物またはアッセイバッファー5μL、ATP(125μMストック溶液)5μLを含む。
30℃で1時間、96ウェルプレートで反応混合物を培養することでアッセイを始めた。培養の後、50μLのキナーゼ検出試薬を添加し、96ウェルプレートを振った後、周囲温度でさらに30分間培養した。その後、96ウェル反応プレートはEnspireプレートリーダーで読み出された。IC50値はSigmaPlotを用いてカーブフィッティング(curve fitting)を通じて導出した。
HTRF KinEASE−TKアッセイキット(シスバイオ社製)
HTRF KinEASE−TKアッセイは、384ウェルローボリュームマイクロプレート(グライナー(Greiner)社製)で化合物1〜61に対して行った。前記HTRF KinEASE−TKアッセイフォーマットは2段階を含む。第一段階は、キナーゼ反応段階である。該キナーゼ反応段階は、以下のようなアッセイ反応レシピによって室温で最終ボリューム10μLに行われた:10μLのキナーゼ混合物(キナーゼ(2μL)+ATP(2μL)+基質(2μL)+化合物(4μL))。キナーゼ最終濃度は、それぞれTRKA0.3ng/μL、TRKB0.1ng/μL、TRKC0.03ng/μLであった。ATP最終濃度は、それぞれ14.7μM(TRKA)、4.77μM(TRKB)、25.6μM(TRKC)であった。TK−基質最終濃度は、0.3ng/μLであった。化合物を0〜100Nmの用量反応濃度(Dose Response Concentration;DRC)化合物に40分間露出させた。キナーゼ反応段階の間、キナーゼ反応はATPの追加によって始まった。キナーゼは基質をリン酸化する。
第二段階は、検出段階である。10μLの検出試薬(EDTA中の5μLのSa−XL665+EDTA中の5μLのTK抗体−Eu)をキナーゼ混合物に添加した。該段階は室温で1時間行われた。検出試薬はリン酸化された基質を検出する。
最終的に、384ウェル反応プレートはFlexStation3で読み出された。蛍光は620nm(Cryptate)及び665nm(XL665)で測定された。それぞれのウェルに対して(655/620)×10で比率が測定される。IC50値はグラフパッドプリズム(GraphPad Prism)を用いてカーブフィッティングを通じて導出した。下記表1はアッセイ結果を含む。
実施例75:細胞増殖アッセイ
ドキソルビシンはシグマアルドリッチ(D1515)から購入した。全ての化合物はDMSO(シグマアルドリッチ社製、D2650)で希釈した。AlamarBlue(登録商標)細胞生死判定試薬はThermo Scientific(88952)から購入した。CellTiter96(登録商標)AQueous One Solution細胞増殖アッセイはプロメガ社から購入した。KM12−luc細胞はJCRB(日本、東京、国立医薬品食品衛生研究所 )から確保した。これらは10%ウシ胎児血清(Gibco社製、16000−044)及びMEM非必須アミノ酸溶液(Thermo Scientific、11140−050)を添加したDMEM培地(GIB−11965−118)中に維持した。TF−1細胞はATCCから確保した。これらは10%ウシ胎児血清(Gibco社製、16000−044)、GM−CSF(Thermo Scientific、11140−050)及びβ−NGF(R&D systems)を添加したRPMI培地(GIB−A10491)中に維持した。トリプシン/EDTAはGibco社(GIB−25300−054、0.05%)から購入した。96ウェルプレートはコーニング社から購入した。
細胞増殖アッセイ
増殖アッセイは、AlamarBlue(登録商標)細胞生死判定試薬またはCellTiter96(登録商標)AQueous One Solution細胞増殖アッセイキットを使用して、10%FBSを添加した培地で化合物1〜61に対して行った。細胞は5%COの加湿培養器で37℃で培養された。化合物の抗増殖活性を測定するため、TF−1細胞を16時間GM−CSFフリー培地(RPMI、10%FBS及び1%ペニシリン−ストレプトマイシン)で調整し、培地(RPMI、10%FBS、1%ペニシリン−ストレプトマイシン及び10ng/mlヒトβ−NGF)を有する30,000細胞/ウェルの96ウェルプレートに接種した。KM12−lucはウェル当り10,000細胞で96ウェルプレート中に接種した。一晩培養した後、化合物の段階希釈物を3個のウェルに添加して、細胞を72時間露出させた。DMSOの最終濃度を培地で0.5%に調整した。2種類の試薬を使用して細胞増殖を定量評価した。培養液体積の10%に該当する20μLのAlamarBlue(登録商標)試薬を各ウェルに入れて、2時間5%COの加湿培養器で37℃で培養した。または、20μLのCellTiter96(登録商標)試薬を各ウェルに添加し、上述した同様の条件で培養した。データをプロットして、グラフパッドソフトウェアを使用してGI50値を計算した。下記表1はアッセイ結果を含む。

Claims (18)

  1. 化学式Iの化合物またはその塩;

    は、6員アリールまたはハロゲン、ヒドロキシル、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、直鎖C1−C4アルコキシ及び分岐C1−C4アルコキシからなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリール環であり;Rは、水素、直鎖C1−C4アルキル及び直鎖枝状C1−C4アルキルからなる群より選択され;Xは、−CH−、−CHCH−、−CHO−及び−CH(Z)−からなる群より選択され、ここでZはハロゲンであり;Qは、−CH=CRC(O)NR、−C≡CC(O)NR及び

    からなる群より選択され;ここでRは水素またはハロゲンであり、ここで−NRは4−7員複素環を形成するか又は環構造を形成せず、前記複素環はヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル環であり、ここで−NRが4−7員複素環を形成する場合、前記4−7員複素環は−NRの窒素に加えて任意の第2ヘテロ原子を含み、直鎖C1−C6アルキル、分岐C1−C6アルキル、ヒドロキシル、カルボン酸、直鎖C1−C4アルキルカルボン酸及び分岐C1−C4アルキルカルボン酸枝からなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換され、ここで−NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、Rは水素、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された直鎖C1−C6アルキル、少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換された分岐C1−C6アルキル、及び少なくとも1つのフッ素又は少なくとも1つの水酸基で随意に置換されたC1−C6シクロアルキルからなる群より選択され、ここでY、Y、Y及びYはそれぞれ−CH、N、O、S、−CR及び−NRからなる群より独立して選択され、ここでRは水素、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、5−6員アリール環、5−6員ヘテロアリール環、3−7員ヘテロシクロアルキル環、3−7員シクロアルキル環、−NHCO−(アリール環)及び−CHCO−(C3−C6員複素環)からなる群より選択されるか、または、
    は、フッ素、メトキシ及びエトキシからなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で置換されたフェニル環であり;RはHであり;Xは−CH−、−CHCH−、−CHO−及び−CH(Z)−からなる群より選択され、ここでZはハロゲンであり;Qは、−CH=CRC(O)NR、−C≡CC(O)NR及び

    からなる群より選択され;ここでRはHであり、ここで−NRは4−7員複素環を形成するか又は環構造を形成せず、前記複素環はヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル環であり、ここで−NRが4−7員複素環を形成する場合、前記4−7員複素環は−NRの窒素に加えて任意の第2ヘテロ原子を含み、直鎖C1−C6アルキル、分岐C1−C6アルキル、ヒドロキシル、カルボン酸、直鎖C1−C4アルキルカルボン酸及び分岐C1−C4アルキルカルボン酸枝からなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換され、ここで−NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、RはH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、メトキシエチル及びヒドロキシエチルからなる群より選択され、ここでY、Y、Y及びYはそれぞれ−CH、N、O、S、−CR及び−NRからなる群より独立して選択され、ここでRは水素、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、5−6員アリール環、5−6員ヘテロアリール環、3−7員ヘテロシクロアルキル環、3−7員シクロアルキル環、−NHCO−(アリール環)及び−CHCO−(C3−C6員複素環)からなる群より選択されるか、または、
    は、少なくともフッ素及びメトキシからなる群より選択された1つで置換されたピリジン環であり;RはHであり;Xは−CH−、−CHCH−、−CHO−及び−CH(Z)−からなる群より選択され、ここでZはハロゲンであり;Qは、−CH=CRC(O)NR、−C≡CC(O)NR及び

    からなる群より選択され;ここでRはHであり、ここで−NRは4−7員複素環を形成するか又は環構造を形成せず、前記複素環はヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル環であり、ここで−NRが4−7員複素環を形成する場合、前記4−7員複素環は−NRの窒素に加えて任意の第2ヘテロ原子を含み、直鎖C1−C6アルキル、分岐C1−C6アルキル、ヒドロキシル、カルボン酸、直鎖C1−C4アルキルカルボン酸及び分岐C1−C4アルキルカルボン酸枝からなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で随意に置換され、ここで−NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、RはH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、メトキシエチル及びヒドロキシエチルからなる群より選択され、ここでY、Y、Y及びYはそれぞれ−CH、N、O、S、−CR及び−NRからなる群より独立して選択され、ここでRは水素、直鎖C1−C4アルキル、分岐C1−C4アルキル、5−6員アリール環、5−6員ヘテロアリール環、3−7員ヘテロシクロアルキル環、3−7員シクロアルキル環、−NHCO−(アリール環)及び−CHCO−(C3−C6員複素環)からなる群より選択されるか、または、
    前記化学式Iの化合物は、(R,E)−4−(3−(5−(2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)アクリロイル)ピペラジン−2−オン(化合物51)または(E)−3−(5−((R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1−(3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル)プロ−2−エン−1−オン(化合物52)である。
  2. はフッ素、メトキシ及びエトキシからなる群より独立して選択された1つ以上の置換基で置換されたフェニル環であり、R及びRはHであり、RはH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、メトキシエチル及びヒドロキシエチルからなる群より選択される、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  3. はフッ素及びメトキシからなる群より選択された少なくとも1つで置換されたピリジン環であり、R及びRはHであり、RはH、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t−ブチル、メトキシエチル及びヒドロキシエチルからなる群より選択される、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  4. −NRが環構造を形成しない場合、Rは水素、直鎖C1−C6アルキル及び分岐C1−C6アルキルからなる群より選択され、Rは直鎖C1−C6フルオロアルキル、分岐C1−C6フルオロアルキル、直鎖C1−C6ジフルオロアルキル、分岐C1−C6ジフルオロアルキル、直鎖C1−C6トリフルオロアルキル、分岐C1−C6トリフルオロアルキル、直鎖C1−C6ヒドロキシアルキル、分岐C1−C6ヒドロキシアルキル、直鎖C2−C6ジフルオロアルキル及び分岐C2−C6ジフルオロアルキルからなる群より選択される、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  5. 4−7員複素環を形成する−NRは、4−7員ヘテロシクロアルキル環である、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  6. −NRが4−7員複素環を形成する場合、4−7員複素環内の第2ヘテロ原子は窒素、酸素及び硫黄からなる群より選択される、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  7. 化学式Iの前記化合物は、化学式IIの化合物である、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  8. 化学式Iの前記化合物は、化学式IIIの化合物である、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  9. 化学式Iの前記化合物は、化学式IVの化合物である、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  10. 化学式Iの前記化合物は、化合物1〜10からなる群より選択された、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。









  11. 化学式Iの前記化合物は、化合物11〜20からなる群より選択された、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。









  12. 化学式Iの前記化合物は、化合物21〜30からなる群より選択された、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。









  13. 化学式Iの前記化合物は、化合物31〜40からなる群より選択された、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。









  14. 化学式Iの前記化合物は、化合物41〜50からなる群より選択された、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。









  15. 化学式Iの前記化合物は、化合物51〜61からなる群より選択された、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。










  16. 前記塩は、アセテート、ベンゾエート、ベシレート、ビタルタレート、ブロマイド、カーボネート、クロライド、エデテート、エジシレート、エストレート、フマレート、グルセプテート、グルコネート、ハイドロブロマイド、ハイドロクロライド、ヨージド、ラクテート、ラクトビオネート、マレート、マレエート、マンデレート、メシレート、メチルブロマイド、メチルスルファート、ムケート、ナプシレート、ニトレート、オキサレート、パモエート、ホスファイト、ジホスファイト、サリチレート、ジサリチレート、ステアレート、サクシネート、スルファート、タルトレート、トシレート、トリエチオダイド、トリフルオロアセテート及びバレレートからなる群より選択される、請求項1に記載の化学式Iの化合物またはその塩。
  17. TRK媒介疾患を治療または予防する方法において使用するための薬学的組成物であって、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含み、
    前記方法が、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の薬学的に効果的な量を、甲状腺乳頭癌、膵臓癌、肺癌、結腸癌、乳癌、神経芽細胞腫、疼痛、悪液質、皮膚炎及び喘息からなる群より選択されたTRK媒介疾患の治療が必要な個体に投与する段階を含む、薬学的組成物
  18. TRK酵素を抑制する方法において使用するための薬学的組成物であって、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含み、
    前記方法が、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の薬学的に効果的な量を、TRK酵素の抑制が必要な個体に投与する段階を含む、薬学的組成物
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