JP6607665B2 - 情報処理装置、端末装置、情報処理システム、携帯型記録媒体、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、端末装置、情報処理システム、携帯型記録媒体、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザの健康管理を補助する情報処理装置等に関する。
近年、健康への関心が高まっており、健康に関する多くの書籍が出版されており、インターネット等においても健康に関する多量の情報が公開されている。また、健康管理のために、従来の一般的な健康診断の他に、近年では遺伝子検査等を受ける例もみられるようになっている。
遺伝子検査の結果や健康診断の結果は、それ自体が健康管理のために有用な情報であり、またこのような結果を解析することにより、そのユーザに応じた適切な健康管理の方法を特定することもできる。なお、遺伝子解析結果の利用に関する従来技術としては、例えば下記の特許文献1が挙げられる。
特開2002−175280号公報(2002年6月21日公開)
しかしながら、従来は、このような健康管理に有用な情報を利用するための仕組みが提供されておらず、情報が十分に利用されていないという問題があった。例えば、遺伝子検査結果から、ある疾患になるリスクが高いことが分かったとしても、その疾患に罹らないようにするためにどのような健康管理を行えばよいかが分からなければ、遺伝子検査の結果が十分に利用されたとは言えない。これは、遺伝子検査結果に限られず、健康診断などの結果についても同様である。
また、どのような健康管理を行えばよいかが分かったとしても、日常生活の中で自主的に健康管理を常に意識した生活習慣を継続して実行することは多くの人にとって難しい。例えば、健康診断の結果により、生活習慣として塩分を控えるという行動を実行する必要があると認識したとしても、日常生活の中で塩分を控えるべきであることを他者から指摘されなければ、塩分の摂取量を減らす行動を取ること自体を忘れてしまいがちである。また、塩分を控えるべきことを認識していたとしても、塩分を取ることを自制できない人も多いと思われる。なお、上記特許文献1の技術は、ユーザの遺伝子を解析して得た遺伝子情報を元に暗号を作成し、この暗号を用いてIDカードを作成するというものであり、遺伝子情報を健康管理に利用することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、個々のユーザに応じた健康管理に有用な情報を容易に利用し、望ましい生活習慣に沿った行動を自然に実行できるようにする情報処理装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理装置であって、上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定手段と、上記ユーザ特定手段が特定したユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得して上記端末装置に出力させる出力制御手段と、を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザ毎に健康管理情報が格納されたデータベースを用い、特定したユーザの健康管理情報を出力させるので、ユーザは、上記情報処理装置に自らを特定させることにより、自分の健康管理情報の提示を受けることができる。よって、上記の構成によれば、個々のユーザに応じた健康管理情報を容易に利用できるようにし、これにより、望ましい生活習慣に沿った行動を自然に実施させることができる。
また、この健康管理情報は、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された情報を含む。このため、そのユーザの健康に影響を与える先天的な因子および後天的な因子の少なくとも何れかに応じた、健康管理に有用な情報を提示することができる。なお、上記情報処理装置は、上記端末装置と別体の装置であってもよいし、上記端末装置と一体に構成されていてもよい。
また、上記健康管理情報に含まれる情報は、複数種類に分類されており、上記情報処理装置は、上記複数種類の情報のうち、上記出力制御手段が出力させる情報の種類を選択する選択手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、健康管理情報に含まれる情報のうち、選択手段が選択した種類の情報が出力されるので、ユーザに提示すべき情報に絞り込んだ出力が可能になる。例えば、そのときにユーザが利用しない可能性の高い情報は出力しないようにすることもでき、これにより適切な情報提示が可能になる。なお、健康管理情報に含まれる情報は、当該情報の性質に基づいて分類されていてもよい。例えば、塩基配列などの遺伝子関連情報や、遺伝情報の解析により判明した健康情報などの生活環境情報、健康増進のために望ましい生活習慣に関するアドバイスである提示情報などに分類されていてもよい。
また、上記情報処理装置は、上記端末装置が予め定められたカテゴリの何れに属するか判定する判定手段を備え、上記選択手段は、上記複数種類の情報のうち、上記判定手段が判定したカテゴリに応じた種類の情報を選択することが好ましい。
ここで、ユーザがどのような端末装置を使用しているかによって、そのユーザに提示することが望ましい情報をある程度特定することができる。例えば、飲食店に設置されている端末装置を使用している場合、食品に関する情報の提示が望ましいと考えられる。また、例えば、医師などの医療関係者向けの端末装置が使用されている場合、遺伝子に関する情報等の治療や診断に役立つ情報の提示が望ましいと考えられる。そこで、上記の構成によれば、端末装置のカテゴリに応じた種類の情報を選択する構成としている。これにより、ユーザの求めている情報を提示することが可能になる。なお、上記カテゴリは、そのカテゴリの端末装置のユーザに提示することが望ましい情報をある程度特定することができるようなカテゴリ、言い換えれば、そのカテゴリに応じた健康管理情報の種別が決まるようなカテゴリであればよい。例えば、端末装置の設置場所(端末装置が設置されている施設)や、端末装置の使用者(医療関係者、飲食店客等)、あるいは用途(医療用等)により、端末装置をカテゴリ分けしてもよい。
また、上記健康管理情報には、上記先天因子情報および上記後天因子情報に基づく当該ユーザの健康管理に関するアドバイスが含まれており、上記情報処理装置は、上記後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と上記先天因子情報とに基づくものとなるように、上記アドバイスの内容を更新する更新手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と先天因子情報とに基づくものとなるように、アドバイスの内容を更新するので、後天因子情報の更新が反映された適切なアドバイスをユーザに提示することができる。
また、本発明の端末装置は、上記の課題を解決するために、健康管理情報を出力する出力部を備えた端末装置であって、上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定手段と、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得された、上記ユーザ特定手段が特定したユーザの健康管理情報を上記出力部に出力させる出力制御手段と、を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザ毎に健康管理情報が格納されたデータベースを用い、特定したユーザの健康管理情報を出力させるので、ユーザは、上記端末装置に自らを特定させることにより、自分の健康管理情報の提示を受けることができる。よって、上記の構成によれば、個々のユーザに応じた健康管理情報を容易に利用できるようにすることができる。
また、本発明の情報処理システムは、上記の課題を解決するために、情報処理装置によって健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理システムであって、上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、上記端末装置は、該端末装置のユーザを上記情報処理装置に通知し、上記情報処理装置は、上記端末装置から通知されたユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得し、取得した健康管理情報を当該端末装置に送信して出力させる。この情報処理システムによれば、上記情報処理装置と同様の作用効果を奏する。
また、本発明の携帯型記録媒体は、上記の課題を解決するために、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する健康管理情報が、該健康管理情報を端末装置が読み取って出力することができるように電子的に記録されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、携帯型記録媒体に記録された健康管理情報を端末装置に読み取らせて、該端末装置に出力させることができる。よって、上記携帯型記録媒体のユーザは、この携帯型記録媒体を持ち歩き、必要に応じて端末装置にこれを読み取らせることにより、自身の健康管理情報の提示を受けることができる。したがって、上記の構成によれば、個々のユーザに応じた健康管理情報を容易に利用できるようにすることができる。
また、上記携帯型記録媒体は、形状がカード型であることが好ましい。カード型の形状は、持ち運びに便利であり、また、端末装置に読み取らせることも容易であるからである。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理装置の制御方法であって、上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定ステップと、上記ユーザ特定ステップで特定したユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得して上記端末装置に出力させる出力制御ステップと、を含む。この情報処理装置の制御方法によれば、上記情報処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る情報処理装置および端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置および端末装置が備える各手段として動作させることにより上記情報処理装置および端末装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム、端末装置の制御プログラム、およびこれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明によれば、個々のユーザに応じた健康管理に有用な健康管理情報を容易に利用できるようにし、これにより、望ましい生活習慣に沿った行動を自然に実施させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る健康管理システムを構成するサーバの要部構成の一例を示すブロック図である。 上記健康管理システムの概要を示す図である。 カードを用いて端末装置に健康管理情報を出力させた状態を示す図であり、同図の(a)は医療機関に設置された端末装置に出力させた例を示し、同図の(b)は飲食店に設置された端末装置に出力させた例を示している。 健康管理情報DBの一例を示す図である。 設置場所情報の一例を示す図である。 種別選択情報の一例を示す図である。 上記端末装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 上記サーバが健康管理情報を送信する際の処理の一例を示すフローチャートである。 上記端末装置が健康管理情報を取得して出力する際の処理の一例を示すフローチャートである。 上記サーバが健康管理情報を更新する際の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る端末装置およびカードの要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る健康管理システムを構成する携帯端末装置および端末装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について図1から図10に基づいて説明する。まず、図2に基づいて本実施形態の健康管理システム(情報処理システム)5の概要を説明する。図2は、健康管理システム5の概要を示す図である。
健康管理システム5は、健康管理サービスを提供するためのシステムである。図2の健康管理システム5は、サーバ(情報処理装置)1、端末装置2A、2B、2C(以下、各端末装置を区別する必要がないときには「端末装置2」と記載する)、および健康管理情報DB3を含む。この健康管理システム5のユーザは、自身のユーザIDが記録されたカード4を用いて健康管理サービスを利用する。なお、端末装置2の数は特に限定されない。
健康管理情報DB3は、健康管理サービスのユーザの健康管理に関する情報である健康管理情報を格納するデータベースである。具体的には、健康管理情報DB3は、ユーザのそれぞれに対し、健康管理情報として、遺伝子関連情報(先天因子情報)、生活環境情報(後天因子情報)、および提示情報が対応付けられている。
遺伝子関連情報は、ユーザの遺伝子解析の結果として得られた塩基配列等の情報であり、生活環境情報は、ユーザの運動や食事等の生活環境(活動状況)に関する情報である。そして、提示情報は、遺伝子関連情報と生活環境情報に基づいて生成された、健康管理に関するアドバイス(遺伝子関連情報と生活環境情報に基づく、ユーザの健康に関する判定結果)を含む情報である。なお、提示情報は、遺伝子関連情報と生活環境情報の双方に基づくものであることが好ましいが、一方のみ基づくものであってもよい。
端末装置2は、健康管理サービスのユーザが健康管理情報を閲覧するために使用する装置である。具体的には、端末装置2は、カード4からユーザIDを読み出し、そのユーザIDに対応する健康管理情報をサーバ1から取得して出力する。また、端末装置2は、その設置場所によってカテゴリ分けされており、そのカテゴリに応じた健康管理情報を出力する。例えば、同じユーザIDであっても、医療機関に設置された端末装置2Aに読み込ませた場合と、飲食店に設置された端末装置2Bに読み込ませた場合と、スポーツクラブに設置された端末装置2Cに読み込ませた場合とでそれぞれ異なる情報が出力される。
サーバ1は、端末装置2に健康管理情報を出力させる装置であり、健康管理情報DB3の情報の読み書きが可能なように該健康管理情報DB3と接続されていると共に、通信ネットワークを介して通信可能なように端末装置2と接続されている。そして、サーバ1は、端末装置2から受信したユーザIDおよび該ユーザIDの送信元の端末装置2のカテゴリ(この例では設置場所)に応じた健康管理情報を健康管理情報DB3から読み出して、当該端末装置2に送信する。
以上のように、健康管理システム5によれば、ユーザは、様々な場所に設置されている端末装置2にカード4を読み込ませるだけで、その端末装置2に自身の健康管理情報を出力させることができる。よって、健康管理情報を容易に利用することを可能にし、これにより、ユーザの健康増進に寄与することができる。
また、健康管理システム5によれば、健康管理情報DB3に格納されている健康管理情報のうち、カード4を読み込ませた端末装置2が端末装置2A、2B、および2Cの何れであるかに応じた情報を出力する。よって、ユーザの居場所や状況に応じた適切な情報を提示することができる。
これについて、図3に基づいてより詳細に説明する。図3は、カード4を用いて端末装置2に健康管理情報を出力させた状態を示す図であり、同図の(a)は医療機関に設置された端末装置2Aに出力させた例を示し、同図の(b)は飲食店に設置された端末装置2Bに出力させた例を示している。
図3の(a)の例では、ユーザは、医療機関に設置された端末装置2A(「医療機関」とのカテゴリに分類された端末装置)の読取部50にカード4をかざして、このカード4に格納されたユーザIDを読み取らせている。そして、これにより、端末装置2Aの表示部52には、健康管理情報として、そのユーザの遺伝子型からみて、そのユーザの疾患Aになりやすさが、平均的な疾患Aのなりやすさと比べて1.2倍であることを示す情報が表示されている。このような情報は、ユーザの治療や診断、あるいは健康に関するアドバイスを行う医療機関において有用である。なお、このような態様で提示される疾患は、遺伝子型が直接的または間接的に関連する疾患であればよい。
一方、同図の(b)の例では、ユーザは、飲食店に設置された端末装置2B(「飲食店」とのカテゴリに分類された端末装置)の読取部50にカード4をかざして、このカード4に格納されたユーザIDを読み取らせている。そして、これにより、端末装置2Bの表示部52には、健康管理情報として、そのユーザの遺伝子型からみて推奨される飲み物(ユーザの健康維持に効果がある飲み物)を示す情報が表示されている。このような情報は、ユーザが飲食物を選択する飲食店において有用である。
〔健康管理情報DBの構成〕
次に、健康管理情報DB3の構成を図4に基づいて説明する。図4は、健康管理情報DB3の一例を示す図である。図4の健康管理情報DB3は、健康管理サービスの各ユーザのユーザIDに対し、当該ユーザの遺伝子関連情報、提示情報、および生活環境情報が対応付けられた情報を格納している。
より詳細には、遺伝子関連情報として、ユーザの遺伝子の塩基配列、該塩基反列における一塩基多型の有無を示す一塩基多型情報、および上記塩基配列に基づく疾患のなりやすさを示す疾患発症リスク情報が含まれている。これらの情報は、先天的なものであるから、格納された後は、基本的に更新されることはない。
また、生活環境情報として、薬の処方履歴を示す調剤情報、健康診断の結果を示す健診情報、歩数計で計測した歩数等のユーザの活動履歴を示す活動情報、およびユーザの食事履歴が含まれている。これらの情報は、随時生成あるいは取得されるものであり、生成された新たな情報は健康管理情報DB3に追加される。なお、これらの情報の取得方法は特に限定されないが、例えば調剤情報であれば、調剤を行った薬局から取得してもよいし、調剤情報を管理しているサーバから取得してもよい。また、健診情報であれば、健康診断の結果を管理しているサーバから取得してもよい。そして、活動情報であれば、歩数計等の活動情報を取得する装置から取得してもよいし、スポーツジム等で計測された活動情報を、例えばそのスポーツジムのサーバ等から取得してもよい。また、食事履歴については、ユーザが入力した食事内容を取得してもよいし、飲食店等で注文したメニューを、例えばその飲食店のサーバ等から取得してもよい。
そして、提示情報として、健康増進のために好ましい食生活に関するアドバイスである食品関連情報、および健康増進のために好ましい生活習慣に関するアドバイスである生活習慣関連情報が含まれている。上述のように、提示情報は、遺伝子関連情報および生活環境情報に基づいて生成される情報であり、生活環境情報は更新(情報が追加)される。このため、提示情報についても、生活環境情報の更新に伴って更新される。
〔サーバの構成〕
次に、サーバ1の構成を図1に基づいて説明する。図1は、サーバ1の要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、サーバ1は、サーバ通信部10、サーバ制御部11、およびサーバ記憶部12を備えている。
サーバ通信部10は、サーバ1が外部の装置と通信するためのものである。上述のように、サーバ1は端末装置2と通信するため、サーバ通信部10は、端末装置2と通信可能なものとする。例えば、サーバ通信部10は、端末装置2とインターネットを介して通信するものであってもよい。
サーバ制御部11は、サーバ1の機能を統括して制御するものであり、要求取得部(ユーザ特定手段)20、端末分類判定部(判定手段)21、情報種別選択部(選択手段)22、情報送信部(出力制御手段)23、DB管理部24、および提示情報更新部(更新手段)25を含む。
要求取得部20は、端末装置2からの健康管理情報の送信要求を受け付ける。そして、この送信要求に含まれるユーザIDを、健康管理情報の提示対象となるユーザのIDであると特定して、該ユーザIDを情報送信部23に送信する。また、要求取得部20は、送信要求に含まれる、端末装置2の識別情報である端末IDを端末分類判定部21に送信する。
端末分類判定部21は、要求取得部20から受信した端末IDの示す端末装置2が、予め定められたカテゴリの何れに分類されるか判定し、この判定結果を情報種別選択部22に送信する。具体的には、端末分類判定部21は、設置場所情報30を参照して、受信した端末IDの示す端末装置2が予め設定された設置場所のカテゴリのうち、何れに属するか判定する。
つまり、本実施形態では、設置場所によって端末装置2を分類している。なお、端末装置2のカテゴリは、そのカテゴリの端末装置2のユーザに提示することが望ましい情報をある程度特定することができるようなカテゴリ、言い換えればそのカテゴリに応じた健康管理情報の種別が決まるようなものであればよく、この例に限られない。例えば、端末装置2の使用者によって、該端末装置2をカテゴリ分けしてもよい。具体例を挙げれば、医療関係者、飲食店客、薬剤師、スポーツクラブ利用者等のカテゴリを設けてもよい。この場合、医療関係者のカテゴリの端末装置2には遺伝子関連情報を出力させ、飲食店客のカテゴリの端末装置2には提示情報の食品関連情報を出力させるといった健康管理情報の適切な出し分けを行うことができる。
なお、設置場所情報30は、各端末装置2の設置場所を示す情報であり、例えば図5のような情報であってもよい。図5は、設置場所情報30の一例を示す図である。図示の設置場所情報30は、端末IDとその設置場所とが対応付けられた情報であり、この設置場所情報30を参照することにより、各端末装置2の設置場所を特定することができる。
情報種別選択部22は、健康管理情報に含まれる複数種類の情報のうち、ユーザに提示する情報の種類を選択する。具体的には、情報種別選択部22は、種別選択情報31を参照して、端末分類判定部21から受信した判定結果、すなわち端末装置2のカテゴリに応じた種別を選択し、選択した種別を情報送信部23に通知する。
種別選択情報31は、端末装置2に送信する健康管理情報の種別を選択するために用いられる情報であり、例えば図6のような情報であってもよい。図6は、種別選択情報31の一例を示す図である。図示の種別選択情報31は、端末装置2の設置場所と健康管理情報の種別とが対応付けられた情報であり、この種別選択情報31を参照することにより、端末装置2の設置場所に応じた健康管理情報の種別を特定することができる。
なお、同図における「○」は当該種別の情報を無条件で出力させることを意味し、「△」は所定の条件を満たした場合に出力させることを意味する。所定の条件は、特に限定されないが、例えばユーザの了承を得るという条件であってもよい。なお、ユーザが出力を承諾する方法は特に限定されないが、例えば端末装置2において、出力を許可するためのボタン(ソフトウェアキーでもよい)が操作された場合に、ユーザの了承が得られたと判定して、当該種別の情報を出力してもよい。
例えば、図6の例では、スポーツクラブのカテゴリについては、食品関連情報が「△」、生活習慣関連情報が「○」となっている。このため、ユーザは、生活習慣関連情報については、無条件で出力させることができる。一方、食品関連情報については、ユーザが当該情報の出力を了承した(例えば出力を許可するための所定の操作が行われた)ことを条件として出力させることができる。例えば、トレーナーがユーザに適切なアドバイスを行うために食品関連情報が必要と判断し、ユーザがこれを了承した場合に、食品関連情報を出力させることもできる。
情報送信部23は、健康管理情報を取得してユーザに提示する。具体的には、情報送信部23は、要求取得部から受信したユーザIDに対応付けられた健康管理情報のうち、情報種別選択部22から通知された種別の健康管理情報を健康管理情報DB3から読み出す。そして、読み出した健康管理情報を、サーバ通信部10を介して端末装置2に送信し、端末装置2にこの健康管理情報を出力させることにより、該健康管理情報をユーザに提示する。
DB管理部24は、健康管理情報DB3を管理する。具体的には、DB管理部24は、健康管理情報DB3に格納されている健康管理情報のうち、生活環境情報をその種類に応じた所定の更新タイミングで更新し、その旨を提示情報更新部25に通知する。例えば、健診情報であれば、所定のサーバにその年の健診情報が格納された後、当該サーバに更新情報要求を送信して、当該健診情報を取得し、健康管理情報DB3に格納してもよい。また、例えば、活動情報であれば、活動情報の計測装置から活動情報を受信したときに、当該活動情報を健康管理情報DB3に格納してもよい。
さらに、体重や血圧などの定期的な測定が望ましい活動情報であれば、定期的(例えば1日毎)に活動情報の計測装置に更新情報要求を送信して、活動情報を取得してもよい。また、この場合、活動情報に抜けがあれば、抜けている活動情報を所定の演算により補間してもよい。これにより、抜けのない活動情報をユーザに提示することができる。
提示情報更新部25は、DB管理部24から生活環境情報を更新した旨の通知を受信すると、この更新が反映されるように、健康管理情報に含まれる提示情報を更新する。更新の態様は、更新後の提示情報が、更新後の生活環境情報に基づくものとなるような態様であれば特に限定されない。
例えば、更新対象となる提示情報が、特定の疾患を回避するために「体重を減らす」ことをアドバイスするものであった場合に、更新後の生活環境情報が「体重が増加している」ことを示していれば、上記疾患のリスクが上がったことを認識させ、「体重を減らす」必要性が高まったことをアドバイスする、といった内容に提示情報を更新してもよい。なお、アドバイスの内容(テキスト等)は予め記憶しておき、体重の増減などの生活環境情報の変動に応じた適切なアドバイスの内容を読み出し、これが新たな提示情報となるように健康管理情報DB3を更新すればよい。
なお、提示情報の更新は、ユーザに提示すべき情報を更新する必要がある場合に行えばよい。例えば、体重が増加した場合であっても、その増加の程度が健康管理上問題のない程度であれば、ユーザに提示すべき情報は変わらないため、このような場合には提示情報の更新は行わなくともよい。
サーバ記憶部12は、サーバ1が使用する各種データを格納する。具体的には、図示のサーバ記憶部12には、設置場所情報30および種別選択情報31が格納されている。これらの情報は既に説明した通りであるから、ここでは説明を省略する。なお、サーバ記憶部12は、健康管理情報DB3と同様に、サーバ1の外部の記録装置であってもよい。
〔端末装置の構成〕
次に、端末装置2の構成を図7に基づいて説明する。図7は、端末装置2の要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、端末装置2は、読取部50、端末通信部51、表示部(出力部)52、端末制御部53、および端末記憶部54を備えている。また、同図では、健康管理サービスのユーザが使用するカード4も図示している。カード4には、ユーザを識別するユーザID40が格納されている。
読取部50は、カード4に格納されているユーザID40を読み取る。読取部50は、カード4からユーザID40を読み取ることができるものであれば特に限定されず、例えばカード4をRFID(Radio Frequency IDentification)タグとした場合、読取部50をRFIDリーダとすればよい。この他にも、Bluetooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信にてユーザID40を読み取る構成としてもよいし、ユーザID40がバーコードやQRコード(登録商標)で記録されている場合には、これを撮影して読み取る構成としてもよい。
端末通信部51は、端末装置2が外部の装置と通信するためのものである。上述のように、端末装置2はサーバ1と通信するため、端末通信部51は、サーバ1と通信可能なものとする。
表示部52は、端末制御部53の制御に従って画像を表示する。具体的には、表示部52は、読取部50にて読み取ったユーザID40のユーザの健康管理情報等を表示する。
端末制御部53は、端末装置2の機能を統括して制御するものであり、健康管理情報取得部(ユーザ特定手段)60および出力制御部(出力制御手段)61を備えている。
健康管理情報取得部60は、カード4のユーザに提示する健康管理情報をサーバ1から取得する。具体的には、健康管理情報取得部60は、読取部50がカード4から読み取ったユーザID40の示すユーザを、健康管理情報の提示対象であると特定する。そして、該ユーザIDと、端末記憶部54から読み出した端末ID65とを対応付けて、端末通信部51を介してサーバ1に送信する。そして、サーバ1から、ユーザID40と端末ID65に対応する健康管理情報を受信する。
出力制御部61は、健康管理情報取得部60が取得した健康管理情報を出力させる。具体的には、出力制御部61は、取得された健康管理情報を表示部52に表示させる。
端末記憶部54は、端末装置2が使用する各種データを格納する。具体的には、図示の端末記憶部54には、自装置の識別情報である端末ID65が格納されている。なお、端末記憶部54は、端末装置2の外部の記録装置であってもよい。
〔健康管理情報を送信する処理(サーバ)〕
続いて、サーバ1が健康管理情報を送信する際の処理(情報処理装置の制御方法)を図8に基づいて説明する。図8は、サーバ1が健康管理情報を送信する際の処理の一例を示すフローチャートである。
要求取得部20は、端末装置2からユーザIDおよび端末IDを受信すると(S1、ユーザ特定ステップ)、受信したユーザIDを情報送信部23に通知し、端末IDを端末分類判定部21に通知する。そして、端末分類判定部21は、通知された端末IDの示す端末装置2の分類を判定する(S2)。具体的には、端末分類判定部21は、サーバ記憶部12に格納されている設置場所情報30を参照して、通知された端末IDに対応する設置場所を判定し、判定結果を情報種別選択部22に通知する。
次に、情報種別選択部22は、サーバ記憶部12に格納されている種別選択情報31を参照して、上記通知された分類に応じた健康管理情報の種別を判定し、判定結果を情報送信部23に通知する。
そして、情報送信部23は、健康管理情報DB3において、上記通知されたユーザIDに対応付けられている健康管理情報のうち、上記通知された種別の情報を読み出す(S4)。最後に、情報送信部23は、読み出した情報を端末装置2に送信して出力させ(S5、出力制御ステップ)、これにより処理は終了する。
〔健康管理情報を取得して出力する処理(端末装置)〕
続いて、端末装置2が健康管理情報を取得して出力する際の処理を図9に基づいて説明する。図9は、端末装置2が健康管理情報を取得して出力する際の処理の一例を示すフローチャートである。
読取部50は、カード4からユーザID40を読み取り(S11)、端末制御部53に出力する。次に、端末制御部53の健康管理情報取得部60は、上記ユーザID40と、端末記憶部54から読み出した端末ID65とを対応付けてサーバ1に送信する(S12)。
上述のように、ユーザID40と端末ID65を受信したサーバ1は、ユーザID40および端末装置2の分類に応じた健康管理情報を送信するので(図8のS1〜S5参照)、健康管理情報取得部60は、これを受信する(S13)。そして、健康管理情報取得部60は、受信した健康管理情報を出力制御部61に通知し、出力制御部61がこれを表示部52に表示出力させて(S14)、処理は終了する。
なお、本実施形態では、サーバ1が端末装置2に出力させる健康管理情報を選択する例を説明したが、健康管理情報の選択は端末装置2で行ってもよい。この場合、サーバ1は、端末装置2から通知されたユーザIDの健康管理情報を全て端末装置2に送信し、端末装置2において、当該健康管理情報のうち、該端末装置2の設置場所に応じた種別の情報を選択して出力すればよい。また、本実施形態では、端末装置2の種別をサーバ1が判定しているが、端末装置2の種別の判定は端末装置2で行い、その判定結果をサーバ1に通知する構成としてもよい。
〔健康管理情報の更新処理(サーバ)〕
続いて、サーバ1が健康管理情報を更新する際の処理を図10に基づいて説明する。図10は、サーバ1が健康管理情報を更新する際の処理の一例を示すフローチャートである。
DB管理部24は、健康管理情報DB3に格納されている健康管理情報のうち、更新対象となる種別の情報のそれぞれについて、その更新タイミングを管理している。そして、DB管理部24は、健康管理情報の更新タイミングとなったか判定し(S21)、更新タイミングとなっている場合(S21でYES)、当該健康管理情報の更新情報要求を送信する(S22)。なお、更新情報要求の送信先は、当該健康管理情報について予め定められている。例えば、更新する健康管理情報が健診情報であれば、健診情報を管理するサーバ等に更新情報要求を送信し、更新する健康管理情報が活動情報であれば、活動情報を生成・記録する装置(例えば通信機能を備えた、体重計や歩数計)等に更新情報要求を送信する。
続いて、DB管理部24は、送信した更新情報要求に対する応答として更新情報を受信し(S23)、受信した更新情報を健康管理情報DB3に追加する(S24)。また、DB管理部24は、上記更新情報を追加した旨を提示情報更新部25に通知する。そして、提示情報更新部25は、追加された更新情報に応じて提示情報を更新し(S25)、これにより処理はS21に戻る。
なお、本実施形態では、サーバ1と端末装置2とが別体の装置である例を示したが、サーバ1と端末装置2が一体に構成されていてもよい。言い換えれば、端末装置2がサーバ1の機能を備えていてもよい。この場合、端末装置2がカード4から読み取ったユーザIDに応じた健康管理情報を健康管理情報DB3から取得して出力することになる。
〔実施形態2〕
上記実施形態では、健康管理情報DB3に格納されている健康管理情報を、サーバ1を介して取得する例を示したが、健康管理情報の格納先はこれに限られず、例えばカードに記録してもよい。本実施形態では、ユーザの健康管理情報をカードに記録する例を図11に基づいて説明する。図11は、実施形態2の端末装置202およびカード(携帯型記録媒体)204の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、上記実施形態と同様の構成には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
カード204は、上記実施形態のカード4と同様に、健康管理サービスを利用するための携帯型記録媒体であるが、記録されている情報がカード4とは異なっている。具体的には、カード204には、健康管理情報240が、該健康管理情報240を端末装置202が読み取って出力することができるように電子的に記録されている。健康管理情報240は、カード204のユーザのユーザIDと健康管理情報が対応付けられた情報である。健康管理情報の内容自体は、図4の例と同様であるが、健康管理情報240は、カード204のユーザ以外の健康管理情報は含まない点で相違している。
ここで、健康管理情報は、遺伝子配列などのユーザに固有の情報を含むため、個人の特徴を表す情報であるとも言える。そして、このような観点からは、取扱いの際には必要に応じて匿名の情報として扱うことが必要な情報であると言え、他人によって安易に参照されるべきでない情報であるとも言える。
そして、従来から、会員情報等の個人を特定する情報と共に、ポイントや仮想通貨を携帯可能とするためのカードが普及している。しかしながら、従来は、上記健康管理情報のような個人の特徴を示す情報を持ち運び、多くの用途に活用する、という発想はなかった。
そこで、本実施形態では、カード204により、このような個人の特徴を示す情報を持ち運び、活用することを可能にしている。なお、健康管理情報は、単にこれをユーザに提示するのみに限られず、様々な用途に利用できる。また、本実施形態の構成では、個人情報である健康管理情報をネットワーク上のデータベースにアップロードしておく必要がないので、個人情報の大規模な流出が生じにくいという利点がある。
端末装置202は、カード204から読み取った健康管理情報240を出力する装置であり、読取部50、表示部52、端末制御部53、および端末記憶部54を備えている。端末制御部53には、情報種別選択部260および出力制御部61が含まれている。また、端末記憶部54には、端末装置202の分類(例えば設置場所)に応じた健康管理情報の種別を指定する種別指定情報265が格納されている。例えば、医療機関に設置するあるいは設置された端末装置202については、遺伝子関連情報を指定する種別指定情報265を格納しておく。
情報種別選択部260は、読取部50が健康管理情報240を読み取ると、この健康管理情報240に含まれる情報のうち、種別指定情報265で指定される種別の情報を選択し、出力制御部61に通知する。そして、出力制御部61が、この情報を表示部52に表示出力させる。これにより、カード204のユーザは、自身の健康管理情報のうち、端末装置202の分類に応じた情報を表示部52で確認することができる。
なお、本実施形態のように、健康管理情報240をカード204に記録する場合、生活環境情報や提示情報の更新の際は、カード204に記録された情報を書き換えることのできるライタ装置を用いればよい。この他、健康管理情報240をサーバにも格納しておき、ユーザ操作に応じて、あるいは定期的に、サーバに格納された健康管理情報240との同期を取ることによって、カード204に格納された健康管理情報240を更新してもよい。
〔実施形態3〕
上記実施形態では、健康管理情報を端末装置2または202に出力させる例を示したが、健康管理情報を出力させる装置はこれに限られず、例えばユーザの携帯端末装置に出力させてもよい。また、この場合、健康管理情報を取得するためのユーザIDを当該携帯端末装置に格納してもよい。
本実施形態では、ユーザIDを格納した携帯端末装置にて健康管理情報を取得して出力する例を図12に基づいて説明する。図12は、実施形態3の健康管理システム(情報処理システム)305を構成する携帯端末装置(端末装置)304および端末装置302の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、上記実施形態と同様の構成には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
健康管理システム305は、上記実施形態の健康管理システム5と同様に健康管理サービスを提供するためのシステムであり、サーバ1、端末装置302、健康管理情報DB3、および携帯端末装置304を含む。なお、図12では端末装置302を1つのみ示しているが、健康管理システム305に含まれる端末装置302の数は特に限定されず、複数であってもよい。
〔携帯端末装置の構成〕
携帯端末装置304は、ユーザIDを格納し、該ユーザIDに対応する健康管理情報を受信して出力する機能を有する携帯型の装置であり、例えばスマートフォンや携帯電話機等のように、上記機能以外の機能も備えた装置であってもよい。図示の携帯端末装置304は、携帯端末制御部370、携帯端末通信部371、携帯端末記憶部372、および表示部373を備えている。
携帯端末制御部370は、携帯端末装置304の機能を統括して制御するものであり、健康管理情報取得部(ユーザ特定手段)380および出力制御部(出力制御手段)381を含む。
健康管理情報取得部380は、健康管理情報を取得する。具体的には、健康管理情報取得部380は、携帯端末記憶部372から読み出したユーザID40のユーザを健康管理情報の提示対象として特定し、該ユーザID40を、携帯端末通信部371を介して端末装置302に送信する。そして、端末装置302から、該端末装置302の端末ID65および送信したユーザID40に対応する健康管理情報を受信する。
出力制御部381は、健康管理情報取得部380が取得した健康管理情報を出力させる。具体的には、出力制御部381は、取得された健康管理情報を表示部373に表示させる。
健康管理情報取得部380および出力制御部381は、例えばアプリケーションソフトウェアにて実現してもよい。この場合、スマートフォン等の一般的な携帯端末装置に当該アプリケーションソフトウェアをインストールするだけで、これを携帯端末装置304として機能させることができる。また、上記の例では、ユーザID40を携帯端末記憶部372に格納しているが、ユーザID40は健康管理情報の取得時にユーザが入力してもよい。
携帯端末通信部371は、携帯端末装置304が外部の装置と通信するためのものである。携帯端末装置304は端末装置302と通信するため、携帯端末通信部371は、端末装置302と通信可能なものとする。なお、携帯端末通信部371の通信範囲が広すぎると、携帯端末装置304から距離の離れた位置の端末装置302に応じた健康管理情報が出力されてしまう可能性があるため、携帯端末通信部371の通信範囲は、中距離から近距離であることが好ましい。例えば、Bluetooth等で通信を行うものとしてもよい。
携帯端末記憶部372は、携帯端末装置304が使用する各種データを格納する。具体的には、図示の携帯端末記憶部372には、ユーザID40が格納されている。
表示部373は、携帯端末制御部370の制御に従って画像を表示する。具体的には、取得した健康管理情報等を表示する。
〔端末装置の構成〕
端末装置302は、端末通信部51、端末制御部53、および端末記憶部54を備えている。そして、端末制御部53には中継部360が含まれており、端末記憶部54には端末ID65が格納されている。なお、図12では、1つの端末通信部51にて携帯端末装置304およびサーバ1の双方と通信する例を示しているが、個別の通信部にて携帯端末装置304およびサーバ1のそれぞれと通信してもよい。
中継部360は、携帯端末装置304から受信するユーザID40に対応する健康管理情報をサーバ1から取得して携帯端末装置304に送信する。具体的には、中継部360は、携帯端末装置304からユーザID40を受信すると、このユーザIDをサーバ1に転送する。また、この際に、端末装置302を識別する端末ID65についても合わせて送信する。そして、ユーザID40および端末装置302の分類(例えば設置場所)に応じた健康管理情報をサーバ1から受信し、これを携帯端末装置304に転送する。
〔処理の流れ〕
以上の構成を備える健康管理システム305では、端末装置302が携帯端末通信部371の通信圏に入った状態(例えば、端末装置302が設置された店舗等に携帯端末装置304のユーザが入った状態)において、例えばユーザの所定の操作をトリガとして、健康管理情報取得部380は、ユーザID40を携帯端末記憶部372から読み出す。そして、携帯端末通信部371を介してこのユーザID40を端末装置302に送信する。
次に、ユーザID40を受信した端末装置302では、中継部360が当該ユーザID40に端末ID65を対応付けて、端末通信部51を介してサーバ1に送信し、サーバ1から当該ユーザID40および端末ID65に対応する健康管理情報を受信する。そして、中継部360が、この健康管理情報を携帯端末装置304に送信する。
最後に、健康管理情報を受信した携帯端末装置304では、健康管理情報取得部330が、受信した健康管理情報を出力制御部381に送信し、出力制御部381がこれを表示部373に表示させる。これにより、ユーザは、携帯端末装置304にて、自身の近くに位置する端末装置302に応じた健康管理情報を確認することができる。
本実施形態の健康管理システム305によれば、1つの端末装置302にて、ある程度離れた位置にある複数の携帯端末装置304にほぼ同時に健康管理情報を出力させることが可能である。よって、店舗等の複数のユーザが集まる場所であっても端末装置302が込み合って、健康管理情報を出力させるための待ち時間が発生することを防ぐことができる。
なお、携帯端末装置304は、端末装置302およびサーバ1を介して健康管理情報を取得しているが、端末装置302を介さずに直接サーバ1から健康管理情報を取得してもよい。この場合、携帯端末装置304は、例えば端末装置302に端末ID65の送信を要求し、この要求に応じて受信した端末ID65とユーザID40をサーバ1に送信すればよい。
〔変形例〕
実施形態1、3では、健康管理情報DB3がサーバ1から独立した構成である例を示したが、健康管理情報DB3はサーバ1の内部に格納されていてもよい。また、健康管理情報を、サーバ1を介さずに端末装置2が直接、健康管理情報DB3から読み出す構成とした場合には、健康管理情報DB3を端末装置2の内部に格納してもよい。つまり、健康管理情報DB3は、健康管理情報を読み出す装置が、健康管理情報を読み出すことができるように格納されていればよく、その格納先は特に限定されない。
また、上記各実施形態では、端末装置2、202、302のカテゴリ(具体的には設置場所)に応じた健康管理情報を選択して出力する例を示したが、他の条件に基づいて出力する健康管理情報を選択してもよい。例えば、健康管理情報の出力要求がなされたときの時間帯を複数のカテゴリに分類しておいてもよい。これにより、例えば食事時の時間帯には食品関連情報を出力する等の処理が可能になる。また、例えば、ユーザを複数のカテゴリに分類しておき、ユーザの属するカテゴリに応じた健康管理情報を選択してもよい。これにより、未成年者には飲酒や喫煙に関する健康管理情報を提示しないようにしたり、遺伝子関連情報は医師にのみ提示されるようにしたりすることもできる。
さらに、上記各実施形態では、健康管理情報を表示部52、373に表示出力する例を示したが、健康管理情報の出力態様は、ユーザが出力された健康管理情報を認識できるものであればこの例に限られず、例えば音声出力してもよいし、印字出力してもよい。
なお、上記各実施形態の構成において、端末装置2、202、302には、ユーザIDや、そのユーザの健康管理情報が送られるので、これらの情報を収集してマーケティングデータとして利用することもできる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
サーバ1、端末装置2、202、302、および携帯端末装置304の制御ブロック(特にサーバ制御部11、端末制御部53、および携帯端末制御部370)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、サーバ1、端末装置2、202、302、および携帯端末装置304は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば健康管理サービスを提供するために使用される各種装置に利用することができる。
1 サーバ(情報処理装置)
20 要求取得部(ユーザ特定手段)
21 端末分類判定部(判定手段)
22 情報種別選択部(選択手段)
23 情報送信部(出力制御手段)
25 提示情報更新部(更新手段)
2 端末装置
52 表示部(出力部)
60 健康管理情報取得部(ユーザ特定手段)
61 出力制御部(出力制御手段)
3 健康管理情報DB(データベース)
5 健康管理システム(情報処理システム)
202 端末装置
204 カード(携帯型記録媒体)
240 健康管理情報
260 情報種別選択部(選択手段)
302 端末装置
304 携帯端末装置(端末装置)
330 健康管理情報取得部(ユーザ特定手段)
381 出力制御部(出力制御手段)
373 表示部(出力部)
305 健康管理システム(情報処理システム)

Claims (7)

  1. 健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理装置であって、
    上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、
    上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定手段と、
    上記ユーザ特定手段が特定したユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得して上記端末装置に出力させる出力制御手段と、を備え、
    上記健康管理情報に含まれる情報は、複数種類に分類されており、
    上記複数種類の情報のうち、上記出力制御手段が出力させる情報の種類を選択する選択手段と、
    上記端末装置が予め定められたカテゴリの何れに属するか判定する判定手段とを更に備え、
    上記選択手段は、上記ユーザ特定手段が特定したユーザに対し、上記複数種類の情報のうち、上記判定手段が判定したカテゴリに応じた種類の情報を選択し、
    上記健康管理情報には、上記先天因子情報および上記後天因子情報に基づく当該ユーザの健康管理に関するアドバイスが含まれており、
    上記後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と上記先天因子情報とに基づくものとなるように、上記アドバイスの内容を更新する更新手段を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 健康管理情報を出力する出力部を備えた端末装置であって、
    上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、
    上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定手段と、
    ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得された、上記ユーザ特定手段が特定したユーザの健康管理情報を上記出力部に出力させる出力制御手段と、を備え、
    上記健康管理情報に含まれる情報は、複数種類に分類されており、
    上記複数種類の情報のうち、上記出力制御手段が出力させる情報の種類を選択する選択手段と、
    当該端末装置が予め定められたカテゴリの何れに属するか判定する判定手段とを更に備え、
    上記選択手段は、上記ユーザ特定手段が特定したユーザに対し、上記複数種類の情報のうち、上記判定手段が判定したカテゴリに応じた種類の情報を選択し、
    上記健康管理情報には、上記先天因子情報および上記後天因子情報に基づく当該ユーザの健康管理に関するアドバイスが含まれており、
    上記後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と上記先天因子情報とに基づくものとなるように、上記アドバイスの内容を更新する更新手段を備えていることを特徴とする端末装置。
  3. 情報処理装置によって健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理システムであって、
    上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、
    上記端末装置は、該端末装置のユーザを上記情報処理装置に通知し、
    上記情報処理装置は、上記端末装置から通知されたユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得し、取得した健康管理情報を当該端末装置に送信して出力させるものであり、
    上記健康管理情報に含まれる情報は、複数種類に分類されており、
    上記複数種類の情報のうち、上記端末装置がする情報の種類を選択する選択手段と、
    上記端末装置が予め定められたカテゴリの何れに属するか判定する判定手段とを備え、
    上記選択手段は、上記端末装置のユーザに対し、上記複数種類の情報のうち、上記判定手段が判定したカテゴリに応じた種類の情報を選択し、
    上記健康管理情報には、上記先天因子情報および上記後天因子情報に基づく当該ユーザの健康管理に関するアドバイスが含まれており、
    上記後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と上記先天因子情報とに基づくものとなるように、上記アドバイスの内容を更新する更新手段を備えていることを特徴とする情報処理システム。
  4. 健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理装置の制御方法であって、
    上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、
    上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定ステップと、
    上記ユーザ特定ステップで特定したユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得して上記端末装置に出力させる出力制御ステップと、を含み、
    上記健康管理情報に含まれる情報は、複数種類に分類されており、
    上記複数種類の情報のうち、上記出力制御ステップが出力させる情報の種類を選択する選択ステップと、
    上記端末装置が予め定められたカテゴリの何れに属するか判定する判定ステップとを更に含み、
    上記選択ステップは、上記ユーザ特定ステップが特定したユーザに対し、上記複数種類の情報のうち、上記判定ステップが判定したカテゴリに応じた種類の情報を選択し、
    上記健康管理情報には、上記先天因子情報および上記後天因子情報に基づく当該ユーザの健康管理に関するアドバイスが含まれており、
    上記後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と上記先天因子情報とに基づくものとなるように、上記アドバイスの内容を更新する更新ステップを含んでいることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  5. 健康管理情報を端末装置に出力させる情報処理装置であって、
    上記健康管理情報には、ユーザの健康に影響のある先天的な因子を示す先天因子情報とユーザの健康に影響のある後天的な因子を示す後天因子情報との少なくとも何れかに基づいて生成された、該ユーザの健康管理に関する情報が含まれており、
    上記健康管理情報の提示対象のユーザを特定するユーザ特定手段と、
    上記ユーザ特定手段が特定したユーザの健康管理情報を、ユーザ毎に上記健康管理情報が格納されたデータベースから取得して上記端末装置に出力させる出力制御手段と、を備え、
    上記健康管理情報に含まれる情報は、複数種類に分類されており、
    上記複数種類の情報のうち、上記出力制御手段が出力させる情報の種類を選択する選択手段と、
    上記端末装置が予め定められたカテゴリの何れに属するか判定する判定手段とを更に備え、
    上記選択手段は、上記複数種類の情報のうち、上記判定手段が判定したカテゴリに応じた種類の情報を選択し、
    上記健康管理情報には、上記先天因子情報および上記後天因子情報に基づく当該ユーザの健康管理に関するアドバイスが含まれており、
    上記後天因子情報が更新された場合に、更新後の後天因子情報と上記先天因子情報とに基づくものとなるように、上記アドバイスの内容を更新する更新手段を更に備えていることを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1又は5に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  7. 請求項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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