JP5904854B2 - 金属空気電池 - Google Patents

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Description

本発明は、金属空気電池に関する。
従来より、金属を負極の活物質とし、空気中の酸素を正極の活物質とする金属空気電池が知られている。例えば、特許文献1では、円柱状の軸心と、該軸心の周囲に配設された円筒状の電解質層と、該電解質層の周囲に配設された円筒状の負極層と、該負極層の周囲に配設された円筒状の電解質層と、該電解質層の周囲に配設された円筒状の空気極層と、該空気極層の周囲に配設された円筒状の集電体層とを備える空気電池が開示されている。また、特許文献1では、軸心を中空状にして、電解液をリザーブする空間として利用することが記載されている。
特開2011−129273号公報
ところで、金属空気電池において電解液が劣化した場合等には、電池性能が低下してしまう。特許文献1の空気電池では、電解液をリザーブする空間として中空の軸心を利用することについて記載されているが、電解液の交換等を行う手法については記載されていない。よって、金属空気電池において電解液の交換等を容易に行うことが可能となる新規な手法が求められている。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、金属空気電池において電解液の交換等を容易に行うことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、金属空気電池であって、筒状であり、金属を含む多孔質の負極と、前記負極の外側面を囲む筒状である多孔質の正極と、前記負極と前記正極との間に配置されるとともに電解液を含む電解質層と、前記負極の内側面に囲まれた充填部に電解液が充填されており、前記充填部内の電解液の回収および前記充填部内への電解液の供給を行う供給回収部とを備え、前記供給回収部が、前記負極の一端から前記充填部内の電解液を回収するとともに、他端から前記充填部内に電解液を供給する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の金属空気電池であって、前記供給回収部が、前記一端から回収した電解液を前記他端から前記充填部内に供給する。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の金属空気電池であって、前記供給回収部において、前記充填部内の電解液の回収および前記充填部内への電解液の供給が連続的に行われ、前記充填部内を流れる電解液の流速が調整可能である。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の金属空気電池であって、前記電解質層が筒状の多孔質部材を有し、電解液が前記多孔質部材に充填される。
本発明によれば、金属空気電池において電解液の交換等を容易に行うことができる。請求項の発明では、電解液を再利用することができる。請求項の発明では、正極への空気導入量を調整することができる。
金属空気電池の構成を示す図である。 金属空気電池の本体の横断面図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る金属空気電池1の構成を示す図である。金属空気電池1の本体11は中心軸J1を中心とする略円柱状であり、図1では、中心軸J1を含む本体11の断面を示す。図2は、金属空気電池1の本体11を図1中のA−Aの位置にて切断した横断面図である。図1および図2に示すように、金属空気電池1は、正極2、負極3および電解質層4を備える二次電池であり、中心軸J1から径方向の外側に向かって、負極3、電解質層4および正極2が順に同心円状に配置される。
負極3(金属極とも呼ばれる。)は、中心軸J1を中心とする筒状の多孔質部材であり、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)等の金属、または、いずれかの金属を含む合金により形成される。本実施の形態では、負極3は亜鉛にて形成され、外径11ミリメートル(mm)、内径5mmの円筒形状である。図1に示すように、中心軸J1方向における負極3の端部には負極集電端子33が接続される。図1および図2に示すように、負極3の内側面に囲まれた空間31(以下、「充填部31」という。)には、水系の電解液(電解質溶液とも呼ばれる。)が充填される。
負極3の外側には、負極3の周囲を囲む電解質層4が設けられる。電解質層4は筒状の多孔質部材41を有し、当該多孔質部材41の内側面が負極3の外側面に対向する。電解質層4は、多孔質の負極3の細孔を介して充填部31に連通し、多孔質部材41にも電解液が充填される。多孔質部材41は、セラミックや金属、無機材料または有機材料等により形成され、好ましくは、アルミナ、ジルコニア、ハフニア等の絶縁性の高いセラミックの焼結体(すなわち、一体成形されたもの)である。ある程度の機械的強度を確保しつつ、負極3と後述の正極2との間の距離の増大を防止するという観点では、多孔質部材41の厚さは、0.5mm以上4mm以下であることが好ましい。本実施の形態における電解液は、高濃度のアルカリ水溶液(例えば、8M(mol/L)の水酸化カリウム(KOH)水溶液)であり、酸化亜鉛を飽和させたものである。なお、電解液は、他の水系電解液や、非水系(例えば、有機溶剤系)電解液であってもよい。
正極2(空気極とも呼ばれる。)は、多孔質の正極導電層22を備える。正極導電層22は、電解質層4における多孔質部材41の外側面上に形成(積層)され、筒状である。正極導電層22の外側面には正極触媒が担持され、正極触媒層23が形成される。正極触媒層23の周囲には、例えば、ニッケル等の金属のメッシュシートが巻かれて集電層24が形成され、中心軸J1方向における集電層24の端部には正極集電端子25が接続される。実際には、正極触媒は正極導電層22の外側面近傍に分散しており、明確な層として形成される訳ではないため、集電層24は正極導電層22の外側面にも部分的に接する。なお、正極導電層22の外側面の一部のみに当接するインターコネクタが集電層24として設けられてもよい。
集電層24の外側面(メッシュ状の集電層24にて覆われていない正極触媒層23の外側面の部位を含む。)には、撥水性を有する材料(例えば、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン))による多孔質の層が撥液層29として形成される。撥液層29は、例えばスラリーコート法および焼成により形成される。
後述の充電時における酸化による劣化を防止するという観点では、正極導電層22は、炭素を含まないことが好ましく、本実施の形態では、正極導電層22は、導電性を有するペロブスカイト型酸化物(例えば、LSMF(LaSrMnFeO))にて主に形成される多孔質の薄い導電膜である。このような正極導電層22は、スラリーコート法により多孔質部材41の外側面にペロブスカイト型酸化物をコートした後、焼成することにより形成される。上記正極導電層22は、水熱合成法、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)またはPVD(Physical Vapor Deposition:物理蒸着)等により形成されてもよい。
また、正極触媒層23は、酸素還元反応を促進する触媒にて形成され、例えばマンガン(Mn)やニッケル(Ni)、コバルト(Co)等の金属酸化物が当該触媒として例示される。本実施の形態では、正極触媒層23は、水熱合成法により正極導電層22に優先的に担持させた二酸化マンガン(MnO)により形成される。正極触媒層23の形成は、スラリーコート法および焼成、CVDまたはPVD等により行われてもよい。金属空気電池1では、原則として、多孔質の正極触媒層23近傍において空気と電解液との界面が形成される。
図1に示すように、中心軸J1方向において負極3、電解質層4および正極2の両端面(図1中の上端面および下端面)には、円板状の閉塞部材51が固定される。各閉塞部材51の中央には貫通孔511が設けられ、貫通孔511は充填部31に向かって開口する。金属空気電池1では、撥液層29および閉塞部材51により、本体11内の電解液が貫通孔511以外から外部へと漏出することが防止される。
一方の閉塞部材51の貫通孔511には供給管61の一端が接続され、供給管61の他端は供給回収部6に接続される。また、他方の閉塞部材51の貫通孔511には回収管62が接続され、回収管62の他端は供給回収部6に接続される。供給回収部6は電解液の貯溜タンクやポンプを有し、充填部31内の電解液を、制御部9から指示される流量(単位時間当たりの体積)にて貯溜タンクに回収するとともに、貯溜タンク内の電解液を同じ流量にて充填部31に供給することが可能である。すなわち、充填部31と供給回収部6の貯溜タンクとの間にて電解液を循環させることが可能である。供給回収部6にはフィルタが設けられており、電解液の循環時には、電解液に含まれる不要物が当該フィルタにて取り除かれる。
本実施の形態における金属空気電池1では、本体11の中心軸J1は鉛直方向(重力方向)に平行であり、回収管62に接続される貫通孔511が、供給管61に接続される貫通孔511よりも鉛直方向下方に位置する。また、供給管61および回収管62には供給バルブおよび回収バルブ(図示省略)が設けられる。本動作例における通常動作では、一定の流速にて電解液の循環が行われる。なお、供給バルブおよび回収バルブは、供給回収部6の一部と捉えることができる。
図1の金属空気電池1において放電が行われる際には、負極集電端子33と正極集電端子25とが負荷(例えば、照明器具等)を介して電気的に接続される。負極3に含まれる金属は酸化されて金属イオン(ここでは、亜鉛イオン(Zn2+))が生成され、電子は負極集電端子33、正極集電端子25および集電層24を介して正極2に供給される。多孔質の正極2では、撥液層29を透過した空気中の酸素が、負極3から供給された電子により還元されて酸素イオン(O2−)が生成される。正極2では、正極触媒により酸素イオンの生成(すなわち、酸素の還元反応)が促進されるため、当該還元反応に消費されるエネルギーによる過電圧が小さくなり、金属空気電池1の放電電圧を高くすることができる。実際には、亜鉛酸イオンが電解液中に溶出する。
一方、金属空気電池1において充電が行われる際には、負極集電端子33と正極集電端子25との間に電圧が付与され、正極2において酸素イオンから集電層24を介して正極集電端子25へと電子が供給されて酸素が発生する。負極3では、負極集電端子33に供給される電子により金属イオンが還元されて表面(外側面)に金属が析出する。正極2では、正極触媒層23に含まれる正極触媒により酸素の発生が促進されるため、過電圧が小さくなり、金属空気電池1の充電電圧を低くすることができる。
既述のように、金属空気電池1では、供給回収部6による電解液の循環が行われており、下方の貫通孔511(以下、「下貫通孔511」とも呼ぶ。)近傍における電解液(大部分は充填部31内の電解液であるが、負極3や電解質層4内の電解液も僅かに含まれる。)は貫通孔511から回収される。また、上方の貫通孔511(以下、「上貫通孔511」とも呼ぶ。)から充填部31内に供給された電解液の一部は、負極3の細孔を介して電解質層4(の多孔質部材41)にも拡散する。このようにして、電解質層4内にも供給回収部6からの電解液が混ぜられる。これにより、金属空気電池1において放電または充電を行いつつ、電解質層4に含まれる電解液が、供給回収部6の貯溜タンク内の電解液に少しずつ置換される。また、負極3の外側面近傍における電解液が攪拌されるため、放電時において、溶出する亜鉛酸イオンの濃度分極を減少させることができ、負極3における不動態被膜の生成による電池性能の低下も抑制される。なお、供給回収部6の貯溜タンク内の電解液も酸化亜鉛を飽和させたものであることが好ましい。また、貯溜タンクでは、電解液が室温から70℃程度の範囲内の温度に加熱されることが好ましい。
金属空気電池1では、下貫通孔511からの所定量の電解液の回収、および、上貫通孔511からの同量の電解液の供給を順に行う動作が繰り返されてもよい。これにより、放電または充電を行いつつ、電解質層4に含まれる電解液が、供給回収部6の貯溜タンク内の電解液に置換される。また、電解液の置換を間欠的に行うことも可能である。例えば、電解液を所定時間だけ循環させた後、供給バルブおよび回収バルブを閉じて、新たな電解液の拡散が平衡状態となるまで、電解液の回収および供給が停止される。これにより、放電または充電を行いつつ、本体11内の電解液の交換(劣化した電解液と新たな電解液との混合)が行われる。もちろん、放電または充電を停止して、本体11内の電解液の交換が行われてもよい。
金属空気電池1の本体11のメンテナンスの際には、電解液を逆流させつつ(すなわち、下貫通孔511から上貫通孔511に電解液を流しつつ)、回収管62を介して下貫通孔511から気泡を導入することにより、負極3の内側面を洗浄することも可能である。
以上に説明したように、金属空気電池1では、筒状の負極3の内側面に囲まれた充填部31に電解液が充填され、負極3と負極3の外側面を囲む筒状の正極2との間に配置される電解質層4が、多孔質の負極3を介して充填部31と連通する。そして、供給回収部6が、充填部31内の電解液の回収および充填部31内への電解液の供給を行うことにより、電解質層4内の電解液の交換を容易に行うことができる。
金属空気電池1では、電解質層4が筒状の多孔質部材41を有し、電解液が多孔質部材41に充填されるため、充電の際に負極3上において金属が樹枝状に析出した場合に、樹枝状に析出した部位(いわゆる、デンドライト)の正極2に向けての成長を抑制することができる。ここで、仮に多数の微粒子がバインダにより結合されて多孔質部材が構成される場合には、デンドライトがバインダの部分を突き抜けて成長する虞があるが、本実施の形態では、セパレータである多孔質部材41がバインダを含まないセラミック焼結体であることにより、デンドライトの正極2に向けての成長をより確実に抑制することができる。その結果、デンドライトが正極2に到達して短絡が発生することを防止することができる。また、金属空気電池1では、多孔質部材41が正極2を支持する支持体を兼ねることにより、金属空気電池1の軽量化および金属空気電池1の製造コストの削減を図ることができる。
正極2が、負極3よりも外周側に配置されるとともに、多孔質部材41の外側面(細孔内部を含む。)に形成されることにより、大きな反応表面積を確保することができ、電池性能を向上することができる。また、外周側に配置される正極2では、充電時に発生する酸素を効率よく外部に拡散することができ、飽和溶存酸素量の少ない電解液を用いる場合でも、高いエネルギー密度を達成することができる。
次に、金属空気電池1の他の動作例について説明する。本動作例における通常動作でも、供給回収部6において、充填部31内の電解液の回収および充填部31内への電解液の供給が連続的に行われる。すなわち、電解液の循環が(原則として)常時行われる。また、制御部9により供給回収部6のポンプやバルブの開度等が制御されることにより、放電時に充填部31内を流れる電解液の流速が、充電時における流速よりも高くなる。本体11では、充填部31内における電解液の流速の増大に従って本体11内における電解液の圧力が低下するため(ベンチュリ効果)、放電時における正極2への空気の導入量(単位時間当たりの導入量)が増大し、金属空気電池1における放電が効率よく行われる。また、充電時には、充填部31内を流れる電解液の流速が放電時における流速よりも低くされるため、正極2からの酸素の放出が阻害されることが防止される。
以上のように、供給回収部6では、充填部31内を流れる電解液の流速が調整可能であることにより、正極2への空気導入量を調整することができ、金属空気電池1において効率的に放電および充電を行うことができる。また、供給回収部6が、負極3の一端から回収した電解液を負極3の他端から充填部31内に供給することにより、供給回収部6に設けられるフィルタにて電解液中の不要物の除去等を行って電解液を再利用することができる。なお、供給回収部6の貯溜タンクでは、電解液中の亜鉛濃度が調整されてもよい。
ところで、閉塞部材51において電解質層4に連通する貫通孔を設けることも考えられるが、薄い電解質層4を循環経路の一部として電解液を循環させる構造を採用することは容易ではない。また、上記のようにベンチュリ効果により空気の導入量を増大させつつ放電反応を適切に実現することも困難である。さらに、電解質層4に多孔質部材41が設けられる場合には、電解液の循環が特に困難となる。これに対し、負極3の内側面に囲まれた充填部31を循環経路の一部として利用する金属空気電池1では、電解液を容易に循環させることが可能となる。
金属空気電池1では、様々な変形が可能である。
金属空気電池1では、必ずしも電解液を循環させる必要はなく、供給回収部6において、充填部31内の電解液を回収する回収部と、充填部31内に電解液を供給する供給部とが互いに独立して設けられてもよい。
図1の金属空気電池1では、供給回収部6が、中心軸J1方向における負極3の一端から充填部31内の電解液を回収するとともに、負極3の他端から充填部31内に電解液を供給することにより、上述した様々な手法により電解液の交換等を容易に行うことが可能であるが、金属空気電池1の設計によっては、負極3の一方の端部のみに貫通孔511が設けられてもよい。この場合、当該貫通孔511が供給回収部6に接続され、充填部31内の電解液の回収および充填部31内への電解液の供給が交互に行われる。
負極3では、充填部31と電解質層4とを連絡する連通孔(負極3の細孔よりも大きな孔)が必要に応じて設けられてもよい。また、デンドライトの発生が問題とならない場合には、電解質層4においてセパレータである多孔質部材41が省略されてもよい。
金属空気電池1の本体11は筒状であればよく、円筒状以外に、多角筒状であってもよい。また、金属空気電池1の中心軸J1は必ずしも鉛直方向に平行である必要はなく、例えば中心軸J1が水平方向に平行となるように、金属空気電池1が配置されてもよい。さらに、複数の本体11が設けられ、1つの供給回収部6が複数の本体11に接続されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 金属空気電池
2 正極
3 負極
4 電解質層
6 供給回収部
31 充填部
41 多孔質部材
J1 中心軸

Claims (4)

  1. 金属空気電池であって、
    筒状であり、金属を含む多孔質の負極と、
    前記負極の外側面を囲む筒状である多孔質の正極と、
    前記負極と前記正極との間に配置されるとともに電解液を含む電解質層と、
    前記負極の内側面に囲まれた充填部に電解液が充填されており、前記充填部内の電解液の回収および前記充填部内への電解液の供給を行う供給回収部と、
    を備え
    前記供給回収部が、前記負極の一端から前記充填部内の電解液を回収するとともに、他端から前記充填部内に電解液を供給することを特徴とする金属空気電池。
  2. 請求項に記載の金属空気電池であって、
    前記供給回収部が、前記一端から回収した電解液を前記他端から前記充填部内に供給することを特徴とする金属空気電池。
  3. 請求項またはに記載の金属空気電池であって、
    前記供給回収部において、前記充填部内の電解液の回収および前記充填部内への電解液の供給が連続的に行われ、前記充填部内を流れる電解液の流速が調整可能であることを特徴とする金属空気電池。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の金属空気電池であって、
    前記電解質層が筒状の多孔質部材を有し、電解液が前記多孔質部材に充填されることを特徴とする金属空気電池。
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