JP6602620B2 - 組合せ型リンク作動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができるリンク作動装置を2つ組み合わせた組合せ型リンク作動装置に関する。
医療機器や産業機器等の各種作業装置に用いられるパラレルリンク機構およびリンク作動装置が、特許文献1、2、3に提案されている。
特許文献1のパラレルリンク機構は、構成が比較的簡単であるが、各リンクの作動角が小さいため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定すると、リンク長が長くなることにより、機構全体の寸法が大きくなって装置の大型化を招くという問題がある。また、機構全体の剛性が低く、トラベリングプレートに搭載されるツールの重量、つまりトラベリングプレートにおける可搬重量が小さいものに制限されるという問題もある。
特許文献2や特許文献3のリンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結した構成としたパラレルリンク機構を用いたことにより、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
特開2000−94245号公報 米国特許第5,893,296号明細書 特開2014−5926号公報
上記長所を有する特許文献2、3のリンク作動装置の活用範囲を広げるために、2つのリンク作動装置を他の機構と組み合わせて使用することを検討した。例えば、自動車部品の製造ライン等で、コンベアラインを左右セットで部品が流れてくる状況において、流れてくる部品にグリース塗布、検査、組立て等の作業を行うことを想定した。
図21は、2つのリンク作動装置を組み合わせた組合せ型リンク作動装置の検討例を示す。この検討の組合せ型リンク作動装置1は、床面4に載置された2つのワーク2に対し、2つのリンク作装置7にそれぞれ姿勢変更可能に支持された2つのエンドエフェクタ3で作業を行う。各リンク作装置7は天板5に設置されたXYステージ6に取り付けられ、それぞれが独立して図の左右方向(X軸方向)および前後方向(Y軸方向)に移動可能となっている。図21は、2つのリンク作動装置7を最接近させて、2つのエンドエフェクタ3によって2つのワーク2に対し作業を行っている状態を示す。
従来のリンク作動装置7は、3組以上のリンク機構14が円周方向に等配で設けられていた。例えばリンク機構14の数が3組である場合、図22に示すように、3組のリンク機構14の円周方向の離間角δ1,δ2,δ3がすべて120°である。各リンク機構14には、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢を変更させる姿勢制御用アクチュエータ10が、基端側のリンクハブ12に外向きに突出して設けられている。
上記のように3組のリンク機構14が等配で配置されていると、リンク作動装置7の鉛直軸回りの向きをどのように変えても、一方のリンク作動装置7の姿勢制御用アクチュエータ10が他方のリンク作動装置7の側に突出している。このため、2つのリンク作業装置7を接近させ過ぎると、2つのリンク作業装置7の姿勢制御用アクチュエータ10同士が互いに干渉する。これを避けるため、ワーク間距離dを大きく取ってワーク2,2を設置する必要がある。その結果、ワークの搬入・搬出に大きなワーク搬送治具を使用する必要があると共に、組合せ型リンク作動装置の全体が左右方向に大きくなるという課題がある。
この発明の目的は、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができるリンク作動装置を2つ組み合わされ、これら2つリンク作動装置を接近させて作業を行うことができ、全体的にコンパクトな組合せ型リンク作動装置を提供することである。
この発明の組合せ型リンク作動装置は、リンク作動装置を2つ組み合わせてなり、前記リンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが、円周方向に並ぶ3組のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢制御用アクチュエータが設けられ、各リンク作動装置の前記姿勢制御用アクチュエータは他方のリンク作動装置の側に突出しないよう配置され、前記3組のリンク機構の円周方向の離間角のうちの少なくとも1つの離間角が120°を超える値であり、離間角が120°を超える2組のリンク機構間の部分が互いに向き合うように前記2つのリンク作動装置が配置され、前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブの両方または一方は、前記3組のリンク機構の前記端部リンク部材が配列されている平面に垂直な方向から見た形状が、前記離間角が120°を超える側が開口したコ字形であることを特徴とする。
前記離間角は、正確には、隣合う2組のリンク機構における一方のリンク機構の、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と、他方のリンク機構の、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸とが成す角度のことである。また、隣合う2組のリンク機構における一方のリンク機構の、前記先端側のリンクハブと前記先端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と、他方のリンク機構の、前記先端側のリンクハブと前記先端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸とが成す角度のことである。3組のリンク機構は、各リンク部材を直線で表現した幾何学モデルが、中央リンク部材の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状である。
この構成によると、3つの離間角のうちの少なくとも1つの離間角が120°を超える値であり、離間角が120°を超える2組のリンク機構間の部分が互いに向き合うように2つのリンク作動装置が配置することで、2つのリンク作動装置を接近させることができる。このため、例えば先端側のリンクハブに設けたエンドエフェクタで並列に配置された2つ以上のワークに対して作業を行う場合に、ワーク間距離を小さくすることができる。それにより、作業位置にワークを搬入・搬出する際に使用するワーク搬送治具の大きさを小さくできる。また、2つのリンク作業装置の占有スペースが小さくなり、組合せ型リンク作動装置全体がコンパクトになる。
前記リンク作動装置は、基端側のリンクハブと、先端側のリンクハブと、3組以上のリンク機構とで、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが直交2軸回りに回転自在な2自由度機構を構成する。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、先端側のリンクハブの可動範囲を広くとれる。例えば、基端側のリンクハブの中心軸と先端側のリンクハブの中心軸の折れ角の最大値は約±90°であり、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの旋回角を0°〜360°の範囲に設定できる。
このように、リンク作動装置はコンパクトでありながら作動範囲が広い機構であるため、他の機構を用いて同じようにエンドエフェクタの姿勢を変更する場合と比べて、エンドエフェクタの周囲に姿勢変更用の機構の一部がほとんど存在しないように構成できる。これにより、エンドエフェクタをワークに接近させて作業を行うことができる共に、組合せ型リンク作動装置全体をより一層コンパクトにすることが可能である。
この発明において、前記リンク作動装置が1つ以上の直動アクチュエータに取り付けられていても良い。
この場合、例えば先端側のリンクハブに設けたエンドエフェクタでワークに対して作業を行う場合に、様々な角度からワークに作業をすることができる。2つのリンク作動装置と直動アクチュエータを協調制御することで複雑な作業が可能となる。
この発明において、前記3つの離間角のうちの1つの離間角が180°であっても良い。
この場合、2つのリンク作動装置の姿勢制御用アクチュエータ同士の干渉をなくすことができ、2つのリンク作動装置を近接して設置することができる。
この発明において、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と、前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の回転対偶の中心軸とが成す角度、および前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の回転対偶の中心軸と、前記先端側のリンクハブと前記先端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸とが成す角度であるアーム角が90°以下であっても良い。但し、この構成は、リンク機構の各リンク部材を直線で表現した幾何学モデルが、中央リンク部材の中央部に対する基端側部分と先端側部分が鏡像対称を成す場合に限られる。
アーム角を90°以下とすることで、各リンク部材同士の干渉の可能性が低くなり、リンク作動装置の可動範囲が広がる。さらに、リンク部材とリンク部材との間の空間が確保できるため、リンク作動装置の内部に配置したワークの出し入れ、エンドエフェクタの取付け・取出しやメンテナンスが容易となる。
記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブの両方または一方は、前記3組のリンク機構の前記端部リンク部材が配列されている平面に垂直な方向から見た形状が、前記離間角が120°を超える側が開口したコ字形である。
この場合も、リンク作動装置内部に配置したワークの出し入れ、エンドエフェクタの取付け・取出しやメンテナンスが容易となる。
この発明の組合せ型リンク作動装置は、リンク作動装置を2つ組み合わせてなり、前記リンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが、円周方向に並ぶ3組のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢制御用アクチュエータが設けられ、各リンク作動装置の前記姿勢制御用アクチュエータは他方のリンク作動装置の側に突出しないよう配置され、前記3組のリンク機構の円周方向の離間角のうちの少なくとも1つの離間角が120°を超える値であり、離間角が120°を超える2組のリンク機構間の部分が互いに向き合うように前記2つのリンク作動装置が配置され、前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブの両方または一方は、前記3組のリンク機構の前記端部リンク部材が配列されている平面に垂直な方向から見た形状が、前記離間角が120°を超える側が開口したコ字形であるため、2つリンク作動装置を接近させて作業を行うことができ、全体的にコンパクトな構成となる。
この発明の一実施形態にかかる組合せ型リンク作動装置の正面図である。 同組合せ型リンク作動装置の平面図である。 同組合せ型リンク作動装置の1つのリンク作動装置の一部の正面図である。 同リンク作動装置のパラレルリンク機構の斜視図である。 同リンク作動装置の中心部から基端側を見た一部破断図である。 同リンク作動装置の中心部から先端側を見た一部破断図である。 同パラレルリンク機構の1つのリンク機構を直線で表現した図である。 図5の部分拡大図である。 同組合せ型リンク作動装置の2つのリンク作動装置の基端側のリンクハブ同士が接近した状態の一部破断図である。 同組合せ型リンク作動装置の2つのリンク作動装置の先端側のリンクハブ同士が接近した状態の一部破断図である。 図5、図6に示すものとは構成が異なるリンク作動装置の中心部から基端側を見た一部破断図である。 同リンク作動装置の中心部から先端側を見た一部破断図である。 同組合せ型リンク作動装置の2つのリンク作動装置の基端側のリンクハブ同士が接近した状態の一部破断図である。 同組合せ型リンク作動装置の2つのリンク作動装置の先端側のリンクハブ同士が接近した状態の一部破断図である。 パラレルリンク機構の構成が異なるリンク作動装置の一部の正面図である。 同リンク作動装置のパラレルリンク機構の斜視図である。 同パラレルリンク機構の一つのリンク機構を直線で表現した図である。 同リンク作動装置の中心部から基端側を見た一部破断図である。 同リンク作動装置の中心部から先端側を見た一部破断図である。 この発明の異なる実施形態にかかる組合せ型リンク作動装置の正面図である。 検討例の組合せ型リンク作動装置の正面図である。 従来のリンク作動装置の基端側のリンクハブ、基端側の端部リンク部材、姿勢制御用アクチュエータ等の一部を破断して示す図である。
この発明の一実施形態に係るリンク作動装置を用いた組合せ型リンク作動装置を図1〜図10と共に説明する。
図1はこの組合せ型リンク作動装置の正面図、図2はその平面図である。但し、図1と図2とでは組合せ型リンク作動装置の動作状態が異なっている。この組合せ型リンク作動装置1は、2つのワーク2に対して2つのエンドエフェクタ3で作業を行う装置である。2つのワーク2は、水平状の床面4またはコンベア上に、所定のワーク間距離dを開けて左右方向(X軸方向)に並んで載置されている。2つのエンドエフェクタ3は、2つのワーク2の上方に、左右方向(X軸方向)および前後方向(Y軸方向)に移動可能、かつ姿勢変更可能に設けられ、ワーク2に対して上方から作業を行う。エンドエフェクタ3は、ワーク2に対して非接触で作業を行うもの、例えばグリース塗布機、レーザ検査機、スプレー式塗装機、溶接機等である。
2つのエンドエフェクタ3をそれぞれ個別に左右方向および前後方向に移動させる手段として、天板5に2つのXYステージ6が設置されている。XYステージ6は、左右方向(X軸方向)に移動させるX軸直動アクチュータ6aと、前後方向(Y軸方向)に移動させるY軸直動アクチュータ6bとを組み合わせてなる。そして、2つのXYステージ6のそれぞれに、リンク作動装置7が吊り下げ状態で取り付けられている。リンク作動装置7は、エンドエフェクタ3を姿勢変更する手段である。
図3に示すように、リンク作動装置7は、パラレルリンク機構9と、このパラレルリンク機構9を作動させる3個の姿勢制御用アクチュエータ10とで構成される。パラレルリンク機構9は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を、円周方向に並ぶ3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結したものである。図3では1組のリンク機構14のみが示されているが、実際には、パラレルリンク機構9の斜視図である図4に示すように、3組のリンク機構14を有する。
各リンク機構14は、基端側の端部リンク部材15、先端側の端部リンク部材16、および中央リンク部材17で構成され、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。基端側および先端側の端部リンク部材15,16はL字状をなし、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ12および先端側のリンクハブ13に回転自在に連結されている。これら基端側および先端側の端部リンク部材15,16の他端に、中央リンク部材17の両端がそれぞれ回転自在に連結されている。
パラレルリンク機構9は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構造であって、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶、および端部リンク部材15,16と中央リンク部材17の各回転対偶の中心軸が、基端側と先端側においてそれぞれの球面リンク中心PA,PB(図3)で交差している。また、基端側と先端側において、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じであり、端部リンク部材15,16と中央リンク部材17の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じである。端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との各回転対偶の中心軸は、ある交差角γ(図3)を持っていてもよいし、平行であってもよい。
図5はリンク作動装置の中心部から基端側を見た一部破断図、図6はリンク作動装置の中心部から先端側を見た一部破断図である。これら図5、図6に、リンクハブ12(13)と端部リンク部材15(16)の各回転対偶の中心軸O1と、端部リンク部材15(16)と中央リンク部材17の各回転対偶の中心軸O2と、球面リンク中心PA(PB)との関係が示されている。図の例では、リンクハブ12(13)と端部リンク部材15(16)との各回転対偶の中心軸O1と、端部リンク部材15(16)と中央リンク部材17との各回転対偶の中心軸O2とが成す角度であるアーム角αが90°とされているが、後述するように、アーム角αは90°以外であっても良い。
また、3組のリンク機構14は、円周方向に不等配で配置されている。すなわち、各リンク機構14の円周方向の離間角δ1,δ2,δ3のうち少なくとも1つの離間角δ1は120°を超える値とされている。この例の場合、最大の離間角δ1は180°で、他の離間角δ2,δ3は共に90°である。
なお、前記離間角δ1,δ2,δ3は、正確には、隣合う2組のリンク機構15における一方のリンク機構15の、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶の中心軸O1と、他方のリンク機構15の、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶の中心軸O1とが成す角度のことである。また、離間角δ1,δ2,δ3は、隣合う2組のリンク機構15における一方のリンク機構15の、先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の回転対偶の中心軸O1と、他方のリンク機構15の、先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の回転対偶の中心軸O1とが成す角度のことである。
3組のリンク機構14は、幾何学的に同一形状をなす。また、図7に示すように、各リンク部材15,16,17を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶と、これら回転対偶間を結ぶ直線とで表現したモデルが、中央リンク部材17の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状である。図7は、一組のリンク機構14を直線で表現した図である。このパラレルリンク機構9は鏡像対称タイプで、基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16との位置関係が、中央リンク部材17の中心線Cに対して鏡像対称となる位置構成になっている。各中央リンク部材17の中央部は、共通の軌道円D上に位置している。
基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13と3組のリンク機構14とで、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13が直交2軸回りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構である。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれる。
例えば、球面リンク中心PA,PBを通り、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶の中心軸O1(図5、図6)と直角に交わる直線をリンクハブ12,13の中心軸QA,QBとした場合、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBとの折れ角θ(図7)の最大値を約±90°とすることができる。また、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の旋回角φ(図7)を0°〜360°の範囲に設定できる。折れ角θは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した垂直角度のことであり、旋回角φは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。
基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢変更は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBとの交点Oを回転中心として行われる。図3、図4は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBが同一線上にある状態を示す。基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離L(図3、図7)は変化しない。
このパラレルリンク機構9において、各リンク機構14におけるリンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の回転対偶の中心軸O1の角度および球面リンク中心PA,PBからの長さが互いに等しく、かつ各リンク機構14のリンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の回転対偶の中心軸O1、および、端部リンク部材15,16と中央リンク7の回転対偶の中心軸O2が、基端側および先端側において球面リンク中心PA,PBと交差し、かつ基端側の端部リンク部材15と先端側の端部リンク部材16の幾何学的形状が等しく、かつ中央リンク部材17についても基端側の先端側とで形状が等しいとき、中央リンク部材17の中心線Cに対して、中央リンク部材17と端部リンク部材15,16との角度位置関係を基端側と先端側とで同じにすれば、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16とが同じに動く。
図4、図5に示すように、基端側のリンクハブ12は、コ字形の板材からなる基端部材20と、この基端部材20と一体に設けられた3個の回転軸連結部材21とで構成される。3個の回転軸連結部材21は、コ字形の基端部材20における中央部と両端部にそれぞれ設けられている。そして、各回転軸連結部材21に回転軸22が回転自在に支持され、この回転軸22に基端側の端部リンク部材15の一端が連結される。回転軸22の軸心は、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶の中心軸O1と一致する。基端部材20は、中央凹部20aの開口側が180°の離間角δ1の側となる。
また、図4、図6に示すように、先端側のリンクハブ13は、コ字形の板材からなる先端部材43と、この先端部材43と一体に設けられた3個の回転軸連結部材44とで構成される。3個の回転軸連結部材44は、コ字形の先端部材44における中央部と両端部にそれぞれ設けられている。そして、各回転軸連結部材44に回転軸45が回転自在に支持され、この回転軸45に先端側の端部リンク部材16の一端が連結される。回転軸45の軸心は、先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の回転対偶の中心軸O1と一致する。先端部材43は、中央凹部43aの開口側が180°の離間角δ1の側となる。
図5の部分拡大図である図8と共に、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の連結構造、基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17の連結構造、および姿勢制御用アクチュエータ10の取付構造を説明する。
前記回転軸22は、大径部22a、小径部22b、および雄ねじ部22cを有し、小径部22bで2個の軸受23を介して回転軸連結部材21に回転自在に支持されている。軸受23は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受である。これらの軸受23は、回転軸連結部材21に設けられた内径溝24に嵌合状態で設置され、圧入、接着、加締め等の方法で固定してある。他の回転対偶部に設けられる軸受の種類および設置方法も同様である。
回転軸22は、大径部22aで後記減速機構52の出力軸52aに同軸上に配置される。その配置構造については、後で説明する。また、回転軸22には、この回転軸22と一体に回転するように、基端側の端部リンク部材15の一端が連結される。すなわち、基端側の端部リンク部材15の一端に形成された切欠き部25内に回転軸連結部材21を配置し、回転軸22の小径部22bを、基端側の端部リンク部材15の一端における前記切欠き部25の両側部分である内外一対の回転軸支持部26,27にそれぞれ形成された貫通孔、および軸受23の内輪に挿通してある。そして、回転軸22の大径部22aの外周に嵌合するスペーサ28を介し、基端側の端部リンク部材15と減速機構52の出力軸52aとをボルト29で固定すると共に、外側の回転軸支持部27よりも突出した回転軸22の雄ねじ部22cにナット30を螺着してある。軸受23の内輪と一対の回転軸支持部26,27との間に、スペーサ31,32を介在させてあり、ナット30を螺着時に軸受23に予圧を付与する構成である。
基端側の端部リンク部材15の他端には、中央リンク部材17の一端に回転自在に連結された回転軸35が連結される。この中央リンク部材17の回転軸35は、リンクハブ12の回転軸22と同様に、大径部35a、小径部35b、および雄ねじ部35cを有し、小径部32bで2個の軸受36を介して中央リンク部材17の一端に回転自在に支持されている。すなわち、基端側の端部リンク部材15の他端に形成された切欠き部37内に中央リンク部材17の一端を配置し、回転軸35の小径部35bを、基端側の端部リンク部材15の他端における前記切欠き部37の両側部分である内外一対の回転軸支持部38,39にそれぞれ形成された貫通孔、および軸受36の内輪に挿通してある。そして、外側の回転軸支持部39よりも突出した回転軸35の雄ねじ部35cにナット40を螺着してある。軸受36の内輪と一対の回転軸支持部38,39との間に、スペーサ41,42を介在させてあり、ナット40を螺着時に軸受36に予圧を付与する構成である。
姿勢制御用アクチュエータ10は減速機構52を備えたモータであり、基端側のリンクハブ12の基端部材20の下面に、前記回転軸22と同軸上に設置されている。各姿勢制御用アクチュエータ10は、3組のリンク機構14に対して外向きに配置されている。姿勢制御用アクチュエータ10と減速機構52は一体に設けられ、モータ固定部材53により減速機構52が基端部材20に固定されている。この例では、3組のリンク機構14のすべてに姿勢制御用アクチュエータ10が設けられているが、3組のリンク機構14のうち少なくとも2組に姿勢制御用アクチュエータ10を設ければ、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢を確定することができる。
減速機構52はフランジ出力であって、大径の出力軸52aを有する。出力軸52aの先端面は、出力軸52aの中心線と直交する平面状のフランジ面54となっている。出力軸52aは、前記スペーサ28を介して、基端側の端部リンク部材15の回転軸支持部26にボルト29で接続されている。基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶部の前記回転軸22の大径部22aが、減速機構52の出力軸52aに設けられた内径溝57に嵌っている。
先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の連結構造、および先端側の端部リンク部材16と中央リンク部材17の連結構造は、前述の基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の連結構造、および基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17の連結構造と同じであるので、説明を省略する。
上記構成である2つのリンク作動装置7は、基端側のリンクハブ12をXYステージ6に固定して、先端側のリンクハブ13が下向きとなる姿勢で取り付けられる。その際、図2に示すように、2つのリンク作動装置7のそれぞれの基端部材20の開口部20aが互いに向き合うようにする。つまり、離間角δ1が180°である2組のリンク機構14間の部分が互いに向き合うように、2つのリンク作動装置7が配置される。
図1において、エンドエフェクタ3は、その上下中央部をコ字形の先端部材43の凹部に嵌め込んだ状態で、先端側のリンクハブ13に取り付けられる。例えば、エンドエフェクタ3がグリース塗布機である場合、グリースノズルを下向きにして取り付けられる。
この組合せ型リンク作動装置1は、2つリンク作動装置7をXYステージ6によってそれぞれ左右方向および前後方向に移動させると共に、各リンク作動装置7でエンドエフェクタ3の姿勢を変更しながら、エンドエフェクタ3でワーク2に対して作業を行う。図1のように、2つのワーク2に対して2つのエンドエフェクタ3でそれぞれ作業を行ってもよく、また1つのワーク2に対して2つのエンドエフェクタ3で同時に作業を行ってもよい。図1の例ではワーク2の数が2つであるが、ワーク2を3つ以上配置しても良い。
リンク作動装置7でエンドエフェクタ3の姿勢変更を高速・高精度で行えるため、高速・高精度の作業が可能である。また、XYステージ6でリンク作動装置7の位置を変え、かつリンク作動装置7でエンドエフェクタ3の姿勢を変更することにより、ワーク2の様々な面に様々な角度から作業を行うことができる。2つのリンク作動装置7と2つのXYステージ6を協調制御することで複雑な作業が可能となる。
2つのリンク作動装置7は、離間角δ1が180°である2組のリンク機構14間の部分が互いに向き合うように配置されているため、2つのリンク作動装置7を互いに接近させることができる。具体的には、図9、図10に示すように、2つのリンク作動装置7の基端側のリンクハブ12同士、および先端側のリンクハブ13同士を互いに接近させることができる。このため、図1のように先端側のリンクハブ13に設けたエンドエフェクタ3で、並列に配置された2つ以上のワーク2に対して作業を行う場合に、ワーク間距離dを小さくすることができる。図21に示す提案例の組合せ型リンク作動装置1と比較して、ワーク間距離dを小さくできることが分かる。ワーク間距離dが小さいと、作業位置にワーク2を搬入・搬出する際に使用するワーク搬送治具の大きさを小さくできる。また、2つのリンク作業装置7の占有スペースが小さくなり、組合せ型リンク作動装置1全体がコンパクトになる。
リンク作動装置7は、前述したように、コンパクトでありながら作動範囲が広い機構であるため、他の機構を用いて同じようにエンドエフェクタの姿勢を変更する場合と比べて、エンドエフェクタ3の周囲に姿勢変更用の機構の一部がほとんど存在しないように構成できる。これにより、エンドエフェクタ3をワーク2に接近させて作業を行うことができる共に、組合せ型リンク作動装置1の全体をより一層コンパクトにすることが可能である。
また、基端側のリンクハブ12の基端部材20の形状が、180°である離間角δ1の側が開口するコ字形であるため、リンク作動装置7の内部に配置したワーク2の出し入れ、エンドエフェクタ3の取付け・取出しやメンテナンスが容易である。
図11、図12は、基端側の端部リンク部材15および先端側の端部リンク部材16のアーム角αを90°以下とした例を示す。図の例の場合、アーム角αが45°である。このようにアーム角を90°以下とすると、各リンク部材15,16,17同士の干渉の可能性が低くなり、リンク作動装置7の可動範囲が広がる。さらに、リンク部材15,16,17間の空間が確保できるため、リンク作動装置7の内部に配置したワーク2の出し入れ、エンドエフェクタ3の取付け・取出しやメンテナンスが容易となる。
また、アーム角を90°以下とすると、アーム角αが90°である場合(図9、図10参照)よりも、図13、図14に示すように、2つのリンク作動装置7の基端側のリンクハブ12同士、および先端側のリンクハブ13同士を互いに接近させることができる。このため、前記ワーク搬送治具をより一層小さくできると共に、組合せ型リンク作動装置1の全体をより一層コンパクトにすることが可能である。
上記実施形態のリンク作動装置7は、パラレルリンク機構9が鏡像対称タイプであるが、図15〜図19に示すリンク作動装置7のように、パラレルリンク機構9Aが回転対称タイプであっても良い。パラレルリンク機構9が鏡像対称タイプであるリンク作動装置7と、パラレルリンク機構9Aが回転対称タイプであるリンク作動装置7とで構成が同じ箇所については、説明を省略し同一符号を付している。
回転対称タイプのパラレルリンク機構9Aは、図16の斜視図、および図17のリンク機構を直線で表現した図に示すように、基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16との位置関係が、中央リンク部材17の中心線C(図17)に対して回転対称となる位置構成になっている。各中央リンク部材17の中央部は、共通の軌道円D上に位置している。
回転対称タイプのパラレルリンク機構9Aも、鏡像対称タイプのパラレルリンク機構9と同様に、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16とが同じに動く。但し、回転対称タイプのパラレルリンク機構9は、3組のリンク機構14が互いに干渉せずに動作するためには、図の例のように端部リンク部材15,16のアーム角α(図18,19)が90°であるか、または90°に近い値であるという制限がある。
また、回転対称タイプのパラレルリンク機構9Aは、基端側と先端側とで円周方向の位相が180°ずれているため、基端部材20および先端部材43の両方をコ字形としても、基端部材20の開口側と先端部材43の開口側とが反対位置になる(図16参照)。このため、先端部材43をコ字形としても、あまり効果が期待できない。そこで、図19の例の先端部材43は、中央に貫通孔43bを有するロ字形としている。
図20は異なる実施形態を示す。この組合せ型リンク作動装置1は、床面4またはコンベアに設置されたXYステージ6の上に2つのワーク2が載置され、天板5に2つのリンク作動装置7が位置固定で設けられている。リンク作動装置7は、基端側のリンクハブ12が天板5に支持部材5aを介して固定され、先端側のリンクハブ13にエンドエフェクタ3が取り付けられる。この場合も、離間角δ1が180°である2組のリンク機構14間の部分が互いに向き合うように、2つのリンク作動装置7が配置される。
この組合せ型リンク作動装置1は、2つワーク2をXYステージ6によってそれぞれ左右方向(X軸方向)および前後方向(Y軸方向)に移動させると共に、各リンク作動装置7でエンドエフェクタ3の姿勢を変更しながら、エンドエフェクタ3によってワーク2に対して上方から作業を行う。この構成も、図1の構成と同じ作用・効果が得られる。
なお、ワーク2をX軸直動アクチュータ(図示せず)によって左右方向(X軸方向)させ、かつ各リンク作動装置7をY軸直動アクチュータ(図示せず)によって前後方向(Y軸方向)に移動させる構成としてもよい。また、ワーク2をY軸直動アクチュータ(図示せず)によって前後方向(Y軸方向)させ、かつ各リンク作動装置7をX軸直動アクチュータ(図示せず)によって左右方向(X軸方向)に移動させる構成としてもよい。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…組合せ型リンク作動装置
2…ワーク
3…エンドエフェクタ
6…XYステージ
6a…X軸直動アクチュエータ
6b…Y軸直動アクチュエータ
10…姿勢制御用アクチュエータ
12…基端側のリンクハブ
13…先端側のリンクハブ
14…リンク機構
15…基端側の端部リンク部材
16…先端側の端部リンク部材
17…中央リンク部材
20…基端部材(基端側のリンクハブ)
43…先端部材(先端側のリンクハブ)
O1…基端側のリンクハブと基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸
(先端側のリンクハブと先端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸)
O2…基端側の端部リンク部材と中央リンク部材の回転対偶の中心軸
(先端側の端部リンク部材と中央リンク部材の回転対偶の中心軸
α…アーム角
δ1,δ2,δ3…離間角

Claims (4)

  1. リンク作動装置を2つ組み合わせた組合せ型リンク作動装置であって、
    前記リンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが、円周方向に並ぶ3組のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢制御用アクチュエータが設けられ、各リンク作動装置の前記姿勢制御用アクチュエータは他方のリンク作動装置の側に突出しないよう配置され、
    記3組のリンク機構の円周方向の離間角のうちの少なくとも1つの離間角が120°を超える値であり、離間角が120°を超える2組のリンク機構間の部分が互いに向き合うように前記2つのリンク作動装置が配置され、前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブの両方または一方は、前記3組のリンク機構の前記端部リンク部材が配列されている平面に垂直な方向から見た形状が、前記離間角が120°を超える側が開口したコ字形であることを特徴とする組合せ型リンク作動装置。
  2. 請求項1に記載の組合せ型リンク作動装置において、前記リンク作動装置が1つ以上の直動アクチュエータに取り付けられている組合せ型リンク作動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の組合せ型リンク作動装置において、前記3つの離間角のうちの1つの離間角が180°である組合せ型リンク作動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の組合せ型リンク作動装置において、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と、前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の回転対偶の中心軸とが成す角度、および前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の回転対偶の中心軸と、前記先端側のリンクハブと前記先端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸とが成す角度であるアーム角が90°以下である組合せ型リンク作動装置。
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