JP4048516B2 - 吹き付け法枠工法、及び吹き付け法枠、及び支圧部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、切り土法面や盛り土法面等の安定化を図るために、法面に吹き付けによるモルタルまたはコンクリートの格子状法枠を形成する吹き付け法枠工法、および吹き付け法枠、およびこれに用いる支圧部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の吹き付け法枠工法として、法面に単に鉄筋を法面表面から若干浮かせた位置で縦横の格子状に配置し、この鉄筋部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて、モルタルまたはコンクリートの格子状法枠を形成する吹き付け法枠工法がある(特許第2627877号等参照)。
【0003】
また、特開昭59−199916号には、法面に鉄筋の代わりに、図7に示すように溝形断面に加工した高曲げ剛性のエキスパンドフレーム1(1a、1b)を順次アンカーで固定して格子状に配置し(図7は格子状配置の交叉部を示す)、その後、この格子状配置のエキスパンドフレーム1を捨て型枠としてモルタルまたはコンクリートを吹き付けあるいは打設することにより格子状法枠を形成する工法が示されている。そして、その実施例では、図示のように、別部材の直線部用のフレーム1aと交叉部用のフレーム1bとを組み合わて、格子状配置のエキスパンドフレーム1を形成し、かつ交叉フレーム1bの部分でアンカーを施工している。
【0004】
また、特開昭63−156120号にも、捨て型枠を用いかつアンカーを施工する吹き付け法枠工法が示されているが、その実施例では、図8に示すように、捨て型枠として、金網やエキスパンドメタル等による壁面材5aを左右に立てて形成する例が示されている。この場合、捨て型枠5の交叉部分(図8は交叉部分である)は、単に壁面材5aを折り曲げて構成している。また、壁面材5a間に鉄筋6を配置し、交叉部にアンカーを通す補強管7を配置している。モルタルまたはコンクリートを吹き付けて格子状法枠を形成した後、補強管7からアンカーを打設する。モルタルまたはコンクリートが硬化した後、アンカーが所期の抑止力を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の単に鉄筋のみを配置して捨て型枠を使用しない吹き付け法枠工法は、施工が簡単で能率的であるが、法面の抑止力は、モルタルまたはコンクリートの格子状法枠の重量自体に基づくものであり、深部の硬い地盤に届くアンカーを施工する場合と比べれば当然抑止力は小さいので、傾斜の急な法面では抑止力が不足する場合もある。また、鉄筋は通常は複数本を配置するが、その場合に複数本の鉄筋を正しい位置で格子状に配置する作業はやや煩雑である。
また、工事が完了しなければ、法面の抑止力は得られないの、施工途中で法面崩壊が発生する恐れがある場合には、適切でない。
【0006】
また、図7に示した従来工法は、格子状法枠にアンカーが施工されるので、十分な法面抑止力を確保することができる。また、剛性を持つ捨て型枠(エキスパンドフレーム1)自体にアンカーを施工するので、施工途中で法面崩壊が発生する恐れをなくすことができる。しかし、溝形のエキスパンドフレーム1を捨て型枠として、法面に格子状に配置するのは繁雑であり、能率的でなく、またコストも高くなる。
【0007】
また、図8に示した従来工法では、交叉部のアンカーはモルタルまたはコンクリートが硬化した後でないと、法面の抑止力として機能しないので、やはり、施工途中で法面崩壊が発生する恐れがある場合には、適切でない。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、十分大きな法面抑止力を容易に実現することができ、また、施工途中で法面崩壊が生じる恐れをなくすことができ、鉄筋を正しい位置に配置することを簡単かつ確実にかつ能率的に行うことが可能な吹き付け法枠工法、および吹き付け法枠、およびこれに用いる支圧部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1の発明は、法面に鉄筋を法面表面から若干浮かせた位置で格子状に配置し、前記鉄筋部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて法面安定化のための格子状法枠を形成する吹き付け法枠工法において、
前記格子状に配置しようとする直角二方向のそれぞれ3本以上の鉄筋の交点部分にそれぞれアンカーを施工し、前記3本以上の鉄筋は少なくとも中央上部と左右下部とに配されており、各アンカーの頭部に、当該アンカーに与えた張力を地盤に伝えるための支圧部材を取り付け、この支圧部材は、アンカー挿通穴を持つ鋼板製の底板とその上面に設けた、鉄筋が上に抜け出ないようにカギ形状に屈曲している鉄筋嵌入溝を持ち四角形筒を形成する鋼板製の四方の側板とを備えた構造であって、前記支圧部材を通過する態様で配される前記鉄筋を前記支圧部材の側板の前記鉄筋嵌入溝に嵌入して前記の格子状に配置し、次いで、前記鉄筋部分および支圧部材部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて格子状法枠を形成することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、法面に法面表面から若干浮かせた位置で格子状に配置した鉄筋の部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて形成した吹き付け法枠において、
前記格子状に配置された直角二方向のそれぞれ3本以上の鉄筋の交点部分にそれぞれアンカーが施工され、前記3本以上の鉄筋は少なくとも中央上部と左右下部とに配されており、各アンカーの頭部に、当該アンカーに与えた張力を地盤に伝えるための支圧部材が取り付けられ、この支圧部材は、アンカー挿通穴を持つ鋼板製の底板とその上面に設けた、鉄筋が上に抜け出ないようにカギ形状に屈曲している鉄筋嵌入溝を持ち四角形筒を形成する鋼板製の四方の側板とを備えた構造であり、前記支圧部材を通過する態様で配される前記鉄筋は前記支圧部材の側板の前記鉄筋嵌入溝に嵌入して前記の格子状に配置されており、前記鉄筋部分および前記支圧部材部分にモルタルまたはコンクリートが吹き付けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3は、請求項1の吹き付け法枠工法または請求項2の吹き付け法枠に用いる支圧部材であって、アンカー挿通穴を持つ鋼板製の底板とその上面に設けた、鉄筋が上に抜け出ないようにカギ形状に屈曲している鉄筋嵌入溝を持ち四角形筒を形成する鋼板製の四方の側板とを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項4は、請求項3の支圧部材における側板が、横方向に開口した水平溝部の奥に下向きに伸びる垂直溝部を持つ第1の鉄筋嵌入溝と、上方に開口した垂直溝部の下部に続く水平溝部の奥に、さらに下向きに伸びる垂直溝部を持つ第2の鉄筋嵌入溝とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項5は、請求項4の支圧部材において、側板の前記第1の鉄筋嵌入溝が、側板の中央上部に設けられ、前記第2の鉄筋嵌入溝が、側板の上端中央から左右で、かつ、第1の鉄筋嵌入溝より低い位置に設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項6は、請求項3、4または5記載の支圧部材において、側板の鉄筋嵌入溝の近傍に、当該鉄筋嵌入溝の近傍の取付軸を中心として回転可能であり、下方に回転した時に当該鉄筋嵌入溝を塞いで鉄筋の抜け止めを図る抜け止め金具を設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態の吹き付け法枠工法で施工した吹き付け法枠11の一部(A部)を切り欠いて示した斜視図、図2は図1のA部の拡大詳細図である。図示のように、この吹き付け法枠工法は、法面12に法面表面から若干浮かせた位置で鉄筋13を格子状に配置し、前記鉄筋13部分にモルタルまたはコンクリート14を吹き付けて法面安定化のための格子状法枠(吹き付け法枠)11を形成するものである。
【0016】
本発明では、前記格子状に配置しようとする直角二方向のそれぞれ3本以上の鉄筋13の交点部分に、図3に示すように、アンカー16を施工する。前記3本以上の鉄筋は少なくとも中央上部と左右下部とに配されている。各アンカー16の頭部に、当該アンカー16に与えた張力を地盤に伝えるための支圧部材17を取り付ける。
前記支圧部材17は鋼鈑製であり、図4、図5にも単独に示すように、アンカー挿通穴18aを持つ底板18と、その上面に溶接接合した四角形筒を形成する四方の側板19と、側板19を補強するための同じく溶接接合した四隅のリブ20とからなり、前記側板19には、前記支圧部材17を通過する態様で配される鉄筋13を挿通するための下部左右の第2の鉄筋嵌入溝22および上部中央の第1の鉄筋嵌入溝23を形成している。いずれの鉄筋嵌入溝22,23も、鉄筋13が上方に抜け出ないようにカギ形状に屈曲しているが、下部左右の第2の鉄筋嵌入溝22は、上に開口した垂直溝部22aの下部に続く水平溝部22bの奥に、さらに下向きに伸びる垂直溝部22cを持つ(図4)。前記奥の垂直溝部22cは、図3に示すように、交叉する鉄筋13の低い方を配置するために設けている。上部中央の第1の鉄筋嵌入溝23は、横方向に開口する水平溝部23bの奥に垂直溝部23aを持つ(図4)。なお、上部中央の第1の鉄筋嵌入溝23には、図3に2点鎖線で示すように、抜け止めをさらに確実にするためのL形の抜け止め金具24を回動可能に取り付け、矢印のように回動させて、上部の鉄筋13を押さえるようにするとよい。
【0017】
前記支圧部材17は、アンカー16の頭部に図3のように座金26を介在させてナット27を螺合させ締め付けて取り付けるが、このナット27の締め付け力でアンカー16に張力を与えた時、その張力の反力として地面を押さえ、抑止力を作用させる。
このアンカー16を深部の硬い地盤に到達させて、アンカー16に大きな張力を作用させることができ、かつ、支圧部材17はこの大きな張力を受け止めて、大きな押圧力を地面に与えることができるので、十分大きな法面抑止力を確保することができる。
また、鉄筋13を配置する前の段階で、法面の安定化を図ることができるので、法面崩壊の恐れのある不安定な切り土法面で施工する場合でも、その後の鉄筋13配置の作業や、モルタルまたはコンクリート吹き付けの作業の段階において、法面崩壊の恐れをなく、安心して施工できる。
【0018】
次いで、前記のように施工したアンカー16の位置を交点とする縦横の格子状に鉄筋13を配置するが、この場合、鉄筋13は、図2、図3のように、支圧部材17の側板19の前記鉄筋嵌入溝22、23に嵌入して行う。なお、格子状の交点の中間位置では、鉄筋13の支圧部材17位置での高さを維持するために、高さ保持用の鉄筋受け(図示略)を配置するとよい。また、法面の施工領域全体に鉄筋13を配置する際の鉄筋13どうしの接続は、交叉部の中間において行う。
【0019】
次いで、格子状配置の鉄筋13の部分、および支圧部材17の部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付ける。モルタルまたはコンクリートが硬化すると、図1のごとく格子状法枠(吹き付け法枠)11の施工が完了し、法面12の安定化が図られる。
【0020】
上記の吹き付け法枠工法によれば、鉄筋13を側板19の所定の鉄筋嵌入溝22、23に嵌入すれば、法面に正しい位置(横方向位置および高さ位置)で配置されるので、鉄筋配置が不揃いになって、モルタルまたはコンクリートを吹き付けした時に、モルタルのかぶりが不足するような不都合は防止される。しかも、そのような正しい鉄筋配置の作業を、簡単かつ能率的に行うことができる。
【0021】
本発明の吹き付け法枠工法は、例えば、図6に示すような施工法を採用すると、一層効果的である。すなわち、まず、施工対象の法面の上部についてのみ切り土する。30aは最初に切り取る土砂を示す。次いで、この切り土法面12aに上述の吹き付け法枠工法で吹き付け法枠11'を形成する。その後、法面の下部について切り土する。30bは後で切り取る土砂を示す。次いで、当該下部の切り土法面12bに同じく上述の吹き付け法枠工法で吹き付け法枠11"を形成する。なお、図示では法面の切り取りを2段階で行っているが、法面の不安定土砂の態様に応じて、3段階あるいはそれ以上にしてもよい。
【0022】
上記の施工方法(図6)では、上部の切り土法面12aあるいは下部の切り土法面12bのそれぞれにおける施工の際に、上述の通りアンカー16と支圧部材17とによる法面抑止力を得ているので、モルタルまたはコンクリートを吹き付ける前の段階での法面崩壊の恐れをなくすことができるものであるが、特に、下部の切り土法面12bに対する施工の際に、上部の吹き付け法枠11'のモルタルまたはコンクリートの硬化を待たずに、上部の切り土法面12aの安定化が確保されるという点で、安全性とともに施工性が向上する。
このように、法面を段階的に切り土して吹き付け法枠を形成する場合、図7の従来方法のようにエキスパンドフレーム1の剛性を利用するものでは、必ずしも十分大きな抑止力を確保できるとは言い難いが、本発明では支圧部材17によるものであるから、十分大きな抑止力を確保し得る。
また、溝状のエキスパンドフレーム1を格子状に配置した後アンカーを施す施工には時間がかかるが、本発明のように格子状の交叉部について施工するだけで、法面抑止力が得られるので、施工の初期において切り土法面の安定化を確保でき、この点でも一層安全性が向上する。
【0023】
なお、本発明の支圧部材17における鉄筋嵌入溝は、実施形態の形状に限定されない。
また、本発明は、切り土法面に限らず、盛り土法面あるいは自然斜面にも当然適用できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、鉄筋を支圧部材の側板の所定の鉄筋嵌入溝に嵌入すれば、鉄筋は法面に正しい位置で配置されるので、鉄筋配置作業を、簡単かつ能率的に行うことができる。また、鉄筋が正しい位置に配置されるので、モルタルあるいはコンクリートのかぶりが不足するような不都合は防止される。
【0025】
また、アンカーを深部の硬い地盤に到達させて、アンカーに大きな張力を作用させることができ、かつ、支圧部材はこの大きな張力を受け止めて、大きな押圧力を地面に与えることができるので、十分大きな法面抑止力を確保することができる。
【0026】
鉄筋を配置する前の段階で、法面の安定化を図ることができるので、法面崩壊の恐れのある不安定な切り土法面で施工する場合でも、施工途中で法面崩壊が発生する恐れをなくすことができる。
【0027】
本発明によれば、中央上部の鉄筋嵌入溝とこれより低い左右の鉄筋嵌入溝とにより、鉄筋が山形状に配置されるので、モルタルまたはコンクリートを吹き付けた時に、適度な法枠が形成される。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の吹き付け法枠工法で施工した吹き付け法枠の一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図2】図1のA部の拡大図(アンカーの図示は省略)である。
【図3】図2のB−B断面図(アンカーを図示)である。
【図4】図2における支圧部材のみを示した斜視図である。
【図5】図4の支圧部材の正面図である。
【図6】本発明の一実施形態の吹き付け法枠工法の施工概要を説明する施工概要説明図であり、(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の工程で施工される。
【図7】従来の吹き付け法枠工法の一例を示すもので、(イ)は法面に格子状に配置したエキスパンドフレームによる捨て型枠の交叉部の斜視図、(ロ)は(イ)のC−C断面図、(ハ)は(イ)のD−D断面図である。
【図8】従来の他の吹き付け法枠工法を示すもので、法面に格子状に配置した金網による捨て型枠の交叉部の斜視図である。
【符号の説明】
11 格子状法枠(吹き付け法枠)
12 法面
13 鉄筋
14 モルタルまたはコンクリート
15 交叉部
16 アンカー
17 支圧部材
18 底板
18a アンカー挿入穴
19 側板
20 リブ
22 第2の鉄筋嵌入溝
23 第1の鉄筋嵌入溝
22a、23a 垂直溝部
22b、23b 水平溝部
22c 垂直溝部
Claims (6)
- 法面に鉄筋を法面表面から若干浮かせた位置で格子状に配置し、前記鉄筋部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて法面安定化のための格子状法枠を形成する吹き付け法枠工法において、
前記格子状に配置しようとする直角二方向のそれぞれ3本以上の鉄筋の交点部分にそれぞれアンカーを施工し、前記3本以上の鉄筋は少なくとも中央上部と左右下部とに配されており、各アンカーの頭部に、当該アンカーに与えた張力を地盤に伝えるための支圧部材を取り付け、この支圧部材は、アンカー挿通穴を持つ鋼板製の底板とその上面に設けた、鉄筋が上に抜け出ないようにカギ形状に屈曲している鉄筋嵌入溝を持ち四角形筒を形成する鋼板製の四方の側板とを備えた構造であって、前記支圧部材を通過する態様で配される前記鉄筋を前記支圧部材の側板の前記鉄筋嵌入溝に嵌入して前記の格子状に配置し、次いで、前記鉄筋部分および支圧部材部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて格子状法枠を形成することを特徴とする吹き付け法枠工法。 - 法面に法面表面から若干浮かせた位置で格子状に配置した鉄筋の部分にモルタルまたはコンクリートを吹き付けて形成した吹き付け法枠において、
前記格子状に配置された直角二方向のそれぞれ3本以上の鉄筋の交点部分にそれぞれアンカーが施工され、前記3本以上の鉄筋は少なくとも中央上部と左右下部とに配されており、各アンカーの頭部に、当該アンカーに与えた張力を地盤に伝えるための支圧部材が取り付けられ、この支圧部材は、アンカー挿通穴を持つ鋼板製の底板とその上面に設けた、鉄筋が上に抜け出ないようにカギ形状に屈曲している鉄筋嵌入溝を持ち四角形筒を形成する鋼板製の四方の側板とを備えた構造であり、前記支圧部材を通過する態様で配される前記鉄筋は前記支圧部材の側板の前記鉄筋嵌入溝に嵌入して前記の格子状に配置されており、前記鉄筋部分および前記支圧部材部分にモルタルまたはコンクリートが吹き付けられていることを特徴とする吹き付け法枠。 - 請求項1の吹き付け法枠工法または請求項2の吹き付け法枠に用いる支圧部材であって、アンカー挿通穴を持つ鋼板製の底板とその上面に設けた、鉄筋が上に抜け出ないようにカギ形状に屈曲している鉄筋嵌入溝を持ち四角形筒を形成する鋼板製の四方の側板とを備えていることを特徴とする吹き付け法枠工法用の支圧部材。
- 前記側板は、横方向に開口した水平溝部の奥に下向きに伸びる垂直溝部を持つ第1の鉄筋嵌入溝と、上方に開口した垂直溝部の下部に続く水平溝部の奥に、さらに下向きに伸びる垂直溝部を持つ第2の鉄筋嵌入溝とを備えたことを特徴とする請求項3記載の支圧部材。
- 前記側板の前記第1の鉄筋嵌入溝が、側板の中央上部に設けられ、前記第2の鉄筋嵌入溝が、側板の上端中央から左右で、かつ、第1の鉄筋嵌入溝より低い位置に設けられたことを特徴とする請求項4記載の支圧部材。
- 前記側板の鉄筋嵌入溝の近傍に、当該鉄筋嵌入溝の近傍の取付軸を中心として回転可能であり、下方に回転した時に当該鉄筋嵌入溝を塞いで鉄筋の抜け止めを図る抜け止め金具を設けたことを特徴とする請求項3、4または5記載の支圧部材。
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