JP7081744B2 - 基礎梁構造及び基礎梁構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基礎梁構造及び基礎梁構築方法に関する。
下記特許文献1には、鉄筋コンクリート造の基礎梁に人通孔を形成した構成が開示されている。この基礎梁においては、人通孔の上部及び下部に、梁主筋と平行な軸方向補強筋が配筋されている。さらに、この軸方向補強筋及び梁主筋に、あばら筋が巻掛けられている。
特開2013-87504号公報
上記特許文献1に示された基礎梁の構造では、人通孔廻りを補強するための配筋作業が必要である。また、人通孔の断面欠損を補うために梁せいが大きくなり、必要なコンクリート量や型枠量が増える。このため、コンクリート工事や型枠工事の手間がかかる。
本発明は上記事実を考慮して、基礎梁に人通孔を設ける場合と比較して施工を省人化できる、通り抜け可能な基礎梁構造及び基礎梁構築方法を提供することを目的とする。
請求項1の基礎梁構造は、地盤の上部に形成されたフーチングと、前記フーチングへ両側から載せ掛けられ、プレキャストコンクリートを用いて形成された一対の基礎梁と、前記フーチングの上部に後打ちコンクリートで形成され、前記基礎梁と一体化した十字状の仕口部と、前記フーチングの上部のうち柱が配置される中心部以外の部分において互いに接続された、一対の前記基礎梁におけるそれぞれの下端筋及び上端筋と、前記地盤の表面と前記基礎梁の下面との間に形成され、人が通り抜け可能な空間と、を備えている。
請求項1の基礎梁構造によると、地盤の表面と基礎梁の下面との間に通り抜け可能な空間が設けられる。このため、基礎梁に人通孔を形成する必要がない。
基礎梁に人通孔を形成する場合は、人通孔の周囲に補強筋を配筋する必要がある。また、人通孔の断面欠損を補うために梁せいを大きく形成する必要がある。
これに対し請求項1の基礎梁構造では、基礎梁に人通孔を形成する場合と比較して配筋作業を減らし、必要なコンクリート量を削減できる。したがって、基礎梁に人通孔を設ける場合と比較して基礎梁の施工を省人化できる。また、必要な梁せいを小さくできるため、基礎梁底面の位置を浅くすることができる。したがって、掘削土量を少なくできる。
また、基礎梁に人通孔の他、設備配管を貫通させるための貫通孔を形成する場合は、貫通孔の大きさや位置が基礎梁の構造耐力上の制約を受けるため、所望の直径や数量の設備配管を通すことが難しいことがある。
これに対し、請求項1の基礎梁構造では、地盤の表面と基礎梁の下面との間の空間に設備配管を通すことができるので、基礎梁に設備配管を貫通させるための貫通孔を形成する必要がない。したがって、所望の直径や数量の設備配管を通しやすい。
請求項2の基礎梁構造は、前記基礎梁はプレキャストコンクリート製とされている。
請求項2の基礎梁構造によると、基礎梁を施工する際、プレキャストコンクリート製の基礎梁を左右のフーチングに架け渡せばよく、型枠を組み立てる必要がない。このため、基礎梁を現場打ちコンクリートで形成する場合と比較して、型枠を施工する手間を減らし、基礎梁廻りの土砂の掘削範囲を小さくすることができる。
請求項3の基礎梁構造は、前記基礎梁は、プレキャストコンクリートで形成されたプレキャスト部と、前記プレキャスト部の上部に現場で打設された後打ち部と、を備えている。
請求項4の基礎梁構造は、前記基礎梁に架け渡されたスラブが、パネル材と、前記パネル材の上部に現場で打設された後打ち部と、を含んで構成されている。
請求項5の基礎梁構築方法は、地盤の上部にフーチングを形成する工程と、前記フーチングの上部にプレキャストコンクリートを用いて形成された一対の基礎梁を両側から載せ掛けて、前記地盤の表面と前記基礎梁の下面との間に人が通り抜け可能な空間を設ける工程と、前記フーチングの上部のうち柱が配置される中心部以外の部分において、一対の前記基礎梁におけるそれぞれの下端筋を互いに接続する工程と、前記フーチングの上部にコンクリートを打設して、前記基礎梁と一体化した十字状の仕口部を形成する工程と、前記フーチングの上部のうち前記柱が配置される中心部以外の部分において、一対の前記基礎梁におけるそれぞれの上端筋を互いに接続する工程と、を備えている。
請求項5の基礎梁構築方法によると、地盤の表面と基礎梁の下面との間に通り抜け可能な空間が設けられる。このため、基礎梁に人通孔を形成する必要がない。
基礎梁に人通孔を形成する場合は、人通孔の周囲に補強筋を配筋する必要がある。また、人通孔の断面欠損を補うために梁せいを大きく形成する必要がある。
これに対し請求項3の基礎梁構築方法では、基礎梁に人通孔を形成する場合と比較して配筋作業を減らし、必要なコンクリート量を削減できる。したがって、基礎梁に人通孔を設ける場合と比較して基礎梁の施工を省人化できる。
また、基礎梁をフーチングに架け渡したあと仕口部のコンクリートを打設するため、基礎梁をプレキャストコンクリートで形成することができる。これにより、基礎梁のコンクリートと仕口部のコンクリートとを同時に打設する場合と比較して、型枠を施工する手間を減らし、基礎梁廻りの土砂の掘削範囲を小さくすることができる。
本発明に係る基礎梁構造及び基礎梁構築方法によると、基礎梁に人通孔を設ける場合と比較して施工を省人化できる。
(A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造を示す立断面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図であり、(C)は(A)のC-C線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造の施工手順を示す立断面図であって地盤にプレキャストコンクリートのフーチングを設置した状態を示しており、(B)は平面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造の施工手順を示す立断面図であってフーチングの上部に基礎梁のプレキャスト部を設置した状態を示しており、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造の施工手順を示す立断面図であって基礎梁の仕口部にコンクリートを打設した状態を示しており、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造の施工手順を示す立断面図であって基礎梁の上端筋を配筋し、プレキャスト部にスラブのパネル材を載せ掛けた状態を示しており、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造における基礎梁の高さ及びスラブ上面から地盤面までの距離を示す立断面図であり、(B)は比較例における基礎梁の高さを示す立断面図であり、(C)は別の比較例におけるスラブ上面から地盤面までの距離を示す立断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る基礎梁構造において仕口部に梁の下端筋の端部を配置した変形例を示す平断面図であり、(B)は仕口部をプレキャストコンクリートで形成した変形例を示す平断面図である。
(基礎梁構造)
図1(A)~(C)に示すように、本発明の実施形態に係る基礎梁構造10は、地盤12の上部に載置されたフーチング20と、フーチング20の上部に架け渡された基礎梁30と、フーチング20の上部に立設された柱50と、基礎梁30と一体化されたスラブ60と、を備えている。なお、柱50と基礎梁30とが接合される部分を仕口部40とする。図1(A)、(B)においては、構成をわかりやすくするため、コンクリートに被覆された下端筋32、上端筋36、あばら筋34を実線で示している。
(フーチング)
フーチング20はプレキャストコンクリートで矩形状に形成され、地均しをした地盤12の上に載置されている。地盤12は、フーチング20の上面が基礎梁30の下面の設計高さとなるように適宜掘削(壷堀り)されている。
(基礎梁)
図1(C)に示すように、基礎梁30はプレキャストコンクリートで形成されたプレキャスト部30Aと、プレキャスト部30Aの上部に現場で打設された後打ち部30Bと、含んで構成されたハーフプレキャストコンクリート梁とされ、地盤12の表面と基礎梁30(プレキャスト部30A)の下面の間には、矢印N方向へ通り抜け可能な空間Vが形成されている。
プレキャスト部30Aの上部には、あばら筋34の上端部と上端筋36が露出しており、このあばら筋34の上端部と上端筋36は、後打ち部30Bを構成するコンクリートによって被覆されている。なお、後打ち部30Bは、後述するスラブ60にコンクリートを打設することで形成される。
図1(A)に示すように、プレキャスト部30Aの端部はフーチング20に載せ掛けられており、図1(B)に示すように、四方に配置されたプレキャスト部30Aの端面の間には、略十字状の仕口部40が形成されている。なお、仕口部40の中央部には突出部40Aが形成されており、この突出部40Aは、仕口部40の上部に接合される柱50の形状に沿う形状となっている。
フーチング20に載せ掛けられたプレキャスト部30Aのそれぞれの端面からは、下端筋32が突出している。図1(A)に示す一方のプレキャスト部30A(図1(A)左側)から突出した下端筋32は、他方のプレキャスト部30A(図1(A)右側)の近くまで延出している。そして、他方のプレキャスト部30Aから突出した下端筋32と、機械式継手38によって接合されている。また、プレキャスト部30Aの上部の後打ち部30Bに埋設された上端筋36も、機械式継手38によって接合されている。
(スラブ)
図1(C)に示すように、スラブ60は、プレキャストコンクリート製のパネル材60Aと、パネル材60Aの上部に現場で打設された後打ち部60Bと、を含んで構成されたハーフプレキャストコンクリートスラブとされている。パネル材60Aの配置は、図4(B)に2点鎖線で示されている。
図1(C)に示すように、パネル材60Aの端部60AEは基礎梁30のプレキャスト部30Aに載せ掛けられており、パネル材60Aは、後打ち部60Bを形成するコンクリートを打設する際の捨て型枠として機能している。
なお、図1(A)は基礎梁30の断面を示しているが、これはパネル材60Aが載せ掛けられた部分の断面である。ここに示されるように、パネル材60Aは長手方向に沿ってボイド60AHが形成され、これによりスラブ60の軽量化が図られている。
図1(C)に示すように、スラブ60の後打ち部60Bを形成するコンクリートは、基礎梁30の後打ち部30Bと一体的に打設され、それぞれの上面60E、30Eが同面とされている。
(施工方法)
基礎梁構造10を施工するためには、まず地盤12の掘削を行い、フーチング20が載置される部分を地均しする。なお、地盤12の表面には捨てコンクリートや土間コンクリートを打設してもよいし、敷き砂利を敷いてもよい。
次に図2(A)、(B)に示すように、地均しした地盤12の上部に、プレキャストコンクリートで形成されたフーチング20を載置する。なお、フーチング20は現場打ちコンクリートとしてもよいし、下部に杭が施工される場合は、杭頭を覆うように載置することもできる。
次に図3(A)、(B)に示すように、フーチング20へ基礎梁30の構成部材であるプレキャスト部30Aの端部を載せ掛ける。フーチング20は間隔を置いて地盤12に並べられており、プレキャスト部30Aは隣り合うフーチング20に架け渡されて配置される。このとき、プレキャスト部30Aの端面からそれぞれ突出した下端筋32を機械式継手38で接続して、軸方向に連続した梁主筋を形成する。
プレキャスト部30Aをフーチング20の上部へ載せ掛けることにより地盤12の表面とプレキャスト部30Aの下面の間には、通り抜け可能な空間Vが形成される。なお、この空間Vは、本実施形態の基礎梁構造10が適用される建物におけるすべての基礎梁の下部に設けられる必要はなく、例えば設備機器・配管などが配置された地下ピット部など、人間又は検査機械が通り抜け必要な場所に設ければよい。また、空間Vの高さは、無線又は有線で操作可能な検査機械が通り抜けできる高さがあればよいが、人間が通り抜け可能な高さ(概ね50cm以上)があると好適である。
次に図3(B)に二点鎖線で示した形状に型枠を組み立て、コンクリートを打設して、図4(A)、(B)に示すように、略十字状の仕口部40を形成する。これにより、仕口部40と基礎梁30とが一体化する。
なお、仕口部40へのコンクリートの打設に先立って、仕口部40には図示しない柱50の柱主筋及びフープ筋を配筋する。
なお、仕口部40とプレキャスト部30Aとの接合強度を高めるために、プレキャスト部30Aの端面からはスタッドボルトなどを突出させておいてもよい。フーチング20の上面からも、同様にスタッドボルトなどを突出させておいてもよい。
次に図5(A)、(B)に示すように、プレキャスト部30Aの上端面から突出したあばら筋34の内側に、プレキャスト部30Aの軸方向に沿って上端筋36を配筋し、上端筋36同士を機械式継手38で接続する。なお、図4(A)において、機械式継手38は仕口部40の上部に配置されているが、例えば基礎梁30の中央部付近など、任意の場所に配置することができる。また、上端筋36同士の接合は、ガス圧接継手とすることもできる。
次にプレキャスト部30A及び後打ち部30Cに、パネル材60Aを載せ掛ける。パネル材60Aは、図5(B)に二点鎖線で示すように、長手方向(Y方向)の両端部60AEをプレキャスト部30Aに載置することにより支持される。
次に図1(C)に示すように、プレキャスト部30A及びパネル材60Aの上部へ、パネル材60Aを型枠の一部としてコンクリートを流し込み、基礎梁30の後打ち部30Bとスラブ60の後打ち部60Bとを一体的に形成する。これにより、基礎梁30及びスラブ60が形成され、本実施形態に係る基礎梁構造10が構築される。
なお、本実施形態においては基礎梁30の上部に柱50が打設されるが、この柱50を構成するコンクリートはプレキャストコンクリートでも現場打ちコンクリートでもよい。また、柱50は必要がなければ設置しなくてもよい。この場合、本発明における「仕口部」とは、柱50と基礎梁30との接合部分ではなく、基礎梁30同士の接合部分のことを示す。
(作用・効果)
本実施形態の基礎梁構造10によると、図6(A)に示すように、地盤12の表面と基礎梁30の下面との間に通り抜け可能な空間Vが設けられている。このため、スラブ60の下部空間において、基礎梁30によって隔てられる空間を往来する必要がある場合でも、基礎梁30に人通孔を形成する必要がない。
これに対し、図6(B)の比較例に示すように、基礎梁300に人通孔320を設ける場合、人通孔320の周囲に補強筋340を配筋する必要がある。また、人通孔320による断面欠損を補うために、梁せいHを本実施形態の基礎梁30の梁せいhと比較して大きく形成する必要がある。
このため、本実施形態の基礎梁構造10では、基礎梁に人通孔を設ける場合と比較して鉄筋工事及びコンクリート工事が簡略化され、基礎梁の施工を省人化できる。
また、本実施形態の基礎梁構造10によると、図6(A)に示すように、基礎梁30とスラブ60とが一体的に形成され、基礎梁30の上面30Eと、スラブ60の上面60Eとが同面とされている。
これに対し、図6(C)の比較例では、基礎梁400とスラブ600とが別体として形成され(いわゆる置きスラブ)、基礎梁400の上面400Eは、スラブ600の上面600Eよりも下方に形成されている。
このため、梁せいが同じ(図6(A)、(C)に示すh)場合、本実施形態におけるスラブ60の上面60Eから地盤12の表面までの距離lに対し、比較例におけるスラブ600の上面600Eから地盤120の表面までの距離Lは、スラブ600の厚みtだけ長くなる。
したがって、本実施形態の基礎梁構造10では、スラブを置きスラブとして形成する場合と比較して、地盤の掘削量を削減できる。このため、土工事が簡略化され、基礎梁の施工を省人化できる。
また、本実施形態の基礎梁構造10によると、基礎梁30はハーフプレキャストコンクリート梁とされている。このため、図3(A)に示すようにプレキャスト部30Aをフーチングの上部に載せ掛けるだけで、地盤12の表面と基礎梁30の下面との間に、通り抜け可能な空間Vを形成することができる。
なお、本実施形態において基礎梁30はハーフプレキャストコンクリート梁とされ、基礎梁30は現場打ちコンクリートで形成される後打ち部30Bを備えているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば基礎梁30の全ての部分をプレキャストコンクリートで形成してもよい。この場合でも基礎梁30をフーチングの上部に載せ掛けるだけで、地盤12の表面と基礎梁30の下面との間に、通り抜け可能な空間を形成することができる。また、現場打ちコンクリートを打設する部分が減るので、工期を短縮することができる。
なお、基礎梁30の全ての部分をプレキャストコンクリートで形成する場合、基礎梁30には予め上端筋36も埋設される。
あるいは、基礎梁30を全て現場打ちコンクリートで形成することもできる。この場合、地盤12の表面から支保工を立ち上げ、この支保工で型枠を支持して、打設したコンクリートの硬化・養生後に型枠及び支保工を撤去することで、基礎梁30の下方に通り抜け可能な空間を形成することができる。
また、本実施形態において仕口部40は略十字状に形成され、柱50が接合される中心部以外の部分(基礎梁30のプレキャスト部30Aの近く)に、基礎梁30の下端筋32及び上端筋36の機械式継手38が埋設されている。このため、鉄筋が込み合う仕口部40の中心部で基礎梁30の下端筋32の接続作業をする必要がなく、配筋作業がやりやすい。
なお、本実施形態において機械式継手38は、仕口部40の内部において、下端筋32一本につき一箇所ずつ設けられているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図3(A)において左右に配置されたプレキャスト部30Aそれぞれの近く(すなわち二箇所)に設けてもよい。このようにすることで、下端筋32がプレキャスト部30Aから突出する突出長さを短くできるので、運搬しやすく、施工時にも取り扱いし易い。
また、仕口部40は必ずしも十字形状に形成しなくてもよい。例えば図7(A)に示すように、仕口部40を柱50と同形状の矩形状に形成してもよい。この場合、プレキャスト部30Aから突出した下端筋32の端部に機械式定着プレート39を接合しておけば、鉄筋が込み合う部分で下端筋32の接続作業を行う必要がない。
さらに、本実施形態において仕口部40は現場打ちコンクリートにより形成されているものとしたが、図7(B)に示す仕口部42のように、プレキャストコンクリートによって形成することができる。この場合、貫通孔44が形成された仕口部42をフーチング20の上部に載置し、また、端面に挿入孔37が形成されたプレキャスト部30A1を、挿入孔37が貫通孔44と対向するようにフーチング20の上部に載置して、さらに、プレキャスト部30A2の下端筋32が貫通孔44、挿入孔37を挿通するように、プレキャスト部30A2を横方向からスライドして施工する。
12 地盤
20 フーチング
30 基礎梁
40 仕口部
V 空間

Claims (5)

  1. 地盤の上部に形成されたフーチングと、
    前記フーチングへ両側から載せ掛けられ、プレキャストコンクリートを用いて形成された一対の基礎梁と、
    前記フーチングの上部に後打ちコンクリートで形成され、前記基礎梁と一体化した十字状の仕口部と、
    前記フーチングの上部のうち柱が配置される中心部以外の部分において互いに接続された、一対の前記基礎梁におけるそれぞれの下端筋及び上端筋と、
    前記地盤の表面と前記基礎梁の下面との間に形成され、人が通り抜け可能な空間と、
    を備えた基礎梁構造。
  2. 前記基礎梁はプレキャストコンクリート製とされた、請求項1に記載の基礎梁構造。
  3. 前記基礎梁は、プレキャストコンクリートで形成されたプレキャスト部と、前記プレキャスト部の上部に現場で打設された後打ち部と、を備えている、請求項1又は請求項2に記載の基礎梁構造。
  4. 前記基礎梁に架け渡されたスラブが、パネル材と、前記パネル材の上部に現場で打設された後打ち部と、を含んで構成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の基礎梁構造。
  5. 地盤の上部にフーチングを形成する工程と、
    前記フーチングの上部にプレキャストコンクリートを用いて形成された一対の基礎梁を両側から載せ掛けて、前記地盤の表面と前記基礎梁の下面との間に人が通り抜け可能な空間を設ける工程と、
    前記フーチングの上部のうち柱が配置される中心部以外の部分において、一対の前記基礎梁におけるそれぞれの下端筋を互いに接続する工程と、
    前記フーチングの上部にコンクリートを打設して、前記基礎梁と一体化した十字状の仕口部を形成する工程と、
    前記フーチングの上部のうち前記柱が配置される中心部以外の部分において、一対の前記基礎梁におけるそれぞれの上端筋を互いに接続する工程と、
    を備えた基礎梁構築方法。
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