JP6605373B2 - 燃料電池 - Google Patents

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本発明は、空気極と燃料極とを備えた燃料電池に関する。
燃料電池の一種に、正極活物質として空気中の酸素を用いる空気極と、負極活物質として金属を用いる燃料極とから構成される電池がある(例えば、特許文献1参照。)。この種の燃料電池は、燃料電池の収容体に、例えば、二酸化マンガン等のような正極活物質を充填する必要がないため、その分、負極活物質の充填量を増加させて放電容量を大きくすることができる。このような利点があるため、空気極を用いた燃料電池の研究が盛んに行われている。
特開2013−214383号公報
このような燃料電池では、空気極に空気を供給するため、燃料電池の収容体に開口部が設けられている。この開口部から電解液が燃料電池の外部へ漏出することを防止するために、燃料電池の収容体には、空気を通過させる一方で、電解液を通過させない膜を設ける等の対策が施されている。しかし、これらの対策を講じていても、時間が経過するにつれて、電解液は膜に徐々に浸み込み、浸み込んだ電解液が開口部から漏出する虞がある。また、電解液は収容体と膜との隙間から漏出する虞もある。電解液が漏出して燃料電池内の電解液が減少すると、電極間でのイオンの移動が十分に行えず、電池の性能が劣化する。このため、電解液の漏出を防止することが重要であるが、特許文献1に記載された燃料電池は、電解液の漏出に対して何ら対策を講じていない。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、空気極と燃料極とを備える燃料電池において、電解液の漏出を防止することである。
この発明の燃料電池は、空気極及び燃料極と、収容体と、漏出防止部と、を備える。収容体は、空気極及び燃料極を収容するとともに電解液で充たされ、空気極に供給される空気を通過させる開口部を有する。漏出防止部は、開口部からの電解液の漏出を防止する。
この構成において、開口部は、収容体に形成された複数の貫通孔を有し、収容体の内面には、互いに隣接する少なくとも2つの貫通孔を繋ぐ第1溝が配置されており、漏出防止部は第1溝を含むことが好ましい。
この構成によれば、互いに隣接する少なくとも2つの貫通孔において、貫通孔へ流れ込もうとする電解液を第1溝に流入させることにより、電解液の漏出を防止することができる。
また、収容体が設置された通常姿勢において、第1溝は、2つの貫通孔のうちの一方が有する収容体の内面側の縁の位置であって鉛直方向についての最下点と、2つの貫通孔のうちの他方が有する収容体の内面側の縁の位置であって鉛直方向についての最上点とを繋いでいることが好ましい。この構成によれば、収容体が設置された通常姿勢において、第1溝は、鉛直方向に配置されることになる。このため、第1溝内の電解液を、これに重力を作用させてスムーズに下方へ流すことが可能となる。
また、開口部は、収容体に形成された少なくとも1つの貫通孔を有し、収容体の内面には、貫通孔が有する収容体の内面側の縁に沿って第2溝が配置されており、漏出防止部は第2溝を含むことが好ましい。この構成によれば、貫通孔に流れ込もうとする電解液を第2溝に流入させることにより、電解液の漏出を防止することができる。
また、開口部は、収容体に形成された少なくとも1つの貫通孔を有し、貫通孔の内周面に鍔部が配置されており、漏出防止部は鍔部を含むことが好ましい。この構成によれば、貫通孔に流れ込もうとする電解液が上記の鍔部に堰き止められて収容体の内側に戻される。このため、貫通孔には電解液が流れ込み難くなる。従って、電解液の漏出を防止することができる。
また、開口部は、収容体に形成された少なくとも1つの貫通孔を有し、貫通孔の内周面には、収容体の内側から外側へ向けて貫通孔が窄まるようにテーパ面が形成されており、漏出防止部はテーパ面を含むことが好ましい。この構成によれば、貫通孔の内周面に傾斜面が形成されることとなる。よって、貫通孔に流れ込もうとする電解液は、この傾斜面を上がることができず、収容体の内側に戻される。このため、貫通孔には電解液が流れ込み難くなる。従って、電解液の漏出を防止することができる。
また、第1溝及び第2溝は、断面形状がU字状又はV字状を呈したものであることが好ましい。この構成によれば、電解液が第1溝及び第2溝に流入し易くなる。また、収容体を製造する際、加工が比較的容易であり、収容体の強度が向上するという利点がある。
この発明によれば、空気極と燃料極とを備える燃料電池において、電解液の漏出を防止することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための図であり、側面視における断面を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池の収容体を説明するための図である。(A)は、収容体の内面側の一部分を示す斜視図である。(B)は、(A)の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池の収容体を説明するための要部の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料電池の収容体を説明するための要部の側面視断面図である。 本発明の第4実施形態に係る燃料電池の収容体を説明するための要部の側面視断面図である。
図1に示すように、燃料電池100は、収容体10と、蓋13と、補強リブ14とを備える。収容体10は、燃料電池100に電極等を収容する部材であり、矩形状の第1フレーム11及び第2フレーム12を接合して形成されている。図1は、燃料電池100を使用する際の通常姿勢における斜視図であり、この状態において、長辺方向をX方向(水平方向)とし、短辺方向をY方向(鉛直方向)とし、幅方向をZ方向とする。また、本明細書中で「燃料電池(あるいは、収容体)の側面」とは、幅方向の面を意味することとする。
図1に示すように、第1フレーム11及び第2フレーム12を接合したとき、収容体10の上端辺10aの中央付近に電解液50を充填するための充填口が設けられるように、第1フレーム11及び第2フレーム12の夫々の上端辺は成形されている。蓋13は、この充填口を覆う部材である。補強リブ14は、収容体10の強度を向上させるために設けられる部材である。
また、収容体10の上端辺10aには、孔15,16,17が設けられている。孔15,16,17は、夫々燃料電池100の空気極30、燃料極40、及び補助極60(図2を参照。)に取り付けられる外部端子を挿入するための孔である。第1フレーム11及び第2フレーム12を接合したとき、孔15,16,17が形成されるように、第1フレーム11及び第2フレーム12の夫々の上端辺は成形されている。
第1フレーム11及び第2フレーム12の材質としては、耐久性及び耐食性を有するものであればとくに限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ABS、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、及びポリエチレンテレフタラート等が挙げられる。
第1フレーム11及び第2フレーム12には、空気極30に供給する空気を通過させる開口部が形成されている。この開口部は、図1に示すように、第1フレーム11に形成された複数の貫通孔20を有する。図1では、第1フレーム11のみを図示しているが、第2フレーム12にも同様の貫通孔20が複数形成されている。また、図1では、貫通孔20を円形状としているが、矩形状であってもよく、形状はとくに限定されない。
燃料電池100のサイズは、短辺方向の長さは、約90〜97mmであり、長辺方向の長さは、約145〜155mmであり、幅方向の長さは、約8〜15mmが好適である。また、貫通孔20のサイズは、直径約4〜5mmが好適である。
図2に示すように、燃料電池100は、空気極30、燃料極40、電解液50、補助極60、セパレータ70、及び案内部材80を備え、これらが収容体10に収容されている。本実施形態では、収容体10内において、燃料極40の両側に、空気極30、補助極60、セパレータ70、及び案内部材80が、略左右対称に配置されている。具体的には、第1フレーム11と第2フレーム12との間において、第1フレーム11に近い順に、空気極30、セパレータ70、補助極60、案内部材80、燃料極40、案内部材80、補助極60、セパレータ70、及び空気極30が配置されている。なお、図2では、燃料極40に対して第2フレーム12側に配された案内部材80、補助極60、セパレータ70、及び空気極30の図示が省略されている。
このように、第1フレーム11及び第2フレーム12の夫々に隣接して2つの空気極30が配されているため、本実施形態では、第1フレーム11及び第2フレーム12の何れにも、空気極30に供給する空気を通過させる開口部が設けられている。
空気極30は、燃料電池100の正極であり、貫通孔20を通過する空気中の酸素を取り込み、取り込んだ酸素を正極活物質として利用する。そして、空気極30においては、空気中の酸素と水と電子とから水酸化物イオンが生成される。具体的には、空気極30は、空気極触媒層31、空気極集電体32、多孔質層33、及びガス拡散層34から構成される。これらは、第1フレーム11(あるいは、第2フレーム12)に近い順に、ガス拡散層34、多孔質層33、空気極触媒層31、空気極集電体32の順で配置される。
空気極触媒層31は、上記した水酸化物イオンの生成反応を促進させることができる。空気極触媒層31に含まれる空気極触媒としては、例えば、白金、銀、ニッケル、モリブデン、コバルト、マンガン、鉄等の金属や、これらの金属化合物、また、これらの金属からなる合金等が挙げられる。
空気極集電体32は、空気極30と燃料極40との間に生じた電力を取り出すためのものであり、空気極30に取り付けられた外部端子に接続されている。空気極集電体32の材料としては、耐食性を有するものであればとくに限定されないが、例えば、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、ステンレス等が挙げられる。なお、空気極集電体32は、集電基材の表面に上記材料がメッキされたものであってもよい。また、空気極集電体32は、本実施形態においては、図2に示すように、空気極触媒層31に内包されていてもよいし、空気極触媒層31と別に設けられても構わない。
多孔質層33は、空気極触媒層31の表面に設けられることにより、空気極触媒層31で生成された水酸化物イオンの伝導を促進させる。多孔質層33に含まれる多孔性物質としては、例えば、炭素繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔性の樹脂からなる不織布が挙げられる。
ガス拡散層34は、貫通孔20を通じて取り込まれた空気を、空気極触媒層31に均一に供給すべく拡散するものである。ガス拡散層34は、電解液50の漏出を防止する。ガス拡散層34の材料としては、例えば、炭素、黒鉛、モリブデン、チタン等の金属や、炭素繊維等の繊維が挙げられる。また、ガス拡散層34には、空気を通過させる一方で電解液50を通過させ難くするべく、撥水処理が施されている。
なお、空気極30の形状は、図2では板状の部材として図示しているが、メッシュ状に構成しても構わない。
燃料極40は、燃料電池100の負極であり、燃料極活物質層41と燃料極集電体42とから構成される。燃料極活物質層41は、負極の電極活物質となる金属からなる。電極活物質は、電解液50に溶解してイオン化することにより、燃料極活物質層41に電荷を生じさせる。そして、電極活物質には、燃料電池の種類に応じて適切な金属が用いられる。例えば、リチウム、亜鉛、鉄、ナトリウム、亜鉛、マグネシウム、これらの金属からなる合金等が挙げられる。
燃料極集電体42は、空気極30と燃料極40との間に生じた電力を取り出すためのものであり、燃料極40に取り付けられた外部端子に接続されている。燃料極集電体42の材質としては、耐食性を有するものであればとくに限定はされないが、例えば、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、ステンレス等が挙げられる。なお、燃料極集電体42は、集電基材の表面に上記材料がメッキされたものであってもよい。
燃料極40は、図2に示すように、燃料極集電体42を燃料極活物質層41で覆うように構成することができる。
電解液50は、空気極30と燃料極40との間でイオンを伝導させる電解質水溶液である。電解液50には、燃料極40の負極活物質の種類に応じて適切なものが用いられる。電解液50は、イオンの伝導を妨げない限りにおいて、種々の添加剤を含むことができる。
電解液50として、例えば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウム水溶液、及び塩化ナトリウム水溶液等が挙げられる。
補助極60は、燃料極40とともに外部電源に接続した場合、充電用の電極として機能する。補助極60の材料としては、例えば、ニッケル、ニッケル合金等が挙げられる。また、補助極60の形状は、板状であっても構わないが、メッシュ状が好適に使用される。
セパレータ70は、空気極30と補助極60との間に配置されている。セパレータ70は、不織布等からなり、シート状の部材である。
案内部材80は、電解液50中で水素ガスの気泡が滞留することを防止するために設けられている。水素ガスの気泡が滞留すると、燃料極40での反応が阻害される。案内部材80を設けることにより、水素ガスの気泡を電解液50の液面の方へ移動させることができる。また、案内部材80の材料としては、耐食性を有するものであればとくに限定されないが、例えば、樹脂製のものが挙げられる。
[第1実施形態]
燃料電池100は、開口部(貫通孔20)からの電解液50の漏出を防止する漏出防止部をさらに備える。本実施形態では、図3(A)に示されるように、第1フレーム11の内面11aに第1溝21が形成されており、この第1溝21により、互いに隣接する少なくとも2つの貫通孔20が繋がれている。そして、漏出防止部が、第1溝21により構成されている。具体的には、以下のとおりである。なお、図3(A)中のXYZ軸は、図1中のXYZ軸に対応している。また、図3(A)及び(B)では、説明の便宜上、互いに隣接する2つの貫通孔20のうち、Y方向において上方に位置するものに符号20Aが付され、この貫通孔の直下に位置するものに符号20Bが付されている。
図3(B)に示されるように、第1溝21は、第1フレーム11の内面11aにおいて、貫通孔20Aが有する縁201Aの位置であってY方向についての最下点201Aaと、貫通孔20Bが有する縁201BであってY方向についての最上点201Bbと繋いでいる。本実施形態では、第1溝21は、最下点201Aaから最上点201Bbまで真っ直ぐ延びている。なお、第1溝21は、これに限らず、最下点201Aaと最上点201Bbとの間で湾曲又は屈曲していてもよい。
上記漏出防止部によれば、第1フレーム11の内面11aまで到達して貫通孔20へ流れ込もうとする電解液50の多くが、貫通孔20に流入する前に第1溝21に導かれる。よって、貫通孔20からの電解液50の漏出が防止される。
また、図1に示されるように燃料電池100が通常姿勢で設置されたとき、上記Y方向と鉛直方向(上向き)とが略一致することになる。このとき、最下点201Aa及び最上点201Bbは夫々、鉛直方向についての最下点及び最上点となる。即ち、第1溝21は、鉛直方向に配置されることになる。そして、第1溝21に導かれた電解液50は、図3(B)にて白抜き矢印で示されるように、下方に位置する最上点201Bbへ向けて、重量の作用を受けて流れる。即ち、第1溝21内の電解液50を、これに重力を作用させてスムーズに下方へ流すことが可能となる。
さらに、本実施形態では、鉛直方向に並ぶ複数の貫通孔20が第1溝21で一列に繋がれるように、第1フレーム11の内面11aには複数の第1溝21が形成されている。この構成によれば、電解液50は、第1溝21又は貫通孔20の縁201に到達した後、第1溝21と貫通孔20の縁201とを交互に経由して収容体10の下方位置(例えば底)まで流れる。よって、第1フレーム11の内面11aまで到達して貫通孔20へ流れ込もうとする電解液50の多くを、貫通孔20から漏出させることなく、収容体10の下方位置へ導くことができる。即ち、本実施形態に係る燃料電池100によれば、電解液50を、収容体10の内部に留めることができる。
また、第1溝21は、側面視における断面形状がU字状又はV字状を呈するものであることが好ましい。このような形状により、電解液50は、第1溝21に流入し易くなる。また、収容体10を製造する際、加工が比較的容易であり、収容体の強度が向上するという利点がある。
なお、上記では、第1フレーム11に形成されている貫通孔20及び第1溝21に関して説明したが、第2フレーム12にも同様に第1溝21が配置される。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る燃料電池200は、漏出防止部が、第2溝22により構成されている。図4に示されるように、第2溝22は、第1フレーム11の内面11aにおいて、貫通孔20の縁201に沿って配置されている溝である。
上記漏出防止部によれば、第1フレーム11の内面11aまで到達して貫通孔20へ流れ込もうとする電解液50の多くが、貫通孔20に流入する前に第2溝22に導かれる。よって、貫通孔20からの電解液50の漏出が防止される。
また、燃料電池200は、上記第1溝21が設けられてもよい。図4にて白抜き矢印で示されるように、電解液50は、第1溝21又は貫通孔20の縁201に到達した後、第1溝21と第2溝22とを交互に経由して収容体10の下方位置(例えば底)まで流れる。よって、第1フレーム11の内面11aまで到達して貫通孔20へ流れ込もうとする電解液50の多くを、貫通孔20から漏出させることなく、収容体10の下方位置へ導くことができる。即ち、第2実施形態に係る燃料電池200によれば、電解液50を、収容体10の内部に留めることができる。
また、第2溝22は、上記第1溝21と同様に、側面視における断面形状がU字状又はV字状を呈するものであることが好ましい。このような形状により、電解液50は、第2溝22に流入し易くなる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る燃料電池300は、漏出防止部が、鍔部23により構成されている。図5に示されるように、鍔部23は、貫通孔20の内周面202に設けられている。
上記漏出防止部によれば、第1フレーム11の内面11aまで到達して貫通孔20へ流れ込もうとする電解液50の多くが、鍔部23に堰き止められて収容体10内に戻される。このため、貫通孔20には電解液50が流れ込み難くなる。即ち、第3実施形態に係る燃料電池300によれば、電解液50を、収容体10の内部に留めることができる。
また、燃料電池300は、上記第1溝21及び第2溝22が設けられてもよい。そのような場合、第1溝21及び第2溝22は、側面視における断面形状がU字状又はV字状を呈するものであることが好ましい。このような形状により、電解液50は、第1溝21及び第2溝22に流入し易くなる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る燃料電池400は、漏出防止部が、貫通孔20の内周面202に形成されるテーパ面24により構成されている。図6に示されるように、テーパ面24は、貫通孔20の内周面202に、第1フレーム11の内側から外側へ向けて貫通孔20が窄まるように形成されている。
上記漏出防止部によれば、第1フレーム11の内面11aまで到達して貫通孔20へ流れ込もうとする電解液50の多くが、このテーパ面24を上がることができず、収容体10内に戻される。このため、貫通孔20には電解液50が流れ込み難くなる。即ち、第4実施形態に係る燃料電池400によれば、電解液50を、収容体10の内部に留めることができる。
また、燃料電池400は、上記第1溝21及び第2溝22が設けられてもよい。そのような場合、第1溝21及び第2溝22は、側面視における断面形状がU字状又はV字状を呈するものであることが好ましい。このような形状により、電解液50は、第1溝21及び第2溝22に流入し易くなる。
なお、上記の実施形態1〜4に係る燃料電池100,200,300,400では、収容体10を構成する第1フレーム11にのみ言及したが、第2フレーム12に関しても同様である。
また、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…収容体
20A,20B…貫通孔
201,201A,201B…縁
201Aa…最下点
201Bb…最上点
202…内周面
21…第1溝
22…第2溝
23…鍔部
24…テーパ面
30…空気極
40…燃料極
50…電解液
100,200,300,400…燃料電池

Claims (6)

  1. 空気極及び燃料極と、
    前記空気極及び前記燃料極を収容するとともに電解液で充たされ、前記空気極に供給される空気を通過させる開口部を有する収容体と
    備え
    前記開口部は、前記収容体に形成された複数の貫通孔を有し、
    前記収容体の内面には、互いに隣接する少なくとも2つの貫通孔を繋ぐ溝が配置されている、燃料電池。
  2. 前記収容体が設置された通常姿勢において、前記溝は、前記2つの貫通孔のうちの一方が有する前記収容体の内面側の縁の位置であって鉛直方向についての最下点と、前記2つの貫通孔のうちの他方が有する前記収容体の内面側の縁の位置であって鉛直方向についての最上点とを繋いでいる、請求項に記載の燃料電池。
  3. 空気極及び燃料極と、
    前記空気極及び前記燃料極を収容するとともに電解液で充たされ、前記空気極に供給される空気を通過させる開口部を有する収容体と、
    を備え、
    前記開口部は、前記収容体に形成された少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記収容体の内面には、前記貫通孔が有する前記収容体の内面側の縁に沿って溝が配置されている、燃料電池。
  4. 空気極及び燃料極と、
    前記空気極及び前記燃料極を収容するとともに電解液で充たされ、前記空気極に供給される空気を通過させる開口部を有する収容体と、
    を備え、
    前記開口部は、前記収容体に形成された少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記貫通孔の内周面には、鍔部が配置されている、燃料電池。
  5. 空気極及び燃料極と、
    前記空気極及び前記燃料極を収容するとともに電解液で充たされ、前記空気極に供給される空気を通過させる開口部を有する収容体と、
    を備え、
    前記開口部は、前記収容体に形成された少なくとも1つの貫通孔を有し、
    前記貫通孔の内周面には、前記収容体の内側から外側へ向けて前記貫通孔が窄まるようにテーパ面が形成されている、燃料電池。
  6. 記溝は、断面形状がU字状又はV字状を呈したものである、請求項1〜3の何れかに記載の燃料電池。
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