JP6602087B2 - 水中電動ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、水中電動ポンプに関するものである。
従来、ポンプ室の圧力水がモータ内へ侵入することのないように、ポンプ室とモータとの間にメカニカルシールが設けられたオイル室を備えた小型の水中電動ポンプが知られている。しかし、この水中電動ポンプでは、メカニカルシールの摺動部の摩耗や面荒れにより、摺動部からオイル室に入った圧力水やオイル等がモータ内へ流入することがあるという不都合がある。
そこで、圧力水やオイル等がモータ内へ流入するのを防止するため、オイル室内に浸水検出センサを設置して、オイル室内への浸水を検知することにより、モータへの通電を遮断する水中ポンプ(水中電動ポンプ)が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、ポンプ室の圧力水やオイル室内のオイルをモータ内へ浸入させないようにオイル室とモータ室との間に浸水溜り室をさらに設けることによって、浸水溜り室内での浸水検知器による浸水の検知に基づいてモータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保する構成を有する水中ポンプ(水中電動ポンプ)も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2002−310091号公報 特開2007−332825号公報
しかしながら、上記特許文献1の水中ポンプ(水中電動ポンプ)では、ポンプ室の圧力水がオイル室内に浸水した場合には、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプを保有して、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
また、上記特許文献2の水中ポンプ(水中電動ポンプ)においても、ポンプ室の圧力水がオイル室内に浸水した場合には、上記特許文献1と同様に、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、上記特許文献1と同様に、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならないので、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、維持管理を容易に行うことが可能な水中電動ポンプを提供することである。
の発明の第の局面による水中電動ポンプは、回転軸を回転させるモータと、モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、モータとポンプ室との間に配置されたオイル室と、オイル室よりも下方に配置され、回転軸が回転することによりポンプ室内の水に対してオイル室と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部と、回転軸とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対してオイル室側へ圧力をかける第2流体加圧部と、第2流体加圧部とオイル室とを連通する流体返送路と、を備える。
この発明の第の局面による水中電動ポンプは、回転軸を回転させるモータと、モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、モータとポンプ室との間に配置されたオイル室と、オイル室よりも下方に配置され、回転軸が回転することによりポンプ室内の水に対してオイル室と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部と、回転軸とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対してオイル室側へ圧力をかける第2流体加圧部と、を備え、第1流体加圧部および第2流体加圧部は、それぞれ、水平面に対して傾斜し、かつ、第1流体加圧部の水平面に対する傾斜角度が第2流体加圧部の水平面に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている。
この発明の第の局面による水中電動ポンプは、回転軸を回転させるモータと、モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、モータとポンプ室との間に配置されたオイル室と、オイル室よりも下方に配置され、回転軸が回転することによりポンプ室内の水に対してオイル室と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部と、回転軸とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対してオイル室側へ圧力をかける第2流体加圧部と、第2流体加圧部とモータとを連通させるオイル昇り流路と、を備える。
上記第1〜第の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、第1流体加圧部は、水平面に対して傾斜した溝部または凸部の少なくとも一方により形成されている。このように構成すれば、簡易な構造の第1流体加圧部によりポンプ室の圧力水をオイル室と反対方向に加圧することができるので、ポンプ室の圧力水がオイル室内に侵入するのを容易に抑制することができる。
上記第1〜第の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、羽根車は、回転軸に設けられ、第1流体加圧部は、羽根車とオイル室との間の高さ位置に配置されている。このように構成すれば、ポンプ室における羽根車とオイル室との間の領域において、ポンプ室の圧力水をオイル室と反対方向に加圧することができる。これにより、ポンプ室の圧力水がオイル室内に侵入するのを効率よく抑制することができる。
上記第1〜第の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、オイル室よりも下方の位置で回転軸に装着され、回転軸とともに回転する筒状加圧部材をさらに備え、第1流体加圧部は、筒状加圧部材の外周部分に設けられている。このように構成すれば、第1流体加圧部が設けられた筒状加圧部材を回転軸に装着することにより、容易に、第1流体加圧部を既存の水中電動ポンプに設けることができる。また、筒状加圧部材を交換をすることにより、新品の第1流体加圧部を容易に水中電動ポンプに設けることができる。
上記第2または第3の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、第2流体加圧部とオイル室とを連通する流体返送路をさらに備える。このように構成すれば、オイル室の上方に流入したオイル、または、オイルおよび水の混合流体に対して圧力を加えて流体返送路へ導くことができるので、より効果的にオイル室の上方に流入したオイル、または、オイルおよび水の混合流体をオイル室へ戻すことができる。
上記第1または第3の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、第1流体加圧部および第2流体加圧部は、それぞれ、水平面に対して傾斜し、かつ、第1流体加圧部の水平面に対する傾斜角度が第2流体加圧部の水平面に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている。このように構成すれば、流体に対して第2流体加圧部よりも強い圧力を付加可能な第1流体加圧部により、ポンプ室の圧力水に対して強い圧力を付加することができるので、効果的にポンプ室の圧力水をオイル室と反対方向に加圧することができる。また、流体に対して第1流体加圧部よりも小さい圧力を付加可能な第2流体加圧部により、水よりも抵抗が大きいオイル、または、オイルおよび水の混合流体をオイル室側に返送しつつ、水中電動ポンプの回転軸の回転力が大きく損なわれるのを抑制することができる。
上記第1または第2の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、第2流体加圧部とモータとを連通させるオイル昇り流路をさらに備える。このように構成すれば、オイル室の上方にオイル、または、オイルおよび水の混合流体が流出する(漏れ出る)などした場合でも、オイル、または、オイルおよび水の混合流体をオイル昇り流路に逃がすことができるので、オイル、または、オイルおよび水の混合流体が直接モータのベアリングや動力部に接触するのを抑制することができる。
上記第1〜第の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、モータの内部における下部には、流体貯留部が設けられている。このように構成すれば、オイル室の上方に、オイル、または、オイルおよび水の混合流体が流出などした場合でも、オイル、または、オイルおよび水の混合流体を流体貯留部に貯留させることができるので、オイル、または、オイルおよび水の混合流体が直接モータのベアリングや動力部に接触するのを効果的に抑制することができる。
この場合、好ましくは、流体貯留部には、浸水検知部が配置されている。このように構成すれば、流体貯留部に水が侵入した時点で水中電動ポンプの運転を緊急停止させることができるので、オイル室の上方に流出した流体をモータに到達させないようにすることができる。
本発明によれば、上記のように、維持管理を容易に行うことが可能な水中電動ポンプを提供することができる。
本発明の第1実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第1実施形態による第1流体加圧部を模式的に示した拡大図である。 本発明の第2実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第2実施形態による羽根車を示した平面図である。 本発明の第2実施形態による第2流体加圧部を模式的に示した拡大図である。 本発明の第3実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第4実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第5実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第1の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第2の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第3の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第4の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第5の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第6の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第7の変形例を示した模式図である。 本発明の第3実施形態の第1流体加圧部の第8の変形例を示した模式図である。 本発明の第4実施形態の第1流体加圧部の第9の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第10の変形例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の第1流体加圧部の第10の変形例の第1流体加圧部の断面図である。 本発明の第1実施形態の羽根車の変形例を示した側面図である。 本発明の第1実施形態の羽根車の変形例を示した平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(水中電動ポンプの構成)
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。水中電動ポンプ100は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6とを備えている。水中電動ポンプ100は、環状体7と、環状空間部8と、筒状加圧部材9とを備えている。水中電動ポンプ100は、回転軸2が上下方向に延びる縦型の水中電動ポンプである。
モータ1は、固定子1aと、回転子1bとを含んでいる。モータ1は、外部からの水が浸入しないように、密閉されている。モータ1は、羽根車3(回転軸2)を回転駆動させるように構成されている。
固定子1aは、コイルを有する。固定子1aは、モータ1の外周部に配置されている。ケーブル1cより固定子1aのコイルに電力が供給されることにより、固定子1aは磁界を発生させるように構成されている。また、回転子1bは、固定子1aと対向するようにモータ1の内側に配置されている。回転子1bは、回転軸2に取り付けられている。回転子1bは、固定子1aからの磁界により回転するように構成されている。
回転軸2は、モータ1の駆動により回転するように構成されている。回転軸2は、平面視において(上面から見た場合に)、時計回りに回転するように構成されている。回転軸2は、モータ1の駆動を羽根車3に伝達するように構成されている。回転軸2は、ベアリング21および22により回転可能に支持されている。ベアリング21は、モータ1の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)に設けられている。ベアリング22は、モータ1の負荷側(ポンプ室4側)に設けられている。回転軸2は、モータ1からオイル室5を貫通してポンプ室4まで延びるように配置されている。また、回転軸2のポンプ室4側端部には、羽根車3が取り付けられている。
羽根車3は、ポンプ室4内に配置されている。羽根車3は、回転軸2に設けられている。羽根車3は、モータ1により駆動されるように構成されている。羽根車3は、回転駆動することにより、水に速度エネルギーを与える。そして、ポンプ室4内にて水の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されることによって、水に圧力が作用されて送られるように構成されている。つまり、羽根車3の回転駆動により、ポンプ室4の吸水口41から水が吸い上げられて、吐出口42から吸い上げられた水が吐出される。
オイル室5は、モータ1およびポンプ室4の間に配置されており、オイル室5には、オイルが充填されている。オイル室5のモータ1側は、壁51が配置されている。オイル室5の回転軸2の周りには、オイルリフター52が設けられている。オイル室5内には、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6が設けられており、オイル室5に充填されたオイルによって摺動部6aおよび6bが潤滑されるとともに、摺動部6aおよび6bが焼きつかないよう冷却されるように構成されている。また、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6bは、オイル室5のポンプ室4側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6bは、ポンプ室4の圧力水がオイル室5に入らないように設けられている。そして、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aは、オイル室5のモータ1側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aは、オイル室5のオイルを含む流体がモータ1側に入らないように設けられている。
オイルリフター52は、回転軸2の周りに筒状に設けられている。オイルリフター52は、回転軸2の回転に伴い移動するオイルを上方向に持ち上げるように構成されている。つまり、オイルリフター52は、摺動部6aにオイルを供給するように構成されている。オイルリフター52の下部には、貫通孔521が設けられている。貫通孔521からオイルリフター52の内周側にオイルが導かれるように構成されている。
メカニカルシール6は、固定部材61と、回転部材62と、バネ63とを含んでいる。固定部材61は、オイル室5のハウジングに固定されている。固定部材61は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。回転部材62は、回転軸2に取り付けられている。つまり、回転部材62は、回転軸2とともに回転するように構成されている。回転部材62は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。回転部材62は、バネ63により、固定部材61側に付勢されている。固定部材61および回転部材62は、回転軸2の軸方向に対向するように配置されている。固定部材61および回転部材62は、それぞれ、摺動面611および621を有している。つまり、摺動部6aおよび6bでは、固定部材61の摺動面611と、回転部材62の摺動面621とが、互いに摺動するように構成されている。摺動面611および621の間には、オイル室5内のオイルがわずかに入るように構成されている。これにより、摺動面611および621が潤滑されるとともに、摺動面611および621が焼きつかないようにオイルにより冷却され、摺動部6aおよび6b(オイル室5)がシールされるように構成されている。
環状体7は、オイル室5の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の壁51からモータ1側に突出するように設けられている。環状体7は、回転軸2と所定の間隔を隔てて回転軸2を取り囲むように円環状に設けられている。
環状空間部8は、環状体7に囲まれている。環状空間部8は、メカニカルシール6の摺動部6a(摺動面611および621)と連通し、回転軸2を取り囲むようにモータ室1d側に向かって延びるように形成されている。また、環状空間部8のモータ室1d側端は、シール71により封止されている。
筒状加圧部材9は、オイル室5(オイル室5の下部内側面)よりも下方に配置されている。筒状加圧部材9は、オイル室5よりも下方の位置で回転軸2に装着(固定)されている。これにより、筒状加圧部材9は、回転軸2とともに回転されるように構成されている。筒状加圧部材9は、概略的には、円筒形に形成されており、筒状加圧部材9は、内周面の直径が回転軸2の外周面の直径と略等しくなるように形成されている。筒状加圧部材9は耐腐食性が高い材料、たとえば、ゴムにより形成されている。ゴムとしては、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)などを採用することができる。また、筒状加圧部材9は、外周部分に第1流体加圧部90を含んでいる。筒状加圧部材9と第1流体加圧部90とは、一体的に形成されている。
第1流体加圧部90は、オイル室5よりも下方に配置されている。具体的には、第1流体加圧部90は、羽根車3とオイル室5との間の高さ位置に配置されている。第1流体加圧部90は、回転軸2が回転することによりポンプ室4内の水(圧力水)に対してオイル室5と反対方向に圧力をかけるように構成されている。なお、図1および図2では、便宜上、第1流体加圧部90にハッチングを付している。
図2に示すように、第1流体加圧部90は、水平面に対して、たとえば、45度傾斜した溝部により形成されている。第1流体加圧部90は、側面から見て、右下がりの傾斜を有するように形成されている。第1流体加圧部90は、複数(たとえば、2つ)設けられている。2つの第1流体加圧部90は、平面視において、筒状加圧部材9の中心に対して点対称の位置に配置されている。
なお、第1実施形態では、オイル室5の下部において回転軸2を貫通させるための環状部53(図1参照)に、筒状加圧部材9(第1流体加圧部90)が収容されている。環状部53の下端部の縁は、面取りが施されている。筒状加圧部材9(第1流体加圧部90)が回転軸2に装着されて環状部53に収容された状態では、筒状加圧部材9の底面とオイル室5の下方側の外側面とは略面一になっている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、オイル室5よりも下方に配置され、回転軸2が回転することによりポンプ室4内の水に対してオイル室5と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部90を設ける。これにより、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを抑制することができる。その結果、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中電動ポンプ100を保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ100の維持管理を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、水平面に対して傾斜した溝部により第1流体加圧部90を形成する。これにより、簡易な構造の第1流体加圧部90によりポンプ室4の圧力水をオイル室5と反対方向に加圧することができるので、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを容易に抑制することができる。
また、第1実施形態では、羽根車3を回転軸2に設け、羽根車3とオイル室5との間の高さ位置に第1流体加圧部90を配置する。これにより、ポンプ室4における羽根車3とオイル室5との間の領域において、ポンプ室4の圧力水をオイル室5と反対方向に加圧することができる。その結果、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを効率よく抑制することができる。
また、第1実施形態では、筒状加圧部材9の外周部分に第1流体加圧部90を設ける。これにより、第1流体加圧部90が設けられた筒状加圧部材9を回転軸2に装着することにより、容易に、第1流体加圧部90を既存の水中電動ポンプに設けることができる。また、筒状加圧部材9を交換することにより、新品の第1流体加圧部90を容易に水中電動ポンプ100に設けることができる。
[第2実施形態]
次に、図3〜図5を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、筒状加圧部材9(第1流体加圧部90)を設けた第1実施形態の構成に加えて、筒状加圧部材11(第2流体加圧部110)を設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(水中電動ポンプの構成)
図3に示すように、第2実施形態による水中電動ポンプ200は、第1実施形態の構成に加え、さらに、流体返送路10と、筒状加圧部材11と、オイル昇り流路12と、流体貯留部13と、浸水検知部14とを備えている。
第2実施形態では、羽根車3は、シュラウド3aに凸部3b(図4参照)を含んでいる。凸部3bは、平面視において、略円形の羽根車3の中心から外周部に向けて延びるように複数形成されている。各々の凸部3bは、平面視において、中央部が時計回りの方向に向けて反った円弧形状に形成されている。羽根車3が回転することにより、凸部3bに沿って、シュラウド3aとオイル室5の下端の外側面との間に存在する水を羽根車3の外周側に送り出すことが可能である。
流体返送路10は、環状空間部8とオイル室5とを連通するように設けられている。流体返送路10は、環状空間部8のオイルを含む流体をオイル室5に返送するように構成されている。また、流体返送路10は、パイプや、チューブなどの管部材により構成されることが望ましいが、一体造形や溝状に造形した開口部を蓋で封止するように構成してもよい。つまり、環状空間部8とオイル室5が連通されるよう構成されていればよい。
筒状加圧部材11は、モータ1とオイル室5との間に配置され、モータ1とオイル室5との間を封止している。筒状加圧部材11は、モータ1とオイル室5との間の位置で回転軸2に装着(固定)されている。これにより、筒状加圧部材11は、回転軸2とともに回転されるように構成されている。筒状加圧部材11は、概略的には、円筒形に形成されており、筒状加圧部材11は、内周面の直径が回転軸2の外周面の直径と略等しくなるように形成されている。筒状加圧部材11は耐腐食性が高い材料、たとえば、ゴムにより形成されている。ゴムとしては、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)などを採用することができる。また、筒状加圧部材11は、外周部分に第2流体加圧部110を含んでいる。筒状加圧部材11と第2流体加圧部110とは、一体的に形成されている。
第2流体加圧部110は、モータ1とオイル室5との間に配置されている。具体的には、第2流体加圧部110は、モータ1とオイル室5との間であり、かつ、流体返送路10のより上方の高さ位置に配置されている。第2流体加圧部110は、回転軸2が回転することによりオイル、または、オイルおよび水の混合流体に対してオイル室5側へ圧力をかけるに構成されている。第2流体加圧部110は、流体返送路10を介してオイル室5と連通されるように構成されている。なお、図3および図5では、便宜上、第2流体加圧部110にハッチングを付している。
図5に示すように、第2流体加圧部110は、側面から見て、右下がりの傾斜を有するように形成されている。第2流体加圧部110は、水平面に対して、たとえば、30度傾斜した溝部により形成されている。すなわち、第1流体加圧部90および第2流体加圧部110は、それぞれ、水平面に対して傾斜し、かつ、第1流体加圧部90の水平面に対する傾斜角度が第2流体加圧部110の水平面に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている。第2流体加圧部110は、複数(たとえば、2つ)設けられている。2つの第2流体加圧部110は、平面視において、筒状加圧部材11の中心に対して点対称の位置に配置されている。
図3に戻って、オイル昇り流路12は、第2流体加圧部110とモータ1とを連通させるように構成されている。詳細には、環状空間部8の上部と、モータ1の下部に設けられる流体貯留部13とが、オイル昇り流路12を介して連結されている。オイル昇り流路12は、環状空間部8のオイルおよび水の混合流体を流体貯留部13に移送するように構成されている。オイル昇り流路12は、パイプや、チューブなどの管部材により構成されることが望ましいが、一体造形や溝状に造形した開口部を蓋で封止するように構成してもよい。
流体貯留部13は、モータ1の内部における下部に設けられている空間である。流体貯留部13は、オイル昇り流路12よりも下方の位置に配置されている。
浸水検知部14は、流体貯留部13に配置されている。浸水検知部14は、導電性の材料により構成されており、水中電動ポンプ200のケーシングと、浸水検知部14と、流体貯留部13に浸入した水との導通を取ることによって、流体貯留部13に水が侵入したことを検出することができる。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ200の維持管理を容易に行うことができる。
また、第2実施形態では、回転軸2とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対してオイル室5側へ圧力をかける第2流体加圧部110を設ける。これにより、オイル室5の上方に流入しようとするオイル、または、オイルおよび水の混合流体に対して下向きに圧力を加えることができるので、オイル室5からのオイル昇りを抑制することができる。
また、第2実施形態では、第2流体加圧部110とオイル室5とを連通する流体返送路10を設ける。これにより、オイル室5の上方に流入したオイル、または、オイルおよび水の混合流体に対して圧力を加えて流体返送路10へ導くことができるので、より効果的にオイル室5の上方に流入したオイル、または、オイルおよび水の混合流体をオイル室5へ戻すことができる。
また、第2実施形態では、第1流体加圧部90の水平面に対する傾斜角度が第2流体加圧部110の水平面に対する傾斜角度よりも大きくなるように、第1流体加圧部90および第2流体加圧部110を形成する。これにより、流体に対して第2流体加圧部110よりも強い圧力を付加可能な第1流体加圧部90により、ポンプ室4の圧力水に対して強い圧力を付加することができるので、効果的にポンプ室4の圧力水をオイル室5と反対方向に加圧することができる。また、流体に対して第1流体加圧部90よりも小さい圧力を付加可能な第2流体加圧部110により、水よりも抵抗が大きいオイル、または、オイルおよび水の混合流体をオイル室5側に返送しつつ、水中電動ポンプ200の回転軸2の回転力が大きく損なわれるのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、第2流体加圧部110とモータ1とを連通させるオイル昇り流路12を設ける。これにより、オイル室5の上方にオイル、または、オイルおよび水の混合流体が流出する(漏れ出る)などした場合でも、オイル、または、オイルおよび水の混合流体をオイル昇り流路12に逃がすことができるので、オイル、または、オイルおよび水の混合流体が直接モータ1のベアリングや動力部に接触するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、モータ1の内部における下部に流体貯留部13を設ける。これにより、オイル室5の上方に、オイル、または、オイルおよび水の混合流体が流出などした場合でも、オイル、または、オイルおよび水の混合流体を流体貯留部13に貯留させることができるので、オイル、または、オイルおよび水の混合流体が直接モータ1のベアリングや動力部に接触するのを効果的に抑制することができる。
また、第2実施形態では、流体貯留部13に浸水検知部14を配置する。これにより、流体貯留部13に水が侵入したことを検知すると、水中電動ポンプ200の運転を緊急停止させることができるので、オイル室5の上方に流出した流体をモータ1に到達させないようにすることができる。また、水中電動ポンプ200の緊急停止に加えて、ユーザに対して流体貯留部13に水が浸入したことを警報等により報知することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、第1流体加圧部90が筒状加圧部材9に設けられた上記第1実施形態と異なり、回転軸2に第1流体加圧部190を設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(水中電動ポンプの構成)
図6に示すように、第3実施形態による水中電動ポンプ300は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6とを備えている。水中電動ポンプ300は、環状体7と、環状空間部8とを備えている。
第3実施形態では、第1流体加圧部190は、回転軸2に形成されている溝部である。第1流体加圧部190は、回転軸2の外周面に形成されている。なお、回転軸2は、たとえば、ステンレスにより形成されている。第1流体加圧部190は、少なくとも、オイル室5(オイル室5の下部内側面)よりも下方に配置されている。具体的には、第1流体加圧部190は、一部がオイル室5よりも下方の位置に配置され、他の部分がオイル室5と同じ高さに配置されている。また、第1流体加圧部190は、羽根車3(羽根部32)よりも上方に形成されている。
第1流体加圧部190は、水平面に対して、たとえば、45度傾斜した右下がりの溝部により形成されている。第1流体加圧部190は、らせんの一部分に相当する形状(らせんの一巻分に相当する形状)になるように形成されている。なお、図6では、便宜上、第1流体加圧部190にハッチングを付している。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、第1実施形態と同様に、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ300の維持管理を容易に行うことができる。また、第3実施形態では、筒状加圧部材9を設けることなく第1流体加圧部190を配置することができるので、部品点数を削減しつつ、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
次に、図7を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、第1流体加圧部90が筒状加圧部材9に設けられた上記第1実施形態と異なり、オイル室5の一部に第1流体加圧部290を設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(水中電動ポンプの構成)
図7に示すように、第4実施形態による水中電動ポンプ400は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6とを備えている。水中電動ポンプ400は、環状体7と、環状空間部8とを備えている。
第4実施形態では、第1流体加圧部290は、オイル室5の下部に設けられている。具体的には、第1流体加圧部290は、オイル室5の下端部に設けられるとともに回転軸2を回転可能に支持する環状部53に形成された溝部である。第1流体加圧部290は、オイル室5の環状部53の内周面53aに形成されている。第1流体加圧部290は、オイル室5(オイル室5の下部内側面)よりも下方に配置されている。また、第1流体加圧部290は、羽根車3(羽根部32)よりも上方に形成されている。
第1流体加圧部290は、水平面に対して、たとえば、45度傾斜した右下がりの溝部により形成されている。第1流体加圧部290は、らせんの一部分に相当する形状(らせんの一巻分に相当する形状)になるように形成されている。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、第1実施形態と同様に、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ400の維持管理を容易に行うことができる。また、第4実施形態では、筒状加圧部材9を設けることなく第1流体加圧部290を配置することができるので、部品点数を削減しつつ、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを抑制することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第5実施形態]
次に、図8を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、第1流体加圧部90が筒状加圧部材9に設けられた上記第1実施形態と異なり、羽根車3に第1流体加圧部390を設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(水中電動ポンプの構成)
図8に示すように、第5実施形態による水中電動ポンプ500は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6とを備えている。水中電動ポンプ500は、環状体7と、環状空間部8とを備えている。
羽根車3は、回転軸2の下端部に設けられている。羽根車3の上部31(羽根部32よりも上側の部分)は、オイル室5の下端部に設けられた環状部53によって囲まれるように構成されている。具体的には、側方から見て、羽根車3の上部31が環状部53と同じ高さ位置に配置されている。
第5実施形態では、第1流体加圧部390は、羽根車3に形成されている溝部である。具体的には、第1流体加圧部390は、羽根車3の上部31の外周面に形成されている。第1流体加圧部390は、少なくとも、一部分がオイル室5(オイル室5の下部内側面)よりも下方に配置されている。なお、図8では、便宜上、第1流体加圧部390にハッチングを付している。
第1流体加圧部390は、水平面に対して、たとえば、45度傾斜した右下がりの溝部により形成されている。第1流体加圧部390は、45度傾斜した溝部により形成されている。第1流体加圧部390は、複数(たとえば、2つ)設けられている。2つの第1流体加圧部390は、平面視において、筒状加圧部材9の中心に対して点対称の位置に配置されている。
第1流体加圧部390により、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを抑制する機能を有するとともに、羽根車3の上部31と環状部53との間の水を下方に排出する(落とす)ことができる。このため、水中電動ポンプ500を停止させた際に、羽根車3の上部31と環状部53との間に水が溜まりににくくなるので、羽根車3の上部31と環状部53との間に残留した水が腐食することによって、回転軸2や羽根車3や環状部53が腐食させられることを抑制することができる。
なお、第5実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態では、第1実施形態と同様に、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ500の維持管理を容易に行うことができる。また、第5実施形態では、筒状加圧部材9を設けることなく第1流体加圧部390を配置することができるので、部品点数を削減しつつ、ポンプ室4の圧力水がオイル室5内に侵入するのを抑制することができる。また、羽根車3の上部31と環状部53との間に水が溜まりににくくなるので、羽根車3の上部31と環状部53との間に残留した水が腐食することによって、回転軸2や羽根車3や環状部53が腐食させられることを抑制することができる。
なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、第1流体加圧部90が回転軸2と別部材である例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1流体加圧部が回転軸と一体的に構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、第2流体加圧部110が回転軸2と別部材である例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第2流体加圧部が回転軸と一体的に構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態ではオイル室5のポンプ室4側およびモータ1側の両方にメカニカルシール6を設けた例を説明したが、本発明はこれに限らない。本発明では、オイル室5のポンプ室4側にのみメカニカルシール6を設けた構成としてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、第1流体加圧部90、190、290および390が溝部により形成されている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、図9に示すように、第1流体加圧部が凸部により形成されていてもよい。また、本発明では、第1流体加圧部が凸部および溝部の両方を組み合わせて形成されていてもよい。なお、本明細書では、必要に応じて、溝部により形成された第1流体加圧部を幅が狭いハッチングで示し、凸部により形成された第1流体加圧部を幅が広いハッチングで示して図示している。
また、上記第1実施形態では、第1流体加圧部90(筒状加圧部材9)がゴムで形成され、第2実施形態では、第1流体加圧部90と、第2流体加圧部110(筒状加圧部材11)とが、各々、ゴムで形成されている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1流体加圧部90(筒状加圧部材9)および第2流体加圧部110(筒状加圧部材11)が、各々、ステンレスなどの金属により形成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、合計2つの第1流体加圧部90を配置する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1流体加圧部を合計、1つ、または、3つ以上配置してもよい。たとえば、図10に示すように、溝部により構成される合計4つの第1流体加圧部を設けてもよい。また、図11に示すように、凸部により構成される合計4つの第1流体加圧部を設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1流体加圧部90が、平面視において、筒状加圧部材9の中心に対して点対称の位置に配置されている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1流体加圧部が、平面視において、筒状加圧部材9の中心に対して点対称ではない位置に配置されていてもよい。たとえば、図12に示すように、平面視において、筒状加圧部材の片側にのみ第1流体加圧部を配置してもよい。また、図13に示すように、第1流体加圧部が、らせん状に形成されていてもよい。また、図14および図15に示すように、図12および図13の各々の構成において、溝部を凸部に替えて第1流体加圧部を構成してもよい。
また、上記第3および第4実施形態では、第1流体加圧部190および290は、らせんの一部分に相当する形状(らせんの一巻分に相当する形状)になるように形成されている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、図16および図17に示すように、複数回、巻回するらせん状に第1流体加圧部を形成してもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、水平面に対して45度傾斜する第1流体加圧部90を形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、水平面に対して30度以上、60度以下の範囲で傾斜する第1流体加圧部を形成してもよい。
また、上記第2実施形態では、水平面に対して30度傾斜する第2流体加圧部110を形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、水平面に対して30度より大きく60度以下の範囲で傾斜する第2流体加圧部を形成してもよい。
また、上記第2実施形態では、第1流体加圧部90の水平面に対する傾斜角度が、第2流体加圧部110の水平面に対する傾斜角度よりも大きい例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1流体加圧部の水平面に対する傾斜角度と、第2流体加圧部の水平面に対する傾斜角度とが同じであってもよい。また、第2流体加圧部の水平面に対する傾斜角度が、第1流体加圧部の水平面に対する傾斜角度より大きくてもよい。
また、上記第2実施形態では、互いに形状が異なる第1流体加圧部90および第2流体加圧部110を配置する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、同一の形状の第1流体加圧部および第2流体加圧部を配置してもよい。これにより、部品の種類を減らすことができる。
また、上記第1および第2実施形態では、筒状加圧部材9の外周部分に溝部により形成された第1流体加圧部90を含む例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図18に示すように、筒状加圧部材を上部から下部に直線状に貫通する貫通孔により形成された第1流体加圧部90を設けてもよい。貫通孔(第1流体加圧部90)の内径は、たとえば、5mm以上6mm以下である。貫通孔(第1流体加圧部90)は、たとえば、平面視において、約90度の角度間隔で複数(4つ)配置されてもよい。貫通孔(第1流体加圧部90)は、たとえば、水平面に対して、30度以上、60度以下の角度で傾斜した状態で延びるように形成されてもよい。この貫通孔により、筒状加圧部材の上面と、ポンプ室のケーシングとの間に存在する(入り込んだ)水を、回転軸とともに筒状加圧部材が回転することにより、貫通孔を介して筒状加圧部材の下方に送り出すことができる。
また、筒状加圧部材の上面部には、筒状加圧部材の外周に沿うとともに、複数の貫通孔に接続されるように形成された溝90aを設けてもよい。また、貫通孔の上端部は、すり鉢状(図19参照)に窪む窪み部90bを有するように形成されてもよい。これらにより、水を貫通孔に呼び込みやすくすることができる。なお、貫通孔により形成された第1流体加圧部を、溝部または凸部により形成された第1流体加圧部と、併用して設けてもよい。
また、上記第2〜第4実施形態では、平面視において、略円形の羽根車3の中心から外周部に向けて延びる凸部3bを複数形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図20に示すように、平面視において、略円形の羽根車3の中心から外周部に向けて延びる凹部3cを形成してもよい。この場合、凹部3cを、たとえば、平面視において、羽根車3の中央部に一端があり、外縁部に他端があるような、らせん形状の凹部3c(図21参照)を形成してもよい。
1 モータ
2 回転軸
3 羽根車
4 ポンプ室
5 オイル室
9 筒状加圧部材
10 流体返送路
12 オイル昇り流路
13 流体貯留部
14 浸水検知部
90、190、290、390 第1流体加圧部
100、200、300、400、500 水中電動ポンプ
110 第2流体加圧部

Claims (11)

  1. 回転軸を回転させるモータと、
    前記モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、
    前記モータと前記ポンプ室との間に配置されたオイル室と、
    前記オイル室よりも下方に配置され、前記回転軸が回転することにより前記ポンプ室内の水に対して前記オイル室と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部と、
    前記回転軸とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対して前記オイル室側へ圧力をかける第2流体加圧部と、
    前記第2流体加圧部と前記オイル室とを連通する流体返送路と、を備える、水中電動ポンプ。
  2. 回転軸を回転させるモータと、
    前記モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、
    前記モータと前記ポンプ室との間に配置されたオイル室と、
    前記オイル室よりも下方に配置され、前記回転軸が回転することにより前記ポンプ室内の水に対して前記オイル室と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部と、
    前記回転軸とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対して前記オイル室側へ圧力をかける第2流体加圧部と、を備え、
    前記第1流体加圧部および前記第2流体加圧部は、それぞれ、水平面に対して傾斜し、かつ、前記第1流体加圧部の水平面に対する傾斜角度が前記第2流体加圧部の水平面に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている、水中電動ポンプ。
  3. 回転軸を回転させるモータと、
    前記モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、
    前記モータと前記ポンプ室との間に配置されたオイル室と、
    前記オイル室よりも下方に配置され、前記回転軸が回転することにより前記ポンプ室内の水に対して前記オイル室と反対方向に圧力をかける第1流体加圧部と、
    前記回転軸とともに回転することにより、オイル、または、オイルおよび水の混合流体に対して前記オイル室側へ圧力をかける第2流体加圧部と、
    前記第2流体加圧部と前記モータとを連通させるオイル昇り流路と、を備える、水中電動ポンプ。
  4. 前記第1流体加圧部は、水平面に対して傾斜した溝部または凸部の少なくとも一方により形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  5. 前記羽根車は、前記回転軸に設けられ、
    前記第1流体加圧部は、前記羽根車と前記オイル室との間の高さ位置に配置されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  6. 前記オイル室よりも下方の位置で前記回転軸に装着され、前記回転軸とともに回転する筒状加圧部材をさらに備え、
    前記第1流体加圧部は、前記筒状加圧部材の外周部分に設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  7. 前記第2流体加圧部と前記オイル室とを連通する流体返送路をさらに備える、請求項2または3に記載の水中電動ポンプ。
  8. 前記第1流体加圧部および前記第2流体加圧部は、それぞれ、水平面に対して傾斜し、かつ、前記第1流体加圧部の水平面に対する傾斜角度が前記第2流体加圧部の水平面に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている、請求項1または3に記載の水中電動ポンプ。
  9. 前記第2流体加圧部と前記モータとを連通させるオイル昇り流路をさらに備える、請求項1または2に記載の水中電動ポンプ。
  10. 前記モータの内部における下部には、流体貯留部が設けられている、請求項1〜のいずれか1に記載の水中電動ポンプ。
  11. 前記流体貯留部には、浸水検知部が配置されている、請求項10に記載の水中電動ポンプ。
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