JP6580916B2 - 水中電動ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、水中電動ポンプに関するものである。
従来、ポンプ室の圧力水がモータ内へ侵入することのないように、ポンプ室とモータとの間にメカニカルシールが設けられたオイル室を備えた小型の水中電動ポンプが知られている。しかし、この水中電動ポンプでは、メカニカルシールの摺動部の摩耗や面荒れにより、摺動部からオイル室に入った圧力水やオイル等がモータ内へ流入することがあるという不都合がある。
そこで、圧力水やオイル等がモータ内へ流入するのを防止するため、オイル室内に浸水検出センサを設置して、オイル室内への浸水を検知することにより、モータへの通電を遮断する水中ポンプ(水中電動ポンプ)が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、ポンプ室の圧力水やオイル室内のオイルをモータ内へ浸入させないようにオイル室とモータとの間に浸水溜り室をさらに設けることによって、浸水溜り室内での浸水検知器による浸水の検知に基づいてモータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保する構成を有する水中ポンプ(水中電動ポンプ)も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2002−310091号公報 特開2007−332825号公報
しかしながら、上記特許文献1の水中ポンプ(水中電動ポンプ)では、ポンプ室の圧力水がオイル室内に浸水したことを、浸水検知センサにより検知した場合に、圧力水やオイル等がモータ内へ流入するのを最小限に抑えるために、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプを保有して、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
また、上記特許文献2の水中ポンプ(水中電動ポンプ)では、オイル室とモータとの間に浸水溜まり室を設けているため、モータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保することができるものの、浸水溜まり室を設ける分、構造が複雑化してしまうと同時に、ポンプの全高が高くなり大型化する。また、浸水検知器により浸水溜まり室への浸水を検知した場合には、上記特許文献1の水中ポンプと同様に、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、維持管理を容易に行うことが可能な水中電動ポンプを提供することである。
この発明の一の局面による水中電動ポンプは、モータと、モータにより駆動される回転軸と、回転軸に取り付けられた羽根車が配置されたポンプ室と、モータとポンプ室との間に配置されたオイル室と、オイル室からモータ側に流出する流体を貯留する流体貯留部と、回転軸の内部に設けられ、流体貯留部とオイル室とを連通する流体返送路とを備え、流体返送路は、回転軸の軸方向に延びる縦孔部と、軸方向と交差する方向に延びており、縦孔部および流体貯留部を連通する第1連通孔と、軸方向と交差する方向に延びており、縦孔部およびオイル室を連通する第2連通孔とを含む
この発明の一の局面による水中電動ポンプでは、上記のように、オイル室からモータ側に流出する流体を貯留する流体貯留部と、回転軸の内部に配置され、流体貯留部とオイル室とを連通する流体返送路とを設ける。これにより、ポンプ室の圧力水のオイル室内への侵入などに起因して、オイル室から流体貯留部に流体が入った場合に、オイル室から流体貯留部に流入した流体が流体返送路を通じてオイル室に返送される。これにより、モータへの浸水を効果的に抑制することができる。また、オイル室から流出するオイルを含む流体が流体返送路を通じてオイル室に返送されるので、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行う必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中ポンプを保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプの維持管理を容易に行うことができる。また、回転軸の内部に流体返送路が設けられるので、省スペース化を図ることができる。
また、縦孔部に第1連通孔および第2連通孔を連結させることにより容易に流体返送路を形成することができる。
この場合、好ましくは、縦孔部には、回転軸の回転に伴い、流体返送路内の流体に対して、オイル室に向かう圧力を加える加圧部が設けられている。このように構成すれば、加圧部により流体返送路内の流体に対してオイル室に向かう圧力を加えて、流体貯留部からオイル室に向かう流れを流体返送路内に発生させることができるので、より効果的に流体を返送することができる。
上記加圧部を設けた構成において、好ましくは、加圧部は、流体返送路の内周面に設けられた雌ネジ状の溝部を含む。このように構成すれば、たとえば、ねじ加工により回転軸の内部に加圧部を容易に形成することができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体貯留部は、モータとオイル室との間に配置された第1流体貯留部、および、モータの内部における下部に設けられる第2流体貯留部の少なくとも一方を含む。このように構成すれば、流体貯留部が第1流体貯留部を含む場合には、モータとオイル室との間の第1流体貯留部により、モータに流体が流入するのを効果的に抑制することができる。また、流体貯留部が第2流体貯留部を含む場合には、流体が直接モータのベアリングや動力部に接触するのを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体返送路に設けられ、オイル室から流体が逆流するのを防止する逆流防止部をさらに備える。このように構成すれば、水中電動ポンプを横にして保管した場合でもオイル室からモータ側にオイルが逆流するのを防止することができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体返送路の流体貯留部側の返送路入口部は、回転軸の回転方向に沿うように形成されている。このように構成すれば、返送路入口部が回転軸の回転方向に沿って形成されるので、流体返送路に流体を効率的に流入させることができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体返送路のオイル室側の返送路出口部は、回転軸の回転方向に沿うように形成されている。このように構成すれば、返送路出口部が回転軸の回転方向の逆方向に沿って形成されるので、流体返送路から流体を効率的に流出させることができる。
本発明によれば、上記のように、維持管理を容易に行うことが可能な水中電動ポンプを提供することができる。
本発明の第1実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第1実施形態による水中電動ポンプの流体返送路を示した側面図である。 図2の500−500線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第1および第2実施形態の第1変形例による水中電動ポンプの回転軸の第1連通孔を通る水平断面を上方から見た断面図である。 本発明の第1および第2実施形態の第1変形例による水中電動ポンプの回転軸の第2連通孔を通る水平断面を上方から見た断面図である。 本発明の第1および第2実施形態の第2変形例による水中電動ポンプを示した概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(水中電動ポンプの構成)
図1〜図3を参照して、第1実施形態による水中電動ポンプ100の構成について説明する。
図1に示すように、水中電動ポンプ100は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、第1流体貯留部81と、流体返送路9とを備えている。なお、第1流体貯留部81は、オイル室5からモータ1側に流出する流体を貯留するように構成されている。また、水中電動ポンプ100は、回転軸2が上下方向(Z方向)に延びる縦型の水中電動ポンプである。なお、第1流体貯留部81は、特許請求の範囲の「流体貯留部」の一例である。
ここで、第1実施形態の水中電動ポンプ100では、流体返送路9は、回転軸2の内部に設けられ、モータ1とオイル室5との間に配置された第1流体貯留部81と、オイル室5とを連通するように構成されている。これにより、水中電動ポンプ100は、流体返送路9により、オイル室5から第1流体貯留部81に流出した(昇った)流体をオイル室5に返送するように構成されている。詳細については後述する。
モータ1は、固定子11と、回転子12とを含んでいる。モータ1は、外部からの水が浸入しないように、密閉されている。また、モータ1は、羽根車3(回転軸2)を回転駆動させるように構成されている。
固定子11は、コイルを有する。また、固定子11は、モータ1の外周部に配置されている。また、ケーブル13より固定子11のコイルに電力が供給されることにより、磁界を発生させるように構成されている。回転子12は、固定子11と対向するようにモータ1の内側に配置されている。また、回転子12は、回転軸2に取り付けられている。また、回転子12は、固定子11からの磁界により回転するように構成されている。
回転軸2は、モータ1の駆動により回転駆動されるように構成されている。また、回転軸2は、モータ1の駆動を羽根車3に伝達するように構成されている。また、回転軸2は、平面視において(上方から見た場合に)、時計回り(右回り)に回転するように構成されている。また、回転軸2は、ベアリング21および22により回転可能に支持されている。ベアリング21は、モータ1の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)に設けられている。ベアリング22は、モータ1の負荷側(ポンプ室4側)に設けられている。また、回転軸2は、モータ1からオイル室5を貫通してポンプ室4まで延びるように配置されている。また、回転軸2のポンプ室4側端部には、羽根車3が取り付けられている。
羽根車3は、モータ1側とは逆側(下方側)の回転軸2の先端に取り付けられている。羽根車3は、ポンプ室4内に配置されている。また、羽根車3は、回転駆動することにより、水に速度エネルギーを与える。そして、ポンプ室4内にて水の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されることによって、水に圧力が作用されて送られるように構成されている。つまり、羽根車3の回転駆動により、ポンプ室4の吸水口41から水が吸い上げられて、吐出口42から吸い上げられた水が吐出される。
オイル室5は、モータ1およびポンプ室4の間に配置されており、オイル室5には、オイルが充填されている。オイル室5のモータ1側は、壁51が配置されている。また、オイル室5の回転軸2の周りには、オイルリフター52が設けられている。また、オイル室5内には、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6が設けられており、オイル室5に充填されたオイルによって摺動部6aおよび6bが潤滑されるとともに、摺動部6aおよび6bが焼きつかないように冷却されるように構成されている。具体的には、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6aは、オイル室5のポンプ室4側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6aは、ポンプ室4の圧力水がオイル室5に入らないように設けられている。また、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6bは、オイル室5のモータ1側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6bは、オイル室5のオイルを含む流体がモータ1側に入らないように設けられている。
オイルリフター52は、回転軸2の周りに筒状に設けられている。オイルリフター52は、回転軸2の回転に伴い移動するオイルを上方向に持ち上げるように構成されている。つまり、オイルリフター52は、摺動部6bにオイルを供給するように構成されている。オイルリフター52の下部には、貫通孔521が設けられている。貫通孔521からオイルリフター52の内周側にオイルが導かれるように構成されている。
メカニカルシール6は、固定部材61と、回転部材62と、バネ63とを含んでいる。固定部材61は、摺動面611を有している。回転部材62は、摺動面621を有している。固定部材61は、オイル室5のハウジングに固定されている。また、固定部材61は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。回転部材62は、回転軸2に取り付けられている。つまり、回転部材62は、回転軸2とともに回転するように構成されている。また、回転部材62は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。また、回転部材62は、バネ63により、固定部材61側に付勢されている。
固定部材61および回転部材62は、回転軸2の軸方向に対向するように配置されている。摺動部6aおよび6bでは、固定部材61の摺動面611と、回転部材62の摺動面621とが、互いに摺動するように構成されている。また、摺動面611および621の間には、オイル室5内のオイルがわずかに入るように構成されている。これにより、摺動面611および621が潤滑されるとともに、摺動面611および621が焼きつかないようにオイルにより冷却され、摺動部6aおよび6bがシールされるように構成されている。
環状体7は、オイル室5の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の壁51からモータ1側に突出するように設けられている。また、環状体7は、回転軸2と所定の間隔を隔てて回転軸2を取り囲むように円環状に設けられている。また、環状体7のモータ1側端には、シール71が設けられている。シール71は、たとえば、オイルシールやシールリップまたは回転軸2と摺動するリップ部に傾斜リブや溝などの負荷側に推力発生する機構を有したシールが用いられる。また、シール71は、環状体7と回転軸2との間に配置されている。
第1流体貯留部81は、上記の通り、モータ1とオイル室5との間に配置されている。
また、第1流体貯留部81は、環状体7に囲まれている。また、第1流体貯留部81は、メカニカルシール6の摺動部6b(摺動面611および621)と連通し、回転軸2を取り囲むようにモータ1側(Z1方向側)に向かって延びるように形成されている。また、第1流体貯留部81は、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6bから漏れるオイルを含む流体が流入するように構成されている。また、第1流体貯留部81のモータ1側端は、シール71により封止されている。
流体返送路9は、上記の通り、回転軸2の内部に設けられている。また、流体返送路9は、第1流体貯留部81とオイル室5とを連通している。また、流体返送路9は、縦孔部91と、第1流体貯留部81に接続される第1連通孔92と、オイル室5に接続される第2連通孔93とを含んでいる。なお、流体返送路9は、縦孔部91、第1連通孔92および第2連通孔93により、側面から見て、C字形状に形成されている。
図2に示すように、縦孔部91は、流体返送路9の軸方向(上下方向)に延びる孔部分である。また、縦孔部91には、回転軸2の回転に伴い、第1流体貯留部81から流入した流体返送路9内の流体に対して、オイル室5に向かう圧力を加える(流れを発生させる)溝部91aが設けられている。溝部91aは、流体返送路9の内周面に雌ネジ状に形成されている。また、溝部91aの雌ネジ形状は、逆ネジ(左ネジ)に対応する形状である。また、縦孔部91は、回転軸2の回転中心αと同一軸線上に位置する。なお、溝部91aは、特許請求の範囲の「加圧部」の一例である。
また、縦孔部91は、回転軸2の下方端(Z1方向側端部)から貫通孔91bをあけることにより形成されている。貫通孔91bは、封止樹脂91cにより封止されている。詳細には、貫通孔91bには、回転軸2の下方端(Z1方向側端部)から、第2連通孔93よりも僅かに低い高さ位置まで、封止樹脂91cが充填されている。なお、縦孔部91は、封止樹脂91cにより封止された貫通孔91bの封止樹脂91cよりも上側(Z1方向側)の部分である。
図2に示すように、第1連通孔92は、流体返送路9の軸方向に交差する方向(横方向)に延びる2つの孔部分のうち、上側(Z1方向側)の孔部分である。また、第1連通孔92の一方端は、縦孔部91の上端(Z1方向側端部)に接続されている。また、第1連通孔92の他方端は、第1流体貯留部81に接続されている。すなわち、第1連通孔92(流体返送路9)に流体が流入する返送路入口部92aは、第1流体貯留部81に接続されている。また、第1連通孔92は、図3に示すように、回転軸2の半径方向に直線状に延びている。したがって、返送路入口部92aは、回転軸2の半径方向に沿うように形成されている。
図2に示すように、第2連通孔93は、流体返送路9の軸方向に交差する方向(横方向)に延びる2つの孔部分のうち、下側(Z2方向側)の孔部分である。また、第2連通孔93の一方端は、縦孔部91の下端(Z2方向端部)の近傍に接続されている。また、第2連通孔93の他方端は、オイル室5に接続されている。すなわち、第2連通孔93(流体返送路9)から流体が流出する返送路出口部93aは、オイル室5に接続されている。また、第2連通孔93は、回転軸2の半径方向に直線状に延びている。したがって、返送路出口部93aは、回転軸2の半径方向に沿うように形成されている。また、返送路出口部93aは、オイル室5の流体内に流体を返送可能な位置、たとえば負荷側、反負荷側の回転部材62の間に設けられている。なお、第2連通孔93は、第1連通孔92と同一形状であり、図3では、上下方向(Z方向)において第1連通孔92と重なっている。
また、図1に示すように、流体返送路9(縦孔部91)には、オイル室5から流体が逆流するのを防止する逆流防止部94が設けられている。逆流防止部94としては、一例として、オイル室5内の圧力が第1流体貯留部81内の圧力よりも高くなることで開く圧力式の開閉弁(逆止弁)が考えられる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、オイル室5からモータ1側に流出する流体を貯留する第1流体貯留部81と、回転軸2の内部に配置され、第1流体貯留部81とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、ポンプ室4の圧力水のオイル室5内への侵入などに起因して、オイル室5から第1流体貯留部81に流体が入った場合に、オイル室5から第1流体貯留部81に流入した流体が第1流体返送路81を通じてオイル室5に返送される。これにより、モータ1への浸水を効果的に抑制することができる。また、オイル室5から流出するオイルを含む流体が流体返送路9を通じてオイル室5に返送されるので、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行う必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中ポンプを保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ100の維持管理を容易に行うことができる。また、回転軸2の内部に流体返送路9が設けられるので、省スペース化を図ることができる。
第1実施形態では、上記のように、流体返送路9に、回転軸2の軸方向に延びる縦孔部91と、縦孔部91および第1流体貯留部81を連通する第1連通孔92と、縦孔部91およびオイル室5を連通する第2連通孔93とを設ける。これにより、縦孔部91に第1連通孔92および第2連通孔93を連結させることにより容易に流体返送路9を形成することができる。
第1実施形態では、上記のように、縦孔部91に、回転軸2の回転に伴い、流体返送路9内の流体に対して、オイル室5に向かう圧力を加える溝部91aを設ける。これにより、溝部91aにより流体返送路9内の流体に対してオイル室5に向かう圧力を加えて、第1流体貯留部81からオイル室5に向かう流れを流体返送路9内に発生させることができるので、より効果的に流体を返送することができる。
第1実施形態では、上記のように、溝部91aを、流体返送路9の内周面に雌ネジ状に形成する。これにより、回転軸2の内部に溝部91aを容易に形成することができる。
第1実施形態では、上記のように、第1流体貯留部81を、モータ1とオイル室5との間に配置する。これにより、モータ1とオイル室5との間の第1流体貯留部81により、モータ1に流体が流入するのを効果的に抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、流体返送路9に配置され、オイル室5から流体が逆流するのを防止する逆流防止部94を設ける。これにより、水中電動ポンプ100を横にして保管した場合でもオイル室5からモータ1側にオイルが逆流するのを防止することができる。
[第2実施形態]
(水中電動ポンプの構成)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態の構成に加えて、第2流体貯留部82と流体昇り流路82aと浸水検知部82bとをさらに設けた例について説明する。
図4に示すように、水中電動ポンプ200は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、第1流体貯留部81および第2流体貯留部82と、流体返送路9とを備えている。なお、水中電動ポンプ200は、回転軸2が上下方向(Z方向)に延びる縦型の水中電動ポンプである。なお、第1流体貯留部81は、特許請求の範囲の「流体貯留部」の一例である。
第2流体貯留部82は、モータ1の内部における下部に設けられている。また、第2流体貯留部82は、流体昇り流路82aを含んでいる。流体昇り流路82aは、環状体7を貫通するように、第2流体貯留部82から回転軸2に向けて横方向に延びている。これにより、流体昇り流路82aは、回転軸2に隣接する空間部72と、モータ1とを連通するように構成されている。なお、空間部72は、環状体7の内側に位置するとともに、ベアリング22とシール71とに挟まれた領域である。
また、第2流体貯留部82には、浸水検知部82bが設けられている。浸水検知部82bは、導電性の材料により構成されており、水中電動ポンプ200のケーシングと、浸水検知部82bと、第2流体貯留部82に浸入した水との導通を取ることによって、第2流体貯留部82に水が侵入したことを検出する機能を有している。なお、浸水検知部82bの検出結果に基づいて、水中電動ポンプ200は、モータ1を停止させたり、ユーザに対して警報を発するなどの各種制御を行なうように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、オイル室5からモータ1側に流出する流体を貯留する第1流体貯留部81と、回転軸2の内部に配置され、第1流体貯留部81とオイル室5とを連通する流体返送路9とを設ける。これにより、水中電動ポンプ200の維持管理を容易に行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、モータ1の内部における下部に第2流体貯留部82を設ける。これにより、第1流体貯留部81の上方に流体が流出などした場合でも、流体を第2流体貯留部82に貯留させることができるので、流体が直接モータ1のベアリングや動力部に接触するのを効果的に抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように第2流体貯留部82に、浸水検知部82bを設ける。これにより、浸水検知部82bで浸水を検知した時点で水中電動ポンプ200の運転を停止させたり、警報を発することでユーザに浸水が発生したことを報知することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、第1連通孔の返送路入口部を回転軸の半径方向に沿うように形成した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、図5に示す第1変形例の流体返送路9aのように、第1連通孔921の返送路入口部921aを回転軸2の回転方向に沿うように形成してもよい。このように構成すれば、返送路入口部921aが回転軸2の回転方向に沿って形成されるので、流体返送路9aに流体を効率的に流入させることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、第2連通孔の返送路入口部を回転軸の半径方向に沿うように形成した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、図6に示す第1変形例の流体返送路9aのように、第2連通孔931の返送路入出口部931aを回転軸2の回転方向の逆方向に沿うように形成してもよい。このように構成すれば、返送路入出口部931aが回転軸2の回転方向の逆方向に沿って形成されるので、流体返送路9aから流体を効率的に流出させることができる。なお、図6では、図5において示した第1連通孔921を二点鎖線で示している。二点鎖線で示すように、返送路入口部921aと、返送路入出口部931aとは、上下方向(Z方向)において、互いに重なる位置に設けられている。
また、上記第1および第2実施形態では、第1連通孔および第2連通孔を、直線状に形成した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、図5および図6に示す第1変形例の流体返送路9aのように、第1連通孔921および第2連通孔931を、それぞれ、回転方向の逆方向および回転方向に、膨らむ湾曲形状に形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、オイル室のポンプ室側およびモータ側の両方にメカニカルシールを設けた例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、図7に示す第2変形例の水中電動ポンプ300のように、オイル室5のポンプ室4側のみにメカニカルシール6を設けてもよい。メカニカルシール6は、摺動部6aを有している。また、メカニカルシール6は、オイル室5に充填されたオイルによって摺動部6aが潤滑されるとともに、摺動部6aが焼きつかないように冷却されるように構成されている。また、メカニカルシール6は、固定部材61と、回転部材62と、バネ63と、支持部材64とを含んでいる。回転部材62は、バネ63により、固定部材61側に付勢されている。バネ63は、ポンプ室4側が回転部材62に当接するとともに、モータ1側が支持部材64に当接している。支持部材64は、バネ63の上側を押さえるように支持するように構成されている。また、支持部材64は、回転軸2に取り付けられている。また、支持部材64は、円環状に形成されている。なお、オイル室5の上端には、オイル室5と第1流体貯留部81とを封止するシール65が設けられている。このように構成すれば、オイル室の上下にメカニカルシールを設ける場合と比較して、オイル室5内の液位を低くすることができるので、返送路出口部93aをオイル室5内の液位よりも高い位置に設けることができる。また、オイル室5からモータ1側に流体が流出するリスクを低減することができオイル室5内にオイルリフター52を設ける必要も無くなる。
また、上記第2実施形態では、第1流体貯留部からオイル室に流体を返送するように構成した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、第2流体貯留部からオイル室に流体を返送するように構成してもよい。また、流体返送路を第1流体貯留部および第2流体貯留部の両方から流体を返送可能に構成してもよい。この場合、流体返送路には、2つの第1連通孔が設けられ、流体返送路は、縦孔部の途中で2つに分岐するように構成される。
また、上記第1および第2実施形態では、回転軸の下側(羽根車側)から貫通孔を形成した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、回転軸の上側(モータ側)から貫通孔を形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、流体返送路内に本発明の加圧部の一例として溝部を設けた例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、たとえば、流体返送路内に加圧部としてスクリュなどを設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、封止樹脂により貫通孔を封止した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、たとえば、ネジおよびネジに巻かれたネジシールにより貫通孔を封止してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、縦孔部と回転軸の回転中心とを同一軸線上に位置するように構成した例を示したが、本発明は、これに限らない。本発明では、縦孔部と回転軸の回転中心とを同一軸線上に位置するように構成しなくてもよい。
1 モータ
2 回転軸
3 羽根車
4 ポンプ室
5 オイル室
9、9a 流体返送路
81 第1流体貯留部(流体貯留部)
91 縦孔部
91a 溝部(加圧部)
92、921 第1連通孔
92a、921a 返送路入口部
93、931 第2連通孔
93a、931a 返送路出口部
94 逆流防止部
100、200、300 水中電動ポンプ

Claims (7)

  1. モータと、
    前記モータにより駆動される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられた羽根車が配置されたポンプ室と、
    前記モータと前記ポンプ室との間に配置されたオイル室と、
    前記オイル室から前記モータ側に流出する流体を貯留する流体貯留部と、
    前記回転軸の内部に設けられ、前記流体貯留部と前記オイル室とを連通する流体返送路とを備え
    前記流体返送路は、前記回転軸の軸方向に延びる縦孔部と、前記軸方向と交差する方向に延びており、前記縦孔部および前記流体貯留部を連通する第1連通孔と、前記軸方向と交差する方向に延びており、前記縦孔部および前記オイル室を連通する第2連通孔とを含む、水中電動ポンプ。
  2. 前記縦孔部には、前記回転軸の回転に伴い、前記流体返送路内の流体に対して、前記オイル室に向かう圧力を加える加圧部が設けられている、請求項に記載の水中電動ポンプ。
  3. 前記加圧部は、前記流体返送路の内周面に設けられた雌ネジ状の溝部を含む、請求項に記載の水中電動ポンプ。
  4. 前記流体貯留部は、前記モータと前記オイル室との間に配置された第1流体貯留部、および、前記モータの内部における下部に設けられる第2流体貯留部の少なくとも一方を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  5. 前記流体返送路に設けられ、前記オイル室から流体が逆流するのを防止する逆流防止部をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  6. 前記流体返送路の前記流体貯留部側の返送路入口部は、前記回転軸の回転方向に沿うように形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  7. 前記流体返送路の前記オイル室側の返送路出口部は、前記回転軸の回転方向の逆方向に沿うように形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
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