JP6594003B2 - シールドトンネル施工の凍結方法、及び凍結装置 - Google Patents
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Description
小断面シールドトンネルのオーバーラップ掘削とは、シールドマシンで直接切削可能なセグメントを用いて先行シールドトンネルを構築し、その内部をコンクリートやモルタル等で閉塞(=後行掘削の安定性のため)した上で、その断面の一部を切削しながら後行シールドトンネルを掘進するものである。
そして、壁体構築に関わらず、先行・後行の両小口径シールドトンネルを接続するには、後行シールドトンネルのスキンプレートなどの止水バリアを一時的に開放する必要があり、そこで、大深度で高水圧環境においても確実な地山内の止水プラグ造成が可能な凍結工法が有効と考えられる。
しかし、先行シールドトンネル51周囲は、後行シールドトンネル52内から先行シールドトンネル51上下の地山に凍結管61を地中挿入して行うものであった。
これは前記欠点を解決するが、図5に示したように、先行シールドトンネル51内を閉塞する場合、凍結管へのアクセスが簡単でないため、凍結領域(凍結改良体62)を任意に区切って順次移動させることが容易でない欠点が残る。
また、凍結領域(凍結改良体62)を任意に区切り順次移動させることができたとしても、シールドトンネル51・52内の壁体71の構築に適用すると、凍結領域(凍結改良体62)外からの漏水が、矢印で示した想定される水みちのように、壁体71の部分の表面を経由して漏れてくるので、その止水も必要という課題が発生する。
先行シールドトンネル間に後行シールドトンネルをオーバーラップさせて掘削する施工法において、
前記先行シールドトンネル内に配置する凍結管を一度の凍結領域の長さに対応させて牽引により移動する、シールドトンネル施工の凍結方法を特徴とする。
前記先行シールドトンネルのセグメント内周に沿って前記凍結管を配置することを特徴とする。
前記先行シールドトンネル内に構築された壁体に沿って前記凍結管を配置することを特徴とする。
請求項1に記載のシールドトンネル施工の凍結方法であって、
前記凍結管を牽引装置により牽引して移動することを特徴とする。
請求項1又は2に記載のシールドトンネル施工の凍結方法であって、
前記先行シールドトンネル内に設置したケーシング内を前記凍結管が移動することを特徴とする。
先行シールドトンネル間に後行シールドトンネルをオーバーラップさせて掘削する施工法に用いる凍結装置であって、
前記先行シールドトンネル内に配置され、一度の凍結領域の長さに対応させて牽引により移動可能な凍結管を備えることを特徴とする。
前記凍結管は前記先行シールドトンネルのセグメント内周に沿って配置されることを特徴とする。
前記凍結管は前記先行シールドトンネル内に構築された壁体に沿って配置されることを特徴とする。
請求項6に記載のシールドトンネル施工の凍結装置であって、
前記凍結管を牽引する牽引装置を備えることを特徴とする。
請求項4又は5に記載のシールドトンネル施工の凍結装置であって、
前記先行シールドトンネル内に設置され、前記凍結管が内部を移動するケーシングを備えることを特徴とする。
請求項4から6のいずれか一項に記載のシールドトンネル施工の凍結装置であって、
前記凍結管には、当該凍結管の前進方向に対して後端が閉塞されて、当該凍結管の前進方向に対して前端に冷媒供給口と冷媒排出口が並んで開口するU字状冷媒通路が形成されていて、
前記冷媒供給口及び冷媒排出口に接続する冷媒循環配管を備えることを特徴とする。
従って、小口径シールドトンネル同士を接続する際の補助工法として、施工数量の低減化や作業の効率化による経済性の向上を実現し、かつ高水圧状況の中でも安全で確実に施工することができる。
大深度にて複数の小断面シールドトンネルをオーバーラップさせて掘削する過程で、大断面トンネルの壁体を逐次構築していく施工方法における、地下水漏水の止水方法に関する。
当該工法では、先行シールドトンネル内に大断面トンネルの壁体の部分を構築しておき、次いで後行シールドトンネルの先行シールドトンネルへのオーバーラップとともに、壁体の部分の側面を後行シールドトンネル内に露出させ、その後行シールドトンネル内で残りの壁体を延長構築し、以上で大断面トンネルの壁体全体を構築していく。
そこでの課題は、壁体の側面を露出させるために、後行シールドトンネルのスキンプレートを切取るなど止水バリアを破るが、このときの漏水を抑制することであった。
具体的には、露出した先行・後行両シールドトンネルの地山境界面、及び構築済みの壁体の部分の表面境界などを経路とする漏水が発生するので、これを止める必要がある。
その方法として、先行・後行シールドトンネル内からの冷却による凍結工法が有力と考えられるところ、本発明により、作業場所がトンネル延長に沿って随時移動する壁体延長工に追従し、凍結させる領域も前進可能とする、経済的で効果的なシステムが提供される。
図1及び図2は本発明を適用したシールドトンネル施工の凍結工法の一実施形態の構成を示すもので、1は先行シールドトンネル、2は後行シールドトンネル、3は先行覆工、4は埋込凍結管、5は埋込凍結管、6は貼付凍結管、7は凍結改良体である。
この先行シールドトンネル1の間を掘進する後続の後行シールドトンネル2は、先行シールドトンネル1と同じ直径とするのを基本とするが、必要に応じて変更してもよく、先行シールドトンネル1と後行シールドトンネル2がオーバーラップして一体化されて土水圧に耐える強度が得られるように先行シールドトンネル1・1の間隔を決定する。
この切削セグメントは、コンクリート製である。そのコンクリートの補強筋は、シールドマシンのカッターで容易に切削することができるように、鉄筋に代えて繊維補強樹脂製の補強筋を使用する共に、コンクリートに発生したクラックの伸展防止のためにコンクリート中に長さ0.5〜6cmの樹脂繊維、または、ガラス繊維、炭素繊維を混入させたものであり、混入量は、0.01〜1.0体積%である。コンクリートの骨材は、切削性をよくするために、石灰石、軽量人工骨材、高炉スラグ等が使用される。
また、セグメントを接続するための継手用のボルトも、鋼製のものを使用せずに、FRP製のものを使用する。
その後、先行シールドトンネル1の内部、すなわち、先行覆工3の壁体の一部3aで内周側及び外周側に仕切られた内部に、コンクリートまたはモルタルをそれぞれ充填して閉塞する。
後行シールドトンネル2の構築においては、先行シールドトンネル1、1の間隔よりもシールドマシンの掘削直径が大きなものであるので、後行シールドトンネル2のシールドマシンは、両側の先行シールドトンネル1の切削セグメントを切削しながら掘進するので、後行シールドトンネル2は、先行シールドトンネル1とオーバーラップした状態となる。このとき、埋込凍結管4・5が、後行シールドトンネル2とオーバーラップして後行シールドマシンで損傷されることのないよう、掘削断面及び凍結管の配置を設計する。
そして、後行シールドトンネル2内の貼付凍結管6にブライン等の冷媒をそれぞれ循環させて地盤を冷却し、後行シールドトンネル2の外周側及び内周側の外側に凍結改良体7をそれぞれ形成して、既存の先行シールドトンネル1の外周側及び内周側の外側の凍結改良体7と連結し、一体となって地下水の浸入を阻止する。
そして、後行シールドトンネル2内部を横断して壁体の部分3aを構築して、先行シールドトンネル1内部の壁体の部分3aの端部と連結させて、一体として地中空洞領域を包囲する大きな先行覆工3を閉合する。
なお、後行シールドトンネル2内部の先行覆工3の背面側となる空洞はコンクリート等で閉塞する。
また、先行シールドトンネル1と後行シールドトンネル2がラップさせてあるので、耐土水圧構造が確保されており、補助とする凍結工法、すなわち、セグメントの内壁面に設置した埋設凍結管4及び貼付凍結管6は、止水のみを目的とすることができるので、凍結改良体7の厚みを小さくすることが可能である。
実施例によれば、必要空間が内径30.3m(内空断面720m2)のトンネルに対して凍結断面A=91m2と大幅に縮減することができる。
また、凍結改良体7の造成において、埋設凍結管4及び貼付凍結管6をセグメント内壁面に設置するだけでよいので、トンネル内から隣接するシールドトンネルに向かって凍結管を打設施工する必要がなく、工期を短縮でき、かつ、工費を低減することができる。
以下、二つの特徴がそれを可能とする。
この二重管の内管である埋込凍結管4は、一度の凍結領域の長さに対応して決められる、トンネル延長よりも短い冷却管であり、熱伝導体により形成されて、その内部に、前端の一方の冷媒供給口41aより冷媒が供給され、冷媒が後端でUターンして供給した端に戻って前端の他方の冷媒排出口41bから排出されるU字冷媒管41を内蔵した構造となっている。
または、区間1をコンクリートやモルタル等で閉塞する。
その結果、小口径シールドトンネル同士を接続する際の補助工法として、施工数量の低減化や作業の効率化による経済性の向上を実現し、かつ高水圧状況の中でも安全で確実に施工することができる。
以上の実施形態の他、具体的な細部構造や手法等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 後行シールドトンネル
3 先行覆工
3a 壁体の部分
4 埋込凍結管
5 埋込凍結管
6 貼付凍結管
7 凍結改良体(凍結領域)
11 ケーシング(外管)
21 牽引装置
22 牽引索
31 冷凍機
32 冷媒循環配管
41 U字冷媒管(U字状冷媒通路)
41a 冷媒供給口
41b 冷媒排出口
42 摩擦低減コート
Claims (7)
- 先行シールドトンネル間に後行シールドトンネルをオーバーラップさせて掘削する施工法において、
前記先行シールドトンネル内に配置する凍結管を一度の凍結領域の長さに対応させて牽引により移動するシールドトンネル施工の凍結方法であって、
前記先行シールドトンネルのセグメント内周に沿って前記凍結管を配置するとともに、
前記先行シールドトンネル内に構築された壁体に沿って前記凍結管を配置することを特徴とするシールドトンネル施工の凍結方法。 - 前記凍結管を牽引装置により牽引して移動することを特徴とする請求項1に記載のシールドトンネル施工の凍結方法。
- 前記先行シールドトンネル内に設置したケーシング内を前記凍結管が移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のシールドトンネル施工の凍結方法。
- 先行シールドトンネル間に後行シールドトンネルをオーバーラップさせて掘削する施工法に用いる凍結装置であって、
前記先行シールドトンネル内に配置され、一度の凍結領域の長さに対応させて牽引により移動可能な凍結管を備え、
前記凍結管は、前記先行シールドトンネルのセグメント内周に沿って配置されるとともに、前記先行シールドトンネル内に構築された壁体に沿って配置されていることを特徴とするシールドトンネル施工の凍結装置。 - 前記凍結管を牽引する牽引装置を備えることを特徴とする請求項4に記載のシールドトンネル施工の凍結装置。
- 前記先行シールドトンネル内に設置され、前記凍結管が内部を移動するケーシングを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のシールドトンネル施工の凍結装置。
- 前記凍結管には、当該凍結管の前進方向に対して後端が閉塞されて、当該凍結管の前進方向に対して前端に冷媒供給口と冷媒排出口が並んで開口するU字状冷媒通路が形成されていて、
前記冷媒供給口及び冷媒排出口に接続する冷媒循環配管を備えることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載のシールドトンネル施工の凍結装置。
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