JP6602117B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム。 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム。 Download PDF

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特にマルチビーム方式におけるドット制御に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体を露光するための光学走査ユニットを有している。光学走査ユニットは、画像データに基づいてレーザ光を出射し、出射されたレーザ光を回転多面鏡で反射させ、走査レンズを透過させることで感光体へ照射し露光する。そして、感光体の表面に形成したレーザ光のスポットを、回転多面鏡を回転させて移動させる走査を行うことで、感光体に潜像が形成される。
通常、走査レンズには所謂fθ特性を有するレンズが用いられている。ここで、fθ特性とは、回転多面鏡が等角速度で回転している時に感光体の表面のレーザ光のスポットが感光体の表面上を等速で移動するようにレーザ光を感光体の表面に結像させる光学的特性である。このようなfθ特性を有する走査レンズを用いることにより、適切な露光を行うことができる。ただし、fθ特性を有する走査レンズは、比較的大きくコストも高い。そのため、画像形成装置の小型化やコストダウンを目的として、走査レンズ自体を使用しない、もしくはfθ特性を有さない走査レンズを使用することが検討されている。
fθ特性を有していない走査レンズを使用した場合、レーザ光のスポットが感光体の表面上を等速で移動しないことになる。このため、感光体表面上に形成されるドットが一定の幅にならないという問題がある。この点、特許文献1では、レーザ光のスポットが感光体の表面上を等速で移動しない場合でも、感光体表面上に形成されるドットが一定の幅となるように一走査する間に画像クロックの周波数を変更するように電気的な補正を行う技術が開示されている。この特許文献1の技術では、複数の発振器のうち、用紙の走査位置に応じて適宜、最適な周波数を有する発振器を選択して、各走査位置に最適な画像クロックの周波数を用いるようにして、fθ特性を有さない走査レンズでも良好に印刷することを可能にしている。
特開昭58−125064号公報
電子写真方式において高速印刷を実現する手法としてマルチビーム方式がある。マルチビーム方式は、複数の光源からレーザ光を出射することで主走査方向の複数ラインを同時に走査する方式である。このマルチビーム方式による高速化と共に、昨今は画像形成装置の小型化が進み、解像度も大幅に上がっている。そのような状況下において、上記特許文献1の手法によっては、高解像度化への対応や高画質印刷の実現が難しくなっている。
また、上記特許文献1の手法では、マルチビーム方式については考慮されていない。マルチビーム方式の場合、各光源からのレーザ光は、その出射タイミングを所定の画像クロック数分ずらして出射される。上記特許文献1の手法をそのまま適用し、レーザ光が主走査方向1ラインを走査中に画像クロックを変更すると、最初に出射したレーザ光と次に出射するレーザ光の間で画像端における画像クロック周波数が異なることになる。そうなると、形成されるドットの幅が等しくならず、ライン間で画像がずれる可能性がある。
本発明に係る画像形成装置は、回転する感光ドラムを有し、前記感光ドラムの表面におけるレーザ光の走査速度が前記感光ドラムの回転軸線方向における前記感光ドラムの中央部よりも端部の方が速い、マルチビーム方式の画像形成装置であって、第1の画像信号に基づいて前記感光ドラムを露光する第1のレーザ光を出射する第1の光源と、第2の画像信号に基づいて前記感光ドラムを露光する第2のレーザ光を出射する第2の光源と、前記第1の光源から出射された第1のレーザ光と前記第2の光源から出射された第2のレーザ光とが前記感光ドラム上を走査するように前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光とを偏向する偏向器と、前記偏向器によって偏向された前記第1のレーザ光を受光することによって前記第1の画像信号に基づく前記第1の光源からの前記第1のレーザ光の出射タイミングの基準となる第1の同期信号と、前記偏向器によって偏向された前記第2のレーザ光を受光することによって前記第2の画像信号に基づく前記第2の光源からの前記第2のレーザ光の出射タイミングの基準となる第2の同期信号と、を生成する受光素子を備えるセンサと、前記第1のレーザ光によって形成されるドットの幅が一定になるように、前記第1の画像信号の出力に用いる第1の画像クロックの周波数を変調し、且つ、前記第2のレーザ光によって形成されるドットの幅が一定になるように、前記第2の画像信号の出力に用いる第2の画像クロックの周波数を変調する周波数変調手段と、を備え、前記第2の光源は、前記第1の光ビームが前記第1の光源から出射されてから所定時間の経過時に、前記第2の光ビームを出射し、前記周波数変調手段は、前記第1のレーザ光が画像形成を開始する位置におけるドットの幅と前記第2のレーザ光が画像形成を開始する位置におけるドットの幅とが同じになるように、前記第1の同期信号の生成に基づく前記第1の画像クロックの周波数変調を開始させてから前記所定時間の経過時に前記第2の同期信号の生成に基づく前記第2の画像クロックの周波数変調を開始させる、ことを特徴とする。


本発明によれば、感光体表面でレーザ光の走査速度が一定ではないマルチビーム方式の画像形成装置において、ライン間でドット幅が相違することに起因する画像ずれを抑制することができる。
画像形成装置の構成概略図である。 光走査装置の断面図である。 像高と部分倍率との関係を示す図である。 露光制御を担う部分の詳細を示すブロック図である。 2種類の同期信号とVDO信号のタイミングチャートである。 BD信号とVDO信号のタイミング、及び被走査面上の潜像により形成したドットイメージを示した図である。 部分倍率補正の効果を説明する図である。 マルチビーム方式における従来の画像変調部の内部構成を示すブロック図である。 光走査装置が2つの光源を備える場合の走査方法を説明する図である。 画像クロックの周波数の推移に合わせて、形成ドットの幅が変化する様子を説明する図である。 VDO1とVDO2とで周波数にずれが生じることの影響を説明する図である。 実施例1に係る画像変調部の内部構成を示すブロック図である。 周波数変調の設定の一例を示す表である。 各SSCGから出力されるVCLKの変化を示すグラフである。 1BD区間における、VCLK1及びVCLK2の周波数の推移を説明する図である。 2つの光源を用いる光走査装置の簡略図である。 数ライン分のBD信号が出力された場合の、VCLK1及びVCLK2の周波数の推移を説明する図である。 変形例1に係る画像変調部の内部構成を示すブロック図である。 変形例2に係る画像変調部の内部構成を示すブロック図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明を実施する形態について説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施例1]
<画像形成装置>
図1は、本実施例に係る画像形成装置の構成概略図である。光走査手段である光走査装置400内のレーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力された画像信号、および制御部200から出力される制御信号に基づき、破線の矢印410で示す走査光(レーザ光)を感光ドラム500に向けて発する。そして、不図示の帯電手段により帯電された感光ドラム(感光体)500をレーザ光410で走査し、感光ドラム500の表面に潜像を形成する。そうして形成された潜像に不図示の現像手段によってトナーを付着させ、潜像に対応したトナー像を形成する。トナー像は、給紙ユニット900から給送されローラ600で感光ドラム500と接触する位置に搬送された紙等の記録媒体に転写される。記録媒体に転写されたトナー像は、定着器700で記録媒体に熱定着され、排紙ローラ800を経て、機外に排出される。
<光走査装置>
図2は、本実施例に係る光走査装置400の断面図であり、図2(a)は主走査断面を、図2(b)は副走査断面を示している。本発明はマルチビーム方式を前提とするが、ここでは説明の便宜上、1つの光源のみを図示している。
本実施例において、光源401から出射したレーザ光(光束)410は、開口絞り402によって楕円形状に整形されてカップリングレンズ403に入射する。カップリングレンズ403を通過した光束は、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404に入射する。アナモフィックレンズ404は、主走査断面内において正の屈折力を有しており、入射する光束を主走査断面内においては収束光に変換している。また、アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において偏向器405の偏向面405aの近傍に光束を集光しており、主走査方向に長い線像を形成している。
そして、アナモフィックレンズ404を通過した光束は、偏向器(ポリゴンミラー)405の偏向面(反射面)405aにて反射される。反射面405aで反射した光束は、走査光410(図1参照)として、結像レンズ406を透過し、感光ドラム500の表面に入射する。結像レンズ406は結像光学素子である。本実施例においては、単一の結像光学素子(結像レンズ406)のみで結像光学系が構成されている。結像レンズ406を通過(透過)した光束が入射する感光ドラム500の表面は、光束によって走査される被走査面407である。結像レンズ406によって被走査面407上で光束が結像し、所定のスポット状の像(スポット)を形成する。偏向器405を不図示の駆動部により矢印A方向に一定の角速度で回転させることにより、被走査面407上でスポットが主走査方向に移動し、被走査面407上に静電潜像を形成する。なお、主走査方向とは、感光ドラム500の表面に平行で且つ感光ドラム500の表面の移動方向に直交する方向である。副走査方向とは、主走査方向及び光束の光軸に直交する方向である。
ビームディテクト(以下、BDと称す)センサ409とBDレンズ408は、被走査面407上に静電潜像を書き込むタイミングを決定する同期用光学系である。BDレンズ408を通過した光束は、フォトダイオードを含むBDセンサ409に入射し検知される。BDセンサ409により光束を検知したタイミングに基づいて、書き込みタイミングの制御を行う。
なお、上述した光源401、カップリングレンズ403、アナモフィックレンズ404、結像レンズ406、偏向器405等の各種光学部材は、筐体(光学箱)に収納される。
<結像レンズ>
図2に示すように、結像レンズ406は、入射面(第1面)406a及び出射面(第2面)406bの2つの光学面(レンズ面)を有する。結像レンズ406は、主走査断面内において、偏向面405aにて偏向された光束が被走査面407上を所望の走査特性で走査させる構成となっている。また、結像レンズ406は、被走査面407上でのレーザ光410のスポットを所望の形状にする構成となっている。また、結像レンズ406により、副走査断面内においては、偏向面405aの近傍と被走査面407の近傍とを共役の関係となっている。これにより、面倒れを補償(偏向面405aが倒れた際の被走査面407上での副走査方向の走査位置ずれを低減すること)する構成となっている。
結像レンズ406は、所謂fθ特性を有していない。つまり、偏向器405が等角速度で回転している時に、結像レンズ406を通過する光束のスポットを被走査面407上で等速に移動させるような走査特性を有していない。このように、fθ特性を有さない結像レンズ406を用いることにより、結像レンズ406を偏向器405に近接して(距離D1が小さい位置に)配置することが可能となる。また、fθ特性を有さない結像レンズ406は、fθ特性を有する結像レンズよりも、主走査方向(幅LW)及び光軸方向(厚みLT)に関して小さくできる。これにより、光走査装置400の筐体の小型化が可能になる。また、fθ特性を有するレンズの場合、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化がある場合があり、そのような形状の制約によって良好な結像性能を得られない可能性がある。これに対して、fθ特性を有さない結像レンズ406では、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化が少ない為、良好な結像性能を得ることができる。
このような、fθ特性を有さない結像レンズ406の走査特性は、以下の式(1)で表される。
上記式(1)では、偏向器405による走査角度(走査画角)をθ、光束の被走査面407上での主走査方向の集光位置(像高)をY[mm]、軸上像高における結像係数をK[mm]、結像レンズ406の走査特性を決定する係数(走査特性係数)をBとしている。なお、本実施例において、軸上像高は、光軸上の像高(Y=0=Ymin)を指し、走査角度θ=0に対応する。また、軸外像高は、中心光軸(走査角度θ=0の時)よりも外側の像高(Y≠0)を指し、走査角度θ≠0に対応している。さらに、最軸外像高とは、走査角度θが最大(最大走査画角)となる時の像高(Y=+Ymax、−Ymax)を指す。なお、被走査面407上の潜像を形成可能な所定の領域(走査領域)の主走査方向の幅である走査幅WはW=|+Ymax|+|−Ymax|で表される。所定の領域の中央が軸上像高で端部が最軸外像高となる。
ここで、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光が入射する場合の走査特性(fθ特性)Y=fθにおけるfに相当する係数である。すなわち、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光以外の光束が入射する場合に、fθ特性と同様に集光位置Yと走査角度θとを比例関係にするための係数である。
走査特性係数について補足すると、B=0の時の上記式(1)は、Y=Kθとなるため、従来の光走査装置に用いられるfθ特性を有する結像レンズの走査特性Y=fθに相当する。また、B=1の時の上記式(1)は、Y=Ktanθとなるため、撮像装置(カメラ)などに用いられるレンズの射影特性Y=ftanθに相当する。すなわち、上記式(1)において、走査特性係数Bを0≦B≦1の範囲で設定することで、射影特性Y=ftanθとfθ特性Y=fθとの間の走査特性を得ることができる。
ここで、上記式(1)を走査角度θで微分すると、次の式(2)に示すように走査角度θに対する被走査面407上での光束の走査速度が得られる。
さらに、上記式(2)を軸上像高における速度dY/dθ=Kで除すると、次の式(3)のようになる。
上記式(3)は、軸上像高の走査速度に対する各軸外像高の走査速度のずれ量(部分倍率)を表現したものである。本実施例に係る光走査装置400は、B=0の場合以外においては、軸上像高と軸外像高とで光束の走査速度が異なっていることになる。
図3は、被走査面407上での走査位置をY=Kθの特性でフィッティングした際の、像高と部分倍率との関係を示している。本実施例においては、上記式(1)に示した走査特性を結像レンズ406に与えたことで、図3に示したように、軸上像高から軸外像高に向かうにつれて部分倍率が大きくなっている。これは、軸上像高から軸外像高に向かうにつれて徐々に走査速度が速くなるためである。例えば部分倍率30%は、単位時間だけ光照射した場合、被照射面407での主走査方向の照射長が、1.3倍となることを意味している。従って、画像クロックの周期によって決めた一定の時間間隔で主走査方向の画素幅を決めると、軸上像高と軸外像高とで画素密度が異なってしまうことになる。
また、像高Yが、軸上像高から離れて最軸外像高に近づくに連れて(像高Yの絶対値が大きくなる程)、徐々に走査速度が速くなる。これにより、被走査面407上の像高が軸上像高付近の時に単位長さ分を走査するのにかかる時間よりも、像高が最軸外像高付近の時に単位長さ分を走査するのにかかる時間の方が短くなる。これは、光源401の発光輝度が一定の場合、像高が軸上像高付近の時の単位長さ辺りの総露光量よりも、像高が最軸外像高付近の時の単位長さ辺りの総露光量の方が少なくなることを意味する。
このように、fθ特性を有さない結像レンズを採用した光学構成を有する場合、主走査方向に関する部分倍率及び単位長さ当りの総露光量のばらつきや、画像クロックの1周期当りの走査移動量の違いによって、良好な記録媒体への画像形成が阻害され得る。例えば、最軸外像高における走査速度が軸上像高におけるそれの120%以上となるような、走査速度の変化率が20%以上の光学構成の場合、主走査方向に関する部分倍率、及び単位長さ辺りの総露光量のばらつきの影響を受け、良好な画質の維持が難しくなる。そして、偏向器405から感光ドラム500までの光路長が短くなる程、画角が大きくなり、上述した軸上像高と最軸外像高とで走査速度の差は大きくなる。そこで、本実施例では、fθ特性を有さない結像レンズを採用した光学構成においても良好な記録媒体への画像形成を実現する為、部分倍率の補正、単位長さ当りの総露光量の補正(輝度補正)を行うようにしている。
走査速度の変化率C(%)は、最も遅い走査速度をVmin、最も速い走査速度をVmaxとすると、次の式(4)で表される。
C=((Vmax−Vmin)/Vmin)*100 ・・・式(4)
本実施例の光学構成では、軸上像高(走査領域の中央部)で最も遅い走査速度となり、最軸外像高(走査領域の端部)で最も速い走査速度となる。 発明者の鋭意検討によれば、画角が52度以上の光学構成の場合、走査速度の変化率が35%以上となることがわかっている。画角が52度以上となる条件は以下に示す通りである。
(主走査方向に関してA4シートの短辺の幅の潜像を形成する場合)
・走査幅W=214mm
・走査画角が0°の時の偏向面405aから被走査面407までの光路長D2(図2参照)=125mm以下
(主走査方向に関してA3シートの短辺の幅の潜像を形成する場合)
・走査幅W=300mm
・走査画角が0°の時の偏向面405aから被走査面407までの光路長D2(図2参照)=247mm以下
上述のような条件下では、以下に説明する本実施例を適用することで、fθ特性を有さない結像レンズを使用しても、良好な画質を得ることが可能となる。
<露光制御>
図4は、本実施例の画像形成装置における露光制御を担う部分の詳細を示すブロック図である。画像信号生成部100は、画像変調部101、CPU102、CPUバス103で構成され、不図示のホストコンピュータより印字情報を受け取り、画像データに対応するVDO信号(画像信号)を生成する。また、画像信号生成部100は、ドットサイズ補正手段としての機能も有する。画像信号生成部100におけるこれら機能は、CPU102が、ROM等(不図示)に格納されたプログラムに従って画像変調部101を制御することで実現される。制御部200は、画像形成装置全体の制御を司るほか、輝度補正手段として、光源401の光量制御を行なう。レーザ駆動部300は、上述のVDO信号に基づいて電流を光源401に供給することにより、光源401を発光させる。
画像信号生成部100は、画像形成のためのVDO信号の出力の準備が整った段階で、シリアル通信を通じて、制御部200に印字開始の指示を送る。当該指示を受けて制御部200は、印字準備が整い次第、副走査同期信号であるTOP信号と主走査同期信号であるBD信号を画像信号生成部100に送る。上記2種類の同期信号を受け取った画像信号生成部100は、所定タイミングで上述のVDO信号をレーザ駆動部300に出力する。
図5は、記録媒体1ページ分に相当する画像形成動作を行った際の上記2種類の同期信号とVDO信号のタイミングチャートである。図5において、左から右に向かって時間が経過する。TOP信号の「HIGH」は、記録媒体の先端が所定の位置に到達したことを表す。画像信号生成部100は、TOP信号の「HIGH」を受信すると、BD信号に同期して、VDO信号を出力する。このVDO信号に基づいて、光源401が発光し感光ドラム500に潜像が形成される。なお、図5では、簡略化の為、VDO信号が複数のBD信号を跨いで連続的に出力されているように図示している。しかしながら、実際には、VDO信号はBD信号が出力されてから次のBD信号が出力されるまでの間の所定の期間に出力されるものである。
<輝度補正>
続いて輝度補正に関して、図4を参照して簡単に説明する。
図4に示すとおり、制御部200は、CPUコア211、8ビットDAコンバータ212及びレギュレータ213を内蔵したIC210を有しており、第1レーザ駆動部300a及び第2レーザ駆動部300bと共に輝度補正手段を構成する。以下、第1レーザ駆動部300aについて説明を行なうが、第2レーザ駆動部300bも同じ構成である。
第1レーザ駆動部300aは、メモリ301a、電圧を電流に変換するVI変換回路302a、ドライバIC310aを有し、光源401のレーザダイオードである発光部304aへ駆動電流を供給する。メモリ301aには、後述する部分倍率特性情報に加え、発光部304aに供給する補正電流の情報(補正電流情報)が保存されている。なお、部分倍率情報に代えて、被走査面上での走査速度の特性を示す情報(走査速度プロファイル情報)であってもよい。
制御部200のIC210は、メモリ301aに格納された補正電流情報を基に、レギュレータ213から出力される電圧VrefHを調整し出力する。電圧VrefHは、DAコンバータ212の基準電圧である。そして、IC210は、DAコンバータ212の入力データを設定し、主走査内で増加減する輝度補正アナログ電圧を、第1レーザ駆動部300aのVI変換回路302aにBD信号に同期して出力する。IC210から出力された輝度補正アナログ電圧は、VI変換回路302aで電流値Idに変換され、ドライバIC310aに出力される。
ドライバIC310aは、第1VDO信号であるVDO1に応じて、電流ILを発光部304aに流すかダミー抵抗303aに流すかを切り換えることで、光源401の発光のON/OFFを制御する。発光部304aに供給するレーザ電流値IL(第3電流)は、定電流回路311aで設定した電流Ia(第1電流)から電流Id(VI変換回路302aから出力される第2電流)を差し引いた電流となる。定電流回路311aに流す電流Iaは、発光部304aの光量モニタ用に光源401に設けられたフォトディテクタ305aが検知する輝度が所望の輝度Pとなるよう、ドライバIC310a内部の回路によるフィードバック制御によって自動調整(Auto Power Control)される。発光部304aの輝度の自動調整は、レーザ発光量の主走査毎の印字領域外でBD信号を検知するために発光部304aを発光させている間に実施する。
なお、本実施例では、制御部200に実装されたIC210が輝度補正アナログ電圧を出力しているが、レーザ駆動部上にDAコンバータを実装し、ドライバICの近傍で輝度補正アナログ電圧を生成する構成であってもよい。
<部分倍率の補正>
次に、部分倍率の補正方法について説明する。その説明に先立ち、部分倍率の要因及び補正原理について説明する。図6は、BD信号とVDO信号のタイミング、及び被走査面407上の潜像により形成したドットイメージを示した図である。
画像信号生成部100は、受信したBD信号の立ち上がりエッジで、感光ドラム500の左端から所定の距離だけ離れた指定位置に潜像を形成できるよう、所定タイミング後にVDO信号を送信する。この指定位置から感光ドラム500上で走査するためのタイミングを規定する調整量が両方向矢印601で示されている。そして、VDO信号に基づき光源401が発光し、被走査面407上にVDO信号に応じた潜像が形成される。
以下では、VDO信号に基づき、軸上像高及び最軸外像高において同じ期間だけ光源401を発光させてドットの潜像を形成した場合について説明する。ここで、ドットのサイズは600dpiの1ドット(主走査方向42.3um)に相当する。光走査装置400は、上述したように、被走査面407上の中央部(軸上像高)に比べて、端部(最軸外像高)の走査速度は速いという特性の光学構成である。図6において、補正前では、軸上像高の潜像(dot1)に比べて、最軸外像高の潜像(dot2)が主走査方向に肥大している。そこで、本実施例では、部分倍率補正として、主走査方向の位置に応じてVDO信号の周期や時間幅を補正する。即ち、最軸外像高における発光時間間隔を軸上像高の発光時間間隔と比べて短くし、最軸外像高におけるドットサイズを小さくして潜像(dot2’)のようにし、軸上像高の潜像(dot1)と同等のサイズに補正している。このような部分倍率補正によって、主走査方向に関して、実質的に等間隔に各画素に対応するドット形状の潜像を形成することができる。
図7は、部分倍率補正の効果を説明する図である。図7(a)は、入力画像(出力したい画像)であり、オブジェクトとしてアルファベット「A」が存在している。図7(b)は、図7(a)に示す入力画像に対し部分倍率補正を行なわずに出力した画像を示している。用紙の端部(主走査方向の端部)になるほどドットサイズが大きくなる結果、アルファベット「A」の下部(裾部分)が広がってしまっているのが分かる。部分倍率補正を行なうことによって、このようなオブジェクトの崩れが抑制される。
次に、本発明の前提となるマルチビーム方式における、従来の画像変調部の構成について説明する。図8は、マルチビーム方式における従来の画像変調部の内部構成を示すブロック図である。原振801は、画像出力のための基準となるマスタークロックであり、ある特定の周波数(ここでは24MHz)のクロックを発振する。分周器802は、クロック生成器(Spread Spectrum Clock Generator:SSCG)803に対してリファレンスとなる基準クロック(REFCLK)を生成するための分周器である。分周器802の分周比を24とするとREFCLKは1MHzとなる。SSCG803は、上述のREFCLKを用いて画像変調を実現するためのスペクトル拡散用のクロックを生成する。SSCG803によって、リセット信号であるnRST信号がTrueになると、最初に発振を開始した周波数のクロックに戻される。すなわち、BD信号に同期して、用紙両端において要求されるクロック周波数に戻ることになる。レジスタ804は、SSCG803の変調周波数やSweepRate等を決定するためのパラメータを格納する。SSCG803から出力されるVCLK(VideoCLocK)は、実際の画像出力に供されるクロック信号(画像クロック)である。VDO1とVDO2は、2つの光源をそれぞれ制御するためのVDO信号である。すなわち、光走査装置400が2つの光源401を備える場合、それぞれの光源401から出射されたレーザ光410を用いて主走査方向2ライン分を同時に走査することになる。したがって、レーザ光410の各々を個別に制御するため、画像出力部805はVDO1とVDO2の2種類のVDO信号を出力する。図9は、光走査装置が2つの光源を備える場合の走査方法を説明する図である。VDO1はLine1、Line3・・・といった具合に、画像データの奇数行目のラインを走査するためのVDO信号である。一方、VDO2はLine2、Line4・・・といった具合に、画像データの偶数行目のラインを走査するためのVDO信号である。
図10は、1BD区間において、画像クロック(VCLK)の周波数の推移に合わせて、形成ドットの幅が変化する様子を説明する図である。ここで1BD区間とは、回転する偏向器405のある反射面405aで反射されたレーザ光410がBDセンサ409で検知された後、次に別の反射面で反射されたレーザ光410がBDセンサ409で検知されるまでの期間を指す。図10において、両方向の矢印1004が1BD区間を示している。VDO1とVDO2を個別に制御するために、制御部200はBD信号の「HIGH」を2回続けて出力する。VDO1は1回目の「HIGH」に合わせて出力され、VDO2は2回目の「HIGH」に合わせて出力される。また、 BD信号の「HIGH」の立ち上がりでnRST信号のリセットパルスが発生するものとする。図10において、VDO1及びVDO2における横長の菱形で示される部分が1BD区間で出力される画像データを表している。BD信号の2回目の「HIGH」は、1回目の「HIGH」が出力して所定の時間tDelay[秒]が経過した後に出力される。図10においてグラフ1000は、1BD区間におけるVCLKの周波数の状態を表すグラフであり、縦軸は周波数、横軸は時間である。一点鎖線1001は従来のfθ特性を有するレンズを採用した光走査装置で用いられるVCLKを示しており、1BD区間において周波数に変化はなく一定である。実線1002は本実施例の前提とするfθ特性を有さないレンズを採用した光走査装置で用いるVCLKであり、1BD区間において周波数が変化、すなわち周波数変調されている。前述のとおり、fθ特性を有さない光学構成では、VCLKの主走査方向の特性として、nRST信号のリセットパルスに応答して最も高い周波数から発振を開始し、徐々に周波数は落ちてくる。そして、一水平同期期間の真ん中付近(用紙の中央に相当)で周波数が最も低くなり、また徐々に周波数が上がっていく。実線1002は、このようなVCLKの特性(用紙の端部付近で最も高い周波数、用紙の中央付近で最も低い周波数となるような特性)を示している。そして、グラフ1000の下には、1BD区間において出力される1dotの幅が示されている。従来のfθ特性を有する光学構成におけるVCLKの場合は、周波数が常に一定なので、1dotの幅(1ドットの形成に要する時間)も常に一定である。これに対し、fθ特性を有さない光学構成におけるVCLKの場合は、周波数が1BD区間内で変化し、区間の両端では周波数が高くなって1dotの形成に要する時間が短くなる。しかしながら、1ラインを走査する間にVCLKは周波数変調されるので、VDO2の出力開始時点でのVCLKの周波数fVDO2は、VDO1の出力開始時点での周波数fVDO1と比べて周波数が低い。従って、画像データの開始位置では、VDO1のドット幅に対して、VDO2のドット幅が太くなる。また、VDO2の出力終了時点でのVCLKの周波数f′VDO2は、VDO1の出力終了時点での周波数fVDO1と比べて、周波数が高い。従って、画像データの終了位置では、VDO1のドット幅に対して、VDO2のドット幅が細くなる。図11は、VDO1とVDO2とで周波数にずれが生じることの影響を説明する図である。図11(a)は、VDO1で形成されるドットとVDO2で形成されるドットを比較した図である。VDO1のドット幅は常に一定となるが、VDO2のドット幅は一定とならず、画像データの開始位置でドット幅は太くなり、終了位置で細くなっている。そして、画像データは1ライン毎にVDO1とVDO2で交互に走査されるところ(前述の図9を参照)、VDO2のドット幅は一定でないため、図11(b)に示すようにVDO1とVDO2とのドット幅の違いが次第に蓄積し、ライン毎の画像ずれが生じ得ることになる。
このようなライン毎の画像ずれの問題に対処するべく、本実施例では、VDO1とVDO2のそれぞれに対応するSSCG1とSSCG2を設け、VDO1とVDO2の両方でドット幅が一定になるよう制御される。以下、詳しく説明する。
図12は、本実施例に係る画像変調部101の内部構成を示すブロック図である。前述の図8に示す従来の画像変調部と比較すると、SSCGが2つ(第1SSCG1201及び第2SSCG1202)存在し、画像出力部1203に入力するVCLKと出力するnRST信号がそれぞれ2種類ある(VCLK1とVCLK2、nRST1とnRST2)点で異なっている。本実施例の場合、第1SSCG1201と第2SSCG1202の各々が、レジスタ804内の周波数変調の設定に基づき、VDO1用のVCLK1とVDO2用のVCLK2の出力タイミングを、BD信号に応じて個別に制御する。図13に示す表は、レジスタ804に格納される周波数変調の設定の一例を示している。図13の表では、Table番号、REFCLKをM倍に逓倍する不図示のPLL(SSCG内に内臓、不図示)のM値、当該PLLから出力されるVCLKの周波数、を相互に対応付けている。本実施例では、REFCLKを1MHzとして構成しているので、M値はそのままVCLKの周波数になる。図13の表に示す周波数変調設定の場合、最高周波数である945MHzから徐々に周波数を下げていき、最低周波数である720MHzになってから、また最高周波数である945MHzに向かって徐々に周波数を上げていく。この際、用紙の中央近辺では緩やかに周波数が変化し、用紙の両端近辺では急激に周波数が増減するように設定される。Table番号を一定時間単位で順に変化させ、Table番号に対応したM値を基に各走査位置におけるVCLKの周波数が決定される。図13の表に示す周波数変調設定の例では、1BD区間を32に分割(テーブル番号を1〜32)としているがこれに限定されるものではなく、分割数は32以上でも以下でもよい。図14は、図13に示す周波数変調設定に従って各SSCGから出力されるVCLKの変化を示すグラフである。図14のグラフにおいて、太線は図13の表に示す周波数変調設定で規定されるVCLKの周波数を示している。周波数変調設定におけるM値を一定間隔で変え、一定時間単位で同じ周波数を出し続け、一定時間が過ぎると次の周波数にシフトさせることで、段階的に周波数を増減させている。
本実施例においては、VDO1を出力するためのVCLK1の周波数変調設定内容と、VDO2を出力するためのVCLK2の周波数変調設定内容とを共通(同じ)にし、変調開始のタイミングのみを異ならせるものとする。もちろん、VCLK1とVCLK2とで周波数変調設定の内容を異なったものにしてもよい。
図15は、1BD区間における、画像出力に供される画像クロック(VCLK1及びVCLK2)の周波数の推移を説明する図である。本実施例における画像出力部1203は、図15に示すとおり、1回目のBD信号の「HIGH」に合わせてnRST1を出力し、2回目のBD信号の「HIGH」に合わせてnRST2を出力する。これにより、VCLK1とVCLK2の周波数変調開始のタイミングが個別に制御される。つまり、VCLK2はVCLK1が出力された後、tDelay[秒]経過後に周波数変調が開始されるため、VDO1が出力されるときのVCLK1の周波数fVDO1と、VDO2が出力開始されるときのVCLK2の周波数fVDO2は同じ周波数となる。この場合において、tDelayの値は、図2に示した光走査装置400内の光源401の配置に応じて決定される。図16は、2つの光源401a及び401bを用いる光走査装置400の簡略図である。2つの光源を用いる場合、光学走査装置400内の配置の物理的制約の都合から、光源401a及び401bはややずらして配置される。ここで矢印Aの方向に回転する偏向器405の反射面405a’に、光源401bからのレーザ光が照射されるのは、光源401aからのレーザ光が照射されてからtDelay[秒]後となる。すなわちtDelayは、2つの光源間の距離(401aと401bとの距離)、及び偏向器405の回転速度に依存する。具体的なtDelayは、例えば640[n秒]といった値となる。図17は、数ライン分のBD信号が出力された場合の、VCLK1及びVCLK2の周波数の推移を説明する図である。まず、用紙先端が特定位置に搬送されると副走査同期信号であるTOP信号が出力され、印刷が開始される。そして、主走査同期信号であるBD信号が奇数ラインと偶数ラインのためにtdelayの時間差でそれぞれ出力されると、当該BD信号の「HIGH」に応答してVDO信号(VDO1及びVDO2)が出力される。すると、VDO1に対応するVCLK1とVDO2に対応するVCLK2がtdelayの時間差で周波数変調される。
なお、本実施例では、マルチビーム方式の一例として、光走査装置400が2つの光源を備えた場合について説明したが、光源の数は2つより多くてもよい。その場合、光源と同じ数のSSCGを設け、各ラインに対応するVDO信号毎に個別にVCLKを制御可能な構成にすればよい。この場合、各々のVCLKを周波数変調するための周波数変調設定の内容は共通とし、各VCLKに対応するBD信号の「HIGH」のタイミングに合わせて出力すればよい。
本実施例によれば、感光体表面でレーザ光の走査速度が一定ではないマルチビーム方式の画像形成装置において、複数の光源にそれぞれ対応する画像クロック信号(本実施例ではVCLK1とVCLK2)について異なるタイミングで周波数変調が開始される。これにより、ライン毎の画像データ(本実施例ではVDO1とVDO2)におけるドット幅が常に一定となり、ライン毎の画像ずれを抑制することができる。
以下に、本実施例の変形例を2つ紹介する。
<変形例1>
図18は、変形例1に係る画像変調部101’の内部構成を示すブロック図である。SSCGは図8に示した従来の画像変調部と同様1つのみであるが、画像出力部1802に入力するVCLKは図12に示した画像変調部101の構成と同様2つ(VCLK1とVCLK2)ある。本変形例におけるSSCG1801は、同一の周波数で同一の周波数変調設定のクロック信号を2系統出力可能な構成である。nRST信号をトリガーに最初に発振を開始した周波数に戻る点は、図12における第1SSCG1201及び第2SSCG1202と同じである。SSCGが1つであるという点に着目すれば、図8に示した従来の画像変調部の構成に近いといえる。しかし、従来の画像変調部の構成においては、VDO1とVDO2のいずれの出力にも共通のVCLKを用いていた。本変形例の場合は、上記実施例と同様、VCLKは複数のレーザ駆動部にそれぞれ入力される画像信号毎に設けられる(VCLK1とVCLK2が別個に存在)する点で、従来の構成とは異なるものである。本変形例では、画像出力部1802がBD信号の1回目の「HIGH」でSSCG1801がVCLK1の周波数変調を開始し、BD信号の2回目の「HIGH」でVCLK2の周波数変調を開始する。また、VDO2はVDO1が出力されてからtDelay[秒]後に出力されるため、VCLK2の周波数はVCLK1がnRST信号によって発振開始時の周波数に戻ってからtDelay[秒]後に戻るよう制御される。従って、上述の実施例と同様、VDO1とVDO2のドット幅を常に一定とすることが可能になる。
<変形例2>
図19は、変形例2に係る画像変調部101”の内部構成を示すブロック図である。変形例2に係る画像変調部101”の場合、その構成は、図8に示した従来の画像変調部の構成により近く、遅延器1901が追加されている点が異なるのみである。遅延器1901は、レジスタ804に予め格納された所定の遅延時間を規定する設定値に応じて、入力されたVCLK1を遅延させてVCLK2として画像出力部805に出力する。この場合における所定遅延時間は、上述のtdelayに相当する。画像出力部805は、入力されたVCLK1及びVCLK2に基づいて、VDO1とVDO2をそれぞれ出力する。この構成の場合、周波数変調されたVCLK1を所定時間遅延させたものがVCLK2として出力されるので、上述の実施例と同様にVDO1とVDO2のドット幅を常に一定とすることが可能になる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (6)

  1. 回転する感光ドラムを有し、前記感光ドラムの表面におけるレーザ光の走査速度が前記感光ドラムの回転軸線方向における前記感光ドラムの中央部よりも端部の方が速い、マルチビーム方式の画像形成装置であって、
    第1の画像信号に基づいて前記感光ドラムを露光する第1のレーザ光を出射する第1の光源と、
    第2の画像信号に基づいて前記感光ドラムを露光する第2のレーザ光を出射する第2の光源と、
    前記第1の光源から出射された第1のレーザ光と前記第2の光源から出射された第2のレーザ光とが前記感光ドラム上を走査するように前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光とを偏向する偏向器と、
    前記偏向器によって偏向された前記第1のレーザ光を受光することによって前記第1の画像信号に基づく前記第1の光源からの前記第1のレーザ光の出射タイミングの基準となる第1の同期信号と、前記偏向器によって偏向された前記第2のレーザ光を受光することによって前記第2の画像信号に基づく前記第2の光源からの前記第2のレーザ光の出射タイミングの基準となる第2の同期信号と、を生成する受光素子を備えるセンサと、
    前記第1のレーザ光によって形成されるドットの幅が一定になるように、前記第1の画像信号の出力に用いる第1の画像クロックの周波数を変調し、且つ、前記第2のレーザ光によって形成されるドットの幅が一定になるように、前記第2の画像信号の出力に用いる第2の画像クロックの周波数を変調する周波数変調手段と、
    を備え、
    前記第2の光源は、前記第1の光ビームが前記第1の光源から出射されてから所定時間の経過時に、前記第2の光ビームを出射し、
    前記周波数変調手段は、前記第1のレーザ光が画像形成を開始する位置におけるドットの幅と前記第2のレーザ光が画像形成を開始する位置におけるドットの幅とが同じになるように、前記第1の同期信号の生成に基づく前記第1の画像クロックの周波数変調を開始させてから前記所定時間の経過時に前記第2の同期信号の生成に基づく前記第2の画像クロックの周波数変調を開始させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記周波数変調手段は、前記第1の画像クロックと前記第2の画像クロックとが、用紙の端部付近で最も高い周波数かつ用紙の中央付近で最も低い周波数となるように周波数を変調することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の同期信号及び前記第2の同期信号は、前記所定時間の間隔で出力されるパルスであり、
    前記周波数変調手段は、第1のクロック生成器と第2のクロック生成器とを備え、
    前記第1のクロック生成器は、
    前記第1の画像クロックを出力可能であり、
    前記第1の同期信号であるパルスに応答して、前記第1の画像クロックの周波数の変調を開始し、
    前記第2のクロック生成器は、前記第2の画像クロックを出力可能であり、
    前記第2の同期信号であるパルスに応答して、前記第2の画像クロックの周波数の変調を開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定時間は、前記第1の光源と前記第2の光源との距離と、前記偏向器の回転速度と、に基づいて決定されることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記周波数変調手段によって前記第1の画像クロックの変調が開始されるときの前記第1の画像クロックの周波数と、前記周波数変調手段によって前記第2の画像クロックの変調が開始されるときの前記第2の画像クロックの周波数と、は同一の周波数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記周波数変調手段は、予め設定された複数のM値に基づいて、入力された基準クロックをM倍に逓倍することで前記第1の画像クロックの周波数と前記第2の画像クロックの周波数とを段階的に変調することを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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