JP6425269B2 - 正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器 - Google Patents

正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6425269B2
JP6425269B2 JP2015171308A JP2015171308A JP6425269B2 JP 6425269 B2 JP6425269 B2 JP 6425269B2 JP 2015171308 A JP2015171308 A JP 2015171308A JP 2015171308 A JP2015171308 A JP 2015171308A JP 6425269 B2 JP6425269 B2 JP 6425269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
peripheral wall
valve
liquid
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015171308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047354A (ja
Inventor
桑原 和仁
和仁 桑原
當麻 徹
當麻  徹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2015171308A priority Critical patent/JP6425269B2/ja
Publication of JP2017047354A publication Critical patent/JP2017047354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6425269B2 publication Critical patent/JP6425269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever
    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0037Containers
    • B05B11/0039Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means
    • B05B11/0044Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means compensating underpressure by ingress of atmospheric air into the container, i.e. with venting means
    • B05B11/00442Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means compensating underpressure by ingress of atmospheric air into the container, i.e. with venting means the means being actuated by the difference between the atmospheric pressure and the pressure inside the container

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器に関する。
従来、この種の吐出器として、
容器体の口頸部への嵌合するキャップ状の装着部材と、
この装着部材を介して容器体内へ垂下するシリンダと、
シリンダ内部から装着部材の頂部を貫通して起立するステムの上端にノズルヘッドを付設してなる作動部材とを具備し、
装着部材の周壁から上方へ支持片を延長するとともに、この支持片の上端に基端部を枢着したトリガーを上記ノズルヘッドに連係して、トリガーの操作により作動部材を上下動して液体を吐出可能に設けた吐出器において、
上記シリンダの下部外面に、正立時用吸込み口及び倒立時用吸込み口を備えた2方向流路アダプタを備えたものが用いられている。
こうした吐出器は、液体の取り出しによる容器体内部の負圧化を解消するために、外気導入路を装着部材の適所に設けておくことが一般的である。しかしながら、倒立操作により容器体内の液体が外気導入路内へ逆流する可能性がある。
そこでこうした不都合を回避するために、上記装着部材の頂部の内周部を隆起させて上記ステムを昇降可能に保持する保持筒とするとともに、この保持筒内面に下向き段部を周設し、この下向き段部へ向けてシリンダの周壁を延長して延長壁部の上端と下向き段部との間に弾性リングで形成する逆流防止弁を挟持させたものが知られている(特許文献1)。
特開2014−213943
特許文献1のものは、保持筒部の下向き段部と延長壁部の先端部との間に弾性リングを挟持させて逆流防止弁を形成しているから、ポンプ機構の組み立て作業が面倒であった。
本発明の目的は、ポンプ機構のシリンダ外面に取り付けた流路アダプタに逆流防止弁を組み込み、簡易に組み立てることができる正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器を提案することである。
第1の手段は、正倒立両用液体吐出器であって、
容器体102の口頸部104上面への係止用の外向きフランジ4の内周部に、内部に第1逆止弁V1を設けたシリンダ周壁2を連設したシリンダAと、
上記シリンダ周壁2内を摺動する筒状ピストンF1と連係するステムF2を設けるともに、ステムF2の上端部にヘッド部F3を形成した作動部材Fとを具備し、
この作動部材Fの昇降により、容器体102からシリンダ周壁2の内部へ液体を吸い込み、吸い込んだ液体を、上記ヘッド部F3に形成した吐出口72から吐出可能に設けた液体吐出器において、
上記シリンダAの下部外面に、正立時用吸込み口O1及び倒立時用吸込み口O2を有するとともに、これら各吸込み口から上記シリンダAの下端へそれぞれ至る流路を内蔵する2方向流路アダプタEを取り付け、
この2方向流路アダプタEの外周壁42を上記外向きフランジ4側へ延長するとともに、外周壁42の上部に通気孔hを設け、
この通気孔hから外向きフランジ4を貫通して外部へ連通する空気流路PAを開通し、
通気孔hの外側に逆流防止弁Gを形成している。
本手段では、図1に示すように、正倒立用の2方向流路アダプタEに逆流防止弁Gを組み込むことで、液体吐出器全体の組立工程を簡素化するようにしている。またポンプ機構の内部に逆流防止弁を付設しないので、正倒立仕様の本願液体吐出器を、通常仕様の液体吐出器と同様の組立手順で作製できる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記逆流防止弁Gは、外周壁42の上部の外側へ弾性弁筒16aを含む弁部材16を取り付けることで形成され、
弾性弁筒16aは筒壁下端の拡開が可能に筒壁上部を外周壁42の上部外面へ嵌着させ、外周壁42の通気孔h形成箇所を覆うように構成している。
本手段では、図1に示すように、逆流防止弁形成用の弁部材16が有する弾性弁筒16aの下半部で、2方向流路アダプタEの外周壁42の通気孔h形成箇所を覆うとともに、弾性弁筒16aの上半部を外周壁42に嵌着するようにしている。これにより、シリンダAに2方向流路アダプタEを取り付ける前からアダプタと弁部材16とを予め一体化することができ、組立作業が簡単である。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記外周壁42は、周壁本体42aから段差部42bを介して外周壁42の上部である大径筒部42cを起立するとともに、段差部42bに上記通気孔hを開口しており、
上記弾性弁筒16aの少なくとも下半部は下方小径のテーパ状に形成されており、弾性弁筒の下端部を上記周壁本体42aの外面に当接させることで逆流防止弁Gを形成している。
本手段では、図2に示すように、外周壁42の上部である大径筒部42cと周壁本体42aとの間の段差部42bに通気孔hを開口し、弾性弁筒16aの少なくとも下半部は下方小径のテーパ状に形成されており、弾性弁筒16aの下端部を上記周壁本体42aの外面に当接させることを提案している。この構成であると、容器体が負圧化したときに弾性弁筒16aの下半部は容易に拡開して外気の導入を可能とし、また容器体を倒立状態とすると容器体内の液圧により弾性弁筒の下半部を周壁本体42aに圧接させるから、逆流防止も確実となる。
第4の手段は、
口頸部104を起立する容器体102と、第2の手段又は第3の手段に記載の正倒立両用液体吐出器1とで構成される正倒立両用容器であって、
上記正倒立両用液体吐出器1は、上記口頸部の外面への嵌合用の装着筒部22の上端より、上方から見て中央部に挿通口mを有する頂部24を延設した装着部材Cを有し、
上記外周壁42の上端に付設した環状板部42dを、外向きフランジ4の下に、また上記弾性弁筒16aの上端部に付設した鍔部16bを環状板部42dの下にそれぞれ重ねて、これら外向きフランジ4と環状板部42dと鍔部16bとが口頸部104の上面と頂部24との間に挟持されるように設けている。
本手段では、図2に示すように、装着部材Cを容器体102の口頸部104へ装着したときに、シリンダAの外向きフランジ4と2方向流路アダプタEの環状板部42dと弾性弁筒16aの鍔部16bとが3層状に重ねられ、口頸部104の上端と装着部材Cの頂部24との間に挟持されるようにしている。この構成によると、単に2方向流路アダプタE及び弾性弁筒16aの脱落が防止できるだけでなく、2方向流路アダプタEと弾性弁筒16aとの位置関係が一義的に決まり、通気孔hと弾性弁筒16aとの位置合わせをする必要がないので、組立作業が容易となる。
第1の手段に係る発明によれば、流路アダプタEに逆流防止弁を組み込んだので、全体の組み立て作業を簡素化することができる。またポンプの内部に逆流防止弁を組み込む従来品と比較して、正倒立仕様と通常仕様とでポンプの組立て作業が変わってくることがないので、便利である。
第2の手段に係る発明によれば、弁部材16の弾性弁筒16aの上半部を外周壁に嵌着させたから、2方向流路アダプタEをシリンダAに装着する前の段階から、逆流防止弁をシリンダAに組み込むことができ、組立作業が容易となる。
第3の手段に係る発明によれば、2方向流路アダプタEは、外周壁42の周壁本体42aから通気孔h付きの段差部42bを介して大径筒部42cを起立したから、簡易な構成でありながら外気の導入と液体の逆流防止とを確実に機能させることができる。
第4の手段に係る発明によれば、口頸部104の上面と頂部24との間にシリンダAの外向きフランジ4と2方向流路アダプタEの環状板部42dと弁部材16の鍔部16bとが挟持されるようにしたから、シリンダAと2方向流路アダプタEと弁部材16とを簡易に結合することができる。
本発明の第1実施形態に係る正倒立両用液体吐出容器の縦断面図である。 図1の容器の使用状態での上半部の拡大図である。 図1の容器の倒立状態での一部拡大図である。 図1の容器の下半部の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る正倒立両用液体吐出容器の縦断面図である。 図5の容器の下半部の拡大図である。
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る正倒立両用液体吐出容器を示している。この液体吐出容器は、容器体102と、液体吐出器1とで構成される。各部材は、例えば合成樹脂、或いは金属により形成することができる。
容器体102は、胴部から口頸部104を起立している。
液体噴出器は、本実施形態において、シリンダAと、縦棒部材Bと、装着部材Cと、トリガー付き部材Dと、流路切替え用アダプタEと、作動部材Fと、弁部材16とで構成される。
もっとも本願の正倒立両用液体噴出器はトリガー式である必要はなく、例えばトリガー機構を有しない従来公知のスプレー等のディスペンサーの形態を採用しても構わない。
上記シリンダAは、シリンダ周壁2の外面に付設した外向きフランジ4を有し、この外向きフランジ4を後述の環状板部42d及び鍔部16bを介して上記口頸部104上端面へ係止させるとともに、シリンダ周壁2を容器体102内に垂下している。上記外向きフランジ4の内周寄りには図2に示す如く連通孔6を開通している。この連通孔6よりも外側させて、外向きフランジ4の上面からは、環状壁部4aを起立している。
上記シリンダ周壁2の下端からは、図2に示すように、内向きフランジ10を介して下端小径のテーパ状である弁受け筒部12を垂下し、さらに弁受け筒部12の下端から嵌合筒部14を下方突出する。
上記弁受け筒部12内には玉弁である第1弁体V1bを配置し、弁受け筒部12の下部内面を第1弁座V1sに形成する。これら第1弁体V1bと第1弁座V1sとで第1逆止弁V1を形成する。
また上記シリンダ周壁2は外向きフランジ4より上方へ延長して、延長部分を延長筒部3とする。延長筒部3の外面には縦溝部3aを形成する。縦溝部3aは上記連通孔6に連通している。
縦棒部材Bは、シリンダ周壁2の下部から延長筒部3より上方へ延びている。縦棒部材Bの下端部からは複数の脚片18を突出し、これら脚片18を上記内向きフランジ10の上面に載置させている。各脚片18の上面は、スプリング20の下端を係止できるように平坦に形成している。縦棒部材Bの上半部は下半部に比べて小径であり、当該上半部とシリンダ周壁2との間に後述の筒状ピストンF1を挿入できるように形成している。
装着部材Cは、上記口頸部104の外面へ嵌合(図示例では螺合)させた装着筒部22を有し、この装着筒部22の上端から、上方から見て中心部に挿通口mを有する頂部24を延設する。図示例の頂部24は、装着筒部22の上端から内方突出するフランジ状頂壁部25と、フランジ状頂壁部25の内周部から起立する保持筒部26とで形成している。
上記フランジ状頂壁部25は、口頸部104の上端面との間に、外向きフランジ4と後述の環状板部42d及び鍔部16bとを挟持できるように設けている。フランジ状頂壁部25の下面内周には、嵌合溝部25aを形成し、この環状溝部25a内に上述の環状壁部4aを嵌入させている。
上記保持筒部26は、上記延長筒部3より上方へ起立しており、保持筒部26の下半部26aを保持筒部26の上半部26bよりも大外径として、下半部26aの内面と上半部26bの内面との間に下向きの環状段部28を周設している。この環状段部28は、一定の間隔を存して、延長筒部3の上端面と向い合っている。図示例では、環状段部28の下面は平坦であり、その内周部に後述の筒状ピストンF1の外筒部上端が圧接している。
上記フランジ状頂壁部25の外周部のうち後述のノズル72の開口方向(以下、本明細書において「前方」という)と反対側(後方側)からは、支持突片30を上方へ延設する。この支持突片30の先端部には、後述のトリガー付き部材Dと連結するための第1枢着部34を有し、かつ第1枢着部34の形成箇所を補強するための補強リブ32を設けている。
図示例の支持突片30は、後壁部の両端から左右一対の側壁部を突出してなり、それら側壁部の前部上端に後述のストッパー35を枢着するための軸受部31を形成している。
トリガー付き部材Dは、図2に示す如く、後述の作動部材Fの上部を覆うカバー部36と、カバー部の前側から下前方へ突出するトリガー部38とを具備する。
上記カバー部36は、天板部36aの両側から左右一対の側板部36bを垂下しており、これら側板部の後部は上記第1枢着部34を介して支持突片30に、また側板部の前後方向中間部の内面を、第2枢着部37を介して作動部材Fの上部側面にそれぞれ枢着している。これにより、トリガー部38を引くことで作動部材Fを下降させることができるように形成している。カバー部36の前側には後述のノズル72を突設するための窓孔40を開口している。また上記側板部36bの下端には図1に示すように切欠きnを形成している。
図示例では、支持突片30とトリガー部38との間にストッパー35を設けている。このストッパー35は、上記軸受部31内に回転自在に嵌め込んだ軸部35aと、この軸部からトリガー部38の下部へ起立する支持棒部35bと、支持棒部からトリガー部の側面へ延設する摘み部35cとからなる。支持棒部35bの上部はトリガー部38の下端面に当接しており、その上部後端は切欠きnに係止している。摘み部35cを指で押すと、支持棒部35bと切欠きnとの掛止が強制的に解除され、ストッパー35は図2に示すように後側へ倒れる。この状態でトリガー部を操作することができる。
流路切替え用アダプタEは、図4に示す如く、第1筒状部材E1及び第2筒状部材E2で構成されている。
上記第1筒状部材E1は、縦方向に長い外周壁42の内部に仕切り壁部44を横設するとともに、この仕切り壁部44の中心部から上方へ第1連結筒部43を、当該中心部から下方へ第2連結筒部46をそれぞれ突出し、第1連結筒部43を上記嵌合筒部14に嵌合することで、上記シリンダAに取り付けている。上記第1連結筒部43には周方向の一部を縦断する切割り43aを設けている。この切割り43aは、間隙gと通液孔50とを連通させるために形成している。
また第2連結筒部46の上端部は外周壁42の側面に開口させた倒立時用吸込口O2に連通させている。第2連結筒部46の内面には、縦リブ46aを縦設する。これにより、倒立操作時に後述の第3弁体V3bが第2連結筒部46の筒孔を閉塞しないようにしている。
上記仕切り壁部44の上面には、通液孔50を形成する。この通液孔50は、外周壁42と後述の第2流路筒部54Bとの間隙gに連通している(図4参照)。
上記第2筒状部材E2は、図4の正立状態で下側に位置する第1流路筒部54A及び同じ状態で上側に位置する第2流路筒部54Bを、細く括れた中間筒部52で連結してなる。上記第1流路筒部54Aの下端部には吸い上げパイプ59を嵌合させ、この吸い上げパイプ59の下端に正立時用吸込口O1を開口している。第1流路筒部54Aの下端には係止リブ55を周設しており、外周壁42の下端を係止リブ55の上面に突き当てている。上記中間筒部52の上下方向中間部には、共通口部56を開口している。共通口部56の下側には、流路面積を縮小するオリフィス板53の周縁部を第2流路筒部54Bの内面に連結している。
本明細書において、上記通液孔50から共通口部56までの流路を共通流路P1Lと、共通口部56から正立時用吸込口O1までの流路を正立時用流路P2Lと、共通口部56から倒立時用吸込口O2までの流路を倒立時用流路P3Lと称する。
上記中間筒部52の上部は上端大径のテーパ形状に形成して、かつ中間筒部52の上部内面を第3弁座V3sとしている。そして第2流路筒部54Bに第3弁体V3bである玉弁を挿入し、第3弁体V3bと第3弁座V3sとで流路切替弁V3を倒立時用流路P3L内に形成している。
なお、本実施形態では、パーツ数の節減のために、正立時用流路P2L内の流路切替弁を設けていないが、機能上支障はない。
また上記第2流路筒部54Bは、外周壁42の内面との間に隙間を存して、第2連結筒部46の外面に嵌合させている。なお、外周壁42の構成に関しては、説明の都合上、弁部材と併せて後述する。
作動部材Fは、筒状ピストンF1と、ステムF2と、ヘッド部F3とで構成されている。
上記筒状ピストンF1は、内筒部及び外筒部からなる2重筒状であって、ステムF2の下端部に付設されており、かつシリンダ周壁2内に摺接されている。筒状ピストンF1と上記脚片18との間にはスプリング20を介装する。
上記ステムF2は、全体として略逆L字形であり、図2に示す如く、垂直筒部62aの上端から水平筒部62bを前方突出してなる。垂直筒部62aは、筒状ピストンF1から保持筒部26の上半部26b内部を通って上方へ突出している。上記保持筒部26の上半部26bと垂直筒部62aとの間には図1に示す如く間隙61が形成されている。この間隙61と上記延長筒部3の縦溝部3aと外向きフランジ4の連通孔6とは空気流路PAを形成する。上記水平筒部62bは、図2に示す如く、後半部から前向きの係止段部63を介しての前半部を突出しており、その前半部は前端大径の拡開筒部64に形成している。上記係止段部63と後述のピストン部材74との間にはスプリング79を介装させる。
上記ヘッド部F3は、本実施形態において、図2に示す如く、横棒部材66と、キャップ70と、ピストン部材74とを有する。
もっともヘッド部F3の構造は適宜変更することができ、例えば別体で設けていた吐出口(ノズル72)を、ヘッド部に吐出口を有する一体の構造として形成してもよい。
上記横棒部材66は、上記水平筒部62b内に挿入され、長手方向中間部に付設した複数の係止片68を、上記係止段部63に当接可能に形成している。
上記キャップ70は、吐出口であるノズル72を開口した前壁を有し、この前壁の周縁部から後方突出する筒壁部を、上記拡開筒部64の外面に嵌合させている。また上記筒壁部の前部を、段差部73を介して縮径する小内径部とし、この小内径部に第2弁座V2sを形成している。
上記ピストン部材74は、前後方向の筒体75の後端部を、拡開筒部64の後部内面に接する小径ピストン部76とし、筒体75の前端部を、上記第2弁座V2sに接する第2弁体V2bとしている。第2弁座V2sと第2弁体V2bとで第2逆止弁V2を形成している。また上記筒体75の長手方向中間部に透孔77を開口して、透孔77後方の筒体部分から前端大径のテーパ形状である大径ピストン部78を突出する。大径ピストン部78は、段差部73後方のキャップ筒壁部分に接している。
上記ピストン部材74は、従来公知の如く、ステムF2側から高圧液体が流入すると、大径ピストン部78及び小径ピストン部76の径の差により、小径ピストン部76の後面に作用する液圧に比べて大径ピストン部78の前面に作用する液圧が大となることで、第2弁座v2sに対してピストン部材74が後退し、第2逆止弁V2が開き、高圧液体の流入が解消されると、スプリング79の弾性復元力により第2逆止弁V2が閉じるように構成している。
これまでに述べた構成に関して、図1に示す正立状態からトリガー部38を引くと、第1枢着部34を中心にトリガー付き部材Dが回転することで、第2枢着部37を介して作動部材Fが下降する。そうするとシリンダA内部が加圧されることで、第1逆止弁V1が閉じ、シリンダA内の液体がステムF2を介してヘッド部F3内へ流入し、第2逆止弁V2が開く。そしてノズル72から液体が噴出される。トリガー部38を解放すると、スプリング20の弾性復元力により筒状ピストンF1が上昇し、第1逆止弁V1が開く。そうすると共通口部56が負圧化して、正立状態では、流路切替弁V3が閉じる。これにより正立時用吸込口O1からシリンダA内へ液体が吸い込まれる。容器体102内が負圧化すると、空気流路PAを介して外気が容器体102内に導入される。また倒立状態では、流路切替弁V3が開く。これにより倒立時用吸込口O2からシリンダA内へ液体が吸い込まれる。
本発明においては、2方向流路アダプタEの外周壁42を外向きフランジ4側へ延長している。外周壁42は、周壁本体42aから段差部42bを介して外周壁の上部である大径筒部42cを起立し、大径筒部42cの上端から環状板部42dを外方へ突出してなる。そしてこの環状板部42dを外向きフランジ4の下面に突き当てた状態で、上記周壁本体42aの上部がシリンダA外面に嵌着されるように設ける。
また、外周壁42には、上記段差部42bを垂直方向に貫通する通気孔hを設ける。こうすることで、第1筒状部材E1を金型成形するときに型抜きが容易となる。
上記外周壁42の上半部には、逆流防止弁形成用の弁部材16を取り付ける。弁部材16は、弾性弁筒16aの上端に鍔部16bを付設してなる。この鍔部16bと、外周壁42の環状板部42dと、外向きフランジ4とは、ほぼ同外径であり、図1に示すように3層に重ねて、口頸部104の上面と装着部材Cのフランジ状頂壁部25との間に挟持されている。鍔部16bは弾性を有し、上記挟持状態でパッキンとしても作用する。
上記弾性弁筒16aは、筒壁の下半部を下端小径のテーパ状とするとともに、筒壁の上部を上記大径筒部42cの外面に嵌着させている。この状態で弾性弁筒16aの先端部(下端部)は、周壁本体42aの外面に弾性的に圧接している。
この構成によれば、正立状態でトリガー部38を操作して液体を吐出し、容器体102内が負圧化されたときには、図2に点線で示すように弾性弁筒16aの下半部が弾性的に拡開して、外気が挿通口mから空気通路PAを経由して、容器体内へ入る。これにより負圧状態が緩和される。
次に倒立状態としたときには、容器体の液体が口頸部104側へ集まり、図3に矢印で示すように弾性弁筒16aの外面に液圧が作用するため、弾性弁筒16aの先端部が一層周壁本体42aに圧接されることになる。これにより液体の逆流防止がより効果的に実現する。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。これらの実施形態の説明において第1実施形態と同じ構成については、解説を省略する。
図5及び図6は、本発明の第2実施形態に係る正倒立両用液体吐出容器を示している。本実施形態では、正立状態で吸上げパイプから共通口部56への流路を開放し、倒立状態で当該流路を遮断する、第2流路切替弁V4を設けている。
具体的には、中間筒部52の下部は下端大径のテーパ形状に形成し、その中間筒部52の下部内面を第4弁座V4sとし、第1流路筒部54A内には第4弁体V4bである玉弁を挿入し、第4弁体V4bと第4弁座V4sとで流路切替弁V4を正立時用流路P2L内に形成している。
また上記吸い上げパイプ59の上方に位置させて第1流路筒部の内面には複数の縦リブ58を縦設する。各縦リブ58の下端部は、内方へ突出して玉弁留め部58aに形成している。
A…シリンダ B…縦棒部材 C…装着部材 D…トリガー付き部材
E…2方向流路アダプタ
E1…第1筒状部材 E2…第2筒状部材
F…作動部材 F1…筒状ピストン F2…ステム F3…ヘッド部
G…逆流防止弁 g…間隙 h…通気孔 m…挿通口 n…切欠き
O1…正立時用吸込口 O2…倒立時用吸込口
P1L…共通流路 P2L…正立時用流路 P3L…倒立時用流路 PA…空気流路
V1…第1逆止弁 V1b…第1弁体 V1s…第1弁座
V2…第2逆止弁 V2b…第2弁体 V2s…第2弁座
V3…流路切替弁 V3b…第3弁体 V3s…第3弁座
V4…流路切替弁 V4b…第4弁体 V4s…第4弁座
1…液体吐出器 2…シリンダ周壁
3…延長筒部 3a…縦溝部
4…外向きフランジ 4a…環状壁部
6…連通孔 10…内向きフランジ
12…弁受け筒部 14…嵌合筒部
16…弁部材 16a…弾性弁筒 16b…鍔部
18…脚片 20…スプリング
22…装着筒部 24…頂部 25…フランジ状頂壁部 25a…環状溝部
26…保持筒部 26a…同下半部 26b…同上半部 28…環状段部
30…支持突片 31…軸受部 32…補強リブ 34…第1枢着部
35…ストッパー 35a…軸部 35b…支持棒部 35c…摘み部
36…カバー部 36a…天板部 36b…側板部 37…第2枢着部
38…トリガー部 40…窓孔
42…外周壁 42a…周壁本体 42b…段差部 42c…大径筒部
42d…環状板部 43…第1連結筒部 43a…切割り 44…仕切り壁部
46…第2連結筒部 46a…縦リブ 50…通液孔
52…中間筒部 54A…第1流路筒部 54B…第2流路筒部 55…係止リブ
56…共通口部 58…縦リブ 58a…玉弁留め部 59…吸い上げパイプ
61…間隙 62a…垂直筒部 62b…水平筒部 63…係止段部
64…拡開筒部 66…横棒部材 68…係止片
70…キャップ 72…吐出口(ノズル) 73…段差部
74…ピストン部材 75…筒体 76…小径ピストン部 77…透孔
78…大径ピストン部 79…スプリング
102…容器体 104…口頸部

Claims (4)

  1. 容器体(102)の口頸部(104)上面への係止用の外向きフランジ(4)の内周部に、内部に第1逆止弁(V1)を設けたシリンダ周壁(2)を連設したシリンダ(A)と、
    上記シリンダ周壁(2)内を摺動する筒状ピストン(F1)と連係するステム(F2)を設けるともに、ステム(F2)の上端部にヘッド部(F3)を形成した作動部材(F)とを具備し、
    この作動部材(F)の昇降により、容器体(102)からシリンダ周壁(2)の内部へ液体を吸い込み、吸い込んだ液体を、上記ヘッド部(F3)に形成した吐出口から吐出可能に吐出可能に設けた液体吐出器において、
    上記シリンダ(A)の下部外面に、正立時用吸込み口(O1)及び倒立時用吸込み口(O2)を有するとともに、これら各吸込み口から上記シリンダ(A)の下端へそれぞれ至る流路を内蔵する2方向流路アダプタ(E)を取り付け、
    この2方向流路アダプタ(E)の外周壁(42)を上記外向きフランジ(4)側へ延長するとともに、外周壁(42)の上部に通気孔(h)を設け、
    この通気孔(h)から外向きフランジ(4)を貫通して外部へ連通する空気流路(PA)を開通し、
    通気孔(h)の外側に逆流防止弁(G)を形成したことを特徴とする、正倒立両用液体吐出器。
  2. 上記逆流防止弁(G)は、外周壁(42)の上部の外側へ弾性弁筒(16a)を含む弁部材(16)を取り付けることで形成され、
    弾性弁筒(16a)は筒壁下端の拡開が可能に筒壁上部を外周壁(42)の上部外面へ嵌着させ、外周壁(42)の通気孔(h)形成箇所を覆うように構成したことを特徴とする、請求項1記載の正倒立両用液体吐出器。
  3. 上記外周壁(42)は、周壁本体(42a)から段差部(42b)を介して外周壁(42)の上部である大径筒部(42c)を起立するとともに、段差部(42b)に上記通気孔(h)を開口しており、
    上記弾性弁筒(16a)の少なくとも下半部は下方小径のテーパ状に形成されており、弾性弁筒の下端部を上記周壁本体(42a)の外面に当接させることで逆流防止弁(G)を形成していることを特徴とする、請求項2記載の正倒立両用液体吐出器。
  4. 口頸部(104)を起立する容器体(102)と、請求項2又は請求項3に記載の正倒立両用液体吐出器(1)とで構成される正倒立両用容器であって、
    上記正倒立両用液体吐出器(1)は、上記口頸部の外面への嵌合用の装着筒部(22)の上端より、上方から見て中央部に挿通口(m)を有する頂部(24)を延設した装着部材(C)を有し、
    上記外周壁(42)の上端に付設した環状板部(42d)を、外向きフランジ(4)の下に、また上記弾性弁筒(16a)の上端部に付設した鍔部(16b)を環状板部(42d)の下にそれぞれ重ねて、これら外向きフランジ(4)と環状板部(42d)と鍔部(16b)とが口頸部(104)の上面と頂部(24)との間に挟持されるように設けたことを特徴とする、正倒立両用液体吐出容器。
JP2015171308A 2015-08-31 2015-08-31 正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器 Active JP6425269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015171308A JP6425269B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015171308A JP6425269B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047354A JP2017047354A (ja) 2017-03-09
JP6425269B2 true JP6425269B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=58280614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015171308A Active JP6425269B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6425269B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6991071B2 (ja) * 2018-01-30 2022-01-12 株式会社吉野工業所 吐出器
JP2022070486A (ja) * 2020-10-27 2022-05-13 大和製罐株式会社 吐出装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0311453U (ja) * 1989-06-16 1991-02-05
JP3822352B2 (ja) * 1998-03-19 2006-09-20 株式会社吉野工業所 正倒立両用の液体噴出器
JP3813807B2 (ja) * 2000-09-29 2006-08-23 株式会社吉野工業所 正倒立両用スプレー容器
JP6116342B2 (ja) * 2013-04-30 2017-04-19 株式会社吉野工業所 正倒立両用液体噴出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017047354A (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5674138B2 (ja) 泡吐出器
JP6425269B2 (ja) 正倒立両用液体吐出器及び正倒立両用吐出容器
JP4942554B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP6116342B2 (ja) 正倒立両用液体噴出器
JP5598924B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP6576300B2 (ja) トリガー式噴出器
WO2015008414A1 (ja) フォーマーディスペンサー
JP5729821B2 (ja) 泡吐出器の吐出ヘッド
JP5839816B2 (ja) 液体噴出器
JP5541739B2 (ja) 液体噴出器
JP6598298B2 (ja) 泡吐出器
JP6096632B2 (ja) フォーマーディスペンサー
JP2009208786A (ja) フォーマーポンプ
JP5035849B2 (ja) フォーマーポンプ
JP5903751B2 (ja) 吐出具及び吐出装置
JP6351038B2 (ja) 吐出兼用噴出容器
JP6076190B2 (ja) ポンプ
JP5683018B2 (ja) 点鼻用容器
JP2005206218A (ja) ポンプ式噴出装置、および噴出器
JP5688728B2 (ja) ポンプ
JP5366151B2 (ja) ポンプ
JP5943374B2 (ja) 泡吐出器
JP5582538B2 (ja) 液体噴出器
JP5046301B2 (ja) フォーマーポンプ
JP5534321B2 (ja) ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6425269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150