JP6365765B2 - 検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、長尺体を検出対象とする検出装置に関する。
特許文献1に、ロープを検査する装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、光源と受光素子とを備える。光源と受光素子との間にロープが配置される。特許文献1に記載された装置では、受光素子が受けた光量に基づいてロープの直径が算出される。算出した直径のピーク値の間隔をストランドの間隔に一致させることにより、ロープの位置を算出する。
日本特許第5436659号公報
特許文献1に記載された装置は、ノイズの影響を受け易いといった問題があった。例えば、ストランド間の溝に小さなごみが付着していると、そのごみの位置で直径のピーク値が算出されてしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、長尺体の位置等を検出する際にノイズの影響を低減できる検出装置を提供することである。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データと第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、データ取得手段によって取得された表面データと第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルの位相を算出する位相算出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データから第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータと比較するための処理データを生成するデータ処理手段と、データ処理手段によって生成された処理データと第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、データ処理手段によって生成された処理データと第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルの位相を算出する位相算出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データと第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、データ取得手段によって取得された表面データと第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルのノルムに基づいて、長尺体の異常を検出する異常検出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データから第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータと比較するための処理データを生成するデータ処理手段と、データ処理手段によって生成された処理データと第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、データ処理手段によって生成された処理データと第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルのノルムに基づいて、長尺体の異常を検出する異常検出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データと第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、データ取得手段によって取得された表面データと第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルが描く軌跡に基づいて、長尺体の異常を検出する異常検出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データから第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータと比較するための処理データを生成するデータ処理手段と、データ処理手段によって生成された処理データと第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、データ処理手段によって生成された処理データと第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルが描く軌跡に基づいて、長尺体の異常を検出する異常検出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データとリファレンスデータとの類似度が予め設定された基準値に一致する回数をカウントすることにより、長尺体の位置又は長尺体が表面に有する模様の周期を検出する検出手段と、を備える。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、リファレンスデータを記憶する記憶手段と、データ取得手段によって取得された表面データをリファレンスデータと比較するためのデータに処理するデータ処理手段と、データ処理手段によって処理されたデータとリファレンスデータとの類似度が予め設定された基準値に一致する回数をカウントすることにより、長尺体の位置又は長尺体が表面に有する模様の周期を検出する検出手段と、を備える。

この発明によれば、ノイズの影響を低減できる検出装置を提供できる。
この発明の実施の形態1における検出装置の構成を示す図である。 図1に示す矢印Aの方向から長尺体を見た図である。 センサヘッドによって取得された表面データの例を示す図である。 センサヘッドによって取得された表面データを色の濃淡で表した図である。 図4の一部を拡大した図である。 制御装置の構成例を示す図である。 制御装置のデータ処理機能を説明するための図である。 制御装置のデータ処理機能を説明するための図である。 リファレンスデータの選定方法を説明するための図である。 記憶部に記憶された2つのリファレンスデータの例を示す図である。 制御装置の位相算出機能を説明するための図である。 制御装置の位置検出機能を説明するための図である。 図12に示す区間1での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。 図12に示す区間2での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。 リファレンスデータを選定する他の方法を説明するための図である。 リファレンスデータを選定する他の方法を説明するための図である。 制御装置の位置検出機能を説明するための図である。 図17に示す区間1での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。 図17に示す区間2での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。 制御装置の構成例を示す図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 制御装置の異常検出機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態6における検出装置の構成を示す図である。 図28のD−D断面を示す図である。 制御装置の位置検出機能を説明するための図である。 制御装置のハードウェア構成を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における検出装置の構成を示す図である。図2は、図1に示す矢印Aの方向から長尺体を見た図である。実施の形態1では、検出装置が長尺体の位置を検出する例について説明する。長尺体には、例えばロープ1が含まれる。検出装置は、長手の方向に移動する長尺体の位置を検出する。例えば、ロープ1は、矢印Bの方向に移動する。矢印Bは、ロープ1の長手の方向と一致する。このような移動を行うロープ1の例として、エレベータで使用されるワイヤロープが挙げられる。ロープ1が移動する方向は一方向でも良い。なお、長尺体はロープ1に限定されない。
ロープ1は、複数のストランドを備える。ロープ1は、複数のストランドが縒り合わされることによって形成される。このため、ロープ1は、表面に周期的な模様を有する。本検出装置の検出対象は、表面に周期的な模様を有する長尺体である。「模様」には、例えば形状、図形、色及び色の濃淡が含まれる。例えば、ロープ1の表面には、複数のストランドが縒り合わされることによって形成される凹凸が規則的に並んでいる。ロープ1の断面形状は、縒りピッチをストランドの数で割った距離毎にほぼ同じになる。上記断面とは、ロープ1の長手の方向と直交する方向の断面である。
検出装置は、例えばセンサヘッド2と制御装置3とを備える。
センサヘッド2は、長尺体の表面データを取得する手段の一例である。「表面データ」は、長尺体の表面の模様に関するデータである。例えば、センサヘッド2は、ロープ1の表面に形成された凹凸を表すデータを表面データとして取得する。図1は、センサヘッド2が光学式のプロファイル測定器である例を示す。センサヘッド2は、例えば光源4及び受光素子5を備える。
光源4は、ロープ1の表面に光を照射する。図1及び図2は、光源4がロープ1の長手の方向と直交する方向にレーザ光を照射する例を示す。図1及び図2に示す例では、光源4から照射された光は、ロープ1を横断するようにロープ1の一側の端から他側の端にかけて直線状に当たる。
受光素子5は、光源4から照射された光のうちロープ1の表面で反射した光(反射光)を受光する。受光素子5は、光源4が光を照射する方向に対して斜めに配置される。受光素子5は、上記反射光のうちロープ1の長手の方向に対して一定の角度で斜めに反射した光を受光する。
図1及び図2に示す光aは、光源4からロープ1に向けて照射された光である。光b及び光cは、ロープ1の表面で反射した光のうち、受光素子5によって受光される角度で反射した光である。光bは、ストランドの最も外側に膨らんだ部分で反射した光である。光cは、隣り合うストランドによって形成された溝の部分で反射した光である。受光素子5が光b及び光c等を受光することにより、センサヘッド2は、光源4からの光が当たった部分の断面形状を表す表面データを取得する。
図3は、センサヘッド2によって取得された表面データの例を示す図である。図3に示すS1は、センサヘッド2によって取得された表面データの一例である。図3の横軸は、表面データS1がロープ1の長手の方向と直交する方向に150個のデータを含むことを示す。なお、表面データが含むデータの個数は任意に決定される。
図4は、センサヘッド2によって取得された表面データを色の濃淡で表した図である。図5は、図4の一部を拡大した図である。図4及び図5は、出願人が光学式のプロファイル測定器を用いて実際に取得した多数の表面データを繋ぎ合わせて作成したものを示す。
センサヘッド2は、光学式のプロファイル測定器に限定されない。例えば、センサヘッド2は、カメラを備えても良い。センサヘッド2は、カメラによってロープ1の表面を撮影したデータを表面データとして取得しても良い。かかる場合、表面データには高さに関する情報が含まれない。センサヘッド2は、ロープ1の表面に付された色及び色の濃淡を表すデータを表面データとして取得する。
制御装置3は、センサヘッド2によって取得された表面データに基づいて、長尺体の位置を検出する。即ち、制御装置3は、長尺体が長手の方向に移動した距離を検出する。図1は、制御装置3が信号線6によってセンサヘッド2に接続される例を示す。センサヘッド2と制御装置3とを同じ筐体内に配置しても良い。制御装置3が有する機能の一部をセンサヘッド2が備えても良い。
図6は、制御装置3の構成例を示す図である。制御装置3は、例えば記憶部7、データ処理部8、類似度算出部9、位相算出部10及び位置検出部11を備える。
記憶部7にリファレンスデータが記憶される。本実施の形態では、記憶部7に2つのリファレンスデータが記憶される例について説明する。以下の説明では、記憶部7に記憶された一方のリファレンスデータを第1リファレンスデータと表記する。記憶部7に記憶されたもう一方のリファレンスデータを第2リファレンスデータと表記する。
データ処理部8は、センサヘッド2によって取得された表面データから処理データを生成する。処理データは、第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータと比較するためのデータである。ロープ1の位置等を検出する上では、センサヘッド2によって取得された表面データからバイアス成分或いは高調波成分を除去する処理を行うことが望ましい。これにより、ロープ1が表面に有する周期的な模様の成分を強調することができる。
図7及び図8は、制御装置3のデータ処理機能を説明するための図である。本実施の形態では、センサヘッド2によって取得された表面データからバイアス成分を除去する例について説明する。即ち、データ処理部8は、表面データに対してバイアス除去処理を行うことによって処理データを生成する。図7に示すS2はバイアス成分である。バイアス成分S2は、ロープ1の表面に凹凸がない場合にセンサヘッド2が取得する表面データに相当する。図8に示すPは、処理データである。処理データPは、表面データS1とバイアス成分S2との差に相当する。データ処理部8は、例えば、センサヘッド2によって取得された表面データS1からロープ1の径の影響を除去することにより、処理データPを生成する。
表面データS1が複数個のデータを含む場合、処理データPは、表面データS1と同様に下記のようにn行1列の行列で表記できる。nは、例えば2以上の整数である。図8に示す例ではn=150である。
Figure 0006365765
図9は、リファレンスデータの選定方法を説明するための図である。上述したように、ロープ1は、表面に周期的な模様を有する。例えば、図9に示す直線c1でロープ1を切断した断面形状と直線c4でロープ1を切断した断面形状とはほぼ同じになる。即ち、直線c1と直線c4との距離L1は、位相差が2πとなる距離である。同様に、直線c1と直線c3との距離L2は、位相差がπとなる距離である。直線c1と直線c2との距離L3は、位相差がπ/2となる距離である。
第1リファレンスデータと第2リファレンスデータとは、互いに直交するデータ或いはほぼ直交するデータであることが好ましい。例えば、直線c1の部分に光を当てた時に得られる処理データに相当するデータを第1リファレンスデータに設定する。かかる場合、直線c2の部分に光を当てた時に得られる処理データに相当するデータを第2リファレンスデータに設定することが好ましい。図10は、記憶部7に記憶された2つのリファレンスデータの例を示す図である。
図10に示す第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2は、例えば下記のようにn行1列の行列で表記できる。nは、例えば2以上の整数である。図10に示す例ではn=150である。
Figure 0006365765
本実施の形態では、処理データP、第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2が多次元のベクトルデータ(要素数nのベクトル)である例について説明する。第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2の内積は、0或いは0に近い値であることが好ましい。
制御装置3は、データ設定部12を備えても良い。データ設定部12は、センサヘッド2によって取得された表面データに基づいて、リファレンスデータを設定する。例えば、データ設定部12は、ロープ1のある部分に光源4からの光を当てた時に得られた処理データを第1リファレンスデータとして記憶部7に記憶させる。更に、データ設定部12は、上記部分から位相差がπ/2となる部分に光を当てた時に得られた処理データを第2リファレンスデータとして記憶部7に記憶させる。データ設定部12の機能は、リファレンスデータが既知でない場合に有効である。
類似度算出部9は、処理データとリファレンスデータとの類似度を算出する。類似度は、2つの処理データが類似する度合いを表す指標である。本実施の形態に示す例では、記憶部7に2つのリファレンスデータが記憶される。かかる場合、類似度算出部9は、第1類似度と第2類似度とを算出する機能を有する。第1類似度は、処理データと第1リファレンスデータとの類似度である。第2類似度は、処理データと第2リファレンスデータとの類似度である。
例えば、類似度算出部9は、処理データと第1リファレンスデータとの相関係数ρ1を第1類似度として算出する。類似度算出部9は、処理データと第2リファレンスデータとの相関係数ρ2を第2類似度として算出する。
図11は、制御装置3の位相算出機能を説明するための図である。位相算出部10は、類似度ベクトルの位相θを算出する。類似度ベクトルは、類似度算出部9によって算出された第1類似度と第2類似度とを要素とするベクトルである。本実施の形態に示す例では、類似度ベクトルは(ρ1、ρ2)で表記される。位相θは、例えば類似度ベクトルと(ρ1、0)で示されるベクトルとのなす角で表される。
位置検出部11は、長尺体の位置を検出する。即ち、位置検出部11は、長尺体が長手の方向にどれだけ移動したかを検出する。位置検出部11は、位相算出部10によって算出された位相に基づいて上記検出を行う。
例えば、図9に示す直線c1の部分に光源4からの光を当てた時に得られる類似度ベクトルが(ρ1、0)で表される理想的な例を考える。ロープ1が下方に移動して直線c2の部分に光源4からの光が当たると、得られる類似度ベクトルは(0、ρ2)で表される。この時の位相θはπ/2(rad)になる(図11参照)。ロープ1が下方に更に移動して直線c3の部分に光が当たると、得られる類似度ベクトルは(−ρ1、0)で表される。この時の位相θはπ(rad)になる。ロープ1が下方に更に移動して直線c4の部分に光が当たると、得られる類似度ベクトルは(ρ1、0)で表される。この時の位相θは2π(rad)になる。このように、位相算出部10によって算出された位相θに基づいてロープ1の位置を検出することができる。
図12は、制御装置3の位置検出機能を説明するための図である。図12の(a)は、センサヘッド2によって取得された表面データを色の濃淡で表した図である。図12の(a)に示す図は、3500個の表面データを繋げたものを示す。表面データは、例えば一定の周期で取得される。図12に示す区間1は、ロープ1がほぼ停止している状態を示す。図12に示す区間2は、ロープ1の走行が開始された後の状態を示す。図12の(b)は、相関係数ρ1及びρ2の変化を示す。図12の(c)は、位相θの変化を示す。
図13は、図12に示す区間1での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。図14は、図12に示す区間2での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。図14に示すように、ロープ1が長手の方向に移動すると、類似度ベクトルの軌跡は点(0、0)の周囲を回るように描かれる。
上記構成を有する検出装置であれば、類似度ベクトルの位相に基づいて長尺体の位置を検出できる。類似度ベクトルの要素である第1類似度及び第2類似度は、長尺体の表面の模様に関する表面データを利用して算出される。このため、ノイズの影響を低減できる。本実施の形態に示す例では、n=150の多次元のベクトルデータを用いて相関係数ρ1及びρ2が算出される。多数のデータから相関係数ρ1及びρ2を算出するため、必然的にノイズの影響を受け難くなる。
シルエットからストランドの頂点を見つける従来の方法では、フィルタ処理に必要なフィルタ係数をロープの形状及び走行速度に合わせて調整しなければならない。上記構成を有する検出装置であれば、このような調整を行う必要がない。
なお、図14では、類似度ベクトルの軌跡がいびつな円で描かれている。これは、第1リファレンスデータと第2リファレンスデータとが完全に直交するものではないために生じた結果である。しかし、換言すれば、第1リファレンスデータと第2リファレンスデータとが完全に直交するものではなくても上記効果を奏することができる。
以下に、制御装置3が備えることが可能な他の機能について説明する。
制御装置3は、方向検出部13を備えても良い。方向検出部13は、長尺体の移動方向を検出する。方向検出部13は、位相算出部10によって算出された位相に基づいて上記検出を行う。例えば、方向検出部13は、位相算出部10によって算出された位相の変化速度dθ/dtを算出する。方向検出部13は、算出した変化速度dθ/dtの符号から長尺体の移動方向を判定する。
図6は、制御装置3が位置検出部11及び方向検出部13の双方を備える例を示す。制御装置3は、位置検出部11を備えず、方向検出部13を備えても良い。かかる場合、検出装置は、長尺体の移動方向を検出する装置となる。
制御装置3は、周期検出部14を備えても良い。周期検出部14は、長尺体が表面に有する模様の周期を検出する。周期検出部14は、位相算出部10によって算出された位相に基づいて上記検出を行う。例えば、周期検出部14は、位相算出部10によって算出された位相の変化速度dθ/dtを算出する。長尺体の移動速度が一定であれば、算出した変化速度dθ/dtから模様の周期を判定することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、リファレンスデータがn行1列の行列で表記できる例について説明した。本実施の形態では、n行m列の行列で表記できるデータがリファレンスデータとして記憶部7に記憶される例について説明する。mは、例えば2以上の整数である。m=nでも良い。
図15は、リファレンスデータを選定する他の方法を説明するための図である。例えば、範囲C1に光源4からの光を当てた時に得られる処理データに相当するデータを第1リファレンスデータとして記憶部7に記憶する。直線c1が1本分の測定ラインに相当し、範囲C1はm本分の測定ラインに相当する。また、範囲C2に光源4からの光を当てた時に得られる処理データに相当するデータを第2リファレンスデータとして記憶部7に記憶する。第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2は、下記のように表記できる。第1リファレンスデータRef1と第2リファレンスデータRef2との内積は、0或いは0に近い値であることが好ましい。
Figure 0006365765
n行m列の行列で表記できるデータがリファレンスデータとして記憶部7に記憶されている場合、データ処理部8は、n行m列の行列で表記できるデータを処理データPとして生成する。なお、表面データS1もn行m列の行列で表記できる。
Figure 0006365765
上記構成を有する検出装置であれば、ノイズの影響を更に低減できる。本実施の形態で説明しない構成については、実施の形態1で開示した構成と同じである。
実施の形態3.
実施の形態1では、センサヘッド2によって取得される表面データから得られるデータ或いはそれに相当するデータがリファレンスデータとして記憶部7に記憶される例について説明した。本実施の形態では、設計情報から得られるデータがリファレンスデータとして記憶部7に記憶される例について説明する。
図16は、リファレンスデータを選定する他の方法を説明するための図である。例えば、長尺体が表面に有する模様の周期と同じ周期を有する正弦波を第1リファレンスデータとして記憶部7に記憶する。長尺体が表面に有する模様の周期と同じ周期を有する余弦波を第2リファレンスデータとして記憶部7に記憶する。第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2は、上記式2で示すようにn行1列の行列で表記できる。
上記構成を有する検出装置であれば、第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2の内積を完全に0にすることができる。即ち、互いに直交するデータを第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータとして採用できる。
図17は、制御装置3の位置検出機能を説明するための図である。図17の(a)から(c)は、図12の(a)から(c)に対応する。図17の(b)に示す図は、図16に示す第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2を用いて作成された。図18は、図17に示す区間1での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。図19は、図17に示す区間2での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。図19に示すように、互いに直交する2つのリファレンスデータを用いた場合は、類似度ベクトルの軌跡が真円に近い円になる。
本実施の形態に示す例において、n行m列の行列で表記できるデータをリファレンスデータとして採用しても良い。かかる場合、第1リファレンスデータRef1及び第2リファレンスデータRef2は、上記式3で示すような行列で表記できる。第1リファレンスデータRef1と第2リファレンスデータRef2との内積を0に設定すれば良い。
本実施の形態で説明しない構成については、実施の形態1或いは2で開示した構成と同じである。
実施の形態4.
実施の形態1から3では、検出装置が長尺体の位置を検出する例について説明した。本実施の形態では、検出装置が長尺体の異常を検出する例について説明する。本実施の形態における検出装置の全体の構成は、図1に示す構成と同じである。
図20は、制御装置3の構成例を示す図である。本実施の形態における制御装置3は、例えば記憶部7、データ処理部8、類似度算出部9及び異常検出部15を備える。記憶部7、データ処理部8及び類似度算出部9の各機能は、実施の形態1で開示した各機能と同じである。また、本実施の形態で説明しない構成については、実施の形態1から3で開示した何れかの構成と同じである。
異常検出部15は、長尺体の異常を検出する。例えば、異常検出部15は、類似度算出部9によって算出された第1類似度と第2類似度とを要素とする類似度ベクトルに基づいて上記検出を行う。
図21から図23は、制御装置3の異常検出機能を説明するための図である。図21から図23では、ロープ1の正常な部分に光源4からの光を当てた時のデータを(a)に示す。ロープ1の異常がある部分に光源4からの光を当てた時のデータを(b)に示す。図21の上段に、センサヘッド2によって取得された表面データを色の濃淡で表した図を示す。図21の下段に、相関係数ρ1及びρ2の変化を示す。
図22は、図21の下段に示す相関係数ρ1及びρ2が算出された時に得られる類似度ベクトルの軌跡を示す。図22の(a)では、類似度ベクトルの軌跡が真円に近い円になる。一方、図22の(b)では、類似度ベクトルの軌跡がきれいな形にならない。図22の(b)では、類似度ベクトルの軌跡が点(0、0)に近い位置にも存在する。このため、異常検出部15は、類似度ベクトルの軌跡に基づいてロープ1の異常を検出することができる。例えば、図22の(a)に示す軌跡の内側の範囲に、異常を検出するための異常範囲が設定される。異常検出部15は、類似度ベクトルの軌跡が異常範囲に入ると、ロープ1の異常を検出する。異常検出部15は、類似度ベクトルの軌跡が異常範囲に入る頻度に基づいてロープ1の異常を検出しても良い。異常検出部15は、他の基準に基づいてロープ1の異常を検出しても良い。
図23は、図21の下段に示す相関係数ρ1及びρ2が算出された時に得られる類似度ベクトルのノルムを示す。図23の(a)では、類似度ベクトルのノルムは1に近い範囲でほぼ一定になる。一方、図23の(b)では、類似度ベクトルのノルムが広い範囲に渡って存在する。図23の(b)では、類似度ベクトルのノルムが0に近い値にもなる。このため、異常検出部15は、類似度ベクトルのノルムに基づいてロープ1の異常を検出することができる。例えば、図23の(a)に示すノルムより下方の位置に、閾値が設定される。異常検出部15は、類似度ベクトルのノルムが閾値を下回ると、ロープ1の異常を検出する。異常検出部15は、類似度ベクトルのノルムが閾値を下回る頻度に基づいてロープ1の異常を検出しても良い。異常検出部15は、他の基準に基づいてロープ1の異常を検出しても良い。
上記構成を有する検出装置であれば、第1類似度と第2類似度とを要素とする類似度ベクトルに基づいて長尺体の異常を検出できる。このため、ノイズの影響を受け難い異常検出装置を提供できる。上記構成を有する検出装置であれば、従来のようにフィルタ係数の調整等を行う必要もない。
制御装置3は、図6に示す構成に加えて異常検出部15を備えても良い。
実施の形態5.
本実施の形態では、実施の形態4と同様に、検出装置が長尺体の異常を検出する例について説明する。本実施の形態における検出装置の全体の構成は、図1に示す構成と同じである。制御装置3の構成は、図20に示す構成と同じである。本実施の形態で説明しない構成については、実施の形態1から4で開示した何れかの構成と同じである。また、制御装置3は、図6に示す構成に加えて異常検出部15を備えても良い。
図24から図27は、制御装置3の異常検出機能を説明するための図である。図24は、類似度ベクトルのノルムを示す。図24に示す区間3は、ロープ1の正常な部分に光源4からの光を当てた時のデータを示す。区間3には例えば100個のデータが含まれる。図24に示す区間4は、ロープ1の異常がある部分に光源4からの光を当てた時のデータを示す。区間4には例えば100個のデータが含まれる。図25は、区間3のデータ及び区間4のデータを拡大した図である。
図26は、図24に示す区間3での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。図26の(a)は、前半50個分のデータによって作成された軌跡を示す。図26の(b)は、後半50個分のデータによって作成された軌跡を示す。図26の(a)に示す軌跡と(b)に示す軌跡とは、双方とも真円に近い円で描かれる。図26の(a)に示す軌跡は、図26の(b)に示す軌跡とほぼ一致する。
図27は、図24に示す区間4での類似度ベクトルの軌跡を示す図である。図27の(a)は、前半50個分のデータによって作成された軌跡を示す。図27の(b)は、後半50個分のデータによって作成された軌跡を示す。図27の(a)に示す軌跡と(b)に示す軌跡とは、双方ともきれいな形にならない。図27の(a)に示す軌跡は、図27の(b)に示す軌跡に一致しない。このため、異常検出部15は、ある区間の前半のデータから得られた類似度ベクトルの軌跡と後半のデータから得られた類似度ベクトルの軌跡とを比較することにより、ロープ1の異常を検出することができる。
実施の形態6.
実施の形態1から5では、検出装置がロープ1の位置及び異常を検出する例について説明した。本実施の形態では、検出装置が他の長尺体の位置及び異常を検出する例について説明する。
図28は、この発明の実施の形態6における検出装置の構成を示す図である。図29は、図28のD−D断面を示す図である。検出装置の検出対象となる長尺体には、エスカレータ等で使用される移動手摺16が含まれる。移動手摺16は、矢印Bの方向に移動する。矢印Bは、移動手摺16の長手の方向と一致する。移動手摺16が移動する方向は一方向でも良い。移動手摺16は、帆布17を備える。帆布17は、移動手摺16の走行抵抗を低減させるために備えられる。帆布17は、移動手摺16の内側の表面を形成する。帆布17は、例えば複数の糸を用いて織られた織物である。このため、帆布17は、表面に周期的な模様を有する。
検出装置の構成は、実施の形態1から5で開示した何れかの構成と同じである。上記構成の検出装置を使用することにより、移動手摺16の位置及び異常を検出できる。
図30は、制御装置3の位置検出機能を説明するための図である。図30の(a)から(c)は、図12の(a)から(c)に対応する。図30の(a)は、センサヘッド2によって取得された表面データを色の濃淡で表した図である。図30の(a)に示す図は、200個の表面データを繋げたものを示す。図12の(b)は、相関係数ρ1及びρ2の変化を示す。図12の(c)は、位相θの変化を示す。図30に示すように、上記構成を有する検出装置であれば、移動手摺16の位置及び異常を検出できる。例えば、検出装置によって移動手摺16の形状異常を検出できる。検出装置によって移動手摺16のスリップを検出しても良い。
各実施の形態において、符号7〜15に示す各部は、制御装置3が有する機能を示す。図31は、制御装置3のハードウェア構成を示す図である。制御装置3は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ18とメモリ19とを含む回路を備える。制御装置3は、メモリ19に記憶されたプログラムをプロセッサ18によって実行することにより、各部7〜15が有する各機能を実現する。制御装置3は、複数のプロセッサ18を備えても良い。制御装置3は、複数のメモリ19を備えても良い。即ち、複数のプロセッサ18と複数のメモリ19とが連携して各部7〜15が有する各機能を実現しても良い。各部7〜15が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。
各実施の形態では、類似度算出部9が処理データとリファレンスデータとの類似度を算出する例について説明した。各実施の形態で説明した検出装置の機能は、制御装置3にデータ処理部8が備えられていなくても実現できる。
かかる場合、例えば、センサヘッド2によって取得される表面データと比較可能なリファレンスデータが記憶部7に記憶される。制御装置3がデータ設定部12を備える場合、データ設定部12は、センサヘッド2によって取得された表面データをリファレンスデータとして記憶部7に記憶させる。例えば、データ設定部12は、ロープ1のある部分に光源4からの光を当てた時に得られた表面データを第1リファレンスデータとして記憶部7に記憶させる。更に、データ設定部12は、上記部分から位相差がπ/2となる部分に光を当てた時に得られた表面データを第2リファレンスデータとして記憶部7に記憶させる。
また、類似度算出部9は、センサヘッド2によって取得された表面データとリファレンスデータとの類似度を算出する。例えば、類似度算出部9は、表面データと第1リファレンスデータとの相関係数ρ1を第1類似度として算出する。類似度算出部9は、表面データと第2リファレンスデータとの相関係数ρ2を第2類似度として算出する。
上記構成を有する検出装置であっても、長尺体の位置検出及び異常検出等を行うことができる。
各実施の形態では、記憶部7に複数のリファレンスデータが記憶される例について説明した。記憶部7に1つのリファレンスデータしか記憶されていなくても、検出装置が長尺体の位置を非連続的に検出すること自体は可能である。かかる場合、例えば、類似度算出部9によって図12の(b)に示すRef1に相当する類似度(相関係数)が算出される。類似度算出部9は、表面データとリファレンスデータとの類似度を算出しても良い。位置検出部11は、類似度算出部9によって算出された類似度に基づいて長尺体の位置を検出する。例えば、基準値が予め設定される。位置検出部11は、類似度が基準値に一致する回数をカウントし、長尺体の位置を検出する。複数の基準値を設定しても良い。また、一定期間中に基準値に一致する回数をカウントすることにより、長尺体が表面に有する模様の周期を検出することも可能である。
各実施の形態では、長尺体の位置或いは異常を検出する装置について説明した。本発明を位置或いは異常を検出する前の段階までの機能を有する検査装置として活用しても良い。かかる場合、検査装置は、例えば記憶部7、データ処理部8及び類似度算出部9を備える。記憶部7、データ処理部8及び類似度算出部9は、何れかの実施の形態で開示された機能を備える。また、検査装置は、類似度算出部9によって算出された第1類似度と第2類似度とを要素とする類似度ベクトルを算出する機能を有する。類似度算出部9は、表面データとリファレンスデータとの類似度を算出しても良い。検査装置は、算出した類似度ベクトルを使用者が後から活用できるように保存しておく。検査装置は、算出した類似度ベクトルを表示器(図示せず)に表示させる機能を備えても良い。
この発明に係る検出装置は、表面に周期的な模様を有する長尺体を検出の対象とする装置に適用できる。
1 ロープ
2 センサヘッド
3 制御装置
4 光源
5 受光素子
6 信号線
7 記憶部
8 データ処理部
9 類似度算出部
10 位相算出部
11 位置検出部
12 データ設定部
13 方向検出部
14 周期検出部
15 異常検出部
16 移動手摺
17 帆布
18 プロセッサ
19 メモリ

Claims (21)

  1. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、
    前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルの位相を算出する位相算出手段と、
    を備えた検出装置。
  2. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データから前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータと比較するための処理データを生成するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段によって生成された処理データと前記第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、
    前記データ処理手段によって生成された処理データと前記第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、
    前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルの位相を算出する位相算出手段と、
    を備えた検出装置。
  3. 前記位相算出手段によって算出された位相に基づいて、前記長尺体の位置を検出する位置検出手段と、
    を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記位相算出手段によって算出された位相の変化速度に基づいて、前記長尺体の移動方向を検出する方向検出手段と、
    を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  5. 前記位相算出手段によって算出された位相の変化速度に基づいて、前記長尺体が表面に有する模様の周期を検出する周期検出手段と、
    を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  6. 前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルのノルムに基づいて、前記長尺体の異常を検出する異常検出手段と、
    を更に備えた請求項3から請求項5の何れか一項に記載の検出装置。
  7. 前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルが描く軌跡に基づいて、前記長尺体の異常を検出する異常検出手段と、
    を更に備えた請求項3から請求項5の何れか一項に記載の検出装置。
  8. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、
    前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルのノルムに基づいて、前記長尺体の異常を検出する異常検出手段と、
    を備えた検出装置。
  9. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データから前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータと比較するための処理データを生成するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段によって生成された処理データと前記第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、
    前記データ処理手段によって生成された処理データと前記第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、
    前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルのノルムに基づいて、前記長尺体の異常を検出する異常検出手段と、
    を備えた検出装置。
  10. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、
    前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルが描く軌跡に基づいて、前記長尺体の異常を検出する異常検出手段と、
    を備えた検出装置。
  11. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    第1リファレンスデータ及び第2リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データから前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータと比較するための処理データを生成するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段によって生成された処理データと前記第1リファレンスデータとの第1類似度を算出する第1類似度算出手段と、
    前記データ処理手段によって生成された処理データと前記第2リファレンスデータとの第2類似度を算出する第2類似度算出手段と、
    前記第1類似度算出手段によって算出された第1類似度と前記第2類似度算出手段によって算出された第2類似度とを要素とする類似度ベクトルが描く軌跡に基づいて、前記長尺体の異常を検出する異常検出手段と、
    を備えた検出装置。
  12. 前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータは、互いに直交する多次元のベクトルデータである請求項1から請求項11の何れか一項に記載の検出装置。
  13. 前記第1リファレンスデータは、前記長尺体が表面に有する模様の周期と同じ周期を有する正弦波を含む請求項12に記載の検出装置。
  14. 前記データ取得手段によって取得された表面データを前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータとして前記記憶手段に記憶させるデータ設定手段と、
    を更に備えた請求項1、請求項8又は請求項10に記載の検出装置。
  15. 前記データ取得手段によって取得された表面データから得られたデータを前記第1リファレンスデータ及び前記第2リファレンスデータとして前記記憶手段に記憶させるデータ設定手段と、
    を更に備えた請求項2、請求項9又は請求項11に記載の検出装置。
  16. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データと前記リファレンスデータとの類似度が予め設定された基準値に一致する回数をカウントすることにより、前記長尺体の位置又は前記長尺体が表面に有する模様の周期を検出する検出手段と、
    を備えた検出装置。
  17. 表面に周期的な模様を有する長尺体の表面データを取得するデータ取得手段と、
    リファレンスデータを記憶する記憶手段と、
    前記データ取得手段によって取得された表面データを前記リファレンスデータと比較するためのデータに処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段によって処理されたデータと前記リファレンスデータとの類似度が予め設定された基準値に一致する回数をカウントすることにより、前記長尺体の位置又は前記長尺体が表面に有する模様の周期を検出する検出手段と、
    を備えた検出装置。
  18. 前記データ取得手段は、複数行1列の行列で表記可能なデータを表面データとして取得する請求項1から請求項17の何れか一項に記載の検出装置。
  19. 前記データ取得手段は、複数行複数列の行列で表記可能なデータを表面データとして取得する請求項1から請求項17の何れか一項に記載の検出装置。
  20. 前記データ取得手段は、
    前記長尺体の表面に光を照射する光源と、
    前記長尺体の表面で反射した前記光源からの光のうち、前記長尺体の長手の方向に対して一定の角度で斜めに反射した光を受光する受光素子と、
    を備えた請求項1から請求項17の何れか一項に記載の検出装置。
  21. 前記データ取得手段は、前記長尺体の表面を撮影するカメラを備えた請求項1から請求項17の何れか一項に記載の検出装置。
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