JP6351038B2 - 吐出兼用噴出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出兼用噴出容器に関する。
噴出容器として、容器体の口頸部よりシリンダを垂設するとともに、シリンダ内へ作動部材の下半部を昇降可能に挿入し、作動部材の昇降により容器体内の液体を、第1逆止弁を介してシリンダ内部へ吸い上げ、かつ、シリンダ内部から第2逆止弁を介して作動部材の噴出ヘッドより噴出するように構成したものが知られている(特許文献1)。
特開2000−142766
近年、内容物の種類や用い方によっては、内容液をスプレーして対象物に均一に霧をかける場合と、少量の内容物を直接吐出する場合とを両立させることが要望されることがある。具体的には、内容物が調味料である場合には、サラダ等にはスプレーして薄くかける場合と、少量を直接と吐出させる(例えば小皿にたらす)場合とが必要になることがある。
特許文献のものはポンプ操作により液体をスプレーする用い方には適しているが、内容物をたらす用い方には適していない。よって別に内容物をたらすタイプの容器を用意しなければならず、不便であった。
本発明の目的は、内容物を対象物に対して噴出させることと、内容物をたらすように少量吐出することとの双方に適した容器を提供することである。
第1の手段は、
胴部4から口頸部6を起立する容器体2と、
上記口頸部の上端開口と連通する連通口14aを頂壁部14に有し、かつ上記口頸部6の外面に嵌合されたキャップ状の固定部10と、
この固定部10に上下動可能に取り付けた支持手段Sを介して、上記容器体2内へシリンダ56を垂下するとともに、このシリンダ56内へ下半部を挿入した作動部材60を設け、上記シリンダ56に対する上記作動部材60の昇降により、上記容器体2内から液体を吸込み、上記作動部材60の噴出ヘッド68の周面に形成した噴出孔Aから噴出可能なポンプ機能を有する可動部30と、
を具備し、
上記固定部10に対して上記可動部30が上昇することでこれら固定部10と可動部30との間を経由して吐出孔Bへ至る吐出流路Lが開通するように構成した吐出兼噴出容器において、
上記固定部10は、上記頂壁部14の外周部から垂下する周壁部16を有し、
上記支持手段Sは、上記シリンダ56を支持する第1支持部材32を含み、
この第1支持部材32は、上記周壁部16の外面に昇降可能に嵌合した連結筒部34を有し、この連結筒部34の上部から内方へ延設する閉塞壁部38で上記頂壁部14の上面を液密にシールするとともに、上記閉塞壁部38の内周側に上記シリンダ56の上部を係止させており、
上記吐出流路Lは、上記第1支持部材32と上記固定部10とによって構成され、かつ上記周壁部16に対して上記連結筒部34を上昇させることで、上記頂壁部14と上記閉塞壁部38との間に上記吐出流路Lが開通するように形成した。
本手段は、図2及び図5に示すように、ポンプによる噴出機構と別に、液体を吐出するための吐出流路Lを設けることを提案する。この吐出流路Lは、容器の口頸部に装着した固定部10に対して、上記噴出機構を含む可動部30が昇降することで開閉される。
本明細書において、「噴出」とは液体を霧状に噴霧(スプレー)することを含むものとする。また「吐出」とは液体をたらすように少量吐出することを含むものとする。
また本手段は、可動部30が、シリンダ56を支持する第1支持部材32を含み、第1支持部材32が有する閉塞壁部38で固定部10の頂壁部14を液密にシールし、図5に示す如く固定部10に対して可動部30が上昇することで、閉塞壁部38と頂壁部14との間に吐出流路Lが形成される仕組みを提案している。シリンダ56を支持する部材が吐出流路Lを形成する部材を兼ねるので、構成が簡易となる。また固定部10に対して可動部30を上昇させないと吐出流路Lが開通しないので、吐出流路Lからの不意の液体流出を防止できる。
の手段は、第の手段を有し、かつ
上記第1支持部材32は、上記閉塞壁部38の内周部から起立する支持筒部46を有しており、
上記支持手段Sは、上記第1支持部材32の他に第2支持部材48を含み、
この第2支持部材48は、上記支持筒部46の外面に嵌合させた嵌合筒部50を有し、この嵌合筒部50の上部から、内向きフランジ状板部52を介して、上記作動部材60の上部に液密に摺接する案内筒部54を起立しており、
かつ上記内向きフランジ状板部52と上記支持筒部46とで、上記シリンダ56の上部に付設した鍔部56aを挟持させた。
本手段では、図2に示す如く、第1支持部材32と第2支持部材48とでシリンダ56の鍔部56aを挟持し、確実に支持することを提案する。
の手段は、第の手段又は第の手段を有し、かつ
上記閉塞壁部38の周方向の一部から、上記噴出ヘッド68の高さまで上記吐出流路Lを延長し、この吐出流路Lの上端部に上記吐出孔Bを開口した。
本手段は、例えば図5に示すように、吐出流路Lを、固定部10の頂壁部14と閉塞壁部38との間から、噴出ヘッド68の高さまで延出し、その上端部に吐出孔Bを開口することを提案する。吐出孔Bの位置が高いので、液体を吐出したい場所に対して吐出孔Bの位置関係を把握し易く、吐出操作が容易となる。
の手段は、第の手段を有し、かつ
上記可動部30は、上記作動部材60の上半部外面を囲む筒状カバー80を具備しており、
この筒状カバー80は、上記嵌合筒部50の外面に下部を回転可能に嵌合させて上記作動部材60の上記噴出ヘッド68の高さまで起立する内筒部80aを設けるとともに、この内筒部80aの上端からリング状頂壁部80bを介して上記内筒部80aより短い外筒部80cを垂下し、
上記噴出孔Aと上記吐出孔Bとを周方向の異なる位置に形成するとともに、
上記筒状カバー 80の周方向の一か所に当該筒状カバー80の上部を貫通する窓部82を形成し、上記噴出孔Aが上記窓部82と一致しているとともに上記吐出孔Bが上記外筒部80cで閉塞されている噴出孔開放状態と、上記窓部82が上記内筒部80aの上部で閉塞されているとともに上記吐出孔Bが上記窓部82に一致している吐出孔開放状態との間で、上記筒状カバー80を回転させることが可能に構成した。
本手段は、筒状カバー80の回転操作により、噴出孔A及び吐出孔Bの一方を選択的に開放し、他方を閉鎖する構成を提案している。これにより、例えば液体の吐出作業中に間違って噴出ヘッドを押してしまい、液体を噴出して周囲を汚すなどの不都合を防止できる。
の手段は、第の手段を有し、かつ
上記筒状カバー80と上記第1支持部材32との間には、上記筒状カバー80から上記第1支持部材32へ順逆両方向への回転力を伝える回転力伝達手段Rを設けており、
上記第1支持部材32は順方向への回転により上昇するとともに、逆方向への回転により下降するように形成されており、
上記回転力伝達手段Rは、
上記噴出孔開放状態から吐出孔開放状態に至るまでは、上記筒状カバー80が単独で順方向へ回転するとともに、吐出孔開放状態に至った後にさらに上記筒状カバー80を同じ順方向へ回転させると、上記第1支持部材32が上記筒状カバー80に追従して順方向へ回転し、かつ 上記吐出孔開放状態から噴出孔開放状態に至るまでは、上記筒状カバー80が単独で逆方向へ回転するとともに、噴出孔開放状態に至った後にさらに上記筒状カバー80を同じ逆方向へ回転させると、上記第1支持部材32が上記筒状カバー80に追従して逆方向へ回転するように構成した。
本手段では、固定部10と可動部30との間に、筒状カバー80を回転させることにより、筒状カバー80に追従して第1支持部材32が回転するように構成した回転力伝達手段Rを提案している。但し、噴出孔開放状態から吐出孔開放状態へ至るまで、及び、吐出孔開放状態から噴出孔開放状態に至るまでは、筒状カバーのみが回転する。この仕組みは、例えば図6に示すように、第1支持部材32側の2つの受部43,44と、これら両受部の間で動く筒状カバー80側の一つの原動リブ81とで構成できる。
の手段は、第1の手段から第5の手段のいずれを有し、かつ
上記固定部10と上記可動部30との対応箇所に、上下方向に相互に離間させて第1抜け止め突条17及び第2抜け止め突条35を設け、これら両抜け止め突条の離間距離の範囲で上記可動部30が上記固定部10に対して昇降できるように形成した。
本手段では、図2に示すように固定部10側の第1抜け止め突条17と可動部30側の第2抜け止め突条35とを上下方向に離して配置することを提案する。これにより、可動部30が予め定めた範囲を超えて上昇し脱落することを防止できる。
第1の手段に係る発明によれば、可動部30が有する噴出孔Aと別に、固定部10に対して可動部30が上昇することで、固定部10と可動部30との間を経由して吐出孔Bへ至る吐出流路Lを設けたため、ポンプ操作による噴出孔Aからの内容物の噴出と、可動部30を上昇させる操作による内容物の吐出とを容易に選択できる。
またの手段に係る発明によれば、第1支持部材32は、固定部10の頂壁部をシールする閉塞壁部38を有し、固定部10の周壁部16に対して連結筒部34を上昇させることで、頂壁部14と閉塞壁部38との間に吐出流路Lを開通するようにしたから、上記連結筒部34を上昇させない限り、吐出流路Lから不意に液体が流出することがない。
の手段に係る発明によれば、第2支持部材48の内向きフランジ状板部52と口頸部6とで、シリンダ56の上部に付設した鍔部56aを挟持させたからシリンダ56をより確実に保持できる。
の手段に係る発明によれば、固定部10の頂壁部14の上面を液密にシールする閉塞壁部38から噴出ヘッド68の高さまで吐出流路Lを延長するから、吐出孔Bを高い場所に位置させることができ、使い勝手がよい。
の手段に係る発明によれば、噴出モードで吐出孔Bが閉じており、かつ吐出モードで噴出孔Aが閉じているので、吐出孔B及び噴出孔Aのうち意図する箇所以外の場所から内容物が出ることがない。
の手段に係る発明によれば、筒状カバー80を摘まんで回転させるだけで、噴出モードと吐出モードとを簡単に切り替えることができるので、使い勝手がよい。
の手段に係る発明によれば、固定部10及び可動部30に対して第1抜け止め突条17及び第2抜け止め突条35を設けたから、動作モードを切り替えるときに不意に可動部30が固定部10から外れることを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る吐出兼用噴出容器の平面図である。 図1の噴出容器のII−II方向の縦断面図である。 図1の噴出容器のIII−III方向の縦断面図である。 図1の噴出容器の吐出モードでの平面図である。 図1の噴出容器のV−V方向の縦断面図である。 図1の噴出容器の筒状カバーを切り欠いて示す平面図である。 図1の噴出容器による吐出作業の説明図である。
図1から図7は、本発明の第1実施形態に係る吐出兼用噴出容器を示している。この吐出兼用噴出容器は、容器体2と、固定部10と、可動部30とで構成されている。
容器体2は、胴部4から肩部を介して口頸部6を起立している。胴部4は弾性圧縮可能なものとすることができる。
固定部10は、上記口頸部6の外面に嵌合させた装着筒部12を有し、この装着筒部12の上端部を、好ましくは平坦でかつリング状の頂壁部14の幅方向中間に連結し、この頂壁部14の内周部から係合筒部15を、また頂壁部14の外周部から周壁部16をそれぞれ垂下している。係合筒部15は、上記口頸部6の上端部内面に液密に嵌合させている。係合筒部15の筒孔は連通口14aとして容器体の内部に連続している。これらの構造は適宜変更することができる。例えば上記周壁部16は後述の連結筒部34と連結させるためのものであるが、周壁部16と装着筒部12とを別々に設ける代わりに、容器体の口頸部に嵌合させた周壁部の外面に連結筒部を嵌合させる構造としても構わない。図示例では、上記周壁部16の上部外面に第1抜け止め突条17を周設している。
可動部30は、図2に示すように、第1支持部材32と、第2支持部材48と、シリンダ56と、ロッド部材58と、作動部材60と、筒状カバー80とで構成している。
上記第1支持部材32は、上記周壁部16の外面に昇降可能に嵌合(図示例では螺合)させた連結筒部34を有し、この連結筒部34の上部から内方へ閉塞壁部38を延設している。この閉塞壁部38の内周部からは、後述のシリンダ56の鍔部を係止するための支持筒部46を起立している。また連結筒部34の内面に、上記第1抜け止め突条17と係合可能な第2抜け止め突条35を周設している。図示例では、連結筒部34の下半部内面に外周壁16と螺合可能なネジ部を形成するとともに、ネジ部の上側に位置させて、第2抜け止め突条35を設けている。上記これら第1抜け止め突条17及び第2抜け止め突条35は、固定部10に対して可動部30が所要距離だけ上昇した後に相互に係合し、可動部30の上方抜け出しを防止するように形成する。
なお、本明細書では、便宜的に、図1の下側に現れる向きを前方、同図の上側に現れる向きを後方、同図の左右両側に現れる向きを左右方向と呼ぶものとする。
上記閉塞壁部38は、上記連結筒部34を周壁部16へ嵌合させた状態において、図2に示す如く、上記固定部10の頂壁部14上面に液密に当接してシールする機能を有する。周壁部16に対して連結筒部34を図5に示すように上昇させると、頂壁部14と閉塞壁部38との間に吐出流路Lが形成される。上記連結筒部34を上昇させるためには、後述の筒状カバー80を回転させればよいが、その仕組みについては後で説明する。本実施形態では、閉塞壁部38の内周部を頂壁部14に液密に当接するとともに、閉塞壁部38の外周部において、図3に示すような隆起部40を、上方から見て円環形状(或いは円弧形状)となるように隆起させ、この隆起部の周方向の一部から起立して側外方へ屈曲する屈曲流路42を形成し、この吐出流路Lの先端に吐出孔Bを開口している。図示例では、吐出流路Lを、図1に点線で表すように周方向に長く形成しているが、その構造は適宜変更することができる。なお、図6に示す通り、隆起部40の適所(図示例では隆起部40の上部外面には、相互に周方向に離間させた第1受部43及び第2受部44を付設する。これら第1受部43及び第2受部44は、筒状カバーの回転力を受け取って第1支持部材32を回転させる機能を有するもので、その機能を発揮するのであればどのような構造でも構わない。図示例では、簡単のためにリブ状に描いているが、例えば段差部であってもよく、上述の屈曲流路42を形成する流路機構の一部(側面など)であっても構わない。
また好適な図示例では、隆起部40の前側を残りの隆起部分より低く隆起させて、後述の噴出孔Aを露出させるための開口部40aを形成している。
上記第2支持部材48は、図3に示す如く、上記支持筒部46の外面に嵌合した嵌合筒部50を有する。この嵌合筒部の上端部からは、内向きフランジ状板部52を内方突出しており、内向きフランジ状板部52と頂壁部14との間に後述のシリンダ56の鍔部を挟持することが可能に構成している。第1支持部材32と第2支持部材48とで、シリンダ56を支持する支持手段Sを形成している。好適な図示例では、支持筒部46の外面と嵌合筒部50の内面とに相互に係合する抜け止め用突条をそれぞれ形成している。また上記内向きフランジ状板部52の内周部からは、案内筒部54を起立している。
上記シリンダ56は、シリンダ周壁の上端部に鍔部56aを有し、鍔部56aをパッキンPとともに内向きフランジ状板部52と上記支持筒部46との間に挟持させて、容器体2内に垂下している。シリンダ周壁の下部は下端小径のテーパ状部56bに形成されており、テーパ状部56bから取付筒部56cを垂下している。この取付筒部には、吸上げパイプの上部を取り付けている。シリンダ56の下部内にはボール弁が挿入されており、このボール弁とテーパ状部56bとで第1逆止弁V1を形成している。もっとも第1逆止弁V1の構造は適宜変更することができる。またシリンダ周壁には、図3に示すように、後述の筒状部材66の下端より下方に位置する上側通気孔h1と、後述の小径ピストン62aより上方に位置する下側通気孔h2とを設けている。
上記ロッド部材58は、上記シリンダ56内の挿入されている。ロッド部材58の下端部には複数の係止リブ58aが放射状に付設されており、これら係止リブをシリンダ56の下部内面に当接することでロッド部材58の起立状態を維持している。またロッド部材58の上部を小径部58bに形成している。
上記作動部材60は、図3に示す如く、プランジャ62と、筒状部材66と、噴出ヘッド68とで構成している。
上記プランジャ62は、下半部を下端開口の筒形状とした、縦長棒状の部材である。その筒壁の下端部は、上記シリンダ56の内面を摺動可能な環状の小径ピストン62aに形成されている。またその筒壁の筒穴62bには、上記ロッド部材58の上部が挿入されている。また筒穴62bの上部からプランジャ62の外面へ連通する連通孔62cを開通している。プランジャ62の下端とロッド部材58の係止リブ58aとの間にはコイルスプリングTを介装している。
上記筒状部材66は、上記プランジャ62の上部に嵌合されている。筒状部材66の上部には、小径ピストン62aより径の大きい大径ピストン66aが形成されており、また筒状部材66の下端部は上記シリンダ56の上部に嵌合されている。筒状部材66の上半部内面とプランジャ62の上半部外面との間には、上記連通孔62cと連続してプランジャ62上方へ連絡する液体流路が形成されている。
上記噴出ヘッド68は、ヘッド頂壁68aの中央部裏面から取付筒部68bを、またヘッド頂壁68aの外周部からヘッド周壁68cをそれぞれ垂下しており、上記取付筒部68bと筒状部材66とを接続する筒状ジョイント70を有する。
上記筒状ジョイント70は、取付筒部68b内に嵌合させた小径の差止筒部70aの下端から、鍔状の拡径部を介して、大径シリンダ部70bを垂下している。大径シリンダ部内には、大径ピストン66aが嵌合されている。また大径シリンダ部の外面は案内筒部54の内面に昇降可能かつ抜け出し不能に嵌合させている。上記差止筒部70aの下端とプランジャ62の上端とで第2逆止弁V2が形成されている。
上記ヘッド周壁68cには、前方に開口する噴出孔Aを形成する。この噴出孔Aは、上記取付筒部68bの内部へ連通させる。噴出孔Aは、本実施形態では、液体を霧としてスプレーするものとしている。
上記筒状カバー80は、作動部材60の周囲に回転可能に組み込まれ、その回転位置により、噴出孔A及び吐出孔Bの一方を覆うとともに、他方を開放する機能を有する。筒状カバー80は、内筒部80aと内筒部より短い外筒部80cとの上端をリング状頂壁部80bで連結してなる。上記内筒部80aは作動部材60の上半部を囲んでおり、内筒部80aの下部は、嵌合筒部50の外面に嵌合させている。外筒部80cは、図2の状態で、吐出孔Bを閉鎖可能に形成する。
上記筒状カバー80には、筒状カバー80を水平方向に貫く窓部82を形成している。本実施形態では、筒状カバー80の前後両側にそれぞれ窓部を設けているが、一方の窓部を省略しても構わない。以下、前側の窓部82を例にとって説明すると、この窓部82は、図3に示す第1口部82a及び第2口部82bで形成されている。第1口部82aは、内筒部80aの上部を、縁部83を除いて切り欠いてなり、また第2口部82bは、外筒部80cからリング状頂壁部14に亘って切り欠いてなる。
上記筒状カバー80の適所(図示例ではリング状頂壁部80bと外筒部80cとの隅部)には、原動リブ81を付設する。原動リブ81は、第1支持部材32の第1受部42と第2受部43の間に位置している。これら原動リブ81と第1受部43と第2受部44とは、回転力伝達手段Rを構成している。なお、これら原動リブ81と第1受部43と第2受部44の位置や形状は適宜変更することができる。図示例では、例えば凹凸(或いは凸同士)の係合手段を用いてもよく、或いは摩擦面同士で回転力を伝達するものであってもよい。
図6は、これらリブの位置関係を示すために、図1の筒状カバー80を切り欠いたものである。噴出孔開放状態では、原動リブ81は第2受部44に接近している。噴出孔開放状態から吐出孔開放状態にするために筒状カバー80を反時計回りに回転させると、原動リブ81は、図4に点線で示すように第1受部43に接する位置まで移動する。図1から図4までは筒状カバー80が単独で回転する。さらに同じ方向へ筒状カバー80を同じ方向へ回転させると、原動リブ81が第1受部43を押圧するので、第1支持部材32が筒状カバー80とともに回転する。これにより第1支持部材32の連結筒部34は周壁部16に対して螺上昇する。これにより図5に示すように吐出流路Lが開通するので、吐出作業を行うことができる。次に筒状カバー80を時計回りに回転させると、原動リブ81が第2受部44に接するまでは筒状カバー80が単独で回転する。その後も筒状カバー80を同じ方向に回転させると、筒状カバー80とともに第1支持部材32が回転し、螺下降する。これにより、図1の状態に戻る。
上記構成において、図2の状態では、吐出流路Lは固定部10の頂壁部14と可動部30の閉塞壁部38との当接により閉じている。
図2の状態から作動部材60の噴出ヘッド68を押し下げると、作動部材60が下降する。このとき、シリンダ56の内部と大径シリンダ部70bの内部が高圧化し、小径ピストン62aと大径ピストン66aとの径の差により、第2逆止弁V2が開いて、シリンダ56内の液体が第2逆止弁V2を通って噴出ヘッド68に入り、噴出孔Aから液体が霧状にスプレーされる。この操作により、たとえば料理全体に均一に内容物である調味料をかけることができる。
また図2の状態から、筒状カバー80を回転させて、窓部82を噴出孔Aの位置から吐出孔Bの位置へ移動させる。次に固定部10の周壁部16に対して可動部30の連結筒部34を螺上昇させると、吐出流路Lが開通するので、容器全体を吐出孔B側へ傾け、内容液を取り出すとよい。
2…容器体 4…胴部 6…口頸部
10…固定部 12…装着筒部
14…頂壁部 14a…連通口 15…係合筒部
16…周壁部 17…第1抜け止め突条
30…可動部 32…第1支持部材 34…連結筒部
35…第2抜け止め突条
38…閉塞壁部 40…隆起部 40a…開口部 42…屈曲流路
43…第1受部 44…第2受部
46…支持筒部
48…第2支持部材 50…嵌合筒部 52…内向きフランジ状板部
54…案内筒部
56…シリンダ 56a…鍔部 56b…テーパ状部 56c…取付筒部
58…ロッド部材 58a…係止リブ 58b…小径部
60…作動部材
62…プランジャ 62a…小径ピストン
62b…筒穴 62c…連通孔 66…筒状部材 66a…大径ピストン
68…噴出ヘッド 68a…ヘッド頂壁 68b…取付筒部 68c…ヘッド周壁
70…筒状ジョイント 70a…差込筒部 70b…大径シリンダ部
80…筒状カバー 80a…内筒部 80b…リング状頂壁部 80c…外筒部
81…原動リブ
82…窓部 82a…第1口部 82b…第2口部 83…縁部
A…噴出孔 B…吐出孔 h1…上側通気孔 h2…下側通気孔
L…吐出流路 P…パッキン R…回転力伝達手段
S…支持手段 T…コイルスプリング
V1…第1逆止弁 V2…第2逆止弁

Claims (6)

  1. 胴部(4)から口頸部(6)を起立する容器体(2)と、
    上記口頸部の上端開口と連通する連通口(14a)を頂壁部(14)に有し、かつ上記口頸部(6)の外面に嵌合されたキャップ状の固定部(10)と、
    この固定部(10)に上下動可能に取り付けた支持手段(S)を介して、上記容器体(2)内へシリンダ(56)を垂下するとともに、このシリンダ(56)内へ下半部を挿入した作動部材(60)を設け、上記シリンダ(56)に対する上記作動部材(60)の昇降により、上記容器体(2)内から液体を吸込み、上記作動部材(60)の噴出ヘッド(68)の周面に形成した噴出孔(A)から噴出可能なポンプ機能を有する可動部(30)と、
    を具備し、
    上記固定部(10)に対して上記可動部(30)が上昇することでこれら固定部(10)と可動部(30)との間を経由して吐出孔(B)へ至る吐出流路(L)が開通するように構成した吐出兼噴出容器において、
    上記固定部(10)は、上記頂壁部(14)の外周部から垂下する周壁部(16)を有し、
    上記支持手段(S)は、上記シリンダ(56)を支持する第1支持部材(32)を含み、
    この第1支持部材(32)は、上記周壁部(16)の外面に昇降可能に嵌合した連結筒部(34)を有し、この連結筒部(34)の上部から内方へ延設する閉塞壁部(38)で上記頂壁部(14)の上面を液密にシールするとともに、上記閉塞壁部(38)の内周側に上記シリンダ(56)の上部を係止させており、
    上記吐出流路(L)は、上記第1支持部材(32)と上記固定部(10)とによって構成され、かつ上記周壁部(16)に対して上記連結筒部(34)を上昇させることで、上記頂壁部(14)と上記閉塞壁部(38)との間に上記吐出流路(L)が開通するように形成した吐出兼噴出容器。
  2. 上記第1支持部材(32)は、上記閉塞壁部(38)の内周部から起立する支持筒部(46)を有しており、
    上記支持手段(S)は、上記第1支持部材(32)の他に第2支持部材(48)を含み、
    この第2支持部材(48)は、上記支持筒部(46)の外面に嵌合させた嵌合筒部(50)を有し、この嵌合筒部(50)の上部から、内向きフランジ状板部(52)を介して、上記作動部材(60)の上部に液密に摺接する案内筒部(54)を起立しており、
    かつ上記内向きフランジ状板部(52)と上記支持筒部(46)とで、上記シリンダ(56)の上部に付設した鍔部(56a)を挟持させたことを特徴とする、請求項記載の吐出兼用噴出容器。
  3. 上記閉塞壁部(38)の周方向の一部から、上記噴出ヘッド(68)の高さまで上記吐出流路(L)を延長し、この吐出流路(L)の上端部に上記吐出孔(B)を開口したことを特徴とする、請求項又は請求項記載の吐出兼用噴出容器。
  4. 上記可動部(30)は、上記作動部材(60)の上半部外面を囲む筒状カバー(80)を具備しており、
    この筒状カバー(80)は、上記嵌合筒部(50)の外面に下部を回転可能に嵌合させて上記作動部材(60)の上記噴出ヘッド(68)の高さまで起立する内筒部(80a)を設けるとともに、この内筒部(80a)の上端からリング状頂壁部(80b)を介して上記内筒部(80a)より短い外筒部(80c)を垂下し、
    上記噴出孔(A)と上記吐出孔(B)とを周方向の異なる位置に形成するとともに、
    上記筒状カバー(80)の周方向の一か所に当該筒状カバー(80)の上部を貫通する窓部(82)を形成し、上記噴出孔(A)が上記窓部(82)と一致しているとともに上記吐出孔(B)が上記外筒部(80c)で閉塞されている噴出孔開放状態と、上記窓部(82)が上記内筒部(80a)の上部で閉塞されているとともに上記吐出孔(B)が上記窓部(82)に一致している吐出孔開放状態との間で、上記筒状カバー(80)を回転させることが可能に構成したことを特徴とする、請求項記載の吐出兼噴出容器。
  5. 上記筒状カバー(80)と上記第1支持部材(32)との間には、上記筒状カバー(80)から上記第1支持部材(32)へ順逆両方向への回転力を伝える回転力伝達手段(R)を設けており、
    上記第1支持部材(32)は順方向への回転により上昇するとともに、逆方向への回転により下降するように形成されており、
    上記回転力伝達手段(R)は、
    上記噴出孔開放状態から吐出孔開放状態に至るまでは、上記筒状カバー(80)が単独で順方向へ回転するとともに、吐出孔開放状態に至った後にさらに上記筒状カバー(80)を同じ順方向へ回転させると、上記第1支持部材(32)が上記筒状カバー(80)に追従して順方向へ回転し、かつ 上記吐出孔開放状態から噴出孔開放状態に至るまでは、上記筒状カバー(80)が単独で逆方向へ回転するとともに、噴出孔開放状態に至った後にさらに上記筒状カバー(80)を同じ逆方向へ回転させると、上記第1支持部材(32)が上記筒状カバー(80)に追従して逆方向へ回転するように構成したことを特徴とする、請求項記載の吐出兼噴出容器。
  6. 上記固定部(10)と上記可動部(30)との対応箇所に、上下方向に相互に離間させて第1抜け止め突条(17)及び第2抜け止め突条(35)を設け、これら両抜け止め突条の離間距離の範囲で上記可動部(30)が上記固定部(10)に対して昇降できるように形成したことを特徴とする、請求項1から請求項の何れかに記載の吐出兼噴出容器。
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