JP6605403B2 - 調節ボルト付き機器 - Google Patents
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Description
前記雌ねじ孔1に螺合されて前記ボルト取付壁2に装着されている調節ボルト3と、
前記調節ボルト3に螺合されているロックナット4と、
前記調節ボルト3及び前記ロックナット4を囲繞する筒状部5Aを有して前記ロックナット4に嵌装されているカバー5と、
前記カバー5を前記ロックナット4に対して抜止め状態とする抜止め部6と、
を備えている調節ボルト付き機器において、
前記抜止め部6は、止め輪10と、前記止め輪10を抜止め状態で内装可能に前記カバー5に形成されている装着内周部11と、前記止め輪10を外装可能に前記ロックナット4に形成されている外周溝7とを有してなり、
前記外周溝7は、前記装着内周部11に内装されている前記止め輪10の前記装着内周部11からの縮径による外れを許容する溝底7aを備え、
前記外周溝7における反ボルト取付壁側の側周面26の外周部には、前記装着内周部11に内装されている前記止め輪10とのボルト軸方向での当接により前記止め輪10を拡径する力を生じさせる傾斜面27が形成され、
前記止め輪10は、反ボルト取付壁側の面10aとボルト取付壁側の面10bとを備えた矩形の断面形状を有していることを特徴とする。
前記カバー5の内周部には、自由状態の前記止め輪10の外径よりも大径の開口部18aを備えて奥窄まりとなるテーパー内周面20が、前記装着内周部11のボルト取付壁側に形成されていることを特徴とするものである。
前記止め輪10が螺旋状のものに形成されていることを特徴とする。
前記装着内周部11が内周溝により構成されていることを特徴とする。
前記ロックナット4は、前記ボルト取付壁2に作用する第1ロックナット4Aと、前記第1ロックナット4Aに作用する第2ロックナット4Bと、によるダブルナット構造に構成されていることを特徴とする。
即ち、詳しくは実施形態の項にて説明するが、ボルト取付壁から離れる向きにロックナットから抜き取られようとするカバーは、止め輪を介してロックナットに係止されるように構成されている。故に、特許文献1の発明と異なり、カバーの周壁に変形用スリットのような工具差し込み口が形成されないことに加え、強烈な力を必要とする止め輪のせん断破壊を行わない限りカバーを抜き取ることができないから、カバーの不正な抜き取りが防止されるようになる。
即ち、ロックナットに止め輪を外嵌装着して外装した状態で、調節ボルトに螺装されているロックナットに被せるようにカバーをボルト軸方向に移動させると、テーパー内周面との当接によって止め輪が第2溝部において縮径変化し、遂には止め輪は装着内周部に拡径移動して内嵌装備される。
つまり、カバーをボルト取付壁側に動かすだけで、カバーを抜止め状態でロックナットに装着させることができる、という簡単な組付作業で済む便利さがある。
ポンプ収容ケース31は、クランクケース(図示省略)の幅方向を横方向として、クランクケースの横側にクランクケースと一体鋳造で形成され、上壁33にポンプ差込み口34を備え、ポンプ差込み口34の開口周縁部にポンプ取付け座35が設けられている。
図1に示されるように、燃料調節装置40は、ボルト先端部3aと基端部の回し調節溝3bとを有してボルト取付壁2(ポンプ取付け座35)に螺着されている軸ボルト状の調節ボルト3と、ロックナット4とを備えて構成されている。つまり、工具係合部である回し調節溝3bを用いてマイナスドライバーなどで調節ボルト3を回して調節し、その後にロックナット4を操作して調節ボルト3を位置決め固定させることができる。なお、12は平ワッシャである。
図1、図2に示されるように、調節ボルト3の回し操作を不可として、燃料調節装置40の調節機能が行えないように阻止する調節阻止機構Sが装備されている。
調節阻止機構Sの機能は、図1に示されるように、調節ボルト3でエンジンの最大出力の燃料噴射量を調節した後は、ロックナット4をカバー5で覆って封印し、調節ボルト3の調節位置の改竄を防止する、というものである。カバー5は、一旦ロックナット4に装着すると、破壊させない限り抜き出すことができないように構成されている。次に、その調節阻止機構Sについて詳述する。
(1)…d<D−2w
この場合、内周溝11の径(直径)をΦとすると、内周溝11に嵌っているときの止め輪10の外径が内周溝11の径Φに一致している状態、即ち、内周溝11の径Φが止め輪10の自由状態の外径と同じ又は少し小さい状態が望ましいが、内周溝11の径Φが止め輪10の自由状態の外径より少し大きくても良い。
筒状部5Aの内周部は、最も径が大きく均一径を備えてボルト取付壁側(先端側)に形成されている開口内周面18と、開口内周面18よりも小径で反ボルト取付壁側(基端側)に形成されている主内周面19と、ボルト軸方向21で径を徐変させて開口内周面18と主内周面19とを繋ぐテーパー内周面20とにより構成されている。
つまり、カバー5の内周部には、自由状態の止め輪10の外径よりも大径の開口部18aを備えて奥窄まりとなるテーパー内周面20が、内周溝11のボルト取付壁側に形成されている。主内周面19におけるテーパー内周面20との境目付近に形成されている。
次いで、図3(a)に示されるように、カバー5を補強部22が下となる姿勢で、調節ボルト3の上方から被せるように下降させる。このとき、開口内周面18は自由状態の止め輪10の外径より大きいので、止め輪10は、外周溝7の下方側周面23に載っている状態が維持されている。
図4(b)に示される装着状態にあるカバー5を引き抜こうとすると、図5に示されるように、内周溝11のボルト取付壁側(下側)となる下側周面25が、外周溝7の下方側周面23に載っている止め輪10に当接して連れ上り移動させ、止め輪10が上方側周面26に当接して止まる。
このとき、図5に示されるように、止め輪10における内周側かつ上側の丸みを帯びた内上角部10cは、上方側周面26の外周部に形成された傾斜面27に当接している。
故に、図5に力のベクトルを矢印で示すように、カバー5の抜き取り力F1により、止め輪10を拡径させようとする方向の力F3を生じさせることになり、止め輪10が外周溝7の径内側に移動して内周溝11から外れる縮径外れが起きないように牽制阻止される。
しかしながら、F3>F2となるように、止め輪10の各角部10c、10d、傾斜面27、及びC面取り加工部25aの角度や寸法が定められているので、やはり、止め輪10は内周溝11の溝底11aに当接する状態が維持され、従って、カバー5の抜き出しは阻止されるように機能する。
実施形態1においては、二つのロックナット4A,4Bによりロックナット4が構成されているが、カバー5の係止可能な一つのロックナット4を有する調節ボルト付き機器であっても良い。
装着内周部11としては、内周溝11のほか、溝底11aがカバー5の上端まで延びて上側周面24が省略された異径段付部に構成されても良い。
2 ボルト取付壁
3 調節ボルト
4 ロックナット
4B 袋ナット
5 カバー
5A 筒状部
6 抜止め部
7 外周溝
7a 溝底
10 止め輪
11 装着内周部
18a 開口部
20 テーパー内周面
26 側周面
27 傾斜面
Claims (5)
- 雌ねじ孔が形成されているボルト取付壁と、
前記雌ねじ孔に螺合されて前記ボルト取付壁に装着されている調節ボルトと、
前記調節ボルトに螺合されているロックナットと、
前記調節ボルト及び前記ロックナットを囲繞する筒状部を有して前記ロックナットに嵌装されているカバーと、
前記カバーを前記ロックナットに対して抜止め状態とする抜止め部、
を備えている調節ボルト付き機器であって、
前記抜止め部は、C形の止め輪と、前記止め輪を抜止め状態で内装可能に前記カバーに形成されている装着内周部と、前記止め輪を外装可能に前記ロックナットに形成されている外周溝とを有してなり、
前記外周溝は、前記装着内周部に内装されている前記止め輪の前記装着内周部からの縮径による外れを許容する溝底を備え、
前記外周溝における反ボルト取付壁側の側周面の外周部には、前記装着内周部に内装されている前記止め輪とのボルト軸方向での当接により前記止め輪を拡径する力を生じさせる傾斜面が形成され、
前記止め輪は、反ボルト取付壁側の面とボルト取付壁側の面とを備えた矩形の断面形状を有している調節ボルト付き機器。
- 前記カバーの内周部には、自由状態の前記止め輪の外径よりも大径の開口部を備えて奥窄まりとなるテーパー内周面が、前記装着内周部のボルト取付壁側に形成されている請求項1に記載の調節ボルト付き機器。
- 前記止め輪が螺旋状のものに形成されている請求項1又は2に記載の調節ボルト付き機器。
- 前記装着内周部が内周溝により構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の調節ボルト付き機器。
- 前記ロックナットは、前記ボルト取付壁に作用する第1ロックナットと、前記第1ロックナットに作用する第2ロックナットと、によるダブルナット構造に構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の調節ボルト付き機器。
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