JP6598298B2 - 泡吐出器 - Google Patents
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Description
また起泡部が上記ノズルの吐出口と連通しているので、起泡部に内容物が乾燥・固化して付着するおそれがあった。
また起泡部と隣接するサックバック用流路に関しても、内容物の固化により塞がる可能性があった。
液用シリンダ部14内を摺動可能な液用ピストン22から起立した中空のステム24の上部に押下げヘッド40を付設するとともに、空気用シリンダ部12内を摺動可能な空気用ピストン32を上記ステム24に連係して設け、上方へ付勢してなる作動部材20と、
を具備し、
空気用シリンダ部12からの排気路Gを上記ステム24の一部に設けた合流部Rに連続させるとともにこの合流部Rの下流側のステム部分内に起泡部36を設けた泡吐出器において、
起泡部36と押下げヘッド40の吐出口52との間に、作動部材20の押し下げにより下方へ弾性圧搾可能な押圧部Dを有し、押圧部Dの容積変化により負圧を発生させるサックバック機構Bを設け、
かつ上記サックバック機構Bと起泡部36との間の流路部分に、常時は閉鎖されており、上記押圧部Dを下方へ弾性圧搾したときに開くシール弁Sを設けており、
上記シール弁Sは、上記押圧部Dから垂下した押下げ棒80の下端部により、押圧部Dの圧搾時に、ステム24内に配置したスリット弁体72を強制的に拡開させることで開弁するように構成した。
また本手段では、図1に示すように、サックバック機構Bと起泡部36との間の流路部分に押圧部Dと連動して開弁するシール弁Sを設けることを提案している。このシール弁Sは、常時は閉じているので、起泡部36が乾燥により固化することを防止する。
上記押下げヘッド40の頂部45に垂直方向に開通するジョイント口60を開口するとともに、このジョイント口60の口縁に弾性隆起部76の外端部を連結することで上記押圧部Dを形成するとともに、上記弾性隆起部76と上記押下げ棒80とを一体成形した。
押下げヘッド40は、その底壁部44と頂部45とを補強板部54で連結している。
上記押下げヘッド40の頂部を覆うカバー62を昇降可能に取り付け、このカバー62を介して、上記押圧部Dを押し下げ可能に形成してなることを構成した。
また上記サックバック機構Bと起泡部36との間の流路部分に、常時は閉鎖されており、上記押圧部Dを下方へ弾性圧搾したときに開くシール弁Sを設けたから、作動部材20を押し下げ操作したときのみ液体通路が開放され、起泡部36の乾燥による固化を防止できる。
また第1の手段に係る発明によれば、押圧部Dから垂下した押下げ棒80の下端部により、押圧部Dの圧搾時に、ステム24内に配置したスリット弁体72を強制的に拡開させるから、簡単な構成でありながら、確実にシール弁Sの開閉が可能である。
第2の手段に係る発明によれば、サックバック機構の一部である弾性隆起部76とシール弁Sの構成要素である押下げ棒80とを一体成形したから、部品数を低減できる。
第3の手段に係る発明によれば、押下げヘッド40の底壁部44と上記ジョイント口60の周囲の頂壁部分と補強板部54で連結したから、押下げ操作時の押下げヘッド40の変形を防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、上記押下げヘッド40の頂部を覆うカバー62を昇降可能に取り付け、このカバー62を介して、上記押圧部Dを押し下げ可能に形成したから、押圧部Dを安定して押し下げることができる。
なお、本明細書ではノズルの突出方向を「前」と、突出方向と反対側を「後」と、前後方向と直交する方向を「右」・「左」というものとする。ノズル50の前端部(先端部)には吐出口52を開口している。
補強板部54の向きは、好適な図示例では、ヘッド本体42内の泡の流れを妨げないように、図2に点線で示すように、ノズル50の突出方向(前方)に平行に配置している。
また補強板部54の配置は、好適な図示例では、ノズル50形成箇所付近に、ノズル孔の上端側の頂部分とノズル孔の下端側と底壁部分とを連結するように設定している。ノズルを形成した箇所は、それ以外の箇所に比べて負荷がかかりやすく(カバー頂壁64のノズル部分とノズル側のヘッド部分を一緒に押圧することが多い為)強度的に弱いからである。
しかしながら、これら補強板部の向き・位置は適宜変更できるものとする。また補強板部の数も自由に設定することができ、好適な一例として押下げ棒の両側(例えばノズルに近い側と遠い側)の対照位置に一対の補強板部を設けてもよい。
なお、シール部材の構造は、適宜変更することができる。例えば上述のスリット弁体72に代えて、中央部に弁孔を有する横板を設け、この横板の下面側で複数の弾性片で支承された閉塞部で弁孔を密閉させるととともに、その閉塞部を押下げ棒で押し下げて弁孔を開口するように構成することができる。
上記押下げを解放すると、弾性隆起部76が弾性復元することでヘッド本体42内が負圧化され、ノズル50から液体が吸い戻される。これにより、ノズルからの液漏れが防止される。また弾性隆起部76の弾性復元に押下げ棒80が上昇し、スリット弁体72が再び閉じる。
10…シリンダ部材 12…空気用シリンダ部 12a…鍔部
14…液用シリンダ部 18…パイプ嵌合筒部
19…吸い上げパイプ 19a…吸上げ口
20…作動部材 22…液用ピストン 24…ステム 24a…鍔状弁座部
32…空気用ピストン 32a…筒体 32b…隔壁
34…接続筒部 34a…小径筒部 34b…大径筒部 36…起泡部
40…押下げヘッド 42…ヘッド本体
43…連結筒部 43a…延長壁部
44…底壁部 45…頂部 46…周壁部 46a…上端部
48…垂下筒部 49…嵌合リング
50…ノズル 52…吐出口 54…補強板部 56…外向きフランジ状頂壁部
58…外周壁部 60…ジョイント口
62…カバー 64…カバー頂壁
64a…ヘッド本体対応部分 64b…ノズル対応部分
66…摺動周壁
68…シール部材 70…支持筒部 72…スリット弁体 72a…スリット
74…押下げ部材
76…弾性隆起部 76a…中心隆起部 76b…環状の外周隆起部
78…嵌着部 80…押下げ棒
B…サックバック機構 D…押圧部
G…排気路 G1…第1連通溝 G2…第2連通溝 p…ポペット弁体
R…合流部(合流部) r…リブ S…シール弁
V1L…第1液体逆止弁 V2L…第2液体吐出弁 V1A…第1空気逆止弁
V2A…第2空気逆止弁
100…容器体 102…口頸部
Claims (4)
- 容器体側からの吸上げ口(19a)と連続する液用シリンダ部(14)及び空気用シリンダ部(12)を有するシリンダ部材(10)と、
液用シリンダ部(14)内を摺動可能な液用ピストン(22)から起立した中空のステム(24)の上部に押下げヘッド(40)を付設するとともに、空気用シリンダ部(12)内を摺動可能な空気用ピストン(32)を上記ステム(24)に連係して設け、上方へ付勢してなる作動部材(20)と、
を具備し、
空気用シリンダ部(12)からの排気路(G)を上記ステム(24)の一部に設けた合流部(R)に連続させるとともにこの合流部(R)の下流側のステム部分内に起泡部(36)を設けた泡吐出器において、
起泡部(36)と押下げヘッド(40)の吐出口(52)との間に、作動部材(20)の押し下げにより下方へ弾性圧搾可能な押圧部(D)を有し、押圧部(D)の容積変化により負圧を発生させるサックバック機構(B)を設け、
かつ上記サックバック機構(B)と起泡部(36)との間の流路部分に、常時は閉鎖されており、上記押圧部(D)を下方へ弾性圧搾したときに開くシール弁(S)を設けており、
上記シール弁(S)は、上記押圧部(D)から垂下した押下げ棒(80)の下端部により、押圧部(D)の圧搾時に、ステム(24)内に配置したスリット弁体(72)を強制的に拡開させることで開弁するように構成したことを特徴とする、泡吐出器。 - 上記押下げヘッド(40)の頂部(45)に垂直方向に開通するジョイント口(60)を開口するとともに、このジョイント口(60)の口縁に弾性隆起部(76)の外端部を連結することで上記押圧部(D)を形成するとともに、上記弾性隆起部(76)と上記押下げ棒(80)とを一体成形したことを特徴とする、請求項1に記載の泡吐出器。
- 押下げヘッド(40)は、その底壁部(44)と頂部(45)とを補強板部(54)で連結していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の泡吐出器。
- 上記押下げヘッド(40)の頂部を覆うカバー(62)を昇降可能に取り付け、このカバー(62)を介して、上記押圧部(D)を押し下げ可能に形成してなることを構成したことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに記載の泡吐出器。
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Country Status (1)
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- 2015-09-30 JP JP2015195239A patent/JP6598298B2/ja active Active
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