JP6688531B2 - 調節ボルト封印装置 - Google Patents
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Description
機器のボルト取付壁2の雌ねじ孔1に螺合可能な調節ボルト3と、
前記調節ボルト3に螺合されているロックナット4と、
前記調節ボルト3及び前記ロックナット4を囲繞する筒状部5Aを有して前記ロックナット4に嵌装されているカバー5と、
前記カバー5を前記ロックナット4に対して抜止め状態とする抜止め部6とを備え、
前記抜止め部6は、止め輪10と、前記止め輪10を抜止め状態で内装可能に前記カバー5に形成されている装着内周部11と、前記止め輪10を外装可能に前記ロックナット4に形成されている外周溝7とを有して構成されるとともに、
前記ロックナット4と前記カバー5との間に介装されるOリング41,42が装備され、
前記Oリング41,42は、前記装着内周部11のボルト軸方向での両側それぞれに設けられていることを特徴とする。
前記ロックナット4は、前記ボルト取付壁2に作用する第1ロックナット4Aと、前記第1ロックナット4Aに作用する第2ロックナット4Bと、によるダブルナット構造に構成され、
前記装着内周部11のボルト軸方向で一方の側の前記Oリング41が、前記第1ロックナット4Aと前記第2ロックナット4Bとの境界部kに嵌装されていることを特徴とする。
前記装着内周部11のボルト軸方向で一方の側の前記Oリング41は、前記カバー5における前記カバー5の一端と前記装着内周部11との間の第1カバー部51と、前記カバー5の他端と前記装着内周部11との間の第2カバー部52とのうちの、ボルト軸方向の長さの長い方のカバー部に配置されていることを特徴とする。
前記第2ロックナット4Bは、前記調節ボルト3のボルト頭部3Bを覆う袋ナットに形成されるとともに、前記カバー5のボルト頭部3B側端に覗き孔27が設けられていることを特徴とする。
加えて、止め輪とは別にOリングがカバーとロックナットの間に介装されているので、機器の運転振動などによるカバーのロックナットに対する振動が大きく減衰され、振動に起因したガタつきによる止め輪装着部の磨耗による不測の止め輪脱落のおそれも防止されるようになる。
ポンプ収容ケース31は、クランクケース(図示省略)の幅方向を横方向として、クランクケースの横側にクランクケースと一体鋳造で形成され、上壁33にポンプ差込み口34を備え、ポンプ差込み口34の開口周縁部にポンプ取付け座35が設けられている。
図1、図2に示されるように、調節ボルト3の回し操作を不可として、燃料調節装置40の調節機能が行えないように阻止する調節ボルト封印装置(以下、「封印装置」と略称する)Sが装備されている。
封印装置Sの機能は、図1に示されるように、調節ボルト3でエンジンの最大出力の燃料噴射量を調節した後は、ロックナット4をカバー5で覆って封印し、調節ボルト3の調節位置の改竄を防止する、というものである。カバー5は、一旦ロックナット4に装着されると、破壊させない限り取り出すことができないように構成されている。
筒状部5Aの内周部は、最も径が大きく均一径を備えてボルト取付壁2側(先端側)に形成されている開口内周面18と、開口内周面18よりも小径で反ボルト取付壁2側(基端側)に形成されている細径内周面19と、ボルト軸方向21で径を徐変させて開口内周面18と細径内周面19とを繋ぐ径が徐変される傾斜内周面20とにより構成されている。
カバー5の内周部には、自由状態の止め輪10の外径より大径の開口内周面18を備えて奥窄まりとなる傾斜内周面20が、内周溝11のボルト取付壁2側に形成されている。内周溝11は、細径内周面19における傾斜内周面20との境目に形成されている。
(1)…d1>D−2w
(2)…d2<D−2w
(3)…d1<Φ−2w
となるように、即ち、第1溝部8の溝底8aに関しては、「Φ−2w>d1>D−2w」が成り立つように構成されている。
次いで、図3(a)に示されるように、カバー5を開口内周面18が下となる姿勢で、ロックナット4が装備された状態の調節ボルト3に上方から被せるように下降させる。このとき、開口内周面18は自由状態の止め輪10の外径より大きいので、止め輪10は、外周溝7の下方側周面23に載っている状態が維持されている。
従って、図3(b)に示される状態から、図4(a)に示される状態には、一時的に第2Oリング42をボルト軸方向21にかなり圧縮変形させるように、カバー5を強く押し下げる操作を行うことによって遂行される。
また、振動により止め輪10や各溝7,11の表面が擦れると、メッキ等の表面処理が剥がれ、そこに水分が付着すると錆が発生し、止め輪10や各溝7,11の磨耗が促進され、保持力の低下や破損、並びにそれらの不都合によるカバー5の脱落を早期に招くおそれもある。
(1)ロックナット4の下部に第1Oリング41を設けたので、カバー5の下端部(第1カバー部51)の振れが抑制され、ロックナット4の角などの磨耗が防止される。
(2)ロックナット4の上端に第2Oリング42を設けたので、カバー5及び止め輪10を第2Oリング42の弾力でロックナット4に対して上昇付勢させることができる。従って、ロックナット4の第1溝部8の上方側周面26と、カバー5の内周溝11の下側周面25とで止め輪10を挟んで保持されるので、止め輪10の内外周溝11,7内での傾きを解消又は抑制でき、傾きに起因した磨耗を防止することができる。
(4)覗き孔27の存在により、第2ロックナット4Bの上端とカバー5の蓋部5Bとの間を視認することができるから、第2Oリング42の装着忘れを確認して未然に防止することが可能になる。
Oリング41,42の材質は、ゴムのほか、合成樹脂、フッ素樹脂など可撓性を有するものなら種々の変更設定が可能である。
2 ボルト取付壁
3 調節ボルト
3B ボルト頭部
4 ロックナット
4A 第1ロックナット
4B 第2ロックナット
5 カバー
5A 筒状部
6 抜止め部
7 外周溝
10 止め輪
11 装着内周部
27 覗き孔
41 Oリング
42 Oリング
51 第1カバー部
52 第2カバー部
k 境界部
Claims (4)
- 機器のボルト取付壁の雌ねじ孔に螺合可能な調節ボルトと、
前記調節ボルトに螺合されているロックナットと、
前記調節ボルト及び前記ロックナットを囲繞する筒状部を有して前記ロックナットに嵌装されているカバーと、
前記カバーを前記ロックナットに対して抜止め状態とする抜止め部とを備え、
前記抜止め部は、止め輪と、前記止め輪を抜止め状態で内装可能に前記カバーに形成されている装着内周部と、前記止め輪を外装可能に前記ロックナットに形成されている外周溝とを有して構成されるとともに、
前記ロックナットと前記カバーとの間に介装されるOリングが装備され、
前記Oリングは、前記装着内周部のボルト軸方向での両側それぞれに設けられている調節ボルト封印装置。 - 前記ロックナットは、前記ボルト取付壁に作用する第1ロックナットと、前記第1ロックナットに作用する第2ロックナットと、によるダブルナット構造に構成され、
前記装着内周部のボルト軸方向で一方の側の前記Oリングが、前記第1ロックナットと前記第2ロックナットとの境界部に嵌装されている請求項1に記載の調節ボルト封印装置。 - 前記装着内周部のボルト軸方向で一方の側の前記Oリングは、前記カバーにおける前記カバーの一端と前記装着内周部との間の第1カバー部と、前記カバーの他端と前記装着内周部との間の第2カバー部とのうちの、ボルト軸方向の長さの長い方のカバー部に配置されている請求項1に記載の調節ボルト封印装置。
- 前記第2ロックナットは、前記調節ボルトのボルト頭部を覆う袋ナットに形成されるとともに、前記カバーのボルト頭部側端に覗き孔が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の調節ボルト封印装置。
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JP2016256299A JP6688531B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 調節ボルト封印装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016256299A JP6688531B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 調節ボルト封印装置 |
Publications (2)
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JP6688531B2 true JP6688531B2 (ja) | 2020-04-28 |
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ID=62844719
Family Applications (1)
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JP2016256299A Active JP6688531B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 調節ボルト封印装置 |
Country Status (1)
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2016
- 2016-12-28 JP JP2016256299A patent/JP6688531B2/ja active Active
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