JP6595995B2 - 高炭酸飲料の供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料液と炭酸液とを混ぜた炭酸飲料を供給する方法であり、更に詳しくは、炭酸液の炭酸ガスが抜けにくい高炭酸飲料を供給する方法に関する。
現在、人手に換えて炭酸飲料を供給する飲料ディスペンサが使用されている。
この炭酸飲料を供給する飲料ディスペンサは、炭酸液と原料液をそれぞれノズルから別々に容器に供給して飲料液とするものである。
このような飲料ディスペンサとして例えば、特許文献1には、ベース飲料(酎ハイ等)と添加シロップを各ノズルから同時にカップに供給する構造の飲料ディスペンサが提供されている。
この飲料ディスペンサでは、ベース飲料用のノズルと添加シロッ用のノズルとは左右に近接して並んで配置される構造となっているため、ベース飲料(酎ハイ等)と添加シロップは同じ方向に吐出される。
しかしカップ内に氷が存在する場合は、吐出されたベース飲料が直接、氷の粗い表面に衝突することにより、ベース飲料に含まれている炭酸水から炭酸ガスが分離して抜け出す。
その結果、炭酸ガスの溶け込み率の低い、いわゆる炭酸の効きが悪い飲料液となってしまう。
このような問題点を解決するものとして、特許文献2に示すような飲料液供給装置が開発されている。
この飲料液供給装置は、液体飲料を吐出するノズルチューブと、希釈液を吐出する希釈液ノズルのそれぞれの吐出口を一定距離、離して備えたもので、各ノズルからカップレストに置かれた飲料容器に液体原料と希釈液とを吐出して調製する装置である。
そして、希釈液ノズルの希釈液吐出口を飲料容器の内壁面に対峙するように配設し、希釈液を内壁面に向けて吐出して流下させるものである。
このような構造を有することで、この飲料液供給装置は希釈液を吐出する場合、前者の特許文献1の飲料ディスペンサに比べると、希釈液が直接、氷に衝突することが回避される。
そのため、炭酸ガスの抜け出しが少なくなり、いわゆる炭酸の効きがよい高炭酸の飲料を調製することができる。
特開2001−171796公報 実用新案登録第3179224号公報
しかし、この飲料液供給装置においては、炭酸液である希釈液はウィスキー等の液体飲料より前か、或いは同時に飲料容器に吐出されるものなので、バリ(氷表面の棘状の細かな凹凸)等のある粗い面を有する氷片に接触すると、希釈液に含まれている炭酸ガスが抜け出してしまう問題がある。
またノズルの配置構造においても希釈液ノズルの希釈液吐出口を飲料容器の内壁面に対峙するように配設しているので、希釈液は容器内の氷には衝突しにくいものの、内壁面に直接衝突することとなる。
そのため、容器の内壁面への衝突時に炭酸液に含まれている炭酸ガスが抜け出してしまう。
本発明は、このような技術的な問題点を解決するものである。
すなわち、本発明は、飲料容器に入っている氷片と炭酸液(希釈液)との接触により炭酸液から炭酸ガスが極力抜け出すようなことがない高炭酸飲料の供給方法を提供することを目的とし、更には炭酸液が容器の内壁面に衝突して炭酸液から炭酸ガスが極力抜け出すこともない高炭酸飲料の供給方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、以上のような課題背景をもとに鋭意研究を重ねた結果、原料液ノズルから吐出される原料液と炭酸液ノズルから吐出される炭酸液との吐出タイミングを特定することにより、炭酸液がその吐出時に氷片と接触しても炭酸ガスが抜け出しにくい状態を作り得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち本発明は、(1)、氷片が入った容器に原料液と炭酸液と吐出して高炭酸飲料を供給する方法において、最初に原料液を氷片に接触させながら吐出し、該原料液の吐出が終了した後、炭酸液を容器に吐出し、原料液を容器の中央部に吐出し、原料液を複数の孔を備えた原料液ノズルから吐出するものである高炭酸飲料の供給方法に存する。
すなわち本発明は、(2)、炭酸液を容器の内壁面に沿うようにして吐出する上記(1)記載の高炭酸飲料の供給方法に存する。
すなわち本発明は、()、炭酸液の吐出方向を容器の内壁面の水平接線方向に対して角度θだけ傾斜させる上記(2)記載の高炭酸飲料の供給方法に存する。
すなわち本発明は、()、容器を、上下方向及び左右方向の2方向に位置決めする上記(1)ないし()のいずれか1つに記載の高炭酸飲料の供給方法に存する。
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記の各発明の構成を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明は、氷片7が入った容器6に原料液と炭酸液とを吐出して高炭酸飲料を供給する方法において、最初に原料液を氷片7に接触させながら吐出し、該原料液の吐出が終了した後、炭酸液を容器6に吐出するものなので、最初に、原料液によって氷片7の表面のバリ等が溶けて消失し粗い表面が滑らかになる。併せて、原料液の吐出により氷の表面が原料液でコーティングされた状態になるので氷片7の表面が更に滑らかになる。
そのため、後ほど吐出される炭酸液が氷片7と接触しても炭酸液に含まれる炭酸ガスは抜け出さない。
また炭酸液を容器6の内壁面に沿うようにして吐出することにより、炭酸液が容器6の内壁面に直接、衝突することはないので、炭酸水に含まれる炭酸ガスが抜け出さない。
原料液を位置決めされた容器6の中央部に吐出することにより、入っている氷片7の全体に偏りなく降りかけられる。
ここで中央部とは平面視における中央部をいう。
原料液を複数の孔を備えた原料液ノズル1から吐出するものであることにより、より確実に氷片7の全体に偏りなく降りかけられる。
炭酸液の吐出方向を容器の内壁面の水平接線方向に対して角度θだけ傾斜させることにより、炭酸液が確実に内壁面に沿って吐出でき、炭酸水に含まれる炭酸ガスが抜け出さない。
容器の位置を、上下方向及び左右方向の2方向に位置決めすることにより、容器を原料液ノズルと炭酸液ノズルに対し適切な位置に簡便に位置決めすることができる。
図1は、本実施形態の高炭酸飲料の供給方法を示す工程図である。 図2は、炭酸ガス抜け出し要因を説明する模式図であり、(A)は炭酸ガス抜け出し要因1を、また(B)は、炭酸ガス抜け出し要因2を説明する模式図である。 図3は、高炭酸飲料の供給装置が備わっている炭酸飲料液サーバ装置を示す全体概略図である。 図4は、ガイド部を拡大して示す斜視図である。 図5は、ガイド部と容器上部との配設関係を拡大して示す図であり、(A)は、容器を位置決めする前、(B)は、容器を位置決めした後を示す。 図6は、容器を示す図であり、(A)は氷片を入れる前の状態、また(B)は氷片を入れた後の状態を示す。 図7は、原料液ノズルと炭酸液ノズルと容器の内壁面との配設関係を示した概略斜視図である。 図8は、原料液ノズルと炭酸液ノズルと容器の内壁面との配設関係を示した概略図であり、(A)は正面図、また (B)は背面図を断面で示す。 図9は、原料液ノズルのノズル口部の例を示す図であり、(A)は、縦断面図、また(B)は、底面図を示す。 図10は、炭酸液ノズルの開口面と容器の内壁面との傾斜関係を説明する図である。 図11は、原料液追加用ノズルを設けた高炭酸飲料の供給装置が備わっている炭酸飲料液サーバ装置を示す全体概略図である。 図12は、原料液追加用ノズルを設けた場合における容器内壁面との配設関係を示した概略斜視図である。 図13は、原料液タンクから、直接、原料液ノズルに原料液を流すようにした高炭酸飲料の供給装置における原料液流路の説明図である。 図14は、図3に示す高炭酸飲料の供給装置における原料液流路の説明図を示す。
本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は本実施形態の高炭酸飲料の供給方法を示す工程図である。
図1に示すように、本実施形態の高炭酸飲料の供給方法は、2つの工程を有する。
すなわち高炭酸飲料の供給方法においては、最初に、氷片7を入れた容器6に原料液を氷片7に接触させながら吐出する工程(「原料液吐出工程」)が遂行され、その後、炭酸液を容器6の内壁面に接触させながら吐出する工程(「炭酸液吐出工程」)が遂行される。
本発明では、この二つの工程を明確に区別し、「炭酸液吐出工程」は、必ず「原料液吐出工程」の後工程とし、両者間で前後差を設けていることが大きな特徴である。
この前後差を設けることにより炭酸液が粗い氷片7の表面に接触することなく滑らかになった氷片7の表面に接触することとなる。
そのため炭酸液に溶けている炭酸ガスが抜け出ることはなく、高炭酸の飲料液が得られるのである。
ここで原料液とは、アルコール含有飲料(例えばウィスキー、ブランデー、焼酎、リキュール等)、果汁液等の液であり、炭酸液とは炭酸ガスを含んだ、原料液希釈のための液である。
本発明では、これら原料液と炭酸液とが容器6内で混合されて高炭酸の飲料液となる。
また氷片7(氷塊)としては、その表面がまだ円滑化されていなく、バリ等のある表面が粗いもので、形状としては立方体、球形、角形体等の種々のものが好ましく使用される。
尤も、氷の表面が滑らかになった氷片も使用可能なことはいうまでもない。
この場合であっても、原料液の吐出により氷の表面が原料液でコーティングされた状態になることから、その後の炭酸液吐出での炭酸液と氷との接触による炭酸ガス抜けが抑制される。
1)原料液吐出工程
容器6内にある氷片7に対して偏りなく効率的に原料液が降りかかるようにするために原料液ノズル1は、容器6の中央部に位置するように設けられている。
なお、後述するが、容器6は容器の受け部3の上にガイド部4により一定の場所に位置決めされる。
最初に原料液をこの原料液ノズル1から吐出させるが、位置決めされた容器6の中央部に吐出する。
その結果、原料液は偏りなく容器内にある氷片7全体に散布される。
また原料液ノズル1は複数の孔Hを有するので(図9参照)、該ノズルの中心から外方向に放射状に広がった状態で吐出される。
その結果、原料液は、より確実に偏りなく容器内にある氷片7全体に散布される。
原料液は常温でも冷却されたものでもよく、常温の場合は主に原料液と氷との温度差により、また冷却されていた場合は原料液と氷との接触による反応熱により、原料液の散布を受けた氷片7は、その表面に存在するバリが溶けてなくなり、表面が均一に且つ滑らかになる。併せて、原料液の吐出により氷の表面が原料液でコーティングされた状態になるので氷片7の表面が更に滑らかになる。
ところで、炭酸液から炭酸ガスが抜け出る原因は、二つあり、その一つは炭酸液が粗い表面を有する氷片7に接触することで溶け込んでいる炭酸ガスが抜け出すから(炭酸ガス抜け出し要因1)であり、他の一つは、炭酸液が容器6の内壁面に直接衝突しその衝撃によって溶け込んでいる炭酸ガスが抜け出すから(炭酸ガス抜け出し要因2)である。
図2は、炭酸ガス抜け出し要因を説明する図であり、(A)は、炭酸ガス抜け出し要因1を、また(B)は、炭酸ガス抜け出し要因2を説明する模式図である。
本発明においては、「原料液吐出工程」を経ることにより、容器6内の氷片7の表面の粗さは消失して滑らかに変化するので、この状態においては氷片7に炭酸液が接触しても溶け込んでいる炭酸ガスが抜け出すことはない。
すなわち前述の炭酸ガス抜け出し要因1は解消されている。
2)炭酸液吐出工程
次に「炭酸液吐出工程」においては、炭酸液を吐出するが、既に「原料液吐出工程」を経たことにより、前述の抜け出し要因1は解消されている。
したがって、容器6に炭酸液が吐出され氷片7と接触しても、炭酸ガスは抜け出さない。
ここで炭酸液を容器6に吐出する場合、炭酸液を、直接、容器6の内壁面に衝突しないように、容器6の内壁面に沿うようにして吐出することが好ましい。
そのため炭酸液ノズル2はパイプ状のノズルが下方に伸びて屈曲し容器6の内壁面に沿うような状態で配置される。
そして、炭酸液ノズル2は、容器6の内壁面に対して傾斜して配置される。
詳しくは、炭酸液ノズル2の液の吐出方向(液の飛び出し方向)は、対向する容器6の内壁面の水平接線方向に対して一定角度θだけ傾斜して吐出するように設けられている。この場合、角度θは、炭酸液ノズル2の中心軸線と内壁面との交差点における接線方向とのなす角をいう。
このような炭酸液ノズル2の特殊な配設構造によって、吐出された炭酸液は、容器6の内壁面に、直接、衝突することはなく、その壁面に沿って流れ落ちることとなる。
詳しくは、炭酸液は、容器6の内壁面に沿って略水平方向に吐出された後、重力により内壁面に沿って螺旋を描くように効率良く流れる。
そのため炭酸液が容器6の内壁面に直接衝突しその衝撃により溶け込んでいる炭酸ガスが抜け出すようなことが回避され、前述の第2の抜け出し理由も解消される。
以上のように、本発明では、少なくとも「炭酸液吐出工程」を「原料液吐出工程」の後工程とし、両工程の間で前後差を設けたことにより、炭酸液の吐出時、炭酸液が粗い表面を有する氷片7に接触することがなく、炭酸ガスが抜け出ることが防止されるのである。
加えて、「炭酸液吐出工程」において、炭酸液が容器6の内壁面に沿うようにして吐出することにより、詳しくは、炭酸液ノズル2の液の吐出方向(液の飛び出し方向)を、対向する容器6の内壁面の水平接線方向に対して一定角度θだけ傾斜して吐出するようにしたことにより、炭酸液が、直接、容器6の内壁面に衝突しないため、炭酸ガスが抜け出ることが防止されるのである。
その結果、高炭酸飲料が得られることとなる。
(高炭酸飲料の供給装置)
以上、高炭酸飲料の供給方法を工程別に述べたが、次に高炭酸飲料の供給方法を達成するための装置を以下に説明する。
図3は、高炭酸飲料の供給装置Aが備わっている炭酸飲料サーバ装置Xを示す全体概略図である。
炭酸飲料サーバ装置Xの前面部には高炭酸飲料の供給装置Aが備わっている。
高炭酸飲料の供給装置Aは、原料液を吐出する原料液ノズル1と、炭酸液を吐出する炭酸液ノズル2とを備え、これら各ノズルから所定の距離離れた下方には容器6の受け部3が設けられ、この受け部3の目皿部31の上に、使用するべき氷片7を入れた容器6が仮置きされることとなる。
目皿部31は、高炭酸飲料の供給が終わった容器6も仮置きでき、容器6に対して更なる作業を行う場合の作業台としても使用することができる。
更なる作業とは、カットした果実片(レモン、ライム、グレープフルーツ等)を容器6に投入する、原料液と炭酸液の混合がなんらかの理由で不十分に思われた場合にマドラーなどで手動により攪拌混合する、などである。
容器6の受け部3の上方(原料液ノズル1、炭酸液ノズル2の下方)には、ガイド部4が設けられている(図3参照)。
ここで図4は、ガイド部を拡大して示す斜視図であり、図5は、ガイド部と容器上部との配設関係を拡大して示す図であり、(A)は、容器を位置決めする前、(B)は、容器を位置決めした後を示す。
ガイド部4は、容器6の上部側面形状に応じたカーブを有する部分である凹部41と、容器6の上端部の一部に被さる部分である凸部42を備える。
位置決めの際は、受け部3に仮置きした容器6を持ち上げてこのガイド部4に合わせることにより、容器6は、宙に浮いた状態で、上下方向及び左右方向の2方向が共に原料液ノズル1と炭酸液ノズル2の下方の適正な部位に位置決めされる。
図6は、容器を示す図であり、(A)は氷片を入れる前の状態、(B)は氷片を入れた後の状態、を示す。
また図7は、ガイド部4に容器6を合わせたときの原料液ノズル1と炭酸液ノズル2と容器6の内壁面との配設関係を示した概略斜視図である。
なお、ガイド部4は省略している。
また図8は、原料液ノズル1と炭酸液ノズル2と容器6の内壁面との配設関係を示した概略図であり、(A)は正面図、また(B)は背面図を断面で示す。
ここで原料液ノズル1は、図示しない原料液タンクに連結されており、位置決めされた容器6の中央部に吐出するように配置されている。
そして原料液ノズル1は、複数の孔Hを備えており、確実に氷片7の全体に偏りなく原料液を散布することができる。
図9は、原料液ノズル1のノズル口部1Aの例を示す図であり、(A)は、縦断面図、また(B)は、底面図を示す。
この例は、中心部の孔Hの他、更に周囲に8個の孔Hを備え、合計9個の孔を有するものである。
なお、高炭酸飲料の供給装置Aには、原料液ノズル1と連結されたカートリッジ貯留器A1が備わっており(図3参照)、このカートリッジ貯留器A1に一定量充填された原料液が原料液操作レバー11を操作することで一定量(ワンショット分)ごとに原料液ノズル1を介して容器6に吐出される。
ワンショットとは、容器一杯分の高炭酸飲料の供給に必要な原料液の量で30ml、45ml、60ml等であることが多いが、原料液の種類や作りたい高炭酸飲料の種類により適宜設定される。
なお、カートリッジ貯留器A1は原料液タンクに連結されており、原料液タンクから原料液供給流路を通って原料液が一定量(ワンショット分)カートリッジ貯留器A1に充填される。
一方、炭酸液ノズル2は図示しない炭酸液製造タンクに連結されており、炭酸液操作レバー21を操作することで炭酸液製造タンクから冷却された炭酸液が炭酸液ノズル2を介して容器6に供給される。
炭酸液ノズル2はパイプ状のノズルが下方に伸びて屈曲し容器6の内壁面に沿うような形で配置される。
そして炭酸液ノズル2は、容器6の内壁面に対して傾斜して配置される。
詳しくは、炭酸液ノズル2の液の吐出方向(液の飛び出し方向)を、対向する容器6の内壁面の水平接線方向に対して一定角度θだけ傾斜して吐出するようにした。
ここで、角度θは、炭酸液ノズル2の中心軸線と内壁面との交差点における接線方向とのなす角をいう。
この場合、傾斜する角度θは、90度未満が採用されるが、炭酸ガスの泡発生を極力抑える観点から、例えば10〜70度が好ましく採用される。
図10は炭酸液ノズル2の開口面と容器6の内壁面との傾斜関係を説明する図である。
このように液の吐出方向を角度θだけ傾斜させたことにより、炭酸液は確実に容器6の内壁面に沿うようにして螺旋状に効率よく流れることとなる。
次に、この高炭酸飲料の供給装置Aを使って容器6に原料液と炭酸液を供給する手順を説明する。
1)まず、最初に氷片7を入れた容器6を用意する(図6(B)参照)。
2)氷片7を入れた容器6を受け部3に仮置する。
ついで容器6を持ち上げ、容器6をガイド部4に合わせる。
この時、容器6は、宙に浮いた状態で、ガイド部4によって上下方向と左右方向の2方向ともに位置決めされ、原料液ノズル1が容器6の中央部上方に位置し、且つ炭酸液ノズル2は容器6の内壁面に沿うように配置される(図5、図7参照)。
この状態では、液の吐出方向(液の飛び出し方向)が内壁面の水平接線方向に対して角度θだけ傾斜する(図10参照)。
3)原料液操作レバー11を操作して原料液ノズル1から原料液(ウイスキー等)を一定量(例えば40cc)吐出させる。
なお、便宜上、図8では炭酸液ノズル2からも炭酸液を吐出するように螺旋状の矢印を示しているが、この炭酸液の吐出は、後ほど行われるものである。
吐出された原料液は、容器6内の氷片7に降りかかり、氷片7の粗い表面を滑らかにする。
すなわち、氷片7の表面のバリ等を消失させて滑らかな面にする。
これで上述の炭酸ガス抜け出し要因1が解消される。
原料液ノズル1は、容器6の中央部に位置しているので、原料液は氷片7全体に偏りなく降りかかり、また原料液ノズル1のノズル口部1Aが複数の孔を備えていることにより(図9参照)、原料液は氷片7全体に散布される。
4)次に炭酸液操作レバー21を操作して炭酸液ノズル2から炭酸液を一定量(例えば160cc)吐出させるが、炭酸液は、容器6の内壁面に沿って流れる(図8参照)。
しかも炭酸液の吐出方向を容器6の内壁面に対して角度θだけ傾斜させた状態で吐出させるので、衝撃がなく炭酸ガスが抜け出すことはない。
これで炭酸ガス抜け出し要因2が解消される。
このように炭酸液は容器6の内壁面に直接衝突しないだけでなく、氷片7にも、直接には極力降りかからない。
因みに容器6の底部で溜まった炭酸液が氷片7に接触しても、既に原料液によって氷片7の表面が均一に円滑化されているので炭酸液から炭酸ガスが抜け出さない。
5)このように炭酸液ノズル2から炭酸液を吐出することで、最終的に容器6の中で原料液と炭酸液とが混ざり合い、炭酸飲料が製造される。
6)最後に炭酸飲料が入った容器6をガイド部4から取り去る。
以上で氷片7の入った容器6に原料液と炭酸液を供給する手順が完了する。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は実施の形態に限定されることなく種々の変形例が可能である。
例えば、炭酸飲料を飲む者の好みに対応できるように、濃さを調整のための別の原料液ノズルを設けることも可能である。
本来、ワンショット分の原料液は、その量が規定されているので、お客の好みにより濃い炭酸飲料が求められる場合には対応できない。
このような場合は、炭酸飲料を濃くするため更に加算用原料液を追加する原料液追加用ノズル(原料液タンクに連結されている)を設けることで対応する。
図11は、原料液追加用ノズルを設けた高炭酸飲料の供給装置Aが備わっている炭酸飲料液サーバ装置を示す全体概略図である。
図12は、原料液追加用ノズル5を設けた場合における容器6の内壁面との配設関係を示した概略斜視図である。 従って、原料液の濃い飲料液を好む者に対しては、この原料液追加用ノズルの操作レバー(図示しない)を操作して加算用原料液を容器6に余分に追加する。
原料液追加用ノズルからの加算用原料液の追加は、上述した原料液吐出工程の直後でもよいし、また炭酸液吐出工程の後でもよい。
ところで図11及び図12に示す高炭酸飲料の供給装置は、カートリッジ貯留器A1を備えていて、原則的に、ワンショット分の原料液を容器に吐出する機能を有するものである。
そのため原料液ノズル1と原料液追加用ノズル5と炭酸液ノズル2の3つのノズルが必要となる。カートリッジ貯留器A1を備えず、直接、原料液タンクTから原料液ノズル1に原料液を流すようにすることで、ノズルの数を少なくすることができる。
図13は、このような原料液タンクTから、直接、原料液ノズル1に原料液を流すようにした高炭酸飲料の供給装置Aにおける原料液流路の説明図である。
ここでは、原料液タンクTと原料液ノズル1との間に、原料液供給流路14Aを設け、該原料液供給流路14Aに弁体13Aを設ける。
この場合、弁体13Aを電磁弁にしてスイッチの切り替えにより開閉可能とすることにより、容器に吐出する原料液の量を多くしたり、或いは少なくしたり、自由に調整することができる。
電気的駆動により電磁弁を切り替えをする場合、原料液を一定量の吐出量になるように設定することも当然可能である。
また原料液操作レバーを動かして機械的駆動により弁体13Aを開閉できるようにすることも当前、設計変更可能である。
そして原料液操作レバーの操作により、容器に吐き出す原料液の量を多くしたり、或いは少なくしたり、自由に調整することができる。
なお、参考までに、図3に示す高炭酸飲料の供給装置における原料液流路の説明図を図14に示す。
この場合、カートリッジ貯留器A1の前後である原料液注出流路12と原料液供給流路14には、それぞれ第1弁体13と第2弁体15とが設けられている。
本発明の高炭酸飲料の供給方法は、最初に常温の原料液を氷片7に接触させながら吐出し、該原料液の吐出が終了した後、炭酸液を容器6に吐出するので、最初に、原料液によって氷片7の表面のバリ等が溶けて消失し粗い表面が滑らかになり、合わせて氷の表面が原料液でコーティングされた状態になるので氷片7の表面が更に滑らかになる。
そのため、後ほど吐出される炭酸液が氷片7と接触しても炭酸液に含まれる炭酸ガスは抜け出さない。
この原理を利用できる限りガスを含む液を吐出する方法に広く利用が可能である。
1・・・原料液ノズル
1A・・・ノズル口部
12・・・原料液注出流路
13・・・第1弁体
14・・・原料液供流路
15・・・第2弁体
2・・・炭酸液ノズル
2A・・・開口面
21・・・炭酸液操作レバー
3・・・受け部
31・・・目皿部
4・・・ガイド部
5・・・原料液追加用ノズル
6・・・容器
7・・・氷片
A・・・高炭酸飲料の供給装置
A1・・・カートリッジ貯留器
H・・・孔
X・・・炭酸飲料サーバ装置

Claims (4)

  1. 氷片が入った容器に原料液と炭酸液と吐出して高炭酸飲料を供給する方法において、最初に原料液を氷片に接触させながら吐出し、該原料液の吐出が終了した後、炭酸液を容器に吐出し、
    前記原料液を前記容器の中央部に吐出し、
    前記原料液を複数の孔を備えた原料液ノズルから吐出するものであることを特徴とする高炭酸飲料の供給方法。
  2. 炭酸液を容器の内壁面に沿うようにして吐出することを特徴とする請求項1記載の高炭酸飲料の供給方法。
  3. 炭酸液の吐出方向を容器の内壁面の水平接線方向に対して角度θだけ傾斜させることを特徴とする請求項2記載の高炭酸飲料の供給方法。
  4. 容器を上下方向及び左右方向の2方向に位置決めすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の高炭酸飲料の供給方法。
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