JP6587968B2 - 内装材 - Google Patents

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本発明は、輸送機に装備される内装材に関する。
自動車等の輸送機には、各種の内装材が内装されている。内装材の例として、例えば、車両の荷室の載置面を高くするための嵩上げ材、フットレスト(ティビアパッド)、部品間のスペースを埋めるスペーサ、部品の周囲に配置される緩衝材等が挙げられる。
特許文献1に記載の内装材は、樹脂製の部材本体と、部材本体を覆う被覆シートとにより構成される。被覆シートは、次の目的で用いられている。すなわち、部材本体がそのまま(シートで被覆されない状態)で使用されると、部材本体と他の部材との擦れにより異音が発生することがあるため、これを抑制する目的で被覆シートが用いられている。例えば、被覆シートは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の柔軟性の高い部材により構成される。
特開2013−208943号公報
被覆シートとしては、部材本体への追従性等の理由から柔軟性の高い低密度ポリエチレン製のシートが好適に用いられている。低密度ポリエチレン製の被覆シートに覆われた内装材によれば、部材本体が車両フロアに接触しないため、部材本体が車両フロアに擦れることに起因する異音が抑制されるようになる。しかし、被覆シート自体は異音を発する。このようなことから、内装材における異音を抑制することについて改善の余地がある。
上記課題を解決する内装材は、輸送機に装備される内装材であって、前記内装材は、発泡樹脂製の部材本体と、前記部材本体を覆う被覆シートとを備え、前記被覆シートの引裂強度は、400N/cm以上1000N/cm以下であり、前記被覆シートの引張強度は、1000N/cm以上2500N/cm以下である。
樹脂シートでは、引裂強度または引張強度が大きいと異音が発生し易くなる傾向にある。上記構成では、引裂強度が400N/cm以上であり引張強度が1000N/cm以上であることから被覆シートとしての強度を有し、かつ、引裂強度が1000N/cm以下であり、被覆シートの引張強度が2500N/cm以下であることから異音の発生が抑制される。すなわち、被覆シート自体からの異音の発生が抑制されるため、従来の内装材に比べて異音の発生が少ない。
上記内装材において、前記被覆シートの破れ強度は、6N/cm以上である。この構成によれば、被覆シートが破れ難くなる。
上記内装材において、前記被覆シートは、難燃性であり、UL−94規格のVTM−0を満たす。この構成によれば、ポリエチレン製の被覆シートに比べて高い難燃性を有し、燃焼における安全性が高い。
上記内装材において、前記被覆シートは、エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂の含有量が10質量%以上20質量%以下であるエチレン系樹脂シートであり、厚さ30μm以上70μm以下であることが好ましい。
上記内装材は、従来の被覆シートを用いた内装材に比べて異音の発生が抑制される。
内装材の斜視図。 破れ強度の測定方法を示す模式図。
(実施形態)
図1を参照して、内装材の一例を説明する。
内装材1は、例えば、車両フロアに配置されたり、車両の部品と部品との間のスペーサとして用いられたりする。図1に示される内装材1は、後部座席の前に配置されるマットと、車両フロアとの間に配置される。内装材1は、発泡樹脂製の部材本体10と、部材本体10の少なくとも一部を覆う被覆シート20とを備える。
部材本体10の形状は、目的に応じて構成される。部材本体10は、軽量でありかつ弾性を有することが好ましい。このため、部材本体10は、発泡樹脂により構成される。例えば、部材本体10は、スチロール系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂)、ポリカーボネート樹脂、ポリ乳酸系樹脂の各種樹脂群から選択される少なくとも1つを含む樹脂の発泡体として構成される。部材本体10は、例えば、ポリスチレン系樹脂とポリオレフィン系樹脂とを含む複合樹脂の発泡体として構成される。また、好ましくは、発泡樹脂は難燃剤を含有する。
部材本体10の形状は特に限定されないが、部材本体10の角部は凸曲面であることが好ましい。角部が先鋭な形状であると、被覆シート20において角部に摺れる部分が破れるおそれがあるからである。
被覆シート20は、部材本体10の全体を包むように構成される。すなわち、被覆シート20は袋状であることが好ましい。袋状の被覆シート20は、その内部に部材本体10を収容した状態で開口部が封止される。被覆シート20内の空気は被覆シート20から除去されて、被覆シート20が部材本体10の表面に沿うように配置される。
被覆シート20は、部材本体10への追従性および異音抑制の観点から、柔軟性を有することが好ましい。被覆シート20の剛性が高いと、被覆シート20が部材本体10の表面に沿わず部材本体10と被覆シート20との間に空間が構成され、被覆シート20の余りができ、その余り部分で被覆シート20の折れや破れが生じるようになるからである。また、被覆シート20の剛性が高いと、不快な異音が生じ易くなるからである。
また、被覆シート20は、引張強度が高いことが好ましい。例えば、被覆シート20の引張強度は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向でも、1000N/cm以上であることが好ましい。引張強度が1000N/cmよりも小さいと、車両走行時における振動や内装材1の踏みつけ等で車両フロアに対して内装材1が摺動することに起因して、被覆シート20が破れ易くなるからである。また、被覆シート20の引張強度は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向でも、2500N/cm以下であることが好ましい。被覆シート20の引張強度が2500N/cmよりも大きいと、剛性が高くなる傾向にあり、異音が発生し易くなるからである。
引張強度は、次の方法で得られる強度である。すなわち、被覆シート20のダンベル形状(ISO1798規定TypeAに準じた形状)の試験片を、その長手方向に沿って速度200mm/minの速度で引っ張り、試験片が破断するときの荷重を測定する。この測定値から引張強度が算出される。
また、被覆シート20は、引裂強度が高いことが好ましい。例えば、被覆シート20の引裂強度は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向でも400N/cm以上であることが好ましい。引裂強度が400N/cmよりも小さいと、車両走行時における振動や内装材1の踏みつけ等で車両フロアに対して内装材1が摺動することに起因して、被覆シート20が引き裂かれ易くなるからである。また、被覆シート20の引裂強度は1000N/cm以下であることが好ましい。被覆シート20の引裂強度が1000N/cmよりも大きいと剛性が高くなり、異音が発生し易くなるからである。
引裂強度は、次の方法で得られる強度である。すなわち、被覆シート20の所定形状(JIS K6767に準じた形状)の試験片を、速度200mm/minの速度で引っ張り、試験片が端縁から引き裂かれるときの荷重を測定する。この測定値から引裂強度が算出される。
また、被覆シート20の破れ強度は高いことが好ましい。例えば、被覆シート20の破れ強度は、6N/cm以上であることが好ましい。破れ強度が6N/cmよりも小さいと、被覆シート20にボルト等の突起が引っ掛かったときに被覆シート20が破けるためである。例えば、内装材1は、通常突起が少ないところに配置されるが、車両の組立て時において内装材1が所定場所に配置されるまでは内装材1は様々な物に接触し得る。内装材1は、車両のドア開口部の縁や車両シートを支持する部材等に接触し得る。このような物との接触があると、その物に内装材1の被覆シート20が引っ掛かって被覆シート20が破れることがある。このようなことから、被覆シート20は、引張強度及び引裂強度だけでなく、破れ強度が高いことが好ましい。破れ強度が高いことにより、周辺の物との接触によっても被覆シート20が破れないため、取り扱いが容易になり、内装材1を所定場所に取り付ける取付け作業効率が向上する。
破れ強度は、図2に示されるような方法で測定される。すなわち、被覆シート20から切り出された所定大きさ(200mm×100mm)の矩形の試験片90を支持治具200で四方に引っ張り、引っ張られた試験片90に対してその面に垂直な方向から、プッシュプルゲージ100に取り付けられた先鋭治具110の先端111を押し当てる。そして、試験片が破れたときの荷重を測定する。この測定値から破れ強度が算出される。
また、被覆シート20は難燃性であることが好ましい。被覆シート20が難燃性であると、内装材1の周辺で発火があったとしても、被覆シート20が燃え難いため、その燃焼の拡大を抑制することが可能となり、安全性が増すからである。
また、被覆シート20は、異音を発生しないことが好ましい。特に、可聴領域の耳障りな異音が発生すると、人に不快感を与えるため、このような異音を発生させないものが好ましい。異音は、被覆シート20と他の物体との擦れにより発生する。例えば、四方に引っ張られた状態の被覆シート20上に物(例えば、人の指の腹、ゴム体)を接触させて移動させると、被覆シート20と物との摩擦により被覆シート20が振動する。具体的には、被覆シート20に接触する物の移動に伴ってその物に被覆シート20が引き摺られて変形し、その変形応力が被覆シート20と物との摩擦力よりも大きくなると、被覆シート20と物との接触が一時的に解消されて、被覆シート20が振動する。そして、その直後にその物が被覆シート20に接触するため、再びその物に被覆シート20が引き摺られて変形する。このような動作は物の移動中に連続して生じる。このようにして形成される振動が異音の原因となっていると考えられる。
従来、被覆シートとして、低密度ポリエチレン製のシート等が用いられていたが、これらの被覆シートは難燃性に欠ける。そこで、部材本体10への追従性があり異音が発生し難く、難燃性を有する被覆シート20の材料として、エチレン−メチルメタクリレート共重合体が好適に用いられ得る。具体的には、エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂の含有量が10質量%以上20質量%以下であるエチレン系樹脂シート(以下、「EMMA含有エチレン樹脂」という。)が好適に用いられ得る。このなかでも、特にEMMA含有エチレン樹脂製の厚さが30μm以上70μm以下である被覆シート20が好ましい。この被覆シート20に包まれた内装材1は、被覆シート20が破れ難く、難燃性であり、取り扱い性に優れ(破れ強度が高い)、異音が発生し難く、特に、低温での異音発生の抑制性に優れる。
(実施例)
次に、表1〜表5を参照して、実施例に係るEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20についてその特性を、比較例に係るポリエチレン製の被覆シートと比較して説明する。
表1〜表5に示される「C1」は、比較例の被覆シートである。比較例に係る被覆シートは、ポリエチレン製であり、厚さは40μmである。「S1」〜「S5」は、実施例に係る被覆シート20であり、EMMA含有エチレン樹脂製(住友化学製「アクリフト」(Acryft)登録商標)であり、厚さは、順に、35μm、40μm、50μm、60μm、70μmである。
表1は、比較例の被覆シート及び実施例の被覆シート20の引張強度を示す。
比較例の被覆シートのサンプルC1は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向の引っ張りにおいてもその引張強度は2500N/cmよりも大きい。これに対して、実施例の被覆シート20のサンプルS1〜S3は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向の引っ張りにおいても引張強度が1000N/cm以上2500N/cm以下である。なお、S4及びS5においても同様に引張強度が1000N/cm以上2500N/cm以下であった。すなわち、実施例の被覆シート20は、引張強度が上述した好適な範囲内にあり、適度な強さを有する。引張強度と剛性とは直接関係するものではないが、引張強度が適度であることにより柔軟性が備わり追従性の向上に寄与している。また、適度な引張強度であることが異音の発生の抑制に寄与していると考えられる。
また、表1は、比較例の被覆シート及び実施例の被覆シート20の引裂強度を示す。
比較例の被覆シートのサンプルC1は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向の引っ張りにおいてもその引裂強度は1000N/cmよりも大きい。これに対して、実施例の被覆シート20のサンプルS1〜S3は、樹脂流れ方向(MD)及び垂直方向(TD)のいずれの方向の引っ張りにおいても引裂強度が400N/cm以上1000N/cm以下である。なお、S4及びS5においても同様に引裂強度が400N/cm以上1000N/cm以下であった。すなわち、実施例の被覆シート20は、引裂強度が上述した好適な範囲内にあり、適度な強さを有する。引裂強度と剛性とは直接関係するものではないが、引裂強度が適度であることにより柔軟性が備わり追従性の向上に寄与している。また、適度な引張強度であることが異音の発生の抑制に寄与していると考えられる。
Figure 0006587968
表2は、比較例の被覆シート及び実施例の被覆シート20の破れ強度を示す。表2では、5つの試料それぞれの測定値が示されている。
表2に示されるように、比較例の被覆シートと実施例の被覆シート20ともに破れ強度は6N/cm以上である。すなわち、破れ強度については、実施例の被覆シート20は、比較例の被覆シートと略同じ強度を有する。なお、表2に示されるように、実施例の被覆シート20では、厚みが大きくなる程、破れ強度が高くなる。
Figure 0006587968
表3は、比較例の被覆シート及び実施例の被覆シート20の難燃性を示す。
比較例に係るポリエチレン製の被覆シートは、米国 UNDERWRITERS LABORATORIES INC.社が策定した安全規格(以下、「UL」)−94のグレードVTM−0の判定条件を満たさない。これに対して、実施例に係る被覆シート20である厚さ35μm〜70μmのEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20は、UL−94のグレードVTM−0の判定条件を満たす。
Figure 0006587968
表4及び表5を参照して、異音特性についての結果を説明する。表4は、常温すなわち20℃での評価結果を示し、表5は、低温すなわち0℃での評価結果を示す。
異音は、被覆シート20と他の物体との擦れにより発生し、特定周波数の振動として定義することができず、かつ異音と判定するか否かは人によるばらつきがある。そこで、異音の評価を次のように行った。すなわち、評価する人が指の腹で被覆シート20を触ったときに生じる音を聞き、その人がその音について評価点を付ける。異音であるか否かの評価基準は、その人が不快と感ずるか否かである。評価点数は1〜4であり、評価点数は大きいほど異音でないことを示す。「4」は、音が発生していない、または音の発生が感じられないときの評価点であり、「3」は、音の発生が認識できるが、異音ではないと感じられるときの評価点である。「2」は、音の発生が認識でき、異音ではあるが、不快程度が低いときの評価点であり、「1」は、音の発生が認識でき、その音が不快な異音として感じられるときの評価点である。そして、各試料について、評価者が付けた評価点の平均点に基づいて異音の発生状態を判定する。この試験では、評価点の平均点が2.5未満であるとき、異音が発生すると判定する。評価点の平均点が2.5以上3.0未満であるとき、不快な異音が発生していないと判定する。評価点の平均点が3.0以上であるとき異音が発生していないと判定する。表4及び表5では、評価点の平均点が2.5未満であるとき「×」とされ、2.5以上3.0未満であるとき「△」とされ、3.0以上であるとき「○」として表記されている。なお、評価者は、5人(A〜E)である。
Figure 0006587968
表4に示されるように、常温(20℃)での試験では、比較例の被覆シートであるポリエチレン製の被覆シートの評価点数は1.8であり、評価点数が2.5よりも小さいため、比較例の被覆シートは異音が発生すると結論付けられる。これに対して、実施例の被覆シート20である、厚さ35μm〜70μmのEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20では、異音についての評価点数が2.5以上であり、ポリエチレン製の被覆シートに比べて異音の発生が抑制されている。このうち、厚さ35μm〜50μmのEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20は、評価点数は3.0以上であり、異音がない。
表5に示されるように、低温(0℃)での試験では、比較例の被覆シートであるポリエチレン製の被覆シートの評価点数は1.4である。この評価点数は2.5よりも小さいため、比較例の被覆シートは異音が発生すると結論付けられる。これに対して、実施例の被覆シート20である、厚さ35μm〜70μmのEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20では、いずれも、異音についての評価点数は2.5以上であり、ポリエチレン製の被覆シートに比べて異音の発生が抑制されている。このうち、厚さ35μm〜50μmのEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20の評価点数は3以上である。すなわち、厚さ35μm〜50μmのEMMA含有エチレン樹脂製の被覆シート20は、常温および低温においても異音についての評価点数が3以上であり異音がない。
Figure 0006587968
表4及び表5の結果から、異音の発生は、被覆シート20を構成する材料だけでなく、その厚さが影響していることが分かる。被覆シート20の厚さが大きいとき、異音が発生し易くなる傾向にある。また、低温になる程、異音が発生し易くなっていることが分かる。被覆シート20の引張強度、引裂強度及び破れ強度を向上させるためには、被覆シート20の厚さが大きいことが好ましいが、部材本体10への追従性および異音発生の抑制の向上のためには、被覆シート20の厚さが小さいことが好ましいことが分かる。
以下、実施例に係る内装材1の効果を説明する。
実施例に係る内装材1は、部材本体10と被覆シート20とを備える。被覆シート20の引裂強度は、400N/cm以上1000N/cm以下である。被覆シート20の引張強度は、1000N/cm以上2500N/cm以下である。これにより、被覆シート20としての強度を有し、異音の発生が抑制される。
また、被覆シート20の破れ強度は6N/cm以上であることが好ましい。また、被覆シート20はUL−94の規格でVTM−0を満たすことが好ましい。具体的には、被覆シート20は、EMMA樹脂含有エチレン系樹脂シートであり、厚さ30μm以上70μm以下であることが好ましく、このうちでも、厚さ30μm以上50μm以下であることが好ましい。このような被覆シート20を有する内装材1は、難燃性を有し、部材本体10への追従性を有し、被覆シート20としての強度を有しかつ、異音の発生が抑制されるようになる。
1…内装材、10…部材本体、20…被覆シート。

Claims (4)

  1. 輸送機に装備される内装材であって、
    前記内装材は、発泡樹脂製の部材本体と、前記部材本体を覆う袋状の被覆シートとを備え、
    前記被覆シートは、エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂を含むエチレン系樹脂シートによって構成され、
    前記被覆シートの引裂強度は、400N/cm以上1000N/cm以下であり、前記被覆シートの引張強度は、1000N/cm以上2500N/cm以下である
    内装材。
  2. 前記被覆シートの破れ強度は、6N/cm以上である
    請求項1に記載の内装材。
  3. 前記被覆シートは、難燃性であり、UL−94規格のVTM−0を満たす
    請求項1または請求項2に記載の内装材。
  4. 前記被覆シートは、エチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂の含有量が10質量%以上20質量%以下であるエチレン系樹脂シートであり、厚さ30μm以上70μm以下である
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内装材。
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