JP6608796B2 - 車両用衝撃吸収構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用衝撃吸収構造に関する。
特許文献1の車両用衝撃吸収構造は、ドアトリムの車幅方向外側に衝撃吸収部材が設けられている。衝撃吸収部材は、ドアトリムに対向配置された基板と、その基板からドアトリム側へと突出する複数の脚部とを備えている。各脚部の先端部は、ドアトリムに固定されている。また、衝撃吸収部材の基板には、ドアトリム側へと突出する板状の堅壁部が設けられている。車両に対して車幅方向外側からの衝撃が加えられた場合には、その衝撃が衝撃吸収部材の基板から堅壁部へと伝達される。そして、衝撃吸収部材の堅壁部が変形することにより、衝撃がドアトリム側へと伝わることを抑制する。
特開2013−107442号公報
特許文献1の車両用衝撃吸収構造においては、衝撃吸収部材に作用する衝撃の入力角度等によっては、衝撃吸収部材における複数の脚部のうちの特定の脚部のみが大きく変形することがある。このように、特定の脚部のみが大きく変形すると基板が傾いてしまい、衝撃吸収部材に作用する衝撃を基板を介して堅壁部に効率的に伝達することができない。その結果、堅壁部の変形によって適切に衝撃を吸収することができなくなる。すなわち、特許文献1の車両用衝撃吸収構造は、衝撃吸収部材として期待される性能を十分に発揮できないことがある。
上記課題を解決するため、本発明は、ドアトリムと当該ドアトリムの車幅方向外側に設けられた衝撃吸収部材とを備えた車両用衝撃吸収構造であって、前記衝撃吸収部材は、前記ドアトリムに対向配置された基板と、前記基板から前記ドアトリム側へと突出する複数の脚部と、前記基板から前記ドアトリム側へと突出する板状の堅壁部とを備え、前記複数の脚部は、前記堅壁部の先端よりも前記基板側において突出方向が屈曲している。
上記構成によれば、衝撃吸収部材の各脚部は、屈曲位置において変形しやすくなっている。したがって、ある程度以上の衝撃力が各脚部に作用して各脚部が変形する場合、例えば衝撃吸収部材の基板に対して多少斜めに衝撃が入力されても、複数の脚部すべてが屈曲位置において変形しやすくなる。
ドアトリムの内面図。 衝撃吸収部材の斜視図。 衝撃吸収部材の基板側(車両外側)から視た平面図。 図3における4−4線断面図。 図4における堅壁部の拡大図。 衝撃吸収部材に作用する荷重と変形量との関係を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、ドアトリム10は、全体として板状をなすトリムボード11を備えている。トリムボード11の車室側(図1において紙面手前側)には、ドアを開閉するためのドアハンドル16が設けられている。トリムボード11の車室側においてドアハンドル16よりも下側には、アームレスト17が設けられている。トリムボード11の車室側において17よりも下側には、地図や小物等を収納できるドアポケット18が設けられている。トリムボード11におけるドアポケット18よりも車両前側(図1において左側)には、スピーカユニット19が設置されている。図1及び図4に示すように、トリムボード11におけるドアポケット18よりも車両後側であって車幅方向外側(図1において紙面奥側、図4において右側)の面には、車幅方向外側からの衝撃を吸収するための衝撃吸収部材20が設けられている。図1では、トリムボード11に固定された衝撃吸収部材20を仮想的に破線で図示している。なお、この実施形態では、ドアトリム10と衝撃吸収部材20とによって車両用衝撃吸収構造が構成されている。
図4に示すように、衝撃吸収部材20は、ドアトリム10のトリムボード11に対向配置された板状の基板21を備えている。図3に示すように、基板21は、平面視すると、四角形の四隅部が切欠部21aにおいて四角形状に切り欠かれたような形状になっている。図2及び図4に示すように、衝撃吸収部材20は、基板21からトリムボード11側へと突出する脚部22を備えている。脚部22は、基板21の切欠部21aの切欠縁に沿う断面L字形状の壁である。脚部22は、基板21の四隅部の切欠部21aに対応して、合計4箇所設けられている。これら各脚部22の基板21からの突出長は、基板21からトリムボード11までの距離とほぼ同じになっている。
図2及び図3に示すように、各脚部22のL字の内側には、板状の取付部23が設けられている。取付部23は、基板21とほぼ平行に延びるように設けられている。また、取付部23は、脚部22の先端よりも基板21側に位置している。取付部23の中央には、衝撃吸収部材20をドアトリム10に固定する際に用いられる取付孔23aが貫通形成されている。
各脚部22の両側縁には、当該脚部の側縁に沿って延びる第1補強壁24が設けられている。第1補強壁24は、脚部22に対して略90度の角度をなすように設けられている。第1補強壁24は、基板21から取付部23の形成位置近傍にまで延びている。取付部23の外周縁には、トリムボード11側へと突出する第2補強壁25が立設されている。第2補強壁25は、取付部23の外縁全体に亘って延びており、その両端部がそれぞれ第1補強壁24と連続している。
基板21の外周縁には、隣り合う脚部22における第1補強壁24の間を繋ぐように板状の側壁部26がトリムボード11側へ向かって立設されている。側壁部26の基板21からの立設長は、脚部22の基板21からの突出長よりも短くなっている。この実施形態では、側壁部26の基板21からの立設長は、脚部22の基板21からの突出長の半分未満になっている。
図2に示すように、衝撃吸収部材20は、基板21からドアトリム10のトリムボード11側へと突出する4つの堅壁部30を備えている。各堅壁部30は板状になっていて、基板21の中心側から隣り合う脚部22の中間点側へと延設されている。すなわち、トリムボード11側から見た場合に、4つの堅壁部30が、全体として基板21の中心を中心とする十字状となるように配置されている。各堅壁部30の基板21から突出長は、各堅壁部30の先端とトリムボード11との間に僅かな隙間が生じるような長さになっている。
図5に示すように、堅壁部30の一方側の面(図5において上側の面)には、第1補強リブ31が設けられている。第1補強リブ31は、堅壁部30の基端側(基板21側)のおよそ3分の2の範囲に亘って延びている。そして、第1補強リブ31は、堅壁部30の先端側に向かうほど、堅壁部30からの突出長(図5において略上下方向の長さ)が小さくなっている。図2に示すように、第1補強リブ31は、各堅壁部30の一方側の面において、間隔を空けて2本設けられている。また、4つの堅壁部30それぞれに、2本の第1補強リブ31が設けられている。
図5に示すように、堅壁部30の他方側の面(図5において下側の面)には、第2補強リブ32が設けられている。第2補強リブ32は、堅壁部30の突出長の略全体に亘って延びている。そして、第2補強リブ32は、堅壁部30の先端側に向かうほど、堅壁部30からの突出長(図5において略上下方向の長さ)が小さくなっている。また、第2補強リブ32は、基板21側の略3分の1の範囲内においては突出長の減少率が大きく、トリムボード11側の略3分の2の範囲内においては突出長の減少率が小さくなっている。図2に示すように、第2補強リブ32は、各堅壁部30の他方側の面において、間隔を空けて2本設けられている。また、4つの堅壁部30それぞれに、2本の第2補強リブ32が設けられている。
図4に示すように、トリムボード11には、車両幅方向外側に向かって突出する柱状の支持部12が設けられている。支持部12の先端面(図4において右側の面)には、取付ボス13が設けられている。取付ボス13は、衝撃吸収部材20における取付部23の取付孔23aに挿通されていて、熱かしめにより固定されている。支持部12及びその先端面の取付ボス13は、衝撃吸収部材20の4つの脚部22に対応して4箇所設けられている。
トリムボード11には、車幅方向外側へと突出する一対の規制片14が設けられている。規制片14は、互いに対向配置されている。両規制片14の間隔は、衝撃吸収部材20の堅壁部30の厚みよりも大きくなっている。そして、一対の規制片14の間に、堅壁部30の先端側の一部が位置している。一対の規制片14は、衝撃吸収部材20の4つの堅壁部30に対応して、4対設けられている。
図2及び図4に示すように、衝撃吸収部材20における脚部22は、屈曲位置Pにおいて突出方向が屈曲している。具体的には、脚部22は、屈曲位置Pよりも基板21側の基端部分22aでは、基板21に対して略直角となるように突出している。そして、脚部22は屈曲位置Pよりも先端側の先端部分22bでは、わずかに外側へと向かうように突出している。その結果として、脚部22の屈曲位置Pには、基端部分22aと先端部分22bとの境界が折曲線として形成されている。
図4に示すように、脚部22の屈曲位置Pは、堅壁部30の先端よりも基板21側に位置している。また、この実施形態では、脚部22の屈曲位置Pは、堅壁部30の突出方向(図4において左右方向)において脚部22の中間に位置している。したがって、例えば図4において上側に図示されている脚部22は、堅壁部30の突出方向において、基板21から屈曲位置Pまでの長さと屈曲位置Pから脚部22の先端までの長さがいずれも同じ長さXになっている。また、同様に、例えば図4において下側に図示されている脚部22は、堅壁部30の突出方向において、基板21から屈曲位置Pまでの長さと屈曲位置Pから脚部22の先端までの長さがいずれも同じ長さYになっている。他の脚部22についても同様である。
上記のように構成された車両用衝撃吸収構造の作用及び効果を説明する。
車両に対して車幅方向外側から衝撃が作用した場合には、その衝撃力に基づく荷重が衝撃吸収部材20の基板21に作用する。すると、衝撃吸収部材20の各脚部22が撓むなどして基板21がトリムボード11側へと変位する。そして、堅壁部30の先端がトリムボード11に当接し、車幅方向外側からの衝撃力が基板21を介して堅壁部30に伝達されるようになる。
また、各脚部22の基板21からの突出長は、基板21からトリムボード11までの距離とほぼ同じである。そのため、脚部22の先端は基板21に接触しているか、仮に接触していなくても脚部22の先端とトリムボード11との間の隙間はわずかである。したがって、衝撃力に基づく荷重が衝撃吸収部材20の基板21に作用した場合には、脚部22の先端がトリムボード11に当接して脚部22に荷重を伝えることができる。その結果、例えば、衝撃吸収部材20の取付部23やその周辺に無理な荷重がかかって、衝撃吸収部材20が意図しない箇所で変形することは抑制できる。
ここで、仮に、各脚部22の突出方向が基板21側の端部から先端部に至るまで一定で、突出方向に変化がないものとする。この場合において、衝撃吸収部材20の基板21に対して傾斜して荷重が作用したり、基板21の面方向の特定の部位に偏って荷重が作用したりすると、4つの脚部22のうちの特定の脚部22のみが変形することがある。そして、特定の脚部22のみが変形すると、基板21が堅壁部30の突出方向に対して傾斜してしまい、基板21を介して堅壁部30に荷重を適切に作用させることができなくなる。その結果、堅壁部30を変形させることによる衝撃吸収を適切に行えなくなる。
この点、上記実施形態では、4つの脚部22のすべてが、屈曲位置Pにおいて突出方向が屈曲していて、この屈曲位置Pにおいて変形が生じやすくなっている。そのため、仮に、衝撃吸収部材20の基板21に対して多少傾斜して衝撃力が作用するなどしても、ある程度以上の衝撃力さえ各脚部22に作用すれば、4つの脚部22すべてが屈曲位置Pを基点として変形する。したがって、4つの脚部22のうちのいずれかの脚部22のみが変形するといった事態は生じにくい。
また、基板21を介して脚部22に荷重が作用した場合、堅壁部30の突出方向において、脚部22の中央部ほど、脚部22を曲げようとする力(曲げモーメント)が大きくなる傾向がある。すなわち、脚部22は、中央部を基点として変形が生じやすい。上記実施形態では、屈曲位置Pの位置を、この変形が生じやすい部分に設定しているため、脚部22をより確実に屈曲位置Pを基点として変形させることができる。その結果、脚部22が意図せず他の箇所で変形してしまうことは抑制できる。
さて、衝撃吸収部材20の堅壁部30の先端がトリムボード11に当接した後は、基板21側からの衝撃力は、堅壁部30及び脚部22によって受け止められることになる。そして、図6に示すように、衝撃吸収部材20の変形量(基板21のトリムボード11側への変位量)が大きくなるほど、堅壁部30に生じる撓み等や、脚部22に生じる屈曲位置Pを基点とした曲げ等が大きくなって、これら堅壁部30や脚部22にで吸収される荷重が大きくなる。なお、堅壁部30の先端は、トリムボード11に設けられた一対の規制片14の間に位置している。したがって、堅壁部30に対して荷重が作用しても、トリムボード11に対する堅壁部30の先端の位置がずれることはなく、堅壁部30が基端から倒れてしまうといった事態は生じにくい。
衝撃吸収部材20の変形量がある程度に達すると、堅壁部30に折れ等が生じる。具体的には、例えば、堅壁部30の突出方向における第1補強リブ31の先端位置で、堅壁部30に折れ等が生じる。このように堅壁部30に折れ等が生じると、折れた堅壁部30の根本部分がトリムボード11に当接するまでは、堅壁部30によって荷重を受け止めることはできない。すなわち、図6に示すように、堅壁部30にある程度の荷重が作用して堅壁部30に折れ等が生じると、それ以後は、衝撃吸収部材20の変形量が大きくなっても、しばらくは堅壁部30によって吸収される荷重は増加しない(衝撃を吸収しない)。一方、この堅壁部30が荷重を吸収しない期間においては、基板21を介して4つの脚部22に荷重が作用する。そして、衝撃吸収部材20の変形量が大きくなるほど、各脚部22が変形して各脚部22が吸収する荷重も大きくなる。
基板21に対して作用する荷重がさらに大きくなっていくと、折れ等が発生した堅壁部30の根元部分の先端が、トリムボード11に当接する。堅壁部30の根元部分の先端がトリムボード11に当接した以後は、この堅壁部30の根元部分が撓むなどして荷重が受け止められる。したがって、図6に示すように、衝撃吸収部材20の変形量が大きくなるほど堅壁部30(根元部分)によって吸収された荷重は大きくなる。
また、各脚部22における屈曲位置Pを基点とする変形量がある程度の変形量に達すると、その屈曲位置Pを基点としてそれ以上変形することができなくなる。このように、脚部22が屈曲位置Pを基点としてそれ以上変形できなくなった以後は、脚部22の基端部分22aに撓み等の変形が生じる。したがって、屈曲位置Pを基点としてそれ以上変形できなくなっても、図6に示すように、衝撃吸収部材20の変形量が大きくなるほど脚部22(基端部分22a)が吸収した荷重は大きくなる。なお、脚部22は、屈曲位置Pを基点として変形しやすくなっているのに対して、脚部22の基端部分22aは、屈曲位置Pに相当する構成がなく、変形しにくい。したがって、図6に示すように、所定変形量を変形させるのに必要な荷重(図6のグラフにおける傾き)は、屈曲位置Pを含む脚部22全体よりも、脚部22の基端部分22aの方が大きい。
上記のような堅壁部30及び脚部22の変形により、図6に示すように、衝撃吸収部材20全体としては、比較的に広い変形範囲に亘って、概ね変形量が大きいほど吸収した荷重が大きくなるような特性となる。したがって、衝撃吸収部材20が変形し始めてから相応に長い時間に亘って荷重を吸収することができ、ドアトリム10側へと作用する衝撃力を適切に抑制できる。
上記実施形態は、次のように変更できる。
・ドアトリム10の構成は適宜変更できる。衝撃吸収部材20を固定することのできる板状の部材(上記実施形態の例ではトリムボード11)を備えてさえいれば、車両の構成等に合わせて適宜変更すればよい。例えば、上記実施形態において説明した部材の一部を省略してもよいし、他の構成を追加してもよい。
・衝撃吸収部材20の基板21の平面視形状は、上記実施形態で例示した形状に限らない。例えば、基板21は、平面視円形状であってもよい。また、基板21は、直平面状でなくてもよく、部分的に湾曲していたり段差が設けられていてもよい。すなわち、全体として板状になっていればよい。
・基板21におけるドアトリム10とは反対側(車幅方向外側)に、補強用のリブ等が設けられていてもよい。
・基板21から突出する脚部22の数は、2以上であれば問わない。脚部22が複数設けられていて、それら脚部22が屈曲位置Pにおいて突出方向が屈曲していれば、上記実施形態と同様の効果を奏する。
・脚部22の形状は、断面視L字状の壁に限らない。例えば、円筒状、多角形筒状などの筒形状であってもよいし、中実な棒状であってもよい。
・脚部22は、屈曲位置Pにおいて突出方向が屈曲するのであれば、上記実施形態のように脚部22の先端部分22bが先端側ほど外側へ向かう場合に限らない。例えば、脚部22の先端部分22bが基端部分22aよりも基板21の中央側へ向かうように突出方向が変化していてもよい。また、すべての脚部22の突出方向が外側・内側に向かうように変更されている場合に限らず、一部の脚部22の突出方向が外側に向かうように変更されていて、他の脚部22の突出方向が内側に向かうように変更されていてもよい。なお、脚部22の突出方向をどちらに向けて屈曲させるのかを決めるに当たっては、脚部22が屈曲位置Pにおいて折れ曲がるように変形した場合に、折れ曲がった脚部22が堅壁部30に干渉しないようにすることが好ましい。
・上記実施形態では、脚部22が屈曲位置Pにおいて折曲線が形成されるものとして説明したが、脚部22を構成する材質や脚部22を含む衝撃吸収部材20の製造方法等によっては、脚部22が屈曲位置Pを中心として湾曲し、明確な折曲線が形成されないこともある。
・脚部22において複数の屈曲位置Pが設けられていてもよい。例えば、4つの脚部22それぞれが2箇所の屈曲位置Pにおいて突出方向が屈曲していてもよい。脚部22の剛性が大きくて、屈曲位置Pが1箇所のみでは4つすべての脚部22を変形させにくいのであれば、屈曲位置Pを複数箇所設けて脚部22が変形しやすくすることも考えられる。
・各脚部22の屈曲位置Pの位置は、必ずしも堅壁部30の突出方向における脚部22の中間でなくてもよい。すべての脚部22が屈曲位置Pにおいて突出方向が屈曲していれば、屈曲位置Pが多少脚部22の中間から外れていても、特定の脚部22のみが変形するといった事態は生じにくい。
・堅壁部30の数や配置は、適宜変更できる。堅壁部30の厚みや材質、堅壁部30によって吸収したい衝撃力(荷重)の大きさ等を勘案して、適切な堅壁部30の数や配置を決定すればよい。
・上記構成における4つの堅壁部30を一体化して、断面視十字状の堅壁部30としてもよい。なお、このような場合でも、堅壁部30は、板状の部材であるといえる。
・堅壁部30に設けられた第1補強リブ31及び第2補強リブ32の構成も適宜変更できる。例えば、第1補強リブ31及び第2補強リブ32の堅壁部30からの突出長を、堅壁部30の基端側から先端側に亘って一定にしてもよい。また、第1補強リブ31及び第2補強リブ32の一方、又は両方を省略してもよいし、これら補強リブに加えて他のリブ等を設けてもよい。
・衝撃吸収部材20をトリムボード11に固定する態様は熱かしめに限らず、例えばボルトによる固定、接着剤による固定であってもよい。また、衝撃吸収部材20の各脚部22とトリムボード11とが係合・係止されることにより両者を固定してもよい。
・トリムボード11における規制片14は、必ずしも対で設けられている必要はなく、1つの規制片14だけであってもよい。衝撃吸収部材20の堅壁部30の突出方向や第1補強リブ31や第2補強リブ32の構成等によっては、堅壁部30の先端が堅壁部30の厚み方向のいずれか一方に移動しやすいことがある。堅壁部30の先端が移動しやすい方向に規制片14が配置されていれば、規制片14が対で設けられていなくとも、堅壁部30の先端が移動することを適切に抑制できる。
・トリムボード11の規制片14を省略することもできる。この場合、例えば、衝撃吸収部材20の堅壁部30をボルト等でトリムボード11に固定して、堅壁部30の先端が移動しないようにしてもよい。また、堅壁部30の強度が相応に強く、堅壁部30が基端から倒れてしまうおそれが小さいのであれば、堅壁部30の先端が固定されていなくてもよい。
10…ドアトリム、11…トリムボード、12…支持部、13…取付ボス、14…規制片、16…ドアハンドル、17…アームレスト、18…ドアポケット、19…スピーカユニット、20…衝撃吸収部材、21…基板、21a…切欠部、22…脚部、22a…基端部分、22b…先端部分、23…取付部、23a…取付孔、24…第1補強壁、25…第2補強壁、26…側壁部、30…堅壁部、31…第1補強リブ、32…第2補強リブ、P…屈曲位置。

Claims (2)

  1. ドアトリムと当該ドアトリムの車幅方向外側に設けられた衝撃吸収部材とを備えた車両用衝撃吸収構造であって、
    前記衝撃吸収部材は、前記ドアトリムに対向配置された基板と、前記基板から前記ドアトリム側へと突出する複数の脚部と、前記基板から前記ドアトリム側へと突出する板状の堅壁部とを備え、
    前記複数の脚部は、前記堅壁部の先端よりも前記基板側において突出方向が屈曲しており、
    前記基板の隅部には切欠部が設けられており、
    前記脚部は、前記切欠部の切欠縁に沿って設けられており、
    前記各脚部における突出方向の屈曲位置は、前記堅壁部の突出方向において前記脚部の中間に位置している
    ことを特徴とする車両用衝撃吸収構造。
  2. 前記堅壁部は、前記脚部に対して離間した位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用衝撃吸収構造。
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