JP6815694B2 - ワイヤー配索構造 - Google Patents

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本発明は、車両用ワイヤー配索構造に関するものであり、特にバックドア内に配索するワイヤーの構造に関するものである。
自動車のバックドアに配索されるワイヤーは、後突時のバックドアの破断を抑制するために、バックドア内(バックドアアウタパネルとバックドアインナパネルの間)に配索される。
ワイヤーを配索する際には、所要間隔をあけてクランプを取付け、そのクランプを車体パネルに係止することで固定している。この係止間隔は車両振動によってワイヤーにバタツキが発生しないような設定間隔とされている。しかし、クランプを取り付ける位置には、限られているため、ワイヤーにバタツキが生じて周囲の部材と接触し、走行中に異音が発生することがあった。
特許文献1ではこのような課題を解決するために、ワイヤーの全域を樹脂製絶縁シートで被覆し、さらに要所に発泡シートを絶縁シートの上面に設ける構造が提案されている。
特開2015−012671号公報
特許文献1のような構成であると、部分的に、絶縁シートと発泡シートが二重にワイヤーを覆っている部分が発生する。したがって、材料コスト、組付け作業性が悪化するという問題が発生する。
また、絶縁シートが被覆されているため、コーナー部分の追従性が悪く、ワイヤーがバタつき却って異音の原因となるといった問題があった。
本発明は上記の課題に鑑みて想到されたものであり、材料費が安く、また組付け作業性も良好なワイヤー配索構造を提供するものである。
より具体的に本発明に係るワイヤー配索構造は、
樹脂バックドアパネル内部の側方から下方にかけて、屈曲させたワイヤー配索構造であって、
前記ワイヤーは、
前記下方部中央で、取付ブラケットで前記バックドアパネルに固定され、
前記取付ブラケットの両側に重さのある緩衝材の被覆部設けられ
前記側方前記下方の間のコーナー部には、形状追従性のある緩衝材の被覆部を設け
前記形状追従性のある緩衝材の被覆部と前記重さのある緩衝材の被覆部には、前記ワイヤーを差し込むための貫通孔が設定され、
前記ワイヤーは、前記コーナー部で弧を描く形状を有し、
前記重さのある緩衝材の夫々の被覆部は、前記下方部の夫々の前記コーナー部及び前記取付ブラケットに近接するように設定されることを特徴とする。
本発明に係るワイヤー配索構造では、バックドアの下方に位置するワイヤーの領域には、重さのある緩衝材が配置されているので、ワイヤーのバタつきが抑制される。
一方、バックドア側方から下方にかける領域にあるワイヤーは、比重の小さな緩衝材が被覆するため、屈曲に対する追従性がよく、インナパネルとアウタパネルの間にワイヤーが挟み込まれることを防止する。すなわち、ワイヤーの配索性と異音防止を同時に両立させたことになる。
本発明に係るワイヤー配索構造を示す図である。 図1のA−A断面図である。 ワイヤーに重さのある緩衝材と形状追従性のある緩衝材を挿入する方法を示す図である。
以下に本発明に係るワイヤー配索構造について図面を用いながら説明を行う。なお、以下の説明は本発明の一実施形態を例示するものであり、本発明は以下の説明に限定されない。したがって、以下の説明は本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて改変することができる。
図1に本発明に係るワイヤー10のワイヤー配索構造1を図示する。図1は車内内側からバックドア12のバックドアインナパネル12iを取り去った状態を示す。すなわち、バックドアアウタパネル12oに取り付けられたワイヤー10を示す。
ワイヤー10は、バックドア12の上方から下方にかけて配索される。ワイヤー10は後突時にバックドア12が上下で破断しないように配置させる。特に、バックドア12が樹脂製の場合、後突でバックドアアウタパネル12oは破断する場合がある。したがって、樹脂製バックドア12では本発明に係るワイヤー10は必要とされる。
バックドア12が破断する場合、上下に破断する場合が多い。したがって、ドア上半部12uとドア下半部12dの間ではワイヤー10は連続した線材とする。バックドア12が破断して飛び散るのを防ぐためである。
ただし、バックドア12の中心線12cから見て、左右に2本のワイヤー10となるのはよい。ワイヤー10が、バックドア12の中心線12cから左右に分かれていても、バックドア12を上下に後突後飛び散ることを抑制しているからである。
ワイヤー10をバックドアアウタパネル12oに固定する取付けブラケット13は、バックドア12下方中央と、バックドア12上方左右に設けられる。また、バックドア12中央付近でも左右に固定するブラケット13が設けられている。これらのブラケット13はワイヤー10だけのために設けられたものではなく、他の目的で設けられたブラケットに、本発明に係るワイヤー10を取り付けるようにしたものである。
図1(b)は、図1(a)の一部拡大図である。バックドア12側部から下部にかけては、下方部12bと、バックドア12側方部から下方部12bにかけたコーナー部12tに分けられる。本発明に係るワイヤー配索構造1では、この下方部12bに重さのある緩衝材20を用い、コーナー部12tに形状追従性のある緩衝材30を用いる。なお、下方部12bは、「ドアパネル内下方の領域」といってもよい。
下方部12bのワイヤー10に用いる重さのある緩衝材20とは、エラストマ(ゴム材)の中でも、緩衝性と、重量を有する材料が好適に用いられる。例えば、スチレン系熱可塑性エラストマーやゴムといった材料が好適に利用できる。これらの材料は比較的比重が重いからである。
一方、コーナー部12tには、形状追従性のある緩衝材30を用いる。より具体的には、スポンジである。スポンジは柔らかく、形状追従性に富んでいる。また、容易に凹み、曲がり、反発した際に振動しない。したがって、バックドアインナパネル12iやバックドアアウタパネル12oにあたっても、音がしない。
このような構成のワイヤー配索構造1についてその作用を説明する。ワイヤー10はバックドア12の下方部12bで、重さのある緩衝材20(エラストマ)が周囲に配されている。重さのある緩衝材20は錘となり、ワイヤー10だけでは維持できなかった弧を描く配索ラインを形成することができる。
図2は、図1(b)のA−A断面を見た図である。コーナー部12tで弧を描く配索ラインを形成することができると、特に固定しなくても、ワイヤー10は、バックドアインナパネル12iおよびバックドアアウタパネル12oの間に位置するようになり、バックドアインナパネル12iおよびバックドアアウタパネル12oに当たりにくい位置になる。
図1(b)を再び参照し、コーナー部12tでは、ワイヤー10の周囲に形状追従性のある緩衝材30(スポンジ)を配置したので、屈曲しやすくなり突っ張ることなく配索ラインを形成することができる。
また、ワイヤー10自体が露出している部分はあるが、コーナー部12tと下方部12bでワイヤー10の周囲に緩衝材を配置しているので、バックドアインナパネル12iやバックドアアウタパネル12oと当たっても、異音の発生が抑制される。
つまり、これらの緩衝材は、異音発生の抑制と、ワイヤー10の配索性の向上を同時に達成することができる。
次にワイヤー10にこれらの緩衝材を配置させる方法について図3を参照して説明する。形状追従性のある緩衝材30として好適に利用できるスポンジは、異音抑制に大変効果のある材料であるが、多孔性であるので、ワイヤー10を通過させる際に孔にひっかかり、作業性が悪いという課題がある。したがって、ワイヤー10を直接形状追従性のある緩衝材30に形成された孔に貫通させようとしても、手間がかかる。
図3(a)を参照する。重さのある緩衝材20には、ワイヤー10が貫通するだけの貫通孔20aを形成しておく。次に重さのある緩衝材20を形状追従性のある緩衝材30に設けた貫通孔30aに貫通させる。貫通させやすくするために、重さのある緩衝材20の先端の縁にテーパー20tを設けておくのが望ましい(図3(b))。
そして、形状追従性のある緩衝材30に貫通した重さのある緩衝材20の貫通孔20aにワイヤー10を貫通させる(図3(c))。重さのある緩衝材20は、ワイヤー10から見ると十分緻密な物質であるので、ワイヤー10が重さのある緩衝材20の貫通孔20aの中で穴に引っかかって挿入できないということはない。
ワイヤー10が重さのある緩衝材20を貫通したら、形状追従性のある緩衝材30を重さのある緩衝材20から抜き取る(図3(d))。このような工程を経ることで、ワイヤー10に重さのある緩衝材20と、形状追従性のある緩衝材30をともに通過させることができる。
このような工程を経た結果、下方部12bのワイヤー10の周囲に配置された重さのある緩衝材20はどちらかの端部の縁にテーパー20tが形成されている。また、重さのある緩衝材20の外径20Rよりも、形状追従性のある緩衝材30の外径30Rの方が大きくなる。
本発明は、バックドアを補強するワイヤーの配索に好適に利用することができる。
1 ワイヤー配索構造
10 ワイヤー
12 バックドア
12o バックドアアウタパネル
12i バックドアインナパネル
12u ドア上半部
12d ドア下半部
12c 中心線
12b 下方部
12t コーナー部
13 ブラケット
20 重さのある緩衝材
20a 貫通孔
20t テーパー
20R 外径
30 形状追従性のある緩衝材
30a 貫通孔
30R 外径

Claims (1)

  1. 樹脂バックドアパネル内部の側方から下方にかけて、屈曲させたワイヤー配索構造であって、
    前記ワイヤーは、
    前記下方部中央で、取付ブラケットで前記バックドアパネルに固定され、
    前記取付ブラケットの両側に重さのある緩衝材の被覆部設けられ
    前記側方前記下方の間のコーナー部には、形状追従性のある緩衝材の被覆部を設け
    前記形状追従性のある緩衝材の被覆部と前記重さのある緩衝材の被覆部には、前記ワイヤーを差し込むための貫通孔が設定され、
    前記ワイヤーは、前記コーナー部で弧を描く形状を有し、
    前記重さのある緩衝材の夫々の被覆部は、前記下方部の夫々の前記コーナー部及び前記取付ブラケットに近接するように設定されることを特徴とするワイヤー配索構造。
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