JP4911485B2 - 不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、硬化性及び乾燥性に優れた不飽和ポリエステル樹脂組成物に関する。本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、塗料や補修用のパテとして有用である。
一般的に不飽和ポリエステル樹脂は、他の樹脂に比べ比較的安価であり、また常温でも短時間で硬化するため作業性にすぐれ、さらに主原料の選択によって種々のすぐれた物理的及び化学的特性を有するため、例えば自動車及び車両補修用パテ、木工用塗料、成形物、シーリング材など各種用途に広く使用されている。これらの用途に使用されている不飽和ポリエステル樹脂組成物は、(1)常温で速やかに硬化し、表面乾燥性にすぐれていること、(2)基材との付着性にすぐれていること等の性能が要求される。特に前記(1)の常温での表面乾燥性は作業性の重要な要素となっている。
上記要求に応えるべく、特許文献1には、不飽和ポリエステル樹脂と硬化促進剤としての特定のアミン系触媒を含む樹脂組成物が記載されている。しかしながら該組成物によれば、硬化性や乾燥性に優れた塗膜が形成されるものの、該組成物から形成される塗膜の塗面上に上塗り塗料を塗装した場合、熱又は光の負荷により該上塗り塗膜が黄変することがあった。
特開2001−335683号公報
本発明の目的は、パテなどの用途に用いた場合の硬化性や乾燥性に優れ、さらに上塗り塗装を行っても黄変等の不具合が生じることのない不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記した課題を解決するにあたって、硬化促進剤として特定の芳香族アミン化合物を使用することにより、用途によって黄変等の不具合を生じることなく、硬化性や乾燥性に優れた不飽和ポリエステル樹脂組成物が得られることを見出し本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、多価アルコールのアリルエーテル単位、テレフタル酸単位、及びエチレングリコール単位を樹脂骨格中に導入してなるものであって、多価アルコールのアリルエーテル単位を全構造単位の合計モル数に基づいて5〜50モル%、テレフタル酸単位を全構造単位の合計モル数に基づいて1〜30モル%、エチレングリコール単位を全構造単位の合計モル数に基づいて3〜60モル%含有する不飽和ポリエステル樹脂(A)、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを含有する重合性不飽和化合物(B)、及び下式(1)で表される芳香族アミン(C)を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物を含むパテ組成物であって、該芳香族アミン(C)を、不飽和ポリエステル樹脂(A)及び重合性不飽和化合物(B)の合計固形分100重量部に対して0.01〜2.0重量部の範囲内で含有することを特徴とするパテ組成物に関する。

Figure 0004911485
[式中、R、Rは、同一又は異なって、水素、ヒドロキシル基、炭素数1〜5の置換していてもよいアルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、Rは水素、炭素数1〜20の置換していてもよいアルキル基、又はアリール基を表す]
本発明によれば、硬化性や乾燥性に優れた不飽和ポリエステル樹脂組成物が得られるものであり、該組成物を塗料やパテの用途に用いると、得られる塗膜の乾燥性が良好で、且つ上塗り塗装後の仕上り面も黄変することなく良好な外観を有するものである。また、厚塗りにした際の内部乾燥性にも優れ、基材や上塗り塗料に対する付着性にも優れている。
本発明において使用される不飽和ポリエステル樹脂(A)としては、従来より塗料やパテに用いられているものであれば特に制限なく適用でき、通常、不飽和多塩基酸を含む多塩基酸と多価アルコールとの縮合反応によって得られるものが使用できる。
不飽和多塩基酸としては、例えばマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、テトラヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、無水ヘット酸、無水ハイミック酸等が挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
上記不飽和多塩基酸には、飽和多塩基酸を併用してもよく、該飽和多塩基酸としては、例えば、フタル酸、無水フタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン2酸,2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物、4,4´−ビフェニルジカルボン酸、またこれらのジアルキルエステル等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、水素化ビスフェノ−ルA、1,4−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、ビスフェノ−ルAとプロピレンオキシドまたはエチレンオキシドの付加物、1,2,3,4−テトラヒドロキシブタン、グリセリン、トリメチロ−ルプロパン、1,3−プロパンジオ−ル、1,2−シクロヘキサングリコ−ル、1,3−シクロヘキサングリコ−ル、1,4−シクロヘキサングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、パラキシレングリコ−ル、ビシクロヘキシル−4,4´−ジオ−ル、2,6−デカリングリコ−ル、2,7−デカリングリコ−ル、ビスヒドロキシエチルテレフタレート等が挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
上記不飽和ポリエステル樹脂(A)は、最終的に得られる塗膜の表面乾燥性を向上させるために、その製造原料として多価アルコールのアリルエーテルなどの水酸基を有するアリル化合物を使用することが望ましい。該アリル化合物としては、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテル、トリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル、ジプロピレングリコールモノアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノアリルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリルエーテル、1、2−ブチレングリコールモノアリルエーテル、1、3−ブチレングリコールモノアリルエーテル、ヘキシレングリコールモノアリルエーテル、オクチレングリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、グリセリンジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル等を挙げることができる。
また上記不飽和ポリエステル樹脂(A)は、必要に応じて脂肪酸により変性されてもいてもよい。該脂肪酸としては、乾性油脂肪酸及び/又は半乾性油脂肪酸が好適であり、例えば、魚油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、大豆油脂肪酸・ゴマ油脂肪酸・ケシ油脂肪酸、エノ油脂肪酸、麻実油脂肪酸、ブドウ核油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、クルミ油脂肪酸、ゴム種油脂肪酸、ハイジエン脂肪酸等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
本発明では不飽和ポリエステル樹脂(A)として、特に硬化性及び耐水性、密着性などの点から、多価アルコールのアリルエーテル単位、テレフタル酸単位、及びエチレングリコール単位を樹脂骨格中に導入してなるものが好適に使用できる。その場合、硬化性、表面乾燥性の点からは、多価アルコールのアリルエーテル単位を全構造単位の合計モル数に基づいて5〜50モル%、好ましくは10〜35モル%含有することが望ましい。また耐水性や密着性の点からは、テレフタル酸単位を全構造単位の合計モル数に基づいて1〜30モル%、好ましくは3〜20モル%含有することが望ましく、不飽和ポリエステル樹脂の合成のし易さからは、エチレングリコール単位を全構造単位の合計モル数に基づいて3〜60モル%、好ましくは5〜40モル%含有することが望ましい。このような不飽和ポリエステル樹脂を用いた場合には、後述の(B)成分として2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有モノマーを用いたパテであっても、耐水性が低下することなく、硬化性、乾燥性、特に暴露後の鋼板面への密着性にも優れたパテ塗膜を形成することが可能である。
これらの構造単位の不飽和ポリエステル樹脂(A)への導入は、上述の多価アルコールのアリルエーテル、テレフタル酸、及びエチレングリコールを夫々製造原料として、さらに他の多塩基酸や多価アルコールと縮合反応を行うことができる。テレフタル酸単位及びエチレングリコール単位については、アリルエーテル基の反応を抑制する温度下での縮合反応とする点から、特にビスヒドロキシエチルテレフタレートを多価アルコール製造原料として用いることによって両方の構成単位を容易に1段階で導入することが可能である。ビスヒドロキシエチルテレフタレートとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)の分解再生物を用いることも可能である。
また本発明では不飽和ポリエステル樹脂(A)として、特に硬化性及び耐水性、密着性などの点から、多価アルコール成分中の1〜40モル%、好ましくは5〜25モル%がビスフェノ−ルAとプロピレンオキシドまたはエチレンオキシドの付加物で、5〜50モル%、好ましくは10〜35モル%が上述の多価アルコールのアリルエーテルである不飽和ポリエステル樹脂も好適に使用できる。
上記不飽和ポリエステル樹脂(A)は、定法によって製造することができ、例えば、前記不飽和多塩基酸と多価アルコールを含む成分を窒素雰囲気下で縮合反応させることにより得られる。縮合反応時の加熱温度は、140〜250℃、好ましくは160〜200℃の範囲内であることがゲル化防止の点から望ましい。得られた不飽和ポリエステル樹脂(A)の重量平均分子量は、1,000〜10,0000、好ましくは2,000〜50,000の範囲内であることが好ましく、酸価は、0〜100mgKOH/g、好ましくは10〜50mgKOH/g、さらに好ましくは20〜40mgKOH/gの範囲内である。尚、本発明において重量平均分子量とはゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定し、ポリスチレン換算した値である。
本発明において重合性不飽和化合物(B)は、反応性希釈剤として配合されるものであり、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ−ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−ト、ノルボルニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテトラ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ル(メタ)アクリレ−ト、トリシクロデカンジメタノ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2,2−ビス(4−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェニル)プロパン、ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタン、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパンなどの1価又は多価アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;エチレングリコ−ルジマレ−ト、プロピレングリコ−ルジイタコネ−トなど;4−(メタ)アクリロイルオキシメトキシカルボニルフタル酸、4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボニルフタル酸などの4−(メタ)アクリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸及びその酸無水物;ジアリルフタレ−ト、ジアリルイソフタレ−ト、トリアリルフタレ−ト等のアリル化合物;エポキシ(メタ)アクリレ−ト、ポリエステル(メタ)アクリレ−ト、ポリジメチルシリコンジ(メタ)アクリレ−ト、ウレタン(メタ)アクリレート等のオリゴマ−などが挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
これらのうち、毒性や臭気の点から、重合性不飽和化合物(B)としては、その成分の少なくとも一部として、ヒドロキシアルキルメタクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどを含有することが望ましく、特に2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどのヒドロキシアルキルメタクリレートを含有することが望ましい。
上記不飽和ポリエステル樹脂(A)と該重合性不飽和化合物(B)との使用比は、固形分重量比で90/10〜10/90、好ましくは80/20〜20/80の範囲内が好適である。
本発明において芳香族アミン(C)は、硬化促進剤として用いられるものであり、下式(1)で表される化合物である。
Figure 0004911485
[式中、R、Rは、同一又は異なって、水素、ヒドロキシル基、炭素数1〜5の置換していてもよいアルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、Rは水素、炭素数1〜20の置換していてもよいアルキル基、又はアリール基を表す]
本発明においては硬化性が良好であり、不飽和ポリエステル樹脂組成物上に塗装した上塗り塗膜の黄変が少ないことから、上記芳香族アミン(C)の中でも、ジメチルアミノ基を有する化合物が好適である。具体的には、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、3−ジメチルアミノ安息香酸、3−ジメチルアミノ安息香酸エチル、3−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、3−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、3−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ジメチルアミノ安息香酸、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル、2−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、2−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、2−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等が挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。これらの中でも4−ジメチルアミノ安息香酸、3−ジメチルアミノ安息香酸が適しており、特に4−ジメチルアミノ安息香酸がよい。
上記芳香族アミン(C)の使用量は、前記不飽和ポリエステル樹脂(A)及び重合性不飽和化合物(B)の合計固形分100重量部に対して0.01〜2.0重量部、好ましくは0.05〜1.5重量部の範囲内である。該使用量が0.01重量部未満では、形成塗膜の空気乾燥性が不十分となる場合があり、研磨性が不十分となり、一方2.0重量部を超えると、不飽和ポリエステル樹脂組成物に後述のラジカル硬化剤を配合した場合におけるポットライフ(ゲル化時間)が著しく短くなるとともに、本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物から形成される塗膜上に設けた上塗り塗膜の耐熱黄変性が悪くなり、好ましくない。
本発明では、上記芳香族アミン(C)を硬化促進剤として使用するものであり、さらに必要に応じて他の硬化促進剤を併用することができる。他の硬化促進剤としては、例えばナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅、ナフテン酸バリウム、オクテン酸コバルト、オクテン酸マンガン、オクテン酸亜鉛、オクテン酸バナジウム等の金属ドライヤー;上記(C)成分以外の3級アミン類、4級アンモニウム塩が挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。上記金属ドライヤーを使用する場合、その量は不飽和ポリエステル樹脂(A)及び重合性不飽和化合物(B)の合計固形分100重量部に対して0.01〜5重量部の範囲内が適している。
本発明組成物は、上記(A)〜(C)成分を必須として含有するものであり、さらに必要に応じて硬化助促進剤、重合禁止剤、有機溶剤、顔料、ラジカル硬化剤などを配合することができる。
硬化助促進剤としては、例えばアニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、p−トルイジン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデヒド、4−[N,N−ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンズアルデヒド、4−(N−メチル−N−ヒドロキシエチルアミノ)ベンズアルデヒド、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、N−エチル−m−トルイジン、トリエタノールアミン、m−トルイジン、ジエチレントリアミン、ピリジン、フェニリモルホリン、ピペリジン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アニリン、ジエタノールアニリン等のN,N−置換アニリン、N,N−置換−p−トルイジン、4−(N,N−置換アミノ)ベンズアルデヒド等のアミン類が挙げられる。該硬化助促進剤は、単独で使用してもよいし2種以上の組み合わせで使用しても良い。
重合禁止剤としては、例えばトリハイドロベンゼン、トリハイドロキノン、14−ナフトキノン、パラベンゾキノン、ハイドロキノン、ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、p−tert−ブチルカテコール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール等を挙げることができる。該重合禁止剤の添加量は、不飽和ポリエステル樹脂組成物に対して、10〜1000ppm添加しうるものである。
有機溶剤は、粘度調整用として添加することができ、特に代表的なもののみを例示すれば、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
顔料としては、例えばタルク、マイカ、硫酸バリウム、カオリン、炭酸カルシウム、クレ−、シリカ、石英、ガラスなどの体質顔料;チタン白、ベンガラ、カ−ボンブラック、鉄黒などの着色顔料が挙げられ、さらにガラスバルーン、プラスチックバルーンなども含むことができる。これらは1種又は2種以上併用して使用できる。該顔料の使用量は、パテ用途での研磨作業性や仕上り性の面から、組成物中に含まれる樹脂固形分100重量部に対し70〜500重量部、好ましくは80〜200重量部の範囲内が好適である。
ラジカル硬化剤は、例えば使用直前に混合配合されることが望ましい。該ラジカル硬化剤としては、有機過酸化物が挙げられ、具体的にはジアシルパーオキサイド系、パーオキシエステル系、ハイドロパーオキサイド系、ジアルキルパーオキサイド系、ケトンパーオキサイド系、パーオキシケタール系、アルキルパーエステル系、パーカーボネート系等の従来公知のものが使用され、これらは単独で使用してもよいし2種以上を併用してもよい。ラジカル硬化剤の配合量は、不飽和ポリエステル樹脂(A)及び重合性不飽和化合物(B)の合計固形分100重量部に対して、0.1〜6重量部の範囲内が好ましい。
本発明組成物には、さらに必要に応じて、例えば紫外線安定剤、紫外線吸収剤、低収縮剤、老化防止剤、可塑剤、骨材、難燃剤、安定剤、強化材、減粘剤等の粘度調節剤、顔料分散剤、改質用樹脂、溶剤、チキソ剤、チキソ助剤、消泡剤、レベリング剤、シランカップリング剤、パラフィン等の空気遮断剤、アルデヒド捕捉剤等を配合することが可能である。
本発明組成物は、塗料、被覆材、FRP成形品、レジコン、パテ、注型品等の各種用途に有用であり、特に塗料、補修用パテとして用いることができる。その塗装は従来公知の方法で行うことができ、塗装されたパテ塗膜は、常温又は強制乾燥をすることにより塗膜内部まで硬化することができる。該補修用パテは、自動車、鉄道車両、産業機器、木工類用などに有用であり、またこれに限らず建築物や家具類のひび割れの補修、目地止めやライニング材などにも使用できる。
本発明では、上記組成物による塗膜に対して上塗り塗装を行ってもよく、該上塗り塗料としてはアクリルラッカ−、アクリルメラミン樹脂系塗料、ウレタン硬化型塗料、アクリルウレタン樹脂系塗料、酸−エポキシ硬化型塗料、フッ素樹脂系塗料、アルキド樹脂系塗料、アルキド樹脂メラミン樹脂系塗料、ポリエステルメラミン樹脂系塗料などの通常使用されている有機溶剤系、水系、粉体等の塗料が特に制限なく使用できる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、下記例中の「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造
実施例1
攪拌機、ガス導入管、精留塔、温度計、減圧装置及び還流冷却器を備えた2リットルの四つ口フラスコに、エチレングリコール272.6g、ジエチレングリコール200.0g、イタコン酸416.8g、無水テトラヒドロフタル酸324.7g及びハイドロキノン0.6gを入れ、窒素ガスを吹き込みながら150℃に加熱後、150℃から200℃まで4時間で昇温し、同温度で1.5時間反応を行なった。つづいて同温度で精留塔を水分離器に換え、トルエンを還流させて酸価が50mgKOH/gまで縮合反応を行ない、さらに「ハイ・ジエン」(商品名、総研化学社製、ハイジエン脂肪酸)149.5gを仕込み、同温度で縮合反応を行い、反応終了時にはトルエンを減圧下で除いて、酸価20mgKOH/g、重量平均分子量43,000の不飽和ポリエステル樹脂(E−1)を得た。該樹脂(E−1)を2−ヒドロキシエチルメタクリレートに溶解し、固形分濃度65%になるように調整し、不飽和ポリエステル樹脂溶液を得た。該不飽和ポリエステル樹脂溶液100部に対して4−ジメチルアミノ安息香酸を0.5部添加した後、60℃のウォーターバス中で一時間保温して均一に分散、溶解し、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−1)を得た。
実施例2
実施例1において、4−ジメチルアミノ安息香酸の配合量を0.25部とする以外は、実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−2)を得た。
実施例3
実施例1において、4−ジメチルアミノ安息香酸0.5部を3−ジメチルアミノ安息香酸0.5部とする以外は、実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−3)を得た。
実施例4
実施例1と同じ装置を用いて、ジエチレングリコール174.8g、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル 541.2g、トリメチロールプロパン184.2g、フマル酸 434.8g及びハイドロキノン 0.6gを仕込み、窒素ガス雰囲気下で150℃に加熱後、180℃まで4時間で昇温した。つづいて同温度で精留塔を水分離器に換え、トルエンを還流させて縮合反応を行い、反応終了時にはトルエンを減圧下で除いて酸価が31mgKOH/g、重量平均分子量2900の不飽和ポリエステル樹脂(E−2)を得た。該樹脂(E−2)を2−ヒドロキシエチルメタクリレートに溶解し、固形分濃度65%になるように調整し不飽和ポリエステル樹脂溶液を得た。該不飽和ポリエステル樹脂(E−2)溶液100部に対して4−ジメチルアミノ安息香酸を0.5部添加した後、60℃のウォーターバス中で一時間保温して均一に分散、溶解し、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−4)を得た。
実施例5
実施例4において、4−ジメチルアミノ安息香酸の配合量を0.25部とする以外は、実施例4と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−5)を得た。
実施例6
上記実施例1で製造した不飽和ポリエステル樹脂(E−1)をスチレンに溶解し、固形分濃度65%になるように調整し不飽和ポリエステル樹脂溶液を得た。該不飽和ポリエステル樹脂溶液100部に対して4−ジメチルアミノ安息香酸を0.5部添加した後、60℃のウォーターバス中で一時間保温して均一に分散、溶解し、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−6)を得た。
実施例7
温度コントローラー、還流冷却器、攪拌装置を備えた2リットルのガラスフラスコに、テレフタル酸149.4g(0.9モル)、エチレングリコール111.6g(1.8モル)、トリメチロールプロパン93.8g(0.7モル)、ジブチル錫ジオキサイド0.25gを仕込み240℃で3時間脱水縮合反応を行ったところで120℃まで冷却し、 フマル酸232g(2モル)、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル281.6g(1.1モル)、パラベンゾキノン0.4g、を仕込んで、再び180℃に昇温して脱水縮合反応を行い、酸価が35mgKOH/gになったところで加熱を停止し、100℃まで冷却した。2−ヒドロキシエチルメタクリレート421gを加え、均一溶液になるまで攪拌し、固形分濃度65%の不飽和ポリエステル樹脂(E−3)溶液を得た。該不飽和ポリエステル樹脂(E−3)の重量平均分子量は3,000であった。該不飽和ポリエステル樹脂(E−3)溶液100部に対して4−ジメチルアミノ安息香酸を0.25部添加した後、60℃のウォーターバス中で一時間保温して均一に分散、溶解し、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−7)を得た。
実施例8
温度コントローラー、還流冷却器、攪拌装置を備えた2リットルのガラスフラスコに、フマル酸232g(2モル)、ビスヒドロキシエチルテレフタレート228.6g(0.9モル)、トリメチロールプロパン93.8g(0.7モル)、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル281.6g(1.1モル)、パラベンゾキノン0.4gを仕込み、180℃に昇温して脱水縮合反応を行い、酸価が35mgKOH/gになったところで加熱を停止し、100℃まで冷却した。2−ヒドロキシエチルメタクリレート421gを加え、均一溶液になるまで攪拌し、固形分濃度65%の不飽和ポリエステル樹脂(E−4)溶液を得た。該不飽和ポリエステル樹脂(E−4)の重量平均分子量は3,000であった。該不飽和ポリエステル樹脂(E−4)溶液100部に対して4−ジメチルアミノ安息香酸を0.25部添加した後、60℃のウォーターバス中で一時間保温して均一に分散、溶解し、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−8)を得た。
実施例9
実施例8において、2−ヒドロキシエチルメタクリレート421gの代わりにイソボルニルアクリレート229g及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート192gを使用する以外は、実施例8と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−9)を得た。
実施例10
実施例8において、2−ヒドロキシエチルメタクリレート421gの代わりにイソボルニルアクリレート421gを使用する以外は、実施例8と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−10)を得た。
実施例11
温度コントローラー、還流冷却器、攪拌装置を備えた2リットルのガラスフラスコに、フマル酸232g(2モル)、ビスフェノールAとプロピレンオキシドの1対4モル付加物368g(0.8モル)、トリメチロールプロパン107g(0.8モル)、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル282g(1.1モル)、パラベンゾキノン0.5gを仕込み、180℃に昇温して脱水縮合反応を行い、酸価が35mgKOH/gになったところで加熱を停止し、100℃まで冷却した。2−ヒドロキシエチルメタクリレート500gを加え、均一溶液になるまで攪拌し、固形分濃度65%の不飽和ポリエステル樹脂組成物(E−5)を得た。該不飽和ポリエステル樹脂(E−5)の重量平均分子量は3000であった。該不飽和ポリエステル樹脂(E−5)溶液100部に対して4−ジメチルアミノ安息香酸を0.25部添加した後、60℃のウォーターバス中で一時間保温して均一に分散、溶解し、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−11)を得た。
実施例12
実施例11において、2−ヒドロキシエチルメタクリレート500gの代わりにイソボルニルアクリレート257g及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート243gを使用する以外は、実施例11と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−12)を得た。
実施例13
実施例11において、2−ヒドロキシエチルメタクリレート500gの代わりにイソボルニルアクリレート500gを使用する以外は、実施例11と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−13)を得た。
比較例1
実施例1において、4−ジメチルアミノ安息香酸を配合しない以外は、実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−14)を得た。
比較例2
実施例4において、4−ジメチルアミノ安息香酸を配合しない以外は、実施例4と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−15)を得た。
比較例3
実施例6において、4−ジメチルアミノ安息香酸を配合しない以外は、実施例6と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−16)を得た。
比較例4
実施例1において、4−ジメチルアミノ安息香酸0.5部を、4−ジメチルアミノ安息香酸3.0部とする以外は、実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−17)を得た。
比較例5
実施例1において、4−ジメチルアミノ安息香酸0.5部を、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド0.5部とする以外は、実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−18)を得た。
比較例6
実施例1において、4−ジメチルアミノ安息香酸0.5部を、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド3.0部とする以外は、実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−19)を得た。
比較例7
実施例4において、4−ジメチルアミノ安息香酸0.5部を、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド0.5部とする以外は、実施例4と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−20)を得た。
比較例8
上記実施例4において、4−ジメチルアミノ安息香酸0.5部を、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド3.0部とする以外は、実施例4と同様にして不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−21)を得た。
比較例9
上記実施例7において、4−ジメチルアミノ安息香酸を配合しない以外は、上記実施例7と同様にして、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−22)を得た。
比較例10
上記実施例8において、4−ジメチルアミノ安息香酸を配合しない以外は、上記実施例8と同様にして、不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−23)を得た。
下記表1に各不飽和ポリエステル樹脂組成物(T−1)〜(T−23)の配合組成を示す。尚、表中の各不飽和ポリエステル樹脂の量は固形分表示である。
Figure 0004911485
パテ組成物の製造
実施例14〜26及び比較例11〜20
上記実施例1〜13及び比較例1〜10で得られた各不飽和ポリエステル樹脂組成物100部に、「5%ナフテックスコバルト」(商品名、日本化学産業社製、ナフテン酸コバルト)2部、「10%ハイドロキノンのスチレン溶液」0.01部、「CR−95」(商品名、石原産業社製、酸化チタン)5部、「クラウンタルクDR」130部(商品名、松村産業社製、タルク)を夫々配合攪拌し、これを300ml採取し、高速混練機で20分間混合分散して、実施例14〜26及び比較例11〜20の各パテ組成物を得た。
実施例27〜35及び比較例21〜23
上記実施例4、5、7〜13及び比較例2、9、10で得られた各不飽和ポリエステル樹脂組成物100部に、「5%ナフテックスコバルト」2部、「10%ハイドロキノンの2−ヒドロキシエチルメタクリレート溶液」0.5部、「CR−95」5部、「クラウンタルクDR」130部を配合攪拌し、これを300ml採取し、高速混練機で20分間混合分散して実施例27〜35及び比較例21〜23のパテ組成物を得た。
試験塗板の作成
「SPCC−SB」(日本テストパネル(株)製、鉄板)の表面を耐水ペーパー#240で軽く研磨し、これを基材面とした。上記で得られた各パテ組成物に、「LUC共通硬化剤」(商品名、主成分:シクロヘキサノンパーオキサイド、関西ペイント社製)を2%各々添加し、均一に混合したものを各基材面上にヘラで塗布し、ならして2mm厚に塗布した。
評価試験
上記で得た各パテ組成物について下記評価方法、基準にて試験を行った。その結果を表2に示した。
(*1)乾燥性:各試験塗板を常温(20℃)で20分放置後、各試験塗板の表面のタック及び内部の硬化を指触にて調べた。(○:良好、△:表面に若干タックあるが内部は硬化良好、×:表面にタックあり、内部も硬化不良)。
(*2)ポットライフ:硬化剤を配合してからの常温(20℃)放置でのゲル化時間。値が大きい程良好である。
塗装板の作成
上記試験塗板を室温(20℃)で6時間放置乾燥させた後、該塗面を#400耐水ペ−パ−で軽く研磨し、「レタンPG80ホワイトベース」(商品名、アクリルウレタン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント(株)社製)を乾燥膜厚50μmになるようスプレ−塗装し、60℃で30分間乾燥させて各塗装板を得た。
上記で得られた各塗装板について付着性及び熱黄変性を下記の通り評価した。また実施例27〜35及び比較例21〜23については耐水2次付着性も評価した。結果を表2及び表3に示す。
(*3)付着性:各塗装板を中央部より90°角に折り曲げて、該折り曲げ部の塗膜の状態を観察した(○:良好、△:塗膜が鋼板−パテ間から僅かに剥離している、×:塗膜が鋼板−パテ間から完全に剥離している)。
(*4)熱黄変性:各塗装板を各々2枚準備し、一方を80℃で240時間処理をした。その後、もう一方の処理をしていない塗装板との黄変度差(△b*)を色差計「NR-3000」(日本電色工業(株)社製)で測定した。値が小さい程、良好である。
(*5)耐水2次付着性:各塗装板を20℃の水に7日間浸漬した後、水中より取り出した各塗装板を中央部より折り曲げて、折り曲げ部の塗膜状態を観察した(○:良好、△:塗膜が鋼板−パテ間から僅かに剥離している、×:塗膜が鋼板−パテ間から完全に剥離している)
Figure 0004911485
Figure 0004911485

Claims (5)

  1. 多価アルコールのアリルエーテル単位、テレフタル酸単位、及びエチレングリコール単位を樹脂骨格中に導入してなるものであって、多価アルコールのアリルエーテル単位を全構造単位の合計モル数に基づいて5〜50モル%、テレフタル酸単位を全構造単位の合計モル数に基づいて1〜30モル%、エチレングリコール単位を全構造単位の合計モル数に基づいて3〜60モル%含有する不飽和ポリエステル樹脂(A)、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを含有する重合性不飽和化合物(B)、及び下式(1)で表される芳香族アミン(C)を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物を含むパテ組成物であって、該芳香族アミン(C)を、不飽和ポリエステル樹脂(A)及び重合性不飽和化合物(B)の合計固形分100重量部に対して0.01〜2.0重量部の範囲内で含有することを特徴とするパテ組成物
    Figure 0004911485
    [式中、R、Rは、同一又は異なって、水素、ヒドロキシル基、炭素数1〜5の置換していてもよいアルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、Rは水素、炭素数1〜20の置換していてもよいアルキル基、又はアリール基を表す]
  2. 芳香族アミン(C)が、ジメチルアミノ基を有する請求項1記載のパテ組成物
  3. 芳香族アミン(C)が、4−ジメチルアミノ安息香酸又は3−ジメチルアミノ安息香酸である請求項2記載のパテ組成物
  4. 芳香族アミン(C)が、4−ジメチルアミノ安息香酸である請求項3記載のパテ組成物
  5. 基材面に、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物を塗布し硬化せしめた後、上塗り塗装することを特徴とする塗装方法。
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