JP6462514B2 - 水中電動ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、水中電動ポンプに関するものである。
従来、ポンプ室の圧力水がモータ内へ侵入することのないように、ポンプ室とモータとの間にメカニカルシールが設けられたオイル室を備えた小型の水中電動ポンプが知られている。しかし、この水中電動ポンプでは、メカニカルシールの摺動部の摩耗や面荒れにより、摺動部からオイル室に入った圧力水やオイル等がモータ内へ流入することがあるという不都合がある。
そこで、圧力水やオイル等がモータ内へ流入するのを防止するため、オイル室内に浸水検出センサを設置して、オイル室内への浸水を検知することにより、モータへの通電を遮断する水中ポンプ(水中電動ポンプ)が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、ポンプ室の圧力水やオイル室内のオイルをモータ内へ浸入させないようにオイル室とモータ室との間に浸水溜り室をさらに設けることによって、浸水溜り室内での浸水検知器による浸水の検知に基づいてモータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保する構成を有する水中ポンプ(水中電動ポンプ)も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2002−310091号公報 特開2007−332825号公報
しかしながら、上記特許文献1の水中ポンプ(水中電動ポンプ)では、ポンプ室の圧力水がオイル室内に浸水したことを、浸水検知センサにより検知した場合に、圧力水やオイル等がモータ内へ流入するのを最小限に抑えるために、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプを保有して、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
また、上記特許文献2の水中ポンプ(水中電動ポンプ)では、オイル室とモータ室との間に浸水溜まり室を設けているため、モータへの通電を遮断するまでの時間を長く確保することができるものの、その分、構造が複雑化してしまうと同時に、ポンプの全高が高くなり大型化する。また、浸水検知器により浸水溜まり室への浸水を検知した場合には、上記特許文献1の水中ポンプと同様に、水中ポンプを強制的に停止させて水中から引き上げて、メンテナンス作業を行なった上で復旧させる必要がある。この場合、運転を継続するためには、予備の水中ポンプにより緊急対応をしなければならない。このため、維持管理に多くの労力が必要になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、維持管理を容易に行うことが可能な水中電動ポンプを提供することである。
この発明の一の局面による水中電動ポンプは、固定子および回転子と、固定子および回転子を配置するモータ室とを含むモータと、モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、摺動部を有するメカニカルシールが設けられ、モータとポンプ室との間に配置されたオイル室と、メカニカルシールの摺動部と連通し、モータとオイル室との間に配置されたオイル貯留部と、上流側のオイル貯留部と下流側のオイル室とを連通する流体返送路と、オイル貯留部に設けられ、オイル貯留部に侵入した流体を、流体返送路を通じてオイル室に返送させる働きをするポンプ機構部とを備える。
この発明の一の局面による水中電動ポンプでは、上記のように、モータとオイル室との間に配置されたオイル貯留部と、上流側のオイル貯留部と下流側のオイル室とを連通する流体返送路と、オイル貯留部に配置され、オイル貯留部に侵入した流体を、流体返送路を通じて返送するポンプ機構部とを設ける。これにより、ポンプ室の圧力水のオイル室内への侵入などに起因して、メカニカルシールの摺動部を介してオイル室からオイル貯留部にオイルを含む流体が入った場合に、流体返送路を通じて流体をオイル室に返送することができる。また、ポンプ機構部により、オイル貯留部内に流入した流体に圧力を加えることによって、流体返送路内に、上流側のオイル貯留部から下流側のオイル室に向かうオイルを含む流体の流れを発生させることができる。これにより、オイル室からオイル貯留部に流入するオイルを含む流体を流体返送路を通じてオイル室に、より効果的に返送することができる。その結果、ポンプ室からオイル室内への追加の圧力水の侵入を抑制するとともに、モータへのオイルを含む流体の侵入を抑制することができる。また、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行う必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中電動ポンプを保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプの維持管理を容易に行うことができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、流体返送路に設けられ、オイル室から流体が逆流するのを防止する逆流防止部をさらに備える。このように構成すれば、水中電動ポンプを輸送させたり、横にして保管した場合でもオイル室からオイル貯留部への流体(オイルのみの場合を含む)の逆流を防止することができる。
この場合、好ましくは、逆流防止部は、流体返送路を封止する第1弁部材を含み、第1弁部材は、オイルよりも小さい密度を有し、流体返送路中の流体から浮力を受けることにより、流体返送路の封止を解除するように構成されている。このように構成すれば、返送するべき流体が流体返送路にある場合に、第1弁部材が浮力で浮かされるので、流体返送路の封止を解除することができる。
上記逆流防止部が流体返送路を封止する第1弁部材を含む構成において、好ましくは、逆流防止部は、第1弁部材の下流側に配置され、オイル室に接続される孔部を有する筒状部材をさらに含み、第1弁部材および筒状部材は、一方が永久磁石、他方が磁性体または永久磁石を含み、第1弁部材は、浮力よりも弱い磁力で筒状部材に吸着されることにより、孔部を封止するように構成されている。このように構成すれば、第1弁部材と筒状部材とが磁力により吸着されるので、水中電動ポンプを横にして保管した場合や、水中電動ポンプに振動が加えられた場合でも、孔部(流体返送路)の封止状態を安定して維持することができる。
上記第1弁部材が浮力よりも弱い磁力で筒状部材に吸着される構成において、好ましくは、オイル室の液位の上昇による第1弁部材の所定量以上の浮き上がりを検出する液位センサをさらに備え、液位センサの検出結果に基づいて、モータを停止させる制御、および、オイル室がオイルを含む流体で満たされている旨を報知する制御のうち少なくとも一方を行う。このように構成すれば、液位センサの検出結果に基づいて、流体がモータに到達する前段階において、モータを停止させることができるので、モータへの流体の侵入を防止することができる。また、液位センサの検出結果に基づいて、オイル室が流体で満たされている旨を報知することができるので、所定量以上の液位の上昇に対してユーザが迅速に対処することができる。
上記第1弁部材が浮力よりも弱い磁力で筒状部材に吸着される構成において、好ましくは、第1弁部材は、樹脂材料により中空の球状形状に形成された外側部と、外側部の内部に設けられ、浮力よりも弱い磁力で筒状部材に吸着される内側部とを有する。このように構成すれば、第1弁部材の外側部が樹脂材料により形成され、内側部が磁力により筒状部材に吸着可能な材料により形成されるので、外側部に覆われる内側部が流体により錆びることを抑制することができる。また、筒状部材に対して吸着される内側部が、樹脂材料により形成される外側部に覆われるので、内側部と筒状部材との間に作用する磁力を弱めることができる。また、第1弁部材の外側部が中空に形成されるので、第1弁部材の重さに対する浮力を大きくすることができる。また、第1弁部材の外側部が球状形状に形成されるので、第1弁部材により封止される孔部が円形状である場合には、流体により第1弁部材が回転したとしても孔部を隙間なく封止することができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、ポンプ機構部は、モータの回転軸の外周部、および、回転軸の外周部に対向する位置の少なくとも一方に配置されている。このように構成すれば、ポンプ機構部をオイル貯留部内の回転軸の外周部に配置した場合は、オイル貯留部内の流体に対し強力に圧力を加えることができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、オイル貯留部とモータとの間に配置され、オイル貯留部が流体により満たされることにより、オイル貯留部から溢れ出た流体が流れ込むオイル溜まり部と、オイル溜まり部内の所定液位を検出する流体センサと、流体センサの検出結果に基づいて、モータを停止させる旨を報知する報知部とをさらに備える。このように構成すれば、報知部により、オイル溜まり部までオイルを含む流体が侵入していることをユーザに容易に認識させることができる。その結果、オイル溜まり部へのオイルを含む流体の侵入に対してユーザが迅速に対処することができる。
上記流体が逆流するのを防止する逆流防止部を備える構成において、好ましくは、逆流防止部は、流体返送路を封止する第2弁部材を含み、第2弁部材は、流体返送路の下流側のオイル室内の圧力が流体返送路の上流側のオイル貯留部内の圧力よりも大きくなることにより、流体返送路の封止を解除するように構成されている。このように構成すれば、ポンプ機構部(水中電動ポンプ)の運転により、オイル室内の圧力が昇圧されるので、ポンプ機構部(水中電動ポンプ)の運転の有無に合わせて、第2弁部材の開閉を容易に行うことができる。
上記一の局面による水中電動ポンプにおいて、好ましくは、オイル貯留部とモータとの間には、モータへの流体の侵入を抑制するシールが設けられてはおらず、モータの回転軸の軸受がオイル貯留部に連通するように配置されている。このように構成すれば、ポンプ機構部および流体返送路によりモータ側へのオイルを含む流体の侵入を抑制しながら、シールを設けた場合と比較して、装置構成を簡素化することができる。
本発明によれば、上記のように、維持管理を容易に行うことが可能な水中電動ポンプを提供することができる。
本発明の第1実施形態による水中電動ポンプを示した概略図である。 本発明の第1実施形態による水中電動ポンプのポンプ機構部を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 本発明の第1実施形態による水中電動ポンプの球部に作用する浮力および磁力について説明するための図である。 本発明の第2実施形態による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 本発明の第3実施形態による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 本発明の第4実施形態による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 第1実施形態の第1変形例による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 第2実施形態の第1変形例による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 第2実施形態の第2変形例による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 第4実施形態の第1変形例による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 第4実施形態の第2変形例による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。 第4実施形態の第3変形例による水中電動ポンプの逆流防止部周辺を示した拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(水中電動ポンプの構成)
図1を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態による水中電動ポンプ100は、図1に示すように、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、オイル貯留部8と、流体返送路9とを備えている。また、水中電動ポンプ100は、回転軸2が上下方向に延びる縦型の水中電動ポンプである。
モータ1は、固定子11と、回転子12とを含んでいる。モータ1は、外部からの水が浸入しないように、密閉されている。また、モータ1は、羽根車3(回転軸2)を回転駆動させるように構成されている。
固定子11は、コイルを有する。また、固定子11は、モータ1の外周部に配置されている。また、ケーブル13より固定子11のコイルに電力が供給されることにより、磁界を発生させるように構成されている。回転子12は、固定子11と対向するようにモータ1の内側に配置されている。また、回転子12は、回転軸2に取り付けられている。また、回転子12は、固定子11からの磁界により回転するように構成されている。
また、水中電動ポンプ100は、オイル貯留部8とモータ1との間に配置されるオイル溜まり部1aをさらに備えている。オイル溜まり部1aは、オイル貯留部8からモータ1側に溢れ出た(侵入した)流体が流れ込むように構成されている。なお、オイル溜まり部1aに溜められた流体は、メンテナンス時に、図示しない排出口から排出される。なお、オイル溜まり部1aは、モータ1と連通している。また、図1において、オイル溜まり部1aを破線で示している。
オイル溜まり部1a内には、オイル溜まり部1a内の所定液位を検出するフロート型の流体センサ1bが設けられている。また、水中電動ポンプ100は、流体センサ1bの検出結果(所定液位を検出したこと)に基づいて、モータ1を停止させる旨を報知する報知部10に接続されている。なお、報知部10は、ランプを含み、モータ1を停止させる旨を報知するために点灯するように構成されている。
回転軸2は、モータ1の駆動により回転するように構成されている。また、回転軸2は、モータ1の駆動を羽根車3に伝達するように構成されている。また、回転軸2は、ベアリング21および22により回転可能に支持されている。ベアリング21は、モータ1の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)に設けられている。ベアリング22は、モータ1の負荷側(ポンプ室4側)に設けられている。また、回転軸2は、モータ1からオイル室5を貫通してポンプ室4まで延びるように配置されている。また、回転軸2のポンプ室4側端部には、羽根車3が取り付けられている。なお、ベアリング22は、特許請求の範囲の「軸受」の一例である。
羽根車3は、ポンプ室4内に配置されている。また、羽根車3は、回転駆動することにより、水に速度エネルギーを与える。そして、ポンプ室4内にて水の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されることによって、水に圧力が作用されて送られるように構成されている。つまり、羽根車3の回転駆動により、ポンプ室4の吸水口41から水が吸い上げられて、吐出口42から吸い上げられた水が吐出される。
オイル室5は、モータ1およびポンプ室4の間に配置されており、オイル室5には、オイルが充填されている。オイル室5のモータ1側は、壁51が配置されている。また、オイル室5の回転軸2の周りには、オイルリフター52が設けられている。また、オイル室5内には、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6が設けられており、オイル室5に充填されたオイルによって摺動部6aおよび6bが潤滑されるとともに、摺動部6aおよび6bが焼きつかないよう冷却されるように構成されている。また、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6bは、オイル室5のポンプ室4側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の負荷側(ポンプ室4側)の摺動部6bは、ポンプ室4の圧力水がオイル室5に入らないように設けられている。そして、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aは、オイル室5のモータ1側に設けられている。つまり、メカニカルシール6の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の摺動部6aは、オイル室5のオイルを含む流体がモータ1側に入らないように設けられている。
オイルリフター52は、回転軸2の周りに筒状に設けられている。オイルリフター52は、回転軸2の回転に伴い移動するオイルを上方向に持ち上げるように構成されている。つまり、オイルリフター52は、摺動部6aにオイルを供給するように構成されている。オイルリフター52の下部には、貫通孔521が設けられている。貫通孔521からオイルリフター52の内周側にオイルが導かれるように構成されている。
メカニカルシール6は、固定部材61と、回転部材62と、バネ63とを含んでいる。固定部材61は、オイル室5のハウジングに固定されている。また、固定部材61は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。回転部材62は、回転軸2に取り付けられている。つまり、回転部材62は、回転軸2とともに回転するように構成されている。また、回転部材62は、回転軸2を囲むように円環状に形成されている。また、回転部材62は、バネ63により、固定部材61側に付勢されている。固定部材61および回転部材62は、回転軸2の軸方向に対向するように配置されている。また、固定部材61および回転部材62は、それぞれ、摺動面611および621を有している。つまり、摺動部6aおよび6bでは、固定部材61の摺動面611と、回転部材62の摺動面621とが、互いに摺動するように構成されている。また、摺動面611および621の間には、オイル室5内のオイルがわずかに入るように構成されている。これにより、摺動面611および621が潤滑されるとともに、摺動面611および621が焼きつかないようにオイルにより冷却され、摺動部6aおよび6b(オイル室5)がシールされるように構成されている。
環状体7は、オイル室5の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の壁51からモータ1側に突出するように設けられている。また、環状体7は、回転軸2と所定の間隔を隔てて回転軸2を取り囲むように円環状に設けられている。
オイル貯留部8は、環状体7に囲まれている。また、オイル貯留部8は、メカニカルシール6の摺動部6a(摺動面611および621)と連通している。また、オイル貯留部8は、回転軸2を取り囲むようにモータ1側に向かって延びるように形成されている。また、オイル貯留部8は、モータ1とオイル室5との間に配置されている。
オイル貯留部8には、ポンプ機構部81が設けられている。ポンプ機構部81は、図2に示すように、回転軸2の外周部に配置されている。また、ポンプ機構部81は、らせん溝811を有しており、回転軸2とともに回転することにより、上流側のオイル貯留部8内の流体を、らせん溝811に沿って、下流側(下方側)のオイル室5(図1参照)に送るように構成されている。
具体的には、図1に示すように、オイル貯留部8には、下方側に流体返送路9が接続されている。ポンプ機構部81は、回転軸2とともに回転することにより、オイル貯留部8内に下方側(オイル室5側)に向く流体の流れを発生させるように構成されている。そして、ポンプ機構部81は、オイル貯留部8の下方側に接続された流体返送路9に、流体を流入させるように構成されている。その結果、ポンプ機構部81は、メカニカルシール6を介してオイル貯留部8内に侵入した流体を、流体返送路9を通じてオイル室5に返送するように構成されている。
なお、オイル貯留部8とモータ1との間には、モータ1への流体の侵入を抑制するシールが設けられてはいない。オイル貯留部8とモータ1との間には、ベアリング22が設置され、ベアリング22がオイル貯留部8に連通するように配置されている。
流体返送路9は、上流側のオイル貯留部8と下流側のオイル室5とを連通するように設けられている。具体的には、流体返送路9は、オイル室5の反負荷側(ポンプ室4に対して反対側)の上壁51と、環状体7とにそれぞれ設けられたに設けられた孔部分を連通するように形成されている。
流体返送路9には、上流側端部においてオイル貯留部8に接続される管状の経路部9aと、経路部9aの下流側端部に接続され、オイル室5から流体(オイルのみの場合を含む)が逆流するのを防止する逆流防止部9bとが設けられている。経路部9aは、水平方向に延びる部分と、上下方向に延びる部分とからL字形状に形成されている。なお、図1においては、説明の便宜上、逆流防止部9bを矩形の一点鎖線で示すことにより詳細な図示を省略している。
(逆流防止部の詳細な構成)
次に、図3および図4を参照して、逆流防止部9bの詳細な構成について説明する。
逆流防止部9bは、図3に示すように、本体部91と、筒状部材92と、球部93とを含んでいる。なお、球部93は、特許請求の範囲の「第1弁部材」の一例である。
本体部91は、上下方向に延びる筒状形状に形成されている。また、本体部91は、内部に球部93を配置する内部空間部91aを有している。また、本体部91は、上方端部に経路部9aに接続される接続部91bを有している。接続部91bには、オイル貯留部8側(上流側)から流体を本体部91に導入するための導入孔91cが設けられている。
筒状部材92は、本体部91および球部93の下流側(下方側)に配置されている。また、筒状部材92は、上下方向に延びる筒状形状に形成されている。また、筒状部材92は、オイル室5に接続される円形状の孔部92aを下方端部に有している。なお、孔部92aの直径D1(図4参照)は、一例として、5〜6mmである。また、筒状部材92は、ボルトから構成されており、本体部91に対して螺合により取り付けられている。また、筒状部材92は、永久磁石を含んでいる。
球部93は、外側部93aと、外側部93aの内部に設けられる磁性体93bとを含んでいる。外側部93aは、樹脂材料から中空の球状形状に形成されている。また、外側部93a(球部93)は、筒状部材92の孔部92aの直径D1よりも大きな直径D2(図4参照)を有している。外側部93a(球部93)の直径D2は、筒状部材92の孔部92aの直径D1の2倍程度(10〜12mm程度)が好ましい。また、磁性体93b(球部93)は、永久磁石を含む筒状部材92の上流側(上方側)から、筒状部材92に磁力によって吸着されることにより、流体返送路9(孔部92a)を封止するように構成されている。なお、磁性体93bは、特許請求の範囲の「内側部」の一例である。
また、球部93は、外側部93aおよび磁性体93bを含む全体として、オイルよりも小さい密度を有しており、本体部91の内部空間部91aに流体が溜まることにより、流体から浮力を受けるように構成されている。また、球部93は、内部空間部91aに溜まった流体が少ない場合には、流体から受ける浮力が比較的小さいため、筒状部材92との吸着状態を維持するように構成されている。
球部93は、図4に示すように、内部空間部91aに所定液位を越える流体が溜まり、流体返送路9(内部空間部91a)中の流体から磁力(球部93と筒状部材92との間に作用する磁力)よりも大きな浮力を受けることによって、筒状部材92の孔部92a(流体返送路9)の封止を解除するように構成されている。詳細には、球部93は、球部93に作用する磁力および重力の合力よりも大きな浮力を受けることによって、筒状部材92の孔部92aの封止を解除するように構成されている。すなわち、球部93は、筒状部材92に対する吸着を浮力により解除するように構成されている。その結果、流体返送路9は、内部空間部91aに溜まった流体をオイル室5に返送するように構成されている。また、球部93は、内部空間部91aに溜まった流体をオイル室5に返送する途中(内部空間部91aの液位が減少する途中)において、再び、所定液位未満となった場合には、流体返送路9(内部空間部91a)中の流体から受ける浮力が磁力(球部93と筒状部材92との間に作用する磁力)よりも小さくなるため、再び、磁力によって筒状部材92に吸着されるように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、モータ1とオイル室5との間に配置されたオイル貯留部8と、上流側のオイル貯留部8と下流側のオイル室5とを連通する流体返送路9と、オイル貯留部8に配置され、オイル貯留部8に侵入した流体を、流体返送路9を通じて返送させるポンプ機構部81とを設ける。これにより、ポンプ室4の圧力水のオイル室5内への侵入などに起因して、メカニカルシール6の摺動部6aおよび6bを介してオイル室5からオイル貯留部8にオイルを含む流体が入った場合に、流体返送路9を通じて流体をオイル室5に返送することができる。また、ポンプ機構部81がモータ1の回転軸2とともに回転することにより、オイル貯留部8内の流体へ圧力が加えられることによって、流体返送路9内に、上流側のオイル貯留部8から下流側のオイル室5に向かうオイルを含む流体の流れを発生させることができる。これにより、オイル室5からオイル貯留部8に流入するオイルを含む流体を流体返送路9を通じてオイル室5に、より効果的に返送することができる。その結果、ポンプ室4からオイル室5内への追加の圧力水の侵入を抑制するとともに、モータ1へのオイルを含む流体の侵入を抑制することができる。また、ポンプケーシングやオイルケーシング等を取外して、メンテナンス作業を行う必要がない。また、運転を継続するために、予備の水中電動ポンプを保有する必要もない。その結果、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ100の維持管理を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、流体返送路9に配置され、オイル室5から流体が逆流するのを防止する逆流防止部9bをさらに設ける。これにより、水中電動ポンプ100を輸送させたり、横にして保管した場合でもオイル室5からオイル貯留部8へのオイルの逆流を防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、逆流防止部9bに、流体返送路9を封止する球部93を設け、球部93を、オイルよりも小さい密度を有し、流体返送路9中の流体から浮力を受けることにより、流体返送路9の封止を解除するように構成する。これにより、返送するべき流体が流体返送路9にある場合に、球部93が浮力で浮かされるので、流体返送路9の封止を解除することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、逆流防止部9bに、球部93の下流側に配置され、オイル室5に接続される孔部92aを有する筒状部材92を設け、球部93および筒状部材92に、それぞれ、磁性体93bおよび永久磁石を設け、球部93を、浮力よりも弱い磁力で筒状部材92に吸着されることにより、孔部92aを封止するように構成する。これにより、球部93(磁性体93b)と筒状部材92とが磁力により吸着されるので、水中電動ポンプ100を横にして保管した場合や、水中電動ポンプ100に振動が加えられた場合でも、孔部92a(流体返送路9)の封止状態を安定して維持することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、球部93に、樹脂材料により中空の球状形状に形成された外側部93aと、外側部93aの内部に設けられ、浮力よりも弱い磁力で筒状部材92に吸着される磁性体93bとを設ける。これにより、球部93の外側部93aが樹脂材料により形成され、磁性体93bが磁力により筒状部材92に吸着可能な材料により形成されるので、外側部93aに覆われる磁性体93bが流体により錆びることを抑制することができる。また、筒状部材92に対して吸着される磁性体93bが、樹脂材料により形成される外側部93aに覆われるので、磁性体93bと筒状部材92との間に作用する磁力を弱めることができる。また、球部93の外側部93aが中空に形成されるので、球部93の重さに対する浮力を大きくすることができる。また、球部93の外側部93aが球状形状に形成されるので、球部93により封止される孔部92aが円形状である場合には、流体により球部93が回転したとしても孔部92aを隙間なく封止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ポンプ機構部81を、モータ1の回転軸2の外周部に配置する。これにより、オイル貯留部8の流体に対し強力に圧力を加えることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、オイル貯留部8とモータ1との間に配置され、オイル貯留部8が流体により満たされることにより、オイル貯留部8から溢れ出た流体が流れ込むオイル溜まり部1aと、オイル溜まり部1a内の所定液位を検出する流体センサ1bと、流体センサ1bの検出結果に基づいて、モータ1を停止させる旨を報知する報知部10とを設ける。これにより、報知部10により、オイル溜まり部1aまでオイルを含む流体が侵入していることをユーザに容易に認識させることができる。その結果、オイル溜まり部1aへのオイルを含む流体の侵入に対してユーザが迅速に対処することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、オイル貯留部8とモータ1との間に、モータ1への流体の侵入を抑制するシールを設けず、モータ1の回転軸2のベアリング22がオイル貯留部8に連通するように配置する。これにより、ポンプ機構部81および流体返送路9によりモータ1側へのオイルを含む流体の侵入を抑制しながら、シールを設けた場合と比較して、装置構成を簡素化することができる。
[第2実施形態]
次に、図1および図5を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、逆流防止部9bが1つの球部93を含む上記第1実施形態と異なり、逆流防止部209が2つの球部93および293を含む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(水中電動ポンプの構成)
図1に示すように、第2実施形態による水中電動ポンプ200は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、オイル貯留部8と、逆流防止部209を含む流体返送路9とを備えている。
ここで、第2実施形態では、図5に示すように、逆流防止部209は、本体部291と、筒状部材92と、球部93および293とを含んでいる。
本体部291は、内部に球部93を配置する内部空間部91aと、内部空間部91aの上方に配置され、内部に球部293を配置する内部空間部291aと、連通孔部291bとを有している。連通孔部291bは、孔部92aと略同じ直径を有し、内部空間部91aと内部空間部291aとを連通している。
球部293は、連通孔部291bを上流側(上方側)から自重によって封止するように構成されている。また、球部293は、球部93と略同じ外形を有している。また、球部293は、オイルよりも小さい密度を有しており、本体部291の内部空間部91aに流体が溜まることにより、流体から浮力を受けるように構成されている。これにより、球部293は、連通孔部291bの封止を解除するように構成されている。その結果、流体返送路9は、内部空間部291aに溜まった流体を内部空間部91aに流入させるように構成されている。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、モータ1とオイル室5との間に配置されたオイル貯留部8と、上流側のオイル貯留部8と下流側のオイル室5とを連通する流体返送路9と、オイル貯留部8に配置され、オイル貯留部8に侵入した流体を、流体返送路9を通じて返送させるポンプ機構部81とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ200の維持管理を容易に行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、逆流防止部209に球部293を設け、球部93により孔部92aを封止するのに加えて、球部293により連通孔部291bを封止するように構成する。これにより、流体返送路9中の孔部92aおよび連通孔部291bが、それぞれ、球部93および293により封止されるので、流体返送路9を1つの球部で封止する場合と比較して、流体返送路9を通り、下流側のオイル室5から上流側のオイル貯留部8に流体が逆流するのをより確実に抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、図1および図6を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、逆流防止部9bの上方に接続部92cを設けた上記第1実施形態と異なり、逆流防止部309bの側方に接続部392bを設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(水中電動ポンプの構成)
図1に示すように、第3実施形態による水中電動ポンプ300は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、オイル貯留部8と、経路部309aおよび逆流防止部309bを含む流体返送路9とを備えている。
図6に示すように、経路部309aは、水平方向に延びる部分から直線形状に形成されている。
ここで、第3実施形態では、逆流防止部309bは、筒状部材392と、球部393とを含んでいる。なお、筒状部材392と球部393とは、第1実施形態とは異なり、互いに磁力により吸着しないように構成されている。
筒状部材392は、孔部92aと、内部に球部393を配置する内部空間部392aと、経路部309aに接続される接続部392bとを有している。
内部空間部392aは、下流側(下方端部)において、孔部92aに接続されている。接続部392bは、内部空間部392aの上方端部近傍かつ側方に配置されている。球部393は、孔部92aを上流側(上方側)から自重によって封止するように構成されている。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、モータ1とオイル室5との間に配置されたオイル貯留部8と、上流側のオイル貯留部8と下流側のオイル室5とを連通する流体返送路9と、オイル貯留部8に配置され、オイル貯留部8に侵入した流体を、流体返送路9を通じて返送させるポンプ機構部81とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ300の維持管理を容易に行うことができる。
また、第3実施形態では、上記のように、流体返送路9に、上流側のオイル貯留部8と逆流防止部309bとを接続し、水平方向に延びる経路部309aを設ける。これにより、経路部309aが水平方向に延びるので、流体返送路9の上下方向の大きさを小さく構成することができる。その結果、装置全体を小型化することができる。
[第4実施形態]
次に、図1および図7を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、球部93に作用する浮力によって流体返送路9の封止を解除した上記第1実施形態と異なり、蓋部493に作用する圧力によって流体返送路9の封止を解除する例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。また、蓋部493は、特許請求の範囲の「第2弁部材」の一例である。
(水中電動ポンプの構成)
図1に示すように、第4実施形態による水中電動ポンプ400は、モータ1と、回転軸2と、羽根車3と、ポンプ室4と、オイル室5と、摺動部6aおよび6bを有するメカニカルシール6と、環状体7と、オイル貯留部8と、逆流防止部409とを含む流体返送路9とを備えている。
ここで、第4実施形態では、図7に示すように、逆流防止部409は、筒状部材492と、蓋部493と、スプリングにより構成される弾性部材494とを含んでいる。また、筒状部材492は、流体をオイル室5(図1参照)に返送するための孔部92aを下流側(下方側)に有している。
蓋部493は、筒状部材492の内部に配置されている。また、蓋部493は、球状形状に形成されている。また、蓋部493は、弾性部材494を介して筒状部材492に接続され、弾性部材494により孔部92aに向けて常時付勢されている。このため、蓋部493は、筒状部材492に当接されて、孔部92aを封止するように構成されている。また、蓋部493は、流体返送路9(図1参照)の下流側のオイル室5内の圧力が流体返送路9の上流側のオイル貯留部8内の圧力よりも大きくなることにより、弾性部材494を弾性変形されるように構成されている。その結果、蓋部493は、上流側に移動されることにより、流体返送路9(孔部92a)の封止を解除するように構成されている。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記第1実施形態と同様に、モータ1とオイル室5との間に配置されたオイル貯留部8と、上流側のオイル貯留部8と下流側のオイル室5とを連通する流体返送路9と、オイル貯留部8に配置され、オイル貯留部8に侵入した流体を、流体返送路9を通じて返送させるポンプ機構部81とを設ける。これにより、維持管理に多くの労力および費用を必要とせず、水中電動ポンプ400の維持管理を容易に行うことができる。
また、第4実施形態では、上記のように、逆流防止部409に、流体返送路9を封止する蓋部493を設け、蓋部493を、流体返送路9の下流側のオイル室5内の圧力が流体返送路9の上流側のオイル貯留部8内の圧力よりも大きくなることにより、流体返送路9の封止を解除するように構成する。これにより、ポンプ機構部81(水中電動ポンプ400)の運転により、オイル室5内の圧力が昇圧されるので、ポンプ機構部81(水中電動ポンプ400)の運転の有無に合わせて、蓋部493の開閉を容易に行うことができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の第1弁部材の一例である球部(第2実施形態においては下方側の球部)が磁性体を含み、筒状部材が永久磁石を含むように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、球部が筒状部材に吸着できるのであれば、球部および筒状部材が磁性体および永久磁石のいずれを含んでいてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、ポンプ機構部をモータの回転軸の外周部に配置した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ポンプ機構部を回転軸の外周部に対向する位置に配置してもよい。また、本発明では、ポンプ機構部を回転軸の外周部、および、回転軸の外周部に対向する位置にそれぞれ配置してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、回転軸が垂直方向に延びるように配置された縦型の水中電動ポンプに本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。回転軸が水平方向に延びるように配置された横型の水中電動ポンプに本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、オイル室にオイルを持ち上げるためのオイルリフターを設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、オイル室にオイルリフターを設けていなくてもよい。
また、上記1〜第4実施形態では、本発明の報知部をランプにより構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ユーザに対して報知可能であれば、音響発生器など、ランプ以外の報知部であってもよい、また、表示部により、ユーザに対して報知してもよい。また、報知ランプや音響発生器など複数の機器を組み合わせた報知部であってもよい。
また、上記第1実施形態では、水中電動ポンプが、流体を検出するセンサとしてオイル溜まり部に設けられた流体センサを備える例を示したが、本発明では、図8に示す第1実施形態の第1変形例のように、リードスイッチ101をさらに備えていてもよい。リードスイッチ101は、本体部91の上方端部近傍に設けられている。リードスイッチ101は、オイル室5の液位の上昇による球部93の所定量以上の浮き上がりを検出するように構成されている。また、リードスイッチ101は、球部93の所定量以上の浮き上がりを、球部93との間に発生する磁力により検出するように構成されている。そして、水中電動ポンプ(図示せず)は、リードスイッチ101の検出結果に基づいて、モータ(図示せず)を停止させる制御、および、オイル室5が流体で満たされている旨を報知する制御を行うように構成されている。なお、水中電動ポンプは、リードスイッチ101により、球部93の所定量以上の浮き上がりを所定時間以上(たとえば、30秒以上)継続して検出し続けた場合に、モータ1を停止させる制御、および、オイル室5が流体で満たされている旨を報知する制御を行うように構成されていてもよい。また、第1実施形態の第1変形例では、流体の導入孔91cを有する接続部191aは、本体部91の側方に設けられている。また、リードスイッチ101は、特許請求の範囲の「液位センサ」の一例である。
これにより、第1実施形態の第1変形例では、リードスイッチ101の検出結果に基づいて、流体がモータ(図示せず)に到達する前段階において、モータを停止させることができるので、モータへの流体の侵入を防止することができる。また、リードスイッチ101の検出結果に基づいて、オイル室5が流体で満たされている旨を報知することができるので、所定量以上の液位の上昇に対してユーザが迅速に対処することができる。
また、上記第2実施形態では、逆流防止部の本体部の上方端部に流体の導入孔を有する接続部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、第1実施形態の第1変形例と同様に、図9に示す第2実施形態の第1変形例の逆流防止部のように、本体部91の側方に流体の導入孔91cを有する接続部591aを設けてもよい。
また、上記第2実施形態では、下流側の球部の下方側にオイル室に接続される孔部を1つ設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、図10に示す第2実施形態の第2変形例の逆流防止部のように、球部93の左右方向に一対の孔部692aを設けてもよい。
また、上記第4実施形態では、蓋部を球状形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、図11に示す第4実施形態の第1変形例の逆流防止部のように、弾性部材494に接続される蓋部793を板状に形成してもよい。また、図12に示す第4実施形態の第2変形例の逆流防止部のように、蓋部893を板状に形成し、蓋部893自体を弾性変形させる(ダイヤフラムとする)ことにより流体を返送可能なように構成してもよい。また、図13示す第4実施形態の第3変形例の逆流防止部のように、弾性部材494に接続される蓋部993をいかり状形状に形成してもよい。なお、蓋部793、893および993は、共に、特許請求の範囲の「第2弁部材」の一例である。
1 モータ
1a オイル溜まり部
1b 流体センサ
2 回転軸
3 羽根車
4 ポンプ室
5 オイル室
6 メカニカルシール
6a、6b 摺動部
8 オイル貯留部
9 流体返送路
9b、209、309b、409 逆流防止部
10 報知部
22 ベアリング(軸受)
81 ポンプ機構部
92、392 筒状部材
92a 孔部
93 球部(第1弁部材)
93a 外側部
93b 磁性体(内側部)
100、200、300、400 水中電動ポンプ
101 リードスイッチ(液位センサ)
493、793、893、993 蓋部(第2弁部材)

Claims (10)

  1. 固定子および回転子と、前記固定子および前記回転子を配置するモータ室とを含むモータと、
    前記モータにより駆動される羽根車が配置されたポンプ室と、
    摺動部を有するメカニカルシールが設けられ、前記モータと前記ポンプ室との間に配置されたオイル室と、
    前記メカニカルシールの前記摺動部と連通し、前記モータと前記オイル室との間に配置されたオイル貯留部と、
    上流側の前記オイル貯留部と下流側の前記オイル室とを連通する流体返送路と、
    前記オイル貯留部に設けられ、前記オイル貯留部に侵入した流体を、前記流体返送路を通じて前記オイル室に返送するポンプ機構部とを備える、水中電動ポンプ。
  2. 前記流体返送路に設けられ、前記オイル室から流体が逆流するのを防止する逆流防止部をさらに備える、請求項1に記載の水中電動ポンプ。
  3. 前記逆流防止部は、前記流体返送路を封止する第1弁部材を含み、
    前記第1弁部材は、オイルよりも小さい密度を有し、前記流体返送路中の流体から浮力を受けることにより、前記流体返送路の封止を解除するように構成されている、請求項2に記載の水中電動ポンプ。
  4. 前記逆流防止部は、前記第1弁部材の下流側に配置され、前記オイル室に接続される孔部を有する筒状部材をさらに含み、
    前記第1弁部材および前記筒状部材は、一方が永久磁石、他方が磁性体または永久磁石を含み、
    前記第1弁部材は、前記浮力よりも弱い磁力で前記筒状部材に吸着されることにより、前記孔部を封止するように構成されている、請求項3に記載の水中電動ポンプ。
  5. 前記オイル室の液位の上昇による前記第1弁部材の所定量以上の浮き上がりを検出する液位センサをさらに備え、
    前記液位センサの検出結果に基づいて、前記モータを停止させる制御、および、前記オイル室が流体で満たされている旨を報知する制御のうち少なくとも一方を行う、請求項4に記載の水中電動ポンプ。
  6. 前記第1弁部材は、樹脂材料により中空の球状形状に形成された外側部と、前記外側部の内部に設けられ、前記浮力よりも弱い磁力で前記筒状部材に吸着される内側部とを有する、請求項4または5に記載の水中電動ポンプ。
  7. 前記ポンプ機構部は、前記モータの回転軸の外周部、および、前記回転軸の外周部に対向する位置の少なくとも一方に配置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  8. 前記オイル貯留部と前記モータとの間に配置され、前記オイル貯留部が流体により満たされることにより、前記オイル貯留部から溢れ出た流体が流れ込むオイル溜まり部と、
    前記オイル溜まり部内の所定液位を検出する流体センサと、
    前記流体センサの検出結果に基づいて、前記モータを停止させる旨を報知する報知部とをさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
  9. 前記逆流防止部は、前記流体返送路を封止する第2弁部材を含み、
    前記第2弁部材は、前記流体返送路の下流側の前記オイル室内の圧力が前記流体返送路の上流側の前記オイル貯留部内の圧力よりも大きくなることにより、前記流体返送路の封止を解除するように構成されている、請求項2に記載の水中電動ポンプ。
  10. 前記オイル貯留部と前記モータとの間には、前記モータへの流体の侵入を抑制するシールが設けられてはおらず、前記モータの回転軸の軸受が前記オイル貯留部に連通するように配置されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
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