JP2018167365A - ロボットアーム - Google Patents

ロボットアーム Download PDF

Info

Publication number
JP2018167365A
JP2018167365A JP2017067236A JP2017067236A JP2018167365A JP 2018167365 A JP2018167365 A JP 2018167365A JP 2017067236 A JP2017067236 A JP 2017067236A JP 2017067236 A JP2017067236 A JP 2017067236A JP 2018167365 A JP2018167365 A JP 2018167365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper arm
forearm
link
end member
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017067236A
Other languages
English (en)
Inventor
高田 声一
Seiichi Takada
声一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2017067236A priority Critical patent/JP2018167365A/ja
Publication of JP2018167365A publication Critical patent/JP2018167365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】アーム先端が任意の角度および位置となるように正確に素早く動作させることができ、軽量かつコンパクトで、配線が容易なロボットアームを提供する。【解決手段】ロボットアームRAは、上腕部1と前腕部2とを有する。上腕部1は、上腕基端部材12に対して上腕先端部材13が任意方向に姿勢変更可能に支持される。前腕部2は、上腕先端部材13に前腕基端部材70が結合され、この前腕基端部材70に対して前腕先端部材71が、姿勢を一定に保ったまま、前腕基端部材70の軸心方向の相互距離を変更可能、かつ前腕基端部材70の軸心と直交する任意の方向に移動可能に支持されている。【選択図】図1

Description

この発明は、産業用ロボット等に用いられるロボットアームに関する。
特許文献1、2に、ロボットアームに関する提案がなされている。特許文献1に記載のロボットが具備するロボットアームは、複数の構造体を直列に並べた多軸ロボットアームであって、各関節にそれぞれアクチュエータが設けられている。特許文献2には、多軸ロボットアームを天井に吊り下げて使用することが記載されている。
また、特許文献3には、複数のリンクを組み合わせて構成され、固定プレートに対して出力プレートが進退可能かつ平行移動可能なロボットアームが提案されている。さらに特許文献4には、基端側のリンクハブと先端側のリンクハブを4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して連結し、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの姿勢を変更可能なパラレルリンク機構が記載されている。
特許第549967号公報 特許第581083号公報 特開2015−229198号公報 特開2016−153159号公報
特許文献1、2に記載の多軸ロボットアームは、各関節にそれぞれアクチュエータが設けられているため、アームの先端側の重量が重く、素早い動作が難しかった。また、重量の重いアームの先端側を支えるために、アーム全体の剛性を高くする必要があり、全体的に大型で大重量となる。このため、特許文献2のように天井に吊り下げて使用する場合、多軸ロボットアームを支持する構造物も頑丈にする必要がある。さらに、多軸ロボットアームは、各関節に設けられるアクチュエータやセンサ類へ配線をする必要があり、これらの配線がアーム各部と干渉しないように配置することが難しい。
この発明の目的は、アーム先端が任意の角度および位置となるように正確に素早く動作させることができ、軽量かつコンパクトで、配線が容易なロボットアームを提供することである。
この発明のロボットアームは、上腕部と前腕部とを有し、前記上腕部は、上腕基端部材に対して上腕先端部材が任意方向に姿勢変更可能に支持され、前記前腕部は、前記上腕先端部材に前腕基端部材が結合され、この前腕基端部材に対して前腕先端部材が、姿勢を一定に保ったまま、前記前腕基端部材の軸心方向の相互距離を変更可能、かつ前記前腕基端部材の軸心と直交する任意の方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
この構成のロボットアームは、例えば、上腕部の上腕基端部材を任意の支持体に固定し、前腕部の前腕先端部材にエンドエフェクタを取り付けて使用される。その場合、上腕基端部材に対して上腕先端部材を任意の方向に姿勢変更することでエンドエフェクトの姿勢が変更され、前腕基端部材に対して前腕先端部材を、姿勢を一定に保ったまま、前腕基端部材の軸心方向の相互距離を変更し、かつ前腕基端部材の軸心と直交する任意の方向に移動させることでエンドエフェクトの位置が変更される。このように、姿勢を変更する動作と位置を変更する動作を上腕部と前腕部で別々に行わせることにより、動きが簡明となり、エンドエフェクタが任意の角度および位置となるように素早く動作させることができる。
上腕部および前腕部は、共に一つのユニットとして構成されていて軽量化を図れるため、複数の構造体がそれぞれ関節を介して組み合わされている構成に比べて、全体を軽量かつコンパクトにすることができる。また、上腕部および前腕部を駆動するアクチュエータをそれぞれの基端に配置することにより、各アクチュエータへの配線を短くでき、配線が容易になる。
この発明において、前記上腕部は、前記上腕基端部材に対し前記上腕先端部材が3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記上腕基端部材および前記上腕先端部材に一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に前記上腕基端部材に対して前記前腕先端部材の姿勢を任意に変更させる上腕アクチュエータが前記上腕基端部材に設けられているとよい。
上腕部が上記構成であると、上腕基端部材と、上腕先端部材と、3組以上のリンク機構とで、上腕基端部材に対し上腕先端部材が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構を構成する。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、上腕先端部材の可動範囲を広くとれる。3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に上腕アクチュエータを設けることで、上腕先端部材の姿勢を確定することができる。上腕アクチュエータが、上腕部における最も基端側に位置する部材である上腕基端部材に設けられているため、ロボットアームの先端側の重量増加を招くことがなく、駆動力を低く抑えることができる。
前記上腕アクチュエータは、前記上腕基端部材に対する前記基端側の端部リンク部材の回転角度を変更させるものであってもよい。
上腕アクチュエータは、リンク機構を構成する基端側の端部リンク部材、中央リンク部材、および先端側の端部リンク部材のどれを上腕基端部材に対して回転させてもよい。これら各リンク部材のうち最も上腕基端部材に近い基端側の端部リンク部材を回転させることで、機構を最もコンパクトにすることができる。
この発明において、前記前腕部は、前腕先端部材を、姿勢を一定に保ったまま、前記前腕基端部材の軸心と直交する任意の方向に移動させる前腕アクチュエータが、前記前腕基端部材または前記上腕先端部材に設けられているとよい。
前腕アクチュエータを、前腕部における最も基端側の位置する部材である前腕基端部材、またはこの前腕基端部材に固定の上腕先端部材に設けることにより、ロボットアームの先端側の重量増加を招かずに、駆動力を低く抑えることができる。また、配線も容易となる。
この発明において、前記上腕部の前記上腕基端部材を1軸周りに回転させる回転機構が設けられていてもよい。
回転機構を設けることで、上腕部および前腕部を1軸周りに回転させることができるようになり、より多様な動作が可能となる。
この発明のロボットアームは、上腕部と前腕部とを有し、前記上腕部は、上腕基端部材に対して上腕先端部材が任意方向に姿勢変更可能に支持され、前記前腕部は、前記上腕先端部材に前腕基端部材が結合され、この前腕基端部材に対して前腕先端部材が、姿勢を一定に保ったまま、前記前腕基端部材の軸心方向の相互距離を変更可能、かつ前記前腕基端部材の軸心と直交する任意の方向に移動可能に支持されているため、エンドエフェクタが取り付けられるアーム先端が任意の角度および位置となるように正確に素早く動作させることができ、軽量かつコンパクトで、配線が容易である。
この発明の一実施形態にかかるロボットアームが中立位置にある状態を示す正面図である。 同ロボットアームが異なる動作位置にある状態を示す正面図である。 同ロボットアームがさらに異なる動作位置にある状態を示す正面図である。 同ロボットアームの上腕部の一部を省略した正面図である。 (A)は図4のV−V断面図、(B)はその部分拡大図である。 同上腕部のパラレルリンク機構の1つのリンク機構を直線で表現した図である。 同ロボットアームの前腕部の一例の機構を直線で表現した図である。
以下、図面と共にこの発明の実施形態を説明する。
図1〜図3は、この発明の一実施形態に係るロボットアームのそれぞれ異なる状態を示す正面図である。このロボットアームRAは、上腕部1と前腕部2とを備え、上腕部1が上側になるように吊り下げ状態に設置されている。具体的には、地面から高い位置に設けられたハウジング100の下面に複数のボルト101によって支持体102が固定され、この支持体102に複数のボルト103とナット104によって回転機構3が固定されている。そして、回転機構3の回転部3aに上腕部1が支持されている。回転部3aは、回転アクチュエータ3bの出力軸に取り付けられている。回転機構3により、上腕部1および前腕部2が鉛直方向の軸心O1周りに回転させられる。軸心O1は、後述する基端側のリンクハブ12の中心軸QAと同軸上に位置する。
[上腕部]
上腕部1は、前記回転機構3の回転部3aに固定された基端側のリンクハブ12と、前腕部2の後記前腕基端部材70が固定させる先端側のリンクハブ13とを有し、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13が任意の方向に姿勢変更可能な構成である。基端側のリンクハブ12は請求項で言う「上腕基端部材」に相当し、先端側のリンクハブ13は請求項で言う「上腕先端部材」に相当する。
図4に示すように、上腕部1は、パラレルリンク機構10と、このパラレルリンク機構10を作動させる上腕アクチュエータ11とで構成される。パラレルリンク機構10は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結してなる。なお、図4では、1組のリンク機構14のみが示されている。リンク機構14の数は、4組以上であってもよい。
各リンク機構14は、基端側の端部リンク部材15、先端側の端部リンク部材16、および中央リンク部材17で構成され、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。基端側および先端側の端部リンク部材15,16はL字状をなし、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ12および先端側のリンクハブ13に回転自在に連結されている。中央リンク部材17は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材15,16の他端がそれぞれ回転自在に連結されている。
パラレルリンク機構10は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構造であって、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶、および端部リンク部材15,16と中央リンク部材17の各回転対偶の中心軸が、基端側と先端側においてそれぞれの球面リンク中心PA,PBで交差している。また、基端側と先端側において、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じであり、端部リンク部材15,16と中央リンク部材17の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じである。端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との各回転対偶の中心軸は、ある交差角γを持っていてもよいし、平行であってもよい。
図5は図4のV−V断面図であって、同図に、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の各回転対偶の中心軸O1と、中央リンク部材17と基端側の端部リンク部材15の各回転対偶の中心軸O2と、基端側の球面リンク中心PAとの関係が示されている。つまり、中心軸O1と中心軸O2とが交差する点が球面リンク中心PAである。先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16の形状ならびに位置関係も図5と同様である(図示せず)。図の例では、リンクハブ12(13)と端部リンク部材15(16)との各回転対偶の中心軸O1と、端部リンク部材15(16)と中央リンク部材17との各回転対偶の中心軸O2とが成す角度αが90°とされているが、前記角度αは90°以外であってもよい。
3組のリンク機構14は、幾何学的に同一形状をなす。幾何学的に同一形状とは、図6に示すように、各リンク部材15,16,17を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶と、これら回転対偶間を結ぶ直線とで表現したモデルが、中央リンク部材17の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状であることを言う。図6は、一組のリンク機構14を直線で表現した図である。この実施形態のパラレルリンク機構10は回転対称タイプで、基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16との位置関係が、中央リンク部材17の中心線Cに対して回転対称となる位置構成になっている。各中央リンク部材17の中央部は、共通の軌道円D上に位置している。
基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13と3組のリンク機構14とで、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13が直交2軸回りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構である。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれる。
例えば、球面リンク中心PA,PBを通り、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶の中心軸O1(図5)と直角に交わる直線をリンクハブ12,13の中心軸QA,QBとした場合、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBとの折れ角θ(図6)の最大値を約±90°とすることができる。また、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の旋回角φ(図6)を0°〜360°の範囲に設定できる。折れ角θは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した垂直角度のことであり、旋回角φは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。
基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢変更は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBとの交点Oを回転中心として行われる。図1は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBが同一線上にある状態を示し、図2、図3は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが或る作動角をとった状態を示す。姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離L(図6)は変化しない。
各リンク機構14が次の各条件を満たす場合、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16とは同じに動く。よって、パラレルリンク機構10は、基端側から先端側へ回転伝達を行う場合、基端側と先端側は同じ回転角になって等速で回転する等速自在継手として機能する。
条件1:各リンク機構14におけるリンクハブ12,13と端部リンク部材15,16との回転対偶の中心軸O1の角度および長さが互いに等しい。
条件2:リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16との回転対偶の中心軸O1および端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との回転対偶の中心軸O2が、基端側および先端側において球面リンク中心PA,PBで交差する。
条件3:基端側の端部リンク部材15と先端側の端部リンク部材16の幾何学的形状が等しい。
条件4:中央リンク部材17における基端側部分と先端側部分の幾何学的形状が等しい。
条件5:中央リンク部材17の対称面に対して、中央リンク部材17と端部リンク部材15,16との角度位置関係が基端側と先端側とで同じである。
図4に示すように、基端側のリンクハブ12は、平板状の基端部材20と、この基端部材20と一体に設けられた3個の回転軸連結部材21とで構成される。図5に示すように、基端部材20は中央部に円形の貫通孔20aを有し、この貫通孔20aの周囲に3個の回転軸連結部材21が円周方向に等間隔で配置されている。貫通孔20aの中心は、基端側のリンクハブ12の中心軸QA(図4)上に位置する。各回転軸連結部材21には、軸心が基端側のリンクハブ12の中心軸QAと交差する回転軸22が回転自在に連結されている。この回転軸22に、基端側の端部リンク部材15の一端が連結される。
一つの基端側の端部リンク部材15およびその両端周辺部を拡大した図5(B)に示すように、回転軸22は、大径部22a、小径部22b、および雄ねじ部22cを有し、小径部22bで2個の軸受23を介して回転軸連結部材21に回転自在に支持されている。軸受23は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受である。これらの軸受23は、回転軸連結部21に設けられた内径溝24に嵌合状態で設置され、圧入、接着、加締め等の方法で固定されている。他の回転対偶部に設けられる軸受の種類および設置方法も同様である。
回転軸22は、大径部22aで後記減速機構62の出力軸62aに同軸上に配置される。その配置構造については、後で説明する。また、回転軸22には、この回転軸22と一体に回転するように、基端側の端部リンク部材15の一端が連結される。すなわち、基端側の端部リンク部材15の一端に形成された切欠き部25内に回転軸連結部材21を配置し、回転軸22の小径部22bを、基端側の端部リンク部材15の一端における前記切欠き部25の両側部分である内外一対の回転軸支持部26,27にそれぞれ形成された貫通孔、および軸受23の内輪に挿通してある。そして、回転軸22の大径部22aの外周に嵌合するスペーサ28を介し、基端側の端部リンク部材15と減速機構62の出力軸62aとをボルト29で固定すると共に、外側の回転軸支持部27よりも突出した回転軸22の雄ねじ部22cにナット30を螺着してある。軸受23の内輪と一対の回転軸支持部26,27との間に、スペーサ31,32を介在させてあり、ナット30を螺着時に軸受23に予圧を付与する構成である。
基端側の端部リンク部材15の他端には、中央リンク部材17の一端に回転自在に連結された回転軸35が連結される。この中央リンク部材17の回転軸35は、リンクハブ12の回転軸22と同様に、大径部35a、小径部35b、および雄ねじ部35cを有し、小径部32bで2個の軸受36を介して中央リンク部材17の一端に回転自在に支持されている。すなわち、基端側の端部リンク部材15の他端に形成された切欠き部37内に中央リンク部材17の一端を配置し、回転軸35の小径部35bを、基端側の端部リンク部材15の他端における前記切欠き部37の両側部分である内外一対の回転軸支持部38,39にそれぞれ形成された貫通孔、および軸受36の内輪に挿通してある。そして、外側の回転軸支持部39よりも突出した回転軸35の雄ねじ部35cにナット40を螺着してある。軸受36の内輪と一対の回転軸支持部38,39との間に、スペーサ41,42を介在させてあり、ナット40を螺着時に軸受36に予圧を付与する構成である。
図4に示すように、先端側のリンクハブ13は、平板状の先端部材50と、この先端部材50の内面に円周方向等配で設けられた3個の回転軸連結部材51とで構成される。先端部材50も、基端部材20と同様に円形の貫通孔(図示せず)を有する。各回転軸連結部材51が配置される円周の中心は、先端側のリンクハブ13の中心軸QB上に位置する。各回転軸連結部材51は、軸心がリンクハブ中心軸QBと交差する回転軸52が回転自在に連結されている。この先端側のリンクハブ13の回転軸52に、先端側の端部リンク部材16の一端が連結される。先端側の端部リンク部材16の他端には、中央リンク部材17の他端に回転自在に連結された回転軸55が連結される。先端側のリンクハブ13の回転軸52および中央リンク部材17の回転軸55も、前記回転軸35と同じ形状であり、かつ2個の軸受(図示せず)を介して回転軸連結部材51および中央リンク部材17の他端にそれぞれ回転自在に連結されている。
パラレルリンク機構10を作動させる上腕アクチュエータ11は、減速機構62を備えたロータリアクチュエータであり、基端側のリンクハブ12の基端部材20の下面に、前記回転軸22と同軸上に設置されている。上腕アクチュエータ11と減速機構62は一体に設けられ、モータ固定部材63により減速機構62が基端部材20に固定されている。この実施形態では、3組のリンク機構14のすべてに上腕アクチュエータ11が設けられている。ただし、3組のリンク機構14のうち少なくとも2組に上腕アクチュエータ11を設ければ、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢を確定することができる。
図5(B)において、減速機構62はフランジ出力であって、大径の出力軸62aを有する。出力軸62aの先端面は、出力軸62aの中心線と直交する平面状のフランジ面64となっている。出力軸62aは、前記スペーサ28を介して、基端側の端部リンク部材15の回転軸支持部26にボルト29で接続されている。前記回転軸22の大径部22aが、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶部を構成し、この大径部22aが、減速機構62の出力軸62aに設けられた内径溝67に嵌っている。
[前腕部]
図1〜図3において、前記前腕部2は、上腕部1の上腕先端部材である先端側のリンクハブ13に固定される前腕基端部材70と、この前腕基端部材70と離れて位置する前腕先端部材71と、前腕基端部材70に対して前腕先端部材71を伸縮および平行移動させる伸縮・平行移動機構72とを備える。「伸縮および平行移動させる」とは、詳しくは、前腕基端部材70に対して前腕先端部材71を、姿勢を一定に保ったまま、前腕基端部材70の軸心O2の方向の相互距離を変更し、かつ前記軸心O2と直交する任意方向に移動させることである。前腕基端部材70の軸心O2は、先端側のリンクハブ13の中心軸QBと同軸線上にある。伸縮・平行移動機構72を駆動する前腕アクチュエータ73は、図1に示すように前腕基端部材70または先端側のリンクハブ13に設けられる。なお、図2、図3では、前腕アクチュエータ73の図示が省略されている。
前記伸縮・平行移動機構72としては、例えば図7に示す構成を採用することができる。図7に示す伸縮・平行移動機構72は、前腕基端部材70と前腕先端部材71とが、複数(図示例は3つ)の連結機構74を介して連結されている。連結機構74の数は4つ以上であってもよい。各連結機構74は、基端アーム75、中間アーム76、および先端アーム77を有し、さらに前記基端アーム75と前記中間アーム76とを連結する第一連結部78、および前記中間アーム76と前記先端アーム77とを連結する第二連結部79を有する。
各連結機構74の基端アーム75は、それぞれ前腕基端部材70の中心C1から等距離の箇所、つまり同一円周上に、回転軸心L1の周りに回転自在に設けられている。回転軸心L1は、前記中心C1を通る直線である。
各連結機構74の中間アーム76は、その中央部が、それぞれ前腕基端部材70と前腕先端部材71との間に位置する中間プレート80の中心C2から等距離の箇所、つまり同一円周上に、回転軸心L2の周りに回転自在に設けられている。回転軸心L2は、前記中心C2を通る直線である。
各連結機構74の先端アーム77は、それぞれ前腕先端部材71の中心C3から等距離の箇所、つまり同一円周上に、回転軸心L3の周りに回転自在に設けられている。回転軸心L3は、前記中心C3を通る直線である。
第一連結部78は、互いに回転自在な基端側連結体78aと中間側連結体78bとからなる。そして、基端側連結体78aと基端アーム75とが、互いに回転自在に連結されている。また、中間側連結体78bと中間アーム76とが、互いに回転自在に連結されている。基端側連結体78aと基端アーム75の回転軸心、および中間側連結体78bと中間アーム76の回転軸心は、共に基端側連結体78aと中間側連結体78bの回転軸心に対して直交している。
第二連結部79は、互いに回転自在な中間側連結体79aと先端側連結体79bとからなる。そして、中間側連結体79aと中間アーム76とが、互いに回転自在に連結されている。また、先端側連結体78bと先端アーム77とが、互いに回転自在に連結されている。中間側連結体79aと中間アーム76の回転軸心、および先端側連結体79bと先端アーム77の回転軸心は、共に中間側連結体79aと先端側連結体79bの回転軸心に対して直交している。
この構成によると、3つの回転軸心を有する第一連結部78を介して基端アーム75と中間アーム76とを連結したことにより、伸縮・平行移動機構72が動作しても、各基端アーム75の先端側の自由端を結ぶ仮想円と、各中間アーム76の基端側の自由端を結ぶ仮想円とが平行に維持される。同様に、先端アーム77と中間アーム76とを第二連結部79を介して連結したことにより、各先端アーム77の基端側の自由端を結ぶ仮想円と、各中間アーム76の先端側の自由端を結ぶ仮想円とが平行に維持される。また、各中間アーム76の基端側の自由端と先端側の自由端は、常に中間プレート80の中心C2に対して点対称の位置にあるため、各中間アーム76の基端側の自由端を結ぶ仮想円と、中間アーム76の基端側の自由端を結ぶ仮想円とが平行に維持される。
各前腕アクチュエータ73により、各基端アーム75を回転軸心L1の周りにそれぞれ同じ角度だけ回転させると、各基端アーム75の先端側の自由端を結ぶ仮想円は、前腕基端部材70に対して姿勢を変えずに、径が変化すると共に、前腕基端部材70からの距離が変化する。この動きは、中間アーム76および先端アーム77にも伝えられる。この結果、前腕基端部材70に対して前腕先端部材71が、姿勢を一定に保ったまま、前腕基端部材70の軸心O2の方向の相互距離を変更する。つまり、前腕先端部材71が、姿勢を変えずに伸縮する。
各前腕アクチュエータ73により、各基端アーム75を回転軸心L1の周りにそれぞれ角度を変えて回転させると、各基端アーム75の先端側の自由端を結ぶ仮想円は、前腕基端部材70に対して姿勢を変える。しかし、各基端アーム75の先端側の自由端を結ぶ仮想円と、各先端アーム76の基端側の自由端とは平行に保たれるため、前腕基端部材70に対して前腕先端部材71が、姿勢を一定に保ったまま、前腕基端部材70の軸心O2と直交する方向に移動する。
[作用]
この構成のロボットアームRAは、例えば、図1〜図3のように支持体102に吊り下げ状態に設置され、前腕部2の前腕先端部材71に作業用のエンドエフェクタEEが取り付けられる。そして、回転機構3の回転アクチュエータ3b、上腕アクチュエータ11、および前腕アクチュエータ73にそれぞれ電力を供給する電気配線(図示せず)、並びにこれらのアクチュエータ3b,11,73の近傍に設置されるセンサ類への電気配線(図示せず)が、ハウジング100の側から引かれている。また、エンドエフェクタEEには、動作部を駆動するための電気配線または圧縮エア供給用のエアホース(図示せず)が、ハウジング100の側から引かれている。
前記電気配線やエアホースを上腕部1の基端側および先端側のリンクハブ12,13に設けられた貫通孔20aに通して設けることで、ハウジング100から離れて位置する前腕アクチュエータ63やエンドエフェクタEEについても、上腕部1や前腕部2の動作に邪魔にならないように電気配線やエアホースを設けることができる。前腕部2が、内部に前腕基端部材70から前腕先端部材71に連なる空間部を有すると、エンドエフェクタへの電気配線やエアホースをより一層容易に設けることができる。
作業に際しては、上腕アクチュエータ11の駆動により上腕部1の先端側のリンクハブ13の姿勢を変更することでエンドエフェクトEEの姿勢を変更すると共に、前腕アクチュエータ73の駆動により前腕部2の前腕先端部材72を伸縮および平行移動させることでエンドエフェクトEEの位置を変更する。
図1はロボットアームRAが中立位置にある状態を示す。このとき、上腕部1は、上腕基端部材である基端側のリンクハブ12の中心軸QAと、上腕先端部材である先端側のリンクハブ13の中心軸QBが同一線上にある。前腕部2は、前腕基端部材70の軸心O2と前腕基端部材71の軸心O3が同一線上にある。
図2は、図1の中立状態から、上腕部1の先端側のリンクハブ13が姿勢変更すると共に、前腕部2の前腕先端部材71が図の右方向に平行移動した状態を示す。このとき、前腕基端部材70の軸心O2と前腕基端部材71の軸心O3は互いに平行である。
図3は、図1の中立状態から、上腕部1の先端側のリンクハブ13が姿勢変更すると共に、前腕部2の前腕先端部材71が前腕基端部材70から離れる方向へ移動した状態を示す。前腕先端部材71の姿勢は変化しない。
このように、上腕部1による姿勢を変更する動作と、前腕部2による位置を変更する動作を別々に行わせることにより、動きが簡明となり、エンドエフェクタEEが任意の角度および位置となるように素早く動作させることができる。また、この実施形態の場合、回転機構3が設けられているため、上腕部1および前腕部2を鉛直方向の軸心O1周りに回転させることができ、より多様な動作が可能である。
上腕部1および前腕部2は、共に一つのユニットとして構成されていて軽量化が図れるため、複数の構造体がそれぞれ関節を介して組み合わされている構成に比べて、全体を軽量かつコンパクトにすることができる。また、上腕部1および前腕部2を駆動するアクチュエータ11,73をそれぞれの基端に配置されているため、各アクチュエータ11,73への配線の長さを短くでき、配線が容易になる。
上腕部1は、基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13を4節連鎖の3組以上のリンク機構14を介して連結した構成としたことにより、コンパクトでありながら角度変更の可動範囲を広くとれる。上腕アクチュエータ11は、上腕部1における最も基端側の位置する部材である基端側のリンクハブ12に設けられているため、ロボットアームRAの先端側の重量増加を招くことがなく、駆動力を低く抑えることができる。
また、この実施形態では、上腕アクチュエータ11は、基端側のリンクハブ12に対する基端側の端部リンク部材15の回転角度を変更させるように構成されている。上腕アクチュエータ11は、リンク機構14を構成する基端側の端部リンク部材15、中央リンク部材17、および先端側の端部リンク部材16のどれを回転させてもよいが、これら各リンク部材15,16,17のうち最も基端側のリンクハブ12に近い基端側の端部リンク15を回転させることで、機構を最もコンパクトにすることができる。
上腕部1と同様に、前腕部2の前腕アクチュエータ72が、前腕部1における最も基端側の位置する部材である前腕基端部材70に設けられているため、ロボットアームRAの先端側の重量増加を招かずに、駆動力を低く抑えることができる。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…上腕部
2…前腕部
3…回転機構
11…上腕アクチュエータ
12…基端側のリンクハブ(上腕基端部材)
13…先端側のリンクハブ(上腕先端部材)
14…リンク機構
15…基端側の端部リンク部材
16…先端側の端部リンク部材
17…中央リンク部材
70…前腕基端部材
71…前腕先端部材
72…前腕アクチュエータ
RA…ロボットアーム

Claims (5)

  1. 上腕部と前腕部とを有し、前記上腕部は、上腕基端部材に対して上腕先端部材が任意方向に姿勢変更可能に支持され、前記前腕部は、前記上腕先端部材に前腕基端部材が結合され、この前腕基端部材に対して前腕先端部材が、姿勢を一定に保ったまま、前記前腕基端部材の軸心方向の相互距離を変更可能、かつ前記前腕基端部材の軸心と直交する任意の方向に移動可能に支持されていることを特徴とするロボットアーム。
  2. 請求項1に記載のロボットアームにおいて、前記上腕部は、前記上腕基端部材に対し前記上腕先端部材が3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記上腕基端部材および前記上腕先端部材に一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に前記上腕基端部材に対して前記前腕先端部材の姿勢を任意に変更させる上腕アクチュエータが前記上腕基端部材に設けられているロボットアーム。
  3. 請求項2に記載のロボットアームにおいて、前記上腕アクチュエータは、前記上腕基端部材に対する前記基端側の端部リンク部材の回転角度を変更させるロボットアーム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のロボットアームにおいて、前記前腕部は、前腕先端部材を、姿勢を一定に保ったまま、前記前腕基端部材の軸心と直交する任意の方向に移動させる前腕アクチュエータが、前記前腕基端部材または前記上腕先端部材に設けられているロボットアーム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のロボットアームにおいて、前記上腕部の前記上腕基端部材を1軸周りに回転させる回転機構が設けられたロボットアーム。
JP2017067236A 2017-03-30 2017-03-30 ロボットアーム Pending JP2018167365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017067236A JP2018167365A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 ロボットアーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017067236A JP2018167365A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 ロボットアーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018167365A true JP2018167365A (ja) 2018-11-01

Family

ID=64019110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017067236A Pending JP2018167365A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 ロボットアーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018167365A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019065650A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 Ntn株式会社 リンク作動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019065650A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 Ntn株式会社 リンク作動装置
US11298814B2 (en) 2017-09-26 2022-04-12 Ntn Corporation Link actuating device having a proximal-end-side link hub, a distal-end-side link hub, and three or more link mechanisms

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4659098B2 (ja) 3自由度を有する姿勢変更機構を備えたパラレルリンクロボット
US8047093B2 (en) Parallel robot
JP6289973B2 (ja) パラレルリンク機構およびリンク作動装置
JP6502115B2 (ja) リンク作動装置を用いた多関節ロボット
WO2017183505A1 (ja) 作業装置および双腕型作業装置
JP6602620B2 (ja) 組合せ型リンク作動装置
JP7022008B2 (ja) リンク作動装置
JP6104701B2 (ja) リンク作動装置
WO2018181040A1 (ja) 多関節ロボット
JP6472854B1 (ja) 作業装置
WO2017043420A1 (ja) リンク作動装置を用いた複合作業装置
JP6883073B2 (ja) リンク作動装置を用いた多関節ロボット
WO2018088445A1 (ja) 作業装置および双腕型作業装置
JP6576646B2 (ja) リンク作動装置を用いた多関節ロボット
WO2016084685A1 (ja) パラレルリンク機構を用いた作業装置
JP2018167365A (ja) ロボットアーム
WO2019065650A1 (ja) リンク作動装置
JP2011056661A (ja) 3自由度を有する姿勢変更機構を備えたパラレルリンクロボット
WO2018088446A1 (ja) 作業装置および双腕型作業装置
JP2015224786A (ja) パラレルリンク機構およびリンク作動装置
JP2016153159A (ja) パラレルリンク機構を用いた作業装置
JP2019171506A (ja) リンク作動装置を用いた複合作業装置
JP2015224782A (ja) パラレルリンク機構およびリンク作動装置
JP6534751B1 (ja) パラレルリンク機構およびリンク作動装置
WO2023054057A1 (ja) パラレルリンク機構およびリンク作動装置