JP6590088B2 - 検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、長尺体を検出対象とする検出装置に関する。
特許文献1に、ロープを検査する装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、光源と受光素子とを備える。光源と受光素子との間にロープが配置される。特許文献1に記載された装置では、受光素子が受けた光量に基づいてロープの直径が算出される。算出した直径のピーク値の間隔をストランドの間隔に一致させることにより、ロープの位置を算出する。
国際公開第2011/108173号
特許文献1に記載された装置では、ロープの移動速度が変動していると、ロープの移動速度が変動しているのかロープのストランドピッチが変動しているのかを区別することができない。即ち、特許文献1に記載された装置で採用されている検出方法では、ロープの移動速度が変動していると、ロープに発生した異常、例えばピッチ異常を検出することができなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、長尺体の移動速度が変動している場合でも、長尺体の異常を検出することができる検出装置を提供することである。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の第1表面データ及び第2表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された第1表面データと第1リファレンスデータの第1類似度、データ取得手段によって取得された第1表面データと第2リファレンスデータの第2類似度、データ取得手段によって取得された第2表面データと第1リファレンスデータの第3類似度、及びデータ取得手段によって取得された第2表面データと第2リファレンスデータの第4類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する位相算出手段と、位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、長尺体に形成された模様の周期を算出する周期算出手段と、周期算出手段によって算出された周期に基づいて、長尺体の異常を検出する第1異常検出手段と、を備える。データ取得手段は、第1表面データ及び第2表面データを、長尺体の長手方向の異なる位置で、長尺体に対して長尺体の長手方向と直交する方向に取得する。第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータは、長尺体の表面に長尺体の長手方向と直交する方向に形成された模様の周期と同じ周期を有し且つ位相が異なるデータである。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の複数の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データの中から第1表面データ及び第2表面データを選択する選択手段と、選択手段によって選択された第1表面データと第1リファレンスデータの第1類似度、選択手段によって選択された第1表面データと第2リファレンスデータの第2類似度、選択手段によって選択された第2表面データと第1リファレンスデータの第3類似度、及び選択手段によって選択された第2表面データと第2リファレンスデータの第4類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する位相算出手段と、位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、長尺体に形成された模様の周期を算出する周期算出手段と、周期算出手段によって算出された周期に基づいて、長尺体の異常を検出する第1異常検出手段と、を備える。データ取得手段は、複数の表面データを、長尺体の長手方向の異なる位置で、長尺体に対して長尺体の長手方向と直交する方向に取得する。第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータは、長尺体の表面に長尺体の長手方向と直交する方向に形成された模様の周期と同じ周期を有し且つ位相が異なるデータである。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する第1長尺体の第1表面データ及び第1長尺体の表面に形成された模様と同じ模様を表面に有する第2長尺体の第2表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された第1表面データと第1リファレンスデータの第1類似度、データ取得手段によって取得された第1表面データと第2リファレンスデータの第2類似度、データ取得手段によって取得された第2表面データと第1リファレンスデータの第3類似度、及びデータ取得手段によって取得された第2表面データと第2リファレンスデータの第4類似度を算出する類似度算出手段と、類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する位相算出手段と、位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、第1長尺体又は第2長尺体に異常が発生したことを検出する第1異常検出手段と、を備える。データ取得手段は、第1表面データを、第1長尺体に対して第1長尺体の長手方向と直交する方向に取得し、第2表面データを、第2長尺体に対して第2長尺体の長手方向と直交する方向に取得する。第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータは、第1長尺体の表面に第1長尺体の長手方向と直交する方向に形成された模様の周期と同じ周期を有し且つ位相が異なるデータである。

この発明に係る検出装置は、例えば類似度算出手段、位相算出手段、周期算出手段及び第1異常検出手段を備える。位相算出手段は、第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する。周期算出手段は、位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、長尺体に形成された模様の周期を算出する。第1異常検出手段は、周期算出手段によって算出された周期に基づいて長尺体の異常を検出する。この発明に係る検出装置であれば、長尺体の移動速度が変動している場合でも、長尺体の異常を検出することができる。
この発明の実施の形態1における検出装置の例を示す図である。 図1に示す矢印Aの方向から長尺体を見た図である。 受光素子によって取得された受光画像の処理方法を示す図である。 制御装置の例を示す図である。 データ処理部の機能を説明するための図である。 リファレンスデータの例を示す図である。 位相算出部の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における検出装置の動作例を示すフローチャートである。 センサヘッドの他の例を説明するための図である。 受光素子によって取得された受光画像の処理方法を示す図である。 センサヘッドの他の例を説明するための図である。 センサヘッドの他の例を説明するための図である。 カメラによって撮影された画像データの処理方法を示す図である。 この発明の実施の形態2における制御装置の例を示す図である。 この発明の実施の形態2における検出装置の動作例を示すフローチャートである。 選択部の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態3における検出装置の例を示す図である。 図17に示す矢印Aの方向から長尺体を見た図である。 受光素子によって取得された受光画像の処理方法を示す図である。 制御装置の例を示す図である。 位相算出部の機能を説明するための図である。 制御装置のハードウェア構成の例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における検出装置の例を示す図である。検出装置は、長尺体の異常を検出するための装置である。長尺体には、例えばロープ1が含まれる。図2は、図1に示す矢印Aの方向から長尺体を見た図である。
説明を容易にするため、図1及び図2に示すように、x軸、y軸及びz軸を設定する。y軸は、長尺体の長手の方向を向く軸である。x軸は、y軸及びz軸に直交する。z軸は、y軸及びx軸に直交する。x軸、y軸及びz軸は、3次元空間上での座標を表すために設定された軸である。図2は、+z方向から長尺体を見た図に相当する。
長尺体は、長手の方向に移動する。例えば、ロープ1は+y方向或いは−y方向に移動する。このように移動するロープ1の例として、エレベーターで使用されるワイヤロープが挙げられる。ロープ1は、+y方向及び−y方向の双方に移動しても良い。なお、検出装置が検出対象とする長尺体は、ロープ1に限定されない。
ロープ1は、複数のストランドを備える。ロープ1は、複数のストランドが縒り合わされることによって形成される。このため、ロープ1は、表面に周期的な模様を有する。本検出装置が異常を検出する対象は、表面に周期的な模様を有する長尺体である。「模様」には、例えば形状、図形、色及び色の濃淡が含まれる。図1及び図2は、8本のストランドが縒り合わされることによってロープ1が形成される例を示す。ロープ1の表面には、複数のストランドが縒り合わされることによって形成される凹凸が規則的に並んでいる。理想的なロープ1の断面形状は、縒りピッチをストランドの数で割った距離毎に同じになる。上記断面とは、ロープ1の長手の方向と直交する方向の断面である。縒りピッチをストランドの数で割った距離は、ストランドピッチ、即ち模様の周期である。
本実施の形態に示す例では、検出装置は、長尺体に形成された模様の周期を算出し、異常の有無を判定する。検出装置は、例えばセンサヘッド2と制御装置3とを備える。
センサヘッド2は、長尺体の表面データを取得する手段の一例である。「表面データ」は、長尺体の表面の模様に関するデータである。本実施の形態に示す例では、センサヘッド2は、長尺体の2箇所の表面データを同時に取得する。例えば、センサヘッド2は、ロープ1のうち第1位置を通過する部分の表面に形成された凹凸を表すデータを第1表面データとして取得する。同時に、センサヘッド2は、ロープ1のうち第2位置を通過する部分の表面に形成された凹凸を表すデータを第2表面データとして取得する。第2位置は、第1位置とは異なる位置である。例えば、第2位置は、第1位置からy軸方向に一定距離だけ離れた位置である。図1は、センサヘッド2が光学式のプロファイル測定器である例を示す。センサヘッド2は、例えば光源4、光源5、受光素子6及び受光素子7を備える。
光源4は、ロープ1の表面に光を照射する。図1及び図2は、光源4がロープ1の長手の方向と直交する方向にレーザ光を照射する例を示す。光源4から照射された光は、ロープ1のうち第1位置を通過する部分の表面に当たる。図1及び図2に示す例では、光源4から照射された光は、ロープ1を横断するようにロープ1の一側の端から他側の端にかけて直線状に当たる。
光源5は、ロープ1の表面に光を照射する。光源5は、光源4から照射される光に対して平行に光を照射する。光源5が光を照射するタイミングは、光源4が光を照射するタイミングと同じである。図1及び図2は、光源5がロープ1の長手の方向と直交する方向にレーザ光を照射する例を示す。光源5から照射された光は、ロープ1のうち第2位置を通過する部分の表面に当たる。即ち、光源5から照射された光は、光源4からの光がロープ1に当たる位置からy軸方向に一定距離だけ離れた位置でロープ1に当たる。図1及び図2に示す例では、光源5から照射された光は、ロープ1を横断するようにロープ1の一側の端から他側の端にかけて直線状に当たる。
受光素子6は、光源4から照射された光のうちロープ1の表面で反射した光を受光する。受光素子6は、光源4が光を照射する方向に対して斜めに配置される。受光素子6は、ロープ1の表面で反射した光源4からの光のうち、ロープ1の長手の方向に対して一定の角度で斜めに反射した光を受光する。
受光素子7は、光源5から照射された光のうちロープ1の表面で反射した光を受光する。受光素子7は、光源5が光を照射する方向に対して斜めに配置される。受光素子7は、ロープ1の表面で反射した光源5からの光のうち、ロープ1の長手の方向に対して一定の角度で斜めに反射した光を受光する。例えば、受光素子7は、ロープ1の表面において受光素子6が受光する光と同じ角度で反射した光を受光する。
図1及び図2に示す光aは、光源4からロープ1に向けて照射された光である。例えば、光aはy=L1でロープ1の表面に当たる。光b及び光cは、ロープ1の表面で反射した光aのうち、受光素子6によって受光される角度で反射した光である。光bは、ストランドの最も外側に膨らんだ部分で反射した光である。光cは、隣り合うストランドによって形成された溝の部分で反射した光である。受光素子6が光b及び光c等を受光することにより、センサヘッド2は、光源4からの光が当たった部分の断面形状を表すデータを第1表面データとして取得する。
図1及び図2に示す光dは、光源5からロープ1に照射された光である。例えば、光dはy=L2でロープ1の表面に当たる。光e及び光fは、ロープ1の表面で反射した光dのうち、受光素子7によって受光される角度で反射した光である。光eは、ストランドの最も外側に膨らんだ部分で反射した光である。光fは、隣り合うストランドによって形成された溝の部分で反射した光である。受光素子7が光e及び光f等を受光することにより、センサヘッド2は、光源5からの光が当たった部分の断面形状を示すデータを第2表面データとして取得する。
図3は、受光素子6及び受光素子7によって取得された受光画像の処理方法を示す図である。図3の上段は、受光素子6の受光画像と受光素子7の受光画像とを示す。図3の下段は、受光素子6の受光画像から変換された第1表面データP1と受光素子7の受光画像から変換された第2表面データP2とを示す。図3の下段の横軸は、第1表面データP1及び第2表面データP2がx方向にそれぞれ複数個のデータを含むことを示す。表面データが含むデータの個数は任意に決定される。
本実施の形態に示す例では、制御装置3は、センサヘッド2によって取得された第1表面データ及び第2表面データに基づいて、ロープ1に発生したピッチ異常を検出する。即ち、制御装置3は、長尺体の表面に形成された模様の周期異常を検出する。図1は、制御装置3が信号線8によってセンサヘッド2に接続される例を示す。センサヘッド2と制御装置3とを同じ筐体内に配置しても良い。制御装置3が有する機能の一部をセンサヘッド2が備えても良い。
図4は、制御装置3の例を示す図である。制御装置3は、例えば記憶部9、データ処理部10、類似度算出部11、位相算出部12、周期算出部13及び異常検出部14を備える。
記憶部9に2つのリファレンスデータが記憶される。以下の説明では、記憶部9に記憶された一方のリファレンスデータを第1リファレンスデータと表記する。記憶部9に記憶されたもう一方のリファレンスデータを第2リファレンスデータと表記する。
データ処理部10は、センサヘッド2から受信した第1表面データを加工し、加工したデータを最終的な第1表面データとして出力する。データ処理部10は、センサヘッド2から受信した第2表面データを加工し、加工したデータを最終的な第2表面データとして出力する。本実施の形態に示す例では、データ処理部10は、長尺体の表面データを取得する手段の一部を構成する。ロープ1のピッチ異常を検出する上では、センサヘッド2によって取得された表面データから特定周波数成分を除去したデータを最終的な表面データとして採用することが望ましい。このようなデータ処理を行うことにより、ロープ1が表面に有する周期的な模様の成分を強調することができる。
図5は、データ処理部10の機能を説明するための図である。図5は、データ処理部10によるデータ処理が行われた後の第1表面データP1及び第2表面データP2を示す。データ処理部10は、例えば、図3に示す第1表面データP1に対して低周波成分除去処理を行うことによって図5に示す第1表面データP1を取得する。データ処理部10は、例えば、図3に示す第2表面データP2に対して低周波成分除去処理を行うことによって図5に示す第2表面データP2を取得する。図5に示す例では、図3に示す第1表面データP1及び第2表面データP2から、ロープ1の径の影響が除去されている。
データ処理部10の機能は、センサヘッド2に備えられても良い。また、長尺体の表面データを取得する手段は、データ処理部10の機能を備えていなくても良い。本実施の形態に示す例では、データ処理部10からの出力が長尺体の表面データを取得する手段からの最終的な出力となる。データ処理部10が備えられていなければ、センサヘッド2からの出力が長尺体の表面データを取得する手段からの最終的な出力となる。
光源4及び光源5からは同時に光が出力される。時刻tに位置L1で取得された第1表面データP1は、P(t,L1)と表記できる。同時刻tに位置L2で取得された第2表面データP2は、P(t,L2)と表記できる。第1表面データP(t,L1)及び第2表面データP(t,L2)は、下記のようにn行1列の行列で表記できる。nは、例えば2以上の整数である。図5は、n=150である例を示す。
Figure 0006590088
図6は、リファレンスデータの例を示す図である。上述したように、ロープ1は、表面に周期的な模様を有する。例えば、ロープ1の表面に形成された模様の周期と同じ周期を有する正弦波が第1リファレンスデータとして記憶部9に記憶される。ロープ1の表面に形成された模様の周期と同じ周期を有する余弦波が第2リファレンスデータとして記憶部9に記憶される。第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2は、下記のようにn行1列の行列で表記できる。図6は、n=150である例を示す。
Figure 0006590088
本実施の形態では、第1表面データP(t,L1)、第2表面データP(t,L2)、第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2が多次元のベクトルデータ、即ち要素数nのベクトルである例について説明する。第1リファレンスデータRef1と第2リファレンスデータRef2との内積は、図6に示す例のように0であることが好ましい。図6に示す第1リファレンスデータRef1と第2リファレンスデータRef2は直交関係にある正弦波である。但し、第1リファレンスデータRef1と第2リファレンスデータRef2との内積は0でなくても良い。第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2は、図6に示す例に限定されない。
類似度算出部11は、表面データとリファレンスデータとの類似度を算出する。例えば、類似度算出部11は、第1類似度、第2類似度、第3類似度及び第4類似度を算出する。第1類似度は、データ処理部10から出力された第1表面データと記憶部9に記憶された第1リファレンスデータとの類似度である。第2類似度は、データ処理部10から出力された第1表面データと記憶部9に記憶された第2リファレンスデータとの類似度である。第3類似度は、データ処理部10から出力された第2表面データと記憶部9に記憶された第1リファレンスデータとの類似度である。第4類似度は、データ処理部10から出力された第2表面データと記憶部9に記憶された第2リファレンスデータとの類似度である。
例えば、類似度算出部11は、第1表面データP(t,L1)と第1リファレンスデータRef1との相関係数ρ1(t,L1)を第1類似度として算出する。類似度算出部11は、第1表面データP(t,L1)と第2リファレンスデータRef2との相関係数ρ2(t,L1)を第2類似度として算出する。類似度算出部11は、第2表面データP(t,L2)と第1リファレンスデータRef1との相関係数ρ1(t,L2)を第3類似度として算出する。類似度算出部11は、第2表面データP(t,L2)と第2リファレンスデータRef2との相関係数ρ2(t,L2)を第4類似度として算出する。
図7は、位相算出部12の機能を説明するための図である。位相算出部12は、類似度ベクトルSの偏角を位相θとして算出する。本実施の形態に示す例では、位相算出部12は、第1表面データに関する類似度ベクトルS(t,L1)の位相θ(t,L1)を算出する。類似度ベクトルS(t,L1)は、類似度算出部11によって算出された相関係数ρ1(t,L1)と相関係数ρ2(t,L1)とを要素とするベクトルである。位相θ(t,L1)は、類似度ベクトルS(t,L1)の偏角である。また、位相算出部12は、第2表面データに関する類似度ベクトルS(t,L2)の位相θ(t,L2)を算出する。類似度ベクトルS(t,L2)は、類似度算出部11によって算出された相関係数ρ1(t,L2)と相関係数ρ2(t,L2)とを要素とするベクトルである。位相θ(t,L2)は、類似度ベクトルS(t,L2)の偏角である。
図7は、第1リファレンスデータRef1との類似度を横軸とし、第2リファレンスデータRef2との類似度を縦軸とした直交平面上に、類似度ベクトルS(t,L1)及び類似度ベクトルS(t,L2)をプロットした例を示す。例えば、ロープ1が−y方向に移動すると、類似度ベクトルS(t,L1)及び類似度ベクトルS(t,L2)は、図7に示すB方向に回転する。類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は、半径が最大で1となる円状である。同様に、類似度ベクトルS(t,L2)の軌跡は、半径が最大で1となる円状である。ロープ1が1ストランドピッチ分の距離だけ移動すると、類似度ベクトルS(t,L1)及び類似度ベクトルS(t,L2)は1回転する。
周期算出部13は、ロープ1の表面に形成された模様の周期を算出する。本実施の形態に示す例では、上述したように、上記周期はロープ1のストランドピッチに一致する。図7に示すように、類似度ベクトルSの始点は原点である。類似度ベクトルSの終点は、その類似度ベクトルの要素、即ち類似度算出部11によって算出された2つの類似度を座標とする点である。位相θは、類似度ベクトルSの向きを表す。周期算出部13は、ロープ1のストランドピッチSPを次式によって算出できる。
Figure 0006590088
上式に示すように、周期算出部13は、位相算出部12によって算出された位相θ(t,L1)と位相θ(t,L2)とに基づいて、ストランドピッチSPを算出する。例えば、周期算出部13は、y軸方向の位置変化に対応した位相の位置的変化率を算出することにより、ストランドピッチSPを求める。
異常検出部14は、ロープ1に発生した異常を検出する。異常検出部14は、例えば周期算出部13によって算出された周期に基づいて、長尺体に形成された模様の周期異常を検出する。例えば、記憶部9に、模様の周期が正常であることを判定するための基準範囲が予め記憶される。異常検出部14は、周期算出部13によって算出された周期が上記基準範囲に入っていれば、ロープ1にピッチ異常が発生していないと判定する。異常検出部14は、周期算出部13によって算出された周期が上記基準範囲に入っていなければ、ロープ1にピッチ異常が発生していると判定する。
図8は、この発明の実施の形態1における検出装置の動作例を示すフローチャートである。図8は、上述した処理フローを示す。異常検出部14によってピッチ異常が検出されると、制御装置3から警報を発しても良い。
本実施の形態に示す例であれば、ロープ1の移動速度が変動している場合でも、ロープ1の異常を検出することができる。本検出装置は、耐ノイズ性が高いといった利点もある。
以下に、本検出装置が備えることが可能な他の機能について説明する。
制御装置3は、速度算出部15及び位置算出部16を更に備えても良い。速度算出部15は、ロープ1が移動する速度を算出する。速度算出部15は、時刻tにおけるロープ1の移動速度Vを次式によって算出できる。
Figure 0006590088
図8に示す動作は、例えば一定の周期で繰り返し行われる。上式に示すΔtは、表面データを取得する時間間隔である。上式に示すように、速度算出部15は、位相算出部12によって算出された位相θ(t,L1)と位相θ(t,L2)とに基づいて、ロープ1の移動速度を算出する。例えば、速度算出部15は、位相θ(t,L1)或いは位相θ(t,L2)の時間経過に応じた変化を算出することにより、ロープ1の移動速度を求める。
位置算出部16は、ロープ1に発生した異常の位置を算出する。位置算出部16は、速度算出部15によって算出されたロープ1の移動速度Vに基づいて、上記位置の算出を行う。例えば、位置算出部16は、速度算出部15によって算出されたロープ1の移動速度Vを積分することにより、表面データの取得開始位置からロープ1がどれだけ移動したのかを特定できる。位置算出部16は、異常検出部14によって異常が検出された時の移動距離に基づいて、検出された異常のロープ1上の位置を算出する。上記算出方法であれば、ロープ1のストランドピッチが未知であったり変動したりしても、位置の算出が可能である。
制御装置3は、無効部17を更に備えても良い。無効部17は、異常検出部14による異常検出を無効にする。図7に示すように、類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は円状である。複数のストランドが縒り合わされることによって形成される凹凸がロープ1の表面にきれいに並んでいれば、類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は、原点を中心とした同じような円を描き続ける。
一方、制御装置3が受け取る信号に無視できないような大きなノイズが乗る等して、信号伝送に異常が発生すると、類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は原点に近づくように変化する。このため、類似ベクトルS(t,L1)のノルムに対して予め正常範囲を設定しておけば、取得された表面データの信頼性が低くなったことを検出できる。上記正常範囲は、例えば0.3から1に設定される。同様のことは、類似度ベクトルS(t,L2)に関しても言える。
例えば、無効部17は、類似度ベクトルS(t,L1)のノルムに基づいて、異常検出部14が異常を検出する機能を無効にする。無効部17は、類似度ベクトルS(t,L1)のノルムが上記正常範囲から外れていれば、異常検出部14によって異常が検出されないようにする。無効部17は、類似度ベクトルS(t,L2)のノルムに基づいて、異常検出部14が異常を検出する機能を無効にしても良い。例えば、無効部17は、類似度ベクトルS(t,L2)のノルムが上記正常範囲から外れていれば、異常検出部14によって異常が検出されないようにする。無効部17は、類似度ベクトルS(t,L1)のノルム及び類似度ベクトルS(t,L2)のノルムの双方が上記正常範囲から外れている場合に、異常検出部14による異常検出を無効にしても良い。
無効部17によって異常検出部14による異常検出機能が無効にされている間、位置算出部16は、直前に算出されたストランドピッチSPを用いてロープ1の移動距離を算出しても良い。これにより、適切な補間が可能となる。
制御装置3は、異常検出部18を更に備えても良い。異常検出部18は、異常検出部14が検出する異常とは異なるロープ1の異常を検出する。例えば、異常検出部18は、ロープ1の表面に形成された模様の異常を検出する。
上述したように、類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は円状である。信号伝送に異常が発生していない場合、複数のストランドが縒り合わされることによって形成される凹凸がロープ1の表面にきれいに並んでいれば、類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は、原点を中心とした同じような円を描き続ける。一方、ストランドの間隔が不均一になる等して、縒りに不良が発生すると、類似度ベクトルS(t,L1)の軌跡は原点に近づくように変化する。このため、類似ベクトルS(t,L1)のノルムに対して予め正常範囲を設定しておけば、ロープ1の表面に形成された模様に異常が発生していることを検出できる。上記正常範囲は、例えば0.6から1に設定される。同様のことは、類似度ベクトルS(t,L2)に関しても言える。
例えば、異常検出部18は、類似度ベクトルS(t,L1)のノルムに基づいて、ロープ1の模様に異常が発生したことを検出する。異常検出部18は、類似度ベクトルS(t,L1)のノルムが上記正常範囲から外れていれば、ロープ1の模様に異常が発生したことを検出する。本実施の形態に示す例であれば、異常検出部18は、ロープ1の形状異常を検出する。異常検出部18は、類似度ベクトルS(t,L2)のノルムに基づいて、ロープ1の模様に異常が発生したことを検出しても良い。例えば、異常検出部18は、類似度ベクトルS(t,L2)のノルムが上記正常範囲から外れていれば、ロープ1の形状異常を検出する。異常検出部18は、類似度ベクトルS(t,L1)のノルム及び類似度ベクトルS(t,L2)のノルムの双方が上記正常範囲から外れている場合に、ロープ1の形状異常を検出しても良い。
異常検出部18によって模様の異常が検出された場合に、その異常を確認できるデータを記憶部9に記憶させても良い。例えば、異常検出部18によって模様の異常が検出されると、その異常を検出するために使用された表面データを記憶部9に記憶させる。後述するが、センサヘッド2は、表面データを取得するためにカメラを備えても良い。異常検出部18によって模様の異常が検出された場合に、カメラによって撮影された画像データを記憶部9に記憶させても良い。
図9は、センサヘッド2の他の例を説明するための図である。図9に示すセンサヘッド2は、例えば光源4、光源5及び受光素子6を備える。図9は、ロープ1の表面で反射した光源4からの光とロープ1の表面で反射した光源5からの光との双方を1つの受光素子6で受ける例を示す。図9に示す例では、光源5は、光源4からの光の波長とは異なる波長の光をロープ1に当てることが望ましい。
図10は、受光素子6によって取得された受光画像の処理方法を示す図である。図10の上段は、受光素子6の受光画像を示す。図10の下段は、受光素子6の受光画像から変換された第1表面データP1及び第2表面データP2を示す。図10の下段の横軸は、第1表面データP1及び第2表面データP2がx方向にそれぞれ複数個のデータを含むことを示す。表面データが含むデータの個数は任意に決定される。
図9及び図10に示す例であれば、センサヘッド2に複数の受光素子を備える必要がない。また、光源4からの光の波長と光源5からの光の波長とが異なっていれば、表面データの抽出処理を容易に行うことができる。
センサヘッド2は、光学式のプロファイル測定器に限定されない。図11及び図12は、センサヘッド2の他の例を説明するための図である。図11及び図12に示すセンサヘッド2は、例えばカメラ20を備える。センサヘッド2は、カメラ20によってロープ1の表面を撮影した画像データから得られるデータを表面データとして取得しても良い。
カメラ20によって撮影された画像データには、高さに関する情報が含まれない。センサヘッド2は、ロープ1の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータを表面データとして取得しても良い。例えば、センサヘッド2は、ロープ1の表面のうちx1≦x≦xr及びL1≦y≦LMの範囲に付された色及び色の濃淡を表すデータを取得する。このデータは、M個の表面データに相当する。センサヘッド2は、M個の表面データの中から、予め設定された2つの表面データを第1表面データ及び第2表面データとして出力する。
図13は、カメラ20によって撮影された画像データの処理方法を示す図である。図13は、ロープ1のうちy=Lαの位置を通過する部分の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータを第1表面データPαとして取得する例を示す。同様に、図13は、ロープ1のうちy=Lβの位置を通過する部分の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータを第2表面データPβとして取得する例を示す。
実施の形態2.
本実施の形態では、ストランドピッチSPの算出精度を向上させるための例について説明する。本実施の形態における検出装置は、例えば図11に示す例と同様である。検出装置は、例えばセンサヘッド2と制御装置3とを備える。センサヘッド2は、例えばカメラ20を備える。
センサヘッド2は、例えば、ロープ1の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータを表面データとして取得する。センサヘッド2は、カメラ20によって取得された画像データからM個の表面データを取得する。Mは、例えば3以上の自然数である。
図14は、この発明の実施の形態2における制御装置3の例を示す図である。図14に示す例では、制御装置3は、記憶部9、データ処理部10、選択部19、類似度算出部11、位相算出部12、周期算出部13及び異常検出部14を備える。制御装置3は、データ処理部10を備えなくても良い。制御装置3は、速度算出部15、位置算出部16、無効部17及び異常検出部18を更に備えても良い。
記憶部9に、第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2が記憶される。例えば、第1リファレンスデータRef1はn行1列の行列で表記できる。第2リファレンスデータRef2はn行1列の行列で表記できる。
データ処理部10は、センサヘッド2から受信した各表面データを、リファレンスデータと比較可能な表面データに加工する。例えば、データ処理部10は、センサヘッド2から受信した表面データのそれぞれに対して、バイアス除去処理を行う。データ処理部10からは、例えばバイアス除去処理が行われたM個の表面データP(t,L1)、P(t,L2)、・・・、P(t,LM)が出力される。表面データP(t,L1)は、ロープ1のうち時刻tにy=L1を通過する部分の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータである。表面データP(t,L2)は、ロープ1のうち時刻tにy=L2を通過する部分の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータである。表面データP(t,LM)は、ロープ1のうち時刻tにy=LMを通過する部分の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータである。L1からLMの値は予め設定される。
選択部19は、データ処理部10から出力されたM個の表面データの中から、予め設定された条件に基づいて、第1表面データP(t,Lα)と第2表面データP(t,Lβ)とを選択する。
類似度算出部11は、選択部19によって選択された表面データとリファレンスデータとの類似度を算出する。即ち、類似度算出部11は、第1類似度、第2類似度、第3類似度及び第4類似度を算出する。第1類似度は、選択部19によって選択された第1表面データと記憶部9に記憶された第1リファレンスデータとの類似度である。第2類似度は、選択部19によって選択された第1表面データと記憶部9に記憶された第2リファレンスデータとの類似度である。第3類似度は、選択部19によって選択された第2表面データと記憶部9に記憶された第1リファレンスデータとの類似度である。第4類似度は、選択部19によって選択された第2表面データと記憶部9に記憶された第2リファレンスデータとの類似度である。
位相算出部12の機能は実施の形態1で開示した機能と同様である。周期算出部13の機能は実施の形態1で開示した機能と同様である。異常検出部14の機能は実施の形態1で開示した機能と同様である。
図15は、この発明の実施の形態2における検出装置の動作例を示すフローチャートである。上述したように、データ処理部10からはM個の表面データが出力される(S201)。選択部19は、データ処理部10から出力されたM個の表面データの中から、第1表面データP(t,Lα)と第2表面データP(t,Lβ)とを選択する(S202)。
例えば、類似度算出部11は、データ処理部10から出力された各表面データに対し、第1リファレンスデータとの類似度及び第2リファレンスデータとの類似度を算出する。図15は、第1リファレンスデータとの類似度として相関係数ρ1が、第2リファレンスデータとの類似度として相関係数ρ2が算出される例を示す。次に、各表面データに対し、相関係数ρ1と相関係数ρ2とを要素とする類似度ベクトルSが算出される。更に、各表面データに対し、類似度ベクトルSのノルムが算出される。
選択部19は、例えば算出された類似度ベクトルSのノルムに基づいて、第1表面データP(t,Lα)と第2表面データP(t,Lβ)とを選択する。図16は、選択部19の機能を説明するための図である。選択部19は、例えば、データ処理部10から出力されたM個の表面データのうち、類似度ベクトルSのノルムが1番大きいものと2番目に大きいものとを第1表面データP(t,Lα)及び第2表面データP(t,Lβ)として選択する。ここで、Lβ>Lαである。
S202において第1表面データP(t,Lα)及び第2表面データP(t,Lβ)が選択されると、図8のS103からS106に示す処理と同様の処理が行われる。図15に示す例では、S202においてρ1(t,Lα)、ρ2(t,Lα)、ρ1(t,Lβ)及びρ2(t,Lβ)が既に算出されている。第1表面データP(t,Lα)及び第2表面データP(t,Lβ)が選択部19によって選択されると、位相算出部12は、類似度ベクトルS(t,Lα)の位相θ(t,Lα)を算出する(S203)。類似度ベクトルS(t,Lα)は、類似度算出部11によって算出された相関係数ρ1(t,Lα)と相関係数ρ2(t,Lα)とを要素とするベクトルである。位相θ(t,Lα)は、類似度ベクトルS(t,Lα)の偏角である。また、位相算出部12は、類似度ベクトルS(t,Lβ)の位相θ(t,Lβ)を算出する(S203)。類似度ベクトルS(t,Lβ)は、類似度算出部11によって算出された相関係数ρ1(t,Lβ)と相関係数ρ2(t,Lβ)とを要素とするベクトルである。位相θ(t,Lβ)は、類似度ベクトルS(t,Lβ)の偏角である。
周期算出部13は、例えば位相算出部12によって算出された位相θ(t,Lα)と位相θ(t,Lβ)とに基づいて、次式からストランドピッチSPを算出する。
Figure 0006590088
異常検出部14は、周期算出部13によって算出された周期に基づいて、長尺体に形成された模様の周期異常を検出する。例えば、異常検出部14は、周期算出部13によって算出された周期が基準範囲から外れた場合に、ロープ1にピッチ異常が発生していると判定する。
本実施の形態に示す例であれば、ロープ1の移動速度が変動している場合でも、ロープ1の異常を検出することができる。本実施の形態に示す例であれば、ストランドピッチSPの算出精度を向上させることができる。
ノイズの影響を少なくするため、選択部19は、上述した方法とは異なる方法によって第1表面データP(t,Lα)と第2表面データP(t,Lβ)とを選択しても良い。例えば、選択部19は、先ず、データ処理部10から出力されたM個の表面データのうち、類似度ベクトルSのノルムが基準値以上のものを選択する。上記基準値は、記憶部9に予め記憶される。例えば、基準値は0.3である。選択部19は、類似度ベクトルSのノルムが基準値以上のものの中から、なす角度が最大になる2つのものを第1表面データP(t,Lα)及び第2表面データP(t,Lβ)として選択する。
本実施の形態で開示しない特徴については、実施の形態1で開示された何れの特徴が採用されても良い。
実施の形態3.
上述したように、本検出装置の検出対象となる長尺体の例として、エレベーターで使用されるワイヤロープが挙げられる。エレベーターのかごは、例えば複数本のワイヤロープによって昇降路に吊り下げられる。エレベーターのかごが複数本のワイヤロープで吊り下げられている場合、どのワイヤロープに対しても同じ張力が作用することが望ましい。
例えば、1本のワイヤロープにのみ大きな張力が作用すると、そのワイヤロープに伸びが発生する。伸びが発生したワイヤロープでは、ストランドピッチが長くなる。即ち、当該ワイヤロープにピッチ異常が発生する。本実施の形態では、検出装置が複数本の長尺体を検出対象にする例について説明する。
図17は、この発明の実施の形態3における検出装置の例を示す図である。図18は、図17に示す矢印Aの方向から長尺体を見た図である。図18は、ロープ1と平行にロープ21が配置されている例を示す。
ロープ21は、ロープ1と同様に、長手の方向に移動する。例えば、ロープ21は、+y方向或いは−y方向に移動する。ロープ21は、+y方向及び−y方向の双方に移動しても良い。ロープ21は、複数のストランドを備える。ロープ21は、複数のストランドが縒り合わされることによって形成される。ロープ21は、ロープ1の表面に形成された模様と同じ模様を表面に有する。
検出装置は、例えばセンサヘッド2と制御装置3とを備える。センサヘッド2は、例えば光源4及び受光素子6を備える。本実施の形態に示す例では、光源4は、ロープ1の表面及びロープ21の表面の双方に対して同時に光を照射する。図17及び図18は、光源4がロープ1の長手の方向及びロープ21の長手の方向と直交する方向にレーザ光を照射する例を示す。光源4から照射された光は、同じ高さでロープ1及びロープ21に当たる。図17及び図18に示す例では、光源4から照射された光は、ロープ1を横断するようにロープ1の一側の端から他側の端にかけて直線状に当たる。同様に、光源4から照射された光は、ロープ21を横断するようにロープ21の一側の端から他側の端にかけて直線状に当たる。
受光素子6は、光源4から照射された光のうちロープ1の表面で反射した光を受光する。また、受光素子6は、光源4から照射された光のうちロープ21の表面で反射した光を受光する。受光素子6は、光源4が光を照射する方向に対して斜めに配置される。受光素子6は、ロープ1の表面で反射した光源4からの光のうち、ロープ1の長手の方向に対して一定の角度で斜めに反射した光を受光する。同様に、受光素子6は、ロープ21の表面で反射した光源4からの光のうち、ロープ1の長手の方向に対して一定の角度で斜めに反射した光を受光する。
図17及び図18に示す光aは、光源4からロープ1に向けて照射された光である。例えば、光aはy=L1でロープ1の表面に当たる。光b及び光cは、ロープ1の表面で反射した光aのうち、受光素子6によって受光される角度で反射した光である。受光素子6が光b及び光c等を受光することにより、センサヘッド2は、ロープ1のうち光源4からの光が当たった部分の断面形状を表すデータを第1表面データとして取得する。
同様に、図17及び図18に示す光gは、光源4からロープ21に向けて照射された光である。例えば、光gはy=L1でロープ21の表面に当たる。光h及び光iは、ロープ21の表面で反射した光gのうち、受光素子6によって受光される角度で反射した光である。受光素子6が光h及び光i等を受光することにより、センサヘッド2は、ロープ21のうち光源4からの光が当たった部分の断面形状を示すデータを第2表面データとして取得する。
図19は、受光素子6によって取得された受光画像の処理方法を示す図である。図19の上段は、受光素子6の受光画像を示す。図19の下段は、受光素子6の受光画像から変換された第1表面データP3及び第2表面データP4を示す。図19の下段の横軸は、第1表面データP3及び第2表面データP4がx方向にそれぞれ複数個のデータを含むことを示す。表面データが含むデータの個数は任意に決定される。
図20は、制御装置3の例を示す図である。制御装置3は、例えば記憶部9、データ処理部10、類似度算出部11、位相算出部12及び異常検出部14を備える。制御装置3は、データ処理部10を備えなくても良い。制御装置3は、無効部17及び異常検出部18を更に備えても良い。
記憶部9に、第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2が記憶される。例えば、第1リファレンスデータRef1はn行1列の行列で表記できる。第2リファレンスデータRef2はn行1列の行列で表記できる。
データ処理部10は、例えばセンサヘッド2から受信した第1表面データを加工し、加工したデータを最終的な第1表面データとして出力する。データ処理部10は、例えばセンサヘッド2から受信した第2表面データを加工し、加工したデータを最終的な第2表面データとして出力する。
類似度算出部11は、表面データとリファレンスデータとの類似度を算出する。例えば、類似度算出部11は、データ処理部10から出力された第1表面データP3(t,L1)と第1リファレンスデータRef1との相関係数ρ1(t,L1(P3))を第1類似度として算出する。類似度算出部11は、データ処理部10から出力された第1表面データP3(t,L1)と第2リファレンスデータRef2との相関係数ρ2(t,L1(P3))を第2類似度として算出する。類似度算出部11は、データ処理部10から出力された第2表面データP4(t,L1)と第1リファレンスデータRef1との相関係数ρ1(t,L1(P4))を第3類似度として算出する。類似度算出部11は、データ処理部10から出力された第2表面データP4(t,L1)と第2リファレンスデータRef2との相関係数ρ2(t,L1(P4))を第4類似度として算出する。
図21は、位相算出部12の機能を説明するための図である。位相算出部12は、類似度ベクトルSの偏角を位相θとして算出する。本実施の形態に示す例では、位相算出部12は、第1表面データに関する類似度ベクトルS3(t,L1)の位相θ3(t,L1)を算出する。類似度ベクトルS3(t,L1)は、類似度算出部11によって算出された相関係数ρ1(t,L1(P3))と相関係数ρ2(t,L1(P3))とを要素とするベクトルである。位相θ3(t,L1)は、類似度ベクトルS3(t,L1)の偏角である。また、位相算出部12は、第2表面データに関する類似度ベクトルS4(t,L1)の位相θ4(t,L1)を算出する。類似度ベクトルS4(t,L1)は、類似度算出部11によって算出された相関係数ρ1(t,L1(P4))と相関係数ρ2(t,L1(P4))とを要素とするベクトルである。位相θ4(t,L1)は、類似度ベクトルS4(t,L1)の偏角である。
エレベーターのかごがロープ1及びロープ21によって昇降路に吊り下げられている場合、ロープ1が移動する速度とロープ21が移動する速度とは同じである。ロープ1のストランドピッチとロープ21のストランドピッチとが同じであれば、類似度ベクトルS3(t,L1)と類似度ベクトルS4(t,L1)とがなす角度は、上記速度によらず一定になる。類似度ベクトルS3(t,L1)と類似度ベクトルS4(t,L1)とがなす角度は、位相θ4(t,L1)と位相θ3(t,L1)との差、即ち位相差である。
本実施の形態に示す例では、異常検出部14は、位相算出部12によって算出された位相θ4(t,L1)及び位相θ3(t,L1)に基づいて、ロープ1又はロープ21に異常が発生したことを検出する。例えば、異常検出部14は、ロープ1の表面に形成された模様或いはロープ21の表面に形成された模様の周期異常を検出する。例えば、記憶部9に、模様の周期が正常であることを判定するための基準範囲が予め記憶される。異常検出部14は、位相θ4(t,L1)と位相θ3(t,L1)との差が上記基準範囲に入っていれば、ロープ1及びロープ21の双方にピッチ異常が発生していないと判定する。異常検出部14は、位相θ4(t,L1)と位相θ3(t,L1)との差が上記基準範囲に入っていなければ、ロープ1或いはロープ21の何れか一方にピッチ異常が発生していると判定する。
本実施の形態に示す例であれば、検出装置は、複数本の長尺体を検出対象とすることができる。また、本実施の形態に示す例であれば、ロープ1及びロープ21の移動速度が変動している場合でも、異常が発生したことを検出できる。
本実施の形態に示す例において制御装置3が異常検出部18を更に備える場合、異常検出部18は、類似度ベクトルS3(t,L1)のノルムに基づいてロープ1の模様に異常が発生したことを検出する。例えば、異常検出部18は、類似度ベクトルS3(t,L1)のノルムが正常範囲から外れていれば、ロープ1の模様に異常が発生したことを検出する。また、異常検出部18は、類似度ベクトルS4(t,L1)のノルムに基づいてロープ21の模様に異常が発生したことを検出する。例えば、異常検出部18は、類似度ベクトルS4(t,L1)のノルムが正常範囲から外れていれば、ロープ21の模様に異常が発生したことを検出する。
本実施の形態に示す例では、光源4から照射された光がロープ1及びロープ21に同じ高さで当たる例について説明した。センサヘッド2が異なる高さの表面データを取得することができれば、本実施の形態に示す例においても、制御装置3は、周期算出部13、速度算出部15及び位置算出部16を更に備えても良い。
かかる場合、センサヘッド2は、例えば光源4、光源5、受光素子6及び受光素子7を備える。光源4は、ロープ1の表面に光を照射する。受光素子6は、光源4から照射された光のうちロープ1の表面で反射した光を受光する。光源5は、ロープ21の表面に光を照射する。光源5から照射された光は、光源4からの光がロープ1に当たる位置からy軸方向に一定距離だけ離れた位置でロープ21に当たる。受光素子7は、光源5から照射された光のうちロープ21の表面で反射した光を受光する。センサヘッド2は、カメラ20を備えても良い。
また、速度算出部15は、位相算出部12によって算出された位相θ(t,L1)と位相θ(t,L2)とに基づいて、ロープ1及びロープ21の移動速度を算出する。この例において、L2は、光源5からの光がロープ21に当たる高さを示す。位置算出部16は、異常検出部14によって異常が検出された時の移動距離に基づいて、検出された異常のロープ1上の位置或いはロープ21上の位置を算出する。
本実施の形態で開示しない特徴については、実施の形態1又は2で開示された何れの特徴が採用されても良い。
実施の形態4.
本検出装置が適用可能なエレベーターには、かごの速度を検出するために調速機が備えられる。調速機は、例えば調速ロープ、調速綱車及びエンコーダを備える。調速ロープは、調速綱車に巻き掛けられ、エレベーターのかごに連動して移動する。即ち、かごが移動すると、調速ロープが移動する。また、調速ロープが移動すると、調速綱車が回転する。エンコーダは、調速綱車の回転方向及び回転角度に応じた回転信号を出力する。エンコーダから出力された回転信号は、かごを制御するために利用される。
実施の形態1から3に示す例では、速度算出部15がロープ1の移動速度Vを算出する。エレベーターのかごがロープ1によって吊り下げられていれば、ロープ1の移動速度Vはかごの移動速度に一致する。このため、エレベーターにおいて、調速機の代わりに速度算出部15を用いてかごの速度を検出しても良い。かかる場合、エレベーターは調速機を備えていなくても良い。また、エレベーターにおいて、調速機とともに速度算出部15を用いてかごの速度を検出しても良い。
調速機では、調速ロープと調速綱車との間に発生する滑りによって検出誤差が生じ得る。調速機では、調速綱車の摩耗によって検出誤差が生じ得る。本検出装置であれば、表面データの取得を非接触で行うことができる。このため、かごの速度を精度良く検出することができる。更に、調速機を備える必要がなければ、エレベーターの構成を簡素化できる。
符号9〜19に示す各部は、制御装置3が有する機能を示す。図22は、制御装置3のハードウェア構成の例を示す図である。制御装置3は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ22とメモリ23とを含む処理回路を備える。記憶部9が有する機能はメモリ23によって実現される。制御装置3は、メモリ23に記憶されたプログラムをプロセッサ22によって実行することにより、符号10〜19に示す各部の機能を実現する。
プロセッサ22は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ或いはDSPともいわれる。メモリ23として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等が含まれる。
制御装置3が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。制御装置3の機能を実現するハードウェアとして、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用しても良い。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体を検出の対象とする装置に適用できる。
1 ロープ
2 センサヘッド
3 制御装置
4 光源
5 光源
6 受光素子
7 受光素子
8 信号線
9 記憶部
10 データ処理部
11 類似度算出部
12 位相算出部
13 周期算出部
14 異常検出部
15 速度算出部
16 位置算出部
17 無効部
18 異常検出部
19 選択部
20 カメラ
21 ロープ
22 プロセッサ
23 メモリ

Claims (11)

  1. 表面に周期的な模様を有する長尺体の第1表面データ及び第2表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された第1表面データと前記第1リファレンスデータの第1類似度、前記データ取得手段によって取得された第1表面データと前記第2リファレンスデータの第2類似度、前記データ取得手段によって取得された第2表面データと前記第1リファレンスデータの第3類似度、及び前記データ取得手段によって取得された第2表面データと前記第2リファレンスデータの第4類似度を算出する類似度算出手段と、
    前記類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、前記類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する位相算出手段と、
    前記位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、前記長尺体に形成された模様の周期を算出する周期算出手段と、
    前記周期算出手段によって算出された周期に基づいて、前記長尺体の異常を検出する第1異常検出手段と、
    を備え
    前記データ取得手段は、第1表面データ及び第2表面データを、前記長尺体の長手方向の異なる位置で、前記長尺体に対して前記長尺体の長手方向と直交する方向に取得し、
    前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータは、前記長尺体の表面に前記長尺体の長手方向と直交する方向に形成された模様の周期と同じ周期を有し且つ位相が異なるデータである検出装置。
  2. 表面に周期的な模様を有する長尺体の複数の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データの中から第1表面データ及び第2表面データを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された第1表面データと前記第1リファレンスデータの第1類似度、前記選択手段によって選択された第1表面データと前記第2リファレンスデータの第2類似度、前記選択手段によって選択された第2表面データと前記第1リファレンスデータの第3類似度、及び前記選択手段によって選択された第2表面データと前記第2リファレンスデータの第4類似度を算出する類似度算出手段と、
    前記類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、前記類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する位相算出手段と、
    前記位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、前記長尺体に形成された模様の周期を算出する周期算出手段と、
    前記周期算出手段によって算出された周期に基づいて、前記長尺体の異常を検出する第1異常検出手段と、
    を備え
    前記データ取得手段は、複数の表面データを、前記長尺体の長手方向の異なる位置で、前記長尺体に対して前記長尺体の長手方向と直交する方向に取得し、
    前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータは、前記長尺体の表面に前記長尺体の長手方向と直交する方向に形成された模様の周期と同じ周期を有し且つ位相が異なるデータである検出装置。
  3. 前記選択手段は、前記データ取得手段によって取得された表面データのうち、前記第1リファレンスデータとの類似度及び前記第2リファレンスデータとの類似度を要素とする類似度ベクトルのノルムが1番大きいものと2番目に大きいものとを第1表面データ及び第2表面データとして選択する請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記選択手段は、前記データ取得手段によって取得された表面データのうち、前記第1リファレンスデータとの類似度及び前記第2リファレンスデータとの類似度を要素とする類似度ベクトルのノルムが基準値以上のものの中から、なす角度が最大になる2つのものを第1表面データ及び第2表面データとして選択する請求項2に記載の検出装置。
  5. 前記位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、前記長尺体の速度を算出する速度算出手段と、
    前記速度算出手段によって算出された速度に基づいて、前記第1異常検出手段によって検出された異常の前記長尺体上での位置を算出する位置算出手段と、
    を更に備えた請求項1から請求項4の何れか一項に記載の検出装置。
  6. 前記類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルのノルム又は前記類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルのノルムの少なくとも何れか一方に基づいて、前記長尺体の模様に異常が発生したことを検出する第2異常検出手段を更に備えた請求項1から請求項5の何れか一項に記載の検出装置。
  7. 前記データ取得手段は、
    前記長尺体に光を照射する第1光源と、
    前記第1光源からの光の波長とは異なる波長の光を前記長尺体に照射する第2光源と、
    前記長尺体で反射した前記第1光源からの光及び前記長尺体で反射した前記第2光源からの光を受ける受光素子と、
    を備えた請求項1から請求項6の何れか一項に記載の検出装置。
  8. 表面に周期的な模様を有する第1長尺体の第1表面データ及び前記第1長尺体の表面に形成された模様と同じ模様を表面に有する第2長尺体の第2表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された第1表面データと前記第1リファレンスデータの第1類似度、前記データ取得手段によって取得された第1表面データと前記第2リファレンスデータの第2類似度、前記データ取得手段によって取得された第2表面データと前記第1リファレンスデータの第3類似度、及び前記データ取得手段によって取得された第2表面データと前記第2リファレンスデータの第4類似度を算出する類似度算出手段と、
    前記類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルの偏角を第1位相として算出し、前記類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルの偏角を第2位相として算出する位相算出手段と、
    前記位相算出手段によって算出された第1位相及び第2位相に基づいて、前記第1長尺体又は前記第2長尺体に異常が発生したことを検出する第1異常検出手段と、
    を備え
    前記データ取得手段は、
    第1表面データを、前記第1長尺体に対して前記第1長尺体の長手方向と直交する方向に取得し、
    第2表面データを、前記第2長尺体に対して前記第2長尺体の長手方向と直交する方向に取得し、
    前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータは、前記第1長尺体の表面に前記第1長尺体の長手方向と直交する方向に形成された模様の周期と同じ周期を有し且つ位相が異なるデータである検出装置。
  9. 前記類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルのノルムに基づいて前記第1長尺体の模様に異常が発生したことを検出し、前記類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルのノルムに基づいて前記第2長尺体の模様に異常が発生したことを検出する第2異常検出手段を更に備えた請求項8に記載の検出装置。
  10. 前記データ取得手段は、
    前記第1長尺体及び前記第2長尺体に光を照射する光源と、
    前記第1長尺体で反射した前記光源からの光及び前記第2長尺体で反射した前記光源からの光を受ける受光素子と、
    を備えた請求項8又は請求項9に記載の検出装置。
  11. 前記類似度算出手段によって算出された第1類似度及び第2類似度を要素とする第1類似度ベクトルのノルム又は前記類似度算出手段によって算出された第3類似度及び第4類似度を要素とする第2類似度ベクトルのノルムの少なくとも何れか一方に基づいて、前記第1異常検出手段による異常検出を無効にする無効手段を更に備えた請求項1から請求項10の何れか一項に記載の検出装置。
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