JP6592825B2 - 法面安定化構造及び方法 - Google Patents
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Description
法面に並べられ、当該法面に固定され、硬化材が吹き付けられることで前記法面を安定化する型枠材であり、
前記硬化材が吹き付けられる吹付け空間の両側面を形成する一対の側枠と、この一対の側枠を繋ぐ繋ぎ材と、を有するフレーム材が複数備わり、
この複数のフレーム材として、中心部から上側に延在する上側フレーム材と、前記中心部から下側に延在する下側フレーム材と、前記中心部から右側に延在する右側フレーム材と、前記中心部から左側に延在する左側フレーム材と、が備わり、
前記上側フレーム材の吹付け空間及び前記下側フレーム材の吹付け空間に、当該上側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該下側フレーム材の先端部に至る縦補強材が備わり、
前記右側フレーム材の吹付け空間及び前記左側フレーム材の吹付け空間に、当該右側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該左側フレーム材の先端部に至る横補強材が備わる型枠材が法面に複数並び、この複数の型枠材が前記法面にそれぞれ固定され、
前記複数の型枠材の吹付け空間に、硬化材がそれぞれ吹き付けられ、
相互に隣接する一方の型枠材及び他方の型枠材が、
前記一方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記他方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部と、前記他方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記一方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部とに跨る継手材で連続化されており、
前記継手材は直線状の棒材であり、この直線状の継手材は一端側が前記一方の型枠材の補強材上に載置され、他端側が前記他方の型枠材の補強材上に載置されていて前記吹付け空間に吹き付けられた硬化材が固化することで形成される固化枠の芯材となる、
ことを特徴とする法面安定化構造。
法面に並べられ、当該法面に固定され、硬化材が吹き付けられることで前記法面を安定化する型枠材であり、
前記硬化材が吹き付けられる吹付け空間の両側面を形成する一対の側枠と、この一対の側枠を繋ぐ繋ぎ材と、を有するフレーム材が複数備わり、
この複数のフレーム材として、中心部から上側に延在する上側フレーム材と、前記中心部から下側に延在する下側フレーム材と、前記中心部から右側に延在する右側フレーム材と、前記中心部から左側に延在する左側フレーム材と、が備わり、
前記上側フレーム材の吹付け空間及び前記下側フレーム材の吹付け空間に、当該上側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該下側フレーム材の先端部に至る縦補強材が備わり、
前記右側フレーム材の吹付け空間及び前記左側フレーム材の吹付け空間に、当該右側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該左側フレーム材の先端部に至る横補強材が備わる型枠材を法面に複数並べると共に、この複数の型枠材を前記法面にそれぞれ固定し、
前記複数の型枠材の吹付け空間に、硬化材をそれぞれ吹き付け、
前記硬化材の吹付けに先立って、
相互に隣接する一方の型枠材及び他方の型枠材を、
前記一方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記他方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部と、前記他方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記一方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部とに跨る直線状の棒材である継手材で連続化し、
前記直線状の継手材は一端側を前記一方の型枠材の補強材上に載置し、他端側を前記他方の型枠材の補強材上に載置して前記吹付け空間に吹き付けられた硬化材が固化することで形成される固化枠の芯材とする、
ことを特徴とする法面安定化方法。
(定義)
型枠材の構造や、複数の型枠材の配置関係、法面の方向性等を表すために使用する「上」、「下」、「右」、及び「左」との用語は、単に四方(4つの方向)を識別するために使用する用語である。したがって、型枠材やその配置関係を表すのに使用する四方と法面の方向性を表すのに使用する四方とは、一致することも一致しないこともある。両者の四方が一致するか否かは、法面に対する型枠材の配置の仕方(どのような向きで型枠材を配置するか)によって決まる。ただし、通常、型枠材は、上側が法頭側に、下側が法尻側に、それぞれ一致するように配置する。したがって、通常、型枠材やその配置関係を表すのに使用する四方と法面の方向性を表すのに使用する四方とは、一致する。
「縦方向」とは、上下方向を意味する。また、「横方向」とは、左右方向を意味する。縦方向及び横方向は、直交する。必要により、縦方向は符号YDで、横方向は符号XDで示す。
「垂直方向」とは、縦方向及び横方向に直交する方向を意味する。型枠材の場合は、その高さ方向に、法面の場合は、法面から遠ざかる方向、あるいは法面に近づく方向に該当する。必要により、垂直方向は、符号XDで示す。
図1〜図3に本形態の型枠材1を示した。図1及び図2は、組み上がった状態の型枠材1を示す。図3は組み上がる前の状態の型枠材1を示す。型枠材1の組み上げは、法面以外の場所Wであらかじめ行うことができる。型枠材1をあらかじめ組み上げておくことができるので、法面Gの上での作業を減らすことができ、作業効率を向上させることができる。
本形態の法面安定化用の型枠装置は、以上の型枠材1と共に、継手材を有する。この継手材は、相互に隣接する一方の型枠材1及び他方の型枠材1に跨る部材である。図5に図4の要部拡大図を、すなわち、相互に隣接する一方の型枠材1及び他方の型枠材1が、相互に横方向XDに隣接する型枠材1A及び型枠材1Bである場合を示した。継手材は、符号8で示す。この継手材8は、対象フレーム材FR,FLの先端部同士に跨る。継手材8は、対象フレーム材FR,FLの吹付け空間Sに吹き付けられた硬化材Hが固化することで形成される固化枠の芯材となる。したがって、固化枠の強度が著しく向上し、相互に隣接する型枠材1の一体性も著しく向上する。
次に、以上の型枠材1、あるいは型枠材1及び継手材8を使用して法面Gを安定化する方法(工法)及び構造を説明する。
図6及び図7に示すように、法面Gを安定化するにあたっては、必要により、法面Gを整地してから、当該法面Gの上に複数の型枠材1を並べる。型枠材1の配置(並べ方)は、複数のフレーム材Fが格子状となるように行う。型枠材1の配置に前後して法面Gに打ち込んだアンカー9を使用して各型枠材1は、法面Gに固定する。アンカー9は、型枠材1の中心部Cに挿通し、あるいは挿通される。なお、型枠材1の固定方法がアンカー9の使用に限定されないこと、型枠材1の固定位置が中心部Cに限定されないことは、前述したとおりである。
Claims (2)
- 法面に並べられ、当該法面に固定され、硬化材が吹き付けられることで前記法面を安定化する型枠材であり、
前記硬化材が吹き付けられる吹付け空間の両側面を形成する一対の側枠と、この一対の側枠を繋ぐ繋ぎ材と、を有するフレーム材が複数備わり、
この複数のフレーム材として、中心部から上側に延在する上側フレーム材と、前記中心部から下側に延在する下側フレーム材と、前記中心部から右側に延在する右側フレーム材と、前記中心部から左側に延在する左側フレーム材と、が備わり、
前記上側フレーム材の吹付け空間及び前記下側フレーム材の吹付け空間に、当該上側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該下側フレーム材の先端部に至る縦補強材が備わり、
前記右側フレーム材の吹付け空間及び前記左側フレーム材の吹付け空間に、当該右側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該左側フレーム材の先端部に至る横補強材が備わる型枠材が法面に複数並び、この複数の型枠材が前記法面にそれぞれ固定され、
前記複数の型枠材の吹付け空間に、硬化材がそれぞれ吹き付けられ、
相互に隣接する一方の型枠材及び他方の型枠材が、
前記一方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記他方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部と、前記他方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記一方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部とに跨る継手材で連続化されており、
前記継手材は直線状の棒材であり、この直線状の継手材は一端側が前記一方の型枠材の補強材上に載置され、他端側が前記他方の型枠材の補強材上に載置されていて前記吹付け空間に吹き付けられた硬化材が固化することで形成される固化枠の芯材となる、
ことを特徴とする法面安定化構造。 - 法面に並べられ、当該法面に固定され、硬化材が吹き付けられることで前記法面を安定化する型枠材であり、
前記硬化材が吹き付けられる吹付け空間の両側面を形成する一対の側枠と、この一対の側枠を繋ぐ繋ぎ材と、を有するフレーム材が複数備わり、
この複数のフレーム材として、中心部から上側に延在する上側フレーム材と、前記中心部から下側に延在する下側フレーム材と、前記中心部から右側に延在する右側フレーム材と、前記中心部から左側に延在する左側フレーム材と、が備わり、
前記上側フレーム材の吹付け空間及び前記下側フレーム材の吹付け空間に、当該上側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該下側フレーム材の先端部に至る縦補強材が備わり、
前記右側フレーム材の吹付け空間及び前記左側フレーム材の吹付け空間に、当該右側フレーム材の先端部から前記中心部を通り当該左側フレーム材の先端部に至る横補強材が備わる型枠材を法面に複数並べると共に、この複数の型枠材を前記法面にそれぞれ固定し、
前記複数の型枠材の吹付け空間に、硬化材をそれぞれ吹き付け、
前記硬化材の吹付けに先立って、
相互に隣接する一方の型枠材及び他方の型枠材を、
前記一方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記他方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部と、前記他方の型枠材に備わるフレーム材のうち前記一方の型枠材側に位置する対象フレーム材の先端部とに跨る直線状の棒材である継手材で連続化し、
前記直線状の継手材は一端側を前記一方の型枠材の補強材上に載置し、他端側を前記他方の型枠材の補強材上に載置して前記吹付け空間に吹き付けられた硬化材が固化することで形成される固化枠の芯材とする、
ことを特徴とする法面安定化方法。
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JP2015184866A JP6592825B2 (ja) | 2015-09-18 | 2015-09-18 | 法面安定化構造及び方法 |
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JP2015184866A JP6592825B2 (ja) | 2015-09-18 | 2015-09-18 | 法面安定化構造及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017057671A JP2017057671A (ja) | 2017-03-23 |
JP6592825B2 true JP6592825B2 (ja) | 2019-10-23 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015184866A Active JP6592825B2 (ja) | 2015-09-18 | 2015-09-18 | 法面安定化構造及び方法 |
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JP4666573B2 (ja) * | 2003-09-16 | 2011-04-06 | ライト工業株式会社 | 土砂構造物材料の製造方法並びにこの製造方法を利用した表面保護工法及び法面保護工法 |
KR20050079706A (ko) * | 2004-02-06 | 2005-08-11 | 최제인 | 토사 및 소일시멘트 압착 뿜어 붙이기에 의한 경사면보호구조 및 보강공법 |
JP2005256575A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Okabe Co Ltd | 台形法枠用型枠の形成方法 |
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2015
- 2015-09-18 JP JP2015184866A patent/JP6592825B2/ja active Active
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