JP6607382B2 - パテ組成物及びこれを用いた補修塗装方法 - Google Patents
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Description
不飽和ポリエステル樹脂(A)、重合性不飽和化合物(B)および着色顔料(C)を含んでなり、重合性不飽和化合物(B)が、1分子中に重合性不飽和基と多環状エーテル構造を有する化合物であって、
不飽和ポリエステル樹脂(A)固形分100質量部を基準として、化合物(B)が1〜150質量部、着色顔料(C)が1〜150質量部の範囲内にあることを特徴とするノンスチレン型のパテ組成物、塗装体の損傷部に該パテ組成物を充填し、乾燥させた後にパテ層を研磨し、その上に補修用塗料組成物を塗装する補修塗装方法に関する。
本発明に使用される不飽和ポリエステル樹脂(A)としては、従来から塗料やパテに用いられているものを制限なく使用することができる。
本発明において、重合性不飽和化合物(B)は、塗布時には組成物の粘度を低くせしめて塗布作業性を向上させつつ、かつ、膜形成成分ともなりうる反応性希釈剤として作用するものであり、重合性不飽和基を有する化合物である。
本発明のパテ組成物は、パテ層の下地隠蔽性及び研磨作業性の点から着色顔料(C)を含む。着色顔料(C)としては塗料用として用いられる従来公知の着色顔料を使用できるが、特に好適には、チタン白、ベンガラ、カーボンブラック、鉄黒などを挙げることができる。
本発明のパテ組成物は、不飽和ポリエステル樹脂(A)、重合性不飽和化合物(B)および着色顔料(C)を含み、
不飽和ポリエステル樹脂(A)固形分100質量部を基準として、
化合物(B)が1〜150質量部の範囲内にあり、好ましくは5〜90質量部、
着色顔料(C)が1〜150質量部の範囲内にあり、好ましくは5〜90質量部の範囲内にあることを特徴とする。
本発明のパテ組成物は脱水剤を含むことが好ましい。これによりパテ層の表面乾燥性、耐水性、付着性の経時による低下を抑制し、安定した品質のパテ組成物を得ることができるからである。
本発明のパテ組成物には、多価金属化合物を含有することが適している。多価金属化合物を含むことによって上記不飽和ポリエステル樹脂(A)と共に強固な、耐水付着性に優れたパテ層を形成できる効果がある。
該塗装体の損傷部を中心に必要によりその周囲までサンディングを行い、該損傷部にパテ組成物をヘラ等で充填し、常温乾燥または強制乾燥により塗膜内部まで硬化することができる。
製造例1
攪拌機、ガス導入管、精留塔、温度計、減圧装置及び還流冷却器を備えた2リットルの四つ口フラスコに、ジエチレングリコール397.5部、ジプロピレングリコール134部、フマル酸580部、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル256部、及びハイドロキノン0.5部を入れ、窒素ガスを吹き込みながら150℃に加熱後、180℃まで昇温した。つづいて同温度で精留塔を水分離器に換え、トルエンを還流させて縮合反応を行ない、反応終了時にはトルエンを減圧下で除いて、酸価35mgKOH/g、重量平均分子量3,000の不飽和ポリエステル樹脂(A)を得た。
実施例1〜20および比較例1〜3
下記表1の配合組成となるように各組成物を配合し、均一となるように高速混練機で20分間混合分散させて、攪拌し、パテベースを得た。次いで、シクロヘキサノンパーオキサイドを表1記載の配合量で添加し、均一に混合し、パテ組成物を得た。尚、表中の不飽和ポリエステル樹脂(A)の量(部)は固形分の量である。
「SPCC−SB」(日本テストパネル(株)製、鉄板)の表面を耐水ペーパー#240で軽く研磨し、これを基材面とした。上記で得られた各パテ組成物を各基材面上にヘラで塗布し、ならして2mm厚に塗布したものを試験塗板とし、下記評価試験に供した。結果を表1に併せて示す。
上記で得た各パテ組成物について下記の評価方法、基準にて試験を行った。その結果を表1に併せて示す。
(*)ヘラ付け性
各パテベースと硬化剤を混合し、ヘラを用いて試験片にヘラ付けをする。その時のノビ、ヘラ切れ、ヘラサバキを調べた。
○:良好、
△:若干不良、
×:不良。
(*)乾燥性
各試験塗板を常温(20℃)で40分間放置後、各試験板の表面のタックおよび内部の硬化度合を指触にて調べた
◎:良好、
○:表面に若干タックあり、
△:表面に若干タックあり、内部も若干硬化不良、
×:表面にタックあり、内部も硬化不良。
(*)皮張り性
各パテベース20gをアルミ等の直径5cm程の皿にとり、40℃の雰囲気に10日間放置後(開放系)、パテ表面の皮張りの程度を調べた。
○:皮張りなく良好、
△:皮張り若干あり、やや不良、
×:皮張りあり不良。
(*)耐水付着性
上記試験塗板を室温(20℃)で6時間放置して乾燥させた後、塗面を#400耐水ペーパーで軽く研磨し、「レタンPG80ホワイトベース」(商品名、アクリルウレタン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント(株)社製)を乾燥膜厚50μmになるようにスプレー塗装し、60℃で30分間乾燥させて各塗装板を得た。各塗装板を80℃の水に1日間浸漬した後、水中より取り出し、これを中央部より折り曲げて、折り曲げ部の塗膜状態を観察した。
○:良好、
△:塗膜が鋼板−パテ間から僅かに剥離している、
×:塗膜が鋼板−パテ間から完全に剥離している。
Claims (7)
- 不飽和ポリエステル樹脂(A)、重合性不飽和化合物(B)および着色顔料(C)を含んでなり、重合性不飽和化合物(B)が、1分子中に重合性不飽和基と多環状エーテル構造を有する化合物であって、
不飽和ポリエステル樹脂(A)固形分100質量部を基準として、化合物(B)が1〜150質量部、着色顔料(C)が1〜150質量部の範囲内にあることを特徴とするノンスチレン型のパテ組成物。 - 重合性不飽和化合物(B)以外のその他の重合性不飽和化合物を含み、該その他の重合性不飽和化合物がその成分の一部としてヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはジシクロペンテニル基含有重合性不飽和化合物を含む、請求項1又は2に記載のパテ組成物。
- 脱水剤をさらに含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のパテ組成物。
- 多価金属化合物をさらに含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のパテ組成物。
- 硬化剤として有機過酸化物をさらに含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のパテ組成物。
- 塗装体の損傷部に請求項1〜6のいずれか1項に記載のパテ組成物を充填し、乾燥させた後にパテ層を研磨し、その上に補修用塗料組成物を塗装する補修塗装方法。
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