JP6328966B2 - 距離画像生成装置、物体検出装置および物体検出方法 - Google Patents

距離画像生成装置、物体検出装置および物体検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、光飛行時間型距離画像センサを用いた距離画像生成技術に関し、特に、距離値算出技術および物体検出技術に関する。
光飛行型距離画像センサを用いて、撮影対象空間の対象物体の、当該センサからの距離を画素値とする距離画像を生成する距離画像生成装置がある。その中で、光飛行時間型(TOF方式:Time Of Flight方式)距離画像センサは、変調光を出射する光源とそれを受光する受光素子(撮像素子)とからなり、変調光を出射し、画素毎に受光した反射光を元に距離値を算出する。
このような距離画像センサでは、対象物体からの反射光で距離計測を行う。よって、距離画像センサから対象物体までの距離が遠い場合や、対象物体の反射率が低い場合、撮像素子に入射する光も微弱であるため、算出される距離にばらつきが出る。従って、精度のよい距離計測ができない。
このような場合、ノイズや時間的なばらつきを低減するため、得られた距離画像に空間フィルタや時間フィルタ等を適用し、平滑化を行う。空間フィルタは、対象画素の近傍画素を用いて平滑化を行うものである。また、時間フィルタは、対象画素の、所定の時間から過去にサンプルされた値を用いて平滑化を行うものである。
例えば、検出目的の物体(対象物体)の大きさが既知の場合、空間フィルタに関しては、空間フィルタの大きさ(サイズ)が対象物体に対して大きすぎる場合、対象物体とその近傍の背景の距離までが平滑化される。このため、対象物体の正確な距離情報が消失してしまう。逆に、空間フィルタのサイズが対象物体に対して小さすぎる場合は、平滑効果が低くなるため、対象物体の距離値のノイズ低減効果は低くなる。
時間フィルタに関しては、対象物体が移動している場合、過去に遡るサンプル数(サイズ)が多すぎると、フィルタ適用時に対象物体が存在している画素に対象物体が存在していない時間までさかのぼることがあり得る。このような場合、対象物体の距離情報以外を含めて平滑化してしまうこととなり、正確な距離値が得られなくなる。逆に、時間フィルタのサンプル数が少なすぎる場合は、平滑効果が低くなるため、対象物体の距離値のノイズ低減効果が低くなる。
従って、所望の対象物体の検出に上記距離画像センサを用いる場合、距離画素毎に適用するフィルタの最適なサイズを定めることが重要である。各画素に対し、最適なフィルタサイズを定める技術に、当該画素の輝度値に応じて空間フィルタ、時間フィルタのサイズを決定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−050110号公報
特許文献1の技術は、輝度値を画素値とする画像の技術である。距離画像の画素値は距離値であるため、特許文献1の技術を距離画像に適用すると、平滑化対象の画素の距離値に応じて空間フィルタ、時間フィルタサイズが決定されることとなる。すなわち、特許文献1の技術では、対象物体の大きさや移動速度は考慮されずにフィルタのサイズが定まる。従って、対象が距離画像の場合、対象物体より過剰に大きいサイズになったり、過去に過剰に遡った時間フィルタとなったりすることがあり、必ずしも、最適なフィルタ性能が得られない。
従って、大きさが既知の物体を、距離画像を用いて検出する場合、特許文献1の技術を適用したとしても、上述のように距離のばらつきの解消や距離値の精度の向上が望めない。このため、その結果、得られた平滑化後の距離画像からは、物体の正確な距離を算出できず、精度よく物体を検出できない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、光飛行時間型距離画像センサを用いた距離画像生成装置において、大きさが既知の検出対象の物体に関し、高精度な距離値を得、検出の精度を高める技術を提供することを目的とする。
本発明は、光飛行時間型距離画像センサにより算出した計算距離値に基づき、画素毎に、既知の大きさの物体を検出するために適用するフィルタの最適なパラメータを決定する。そして、決定したフィルタを、計算距離値に適用し、平滑化する。平滑化後の距離値を画素値とする距離画像上で、その極小値を検出することにより物体を検出する。なお、パラメータの決定は、計算距離値から背景情報を除去した補正値に基づいて算出してもよい。そして、この場合、フィルタの適用は、補正値を画素値とする補正距離画像であってもよい。
具体的には、対象空間に変調した変調光を照射する光源を備える光源部と、前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素についてそれぞれ備えるセンサ部と、前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、前記複数の電荷蓄積部に蓄積された蓄積電荷を用いて画素値が距離値である距離画像を生成する距離画像生成部と、を備え、前記距離画像生成部は、前記複数の電荷蓄積部の前記蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成部と、前記計算距離画像における前記対象物の計算距離値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定部と、前記決定したパラメータのフィルタを適用して平滑化した後の値を画素値とする平滑化距離画像を得る平滑化画像生成部と、を備え、前記平滑化距離画像を前記距離画像とすることを特徴とする距離画像生成装置を提供する。
上記距離画像生成装置と、前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出部と、を備えることを特徴とする物体検出装置を提供する。
また、対象空間に変調した変調光を照射する光源部と、前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素それぞれについて備えるセンサ部と、前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、を備える物体検出装置における物体検出方法であって、前記複数の電荷蓄積部の前記蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成ステップと、前記計算距離画像における前記対象物の計算距離値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定ステップと、前記計算距離画像に前記パラメータのフィルタを適用して平滑化距離画像を得る平滑化ステップと、前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出ステップと、を含むことを特徴とする物体検出方法を提供する。
また、対象空間に変調した変調光を照射する光源部と、前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素それぞれについて備えるセンサ部と、前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、を備える物体検出装置における物体検出方法であって、前記複数の電荷蓄積部の前記蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成ステップと、前記計算距離画像から予め保持する参照画像を減算し、補正距離画像を得る補正ステップと、前記補正距離画像の当該対象物の画素値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定ステップと、前記補正距離画像に前記パラメータのフィルタを適用して平滑化距離画像を得る平滑化ステップと、前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出ステップと、を含むことを特徴とする物体検出方法を提供する。
本発明によれば、光飛行時間型距離画像センサを用いた距離画像生成装置において、大きさが既知の検出対象の物体に関し、高精度な距離値を得、検出の精度を高めることができる。
第一の実施形態の距離画像生成装置のブロック図である。 第一の実施形態の変調信号とゲート信号との関係を説明するための説明図である。 光飛行時間型距離画像生成装置による距離画像生成の原理を説明するための説明図である。 第一の実施形態のフィルタ例を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、同一の物体を異なる距離において得た距離画像例を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図5(a)および(b)に示す画像に、同一サイズの空間フィルタを適用した例を説明するための説明図である。 第一の実施形態の、既知の大きさの物体の画素数算出手法を説明するための説明図である。 (a)−(c)は、第一の実施形態の空間フィルタ例を説明するための説明図である。 (a)−(c)は、移動する同一の物体を異なる時間で撮像して得た距離画像例を説明するための説明図である。 第一の実施形態のフィルタを適用して得た距離画像例を説明するための説明図である。 第一の実施形態の距離画像生成処理および物体検出処理の流れを説明するための説明図である。 (a)は、第二の実施形態の参照画像例を、(b)は、第二の実施形態の計算距離画像例を、(c)は、第二の実施形態の補正距離画像例を、それぞれ説明するための説明図である。 第二の実施形態の距離画像生成装置のブロック図である。 第二の実施形態の距離画像生成処理および物体検出処理の流れを説明するための説明図である。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明の第一の実施形態について説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[距離画像生成物体検出装置構成]
まず、本実施形態の、距離画像を生成して物体を検出する、距離画像生成物体検出装置の構成を説明する。図1は、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100の機能ブロック図である。
本図に示すように、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100は、照射される変調光111と入射光112との位相差を用いて距離画像を生成するもので、光源部110と、光電変換部(センサ)120と、電荷振分部130と、制御部140と、電荷蓄積部150と、距離画像生成部170と、物体検出部180と、を備える。
光源部110は、後述する制御部140の制御に従って、対象空間に変調光(例えば、正弦波もしくは矩形波等で高速に変調させた赤外光もしくは可視光)111を照射する光源を備える。光源には、LED等の高速変調が可能なデバイスが用いられる。
光電変換部(センサ)120は、光源部110の光源から照射された変調光111が対象空間(距離画像生成物体検出装置100の視野)内の対象物(物体)113で反射された反射光を含む光(入射光)112を受光し、電荷に変換する。センサ120は、受光量に応じた電荷に変換する複数の光電変換素子を備える。この光電変換素子が画素を形成する。このため、各光電変換素子は、輝度画像および距離画像の各画素に対応づけて規則的に配列されるこの光電変換部120の前には、レンズが配置されてもよい。
電荷振分部130は、後述する制御部140の制御に従って、センサ120が変換した電荷を後述する電荷蓄積部150に振り分ける。振り分けは、光電変換素子毎に行う。
電荷蓄積部150は、電荷振分部130が振り分けた電荷を蓄積する。距離情報である変調光111と入射光112との位相差は、電荷蓄積部150に蓄積された電荷(蓄積電荷)を用いて算出する。この位相差を算出するためには、少なくとも3つ以上の位相情報(蓄積電荷)が必要である。
3つ以上の位相情報の取得は、1つの電荷蓄積部150により実現してもよいし、複数の電荷蓄積部150により実現してもよい。以下、本実施形態では、具体例は、この電荷蓄積部150を4つとして説明する。この4つ1組の電荷蓄積部150が、画素毎に設けられる。
位相情報を取得する1以上の電荷蓄積部150は、画素(光電変換素子)毎に設けられる。このため、以降、本明細書では、各電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷を画素値とする画像を、蓄積電荷画像と呼ぶ。
なお、電荷蓄積部150には、電荷そのものを蓄積してもよいし、この電荷量をAD変換後のデータを蓄積してもよい。以下、本実施形態では、電荷そのものも、AD変換後のデータも、特に区別することなく電荷蓄積部150に蓄積されるものを蓄積電荷と呼ぶ。
制御部140は、光源部110と電荷振分部130とを同期制御する。制御は、変調信号とゲート信号とにより行う。
変調信号は、変調光の変調および出力タイミングを指示する信号であり、光源部110に向けて出力される。光源部110は、変調信号により変調された変調光111を生成し、対象空間に照射する。照射された変調光111は、物体113により反射され、反射光となる。反射光は、入射光112としてセンサ120に入射し、電荷に変換されて電荷振分部130に送られる。
ゲート信号は、各電荷蓄積部150への電荷の振り分けを指示する信号で、電荷振分部130に向けて出力される。電荷振分部130は、ゲート信号に応じて各電荷蓄積部150に電荷を振り分ける。
制御部140は、光源部110の変調周期に同期し、変調周期と電荷振分部130の個数応じた時間だけずらしたゲート信号を生成する。例えば、変調周期が10MHzで電荷蓄積部が4つであれば、変調周期を4分割した時間(25ns)ずつずらしたタイミングでゲート信号を生成する。これにより、電荷は、ゲート信号に応じて、それぞれの電荷蓄積部150に振り分けられる。
本実施形態の変調信号およびゲート信号の出力タイミングの一例を図2に示す。ここでは、変調信号の1周期Tqを4等分した期間に、それぞれ、4つの電荷蓄積部150に順に電荷を振り分ける場合の、変調信号114およびゲート信号115を示す。
また、制御部140は、距離画像生成部170に読出信号を送信し、電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷を、それぞれ読みださせる。なお、変調光111の変調周波数は数十MHzである。従って、変調の1周期は数十ns程度となる。距離画像を得るためには、数百〜数十万周期の電荷蓄積時間を要する。
本実施形態の制御部140は、この電荷蓄積時間Tf毎に、距離画像生成部170が、電荷蓄積部150から蓄積電荷を読み出すよう、読出信号を出力する。電荷蓄積時間Tf間隔毎に得られる1枚の距離画像をフレームと呼ぶ。また、電荷蓄積時間Tfを、1フレーム時間Tfと呼ぶ。
なお、変調信号114とゲート信号115と読出信号とを合わせて制御信号と呼ぶ。
距離画像生成部170は、制御部140の読出信号に従って各電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷を読出し、各蓄積電荷から画素毎に距離値を算出し、算出した距離値を画素値とする距離画像を生成する。距離値は、視野内の、物体113までの距離の値である。算出の詳細は、後述する。
物体検出部180は、距離画像生成部170が生成した距離画像上で、大きさが既知の物体113の有無を検出し、その結果を出力する。検出の詳細は後述する。
[TOF方式の距離画像生成の原理]
ここで、光飛行時間型(TOF方式)の距離画像生成物体検出装置100における距離画像生成の原理を説明する。図3は、距離画像生成の原理を説明するための図である。
光源部110から出射される変調光111の強度が本図のような正弦曲線を描くように変化する場合、センサ120への入射光112の強度も同様に正弦曲線を描くよう変化する。このとき、変調光111と入射光112とには、光が対象物まで往復する飛行時間による位相の遅延(位相差φ)が生じる。
光の速度cは既知であるため、この位相差φと変調周波数fとを用い、対象物までの計算距離値Dは、以下の式(1)で算出される。
従って、位相差φがわかれば、計算距離値Dは求めることができる。本実施形態では、変調光の1周期Tpを4等分し、それぞれの期間に電荷量を、それぞれ、4つの電荷蓄積部150に蓄積する。
変調光111と入射光112との位相差φは、変調光111の1周期を4等分した各期間をTq(T1、T2、T3、T4)とし、それぞれの期間に各電荷蓄積部150に蓄積される電荷量をC1、C2、C3、C4とすると、以下の式(2)で表される。
なお、1周期Tpを4等分した各期間Tq(T1、T2、T3、T4)は、例えば、0度から90度の間、90度から180度の間、180度から270度の間、270度から0度の間とする。上記では、C1は0度から90度の間に蓄積した電荷量、C2は、90度から180度の間に蓄積した電荷量、C3は、180度から270度の間に蓄積した電荷量、C4は、270度から0度の間に蓄積した電荷量である。
[距離画像生成部]
距離画像生成部170は、上述の電荷蓄積時間Tf間隔で蓄積された各電荷量C1、C2、C3、C4を用い、画素毎に、式(2)に従って位相差φを求める。そして、求めた位相差φを用いて、式(1)に従って、物体113までの計算距離値Dを求める。
本実施形態では、距離画像を用いて、特定の物体113を検出することを目的とする。ところが、上述のように、TOF型センサでは、光源部110と物体113との距離、物体113の表面態様などにより、得られる距離値にばらつきが生じる。これを補正し、当該物体113の距離値の精度を高めるため、フィルタ(空間フィルタおよび時間フィルタ)用いて平滑化を行う。
本実施形態の距離画像生成部170は、この平滑化の効果を高め、その結果得られる各画素の距離値の精度を高めるために最適なフィルタサイズを決定する。フィルタサイズの決定は、計算距離値Dを画素値とする計算距離画像を用いて行う。そして、最適なサイズのフィルタを計算距離画像に適用して平滑化し、平滑化後の計算距離画像を出力する。なお、物体113の大きさは、既知とする。
上記処理を実現するため、本実施形態の距離画像生成部170は、図1に示すように、計算距離画像生成部171と、フィルタパラメータ決定部172と、平滑化画像生成部173と、を備える。
[計算距離画像生成部]
計算距離画像生成部171は、複数の電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷に演算処理を施し、画素毎の計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する。本実施形態では、1フレーム時間Tf毎に、上記式(1)を用いて計算距離値を算出する。
[フィルタパラメータ決定部]
フィルタパラメータ決定部172は、前記計算距離画像における対象物113の計算距離値および予め保持する対象物113の大きさの情報に応じて、、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定する。以下、本明細書では、画像上の物体113を表示する画素数を、占有画素数と呼ぶ。
本実施形態では、フィルタとして、図4に示す、二次元の空間フィルタ321と一次元の時間フィルタ322とを組み合わせた三次元フィルタを用いる場合を例にあげて説明する。なお、図4には、3×3画素の空間フィルタ321と、3フレームの時間フィルタ322とを組み合わせた三次元フィルタ323を例示する。なお、以下、本明細書では、空間フィルタ321の画素数、時間フィルタ322のフレーム数を、それぞれ、サイズと呼ぶ。
本実施形態では、空間フィルタ321のパラメータ(サイズ(画素数)および係数)と、時間フィルタ322のパラメータ(サイズ(フレーム数)および係数)とを決定する。フィルタパラメータ決定部172は、それぞれ、まず、サイズを決定し、その後、各係数を決定する。以下、決定手法を説明する。
[フィルタパラメータ決定手法]
次に、本実施形態のフィルタパラメータ決定部172による、フィルタパラメータ決定手法の詳細について説明する。
[空間フィルタ]
まず、距離画像を平滑化する空間フィルタ321の最適なサイズ(画素数)が、物体113が同一であれば、センサ120からの距離によって異なることを説明する。
図5(a)および図5(b)は、距離画像生成物体検出装置100を用いて、同一の物体113を、異なる距離において撮像して得た距離画像200aおよび200bである。ここでは、距離画像生成物体検出装置100のセンサ120は、天井から鉛直下向きに設置されているものとする。物体113は直立状態の人間とする。図5(a)および図5(b)には、頭部領域201と肩領域202とが写っている。ここでは、距離が近いものほど白く、遠いものほど黒く表示している。
距離画像200aと距離画像200bとでは、物体113とセンサ120との距離が異なるため、同一の物体113の画像上の大きさも異なる。すなわち、距離画像では、同一の物体113であっても、センサ120からの距離によって、距離画像上で占める画素数(占有画素数)が異なる。
例えば、センサ120の水平画角および垂直画角をそれぞれ全角60度とする。センサ120が備える画素数を128×128画素とし、人間の頭部の大きさを直径15cmと仮定する。物体113がセンサ120から1mの距離にある場合、画像上の頭部領域201は、約217画素の大きさに写る。すなわち、画像上の頭部領域201を表示する画素数は、約217画素である。一方、物体113がセンサ120から2mの距離にある場合、画像上の頭部領域201は、約54画素の大きさに写る。すなわち、画像上の頭部領域201を表示する画素数は、約54画素である。
ここで、距離画像200aおよび距離画像200bそれぞれに、200画素のサイズを有する空間フィルタ321を適用するものとする。
図6(a)に示すように、物体113が1mの距離にある場合、頭部領域201は約217画素であるため、空間フィルタ321は頭部領域201より小さくなり、頭部領域201の距離情報の消失なくフィルタ結果が得られる。
一方、図6(b)に示すように、物体113が2mの距離にある場合、頭部領域201は約54画素であるため、空間フィルタ321は頭部領域201より大きくなる。従って、頭部領域201とその周囲の領域も含めて平滑化されるため、頭部領域201の距離情報が消失する。
このように、空間フィルタ321は、距離画像上で物体113と略同等の大きさに設定しないと、ノイズ低減効果が低減したり、近傍の背景までを含めて平滑化し、距離情報を消失させてしまったりする。従って、物体113が距離画像で占める画素数に合致するサイズが最適である。同一の物体113であっても、センサ120からの距離によって距離画像上に表示される画素数が異なるため、適用する空間フィルタ321の最適なサイズは異なる。すなわち、同じ大きさの物体113が対象であれば、距離値が小さいほど、空間フィルタ321の最適なサイズは大きくなる。
本実施形態のフィルタパラメータ決定部172は、まず、計算距離値により、撮影対象とする物体113の、距離画像に占める画素数(占有画素数)を算出する。そして、空間フィルタ321の最適なサイズを決定する。なお、物体113の大きさは既知とする。
距離画像生成物体検出装置100では、受光レンズの画角θや焦点距離Fが既知である。図7は、所定方向の、実際の物体113の長さ(実長)aと計算距離画像上の長さ(占有画素数)pとの関係を示し、実長aから、占有画素数pを算出する手法を説明するための図である。ここでは、計算距離値をDとし、距離画像生成物体検出装置100の焦点距離をFとする。実長aの物体113の、計算距離画像上の占有画素数pは、以下の式(3)で表される。
p=a/((D-F)/F) ・・・(3)
本実施形態のフィルタパラメータ決定部172は、計算距離値Dと、物体113の、所定方向および当該方向に直交する方向の大きさaと、焦点距離Fとを用い、式(3)に従って、その物体113の両方向の画素数pをそれぞれ算出し、乗算することにより、物体113の、距離画像上での面積(占有画素数)を算出する。
フィルタパラメータ決定部172は、占有画素数から、最適な空間フィルタ321のサイズ(画素数)を決定する。上述のように、本実施形態では、当該占有画素数と略同等の大きさが最適であるため、この大きさ(占有画素数)を、空間フィルタ321のサイズと決定する。そして、サイズ決定後、係数を決定する。
空間フィルタ321の種類には、平均化フィルタや重み付けフィルタなどある。本実施形態では、後述するように、空間フィルタ321のサイズ(画素数)や係数を、物体113の距離により可変することが目的であるため、フィルタの種類は問わない。
空間フィルタ321の例を図8(a)〜図8(c)に示す。図8(a)は、3×3画素の平均化フィルタ321aの例であり、図8(b)は、3×3画素の重みづけフィルタ321bの例であり、図8(c)は、5×5画素の平均化フィルタ321cの例である。
空間フィルタ321のサイズを決定後、フィルタパラメータ決定部172は、各係数を決定する。平均化フィルタ321a、321cでは、係数は、空間フィルタ321を構成する各画素において同じ値とする。
一方重み付けフィルタ321bでは、空間フィルタ321を構成する各画素で、係数が異なる。重み付けフィルタ321bでは、予め定めた規則に従って設定する。このとき、空間フィルタ内で値の重み付けの分布が、空間フィルタ321の大きさによらず一定となるように各空間フィルタ321の値を設定することが望ましい。
例えば、平均化フィルタを用いる場合、図5(a)に示すように、物体113までの計算距離が1mの場合、サイズが5×5画素と決定されるため、各係数は、図8(c)に示すように、それぞれ、1/25とする。一方、図5(b)に示すように、物体113までの計算距離が2mの場合、サイズが3×3画素と決定されるため、各係数は、図8(a)に示すように、それぞれ、1/9とする。
なお、空間フィルタ321の種類に関しては、距離に応じて、異なる種類の空間フィルタ321を用いるよう構成してもよい。
[時間フィルタ]
次に、距離画像を平滑化する時間フィルタ322の最適なサイズ(フレーム数)が、物体113が同一(速度も同一)であれば、センサ120からの距離によって異なることを説明する。
図9(a)、図9(b)、および、図9(c)は、図5(a)と同一環境で、物体113が移動している場合の、時間的に連続する3つのフレームの距離画像210a、210b、210cである。ここでは、物体113は、距離画像の上方から下方に移動している。
例えば、上述の、水平画角および垂直画角が全角60度で画素数128×128画素のセンサ120において、フレームレート30fpsで、水平方向に時速1.0km/hで移動する直径15cmの物体113を撮影すると仮定する。なお、以下において、センサ120と物体113との距離とは、画像中心付近の画素の視野範囲に物体113が来たときの距離とする。
任意の画素(以後、対象画素と呼ぶ)(水平アドレスx、垂直アドレスy)の撮像視野内に物体113が差し掛かり、通り過ぎるまでのフレーム数は、センサ120から物体113までの距離が1mの場合、同フレーム数は、4.25となる。また、同距離が3mの場合、3.76となる。よって、距離が1mの場合は4フレーム、距離が3mの場合は、3フレームが、時間フィルタ322の最適なサイズである。
このように、同一の物体113が同一速度で同一方向に移動している場合であっても、物体113の、センサ120からの距離によって、物体113の、距離画像上で占有する画素数が異なるため、それに伴い、最適な時間フィルタ322のフレーム数は異なる。
センサ120の撮像範囲(撮像視野)は既知であるため、物体113の大きさ、距離、および移動速度とフレームレートとが分かれば、当該物体113が、当該画素の撮像視野内に存在する期間、すなわち、フレーム数を算出できる。
具体的には、任意の画素(以後、対象画素と呼ぶ)(水平アドレスx、垂直アドレスy)の撮像視野内に物体113が差し掛かり、通り過ぎるまでのフレーム数nは、下記の式(4)および式(5)で算出される。
ここで、Wは物体113の大きさ(m)、Dは物体113までの計算距離(m)、xは対象画素の水平アドレス、Θはセンサ120の画角(deg)、Nは占有画素数、Vは物体113の移動速度(m/s)、fはフレームレート(f/s)である。添え字Hを付したものは、その水平方向(画像の水平方向)成分を意味する。また、添え字Vを付したものは、その垂直方向(画像の垂直方向)成分を意味する。
本実施形態のフィルタパラメータ決定部172は、物体113の大きさ、移動速度、および計算距離値と、センサの画角および占有画素数と、フレームレートとを用い、上記式(4)および式(5)に従って、水平方向のフレーム数nおよび垂直方向のフレーム数nを算出する。そして、算出したnおよびnの、いずれか少ない値を時間フィルタ322の最適サイズ(フレーム数)とする。
フィルタパラメータ決定部172は、最適な時間フィルタ322のサイズを決定後、その係数を決定する。
所定の時間tに取得した距離画像の、所定の画素の画素値をP(t)とし、サイズがnフレームの時間フィルタ322を施す場合、平滑化後の当該画素の画素値P’(t)は、以下の数(6)で表される。
ここで、t−iは、時間tに取得した距離画像からiフレーム前の距離画像を取得した時間であり、F(t)は、時間tに取得した距離画像に適用する時間フィルタ322の係数である。
時間フィルタ322の種類には、平均化フィルタや重みづけフィルタなどがある。本実施形態では、後述するように、時間フィルタ322のサイズ(適用フレーム数)を、物体113の大きさ、速度、および物体113までの距離により可変することが目的であり、フィルタの種類は問わない。
空間フィルタ321同様、平均化フィルタは、各フレームの係数が同一な時間フィルタ322である。また、重み付けフィルタは、フレーム毎に異なる係数を付すフィルタである。
例えば、上記式(6)の時間フィルタ322において、例えば、n=3とすると、(F(t),F(t−1),F(t−2))=(1/3,1/3,1/3)であれば、平均化フィルタであり、(F(t),F(t−1),F(t−2))=(5/9,3/9,1/9)であれば、重みづけフィルタとなる。
フィルタパラメータ決定部172は、平均化フィルタであれば、各係数を同一のものとして設定する。一方、重み付けフィルタの場合、予め定めた規則に従って、設定する。このとき、時間フィルタ322内での値の重み付けの分布が、時間フィルタ322のフレーム数によらず一定になるように各時間フィルタ322の値を設定することが望ましい。
例えば、平均化フィルタを用いる場合、物体113までの距離が1mの場合、最適なサイズが4フレームと決定される。このため、フィルタ係数は、(F(t),F(t−1),F(t−2),F(t−3))=(1/4,1/4,1/4,1/4)と決定される。一方、物体113までの距離が3mの場合、最適なサイズが3フレームと決定される。従って、フィルタ係数は、(F(t),F(t−1),F(t−2))=(1/3,1/3,1/3)と決定される。
[平滑化画像生成部]
平滑化画像生成部173は、決定したパラメータのフィルタ(空間フィルタ321および時間フィルタ322)を適用し、平滑化後の距離画像を得る。本実施形態では、フィルタを、計算距離値を画素値とする計算距離画像に適用し、平滑化する。距離画像生成部170は、平滑化画像生成部173において平滑化後の計算距離画像を平滑化距離画像として出力する。
[フィルタ適用例]
図10に、図9(a)、図9(b)、図9(c)の時間的に連続した距離画像210a、210b、210cに、本実施形態のフィルタパラメータ決定部172が決定した最適なパラメータの空間フィルタ321と時間フィルタ322とを施した後の距離画像(平滑化距離画像)220を示す。
一般に、空間フィルタ321を適用し、平滑化することで、領域のエッジ部の距離が、周囲の領域の距離値と混ざり合い、ボケたような画像となる。さらに、時間フィルタ322を施すことで、物体の移動方向に尾を引いたような画像となる。しかし、本実施形態では、これら空間フィルタ321と時間フィルタ322のパラメータを、上記に述べたような物体113の大きさ、距離、速度に応じた値とし、画素毎に異なる値とする。
これにより、例えば、頭部領域201の中央部の画素は、頭部領域201内の画素のみを用いて平滑化される。従って、床など、頭部領域201以外の領域の距離の影響を受けずに平滑化でき、平滑化の効果を最大限得ることができる。すなわち、フィルタ効果により距離のバラつきが減少する。よって、物体113の距離を精度よく取得することが可能となる。
[物体検出部]
次に、物体検出部180について説明する。物体検出部180は、平滑化距離画像220上で、大きさが既知の物体113を検出する。
空間フィルタ321および時間フィルタ322を施した平滑化距離画像220は、図10に示すように、物体113の形状を正確に表した画像ではない。しかし、本実施形態では、上述のように、計算距離値に応じて、すなわち、平滑化距離画像220上の、物体113が占める画素数に応じて、最適なパラメータを有する空間フィルタ321および時間フィルタ322を適用している。このため、特に物体113の中心部において、精度の良い距離値が得られる。従って、本実施形態の、物体検出部180では、この領域の距離値を物体の正確な距離値とし、物体を検出する。
具体的には、物体検出部180は、平滑化距離画像220上の極値の有無で、物体113の有無を判別する。すなわち、極値を検出し、極値があれば、物体113有りと判別する。また、物体113有りと判別した場合、その極値を取る画素の距離値を、物体113の距離値とする。
図10の例では、センサ120と背景との距離よりも、センサ120と物体113との距離の方が近くなるため、物体検出部180は、平滑化距離画像220上の極小値(極近値)の有無で物体検出とする。また、その極小値の距離値を、物体113の距離値とする。
なお、物体113の正確な形状を取得する場合は、物体検出部180で物体113と検出された画素、すなわち、極小値を有する画素の距離値と類似した距離値を持つ画素を、フィルタ適用前の距離画像から抽出する。抽出する画素は、例えば、予め閾値を決定しておき、極小値との差が当該閾値以内の画素とする。
これにより、エッジが鮮明な物体の形状を正確に取得することができる。
本実施形態の距離画像生成部170による距離画像生成処理および物体検出処理の流れを図11に示す。
本図に示すように、本実施形態の距離画像生成部170は、各電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷(C1,C2,C3,C4)をそれぞれ画素値とする、蓄積電荷画像を、電荷蓄積部150毎に生成する(ステップS1101)。ここでは、4枚の蓄積電荷画像が生成される。
距離画像生成部170は、蓄積電荷C1による蓄積電荷画像を第一の蓄積電荷画像IC1、蓄積電荷C2による蓄積電荷画像を第二の蓄積電荷画像IC2、蓄積電荷C3による蓄積電荷画像を第三の蓄積電荷画像IC3、蓄積された蓄積電荷C4による蓄積電荷画像を第四の蓄積電荷画像IC4とすると、上記式(2)に従って、第一の蓄積電荷画像IC1と第三の蓄積電荷画像IC3との差分蓄積電荷画像DI1と、第二の蓄積電荷画像IC2と第四の蓄積電荷画像IC4との差分蓄積電荷画像DI2とを算出する(ステップS1102、S1103)。
その後、計算距離画像生成部171は、差分蓄積電荷画像DI1、DI2の各画素値を用いて、式(2)および式(1)に従って計算距離値を算出し、計算距離画像DDを算出する(ステップS1104)。
そして、フィルタパラメータ決定部172は、各画素の距離値から、空間フィルタ321および時間フィルタ322のパラメータを決定する(ステップS1105)。
そして、平滑化画像生成部173は、決定したパラメータの空間フィルタ321および時間フィルタ322を、ステップS1104で算出した計算距離画像DDにそれぞれ適用し、平滑化距離画像FDDを得る(ステップS1106)。
そして、物体検出部180は、平滑化距離画像FDD上で、上記演算により物体113を検出する(ステップS1107)。
なお、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100は、CPUと、メモリと、記憶装置とを備える。電荷振分部130、制御部140、距離画像生成部170、および物体検出部180は、CPUが、予め記憶装置に格納されたプログラムを、メモリにロードして実行することにより実現される。
また、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100は、物体検出部180が独立して構成されていてもよい。すなわち、光源部110と、光電変換部(センサ)120と、電荷振分部130と、制御部140と、電荷蓄積部150と、距離画像生成部170と、を備える距離画像生成装置と、物体検出部180を備える物体検出装置と、別箇独立の構成であってもよい。この場合、距離画像生成部170と物体検出部180とは、相互にデータを送受信可能な構成とする。
以上説明したように、本実施形態の距離画像生成装置は、対象空間に変調した変調光を照射する光源を備える光源部110と、前記光源部110から照射され、前記対象空間内の対象物113の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素についてそれぞれ備えるセンサ部120と、前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部150と、前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部130と、前記複数の電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷を用いて画素値が距離値である距離画像を生成する距離画像生成部170と、を備え、前記距離画像生成部170は、前記複数の電荷蓄積部150の前記蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成部171と、前記計算距離画像における前記対象物113の計算距離値および予め保持する当該対象物113の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定部172と、前記決定したパラメータのフィルタを適用して平滑化した後の値を画素値とする平滑化距離画像を得る平滑化画像生成部173と、を備え、前記平滑化距離画像を前記距離画像とする。そして、前記平滑化画像生成部173は、前記計算距離画像に前記フィルタを適用する。
このように、本実施形態によれば、計算で得た距離値に応じて、各画素に最適なフィルタパラメータを決定する。そして、そのパラメータのフィルタを、計算距離画像に適用し、平滑化後の距離画像を得る。本実施形態では、距離画像上の、検出対象の物体113が占める画素数に応じて最適なパラメータを有するフィルタを適用して距離画像を補正しているため、補正後の距離画像は、ノイズやばらつきの低減された、物体検出に最適な距離画像となる。
従って、本実施形態によれば、このような距離画像上で物体113を検出するため、タイムオブフライト方式の距離画像センサを用い、高い精度で物体113を検出できる。
<<第二の実施形態>>
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。第一の実施形態では、計算距離画像に基づいて、既知の物体113を検出するために最適なフィルタパラメータを決定している。本実施形態では、計算距離画像から、背景等の情報を除いた補正距離画像を用い、フィルタパラメータを決定する。
各部の説明に先立ち、本実施形態の概要を説明する。本実施形態では、背景等の情報のみを参照画像として保持しておき、撮像により得た計算距離画像から、参照画像を差し引き、背景を除いた補正距離画像を得る。そして、補正距離画像を用いてフィルタのパラメータを決定し、平滑化を行い、物体を検出する。
図12(a)は、参照画像400の一例である。これは、所定の部屋内を撮像視野とし、背景である床領域に凹凸部116がある場合の参照画像400である。また、図12(b)は、凹凸部116のある背景環境に物体113が入った場合の計算距離画像410の例である。また、図12(c)は、計算距離画像410から参照画像400を差し引いた画像(補正距離画像と呼ぶ)420である。
たとえ最適なフィルタを適用したとしても、計算距離画像410を平滑化した画像で物体の検出を行うと、物体検出部180は、物体113と凹凸部116との両方を物体と検出する可能性がある。
背景情報は既知である。そこで、本実施形態では、予め物体113がない状態で撮影を行うことにより、背景情報である参照画像400を得る。そして、計算距離画像生成部171が計算距離値を算出して計算距離画像410を得る毎に、参照画像400との差分を取り、補正距離画像420を得る。
補正距離画像420は、図12(c)に示すように、背景情報の凹凸部116を排除したものとなる。本実施形態では、以降の、フィルタサイズ決定処理、平滑化処理にこの背景情報を排除した補正距離画像420を用いることにより、より物体113の検出しやすい距離画像を得る。
本実施形態の距離画像生成物体検出装置100aの構成は、基本的に第一の実施形態と同様である。ただし、上述のように、本実施形態では、フィルタパラメータの決定、平滑化処理に、計算距離画像から背景等の情報を除いた補正距離画像を用いる。このため、図13に示すように、本実施形態の距離画像生成部170aは、参照画像格納部174と、補正距離画像生成部175と、をさらに備える。また、フィルタパラメータ決定部172および平滑化画像生成部173の機能も多少異なる。
[参照画像格納部]
参照画像格納部174は、距離画像生成物体検出装置100の撮像視野の背景情報を、参照画像400として格納しておく。背景情報は、上述のように、距離画像生成物体検出装置100が検出対象とする物体113以外の、撮像視野内の距離画像である。なお、参照画像は、予め、物体113が存在しない状態で撮像し、格納しておく。
本実施形態では、参照画像格納部174は、距離画像生成物体検出装置100aが備える記憶装置、メモリ等に構築される。
補正距離画像生成部175は、計算距離画像生成部171が生成した計算距離画像410から、参照画像400を減算し、補正距離画像420を得る。補正距離画像420は、計算距離画像410から背景情報を除いた画像である。
フィルタパラメータ決定部172は、計算距離画像410ではなく、補正距離画像420の各画素値である補正距離値および物体113の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定する。なお、用いるフィルタの種類、パラメータの決定手法は第一の実施形態と同様である。
平滑化画像生成部173は、決定したパラメータのフィルタ(空間フィルタ321および時間フィルタ322)を適用し、平滑化後の距離画像を得る。本実施形態では、フィルタを、計算距離画像410ではなく、補正距離画像420に適用し、平滑化する。距離画像生成部170は、平滑化画像生成部173において平滑化後の補正距離画像を、平滑化距離画像として出力する。
物体検出部180の処理も第一の実施形態と同様である。ただし、本実施形態の物体検出部180が物体を検出する際に用いる平滑化距離画像は、上述のように、背景情報が除かれた補正距離画像420平滑化したものである。
本実施形態の距離画像生成部170aによる距離画像生成処理および物体検出処理の流れを図14に示す。
本図に示すように、本実施形態の距離画像生成部170aは、各電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷(C1,C2,C3,C4)をそれぞれ画素値とする、蓄積電荷画像を、電荷蓄積部150毎に生成する(ステップS2101)。ここでは、4枚の蓄積電荷画像が生成される。
距離画像生成部170aは、蓄積電荷C1による蓄積電荷画像を第一の蓄積電荷画像IC1、蓄積電荷C2による蓄積電荷画像を第二の蓄積電荷画像IC2、蓄積電荷C3による蓄積電荷画像を第三の蓄積電荷画像IC3、蓄積された蓄積電荷C4による蓄積電荷画像を第四の蓄積電荷画像IC4とすると、上記式(2)に従って、第一の蓄積電荷画像IC1と第三の蓄積電荷画像IC3との差分蓄積電荷画像DI1と、第二の蓄積電荷画像IC2と第四の蓄積電荷画像IC4との差分蓄積電荷画像DI2とを算出する(ステップS2102、S2103)。
その後、計算距離画像生成部171は、差分蓄積電荷画像DI1、DI2の各画素値を用いて、式(2)および式(1)から、計算距離画像DDを算出する(ステップS2104)。
次に、補正距離画像生成部175は、計算距離画像DDから、参照画像REFを減算し、補正距離画像(CDD)を得る(ステップS2105)。
そして、フィルタパラメータ決定部172は、補正距離画像の各画素値から、空間フィルタ321および時間フィルタ322のパラメータを決定する(ステップS2106)。
そして、平滑化画像生成部173は、決定したパラメータの空間フィルタ321および時間フィルタ322を、ステップS2105で算出した補正距離画像CDDにそれぞれ適用し(ステップS2107)、平滑化距離画像FDDを得る。
そして、物体検出部180は、平滑化距離画像FDD上で、上記演算により物体113を検出する(ステップS2108)。
なお、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100aも、CPUと、メモリと、記憶装置とを備える。電荷振分部130、制御部140、距離画像生成部170a、および物体検出部180は、CPUが、予め記憶装置に格納されたプログラムを、メモリにロードして実行することにより実現される。
また、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100aも、物体検出部180が独立して構成されていてもよい。すなわち、光源部110と、光電変換部(センサ)120と、電荷振分部130と、制御部140と、電荷蓄積部150と、距離画像生成部170と、を備える距離画像生成装置と、物体検出部180を備える物体検出装置と、別箇独立の構成であってもよい。この場合、距離画像生成部170と物体検出部180とは、相互にデータを送受信可能な構成とする。
以上説明したように、本実施形態の距離画像生成物体検出装置100aは、対象空間に変調した変調光を照射する光源を備える光源部110と、前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物113の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素についてそれぞれ備えるセンサ部120と、前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部150と、前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部130と、前記複数の電荷蓄積部150に蓄積された蓄積電荷を用いて画素値が距離値である距離画像を生成する距離画像生成部170と、を備え、前記距離画像生成部170は、前記複数の電荷蓄積部150の前記蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成部171と、前記計算距離画像における前記対象物113の計算距離値および予め保持する当該対象物113の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定部172と、前記決定したパラメータのフィルタを適用して平滑化した後の値を画素値とする平滑化距離画像を得る平滑化画像生成部173と、を備え、前記平滑化距離画像を前記距離画像とする。
そして、前記計算距離画像から予め保持する参照画像を減算して補正距離画像を生成する補正距離画像生成部175をさらに備え、前記フィルタパラメータ決定部172は、前記補正距離画像の当該対象物の画素値および前記大きさの情報に応じて、前記パラメータを決定し、前記平滑化画像生成部173は、前記補正距離画像に前記フィルタを適用する。
このように、本実施形態によれば、第一の実施形態同様、距離値に応じて決定されたフィルタパラメータを用いて、計算距離画像を平滑化する。従って、物体検出に最適な距離画像を得ることができ、それを用いて物体を検出するため、高い検出精度を得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、フィルタのパラメータを決定する際に用いる画像、フィルタを適用する画像として、背景情報を除いた補正距離画像420を用いる。そして、この補正距離画像を平滑化した平滑化距離画像を用いて物体を検出する。従って、背景情報を排除した画像上で物体113を検出するため、より高精度に物体113を検出できる。
なお、上記各実施形態は、例えば、所定の領域への侵入者を検出、所定領域を通過する人数のカウント、工場のラインを流れる物体の位置や大きさの検出等に適用することができる。
100:距離画像生成物体検出装置、100a:距離画像生成物体検出装置、110:光源部、111:変調光、112:入射光、113:物体、114:変調信号、115:ゲート信号、116:凹凸部、120:センサ、120:光電変換部、130:電荷振分部、140:制御部、150:電荷蓄積部、170:距離画像生成部、170a:距離画像生成部、171:計算距離画像生成部、172:フィルタパラメータ決定部、173:平滑化画像生成部、174:参照画像格納部、175:補正距離画像生成部、180:物体検出部、200a:距離画像、200b:距離画像、201:頭部領域、202:肩領域、210a:距離画像、210b:距離画像、210c;距離画像、220:平滑化距離画像、321:空間フィルタ、321a:平均化フィルタ、321b:重み付けフィルタ、321c:平均化フィルタ、322:時間フィルタ、323:三次元フィルタ、400:参照画像、410:計算距離画像、420:補正距離画像

Claims (8)

  1. 対象空間に変調した変調光を照射する光源を備える光源部と、
    前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素についてそれぞれ備えるセンサ部と、
    前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、
    前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、
    前記複数の電荷蓄積部に蓄積された蓄積電荷を用いて画素値が距離値である距離画像を生成する距離画像生成部と、を備え、
    前記距離画像生成部は、
    前記複数の電荷蓄積部の前記蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成部と、
    前記計算距離画像における前記対象物の計算距離値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定部と、
    前記決定したパラメータのフィルタを適用して平滑化した後の値を画素値とする平滑化距離画像を得る平滑化画像生成部と、を備え、前記平滑化距離画像を前記距離画像とすること
    を特徴とする距離画像生成装置。
  2. 請求項1記載の距離画像生成装置であって、
    前記平滑化画像生成部は、前記計算距離画像に前記フィルタを適用すること
    を特徴とする距離画像生成装置。
  3. 請求項1記載の距離画像生成装置であって、
    前記計算距離画像から予め保持する参照画像を減算して補正距離画像を生成する補正距離画像生成部をさらに備え、
    前記フィルタパラメータ決定部は、前記補正距離画像の当該対象物の画素値および前記大きさの情報に応じて、前記パラメータを決定し、
    前記平滑化画像生成部は、前記補正距離画像に前記フィルタを適用すること
    を特徴とする距離画像生成装置。
  4. 請求項1から3いずれか1項記載の距離画像生成装置と、
    前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出部と、を備えること
    を特徴とする物体検出装置。
  5. 対象空間に変調した変調光を照射する光源部と、
    前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素それぞれについて備えるセンサ部と、
    前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、
    前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、を備える物体検出装置における物体検出方法であって、
    前記複数の電荷蓄積部に蓄積された蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成ステップと、
    前記計算距離画像における前記対象物の計算距離値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定ステップと、
    前記計算距離画像に前記パラメータのフィルタを適用して平滑化距離画像を得る平滑化ステップと、
    前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出ステップと、を含むこと
    を特徴とする物体検出方法。
  6. 対象空間に変調した変調光を照射する光源部と、
    前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素それぞれについて備えるセンサ部と、
    前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、
    前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、を備える物体検出装置における物体検出方法であって、
    前記複数の電荷蓄積部に蓄積された蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成ステップと、
    前記計算距離画像から予め保持する参照画像を減算し、補正距離画像を得る補正ステップと、
    前記補正距離画像の当該対象物の画素値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定ステップと、
    前記補正距離画像に前記パラメータのフィルタを適用して平滑化距離画像を得る平滑化ステップと、
    前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出ステップと、を含むこと
    を特徴とする物体検出方法。
  7. 対象空間に変調した変調光を照射する光源を備える光源部と、
    前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素それぞれについて備えるセンサ部と、
    前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、
    前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、を備える物体検出装置のコンピュータに、
    前記複数の電荷蓄積部に蓄積された蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成手順、
    前記計算距離画像における前記対象物の計算距離値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定手順、
    前記計算距離画像に前記パラメータのフィルタを適用して平滑化距離画像を得る平滑化手順、
    前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出手順、を実行させるためのプログラム。
  8. 対象空間に変調した変調光を照射する光源を備える光源部と、
    前記光源部から照射され、前記対象空間内の対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷に変換する光電変換素子を複数の画素それぞれについて備えるセンサ部と、
    前記光電変換素子ごとに複数設けられた電荷蓄積部と、
    前記変調光の変調に同期して、前記光電変換素子により変換された電荷を前記複数の電荷蓄積部に振り分ける電荷振分部と、を備える物体検出装置のコンピュータに、
    前記複数の電荷蓄積部に蓄積された蓄積電荷に演算処理を施して画素毎に計算距離値を得、当該計算距離値を画素値とする計算距離画像を生成する計算距離画像生成手順、
    前記計算距離画像から予め保持する参照画像を減算し、補正距離画像を得る補正手順、
    前記補正距離画像の当該対象物の画素値および予め保持する当該対象物の大きさの情報に応じて、平滑化に用いるフィルタのパラメータを画素毎に決定するフィルタパラメータ決定手順、
    前記補正距離画像に前記パラメータのフィルタを適用して平滑化距離画像を得る平滑化手順、
    前記平滑化距離画像を用いて物体の有無を検出する物体検出手順、を実行させるためのプログラム。
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