JPH04332723A - 低温硬化性樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

低温硬化性樹脂組成物及び塗料

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JPH04332723A
JPH04332723A JP10115591A JP10115591A JPH04332723A JP H04332723 A JPH04332723 A JP H04332723A JP 10115591 A JP10115591 A JP 10115591A JP 10115591 A JP10115591 A JP 10115591A JP H04332723 A JPH04332723 A JP H04332723A
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JP
Japan
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vinyl polymer
resin composition
weight
curable resin
temperature curable
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JP10115591A
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▲も▼上 正幸
Masayuki Mogami
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は常温又は低温加熱で硬化
可能な樹脂組成物及びこれを用いた塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車補修用、木工用、プラスチ
ック用などの熱に弱い基体の塗装並びに大型車輌、建築
構築物などの加熱処理が困難な基体に対する塗装には硝
化綿などを加えたアクリルラッカー塗料、フタル酸エナ
メル塗料、アクリルウレタン塗料などが使用されている
。ラッカー塗料は架橋を伴わないために塗膜性能に限界
があり、フタル酸エナメル塗料も乾燥性及び耐候性など
の塗膜性能に問題がある。また、アクリルウレタン塗料
においては高度な塗膜性能が得られるが、配合するポリ
イソシアネートの毒性及び価格に問題がある。
【0003】これらの問題点の解決策として、近年、三
級アミノ基やカルボキシル基を含有する化合物をエポキ
シ化合物で硬化させる方法が提案されているが耐水性、
耐溶剤性に問題が有るために、三級アミノ基とカルボキ
シル基を含有し、更に、特公昭61−52185号公報
ではポリエステル樹脂変性による不飽和基を含有するポ
リエステル変性ビニル系重合体、また、特公平1−53
692号公報ではジシクロペンテニル基含有単量体共重
合による不飽和基を含有するビニル系重合体に対して両
公報ともエポキシ化合物及び金属ドライヤーを配合し硬
化を促進する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法を用いても高度の性能を要求される用途では未だ耐
水性、耐溶剤性が問題であり改善が望まれている。本発
明は、これらの課題を解決するものであり、耐水性、耐
溶剤性等に優れた常温又は低温加熱で硬化可能な樹脂組
成物及びこれを用いた塗料に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式(1)
【化3】 (ただし、式中nは1〜10の整数である)で表される
側鎖を酸価で3〜100となるように有するとともに、
3級アミノ基をアミン価で3〜60となるように有し、
重量平均分子量が5000以上であるビニル系重合体と
、エポキシ化合物とを含有してなる低温硬化性樹脂組成
物及びこれを含有してなる塗料に関する。
【0006】まず、前記ビニル系重合体について詳述す
る。一般式(1)で表される側鎖と3級アミノ基を有す
るビニル系重合体を得る代表的な方法としては、(A)
まず酸無水基を含有するモノエチレン性不飽和単量体及
びそれらと共重合可能な他のモノエチレン性不飽和単量
体などとを共重合させ、次にその酸無水基と反応しうる
、活性水素及び3級アミノ基を併せ有する化合物を反応
させることにより共重合体に3級アミノ基を含有させ、
更にその際に生じるカルボキシル基にε−カプロラクト
ンを開環反応させることにより一般式(1)で表される
側鎖を含有させる方法、(B)カルボキシル基を有する
モノエチレン性不飽和単量体にε−カプロラクトンを開
環反応させた化合物、3級アミノ基を含有するモノエチ
レン性不飽和単量体及びそれらと共重合可能な他のモノ
エチレン性不飽和単量体などとを共重合させる方法があ
る。これらの他にも(A)と(B)を組合せた方法など
があり、結果的に前記酸価及びアミン価となるように一
般式(1)で表される側鎖と3級アミノ基が導入されれ
ばよい。中でも、3級アミノ基と一般式(1)で表され
る側鎖の鎖長とビニル系重合体の組成の調整の容易さ、
更に他の官能基導入の容認性等から工業的には(B)の
方法が最も好ましい。
【0007】(A)の方法で使用する酸無水基を含有す
るモノエチレン性不飽和単量体としては無水マレイン酸
、無水イタコン酸などがあり、それらと共重合可能な他
のモノエチレン性不飽和単量体としては、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート
、i−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、
シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレ
ート等のアルキル若しくはシクロアルキルアクリレート
又は同様のメタクリレート、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のシアン化ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の飽和一塩基酸の
ビニルエステル、メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、オクチルビニル
エーテル、ラウリルビニルエーテル、フェニルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド等のアミド基含有不飽和単量体、スチレン若し
くはビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロスチ
レン等の置換スチレン、トリシクロデシル−α−クロロ
アクリレート、トリシクロデシルエチルアクリレート等
の水添ジシクロペンタジエン誘導体のアクリレート又は
同様のメタクリレート、さらに必要に応じアクリル酸、
メタクリル酸等の不飽和一塩基酸、リン酸エチレンアク
リレート、リン酸トリメチレンアクリレート、リン酸1
−クロロメチルエチレンアクリレート等のリン酸基含有
アクリレート又は同様のメタクリレートなどがある。
【0008】これらの単量体の一種又は二種以上と酸無
水基を含有するモノエチレン性不飽和単量体を配合し重
合を行うが、この酸無水基は後の付加反応により本発明
の必須成分となる一般式(1)で表される側鎖と3級ア
ミノ基になるため配合量を調整する必要がある。重合は
溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法等の
公知の方法により行うことができるが工業的には溶液重
合法が好ましい。
【0009】次に前記酸無水基と反応しうる活性水素及
び3級アミノ基を併せ有する化合物としてはN,N−ジ
メチルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタ
ノール等の3級アミノアルコール類、N,N−ジメチル
アミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノプロピ
ルアミン等の3級アミノ基含有1級アミン類等がありビ
ニル系重合体に付加されて3級アミノ基を含有させ、更
に次の反応に付与するカルボキシル基を生じる。ビニル
系重合体に含有された3級アミノ基のエポキシ化合物と
の反応性においては−N(CH3)2基を有する化合物
の付加が好ましい。前記の反応により生じたカルボキシ
ル基及びその前の重合時にカルボキシル基含有単量体が
共重合されていればそのカルボキシル基も含め所定の鎖
長(一般式(1)のnが1〜10)となる量のε−カプ
ロラクトンを配合し開環付加させる。なお、ここで一般
式(1)におけるnが1未満では硬化性が低下し、10
を超えると耐溶剤性等が低下する。
【0010】(B)の方法に使用されるカルボキシル基
を有するモノエチレン性不飽和単量体にε−カプロラク
トンを開環反応させた化合物としては(A)の方法でも
共重合成分として述べた無水マレイン酸、無水イタコン
酸などの無水酸基の開環反応物、アクリル酸、メタクリ
ル酸等のカルボキシル基に対して所定の鎖長となる量の
ε−カプロラクトンを開環付加させた化合物がある。
【0011】3級アミノ基を含有するモノエチレン性不
飽和単量体としては、N,N−ジメチルアミノエチルア
クリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
ト等のN,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート
若しくは同様のメタクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノエチルビニルエーテル、N,N−ジエチルアミノエチ
ルビニルエーテル等のN,N−ジアルキルアミノアルキ
ルビニルエーテル、ビニルピリジン、ビニルピロリン、
ビニルキノン、ビニルイソキノン、2−(N,N−ジメ
チルアミノ)−4−ビニルピリジン、トランス−1,2
−ジピリジルエチレン、2−メチル−5−ビニルピリジ
ン、3−シンナモイルピリジン、2−メチル−5−シン
ナモイルピリジン等のビニル基を有する環状アミンなど
がある。(A)の方法でも述べたようにビニル系重合体
に含有された3級アミノ基のエポキシ化合物との反応性
においては−N(CH3)2基を有する単量体の共重合
が好ましく、他の単量体との共重合性を含めるとN,N
−ジメチルアミノアルキルアクリレート又は同様のメタ
クリレート等の一般式(2)
【化4】 (ただし、式中R1はH又はCH3であり、R2は二価
の有機基である)で表される単量体を共重合することが
最も好ましい。
【0012】更にそれらと共重合可能な他のモノエチレ
ン性不飽和単量体としては(A)の方法で共重合成分と
して述べた全ての単量体に加え、付加反応などの制限が
なくなるため水酸基を有するモノエチレン性不飽和単量
体等も含まれ、それらとしては、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシペ
ンチルアクリレート等のヒドロキシアルキルアクリレー
ト、又はこれらと同様のメタクリレート、グリセリン、
トリメチロールプロパン等の多価アルコールのモノアク
リレート又はモノメタクリレート、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等、さら
にはこれらにε−カプロラクトンを開環付加させた化合
物などがある。
【0013】そのうえ(B)の方法では前記と同様に付
加反応などの制限がなくなるためポリエステル変性する
ことも可能であり、この場合更に耐水性向上、塗料化時
の顔料分散性の問題を避けることが可能になる。ここで
用いられるポリエステル樹脂としては油又は脂肪酸成分
を5〜60重量%有するものが好ましい。5重量%未満
では、吸油量の大きい顔料(例えば、カーボンブラック
等)の分散性が劣る傾向にあり、60重量%を超えると
塗膜の耐溶剤性が低下する。また、ポリエステル樹脂に
共重合性を付与するためヨウ素価が0.2〜200に調
整されるのが好ましい。そのためには不飽和二塩基酸、
半乾性油又は乾性油を使用すればよい。また、0.2〜
200にヨウ素価が調整されるならば油成分として不乾
性油でもよい。ヨウ素価が0.2未満では、前記単量体
との反応率が低く塗膜が白化したり、耐水性耐溶剤性が
低下する傾向にある。200を超えると逆に反応率が高
くなりすぎポリエステル変性ビニル系重合体製造時にゲ
ル化しやすくなる。さらに、分子量調整の目安としてポ
リエステル樹脂をキシレンで固形分59〜61重量%に
希釈した場合に、粘度が0.5〜200ポイズ(25℃
)であり、酸価が0.5〜20であることが好ましい。 粘度が0.5ポイズ未満又は酸価が20を超える場合で
はポリエステル樹脂の分子量が低すぎるため塗膜性能の
低下がおこりやすく、特に耐水性、耐溶剤性が低下する
。逆に粘度が200ポイズを超え、酸価が0.5未満で
あれば高分子量化によりゲル化しやすくなる。
【0014】ポリエステル樹脂は、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等の不飽和二塩基酸、サフラワ油、大豆
油、アマニ油、トール油、脱水ヒマシ油、キリ油等の乾
燥油、ヤシ油、ヒマシ油等の不乾性油又はこれらの脂肪
酸、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の多
価アルコール、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
、テトラヒドロフタル酸、トリメリット酸等の飽和多塩
基酸又はその酸無水物、安息香酸等の一塩基酸等を原料
としてえられる。これらの原料は、そのエステル形成性
誘導体であってもよい。このような原料から得られるポ
リエステル樹脂とグリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート等のエポキシ基含有不飽和単量体を反応
させたものでもよい。
【0015】ポリエステル樹脂の製造法は公知の方法を
用いることができ特に制限はない。このようなポリエス
テル樹脂0.5〜20重量%の存在下に80〜99.5
重量%の前記モノエチレン性不飽和単量体を配合し、共
重合することによりポリエステル変性ビニル系重合体を
得るのが好ましい。ポリエステル樹脂0.5重量%未満
では吸油量の大きい顔料(例えば、カーボンブラック等
)の分散性が劣る傾向にあり、20重量%を超えると塗
膜の耐溶剤性が低下する傾向にある。
【0016】重合温度は80〜160℃が好ましく、重
合開始剤としてはベンゾイルパーオキサイド、tert
−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スバレロニトリル等のアゾ系開始剤が使用できる。さら
に必要に応じてメルカプタン、四塩化炭素、四臭化炭素
等の分子量調整剤を使用してもよい。
【0017】反応溶剤としてはトルエン、キシレン、酢
酸ブチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等、また、水希釈可能な塗料用にする場
合は水に可溶な溶剤としてエチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ、イソプロピルセロソルブ等のセロソルブ類、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級ア
ルコール類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール
等のカルビトール類のうち1種又は2種以上使用できる
【0018】水希釈可能な塗料用にする場合はさらに、
ビニル系重合体の酸価を40〜100とし、アンモニア
、アミン類で中和するのが好ましい。アンモニアよりは
アミン類のほうが好ましく、該アミン類としては、ジメ
チルアミン、トリエチルアミン、モノホリン、トリエタ
ノールアミン、N,N−ジメチルアミノエタノール等が
ある。こでこの酸価が40未満では水希釈性が低くなる
傾向にあり、100を超えると耐水性が低下する。
【0019】通常の溶剤型塗料にする場合、本発明のビ
ニル系重合体は酸価が3〜100とするが、ここで酸価
が3未満では十分な架橋が得られず耐溶剤性が低下する
。100を超える場合は上記と同様である。
【0020】また、本発明で使用するビニル系重合体の
アミン価は3〜60とされるが、アミン価が3未満では
酸価と同様、耐溶剤性が低下し、60を超える場合も高
酸価と同様に耐水性が低下する。さらに、分子量の低下
も耐水性と耐溶剤性の低下を招くので、ゲル・パーミエ
ーション・クロマトグラフィーによって測定し、標準ポ
リスチレンの検量線を用いて換算した重量平均分子量は
5,000以上とする。
【0021】本発明のエポキシ化合物は、一分子中にエ
ポキシ基を2個以上有するポリエポキシ化合物が90重
量%以上であり、一分子中にエポキシ基を1個だけ有す
るエポキシ化合物が10重量%未満であることが架橋度
の低下による耐水性と耐溶剤性の低下を防ぐために好ま
しい。
【0022】具体的化合物としては、例えば、グリセロ
ールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパングリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールジグリシジルエーテル、ペンタエ
リスリトールトリグリシジルエーテル、ジグリセロール
トリグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジ
ルエーテル等の脂肪族多価アルコールのポリグリシジル
エーテル(これらは水溶化度が比較的高く水溶性塗料用
にも使用可能)、ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンの反応によりえられるビスフェノール型グリシジルエ
ーテル、フェノールノボラック型ポリグリシジルエーテ
ル等の多価フェノールのポリグリシジルエーテル、フタ
ル酸ジグリシジルエーテル等の芳香族多塩基酸のポリグ
リシジルエステル、脂環式ポリエポキシ化合物、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエポ
キシ基含有不飽和単量体の共重合体等があげられる。
【0023】ビニル系重合体とエポキシ化合物の配合比
としては、ビニル系重合体のカルボキシル基及び3級ア
ミノ基の総和1当量に対して、エポキシ基が0.3〜1
当量となるような配合であるのが好ましい。エポキシ基
が0.3当量未満のときは低架橋度のため耐溶剤性の低
下を招く傾向にあり、1当量を超えるときは未反応のエ
ポキシ化合物が増加し、耐水性が低下する傾向にある。 また、ビニル系重合体とエポキシ化合物は使用時に混合
する二液型塗料とする必要がある。
【0024】塗料とする場合は予めビニル系重合体に必
要に応じて一般の塗料に使用される着色顔料、染料、紫
外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤等の各種添加剤、溶
剤、繊維素誘導体等を加えて、均一に混合しておくのが
好ましい。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 合成例1〜2(ビニル系重合体の製造)ヤシ油脂肪酸9
6部、トリメチロールプロパン158部、1,6−ヘキ
サンジオール311部及びイソフタル酸523部を2l
の4つ口フラスコに秤取し、不活性ガスを通じながら1
80℃で2時間、190℃で2時間反応させ、さらにエ
ステル化反応を進めるために210℃に昇温し、酸価が
25〜30に達したら80℃に冷却する。次に無水マレ
イン酸40部を加えて、再び180℃に昇温し、酸価が
10〜15で終点とした。このとき、得られたポリエス
テル樹脂は、ヨウ素価が10であり、これはキシレンで
固形分60%に希釈したとき、粘度が7.3ポイズ(2
5℃)であった。
【0026】次に上記ポリエステル樹脂をキシレン:1
−ブタノール=80/20(重量比)の混合溶剤で固形
分6重量%に希釈して得たポリエステル樹脂溶液150
部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート10
0部、一般式(3)
【化5】 (メタクリル酸1モルにε−カプロラクトン3モル開環
付加物)で表されるカプロラクトン変性カルボキシル基
含有単量体250部、ブチルアクリレート160部、メ
チルメタクリレート400部からなる混合物を溶剤とし
てキシレン740部、1−ブタノール200部、重合開
始剤としてアゾビスイソブチロニトリル15部を用いて
溶液重合により共重合せしめポリエステル変性ビニル系
共重合体溶液(合成例1)を得た。
【0027】次に、合成例1のカプロラクトン変性カル
ボキシル基含有単量体を抜いた代わりとしてメタクリル
酸50部とし、これによる重量差の200部はブチルア
クリレート160部を360部とした他は合成例1と同
様にして共重合せしめポリエステル変性ビニル系共重合
体溶液(合成例2)を得た。これらの108℃、3時間
の加熱残分と重量平均分子量(ゲル・パーミエーション
・クロマトグラフィー、標準ポリスチレン換算値)を測
定した結果を表1に示す。
【0028】実施例1及び比較例1〜2合成例1および
2で製造した共重合体を用いて白塗料を調整し耐水性と
耐溶剤性を試験した結果を表2に示す。 なお試験板作成方法と試験方法は次のとうりである。 A.試験板作成方法 (1)塗料作成 エポキシ化合物としてはソルビトールポリグリシジルエ
ーテル(商品名:デナコールEX612、ナガセ化成工
業株式会社製、エポキシ当量170)をビニル系重合体
(合成例1、2)に対して所定量配合した。その前にビ
ニル系重合体(固形分)/チタン白=60/40(重量
比)になるように配合して白塗料を作成した。 (2)基材 リン酸亜鉛系処理鋼板(商品名:ボンデライト#144
処理軟鋼板、日本テストパネル社製) (3)塗装 エアースプレーにてドライ膜厚30〜40μm塗装した
。 (4)乾燥 80℃で40分間焼き付けし室温放置24時間後に試験
をおこなった。
【0029】B.試験方法 (1)耐水性 40℃の水道水に7日浸漬し、その後の塗膜外観の変化
を目視にて評価した。 (2)耐溶剤性 塗膜表面をキシレンをしみこませたガーゼでラビングし
光沢のなくなった回数で評価した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の低温硬化性樹脂組成物は従来の
樹脂組成物に比較し耐水性、耐溶剤性に優れるものであ
り、これにより低温硬化性を要求される塗料を得ること
ができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(1) 【化1】 (ただし、式中nは1〜10の整数である)で表される
    側鎖を酸価で3〜100となるように有するとともに、
    3級アミノ基をアミン価で3〜60となるように有し、
    重量平均分子量が5000以上であるビニル系重合体と
    、エポキシ化合物とを含有してなる低温硬化性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】  ビニル系重合体の一般式(1)で表さ
    れる側鎖が、カルボキシル基を有するモノエチレン性不
    飽和単量体にε−カプロラクトンを開環反応させた化合
    物を共重合することにより導入される請求項1記載の低
    温硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】  ビニル系重合体の3級アミノ基が一般
    式(2) 【化2】 (ただし、式中R1はH又はCH3であり、R2は二価
    の有機基である)で表される単量体を共重合することに
    より導入される請求項1又は2記載の低温硬化性樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】  ビニル系重合体が、油または脂肪酸成
    分を5〜60重量%有し、ヨウ素価が0.2〜200、
    キシロールで固形分59〜61重量%に希釈した時の粘
    度および酸価がそれぞれ0.5〜200ポイズ(25℃
    )、0.5〜20であるポリエステル樹脂0.5〜20
    重量%の存在下に、モノエチレン性不飽和単量体80〜
    99.5重量%を配合し、共重合して得られるものであ
    る請求項1、2又は3記載の低温硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】  ビニル系重合体の酸価が40〜100
    であり、アンモニア及び/又はアミン類で中和する請求
    項1、2、3、4又は5記載の低温硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】  エポキシ化合物が一分子中にエポキシ
    基を1個のみ有する化合物が10重量%未満であり、一
    分子中にエポキシ基を2個以上有するポリエポキシ化合
    物が90重量%以上である請求項1〜5のいずれかに記
    載の低温硬化性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】  ビニル系重合体とエポキシ化合物の配
    合比が、ビニル系重合体のカルボキシル基及び3級アミ
    ノ基の総和1当量に対して、エポキシ基が0.3〜1当
    量となるような配合比である請求項1〜6のいずれかに
    記載の低温硬化性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】  請求項1〜7のいずれかに記載の低温
    硬化性樹脂組成物を含有してなる塗料。
JP10115591A 1991-05-07 1991-05-07 低温硬化性樹脂組成物及び塗料 Pending JPH04332723A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013238840A (ja) * 2012-04-18 2013-11-28 Konica Minolta Inc 静電荷像現像用トナー
WO2022239439A1 (ja) * 2021-05-10 2022-11-17 国立大学法人 名古屋工業大学 アミノ基含有ポリエステル樹脂、およびアミノ基含有架橋ポリエステル樹脂

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WO2022239439A1 (ja) * 2021-05-10 2022-11-17 国立大学法人 名古屋工業大学 アミノ基含有ポリエステル樹脂、およびアミノ基含有架橋ポリエステル樹脂

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