JP6325969B2 - オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ - Google Patents

オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、オイルリタン機構を有する水中電動ポンプに関するものである。
従来、ポンプ室の圧力水がモータ室内へ侵入することのないように、ポンプ室とモータ室との間にメカニカルシールが設けられたオイル室を備えた小型の水中電動ポンプが知られている。しかし、この水中電動ポンプでは、メカニカルシールの摺動部の摩耗や面荒れにより、摺動部からオイル室に入った圧力水やオイル等がモータ室内へ流入することがあるという不都合がある。
そこで、圧力水やオイル等がモータ室内へ流入するのを防止するため、オイル室内に浸水検出センサを設置して、オイル室内への浸水を検知することにより、モータへの通電を遮断する水中ポンプが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、ポンプ室の圧力水やオイル室内のオイルをモータ室内へ浸入させないようにオイル室とモータ室との間に浸水溜り室をさらに設けることによって、浸水溜り室内での浸水検知器による浸水の検知に基づいてモータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保する構成を有する水中ポンプも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2002−310091号公報 特開2007−332825号公報
しかしながら、前記特許文献1の水中ポンプでは、ポンプ室の圧力水がオイル室内に浸水したことを、浸水検知センサにより検知した場合に、圧力水やオイル等がモータ室内へ流入するのを最小限に抑えるために、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプを保有して、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
また、前記特許文献2の水中ポンプでは、オイル室とモータ室との間に浸水溜まり室を設けているため、モータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保することができるものの、その分、構造が複雑化してしまうと同時に、ポンプの全高が高く大型化する。また、浸水検知器により浸水溜まり室への浸水を検知した場合には、前記特許文献1の水中ポンプと同様に、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、維持管理を容易に行うことが可能なオイルリタン機構を有する水中電動ポンプを提供することである。
この発明の一の局面によるオイルリタン機構を有する水中電動ポンプは、モータの駆動部品が内装されたモータ室と、モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、摺動部を有するメカニカルシールが設けられ、モータ室とポンプ室との間に配置されたオイル室と、メカニカルシールの摺動部と連通し、モータの駆動を羽根車に伝達する回転軸を取り囲むようにモータ室側に向かって延びるように形成された環状空間部と、環状空間部のモータ室側端に設けられ、環状空間部を封止するシールと、環状空間部とオイル室とを連通する流体返送路とを備える。
この発明の一の局面によるオイルリタン機構を有する水中電動ポンプでは、前記のように、メカニカルシールの摺動部と連通し、回転軸を取り囲むようにモータ室側に向かって延びるように形成された環状空間部と、環状空間部のモータ室側端に設けられ、環状空間部を封止するシールと、環状空間部とオイル室とを連通する流体返送路とを設ける。これにより、ポンプ室の圧力水のオイル室内への侵入などに起因して、メカニカルシールの摺動部を介してオイル室から環状空間部にオイルを含む流体が入った場合に、モータ室側端のシールにより封止された環状空間部の圧力が流体の流入に伴って昇圧される。そして、環状空間部内の圧力がオイル室内の圧力を超えることにより、オイル室から環状空間部に流入した流体が流体返送路を通じてオイル室に返送される。これにより、ポンプ室からオイル室内への追加浸水を抑制するとともに、モータ室への浸水を効果的に抑制することができる。また、オイル室から流出するオイルを含む流体が流体返送路を通じてオイル室に返送されるので、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行う必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中ポンプを保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプの維持管理を容易に行うことができる。
前記一の局面によるオイルリタン機構を有する水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体返送路に設けられ、オイル室から流体が逆流するのを防止する逆流防止部をさらに備える。このように構成すれば、水中電動ポンプを横にして保管した場合でもオイル室からのオイルの逆流による漏れを防止することができる。
前記一の局面によるオイルリタン機構を有する水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体返送路に設けられ、流体の返送状況を検知する検知部をさらに備える。このように構成すれば、流体の返送が正常に機能しているか否かを容易に判定して監視することができる。
前記一の局面によるオイルリタン機構を有する水中電動ポンプにおいて、好ましくは、環状空間部に設けられ、メカニカルシールの摺動部側に流体を送るポンプ機構部をさらに備える。このように構成すれば、環状空間部内の圧力を強制的に昇圧させることができるので、摺動部からのオイル昇りを抑制することができる。これにより、オイル室からのオイルの漏れを効果的に抑制することができるので、その分、ポンプ室からオイル室内への浸水を最小限に抑制することができる。
この場合、好ましくは、ポンプ機構部は、回転軸の外周部、および、回転軸の外周部に対向する位置の少なくとも一方に配置されている。このように構成すれば、ポンプ機構部を環状空間部内の回転軸の外周部に配置した場合は、環状空間部を強力に昇圧することができる。また、ポンプ機構部を回転軸の外周部に対向する位置に配置した場合は、環状空間部を弱く昇圧することができる。また、ポンプ機構部を回転軸の外周部および回転軸の外周部に対向する位置の両方に配置した場合は、環状空間部を効率よく強力に昇圧することができる。これらの結果、ポンプ室からの浸水圧に応じて、適正なポンプ機構部を選択して設けることができる。
本発明によれば、前記のように、維持管理を容易に行うことが可能なオイルリタン機構を有する水中電動ポンプを提供することができる。
本発明の第1実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第2実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第3実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第4実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第4実施形態による水中電動ポンプのポンプ機構部を示した図である。 本発明の第5実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第5実施形態による水中電動ポンプのポンプ機構部を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態による水中電動ポンプ100は、図1に示すように、モータ1と、モータ室1aと、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、環状空間部8と、流体返送路9とを備えている。なお、水中電動ポンプ100は、本発明の「オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ」の一例である。
モータ室1a内には、モータ1の駆動部品が内装されている。モータ1の駆動部品は、固定子11と、回転子12とを含んでいる。モータ室1aは、外部からの水が浸入しないように、密閉されている。また、モータ1は、羽根車3(回転軸2)を回転駆動させるように構成されている。
固定子11は、コイルを有する。また、固定子11は、モータ室1a内の外周部に配置されている。また、電源ケーブル13より供給される電力により、固定子11のコイルに電力が供給されることにより、磁界を発生させるように構成されている。回転子12は、固定子11と対向するようにモータ室1a内の内側に配置されて、回転軸2の外周に設けられている。また、回転子12は、固定子11からの磁界により回転するように構成されている。
回転軸2は、モータ1の駆動により回転するように構成されている。また、回転軸2は、モータ1の駆動を羽根車3に伝達するように構成されている。また、回転軸2は、ベアリング21および22により回転可能に支持されている。ベアリング21は、モータ室1aの反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)に設けられている。ベアリング22は、モータ室1aの負荷側(ポンプ室4側)に設けられている。また、回転軸2は、モータ室1aからオイル室5を貫通してポンプ室4まで延びるように配置されている。また、回転軸2のポンプ室4側端部には、羽根車3が取り付けられている。
羽根車3は、ポンプ室4内に配置されている。また、羽根車3は、回転駆動することにより、水に速度エネルギーを与える。そして、ポンプ室4内にて水の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されることで、水に圧力が作用されて送られるように構成されている。つまり、羽根車3の回転駆動により、ポンプ室4の吸水口41から水が吸い上げられて、吐出口42から吸い上げられた水が吐出される。
オイル室5は、モータ室1aおよびポンプ室4の間に配置されている。つまり、オイル室5は、ポンプ室4の水がモータ室1aに入らないようにするために設けられている。オイル室5には、オイルが充填されている。また、オイル室5内には、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6が設けられている。具体的には、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aは、オイル室5のモータ室1a側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aは、オイル室5のオイルを含む流体がモータ室1a側に入らないように設けられている。また、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6bは、オイル室5のポンプ室4側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6bは、ポンプ室4の圧力水がオイル室5に入らないように設けられている。
メカニカルシール6は、固定部材61と、回転部材62と、バネ63とを含んでいる。固定部材61は、オイル室5のハウジングに固定されている。また、固定部材61は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。回転部材62は、回転軸2に取り付けられている。つまり、回転部材62は、回転軸2とともに回転するように構成されている。また、回転部材62は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。また、回転部材62は、バネ63により、固定部材61側に付勢されている。固定部材61および回転部材62は、回転軸2の軸方向に対向するように配置されている。また、固定部材61および回転部材62は、それぞれ、摺動面611および621を有している。つまり、摺動部6aおよび6bでは、固定部材61の摺動面611と、回転部材62の摺動面621とが、互いに摺動するように構成されている。また、摺動面611および621の間には、オイル室5内のオイルがわずかに入るように構成されている。これにより、摺動面611および621が潤滑されるとともに、摺動部6aおよび6b(オイル室5)がシールされるように構成されている。
環状体7は、オイル室5の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の壁51からモータ室1a側に突出するように設けられている。また、環状体7は、回転軸2と所定の間隔を隔てて回転軸2を取り囲むように円環状に設けられている。また、環状体7のモータ室1a側端には、シール71が設けられている。シール71は、たとえば、オイルシールやシールリップ或いは回転軸2と摺動するリップ部に傾斜リブや溝などの負荷側に推力発生する機構を有したシールを使用することが望ましい。また、シール71は、環状体7と回転軸2との間に配置されている。また、環状体7には、孔部7aが設けられている。
環状空間部8は、環状体7に囲まれている。また、環状空間部8は、メカニカルシール6の摺動部6a(摺動面611および621)と連通し、回転軸2を取り囲むようにモータ室1a側に向かって延びるように形成されている。また、環状空間部8は、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aから漏れるオイルを含む流体が流入するように構成されている。また、環状空間部8のモータ室1a側端は、シール71により封止されている。つまり、環状空間部8は、密閉空間であり、オイルの流入により内部の気体が圧縮されて圧力が上昇するように構成されている。
ここで、本実施形態では、流体返送路9は、環状空間部8とオイル室5とを連通するように設けられている。具体的には、流体返送路9は、オイル室5の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の壁51に設けられた孔部51aと、環状体7に設けられた孔部7aとを導通するように形成されている。つまり、流体返送路9は、環状空間部8のオイルを含む流体をオイル室5に返送するように構成されている。また、流体返送路9は、パイプや、チューブなどの管部材により構成されることが望ましいが、一体造形や溝状に造形した開口部を蓋で封止するように構成してもよい。つまり、環状空間部8とオイル室5が連通されるよう構成されていればよい。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、前記のように、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aと連通し、回転軸2を取り囲むようにモータ室1a側に向かって延びるように形成された環状空間部8と、環状空間部8のモータ室1a側端に設けられ、環状空間部8を封止するシール71と、環状空間部8とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、ポンプ室4の圧力水のオイル室5内への侵入などに起因して、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aを介してオイル室5から環状空間部8にオイルを含む流体が入った場合に、モータ室1a側端のシール71により封止された環状空間部8の圧力が流体の流入に伴って昇圧される。そして、環状空間部8内の圧力がオイル室5内の圧力を超えることにより、オイル室5から環状空間部8に流入した流体が流体返送路9を通じてオイル室5に返送される。これにより、ポンプ室4からオイル室5内への追加浸水を抑制するとともに、モータ室1aへの浸水を効果的に抑制することができる。また、オイル室5から流出するオイルを含む流体が流体返送路9を通じてオイル室5に返送されるので、ポンプ停止させてポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行う必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中電動ポンプを保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ100の維持管理を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、前記第1実施形態の構成に逆流防止部をさらに設けた構成の例について説明する。
図2に示すように、第2実施形態による水中電動ポンプ200は、モータ1と、モータ室1aと、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6と、環状体7と、環状空間部8と、流体返送路9とを備えている。なお、水中電動ポンプ200は、本発明の「オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ」の一例である。
ここで、第2実施形態では、流体返送路9には、オイル室5から流体が逆流するのを防止する逆流防止部91が設けられている。逆流防止部91は、逆止弁ボール911と、ストッパ912とを有している。つまり、逆流防止部91は、ボールチャッキ機構を有している。逆止弁ボール911は、オイル室5に対して環状空間部8の圧力が高くなった場合に、流体を通すように開くように構成されている。その際、逆止弁ボール911は、ストッパ912に当接して、止まるように構成されている。また、逆止弁ボール911は、オイル室5から流体返送路9を通って流体が逆流した場合、押し上げられて、流体を通さないように閉じるように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、前記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、前記第1実施形態と同様に、環状空間部8と、環状空間部8を封止するシール71と、環状空間部8とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ200の維持管理を容易に行うことができる。
また、第2実施形態では、前記のように、流体返送路9に配置され、オイル室5から流体が逆流するのを防止する逆流防止部91を設ける。これにより、水中電動ポンプ200を横に寝かせるなどして長期保管した場合でもオイル室5からのオイルの逆流による漏れを防止することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、前記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、前記第2実施形態の構成に検知部をさらに設けた構成の例について説明する。
図3に示すように、第3実施形態による水中電動ポンプ300は、モータ1と、モータ室1aと、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6と、環状体7と、環状空間部8と、流体返送路9と、検知部10を備えている。なお、水中電動ポンプ300は、本発明の「オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ」の一例である。
ここで、第3実施形態では、流体返送路9には、流体の返送状況を検知する検知部10が設けられている。検知部10は、たとえば、流体の流れや速度、流体中の水分を検知するように構成されている。つまり、検知部10は流体の返送が正常に機能しているか否かを監視するように設けられている。
なお、第3実施形態のその他の構成は、前記第2実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、前記第1実施形態と同様に、環状空間部8と、環状空間部8を封止するシール71と、環状空間部8とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ300の維持管理を容易に行うことができる。
また、第3実施形態では、前記のように、流体返送路9に配置され、流体の返送状況を検知する検知部10を設ける。これにより、流体の返送が正常に機能しているか否かを容易に判定して監視することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、前記第1および第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図4および図5を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、前記第3実施形態の構成にポンプ機構部をさらに設けた構成の例について説明する。
図4に示すように、第4実施形態による水中電動ポンプ400は、モータ1と、モータ室1aと、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6と、環状体7と、環状空間部8と、流体返送路9と、検知部10とを備えている。なお、水中電動ポンプ400は、本発明の「オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ」の一例である。
ここで、第4実施形態では、環状空間部8には、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6a側に流体を送るポンプ機構部81が設けられている。ポンプ機構部81は、図5に示すように、回転軸2の外周部に配置されている。また、ポンプ機構部81は、らせん溝811を有している。これにより、ポンプ機構部81が回転軸2とともに回転すると、環状空間部8内の流体がらせん溝811に沿って、オイル室5側に送られる。
なお、第4実施形態のその他の構成は、前記第3実施形態と同様である。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、前記第1実施形態と同様に、環状空間部8と、環状空間部8を封止するシール71と、環状空間部8とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ400の維持管理を容易に行うことができる。
また、第4実施形態では、前記のように、環状空間部8に配置され、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6a側に流体を送るポンプ機構部81を設ける。これにより、環状空間部8内の圧力を強制的に昇圧させることができるので、摺動部6aからのオイル昇りを抑制することができる。その結果、オイル室5からのオイルの漏れを効果的に抑制することができるので、その分、ポンプ室4からオイル室5内への浸水を最小限に抑制することができる。
また、第4実施形態では、前記のように、ポンプ機構部81を環状空間部8内の回転軸2の外周部に配置する。これにより、環状空間部8を強力に昇圧することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、前記第1〜第3実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図6および図7を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、前記第3実施形態の構成にポンプ機構部82をさらに設けた構成の例について説明する。
図6に示すように、第5実施形態による水中電動ポンプ500は、モータ1と、モータ室1aと、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、メカニカルシール6と、環状体7と、環状空間部8と、流体返送路9と、検知部10とを備えている。なお、水中電動ポンプ500は、本発明の「オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ」の一例である。
ここで、第5実施形態では、環状空間部8には、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6a側に流体を送るポンプ機構部82が設けられている。ポンプ機構部82は、図7に示すように、回転軸2の外周部に対向する位置に配置されている。つまり、ポンプ機構部82は、環状体7の内周部に設けられている。また、ポンプ機構部82は、らせん溝821を有している。これにより、回転軸2の回転により、回転軸2周りの流体が連れ回りされると、流体がらせん溝821に沿って、オイル室5側に送られる。
なお、第5実施形態のその他の構成は、前記第3実施形態と同様である。
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態では、前記第1実施形態と同様に、環状空間部8と、環状空間部8を封止するシール71と、環状空間部8とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ500の維持管理を容易に行うことができる。
また、第5実施形態では、前記のように、環状空間部8に配置され、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6a側に流体を送るポンプ機構部82を設ける。これにより、環状空間部8内の圧力を強制的に昇圧させることができるので、摺動部6aからのオイル昇りを抑制することができる。その結果、オイル室5からのオイルの漏れを効果的に抑制することができるので、その分、ポンプ室4からオイル室5内への浸水を最小限に抑制することができる。
また、第5実施形態では、前記のように、ポンプ機構部82を回転軸2の外周部に対向する位置に配置する。これにより、環状空間部8を弱く昇圧することができる。
なお、第5実施形態のその他の効果は、前記第1〜第3実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、前記第1〜第5実施形態では、回転軸が垂直方向に延びるように配置された縦型の水中電動ポンプに本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。回転軸が水平方向に延びるように配置された横型の水中電動ポンプに本発明を適用してもよい。
また、前記第1〜第5実施形態では、流体返送路が、パイプや、チューブなどの管部材により構成されている例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、流体返送路は、ハウジングなどに溝を形成して、蓋をすることにより設けてもよい。また、ハウジングに流路を掘って流体返送路を形成してもよい。
また、前記第4実施形態では、ポンプ機構部が回転軸の外周部に配置され、前記第5実施形態では、ポンプ機構部が回転軸の外周部に対向する位置に配置されている構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ポンプ機構部を、回転軸の外周部および回転軸の外周部に対向する位置の両方に配置してもよい。
また、前記第4および第5実施形態では、ポンプ機構部にらせん溝が設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ポンプ機構部に翼形状のブレードや遠心式の羽根を設けて、環状空間部の流体を送る(加圧する)ように構成してもよい。
また、前記第1〜第5実施形態では、オイル室に2つの摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシールが設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、オイル室に1つの摺動部6bのメカニカルシールが設けられていてもよいし、摺動部が3つ以上のメカニカルシールが設けられていてもよい。
1 モータ
1a モータ室
2 回転軸
3 羽根車
4 ポンプ室
5 オイル室
6 メカニカルシール
6a、6b 摺動部
8 環状空間部
9 流体返送路
10 検知部
11 固定子(駆動部品)
12 回転子(駆動部品)
71 シール
81、82 ポンプ機構部
91 逆流防止部
100、200、300、400、500 水中電動ポンプ(オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ)

Claims (5)

  1. モータの駆動部品が内装されたモータ室と、
    前記モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、
    摺動部を有するメカニカルシールが設けられ、前記モータ室と前記ポンプ室との間に配置されたオイル室と、
    前記メカニカルシールの前記摺動部と連通し、前記モータの駆動を前記羽根車に伝達する回転軸を取り囲むように前記モータ室側に向かって延びるように形成された環状空間部と、
    前記環状空間部の前記モータ室側端に設けられ、前記環状空間部を封止するシールと、
    前記環状空間部と前記オイル室とを連通する流体返送路とを備える、オイルリタン機構を有する水中電動ポンプ。
  2. 前記流体返送路に設けられ、前記オイル室から流体が逆流するのを防止する逆流防止部をさらに備える、請求項1に記載のオイルリタン機構を有する水中電動ポンプ。
  3. 前記流体返送路に設けられ、流体の返送状況を検知する検知部をさらに備える、請求項1または2に記載のオイルリタン機構を有する水中電動ポンプ。
  4. 前記環状空間部に設けられ、前記メカニカルシールの摺動部側に流体を送るポンプ機構部をさらに備える、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のオイルリタン機構を有する水中電動ポンプ。
  5. 前記ポンプ機構部は、前記回転軸の外周部、および、前記回転軸の外周部に対向する位置の少なくとも一方に配置されている、請求項4に記載のオイルリタン機構を有する水中電動ポンプ。
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