JP6952884B2 - 空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法 - Google Patents

空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6952884B2
JP6952884B2 JP2020514121A JP2020514121A JP6952884B2 JP 6952884 B2 JP6952884 B2 JP 6952884B2 JP 2020514121 A JP2020514121 A JP 2020514121A JP 2020514121 A JP2020514121 A JP 2020514121A JP 6952884 B2 JP6952884 B2 JP 6952884B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collector
negative electrode
air
air electrode
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020514121A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019203130A1 (ja
Inventor
知 北川
知 北川
豊賀 相本
豊賀 相本
吉田 章人
章人 吉田
宏隆 水畑
宏隆 水畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Publication of JPWO2019203130A1 publication Critical patent/JPWO2019203130A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6952884B2 publication Critical patent/JP6952884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M12/00Hybrid cells; Manufacture thereof
    • H01M12/08Hybrid cells; Manufacture thereof composed of a half-cell of a fuel-cell type and a half-cell of the secondary-cell type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M12/00Hybrid cells; Manufacture thereof
    • H01M12/04Hybrid cells; Manufacture thereof composed of a half-cell of the fuel-cell type and of a half-cell of the primary-cell type
    • H01M12/06Hybrid cells; Manufacture thereof composed of a half-cell of the fuel-cell type and of a half-cell of the primary-cell type with one metallic and one gaseous electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/489Separators, membranes, diaphragms or spacing elements inside the cells, characterised by their physical properties, e.g. swelling degree, hydrophilicity or shut down properties
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本開示は、空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法に関する。
金属空気電池は、空気極(正極)と金属負極(負極)と電解質層(電解液)とを備えて構成されている。
特許文献1によると、金属空気電池セルは、容器の一面側に配置された矩形状の第一空気極と、第一空気極と対向するように、配置された矩形状の第一金属極と、容器の他面側に配置された矩形状の第二空気極と、第二空気極と対向するように、配置された矩形状の第二金属極とを備えている。
このように、2枚の空気極を容器の両面に配置することにより、空気極の表面積を広く確保して、高い出力を達成することができる。
次に、特許文献2には、ケース内に収納され、負極、セパレータ、集電体及び正極を組み合わせた構造を有する複数の単電池と、ケースの底部に設けられ、電解液を吸収しかつ保持する吸水性材料が充填された電解液槽とを有する空気電池が開示されている。各単電池のセパレータは、電解液槽内に充填された吸水性材料と接触しており、電解液槽内の電解液は、毛細管現象により各セパレータに供給される。各単電池において、2つ折りにされたセパレータの間に負極が挾み込まれ、集電体とともに、2つ折りにされた正極の間に、負極を挾み込んだセパレータが挟み込まれている。
特開2017−4644号公報 特公平7−77135号公報
しかし、特許文献2により開示された技術によると、各単電池において、正極と集電体とセパレータとを重ね、これらを2つ折りにして、負極を挾み込んでいるので、折り曲げ部分が正極、集電体及びセパレータの3層の構造となり、単電池の幅が厚くなる。この結果、複数個の単電池を直列に接続して組電池として用いる場合に、組電池のサイズが大きくなるという問題がある。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、厚みの増加を抑制することができる空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一の解決手段は、空気極であって、折り曲げられ、周縁の一部に第一リード部が設けられた第一集電部と、折り曲げられた部分を介して前記第1集電部とつながっている第二集電部とを有する第一集電体と、前記第1集電部に添着された第1触媒層と、前記第2集電部に添着された第2触媒層と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記第一リード部は、前記第一集電部の周縁から、前記第一集電部の折り曲げ方向に突出している、としてもよい。
ここで、前記第一リード部は、前記第一集電体の折り曲げ部側に設けられている、としてもよい。
ここで、前記第一集電体の折り曲げ部は、箔により形成されている、としてもよい。
ここで、さらに、前記第一集電体と前記第一リード部を接続する接続部を備え、前記接続部は、箔により形成されている、としてもよい。
ここで、前記第一集電部は、前記第二集電部と対向して配置されている、としてもよい。
ここで、第一開口部と、第二開口部とを含む多孔性樹脂で形成されたラミネート材と、前記第一開口部を覆う第一撥水層と、前記第二開口部を覆う第二撥水層と、をさらに備え、前記第一触媒層は、前記第一撥水層と接し、前記第二触媒層は、前記第二撥水層と接し、前記ラミネート材は、前記集電体と同じ方向に折り曲げられている、としてもよい。
ここで、本開示の別の解決手段は、両面から空気を取り入れる構造の金属空気電池であって、上記の空気極と、負極とを備え、前記負極は、一部がセパレータで形成された負極ケース内に、第二リード部が周縁の一部に設けられた第二集電体と負極活物質層とを備えてなり、前記負極は、折り曲げられた前記第一集電体により挟み込まれ、前記第一集電体及び前記第二集電体は、電解質に浸漬していることを特徴とする。
ここで、前記負極ケースは、前記第二リード部が当該負極ケースの一端から延伸した状態で封止されている、としてもよい。
ここで、前記負極ケースは、絶縁性を有する袋状に形成され、前記第一集電体に対向する位置に第三開口部と、前記第二集電部に対向する位置に第四開口部とを有し、前記第三開口部を覆うように、第一セパレータが溶着しており、前記第四開口部を覆うように、第二セパレータが溶着している、としてもよい。
ここで、前記第一リード部及び前記第二リード部が折り曲げられた前記空気極の一端から延伸した状態で、前記空気極が封止されている、としてもよい。
また、本開示の別の解決手段は、両面から空気を取り入れる構造の金属空気電池であって、端部に負極リード部を有する板状の負極集電体と、前記負極集電体の第一面に接触し、負極活物質を含む第一負極活物質層と、前記負極集電体の前記第一面の反対側の第二面に接触し、前記負極活物質を含む第二負極活物質層と、前記負極集電体と反対側で前記第一負極活物質層と当接している第一セパレータと、前記負極集電体と反対側で前記第二負極活物質層と当接している第二セパレータと、前記第一セパレータと前記第二セパレータを含んで形成され、前記負極集電体、前記第一負極活物質層及び前記第二負極活物質層を収容する第一樹脂袋と、前記負極集電体と反対側で前記第一セパレータと前記第二セパレータを囲み、端部に空気極リード部を有する空気極集電体と、前記第一セパレータと反対側で前記空気極集電体と当接し、酸素還元触媒を含む第一触媒層と、前記第二セパレータと反対側で前記空気極集電体と当接し、前記酸素還元触媒を含む第二触媒層と、前記第一樹脂袋、前記空気極集電体、前記第一触媒層、前記第二触媒層及び電解質を収容する第二樹脂袋と、前記第二樹脂袋の一部を形成し、前記空気極集電体と反対側で前記第一触媒層と当接する第一撥水シートと、前記第二樹脂袋の一部を形成し、前記空気極集電体と反対側で前記第二触媒層と当接する第二撥水シートとを備え、前記負極リード部及び前記空気極リード部が前記第二樹脂袋の一部から延伸している状態で、前記第二樹脂袋が封止されていることを特徴とする。
また、本開示の別の解決手段は、金属空気電池の製造方法であって、樹脂シートに開設された第一開口部及び第二開口部を撥水膜で覆って溶着する第一工程と、前記撥水膜上に、前記第一開口部及び前記第二開口部に対向して、それぞれ、第一触媒層及び第二触媒層を積層する第二工程と、前記第一触媒層及び前記第二触媒層上に空気極リード部を有する空気極集電体を積層する第三工程と、前記樹脂シート、前記撥水膜、前記第一触媒層、前記第二触媒層及び前記空気極集電体をプレス成形する第四工程と、プレス成形された前記樹脂シート、前記撥水膜、前記第一触媒層、前記第二触媒層及び前記空気極集電体を折り曲げて、負極活物質及び負極集電体が挿入された負極を挟み込み、樹脂シートを封止する第五工程とを含むことを特徴とする。
ここで、前記第五工程において、折り曲げられた前記樹脂シートの端部に開口を開設した状態で、当該樹脂シートを封止して樹脂袋を形成し、前記開口から前記樹脂袋内に電解液を注入し、前記樹脂袋の前記開口を封止する、としてもよい。
本開示では、折り曲げ部分には、触媒層が存在せず、空気極の厚みの増加を抑制することができる。
本開示の実施形態1に係る金属空気電池1を示す外観斜視図である。 (a)金属空気電池1の上面図である。(b)金属空気電池1の正面図である。(c)金属空気電池1の側面図である。 (a)金属空気電池1を構成部材に分解して示す分解斜視図である。(b)二つ折りにされた空気極10の構成部材を展開して示す展開図である。 (a)負極20を構成部材に分解して示す分解斜視図である。(b)負極20の構成部材を展開して示す展開図である。 金属空気電池1のA−A線による断面図である。 (a)金属空気電池1のB−B線による断面図である。(b)金属空気電池1のC−C線による断面図である。 金属空気電池1の全体の製造工程を示すフローチャートである。 空気極10の製造工程を示す。 負極20の製造工程を示す。 空気極10に負極20を組み付ける製造工程を示す。 (a)折り曲げ方向と垂直方向に突出する空気極リード部16Aを備えた空気極集電体15Aの一例を示す。(b)箔状の空気極リード部16Bを備えた空気極集電体15Bの一例を示す。(c)箔状の空気極リード部16C及び空気極リード部16Cに接続する箔状の接続部18Cを備えた空気極集電体15Cの一例を示す。(d)箔状の連結部19Dを備えた空気極集電体15Dの一例を示す。 (a)電池セルスタック100を示す外観斜視図である。(b)電池セルスタック100の上面図である。
1 実施形態1
本開示の実施形態1に係る金属空気電池1及び金属空気電池1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
1.1 金属空気電池1
図1は、本開示の実施形態1に係る金属空気電池1を示す外観斜視図である。また、図2(a)は、金属空気電池1の上面図であり、図2(b)は、金属空気電池1の正面図であり、図2(c)は、金属空気電池1の側面図である。また、図6(a)は、金属空気電池1のB−B線による断面図であり、図6(b)は、金属空気電池1のC−C線による断面図である。
なお、説明の便宜上、図1における図中、上方、下方を金属空気電池1における上方、下方と仮定して、上方、下方、垂直方向などと呼び、垂直方向に垂直をなす方向を水平方向などと呼んで、以下の説明を行うこととする。
図1並びに図2(a)、(b)及び(c)に示すように、金属空気電池1は、略正方形の正面形状を有する板状体に構成され、板状体の周縁部において、その厚みは、板状体の内側部の厚みより、薄くなっている。図1並びに図6(a)及び(b)に示すように、金属空気電池1の開口41及び開口28から、それぞれ、後述する空気極10の空気極リード部16及び負極20の負極リード部25が、上方に向かって突出している。
図3(a)は、金属空気電池1を構成部材に分解して示す分解斜視図であり、図3(b)は、折り曲げられた空気極10の構成部材を展開して示す展開図であり、図5は、金属空気電池1のA−A線による断面図である。
金属空気電池1は、図3(a)及び図5に示すように、折り曲げられた空気極10の間に、負極20が挟まれた態様で構成されている。
空気極10は、図3(a)及び(b)並びに図5に示すように、ラミネート材11、撥水膜12、第一触媒層13、第二触媒層14及び空気極集電体15をこの順序で積層し、折り曲げて、ラミネート材11の周縁を溶着等で封止され、袋状に構成されてなる。折り曲げられた袋状の空気極10の間に、負極20とともに、電解液17(一例として、アルカリ性水溶液)が収容されている。つまり、両面から空気を取り入れる構造の金属空気電池1の空気極10は、折り曲げられ、周縁の一部にリード部を有する第一集電部15aと、折り曲げられた部分を介して第一集電部15aとつながっている第二集電部15bとを有する空気極集電体15と、第一集電部15aに添着された第一触媒層13と、第二集電部15bに添着された第二触媒層14とを備えている。
図4(a)は、負極20を構成部材に分解して示す分解斜視図である。
負極20は、図4(a)及び図5に示すように、孔開樹脂袋22の第一開口部22a及び第二開口部22bにそれぞれ第一セパレータ21及び第二セパレータ24を貼設して形成した負極ケース27からなり、負極ケース27の内部には、負極集電体23及び負極活物質層26(一例として、亜鉛粉)が収容されている。第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、後述するように、それぞれ、微小な孔を有するシートで構成されているので、負極ケース27の内部には、電解液17が浸透し、負極集電体23に電解液17が接触する。
空気極集電体15の第一集電部15a、第二集電部15b及び負極集電体23は、金属空気電池1内の電解液17中に、浸漬された状態で互いに平行に配置されていることが好ましい。
負極20では、例えば、負極活物質層26の亜鉛と電解液17中の水酸化物イオンとが反応することにより、水酸化亜鉛が生成される。これに伴い、放出された電子が負極20から空気極10へ供給される。生成された水酸化亜鉛は、酸化亜鉛と水とに分解され、電解液17内に水が戻る。一方、空気極10では、第一触媒層13及び第二触媒層14に含まれる触媒上において、電解液17から供給される水と、大気から供給される酸素ガスと、負極20から供給される電子とが反応して、水酸化物イオン(OH−)を生成する放電反応が起こる。このように、空気極10においては、酸素(気相)、水(液相)、電子伝導体(固相)が共存する三相界面で放電反応が進行する。水酸化物イオンは、電解液17中をイオン伝導し、負極20へ到達する。このようなサイクルを経て、金属空気電池1は、連続的な電力の取り出しを実現する。
1.2 空気極10
空気極10は、金属空気電池1の放電時に正極となる電極である。
空気極10は、上述したように、ラミネート材11、撥水膜12、第一触媒層13、第二触媒層14及び空気極集電体15をこの順序で積層し、折り曲げられて構成されている(図3(a)及び図5)。空気極10は、空気極リード部16(放電用正極端子、空気極端子)と電気的に接続しており、生じた電荷を図示しない外部回路へ取り出すことを可能にする。
(1)ラミネート材11
ラミネート材11は、図3(a)及び(b)に示すように、水平方向に長尺で、略矩形状に形成された薄膜であって、その内部に、略矩形状の第一開口部11a及び第二開口部11bが水平方向に並列して開設されている。つまり、ラミネート材11は、周縁部の外枠11dと、第一開口部11aと第二開口部11bとの間において、第一開口部11aと第二開口部11bとを仕切り、垂直方向に延伸する帯状部11eとから構成される。なお、第一開口部11a及び第二開口部11bの形状は、通気性が維持されていれば、略矩形状に限定されず、略円形状であってもよい。また、第一開口部11a及び第二開口部11bの数は、図3(a)及び図3(b)示すように1つの開口に限定されず、複数の開口で形成されていてもよい。 ラミネート材11は、帯状部11eにおいて垂直方向に延伸する折曲線11cに沿って、折り曲げられる。
(2)撥水膜12
撥水膜12は、水平方向に長尺で、略矩形状に形成された薄膜である。撥水膜12のサイズは、並列する第一開口部11a及び第二開口部11bを合わせたサイズよりも大きく、ラミネート材11の全体のサイズよりも小さい。このため、撥水膜12は、第一開口部11a及び第二開口部11bを覆うことができる。
撥水膜12は、第一開口部11a及び第二開口部11bを覆うように、ラミネート材11上に配され、ラミネート材11の外枠11d及び帯状部11eにおいて、ラミネート材11に熱溶着される。
ラミネート材11及びラミネート材11に熱溶着された撥水膜12により、空気極10に収容されている電解液が外部に漏れだすことを防いでいる。
撥水膜12は、その中央部において、垂直方向に延伸する折曲線12cに沿って、折り曲げられる。
(3)第一触媒層13及び第二触媒層14
第一触媒層13及び第二触媒層14は、それぞれ、略矩形状に形成された薄膜である。第一触媒層13及び第二触媒層14は、それぞれ、第一開口部11a及び第二開口部11bと略同じサイズ及び略同じ形状を有する。
第一触媒層13及び第二触媒層14に含まれる触媒により、電解液から供給される水と、大気から供給される酸素ガスと、負極20から供給される電子とが反応して、水酸化物イオン(OH−)を生成する放電反応が起こる。
撥水膜12上において、第一開口部11a及び第二開口部11bに対向する位置に、それぞれ、第一触媒層13及び第二触媒層14が配される。
(4)空気極集電体15
空気極集電体15は、多孔性で板状に構成されており、第一集電部15a、連結部15d、第二集電部15b及び空気極リード部16に分けることができる。
第一集電部15aと第二集電部15bとは、連結部15d(空気極集電体15が折り曲げられた部分)を介して、水平方向に連結されている。
空気極リード部16は、図6(a)に示すように、第一集電部15aの上方の開口41から、上方に突出するように、設けられている。ここで、図3(b)に示すように、空気極リード部16は、第一集電部15aの周縁部において、連結部15dに近接して設けることが望ましい。少なくとも、空気極リード部16は、第一集電部15aと連結部15dとの境界15xと、連結部15dとは反対側の第一集電部15aの一端15yとの間の中心位置15zから、より連結部15d側に設けることが望ましい。空気極リード部16を、連結部15dに近い位置に配置することにより、第一集電部15aと第二集電部15bとの電流分布差を低減することができる。
第一集電部15a及び第二集電部15bは、それぞれ、略矩形状に形成されている。第一集電部15aのサイズ及び形状は、第一開口部11aのサイズ及び形状と略同じであり、第一触媒層13のサイズ及び形状とも略同じである。また、第二集電部15bのサイズ及び形状は、第二開口部11bのサイズ及び形状と略同じであり、第二触媒層14のサイズ及び形状とも略同じである。
また、連結部15dは、略矩形状に形成されている。連結部15dの幅(水平方向の長さ)は、帯状部11eの幅(水平方向の長さ)と略同じである。
第一集電部15aが第一開口部11a及び第一触媒層13に対向する位置に配されるように、また、第二集電部15bが第二開口部11b及び第二触媒層14に対向する位置に配されるように、第一触媒層13及び第二触媒層14の上に、空気極集電体15が積層される。
空気極集電体15は、連結部15dにおいて垂直方向に延伸する折曲線15cに沿って、二つ折りにされる。
1.3 負極20
負極20は、金属空気電池1の放電時に負極となる電極である。
負極20は、図4(a)及び図5に示すように、孔開樹脂袋22の両面にそれぞれ第一セパレータ21及び第二セパレータ24を貼設して形成した負極ケース27からなり、上方に開口29を有する有底の袋状に形成されている。なお、第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、孔開樹脂袋22の内側から貼設されてもよい。
なお、負極ケース27は、セパレータを袋状にして形成したものでもよい。ただし、孔開樹脂袋22の両面にそれぞれセパレータを熱溶着したものの方が、孔開樹脂袋22のエッジ部における電流集中がないため、好ましい。
負極ケース27の内部には、図6(b)に示すように、負極集電体23の負極リード部25が負極ケース27の開口29から延伸した状態で、開口29から挿入された負極活物質を含む負極活物質層26(一例として、亜鉛粉)及び負極集電体23が収容されている。
負極活物質層26は、負極集電体23の第一面に接触する第一負極活物質層と、負極集電体23の第一面の反対側の第二面に接触する第二負極活物質層とから構成される。
図4(b)は、負極20の構成部材を展開して示す展開図である。
負極ケース27には、図4(b)に示すように、熱溶着のための余白部分22xが上部に確保されている。負極活物質層26及び負極集電体23が収容された後、負極ケース27の余白部分22xを熱溶着することにより、負極ケース27の上方の開口29が封止される。
(1)孔開樹脂袋22
孔開樹脂袋22は、図4(a)及び(b)に示すように、水平方向に長尺で、略矩形状に形成された樹脂製の薄膜を袋状に閉じ、一端(開口29)が開放された有底袋形状となされている。
孔開樹脂袋22の表面及び裏面には、それぞれ、内外に貫通する略矩形状の第一開口部22a及び第二開口部22bが開設されている。第一開口部22aは、負極集電体23における第一表面に対向するように開設され、第二開口部22bは、負極集電体23における第一表面の反対側の面である第二表面に対向するように開設されている。
(2)第一セパレータ21及び第二セパレータ24
第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、それぞれ、略矩形状に形成され、絶縁性の多孔質構造を有する薄膜からなる。
第一セパレータ21及び第二セパレータ24のサイズは、それぞれ、第一開口部22a及び第二開口部22bのサイズより、大きく形成されている。
第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、孔開樹脂袋22の外側から、それぞれ、第一開口部22a及び第二開口部22bを覆うように、孔開樹脂袋22に貼設されている。この場合、第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、それぞれ、第一開口部22a及び第二開口部22bの四周縁部に熱溶着されることにより、孔開樹脂袋22に一体に固定されている。
第一セパレータ21及び第二セパレータ24の厚みは、特に限定されないが、30μm〜300mmであることが好ましい。
第一セパレータ21及び第二セパレータ24の材料は、当該分野でセパレータとしても通常用いられるセパレータであれば限定されない。
(3)負極集電体23及び負極リード部25
負極集電体23は、略矩形の板状に形成されている。
負極集電体23の形状及びサイズは、第一開口部22a及び第二開口部22bの形状及びサイズと、略同一である。
負極集電体23の上方の周縁部から、上方に突出するように、負極リード部25が設けられている。
負極リード部25も、略矩形の板状に形成されている。
1.4 金属空気電池1の材料
ここでは、金属空気電池1を構成する構成部材等の材料について、説明する。
(1)ラミネート材11
ラミネート材11を構成する材料は、電解液に対して耐腐食性を有する材料であって、かつ、耐熱性及び熱溶着性を有する材料であることが好ましい。例えば、ラミネート材11の材料には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル、ABS樹脂、塩化ビニリデン、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、フッ素樹脂、エポキシ樹脂などが好ましい。
(2)撥水膜12
撥水膜12は、撥水性樹脂を含有する多孔性材料からなる。また、撥水膜12に用いられる撥水性樹脂には、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂が好ましい。
(3)第一触媒層13及び第二触媒層14
第一触媒層13及び第二触媒層14は、例えば、導電性の多孔性担体と、多孔性担体に担持された触媒とを含む構成とされることが好ましい。これにより、触媒上において、酸素ガスと水と電子とが共存する三相界面を形成することが可能になり、放電反応を進行させることができる。触媒層が含む触媒としては、例えば、酸素還元触媒が挙げられる。酸素還元触媒の例としては、ニッケル、パラジウム及び白金等の白金族、コバルト、マンガン及び鉄等の遷移金属を含むペロブスカイト型酸化物、ルテニウム、パラジウムなどの貴金属酸化物、酸化マンガン等が挙げられる。導電性の多孔性担体とは、例えば、カーボンブラックなどの炭素材料が好ましい。
(4)空気極集電体15
空気極集電体15は、多孔性でかつ電子伝導性を有する材料であることが望ましい。電解液としてアルカリ性水溶液を使用する場合には、耐腐食性の観点から、ニッケル又はステンレスなどの金属素材の表面に対してニッケルメッキを施した材料を使用することが望ましい。メッシュ(例えば、金属繊維の織物)、エキスパンドメタル、パンチングメタル、エッチングによるもの、金属粒子や金属繊維の焼結体、発泡金属などを使用することで、空気極集電体15を多孔性とすることもできる。なお、メッシュは、接触抵抗があるため、他の材料の方がより好ましい。
空気極集電体の厚みは、特に限定されないが、10〜300μmであることが好ましい。
(5)電解液
電解液は、イオン導電性を有する液体であり、溶媒に電解質が溶解している。電解液の種類は、金属電極である負極20に含まれる負極活物質の種類によって異なるが、水溶媒を用いた電解液(電解質水溶液)であることが好ましい。
例えば、金属空気電池1として、亜鉛空気電池、アルミニウム空気電池、鉄空気電池が適用される場合、電解液には、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液などのアルカリ性水溶液を用いることができる。また、マグネシウム空気電池の場合には、電解液に塩化ナトリウム水溶液を用いることができる。また、リチウム空気電池の場合には、有機性の電解液を用いることができる。電解液には、電解質以外の有機添加物や無機添加物が添加されてもよく、高分子添加物によりゲル化されていてもよい。
(6)孔開樹脂袋22
孔開樹脂袋22は、金属空気電池1に求められる絶縁性を有し、絶縁部材として機能し得る材料で構成されていればよい。好ましくは、絶縁性が良好であって、シワ等ができにくく、耐熱性が高い熱可塑性樹脂材料により形成されるとよい。具体的には、孔開樹脂袋22として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂材料を好適に使用することができる。かかるポリオレフィン系樹脂材料の厚さとしては、厚さ0.2mm以下であることが好ましく、さらには30〜150μm、より好ましくは50〜100μm程度の厚さのものを好適に使用することができる。
(7)第一セパレータ21及び第二セパレータ24
第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、電子的に絶縁性の材料で形成され、空気極10と負極20の絶縁を確保しつつ、これらの部材間の電荷担体の移動を可能とする。
第一セパレータ21及び第二セパレータ24は、微小な孔を多数有するシート材で構成されている。第一セパレータ21及び第二セパレータ24として、多孔性樹脂シート、イオン交換膜などの固体電解質シートを好適に利用することができる。また、第一セパレータ21及び第二セパレータ24には、ポリオレフィン系樹脂からなる微多孔質膜を用いることができる。
第一セパレータ21及び第二セパレータ24の厚みは、特に限定されないが、30〜300μmであることが好ましく、さらには50〜200μmであることがより好ましい。
正負の電極間に、第一セパレータ21及び第二セパレータ24が介在することにより、セパレータを介して電極間にはイオン伝導が起こり、金属空気電池1の放電反応が可能となる。
(8)負極集電体23及び負極リード部25
負極集電体23においては、放電反応において、負極活物質に加え、水酸化物イオン(OH−)が関わる反応が起こる。そのため、負極集電体23は、負極活物質及び水酸化物イオン(OH−)の伝導パスとして働く電解液が効率的に接する構造でなければならない。例えば、負極集電体23を活物質粒子からなる多孔性の電極とすることで、活物質粒子の粒子間の空隙に電解液が浸透するため、活物質粒子と電解液との接触界面を広げることができる。
また、負極集電体23としては、多孔性でかつ電子伝導性を有する材料であることが望ましい。また、自己腐食抑制の観点からは、水素過電圧の高い材料、又はステンレス等の金属素材表面に水素過電圧の高い材料によるメッキが施された材料を負極集電体23として用いることが望ましい。また、負極集電体23には、メッシュ、エキスパンドメタル、パンチングメタル、エッチングによるもの、金属粒子又は金属繊維の焼結体、及び発泡金属、箔等など好適に用いることができる。
ただし、メッシュは、接触抵抗があるため、他の材料の方がより好ましい。また、箔にすると、抵抗が小さくなるため出力特性は向上する一方、重くなるためエネルギー密度が下がる。エッチング、エキスパンド、パンチングは、その逆であり、抵抗が大きくなるため出力特性は低下する一方、軽くなるためエネルギー密度が上がる。
負極リード部25は、負極集電体23と同じ材料からなる、としてもよい。
(9)負極活物質層26
負極活物質層26は、一例として、負極活物質となる金属種を含む。負極活物質となる金属種は、亜鉛種、カドミウム種、リチウム種、ナトリウム種、マグネシウム種、鉛種、鉄種、錫種が挙げられる。ここで、亜鉛種とは、金属の単体又は亜鉛化合物を意味する。亜鉛化合物としては、酸化物、硫化物、水酸化物等が挙げられる。リチウム種、ナトリウム種、マグネシウム種、鉄種、錫種についても同様である。また、負極活物質は、粒子状であることが好ましい。負極活物質層26は、負極活物質及び電解液ゲルを含んだスラリーであってもよい。さらに、負極活物質層26は、負極活物質だけでなく、当該分野で一般的に使用される結着材や導電助剤などの添加剤を含むことができる。
負極活物質層26の厚みは、使用用途により適宜選択することができ、一義的に規定することはできない。
1.5 金属空気電池1の製造方法
金属空気電池1の製造方法について、図7〜図10を用いて、説明する。
図7は、金属空気電池1の全体の製造工程を示すフローチャートである。図8は、空気極10の製造工程を示し、図9は、負極20の製造工程を示す。図10は、空気極10に負極20を組み付ける製造工程を示す。
(1)空気極10の製造工程
図7及び図8に示すように、第一開口部11a及び第二開口部11bが開設されたラミネート材11上に、第一開口部11a及び第二開口部11bを覆うように、撥水膜12を配し、第一開口部11a及び第二開口部11bの四周縁部の溶着部31において、ラミネート材11と撥水膜12とを熱溶着する(S1)。
なお、溶着部31の幅は、一定であることが好ましい。図8において、参照符号31により示す一点鎖線は、溶着部31の中心線を示している。
次に、撥水膜12上に、第一開口部11a及び第二開口部11bに対向する位置に、第一触媒層13及び第二触媒層14を配し、さらに、第一触媒層13及び第二触媒層14上に、第一触媒層13及び第二触媒層14にそれぞれ第一集電部15a及び第二集電部15bが対向するように、空気極集電体15を配する。次に、ラミネート材11、撥水膜12、第一触媒層13及び第二触媒層14並びに空気極集電体15をプレス成形して、ラミネート材11、撥水膜12、第一触媒層13及び第二触媒層14並びに空気極集電体15を一体化する(S2)。
(2)負極20の製造工程
図7及び図9に示すように、第一開口部22a及び第二開口部22bが開設された孔開樹脂袋22の表面及び裏面に、第一開口部22a及び第二開口部22bを覆うように、それぞれ第一セパレータ21及び第二セパレータ24を配し、孔開樹脂袋22の表面の溶着部32(第一開口部22aの四周縁部)において、孔開樹脂袋22と第一セパレータ21とを熱溶着し、孔開樹脂袋22の裏面の図示していない溶着部(溶着部32に対向する位置に存在し、第二開口部22bの四周縁部)において、孔開樹脂袋22と第二セパレータ24とを熱溶着する(S11)。
なお、溶着部32の幅は、一定であることが好ましい。孔開樹脂袋22の裏面の図示していない溶着部についても、同様である。また、図9において、参照符号32により示す一点鎖線は、溶着部32の中心線を示している。
次に、袋状の負極ケース27内に、開口29から、負極集電体23及び負極活物質層26を挿入する(S12)。
次に、負極ケース27に負極活物質層26及び負極集電体23が収容された後、負極リード部25が負極ケース27から突出した状態で、負極ケース27の上辺の溶着部33において、負極ケース27の表面と裏面とを熱溶着する(S13)。こうして、負極ケース27の上方の開口29が封止される。
なお、溶着部33の幅は、一定であることが好ましい。図9において、参照符号33により示す一点鎖線は、溶着部33の中心線を示している。
(3)空気極10に負極20を組み付ける製造工程
図7及び図10に示すように、一体化されたラミネート材11、撥水膜12、第一触媒層13及び第二触媒層14並びに空気極集電体15のうち、空気極集電体15の第二集電部15bに対向する位置に、製造工程S13により製造された負極20を配し、負極20を挟み込むように、折曲線15cにより、空気極10を折り曲げる(S3)。
次に、空気極10を折り曲げて対向する縁部の一部を熱溶着する。本実施形態では、空気極10の底部及びサイド部の溶着部34aにおいて、折り曲げられた空気極10の表面と裏面とを熱溶着する(S4a)。熱溶着をしなかった部分は開口19aとして残す。なお、溶着部34aの幅は、一定であることが好ましい。図10において、参照符号34aにより示す一点鎖線は、溶着部34aの中心線を示している。
次に、底部及びサイド部が熱溶着され、袋状になった空気極10の上方の開口19aから電解液17を注入する(S5a)。ここで、電解液17に代えて、固体電解質を挿入してもよい。
次に、電解液17が注入された後において、袋状になった空気極10の上方の開口19aの溶着部35aにおいて、折り曲げられた空気極10の表面と裏面とを熱溶着する(S6a)。なお、溶着部35aの幅は、一定であることが好ましい。図10において、参照符号35aにより示す一点鎖線は、溶着部35aの中心線を示している。
このようにして、金属空気電池1が製造される。
ここで、S4a〜S6aに代えて、次に示すS4b〜S6b(図10)のようにしてもよい。
図10のS3の工程が終了した後で、空気極10の上部及び底部の溶着部34bにおいて、折り曲げられた空気極10の表面と裏面とを熱溶着する(S4b)。熱溶着をしなかった部分は開口19bとして残す。なお、溶着部34bの幅は、一定であることが好ましい。図10において、参照符号34bにより示す一点鎖線は、溶着部34bの中心線を示している。
次に、上部及び底部が熱溶着され、袋状になった空気極10のサイド部の開口19bから電解液17を注入する。このとき、開口19bが鉛直上方となるように、空気極10を配する(S5b)。
次に、電解液17が注入された後において、袋状になった空気極10のサイド部の開口19bの溶着部35bにおいて、折り曲げられた空気極10の表面と裏面とを熱溶着する(S6b)。なお、溶着部35bの幅は、一定であることが好ましい。図10において、参照符号35bにより示す一点鎖線は、溶着部35bの中心線を示している。
このようにして、金属空気電池1が製造される、としてもよい。
さらに、S4a〜S6aに代えて、次に示すS4c〜S6c(図10)のようにしてもよい。
図10のS3の工程が終了した後で、空気極10の上部及びサイド部の溶着部34cにおいて、折り曲げられた空気極10の表面と裏面とを熱溶着する(S4c)。熱溶着をしなかった部分は開口19cとして残す。なお、溶着部34cの幅は、一定であることが好ましい。図10において、参照符号34cにより示す一点鎖線は、溶着部34cの中心線を示している。
次に、上部及びサイド部が熱溶着され、袋状になった空気極10の底部の開口19cから電解液17を注入する。このとき、開口19cが鉛直上方となるように、空気極10を配する(S5c)。
次に、電解液17が注入された後において、袋状になった空気極10の底部の開口19cの溶着部35cにおいて、折り曲げられた空気極10の表面と裏面とを熱溶着する(S6c)。なお、溶着部35cの幅は、一定であることが好ましい。図10において、参照符号35cにより示す一点鎖線は、溶着部35cの中心線を示している。
このようにして、金属空気電池1が製造される、としてもよい。
1.6 まとめ
本開示では、図3(a)に示すように、ラミネート材11を折り曲げる折曲線11cに重ならず、ラミネート材11に開設された第一開口部11a及び第二開口部11bに対向するように、撥水膜12上に、第一触媒層13及び第二触媒層14を積層して、空気極10を折り曲げるので、空気極10の折り曲げ部分には、触媒層が存在せず、空気極10の厚みの増加を抑制することができる。
ここで、金属空気電池を、平板状負極の一面に対向する空気極と、他方の面に対向する空気極を有する両面空気極構造のセルとして構成する場合には、空気極のリードが2つできる。負極リードと合わせると、リードが3つになる。このため、セル上部での封止箇所が増え、電解液が漏れる原因を増やすこととなる。また、リード間の距離が短くなり、熱溶着の際にリードの凹凸にラミネートが追従しにくいという問題もある。さらに、空気極、負極、空気極の3ピースを積層して封止するので、空気極、負極、空気極の位置ズレが起こりやすいという問題もある。
本開示によると、空気極集電体を折り曲げ構造にすることにより、空気極リードが1つで済む。空気極のリードが1つであるので、熱溶着するリードの数が減少し、漏液ポイントになりうる個所が減る。封止箇所が減ることで液漏れを抑制することができる。
また、リード間の距離が長くなるため、熱溶着時のリードに対するラミネートの追従性が向上し封止強度が高くなり、漏液の可能性を低減できる。
さらに、セルの製造時において、折り曲げた空気極に負極を挟んで熱溶着するという操作により簡便に位置ズレが抑制される。つまり、空気極両面を1つの部材にすることで、セル作製時(熱溶着時)に、空気極と負極との重ね合わせの位置精度が高くなる。
2 その他の実施例
2.1 実施例1
実施形態1では、空気極集電体15は、多孔性で板状に構成されており、第一集電部15a、連結部15d、第二集電部15b及び空気極リード部16に分けることができ、空気極リード部16は、第一集電部15aの上方の周縁部から、上方に突出するように、設けられている。しかし、本開示は、この形態には、限定されない。次に示すようにしてもよい。
図11(a)に示すように、空気極集電体15Aは、多孔性で板状に構成されており、第一集電部15a、連結部15d、第二集電部15b及び空気極リード部16Aに分けることができる。空気極リード部16Aは、第二集電部15bの側方の周縁部から、水平方向に突出するように、設けられている、としてもよい。つまり、空気極リード部16Aは、空気極集電体15Aの折り曲げ方向に対して、垂直方向に突出するように、設けられている。
ただし、実施例1の場合には、第一集電部15aと第二集電部15bとの間の電流分布差が拡大するので、実施形態1の方がより好ましい。
2.2 実施例2
図11(b)に示すように、空気極集電体15Bは、板状に構成されている。空気極集電体15Bは、第一集電部15a、連結部15d、第二集電部15b及び空気極リード部16Bに分けることができる。
空気極リード部16Bは、実施形態1の空気極リード部16と同様に、第一集電部15aの上方の周縁部から、垂直方向に突出するように、設けられている。つまり、空気極リード部16Bは、空気極集電体15Bの折り曲げ方向と同じ方向に突出するように、設けられている。
ここで、第一集電部15a、連結部15d及び第二集電部15bは、多孔性を有する。これに対して、空気極リード部16Bは、箔(例えば、金属箔)からなる、としてもよい。
このように、空気極リード部16Bを箔からなるようにすることで、第一集電部15aと第二集電部15bとの間の電流分布差を低減することができる。
2.3 実施例3
図11(c)に示すように、空気極集電体15Cは、板状に構成されている。空気極集電体15Cは、第一集電部15a、連結部15d、第二集電部15b、接続部18C及び空気極リード部16Cに分けることができる。
空気極集電体15Cにおいては、第一集電部15a、連結部15d及び第二集電部15bと、空気極リード部16Cとの間に、第一集電部15a、連結部15d及び第二集電部15bの上辺を底辺とし、頂点部を欠いた三角形状に形成された接続部18Cが設けられている、としてもよい。
空気極リード部16Cは、実施形態1の空気極リード部16と同様に、第一集電部15aの上方から、垂直方向に突出するように、設けられている。つまり、空気極リード部16Cは、空気極集電体15Cの折り曲げ方向と同じ方向に突出するように、設けられている。
ここで、第一集電部15a、連結部15d及び第二集電部15bは、多孔性を有する。これに対して、接続部18C及び空気極リード部16Cは、箔(例えば、金属箔)からなる、としてもよい。
このように、接続部18C及び空気極リード部16Cを箔からなるようにすることで、第一集電部15aと第二集電部15bとの間の電流分布差を低減することができる。
2.4 実施例4
図11(d)に示すように、空気極集電体15Dは、第一集電部15a、連結部15dD、第二集電部15b及び空気極リード部16Dから構成されている。第一集電部15a、第二集電部15b及び空気極リード部16Dは、それぞれ、多孔性を有し、板状である。これに対して、連結部15dDは、箔(例えば、金属箔)からなる、としてもよい。
空気極リード部16Dは、実施形態1の空気極リード部16と同様に、第一集電部15aの上方から、垂直方向に突出するように、設けられている。つまり、空気極リード部16Dは、空気極集電体15Dの折り曲げ方向と同じ方向に突出するように、設けられている。
このように、連結部15dDを箔からなるようにすることで、第一集電部15aと第二集電部15bとの間の電流分布差を低減することができる。
また、連結部15dDの抵抗を下げることができ、出力特性が向上する。
2.5 実施例5
上述した金属空気電池1を適用して、図12(a)及び(b)に示すように、電池セルスタック100を構成してもよい。
図12(a)は、電池セルスタック100を示す外観斜視図であり、図12(b)は、電池セルスタック100の上面図である。
電池セルスタック100は、例えば、長手方向の両端部のエンドプレート111の間に、複数本の支持部材112が架設され、エンドプレート111間に、複数の金属空気電池1がスペーサ113を介在させて配列され、電気的に接続されて、なる。なお、複数の金属空気電池1間の電気的接続については、図示を省略している。スペーサ113により、金属空気電池1と金属空気電池1との相互間隔が維持されるとともに、金属空気電池1の外面が支持されて変形が防がれる。この場合、電池セルスタック100において、金属空気電池1を空気取り込み方向と平行に配置することで、スペーサ113が空気流路を確保し、金属空気電池1の空気取込面に均等に空気を流通させることができる。
また、実施形態1で述べたように、金属空気電池1の厚みの増加を抑制することができるので、複数の金属空気電池1を配列して構成した電池セルスタック100の長手方向の幅の増加を抑制して、電池セルスタック100をより小型化することができる。
〔援用の記載〕
本国際出願は、2018年4月19日に日本特許庁に出願された日本国特許出願第2018−080364号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2018−080364号の全内容を参照により本国際出願に援用する。
本開示は、電力供給装置の一つとして用いられる金属空気電池に広く利用可能である。
1 金属空気電池
10 空気極
11 ラミネート材
11a 第一開口部
11b 第二開口部
11c、12c、15c 折曲線
11d 外枠
11e 帯状部
12 撥水膜
13 第一触媒層
14 第二触媒層
15、15A〜15D 空気極集電体
15a 第一集電部
15b 第二集電部
15d、15dD 連結部
16、16A〜16D 空気極リード部
17 電解液
18C 接続部
20 負極
21 第一セパレータ
24 第二セパレータ
22 孔開樹脂袋
22a 第一開口部
22b 第二開口部
23 負極集電体
25 負極リード部
26 負極活物質層
27 負極ケース
19、28、29、41 開口
31〜35 溶着部
100 電池セルスタック
111 エンドプレート
112 支持部材
113 スペーサ

Claims (14)

  1. 折り曲げられ、周縁の一部に第一リード部が設けられた第一集電部と、折り曲げられた部分を介して前記第一集電部とつながっている第二集電部とを有する第一集電体と、
    前記第一集電部に添着された第一触媒層と、
    前記第二集電部に添着された第二触媒層と、を備えた空気極。
  2. 前記第一リード部は、前記第一集電部の周縁から、前記第一集電部の折り曲げ方向に突出している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気極。
  3. 前記第一リード部は、前記第一集電体の折り曲げ部側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気極。
  4. 前記第一集電体の折り曲げ部は、箔により形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の空気極。
  5. さらに、前記第一集電体と前記第一リード部を接続する接続部を備え、
    前記接続部は、箔により形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の空気極。
  6. 前記第一集電部は、前記第二集電部と対向して配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の空気極。
  7. 第一開口部と、第二開口部とを含む多孔性樹脂で形成されたラミネート材と、
    前記第一開口部を覆う第一撥水層と、
    前記第二開口部を覆う第二撥水層と、をさらに備え、
    前記第一触媒層は、前記第一撥水層と接し、
    前記第二触媒層は、前記第二撥水層と接し、
    前記ラミネート材は、前記集電体と同じ方向に折り曲げられている、
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の空気極。
  8. 両面から空気を取り入れる構造の金属空気電池であって、
    請求項1〜7の何れか一つに記載の空気極と、負極とを備え、
    前記負極は、一部がセパレータで形成された負極ケース内に、第二リード部が周縁の一部に設けられた第二集電体と負極活物質層とを備えてなり、
    前記負極は、折り曲げられた前記第一集電体により挟み込まれ、
    前記第一集電体及び前記第二集電体は、電解質に浸漬している、
    ことを特徴とする金属空気電池。
  9. 前記負極ケースは、前記第二リード部が当該負極ケースの一端から延伸した状態で封止されている、
    ことを特徴とする請求項8に記載の金属空気電池。
  10. 前記負極ケースは、絶縁性を有する袋状に形成され、前記第一集電部に対向する位置に第三開口部と、前記第二集電部に対向する位置に第四開口部とを有し、
    前記第三開口部を覆うように、第一セパレータが溶着しており、
    前記第四開口部を覆うように、第二セパレータが溶着している、
    ことを特徴とする請求項9に記載の金属空気電池。
  11. 前記第一リード部及び前記第二リード部が折り曲げられたれた前記空気極の一端から延伸した状態で、前記空気極が封止されている、
    ことを特徴とする請求項8〜10の何れか一つに記載の金属空気電池。
  12. 両面から空気を取り入れる構造の金属空気電池であって、
    端部に負極リード部を有する板状の負極集電体と、
    前記負極集電体の第一面に接触し、負極活物質を含む第一負極活物質層と、
    前記負極集電体の前記第一面の反対側の第二面に接触し、前記負極活物質を含む第二負極活物質層と、
    前記負極集電体と反対側で前記第一負極活物質層と当接している第一セパレータと、
    前記負極集電体と反対側で前記第二負極活物質層と当接している第二セパレータと、
    前記第一セパレータと前記第二セパレータを含んで形成され、前記負極集電体、前記第一負極活物質層及び前記第二負極活物質層を収容する第一樹脂袋と、
    折り曲げられ、前記負極集電体と反対側で前記第一セパレータと対向する第一集電部と、折り曲げられた部分を介して前記第一集電部とつながっており、前記負極集電体と反対側で前記第二セパレータと対向する第二集電部と有し前記第一集電部の端部に空気極リード部を有する空気極集電体と、
    前記第一セパレータと反対側で前記空気極集電体の前記第一集電部と当接し、酸素還元触媒を含む第一触媒層と、
    前記第二セパレータと反対側で前記空気極集電体の前記第二集電部と当接し、前記酸素還元触媒を含む第二触媒層と、
    前記第一樹脂袋、前記空気極集電体、前記第一触媒層、前記第二触媒層及び電解質を収容する第二樹脂袋と、
    前記第二樹脂袋の一部を形成し、前記空気極集電体と反対側で前記第一触媒層と当接する第一撥水シートと、
    前記第二樹脂袋の一部を形成し、前記空気極集電体と反対側で前記第二触媒層と当接する第二撥水シートとを備え、
    前記負極リード部及び前記空気極リード部が前記第二樹脂袋の一部から延伸している状態で、前記第二樹脂袋が封止されている、
    ことを特徴とする金属空気電池。
  13. 金属空気電池の製造方法であって、
    樹脂シートに開設された第一開口部及び第二開口部を撥水膜で覆って溶着する第一工程と、
    前記撥水膜上に、前記第一開口部及び前記第二開口部に対向して、それぞれ、第一触媒層及び第二触媒層を積層する第二工程と、
    前記第一触媒層及び前記第二触媒層上に単体で跨るように、周縁の一部に空気極リード部を有する空気極集電体を積層する第三工程と、
    前記樹脂シート、前記撥水膜、前記第一触媒層、前記第二触媒層及び前記空気極集電体をプレス成形することで、前記空気極集電体の第一集電部に前記第一触媒層を添着し、前記空気極集電体の第二集電部に前記第二触媒層を添着する第四工程と、
    プレス成形された前記樹脂シート、前記撥水膜、前記第一触媒層、前記第二触媒層及び前記空気極集電体を前記第一集電部と前記第二集電部の間で折り曲げることにより、負極活物質及び負極集電体が挿入された負極を挟み込み、樹脂シートを封止する第五工程と、
    を含むことを特徴とする製造方法。
  14. 前記第五工程において、折り曲げられた前記樹脂シート端部に開口を開設した状態で、当該樹脂シートを封止して樹脂袋を形成し、前記開口から前記樹脂袋内に電解液を注入し、前記樹脂袋の前記開口を封止する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
JP2020514121A 2018-04-19 2019-04-11 空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法 Active JP6952884B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018080364 2018-04-19
JP2018080364 2018-04-19
PCT/JP2019/015846 WO2019203130A1 (ja) 2018-04-19 2019-04-11 空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019203130A1 JPWO2019203130A1 (ja) 2021-02-12
JP6952884B2 true JP6952884B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=68240048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020514121A Active JP6952884B2 (ja) 2018-04-19 2019-04-11 空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6952884B2 (ja)
WO (1) WO2019203130A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079695A1 (ja) * 2019-10-25 2021-04-29 シャープ株式会社 ラミネート電池およびその製造方法
JP2021106146A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 古河電池株式会社 空気電池ユニット
CN113258171A (zh) * 2021-04-01 2021-08-13 湖南汇动新材料有限公司 一种镁基金属空气电池的制备方法以及镁基金属空气单体电池、镁基金属空气电池

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10162804A (ja) * 1996-11-28 1998-06-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 鉛蓄電池
JPH11224677A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Denso Corp 固体高分子型燃料電池
JP2003346867A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Seiko Epson Corp 燃料電池及びその製造方法
JP2010186608A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Toyota Motor Corp 燃料電池とその製造方法
JP2013098077A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Sony Corp 燃料電池の製造方法、並びに燃料電池および電子機器
JP5935684B2 (ja) * 2012-12-25 2016-06-15 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の製造方法
JP6421895B2 (ja) * 2016-06-08 2018-11-14 日立化成株式会社 鉛蓄電池

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019203130A1 (ja) 2021-02-12
WO2019203130A1 (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6952884B2 (ja) 空気極、金属空気電池及び金属空気電池の製造方法
CN110998963B (zh) 金属空气电池以及金属空气电池的制造方法
US10637118B2 (en) Pouched metal-air battery cells
US11522173B2 (en) Battery casing, metal-air battery, and method for producing metal-air battery
CN103125031A (zh) 袋和袋型二次电池
JP6836603B2 (ja) 金属空気電池
JP2018147572A (ja) リチウム空気電池の負極複合体構造
CN109075413B (zh) 锂空气电池的负极复合体构造
JP6353695B2 (ja) 金属空気電池本体及び金属空気電池
JP7223114B2 (ja) 負極および金属空気電池
US11063310B2 (en) Battery case and metal-air battery having same
CN103797626A (zh) 高容量气体扩散电极
JP7131214B2 (ja) 金属空気電池
KR20110109029A (ko) 가스투과막이 설치된 전기화학셀
JP6818545B2 (ja) マグネシウム空気電池
US20220013864A1 (en) Metal-air battery
KR20050024064A (ko) 휴대용 금속연료전지
JP2023174287A (ja) 空気極および金属空気電池
KR101525878B1 (ko) 가스 릴리즈부를 갖는 에너지 저장 장치
KR20120084700A (ko) 가스투과막이 설치된 전기화학셀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6952884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150