JP2004110406A - 生活指導装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、自己判断でサプリメントを服用していた利用者は、栄養素の摂取不足・過多となる事態が頻繁に生じていた。また、複数種類のサプリメントを摂取する場合、その飲み合わせの影響を利用者が把握するのは困難であった。
【解決手段】そこで、本発明では、利用者各人に最適な営養補助食品を配布することで体内からの改善と、さらに、生活指導による体外からの改善を図ることを目標とする。
利用者各人への最適な営養補助食品の選択は、肥満遺伝子や、喫煙、アルコール摂取による影響を考慮して行われる。
【選択図】 図2
【解決手段】そこで、本発明では、利用者各人に最適な営養補助食品を配布することで体内からの改善と、さらに、生活指導による体外からの改善を図ることを目標とする。
利用者各人への最適な営養補助食品の選択は、肥満遺伝子や、喫煙、アルコール摂取による影響を考慮して行われる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生活指導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生活習慣の改善を誘導するシステムとしては、利用者の生活状況や尿検査の結果からストレス状態を考慮してアドバイスを提示する装置がある(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−311192号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アドバイスだけでは、その効果が現れるまでに時間を要し、利用者が改善努力をし続けることが困難となりうる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、この課題を解決するために、生活指導による体外からの改善に加えて、利用者各人に最適な営養補助食品を配布することで体内からの改善を図ることを目標とする。
【0006】
利用者各人への最適な営養補助食品の選択は、肥満遺伝子や、喫煙、アルコール摂取による影響を考慮して行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0008】
実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。
【0009】
実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。
【0010】
実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。
【0011】
実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。
【0012】
実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。
【0013】
実施形態6は、主に請求項6などについて説明する。
【0014】
実施形態7は、主に請求項7などについて説明する。
<<実施形態1>>
【0015】
<実施形態1:概要>
【0016】
実施形態1について説明する。
【0017】
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。本実施形態の生活指導装置は、スポーツクラブや、ドラッグストアなどの一角に設けられたカウンターに設置される場合が想定される。カウンター内には、利用者に渡されるサプリメントや、付随して行われることのある生活指導について教育を受けた専門のスタッフが待機している場合がある。
【0018】
利用者は、自分で、あるいは、専門スタッフの指示で利用者の身長、体重などの情報や尿検査などの結果(生体情報)を提出し、食事・運動・睡眠などの状況(生活情報)のアンケートを入力する。これを受けて、生活指導装置は、利用者に不足する栄養素が補給できるサプリメントを選択し、供給する。利用者は、このサプリメントを購入し、継続的に服用することで、健康維持、改善に努めることができる。
【0019】
<実施形態1:構成>
【0020】
本実施形態は、サプリメントを供給する生活指導装置である。本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示した。
【0021】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0022】
本件発明の構成要素である各部は、ハードウエア、ソフトウエア、ハードウエアとソフトウエアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺装置などから構成されるハードウエアと、これらのハードウエア上にて実行可能なソフトウエアを挙げることができる。
【0023】
具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。(本明細書の全体を通じて同様である。)
【0024】
「生体情報取得部」(0201)は、生体情報を取得する。「生体情報」は、利用者の生体に関する情報である。例えば、利用者の性別、身長、体重、血圧、既往症など利用者の申告により取得できる情報のほか、各種の検査結果によって得られる種々のデータが含まれるとしてもよい。
【0025】
「生活情報取得部」(0202)は、利用者に対するアンケート結果から生活情報を取得する。「生活情報」は、利用者の日常生活に関するデータである。例えば、食事の嗜好や、睡眠時間、運動量、ストレス状態に関するデータが該当する。これは、利用者の記入するアンケートや、専門スタッフによる面談によって取得する場合が想定される。
【0026】
「サプリメント出力部」(0203)は、前記生体情報取得部(0201)で取得した生体情報と、前記生活情報取得部(0202)で取得した生活情報とから、利用者に適したサプリメントに関する情報を出力する。サプリメントに関する情報の出力は、市販のサプリメントの組合せを指定することで行ってもよいし、実際に一定期間分のサプリメントを供給してもよい。
【0027】
実施形態1の具体例については、後述する実施形態3から7で述べる。
【0028】
<実施形態1:処理の流れ>
【0029】
図3は、実施形態1での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における生活指導方法は、以下に示すステップよりなる。
【0030】
まず、利用者の生体に関する情報である生体情報を取得する(生体情報取得ステップ S0301)。
【0031】
利用者に対するアンケート結果から日常生活に関するデータである生活情報を取得する(生活情報取得ステップ S0302)。
【0032】
前記生体情報取得ステップにて取得した生体情報と、前記生活情報取得ステップにて取得した生活情報とから、利用者に適したサプリメントに関する情報を出力する(サプリメント出力ステップ S0303)。
【0033】
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
【0034】
<実施形態1:効果>
【0035】
本実施形態は、利用者各人に最適のサプリメントに関する情報を出力する。これまで、自己判断でサプリメントを服用していた利用者は、栄養素の摂取不足・過多となる事態が頻繁に生じていたことが予想される。また、複数種類のサプリメントを摂取する場合、その飲み合わせの影響を利用者が把握するのは困難であった。しかし、本実施形態の生活指導装置は、自己の生活全般に加えて、各種検査結果をも加味されるため、最適のサプリメントの選択が行われる。つまり、最小限の服用によって、最大限の効果が現れるようなサプリメントの供給が期待でき、さらに飲み合わせによる悪影響の心配もなくなる。
【0036】
さらに、この生活指導装置をスポーツクラブや、ドラッグストアなどに設置することで、誰もが気軽にサプリメントの購入ができる。
<<実施形態2>>
【0037】
<実施形態2:概要>
【0038】
実施形態2について説明する。本実施形態は、生活指導データの出力を行うことに特徴を有する生活指導装置である。
【0039】
<実施形態2:構成>
【0040】
本実施形態での機能ブロックの一例を図4に示した。
【0041】
図4に示す本実施形態の「生活指導装置」(0400)は、「生体情報取得部」(0401)と、「生活情報取得部」(0402)と、「サプリメント出力部」(0403)と、さらに、「生活指導データ出力部」(0404)からなる。
【0042】
「生活指導データ出力部」(0404)は、前記生体情報取得部(0401)で取得した生体情報と、前記生活情報取得部(0402)で取得した生活情報とから、利用者の健康を維持、改善するための生活指導データを出力する。「生活指導データ」とは、生活指導のデータである。例えば、推奨する運動メニューや、食事の献立などが該当する。また、取得した生体情報がそのまま生活指導に役立つ場合には、生活指導データとなる場合もある。生活指導データの出力は、文書をプリントアウトすることによって出力するとしてもよいし、これに加えて専門スタッフがアドバイスを行うとしてもよい。
【0043】
その他の各部の処理は、実施形態1と同様である。
【0044】
<実施形態2:具体例>
【0045】
図5は、生活指導データの具体例を示したものである。(a)は利用者の体脂肪率やBMI(体格指数)を用いて、体格判定のパターンを示したものである。利用者の体脂肪率やBMI(体格指数)は、入力した身長、体重のデータから算出される。これらの判定結果より、体重の減量を勧めたり、体格の割に体脂肪率が高いいわゆるかくれ肥満に対して警告を発したりできる。
【0046】
(b)は、利用者の食生活における営養バランスを示したものである。これを見ると不足する栄養素が分かるので、補充するためのサプリメントに加えて、食事の内容を改善して食品で補充するためのアドバイスを行うことができる。
【0047】
<実施形態2:効果>
【0048】
本実施形態は、利用者各人に生活指導データを出力する。生活指導データを見ることで利用者は、自己の生活習慣を客観的に見直すことができ、サプリメントと相乗的な効果をあげることが期待できる。
<<実施形態3、4>>
【0049】
<実施形態3:概要>
【0050】
実施形態3について説明する。本実施形態は、生体情報が体内年齢に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0051】
<実施形態3:構成>
【0052】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0053】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0054】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、尿検査によって得られる体内年齢情報を取得する。「体内年齢情報」とは、体内年齢に関する情報である。体内年齢は、体の内部器官の老化度を示すものであり、実年齢と差異が生じる場合もありうる。内部器官の老化度は、尿検査等の結果によって判定される。例えば、体内年齢と実年齢とを比較して、その差異の度合いに応じてランク分けすることができる。体内年齢が実年齢と同じかそれより低く判定された場合には、問題がないといえる。一方、高く判断された場合には、ランクに応じて、生活改善のための注意勧告や、警告を発する。
【0055】
<実施形態4:概要>
【0056】
実施形態4について説明する。本実施形態は、体内年齢情報が酸化グアニンの定量分析の結果に基づいて判定されることに特徴を有する生活指導装置である。
【0057】
<実施形態4:構成>
【0058】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0059】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0060】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、酸化グアニンの定量分析の結果に基づいて判定する体内年齢情報を取得する。「グアニン」とは、DNAが遺伝情報を表す分子の一種である。グアニンが活性酸素によって酸化されることによって、老化のスピードを早めたり、ガンや動脈硬化などの生活習慣病(成人病)などを引き起こしたりする。この活性酸素を消去する物質として、酵素や、ミネラル、抗酸化成分が体内に備わっているが、この物質は日頃の生活習慣のバランスを崩すと、活性酸素により、酸化ストレスという物質を生じる。8−OHdGは、細胞中の遺伝子の構成成分がこの酸化ストレスに曝されると尿中に排出される物質である。この8−OHdGの濃度を測定することで酸化ストレスの大きさを把握でき、生活習慣の評価ができる。
【0061】
<実施形態4:具体例>
【0062】
図6は、生体情報である体内年齢の検査結果の具体例を示したものである。利用者は、事前に尿検査を行い、その結果を得ている。ここでは、酸化グアニンの定量分析を行うために、8−OHdGの尿中濃度を測定し、利用者の実年齢との比較を行う。ここでは、一例として、実測値が16.96と得られたが、利用者の実年齢である31歳の平均値は11.4であり、その開きは5.56ある。また、実測値/平均値で得られる体内年齢老化度も148.7%と、高い値が得られた。これにより、利用者の実年齢は31歳であるが、体内年齢は37歳と判定されている。これは体内年齢情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、抗酸化作用を有するサプリメントに関する情報を出力する。また、この結果に基づいて、実生活指導データとして、体内の酸化が進んでおり、このまま慢性化しないように生活改善をすることを促し、その方法をアドバイスすることができる。
【0063】
<実施形態3、4:効果>
【0064】
生体情報として体内年齢情報を用いることで、体内器官の老化度に応じて、より効果的なサプリメントを選択、出力することができる。また、利用者に体内年齢情報を生活指導データとして出力することで、実年齢との比較によってより客観的に体内器官の老化を認識させることができる。これにより、利用者の意識を高め、サプリメントの継続的な服用や、生活指導の遵守を行わせることができるため、より高い効果が期待できる。
<<実施形態5>>
【0065】
<実施形態5:概要>
【0066】
実施形態5について説明する。本実施形態は、生体情報が肥満遺伝子に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0067】
<実施形態5:構成>
【0068】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0069】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0070】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、DNA検査によって得られる肥満遺伝子情報を取得する。「肥満遺伝子情報」とは、肥満遺伝子に関する情報である。肥満遺伝子(β3アドレナリン受容体遺伝子)は、脂肪細胞での脂質分解を促す働きをし、太ることに関係する遺伝子である。肥満遺伝子体質検査の処置を施した遺伝子を、ゲル内にて電流を流し、紫外線により反応する箇所の違いを見て、遺伝子多型がみられるかどうかの判断を行う。多型がみられない場合には正常に脂肪分解が行えるが、多型がみられる場合には脂肪分解の働きが弱いことが多い。
【0071】
<実施形態5:具体例>
【0072】
図7は、生体情報である肥満遺伝子体質検査の結果の具体例を示したものである。利用者は、事前にDNA検査を行い、その結果を得ている。ここでは、肥満遺伝子情報として、肥満遺伝子(β3アドレナリン受容体遺伝子)に多型がみられるという結果が記されている。つまり、利用者は体質的に太りやすい要因を持っているといえる。これは肥満遺伝子情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、利用者に適したサプリメントや、食事での摂取カロリーを低めに、必要な運動量を多めに設定した生活指導データを出力することができる。
【0073】
<実施形態5:効果>
【0074】
生体情報として肥満遺伝子情報を用いることで、利用者の体質を認識し、最適なサプリメントと、生活指導データを出力することができる。肥満遺伝子に多型がみられたからといって必ず太るというわけではないが、自己の体質特性を知ることで、今までよりも効果的なダイエットや、健康維持に役立てることが可能となる。
<<実施形態6>>
【0075】
<実施形態6:概要>
【0076】
実施形態6について説明する。本実施形態は、生体情報がタバコ依存度に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0077】
<実施形態6:構成>
【0078】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0079】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0080】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、尿検査によって得られるコチニンの尿中濃度に基づいて判定するタバコ依存度情報を取得する。「タバコ依存度情報」とは、タバコ依存度に関する情報である。タバコ依存度は、喫煙等により体内に吸収されたニコチンの主代謝物であるコチニンの尿中濃度を測定し、判断する。そのコチニンの尿中濃度に応じてランク分けすることができる。コチニンの尿中濃度が低い場合には、問題がないといえる。一方、コチニンの尿中濃度が高い場合には、ランクに応じて、適したサプリメントと、生活改善のための注意勧告や、警告を発する。
【0081】
<実施形態6:具体例>
【0082】
図8は、生体情報であるタバコ依存度検査の結果の具体例を示したものである。利用者は、事前に尿検査を行い、その結果を得ている。ここでは、タバコ依存度はかなり高く、かなりのニコチンが残留しているという結果が記されている。これは、肺ガンや、動脈硬化になる可能性が高いといえる。これはタバコ依存度情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、適したサプリメントや、早急に本数を減らし、病気のリスクを減らすことを喚起する内容の生活指導データを出力する。また、禁煙のためのプログラムについても、合わせて生活指導データでアドバイスすることもある。
【0083】
<実施形態6:効果>
【0084】
生体情報としてタバコ依存度情報を用いることで、その段階に即した対処を行い、禁煙、節煙へと繋げることができる。さらに、生活指導装置で喫煙者の家族が利用することで、その影響を正しく理解できるため、喫煙する利用者が禁煙へのきっかけとすることもできる。
<<実施形態7>>
【0085】
<実施形態7:概要>
【0086】
実施形態7について説明する。本実施形態は、生体情報がアルコール体質特性に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0087】
<実施形態7:構成>
【0088】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0089】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0090】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、尿検査によって得られるアルコール解毒酵素に基づいて判定するアルコール体質情報を取得する。「アルコール体質情報」は、アルコールに対する体質特性に関する情報である。アルコールは肝臓のアセトアルデヒド脱水素酵素により分解され、無害な物質に変わる。アルコール体質検査のための処置を施した遺伝子を、ゲル内にて電流を流し、紫外線により反応する箇所の違いを見て、遺伝子のタイプの判断を行う。タイプ1/1の場合にはアルデヒドの分解が早くお酒に強いタイプであり、タイプ1/2の場合には中間で、タイプ2/2の場合にはアルデヒドの分解ができないお酒に弱いタイプである。
【0091】
<実施形態7:具体例>
【0092】
図9は、生体情報であるアルコール体質検査の結果の具体例を示したものである。利用者は、事前にDNA検査を行い、その結果を得ている。ここでは、アルコール体質情報として、アセトアルデヒド脱水素酵素遺伝子のタイプが1/1であるという結果が記されている。つまり、利用者は体質的にアルデヒドの分解が早く、お酒に強いといえる。しかし、このような利用者は、逆にアルコール依存症になりやすい傾向がある。また、アルコール度数の強いお酒を大量に飲むと、食道ガンや、咽頭ガンになく確率が高い。これはアルコール体質情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、生活指導データとして、飲酒の適量を定め、適したサプリメントに関する情報を出力することができる。
【0093】
<実施形態7:効果>
【0094】
生体情報としてアルコール体質情報を用いることで、利用者の体質を認識し、最適なサプリメントと、生活指導データを出力することができる。アルコール体質遺伝子のタイプを認識することで、適量を守り、百薬の長としてや、健康維持に役立てることが可能となる。
【発明の効果】
本実施形態は、利用者各人に最適のサプリメントに関する情報を出力する。これまで、自己判断でサプリメントを服用していた利用者は、栄養素の摂取不足・過多となる事態が頻繁に生じていたことが予想される。また、複数種類のサプリメントを摂取する場合、その飲み合わせの影響を利用者が把握するのは困難であった。しかし、本実施形態の生活指導装置は、自己の生活全般に加えて、各種検査結果をも加味されるため、最適のサプリメントの選択が行われる。つまり、最小限の服用によって、最大限の効果が現れるようなサプリメントの供給が期待でき、さらに飲み合わせによる悪影響の心配もなくなる。
【0095】
さらに、この生活指導装置をスポーツクラブや、ドラッグストアなどに設置することで、誰もが気軽にサプリメントの購入ができる。
【0096】
加えて、利用者各人に生活指導データを出力することもできる。生活指導データを見ることで利用者は、自己の生活習慣を客観的に見直すことができ、サプリメントと相乗的な効果をあげることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図4】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図5】実施形態2での生活指導データの具体例を示した図
【図6】実施形態4での体内年齢の検査結果の具体例を示した図
【図7】実施形態5での肥満遺伝子体質検査の結果の具体例を示した図
【図8】実施形態6でのタバコ依存度検査の結果の具体例を示した図
【図9】実施形態7でのアルコール体質検査の結果の具体例を示した図
【符号の説明】
0200 生活指導装置
0201 生体情報取得部
0202 生活情報取得部
0203 サプリメント出力部
【発明の属する技術分野】
本発明は生活指導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生活習慣の改善を誘導するシステムとしては、利用者の生活状況や尿検査の結果からストレス状態を考慮してアドバイスを提示する装置がある(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−311192号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アドバイスだけでは、その効果が現れるまでに時間を要し、利用者が改善努力をし続けることが困難となりうる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、この課題を解決するために、生活指導による体外からの改善に加えて、利用者各人に最適な営養補助食品を配布することで体内からの改善を図ることを目標とする。
【0006】
利用者各人への最適な営養補助食品の選択は、肥満遺伝子や、喫煙、アルコール摂取による影響を考慮して行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0008】
実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。
【0009】
実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。
【0010】
実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。
【0011】
実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。
【0012】
実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。
【0013】
実施形態6は、主に請求項6などについて説明する。
【0014】
実施形態7は、主に請求項7などについて説明する。
<<実施形態1>>
【0015】
<実施形態1:概要>
【0016】
実施形態1について説明する。
【0017】
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。本実施形態の生活指導装置は、スポーツクラブや、ドラッグストアなどの一角に設けられたカウンターに設置される場合が想定される。カウンター内には、利用者に渡されるサプリメントや、付随して行われることのある生活指導について教育を受けた専門のスタッフが待機している場合がある。
【0018】
利用者は、自分で、あるいは、専門スタッフの指示で利用者の身長、体重などの情報や尿検査などの結果(生体情報)を提出し、食事・運動・睡眠などの状況(生活情報)のアンケートを入力する。これを受けて、生活指導装置は、利用者に不足する栄養素が補給できるサプリメントを選択し、供給する。利用者は、このサプリメントを購入し、継続的に服用することで、健康維持、改善に努めることができる。
【0019】
<実施形態1:構成>
【0020】
本実施形態は、サプリメントを供給する生活指導装置である。本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示した。
【0021】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0022】
本件発明の構成要素である各部は、ハードウエア、ソフトウエア、ハードウエアとソフトウエアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺装置などから構成されるハードウエアと、これらのハードウエア上にて実行可能なソフトウエアを挙げることができる。
【0023】
具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。(本明細書の全体を通じて同様である。)
【0024】
「生体情報取得部」(0201)は、生体情報を取得する。「生体情報」は、利用者の生体に関する情報である。例えば、利用者の性別、身長、体重、血圧、既往症など利用者の申告により取得できる情報のほか、各種の検査結果によって得られる種々のデータが含まれるとしてもよい。
【0025】
「生活情報取得部」(0202)は、利用者に対するアンケート結果から生活情報を取得する。「生活情報」は、利用者の日常生活に関するデータである。例えば、食事の嗜好や、睡眠時間、運動量、ストレス状態に関するデータが該当する。これは、利用者の記入するアンケートや、専門スタッフによる面談によって取得する場合が想定される。
【0026】
「サプリメント出力部」(0203)は、前記生体情報取得部(0201)で取得した生体情報と、前記生活情報取得部(0202)で取得した生活情報とから、利用者に適したサプリメントに関する情報を出力する。サプリメントに関する情報の出力は、市販のサプリメントの組合せを指定することで行ってもよいし、実際に一定期間分のサプリメントを供給してもよい。
【0027】
実施形態1の具体例については、後述する実施形態3から7で述べる。
【0028】
<実施形態1:処理の流れ>
【0029】
図3は、実施形態1での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における生活指導方法は、以下に示すステップよりなる。
【0030】
まず、利用者の生体に関する情報である生体情報を取得する(生体情報取得ステップ S0301)。
【0031】
利用者に対するアンケート結果から日常生活に関するデータである生活情報を取得する(生活情報取得ステップ S0302)。
【0032】
前記生体情報取得ステップにて取得した生体情報と、前記生活情報取得ステップにて取得した生活情報とから、利用者に適したサプリメントに関する情報を出力する(サプリメント出力ステップ S0303)。
【0033】
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
【0034】
<実施形態1:効果>
【0035】
本実施形態は、利用者各人に最適のサプリメントに関する情報を出力する。これまで、自己判断でサプリメントを服用していた利用者は、栄養素の摂取不足・過多となる事態が頻繁に生じていたことが予想される。また、複数種類のサプリメントを摂取する場合、その飲み合わせの影響を利用者が把握するのは困難であった。しかし、本実施形態の生活指導装置は、自己の生活全般に加えて、各種検査結果をも加味されるため、最適のサプリメントの選択が行われる。つまり、最小限の服用によって、最大限の効果が現れるようなサプリメントの供給が期待でき、さらに飲み合わせによる悪影響の心配もなくなる。
【0036】
さらに、この生活指導装置をスポーツクラブや、ドラッグストアなどに設置することで、誰もが気軽にサプリメントの購入ができる。
<<実施形態2>>
【0037】
<実施形態2:概要>
【0038】
実施形態2について説明する。本実施形態は、生活指導データの出力を行うことに特徴を有する生活指導装置である。
【0039】
<実施形態2:構成>
【0040】
本実施形態での機能ブロックの一例を図4に示した。
【0041】
図4に示す本実施形態の「生活指導装置」(0400)は、「生体情報取得部」(0401)と、「生活情報取得部」(0402)と、「サプリメント出力部」(0403)と、さらに、「生活指導データ出力部」(0404)からなる。
【0042】
「生活指導データ出力部」(0404)は、前記生体情報取得部(0401)で取得した生体情報と、前記生活情報取得部(0402)で取得した生活情報とから、利用者の健康を維持、改善するための生活指導データを出力する。「生活指導データ」とは、生活指導のデータである。例えば、推奨する運動メニューや、食事の献立などが該当する。また、取得した生体情報がそのまま生活指導に役立つ場合には、生活指導データとなる場合もある。生活指導データの出力は、文書をプリントアウトすることによって出力するとしてもよいし、これに加えて専門スタッフがアドバイスを行うとしてもよい。
【0043】
その他の各部の処理は、実施形態1と同様である。
【0044】
<実施形態2:具体例>
【0045】
図5は、生活指導データの具体例を示したものである。(a)は利用者の体脂肪率やBMI(体格指数)を用いて、体格判定のパターンを示したものである。利用者の体脂肪率やBMI(体格指数)は、入力した身長、体重のデータから算出される。これらの判定結果より、体重の減量を勧めたり、体格の割に体脂肪率が高いいわゆるかくれ肥満に対して警告を発したりできる。
【0046】
(b)は、利用者の食生活における営養バランスを示したものである。これを見ると不足する栄養素が分かるので、補充するためのサプリメントに加えて、食事の内容を改善して食品で補充するためのアドバイスを行うことができる。
【0047】
<実施形態2:効果>
【0048】
本実施形態は、利用者各人に生活指導データを出力する。生活指導データを見ることで利用者は、自己の生活習慣を客観的に見直すことができ、サプリメントと相乗的な効果をあげることが期待できる。
<<実施形態3、4>>
【0049】
<実施形態3:概要>
【0050】
実施形態3について説明する。本実施形態は、生体情報が体内年齢に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0051】
<実施形態3:構成>
【0052】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0053】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0054】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、尿検査によって得られる体内年齢情報を取得する。「体内年齢情報」とは、体内年齢に関する情報である。体内年齢は、体の内部器官の老化度を示すものであり、実年齢と差異が生じる場合もありうる。内部器官の老化度は、尿検査等の結果によって判定される。例えば、体内年齢と実年齢とを比較して、その差異の度合いに応じてランク分けすることができる。体内年齢が実年齢と同じかそれより低く判定された場合には、問題がないといえる。一方、高く判断された場合には、ランクに応じて、生活改善のための注意勧告や、警告を発する。
【0055】
<実施形態4:概要>
【0056】
実施形態4について説明する。本実施形態は、体内年齢情報が酸化グアニンの定量分析の結果に基づいて判定されることに特徴を有する生活指導装置である。
【0057】
<実施形態4:構成>
【0058】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0059】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0060】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、酸化グアニンの定量分析の結果に基づいて判定する体内年齢情報を取得する。「グアニン」とは、DNAが遺伝情報を表す分子の一種である。グアニンが活性酸素によって酸化されることによって、老化のスピードを早めたり、ガンや動脈硬化などの生活習慣病(成人病)などを引き起こしたりする。この活性酸素を消去する物質として、酵素や、ミネラル、抗酸化成分が体内に備わっているが、この物質は日頃の生活習慣のバランスを崩すと、活性酸素により、酸化ストレスという物質を生じる。8−OHdGは、細胞中の遺伝子の構成成分がこの酸化ストレスに曝されると尿中に排出される物質である。この8−OHdGの濃度を測定することで酸化ストレスの大きさを把握でき、生活習慣の評価ができる。
【0061】
<実施形態4:具体例>
【0062】
図6は、生体情報である体内年齢の検査結果の具体例を示したものである。利用者は、事前に尿検査を行い、その結果を得ている。ここでは、酸化グアニンの定量分析を行うために、8−OHdGの尿中濃度を測定し、利用者の実年齢との比較を行う。ここでは、一例として、実測値が16.96と得られたが、利用者の実年齢である31歳の平均値は11.4であり、その開きは5.56ある。また、実測値/平均値で得られる体内年齢老化度も148.7%と、高い値が得られた。これにより、利用者の実年齢は31歳であるが、体内年齢は37歳と判定されている。これは体内年齢情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、抗酸化作用を有するサプリメントに関する情報を出力する。また、この結果に基づいて、実生活指導データとして、体内の酸化が進んでおり、このまま慢性化しないように生活改善をすることを促し、その方法をアドバイスすることができる。
【0063】
<実施形態3、4:効果>
【0064】
生体情報として体内年齢情報を用いることで、体内器官の老化度に応じて、より効果的なサプリメントを選択、出力することができる。また、利用者に体内年齢情報を生活指導データとして出力することで、実年齢との比較によってより客観的に体内器官の老化を認識させることができる。これにより、利用者の意識を高め、サプリメントの継続的な服用や、生活指導の遵守を行わせることができるため、より高い効果が期待できる。
<<実施形態5>>
【0065】
<実施形態5:概要>
【0066】
実施形態5について説明する。本実施形態は、生体情報が肥満遺伝子に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0067】
<実施形態5:構成>
【0068】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0069】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0070】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、DNA検査によって得られる肥満遺伝子情報を取得する。「肥満遺伝子情報」とは、肥満遺伝子に関する情報である。肥満遺伝子(β3アドレナリン受容体遺伝子)は、脂肪細胞での脂質分解を促す働きをし、太ることに関係する遺伝子である。肥満遺伝子体質検査の処置を施した遺伝子を、ゲル内にて電流を流し、紫外線により反応する箇所の違いを見て、遺伝子多型がみられるかどうかの判断を行う。多型がみられない場合には正常に脂肪分解が行えるが、多型がみられる場合には脂肪分解の働きが弱いことが多い。
【0071】
<実施形態5:具体例>
【0072】
図7は、生体情報である肥満遺伝子体質検査の結果の具体例を示したものである。利用者は、事前にDNA検査を行い、その結果を得ている。ここでは、肥満遺伝子情報として、肥満遺伝子(β3アドレナリン受容体遺伝子)に多型がみられるという結果が記されている。つまり、利用者は体質的に太りやすい要因を持っているといえる。これは肥満遺伝子情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、利用者に適したサプリメントや、食事での摂取カロリーを低めに、必要な運動量を多めに設定した生活指導データを出力することができる。
【0073】
<実施形態5:効果>
【0074】
生体情報として肥満遺伝子情報を用いることで、利用者の体質を認識し、最適なサプリメントと、生活指導データを出力することができる。肥満遺伝子に多型がみられたからといって必ず太るというわけではないが、自己の体質特性を知ることで、今までよりも効果的なダイエットや、健康維持に役立てることが可能となる。
<<実施形態6>>
【0075】
<実施形態6:概要>
【0076】
実施形態6について説明する。本実施形態は、生体情報がタバコ依存度に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0077】
<実施形態6:構成>
【0078】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0079】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0080】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、尿検査によって得られるコチニンの尿中濃度に基づいて判定するタバコ依存度情報を取得する。「タバコ依存度情報」とは、タバコ依存度に関する情報である。タバコ依存度は、喫煙等により体内に吸収されたニコチンの主代謝物であるコチニンの尿中濃度を測定し、判断する。そのコチニンの尿中濃度に応じてランク分けすることができる。コチニンの尿中濃度が低い場合には、問題がないといえる。一方、コチニンの尿中濃度が高い場合には、ランクに応じて、適したサプリメントと、生活改善のための注意勧告や、警告を発する。
【0081】
<実施形態6:具体例>
【0082】
図8は、生体情報であるタバコ依存度検査の結果の具体例を示したものである。利用者は、事前に尿検査を行い、その結果を得ている。ここでは、タバコ依存度はかなり高く、かなりのニコチンが残留しているという結果が記されている。これは、肺ガンや、動脈硬化になる可能性が高いといえる。これはタバコ依存度情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、適したサプリメントや、早急に本数を減らし、病気のリスクを減らすことを喚起する内容の生活指導データを出力する。また、禁煙のためのプログラムについても、合わせて生活指導データでアドバイスすることもある。
【0083】
<実施形態6:効果>
【0084】
生体情報としてタバコ依存度情報を用いることで、その段階に即した対処を行い、禁煙、節煙へと繋げることができる。さらに、生活指導装置で喫煙者の家族が利用することで、その影響を正しく理解できるため、喫煙する利用者が禁煙へのきっかけとすることもできる。
<<実施形態7>>
【0085】
<実施形態7:概要>
【0086】
実施形態7について説明する。本実施形態は、生体情報がアルコール体質特性に関する情報であることに特徴を有する生活指導装置である。
【0087】
<実施形態7:構成>
【0088】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに図2、4に示したとおりである。
【0089】
図2に示す本実施形態の「生活指導装置」(0200)は、「生体情報取得部」(0201)と、「生活情報取得部」(0202)と、「サプリメント出力部」(0203)からなる。
【0090】
「生体情報取得部」(0201)は、前記生体情報として、尿検査によって得られるアルコール解毒酵素に基づいて判定するアルコール体質情報を取得する。「アルコール体質情報」は、アルコールに対する体質特性に関する情報である。アルコールは肝臓のアセトアルデヒド脱水素酵素により分解され、無害な物質に変わる。アルコール体質検査のための処置を施した遺伝子を、ゲル内にて電流を流し、紫外線により反応する箇所の違いを見て、遺伝子のタイプの判断を行う。タイプ1/1の場合にはアルデヒドの分解が早くお酒に強いタイプであり、タイプ1/2の場合には中間で、タイプ2/2の場合にはアルデヒドの分解ができないお酒に弱いタイプである。
【0091】
<実施形態7:具体例>
【0092】
図9は、生体情報であるアルコール体質検査の結果の具体例を示したものである。利用者は、事前にDNA検査を行い、その結果を得ている。ここでは、アルコール体質情報として、アセトアルデヒド脱水素酵素遺伝子のタイプが1/1であるという結果が記されている。つまり、利用者は体質的にアルデヒドの分解が早く、お酒に強いといえる。しかし、このような利用者は、逆にアルコール依存症になりやすい傾向がある。また、アルコール度数の強いお酒を大量に飲むと、食道ガンや、咽頭ガンになく確率が高い。これはアルコール体質情報(生体情報)として生活指導装置に取得される。そして、これと生活情報とから、生活指導データとして、飲酒の適量を定め、適したサプリメントに関する情報を出力することができる。
【0093】
<実施形態7:効果>
【0094】
生体情報としてアルコール体質情報を用いることで、利用者の体質を認識し、最適なサプリメントと、生活指導データを出力することができる。アルコール体質遺伝子のタイプを認識することで、適量を守り、百薬の長としてや、健康維持に役立てることが可能となる。
【発明の効果】
本実施形態は、利用者各人に最適のサプリメントに関する情報を出力する。これまで、自己判断でサプリメントを服用していた利用者は、栄養素の摂取不足・過多となる事態が頻繁に生じていたことが予想される。また、複数種類のサプリメントを摂取する場合、その飲み合わせの影響を利用者が把握するのは困難であった。しかし、本実施形態の生活指導装置は、自己の生活全般に加えて、各種検査結果をも加味されるため、最適のサプリメントの選択が行われる。つまり、最小限の服用によって、最大限の効果が現れるようなサプリメントの供給が期待でき、さらに飲み合わせによる悪影響の心配もなくなる。
【0095】
さらに、この生活指導装置をスポーツクラブや、ドラッグストアなどに設置することで、誰もが気軽にサプリメントの購入ができる。
【0096】
加えて、利用者各人に生活指導データを出力することもできる。生活指導データを見ることで利用者は、自己の生活習慣を客観的に見直すことができ、サプリメントと相乗的な効果をあげることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図4】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図5】実施形態2での生活指導データの具体例を示した図
【図6】実施形態4での体内年齢の検査結果の具体例を示した図
【図7】実施形態5での肥満遺伝子体質検査の結果の具体例を示した図
【図8】実施形態6でのタバコ依存度検査の結果の具体例を示した図
【図9】実施形態7でのアルコール体質検査の結果の具体例を示した図
【符号の説明】
0200 生活指導装置
0201 生体情報取得部
0202 生活情報取得部
0203 サプリメント出力部
Claims (7)
- 利用者の生体に関する情報である生体情報を取得する生体情報取得部と、
利用者に対するアンケート結果から日常生活に関するデータである生活情報を取得する生活情報取得部と、
前記生体情報取得部で取得した生体情報と、前記生活情報取得部で取得した生活情報とから、利用者に適したサプリメントに関する情報を出力するサプリメント出力部と、
を有する生活指導装置。 - 前記生体情報取得部で取得した生体情報と、前記生活情報取得部で取得した生活情報とから、利用者の健康を維持、改善するための生活指導のデータである生活指導データを出力する生活指導データ出力部
をさらに有する請求項1に記載の生活指導装置。 - 前記生体情報は、尿検査によって得られる体内年齢に関する情報である体内年齢情報である請求項1又は2に記載の生活指導装置。
- 前記体内年齢情報は、前記尿検査により得られる酸化グアニンの定量分析の結果に基づいて判定する請求項3に記載の生活指導装置。
- 前記生体情報は、DNA検査によって得られる肥満遺伝子に関する情報である肥満遺伝子情報である請求項1又は2に記載の生活指導装置。
- 前記生体情報は、尿検査によって得られるコチニンの尿中濃度に基づいて判定するタバコへの依存度の情報であるタバコ依存度情報である請求項1又は2に記載の生活指導装置。
- 前記生体情報は、尿検査によって得られるアルコール解毒酵素に基づいて判定するアルコールに対する体質特性に関する情報であるアルコール体質情報である請求項1又は2に記載の生活指導装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-09-18 JP JP2002272081A patent/JP2004110406A/ja active Pending
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