JP2018166050A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池性能の低下を低減することができる二次電池を提供する。【解決手段】実施形態に係る二次電池は、正極および負極と、隔膜と、反応室と、電解液と、第1発生部と、第1供給部とを備える。隔膜は、正極と負極との間に配置される。反応室は、正極および負極を収容する。電解液は、反応室の内部に収容され、正極および負極に接触する。第1発生部は、正極と隔膜との間の電解液に酸素を含有する第1気泡を発生させる。第1供給部は、第1発生部に第1気体を供給する。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、二次電池に関する。
従来、空気極である正極と負極とを備え、テトラヒドロキシ亜鉛酸イオン([Zn(OH)2−)を含有する電解液を介して充放電を行う二次電池が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2016−189356号公報 特開2016−207631号公報
上記に記載の二次電池においては、電池性能が低下する懸念があった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、電池性能の低下を低減することができる二次電池を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る二次電池は、正極および負極と、隔膜と、反応室と、電解液と、第1発生部と、第1供給部とを備える。隔膜は、前記正極と前記負極との間に配置される。反応室は、前記正極および前記負極を収容する。電解液は、前記反応室の内部に収容され、前記正極および前記負極に接触する。第1発生部は、前記正極と前記隔膜との間の前記電解液に酸素を含有する第1気泡を発生させる。第1供給部は、前記第1発生部に第1気体を供給する。
実施形態の一態様の二次電池によれば、電池性能の低下を低減することができる。
図1は、第1の実施形態に係る二次電池の概念図である。 図2は、第1の実施形態の変形例に係る二次電池の概念図である。 図3は、第1の実施形態の変形例に係る二次電池の概略を示す図である。 図4は、第2の実施形態に係る二次電池の概念図である。 図5は、第2の実施形態の変形例に係る二次電池の概略を示す図である。 図6は、第3の実施形態に係る二次電池の概念図である。 図7は、第4の実施形態に係る二次電池の概略を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する二次電池の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各実施形態の説明において、同一構成には同一符号を付与して後出の説明を適宜省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る二次電池の概念図である。図1に示す二次電池1は、正極2と、負極3と、セパレータ4と、正極電解液5aと、負極電解液5bと、発生部6と、酸化亜鉛8と、反応室10と、供給部11とを含む。正極電解液5aは、正極2とセパレータ4との間に存在し、負極電解液5bは、負極3とセパレータ4との間に存在する。発生部6は、正極2とセパレータ4との間の正極電解液5a中に気泡7を発生させることで、正極電解液5aを流動させる。
第1の実施形態に係る二次電池1では、隔膜の一例であるセパレータ4によって反応室10が正極室10aと負極室10bとに区画されており、正極室10aには正極2が収容され、負極室10bには負極3が収容されている。
ここで、第1の実施形態に係る二次電池1は、酸素を含有する気泡7を、正極2を収容する正極室10a内の正極電解液5a中に供給する。気泡7を介して供給された酸素は、正極2での化学反応により消費される。したがって、正極2で消費される酸素を積極的に供給することにより充放電性能の向上した二次電池が実現できる。
以下、第1の実施形態に係る二次電池1の詳細について説明する。
正極2は、反応室10の正極室10aに収容されている。正極2は、酸素を正極活物質とする電極である。正極2は、例えば、黒鉛等のカーボン系材料、白金、貴金属、マンガン酸化物、コバルト酸化物、酸化ニッケル、酸化鉄、酸化銅、ペロブスカイト型酸化物、二酸化マンガン、酸化ニッケル、スピネル酸化物等の酸化還元機能を有する触媒を担持する多孔質カーボン或いは微細化カーボンを用いることができる。
負極3は、反応室10の負極室10bに収容されている。負極3は、負極活物質を金属亜鉛または亜鉛化合物として含む。負極3は、例えば、ステンレスや銅などの金属板や、ステンレスや銅板の表面をニッケルやスズ、亜鉛でメッキ処理したものを使用することができる。また、メッキ処理された表面が一部酸化されたものを負極3として使用してもよい。
セパレータ4は、正極2と負極3との間に配置され、反応室10を区画する。セパレータ4は、水酸化物イオン伝導性を有しており、電極反応に関与する水酸化物イオンを伝導する。また、セパレータ4は、金属亜鉛が通過しないように緻密に構成されていることが好ましい。これにより、成長したデンドライトがセパレータ4を貫通することで正極2と負極3とが導通する不具合を低減することができる。ここで、緻密とは、アルキメデス法で算出して、90%以上の相対密度を有することをいい、より好ましくは92%以上、さらに好ましくは95%以上である。また、セパレータ4の厚みは、好ましくは10μm〜1000μmであり、より好ましくは100μm〜500μmである。ただし、セパレータ4の相対密度および厚みは、デンドライトの貫通を低減することができるものであれば上記したものに限定されない。
セパレータ4は、水酸化物イオンを選択的に透過する一方、水酸化物イオンよりもイオン半径の大きな[Zn(OH)2−等の金属イオンの透過を低減することが好ましい。このようにセパレータ4が[Zn(OH)2−等の金属イオンの透過を低減すると、セパレータ4の内部および正極2近傍におけるデンドライトの生成が低減されるため、正極2と負極3との導通をさらに低減することができる。
セパレータ4は、例えば、有機ヒドロゲルのような三次元構造を有するゲル状の陰イオン伝導性材料や固体高分子型陰イオン伝導材料を用いて形成されるものが好ましい。ここで、固体高分子型陰イオン伝導材料は、例えば、ポリマーと、周期表の第1族〜第17族から選択される1種以上の元素を含有する、酸化物、水酸化物、層状複水酸化物、硫酸化合物およびリン酸化合物からなる群より選択される1以上の化合物とを含む。
負極電解液5bは、負極3に接触するように負極室10bの内部に収容されている。負極電解液5bは、例えば、亜鉛種を含有するアルカリ水溶液である。負極電解液5b中の亜鉛種は、[Zn(OH)2−として負極電解液5b中に溶存している。負極電解液5bは、例えば、KやOHを含むアルカリ水溶液に酸化亜鉛を飽和させたものを使用することができる。ここで、アルカリ水溶液としては、例えば、6.7moldm−3の水酸化カリウム水溶液を使用することができる。また、1dm−3の水酸化カリウム水溶液に対し、ZnOが飽和するまで添加することにより負極電解液5bを調製することができる。
正極電解液5aは、負極電解液5bと同じものを使用することができる。正極電解液5aは、Znを含有する必要はないが、Znを含有してもよい。
酸化亜鉛8は、粉末状に加工または生成された酸化亜鉛である。粉末状の酸化亜鉛8は、アルカリ水溶液中には容易に溶解するが、飽和した酸化亜鉛を含む負極電解液5b中には溶解せずに沈降し、一部が分散または浮遊した状態で負極電解液5b中に混在する。負極電解液5b中に溶存する[Zn(OH)2−が消費されると、負極電解液5b中に混在する粉末状の酸化亜鉛8は、酸化亜鉛8および負極電解液5bが互いに平衡状態を維持するように負極電解液5b中に溶存する酸化亜鉛8が飽和するまで溶解する。
発生部6は、正極室10aの下方に配置されている。発生部6は、一方は配管12を介して供給部11に接続されており、他方は正極電解液5aを収容した正極室10aの内部に開口している。発生部6は、供給部11から送られた気体を正極電解液5a中に供給し、気泡7を発生させる。
気泡7は、酸素を含有する気体で構成される。このような気体としては、例えば、酸素ガス、空気、または重酸素などが挙げられる。気泡7は、正極2の近傍において、正極電解液5a中を上方に向かって流動する。
供給部11は、配管13を介して正極室10aから回収された気体を、配管12を介して発生部6に供給する。供給部11は、例えば気体を移送可能なポンプ(気体ポンプ)、コンプレッサまたはブロワである。供給部11は、気体や電解液に由来する水蒸気を外部に漏出させることで二次電池1の発電性能を低減させないよう高い気密性を有するものが好ましい。
ここで、反応室10における電極反応について説明する。放電時における正極および負極での反応式はそれぞれ、以下のとおりである。
正極:O+2HO+4e→4OH
負極:2Zn+4OH→2ZnO+2HO+4e
反応式から明らかなように、正極2は、放電時には酸素が必要となる。すなわち、放電時に十分な酸素が正極2に供給されないと、電池性能が低下する。これに対し、第1の実施形態に係る二次電池1では、正極室10aに酸素を含有する気泡7を発生させることにより積極的に酸素を正極2に供給することとした。このため、放電時における電池性能の低下を低減することができる。
また、負極3では、放電によりZnが消費されるが、負極電解液5b中の亜鉛イオン濃度はすでに飽和状態であるため、負極電解液5b中では、ZnOが析出する。このとき負極3で消費される亜鉛は、充電時に負極3の表面に析出した亜鉛である。このため、元来亜鉛種を含有する負極を用いて充放電を繰り返す場合とは異なり、負極3の表面形状が変化するいわゆるシェイプチェンジが生じない。これにより、負極3の経時劣化を低減することができる。
一方、充電時には、負極3では、亜鉛が析出するのに伴い、負極3の近傍における負極電解液5b中の亜鉛イオン濃度が低下する。そして、析出した亜鉛の近傍で負極電解液5b中の亜鉛イオン濃度が低下する現象が、デンドライトとして成長する一因であることが明らかとなった。すなわち、充電時に消費される負極電解液5b中の亜鉛イオンを、負極電解液5b中に混在させた酸化亜鉛8によって補給することにより、負極電解液5b中の亜鉛イオンの濃度が飽和状態に保持される。これにより、デンドライトの成長が低減され、デンドライトの成長に伴う正極2と負極3との導通を低減することができる。
また、第1の実施形態に係る二次電池1では、正極2と負極3との間にイオン伝導性のセパレータ4を有しているため、セパレータ4が障壁となり、充電時に形成されるデンドライトの進展を物理的に低減し、正負極間の導通を低減することができる。
言い換えれば、蓄電する際に、負極電解液5b中のZnが負極3の表面に析出するとともに、負極3から正極2側に延びるデンドライトが生成しやすいが、仮にデンドライトが生成し、負極3から正極2側に延びたとしても、セパレータ4でデンドライトの成長を停止させることができ、正極2と負極3との導通を低減することができる。
また、第1の実施形態に係る二次電池1は、負極電解液5bと正極2がセパレータ4を介して隔離されているため、負極電解液5b中に混在する酸化亜鉛8の粒子が正極2の表面に付着することを物理的に低減することができる。
また、第1の実施形態に係る二次電池1が備えるセパレータ4として、例えば多孔質膜やイオン伝導性材料を含み、水酸化物イオンは透過するが亜鉛イオンは透過できないといった選択性を有するセパレータを使用することで、亜鉛デンドライトの伸展を物理的に低減することができる。
このように第1の実施形態に係る二次電池1によれば、充放電時における電池性能の低下を低減することができる。
<第1の実施形態の変形例>
図2は、第1の実施形態の変形例に係る二次電池の概念図である。図2に示す二次電池1Aは、正極2と、負極3と、正極電解液5aと、負極電解液5bと、発生部6と、酸化亜鉛8と、反応室10と、供給部11と、被膜14とを含む。
図2に示す二次電池1Aでは、正極電解液5aは、正極2と被膜14との間に存在し、負極電解液5bは、負極3と被膜14との間に存在する。図2に示す二次電池1Aでは、セパレータ4に代えて正極2を覆う被膜14によって反応室10が区画されている点が図1に示す二次電池1とは異なる。
隔膜の一例である被膜14としては、上記したセパレータ4と同様のものを使用することができる。なお、セパレータ4および被膜14の材料は同じであってもよく、また異なっていてもよい。
第1の実施形態の変形例に係る二次電池1Aによれば、酸素を含有する気泡7が、正極2を覆う被膜14の内側に供給される。したがって、正極2に近接した被膜14の内側に気泡7を供給することにより、放電時における電池性能の低下がより低減された二次電池1Aが実現できる。
ここで、正極2と被膜14との間隔は、例えば0.5mm以上10mm以下とすることができる。このように被膜14を配置することにより、正極2と被膜14との間に気泡7をより確実に発生させることができ、また正極2の直近において気泡7を流動させることができる。
また、蓄電する際に、負極電解液5b中のZnが負極3の表面に析出するとともに、負極3から正極2側に延びるデンドライトが生成しやすいが、仮にデンドライトが生成し、負極3から正極2側に延びたとしても、被膜14でデンドライトの成長を停止させることができ、正極2と負極3との導通による電池性能の低下を低減することができる。
図3は、第1の実施形態の変形例に係る二次電池の概略を示す図である。図3に示す二次電池1Aは、正極2と負極3とを交互に複数配置して構成されている点が図2に示す二次電池1Aとは異なる。
図3に示す二次電池1Aでは、気泡7が正極2と被膜14との間に存在する正極電解液5a中を下から上に流動するように構成されている。正極電解液5aを流動した気泡7は、気体として反応室10の外部に回収され、再び供給部11に送られる。
<第2の実施形態>
図4は、第2の実施形態に係る二次電池の概念図である。図4に示す二次電池1Bは、正極2と、負極3と、セパレータ4と、正極電解液5aと、負極電解液5bと、発生部6と、反応室10と、供給部11と、電解液供給部24と、タンク27とを含む。
図4に示す二次電池1Bでは、負極電解液5b中の酸化亜鉛8に代えて電解液供給部24と、タンク27とを備える点が図1に示す二次電池1とは異なる。
電解液供給部24は、例えば負極電解液5bを移送可能なポンプであり、配管28を介して負極室10bから回収され、タンク27に貯留された負極電解液5bを、配管25を介して負極室10bの内部に送り出す。電解液供給部24は、負極電解液5bを外部に漏出させることで二次電池1Bの発電性能を低減させないよう高い気密性を有するものが好ましい。
第2の実施形態に係る二次電池1Bでは、負極電解液5bを循環させることで、負極室10bにおけるデンドライトの形成を低減することが可能となる。また、正極2と負極3との間にイオン伝導性のセパレータ4を有しているため、セパレータ4が障壁となり、充電時に形成されるデンドライトの進展を物理的に低減し、正負極間の導通による電池性能の低下を低減することができる。
<第2の実施形態の変形例>
図5は、第2の実施形態の変形例に係る二次電池の概略を示す図である。図5に示すように、第2の実施形態の変形例に係る二次電池1Cは、電解液供給部24と、タンク27とを備える点が図3に示す二次電池1Aとは異なる。
第2の実施形態の変形例に係る二次電池1Cでは、負極電解液5bを循環させることで、負極電解液5b中におけるデンドライトの形成を低減することが可能となる。また、正極2と負極3との間にイオン伝導性の被膜14を有しているため、被膜14が障壁となり、充電時に形成されるデンドライトと正極2との接触が防止され、正負極間の導通による電池性能の低下を低減することができる。
<第3の実施形態>
図6は、第3の実施形態に係る二次電池の概念図である。図6に示す二次電池1Dは、正極2と、負極3と、セパレータ4と、正極電解液5aと、負極電解液5bと、第1発生部としての発生部6と、反応室10と、第1供給部としての供給部11と、第2発生部としての発生部16と、第2供給部としての供給部21とを含む。
図6に示す二次電池1Dでは、電解液供給部24およびタンク27に代えて発生部16および供給部21を備える点が図4に示す二次電池1Bとは異なる。
発生部16は、負極室10bの下方に配置されている。発生部16は、一方は配管22を介して供給部21に接続されており、他方は負極電解液5bを収容した負極室10bの内部に開口している。発生部16は、供給部21から送られた気体を負極電解液5b中に供給し、気泡17を発生させる。
気泡17は、例えば負極3および負極電解液5bに対して不活性な気体で構成される。このような気体としては、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、ネオンガス、またはアルゴンガスなどが挙げられる。負極電解液5bに不活性な気体の気泡17を発生させることにより、負極電解液5bの変性を低減することができる。また、例えば、亜鉛種を含有するアルカリ水溶液である負極電解液5bの劣化を低減し、負極電解液5bのイオン伝導度を高く維持することができる。なお、気体は空気であってもよい。気泡17は、負極3の近傍において、負極電解液5b中を上方に向かって流動する。
供給部21は、配管23を介して負極室10bから回収された気体を、配管22を介して発生部16に供給する。供給部21は、例えば気体を移送可能なポンプ(気体ポンプ)、コンプレッサまたはブロワである。供給部21は、気体や電解液に由来する水蒸気を外部に漏出させることで二次電池1Dの発電性能を低減させないよう高い気密性を有するものが好ましい。
第3の実施形態に係る二次電池1Dでは、負極室10bの内部に配置した発生部16から負極電解液5b中に気体を供給して気泡17を発生させる。気泡17は、負極3とセパレータ4との間、および負極3と負極室10bの内壁10b1との間のそれぞれにおいて負極室10bの下方から上方に向かって負極電解液5b中を上昇するように流動する。
また、上記した気泡17の流動に伴い、負極電解液5bには上昇液流が発生し、負極電解液5bは負極室10bの内部を循環する。
このように第3の実施形態に係る二次電池1Dでは、[Zn(OH)2−の濃度が局所的に低下した負極電解液5bを循環させることで負極電解液5b中の[Zn(OH)2−の濃度を速やかに均一に保つことができ、デンドライトの成長に伴う負極3と正極2との導通による電池性能の低下を低減することができる。
<第4の実施形態>
図7は、第4の実施形態に係る二次電池の概略を示す図である。図7に示す二次電池1Eは、発生部6に代えて発生部26を有する点が図3に示す二次電池1Aとは異なる。
発生部26は、反応室10の下方に配置されている。発生部26は、一方は配管12を介して供給部11に接続されており、他方は正極電解液5aおよび負極電解液5bに気泡7を発生可能に開口している。発生部26は、供給部11から送られた気体を正極電解液5aおよび負極電解液5b中に供給し、気泡7を発生させる。
このように第4の実施形態に係る二次電池1Eでは、正極電解液5aおよび負極電解液5bの両方に気泡7を発生させる発生部26を有することにより、例えば電力消費を低減することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態および変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記した各実施形態および変形例において、正極2と負極3との間に配置される隔膜としてセパレータ4または被膜14の一方を配置するとして説明したが、セパレータ4および被膜14の両方を配置するように構成してもよい。このようにセパレータ4および被膜14の両方を配置することにより、正極2と負極3との導通に伴う電池性能の低下の懸念をさらに低減することができる。
また、上記した各実施形態および変形例における負極電解液5b中に、粉末状の酸化亜鉛8を混在させてもよく、また混在させなくてもよい。すなわち、図1、図2の二次電池における負極電解液5b中には、必ずしも粉末状の酸化亜鉛8を混在させなくてもよい。また、図4〜図7の二次電池における負極電解液5b中に、粉末状の酸化亜鉛8を混在させてもよい。
また、図1〜図6に示す供給部11は、常時動作していてもよいが、電力消費を低減する観点から、正極電解液5aに対する酸素の供給が必要となる放電時にのみ動作させるようにしてもよい。
また、図4、図5に示す電解液供給部24および図6に示す供給部21は、常時動作していてもよいが、負極電解液5bの電解質濃度に偏りが生じやすい充放電時にのみ動作させることが好ましく、デンドライトが生じやすい充電時にのみ動作させるのがより好ましい。また、負極電解液5b中の[Zn(OH)2−の消費レートに応じて電解液供給部24による負極電解液5bの循環速度や供給部21による気体の供給速度を変更するように構成してもよい。
また、図7に示す供給部11は、正極電解液5aおよび負極電解液5bの両方に気泡7を発生させてもよく、また、例えば、放電時には正極電解液5aにのみ気泡7を発生させ、充電時には負極電解液5bにのみ気泡7を発生させるように構成してもよい。このように構成することにより、電力消費の低減と電池性能の低下の低減を両立することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E 二次電池
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5a 正極電解液
5b 負極電解液
6,16,26 発生部
7,17 気泡
8 酸化亜鉛
10 反応室
10a 正極室
10b 負極室
11,21 供給部
14 被膜
24 電解液供給部
27 タンク

Claims (9)

  1. 正極および負極と、
    前記正極と前記負極との間に配置された隔膜と、
    前記正極および前記負極を収容する反応室と、
    前記反応室の内部に収容され、前記正極および前記負極に接触する電解液と、
    前記正極と前記隔膜との間の前記電解液に酸素を含有する第1気泡を発生させる第1発生部と、
    前記第1発生部に第1気体を供給する第1供給部と
    を備えることを特徴とする二次電池。
  2. 前記隔膜は、前記反応室を、前記負極が収容される負極室と、前記正極が収容される正極室とに区画するセパレータを含むことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記隔膜は、前記正極を覆う被膜を含むことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  4. 前記隔膜と前記負極との間の前記電解液に混在する粉末状の酸化亜鉛
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の二次電池。
  5. 前記負極と前記隔膜との間に前記電解液を供給する電解液供給部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の二次電池。
  6. 前記負極と前記隔膜との間の前記電解液に第2気泡を発生させる第2発生部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の二次電池。
  7. 前記第2発生部に第2気体を供給する第2供給部をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記第1供給部は、前記第2発生部に前記第1気体を供給することを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  9. 前記第1気体は、前記反応室の内部から回収されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の二次電池。
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