JP2006290191A - 車両用バックドアモジュール - Google Patents

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Shigeto Kato
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Abstract

【課題】 バックドアモジュールのアース回路に接続された電線端末のアース端子を予め金属製ブラケットに接続しておくことにより、後付けとなるアース端子をなくし、車両の組立ラインにおけるアース端子の接続作業を省略する。
【解決手段】 車両のバックドアDに配索されるバックドアワイヤハーネスW/Hと、該バックドアワイヤハーネスW/Hに接続されると共に室内側からバックドアDに取り付けられる電気部品と、該電気部品のうち一部の電気部品がボルト締め固定される金属製ブラケット20、21とが予め組みつけられた構成としており、バックドアDの室内面側からバックドアDに組み付けられ、バックドアワイヤハーネスW/Hのアース電線端末のアース端子51および電気部品のアース回路に接続された電線端末のアース端子51が金属製ブラケット20と共にバックドアDの金属フレームに締結固定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用バックドアモジュールに関し、詳しくは、車両のバックドアに配索されるバックドア・ワイヤハーネスと、室内側からバックドアに取り付けられる電気部品とが予め組み付けられたもので、車両の組立ラインにおいてバックドアに一括で取り付けようにしたバックドアモジュールに関する。
従来、自動車等の車両のバックドアには、バックドアワイヤハーネスを配索すると共に、複数の電気部品を取り付けており、これら電気部品にバックドアワイヤハーネスをコネクタ接続している。これらバックドアワイヤハーネスと電気部品を車両の組立ラインにおいてそれぞれ個別に取り付けると、車両の組立ラインでの工数が非常に多くなる。この車両の組立ラインでのバックドアへの組付作業はバックドアを上方へ開いた状態で作業員が上方を向いた状態で行わなければならず、作業が行いにくいため、車両の組立ラインでの工数が多くなると作業効率が非常に悪くなる問題がある。
そこで、車両の組立ラインにおいて、ワイヤハーネスと電気部品をそれぞれ個別にバックドアに取り付けるのではなく、予めワイヤハーネスと所要の電気部品を組み付けてバックドアモジュールを作製し、車両の組立ラインでこのバックドアモジュールをバックドアに組み付けて、車両の組立ラインにおける工数を低減する提案がなされている。
例えば、特開2002−225565号公報(特許文献1)では、図6に示すように、樹脂製のパネル1にワイパーモータ2等の電気部品及び電線もしくは銅箔からなる配線部材3を取り付けてバックドアモジュール4としてモジュール化し、該バックドアモジュール4をバックドア5に取り付けている。
このように、パネル1に電気部品と配線部材を予め組み付けてモジュール化することにより、車両の組立ラインでは、バックドア5にバックドアモジュール4を取り付けるだけであるため、車両の組立ラインでの組付工数を低減して、作業効率を向上させることができる。
しかしながら、前記のようにモジュール化した電気部品がアース回路を備え、該アース回路をバックドアの金属フレームに接続して接地する必要がある場合には、該アース回路に接続された電線端末のアース端子を車両の組立ラインにおいてバックドアにボルト締め接続しなければならない問題がある。
また、アース回路に接続された電線端末のアース端子は車両の組立ラインまで接続されない後付けの端子となるため、バックドアモジュールをバックドアに取り付けてアース端子を接続するまでは、導通検査によるバックドアモジュールの電気的な回路保証を行うことができない問題がある。
さらに、前記のようにアース端子は車両の組立ラインまで接続されない後付けの端子となるため、バックドアモジュール作製後、車両の組立ラインへの搬送中にアース端子が他部材と干渉して変形するおそれがある。
さらにまた、樹脂製のパネルに重量の大きな電気部品を取り付けることは、パネルの強度上問題がある。また、バックドアの金属フレームを部分的に切り出して、この切り出した金属フレームに電気部品と配線部材を取り付けてモジュール化し、該モジュールをバックドアに取り付ける構成とすると、金属フレームを部分的に切り出しているため、バックドア自体の強度が低下する問題がある。
特開2002−225565号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、自動車のバックドアに取り付けるバックドアモジュールをバックドアに配索するワイヤハーネスと、バックドアに取り付ける電気部品と、所要の電気部品を固定する金属製ブラケットとにより構成し、該バックドアモジュールのアース回路に接続された電線端末のアース端子を予め金属製ブラケットに接続しておくことにより、後付けとなるアース端子をなくし、車両の組立ラインにおけるアース端子の接続作業を省略することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車両のバックドアに配索されるバックドアワイヤハーネスと、該バックドアワイヤハーネスに接続されると共に室内側からバックドアに取り付けられる電気部品と、該電気部品のうち一部の電気部品がボルト締め固定される金属製ブラケットとが予め組みつけられた構成としており、
前記バックドアの室内面側からバックドアに組み付けられ、前記電気部品のアース回路に接続された電線端末のアース端子が前記金属製ブラケットと共にバックドアの金属フレームに締結固定されることを特徴とする車両用バックドアモジュールを提供している。
前記構成によれば、バックドアモジュールを構成する電気部品のアース回路に接続された電線端末のアース端子を、バックドアモジュール作製の際に予め金属製ブラケットにボルト締めしてアース接続を図っている。さらに、このバックドアモジュールをバックドアに取り付ける際、前記アース端子と接続された金属製ブラケットをバックドアの金属フレームに同じボルトを用いて締結固定すると、アース端子を該ボルトおよび金属製ブラケットを介してバックドアの金属フレームに締結されて、アース回路をバックドアの金属フレームに接地することができる。また、バックドア・ワイヤハーネス中のアース電線端末に接続されたアース端子も、同様に、金属製ブラケットに予めボルト締めしておき、バックドアの金属フレームにアース接続することができる。
このように、車両の組立ラインでは、バックドアモジュールをバックドアに組み付けると、同時にアース接続も為され、別途にアース端子のバックドアへの締結作業を行う必要がなく、車両の組立ラインにおける作業工数を低減することができる。
また、複数のアース電線を金属製ブラケットにボルト締めしておき、該金属製ブラケットをバックドアの金属フレームにボルト締めすることで、金属製ブラケットをアース用ジョイントバスバーとして機能させることができる。
また、アース回路に接続された電線端末のアース端子が予め金属製ブラケットに締結されることにより、車両の組立ラインまで接続されない後付けの端子をなくしているため、バックドアモジュールをバックドアに取り付ける前に、導通検査によるバックドアモジュールの電気的な回路保証を行うことができる。
さらに、前記のようにアース端子を車両の組立ラインまで接続されない後付けの端子としていないため、車両の組立ラインへの搬送中にアース端子が他部材と干渉して変形することもない。
さらにまた、電気部品とワイヤハーネスを金属製ブラケットを介して固定しているため、従来のバックドアモジュールのように、樹脂製のパネルやバックドアから切り出した金属フレームにワイヤハーネスと電気部品を取り付ける必要がなく、バックドアモジュール及びバックドアの強度上の問題を解消することができる。
なお、モジュール化する電気部品をバックドアに室内側から取り付ける電気部品に限定しているのは、バックドアに配索するバックドアワイヤハーネスがバックドアに室内側から取り付けられるものであるため、モジュール化したバックドアワイヤハーネスと電気部品とを室内側の同一方向からバックドアに取り付けられるようにして、バックドアモジュールのバックドアへの組み付けを容易にするためである。
前記電気部品を金属製ブラケットに締結しているボルトが、該金属製ブラケットをバックドアの金属フレームに締結するボルトとして用いることが好ましい。
前記構成によれば、電気部品を金属製ブラケットに締結しているボルトを該金属製ブラケットをバックドアの金属フレームに締結するボルトとして用いると、電気部品はバックドアモジュール作製の際に予め金属製ブラケットにボルト締めにより締結されているため、バックドアモジュールをバックドアに組み付ける際には、該ボルトを金属フレームに穿設されたボルト孔に通してボルト締めするだけで、バックドアモジュールをバックドアに容易に組み付けることができる。
また、電気部品を金属製ブラケットに締結しているボルトを、該金属製ブラケットをバックドアの金属フレームに締結するボルトとして共用することにより、使用するボルトの個数を低減することができる。
前記電気部品は、ワイパーモータ、バックドアロックアッシーを含み、これらワイパーモータおよびバックドアロックアッシーが前記金属製ブラケットにボルト締め固定されていることが好ましい。
ワイパーモータ及びバックドアロックアッシーはバックドアに取り付ける電気部品の中でも重量が大きいため、これら重量の大きい電気部品を金属製ブラケットにボルト締め固定することにより、重量の大きな電気部品も安定した状態で取り付けてモジュール化することができる。
また、前記電気部品は、ノイズフィルタ、パワーバックドアブザー、バックドア室内ランプを含み、これらの電気部品はバックドアガラスの下方に配索する前記バックドアワイヤハーネスを収容するプロテクタの外面にテープ巻き固定され、該プロテクタから引き出されるバックドアワイヤハーネスの支線に接続されていることが好ましい。
前記構成によれば、バックドアに取り付ける電気部品の中でも比較的軽量なノイズフィルタ、パワーバックドアブザー、バックドア室内ランプをプロテクタの外面にテープ巻きにより簡単に固定してモジュール化することができる。
また、これら電気部品に接続するバックドアワイヤハーネスの支線を通しているプロテクタに電気部品を固定しているため、電気部品の配置箇所の近傍から接続する支線を引き出して電気部品に支線を接続することができる。
なお、前記電気部品のプロテクタへの固定はテープ巻きに限らず、バンドを巻き付けて固定してもよい。
前記プロテクタにテープ巻き固定する電気部品に圧接端子を設け、該圧接端子にバックドアワイヤハーネスの支線を圧接していることが好ましい。
前記構成によれば、電気部品と支線との接続にコネクタが不要となり、コネクタの個数を低減することができる。
前記プロテクタは横長な筒形状で、軸線方向に開閉用スリットが設けられていると共に、該スリットとの対向位置にヒンジ部を備えた形状に成形された樹脂からなり、前記スリットを押し開いてバックドアワイヤハーネスを挿通させていることが好ましい。
詳細には、プロテクタは、ヒンジ部は軟質樹脂で成形すると共に他の部分は硬質樹脂で成形して2色成形とし、ヒンジ部に対向するスリットを押し開くことにより、プロテクタ内にバックドア・ワイヤハーネスを容易に挿通させることができる構成としている。
あるいは、プロテクタ全体を硬質樹脂により成形し、ヒンジ部を薄肉ヒンジとしてもよい。
前記構成によれば、バックドアワイヤハーネスを挿通させるプロテクタを硬質樹脂により成形しているため、該プロテクタにバックドアワイヤハーネスを挿通させることにより、バックドアワイヤハーネスを所要形状で保持することができる。
また、前記のようにバックドアワイヤハーネスが所要形状で保持されているため、バックドアワイヤハーネスを金属製ブラケットもしくは後述する連結用金属製品への固定が容易となり、バックドアワイヤハーネスをプロテクタに挿通させない場合と比較して、固定に必要なクランプの個数を低減することができる。
前記プロテクタが前記ワイパーモータ固定用金属製ブラケットとドアロックアッシー固定用金属製ブラケットとを連結する連結用金属製品に固定されていることが好ましい。
具体的には、連結用金属製品の所要箇所に係止孔を設け、該係止孔に前記プロテクタに取り付けたクランプを挿入係止して、プロテクタを連結用金属製品に固定していることが好ましい。
バックドアワイヤハーネスを挿通すると共に電気部品をテープ巻き固定したプロテクタも重量が大きくなるが、前記構成によれば、プロテクタを連結用金属製品に安定した状態で取り付けてバックドアモジュールを作製することができる。
また、前記ワイパーモータ固定用金属製ブラケットとドアロックアッシー固定用金属製ブラケットとを別体の連結用金属製品で連結する構成としておくと、ワイパーモータとドアロックアッシーの配置変更が生じたときに、連結用金属製品のみを変更すればよく、ワイパーモータ固定用金属製ブラケットとドアロックアッシー固定用金属製ブラケットの汎用性を高めることができる。
前記連結用金属製品は帯板状とし、バックドアモジュールをバックドアへ組み付ける作業員が1本の連結用金属製品を片手で保持できるよう、連結用金属製品の幅を10〜50mmとしていることが好ましい。
なお、前記ワイパーモータ固定用金属製ブラケットと、ドアロックアッシー固定用金属製ブラケットと、連結用金属製品とを一体的に設け、1枚の金属板から形成してもよい。
前述したように、本発明によれば、バックドアワイヤハーネスのアース電線端末のアース端子と電気部品のアース回路に接続された電線端末のアース端子をバックドアモジュール作製の際に予め金属製ブラケットに締結している。よって、バックドアモジュールをバックドアに取り付ける際、金属製ブラケットをバックドアの金属フレームに締結固定すると、アース端子もバックドアの金属フレームに締結されて、アース回路をバックドアの金属フレームに接地することができる。
よって、車両の組立ラインでは、バックドアモジュールをバックドアに組み付けるだけでよく、アース端子の締結作業を行う必要がないため、車両の組立ラインにおける作業工数を低減することができる。
また、バックドアワイヤハーネスを挿通させるプロテクタを硬質樹脂により成形すれば、該プロテクタにバックドアワイヤハーネスを挿通させて所要形状で保持することができ、バックドアワイヤハーネスを金属製ブラケットを連結する連結用金属製品に容易に組み付けてバックドアモジュールを作製することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施形態を示し、自動車のバックドアDの室内面側からバックドアDに組み付けられるバックドアワイヤハーネスW/Hと電気部品とを車両用バックドアモジュール10としてモジュール化している。
前記バックドアモジュール10は、部分的にプロテクタ30が外装されたバックドアワイヤハーネスW/Hと、該バックドアワイヤハーネスW/Hに接続される電気部品と、該電気部品のうち一部の電気部品がボルト締め固定される金属製ブラケット20、21と、該金属製ブラケット20、21を連結する連結用金属バー(連結用金属製品)22、23が組みつけられた構成としている。
バックドアワイヤハーネスW/Hは、バックドアモジュール10をバックドアDに取り付けた状態で、バックドアDのバックドアガラスGの周縁に沿って、バックドアガラスGの下方から上方へと配索し、自動車のルーフ(図示せず)側へと配索される。
また、バックドアワイヤハーネスW/Hに接続され、バックドアモジュール10としてモジュール化する電気部品は、ワイパーモータ11、バックドアロックアッシー12、ノイズフィルタ13、パワーバックドアブザー14、バックドア室内ランプ15からなる。
前記電気部品のうち、比較的重量の大きなワイパーモータ11とバックドアロックアッシー12は、図2に示すように、ワイパーモータ固定用金属製ブラケット20とドアロックアッシー固定用金属製ブラケット21(以下、共に「金属製ブラケット」と称す)にそれぞれボルト40とナットにより締結されている。
ワイパーモータ11を締結した金属製ブラケット20とバックドアロックアッシー12を締結した金属製ブラケット21は横長の金属板からなり、上下に対向配置されている。これら金属製ブラケット20、21の一端20a、21a(図2中、左側)に、連結用金属バー22の上端22aと下端22bがボルト41とナットによりそれぞれ締結されると共に、他端20b、21b(図2中、右側)に、連結用金属バー23の上端23aと下端23bがボルト41とナットによりそれぞれ締結されて、金属製ブラケット20と21とが連結用金属バー22、23により連結されている。即ち、金属製ブラケット20、21と連結用金属バスバー22、23とで四角枠が形成されている。
金属製ブラケット20に締結したワイパーモータ11のアース回路に接続されたアース電線50の端末にはアース端子51が圧着されており、該アース端子51にはボルト孔51aが穿設されている。一方、金属製ブラケット20には、アース端子51をボルト締めするためのフランジ部20cを下端縁の中央から下方に向けて突出させて設けており、該フランジ部20cにもボルト孔20dが穿設されている。図5(A)に示すように、アース端子51のボルト孔51aと金属製ブラケット20のボルト孔20dとを連通させて、これらボルト孔51aと20dにボルト42の軸部42aを通して、ボルト42とナット43によりアース端子51を金属製ブラケット20に締結している。
また、アース端子51には、ノイズフィルタ13のアース回路に接続されたアース電線52とバックドアワイヤハーネスW/Hのアース電線53も圧着されている。このように、本実施形態では1つのアース端子51に3本のアース電線50、52、53を接続しているが、各アース電線の端末にそれぞれアース端子を接続し、これら複数のアース端子を重ねた状態で金属製ブラケット20にボルト締めしてもよい。
バックドアワイヤハーネスW/Hの所要部分に外装するプロテクタ30は横長な円筒形状で、図3に示すように、軸線方向に開閉用スリット31が設けられていると共に、該スリット31との対向位置にヒンジ部32を設けている。ヒンジ部32はスリット31を押し開けるよう屈曲しやすい軟質樹脂で成形する一方、プロテクタ30のヒンジ部以外の部分は挿通させるバックドアワイヤハーネスW/Hの形状を保持できるようポリプロピレンからなる硬質樹脂により成形しており、プロテクタ30は二色成形により一体成形している。
前記プロテクタ30には、スリット31を押し開いてバックドアワイヤハーネスW/Hの所要部分を挿通させている。
また、前記電気部品のうち、比較的軽量なノイズフィルタ13、パワーバックドアブザー14、バックドア室内ランプ15は、バックドアワイヤハーネスW/Hの支線wと接続すると共に、図1に示すように、前記プロテクタ30の軸線方向に所要の間隔をあけて、プロテクタ30の外周面にテープ巻き固定している。
ノイズフィルタ13、パワーバックドアブザー14、バックドア室内ランプ15の支線wとの接続方法及びプロテクタ30の外周面への固定方法は同様であるため、パワーバックドアブザー14について代表して説明する。
図4に示すように、バックドアワイヤハーネスW/Hを挿通させたプロテクタ30のスリット31を通してパワーバックドアブザー14と接続する支線wを引き出しており、該支線wをパワーバックドアブザー14に設けた圧接端子(図示せず)に圧接している。このように支線wと接続したパワーバックドアブザー14をプロテクタ30の外周面に沿わせた状態で配置してテープTを巻き付けて、パワーバックドアブザー14をプロテクタ30の外周面にテープ巻き固定している。
前記のようにバックドアワイヤハーネスW/Hを挿通させると共に外周面に所要の電気部品をテープ巻き固定したプロテクタ30の所要箇所にクランプ(図示せず)を取り付けており、該クランプを連結用金属バー22、23の長さ方向の略中央に穿設した係止孔(図示せず)に挿入係止して、プロテクタ30を連結用金属バー22、23に固定している。プロテクタ30は横長の金属製ブラケット20、21と略平行に取り付けられ、バックドアモジュール10をバックドアDに取り付けた状態で、プロテクタ30がバックドアガラスGの下辺に沿って横方向に配置される。
前記バックドアモジュール10は、車両の組立ラインにおいて、バックドアBのインナーパネル(金属フレーム)60にボルト締めにより締結される。具体的には、ワイパーモータ11、バックドアロックアッシー12と金属製ブラケット20、21とを締結しているボルト40、連結用金属バー22、23と金属製ブラケット20、21とを締結しているボルト41、アース端子51と金属製ブラケット20とを締結しているボルト42がそれぞれ金属製ブラケット20、21とインナーパネル60との締結にも用いられる。
金属製ブラケット20とインナーパネル60との締結については、アース端子51と金属製ブラケット20とを締結したボルト42による締結について詳細に説明し、他のボルトによる締結は略同様であるため説明を省略する。
インナーパネル60には、図5(B)に示すように、ボルト42の取付位置にボルト孔60aが穿設されており、インナーパネル60のバックドアモジュール取付面と反対面、即ち、室外側の面には、ボルト孔60aに対応する位置にナット44が溶接により取り付けられている。
前記のように、アース端子51と金属製ブラケット20とを締結したボルト42の軸部42aを、図5(B)に示すように、インナーパネル60のボルト孔60aに挿入してボルト締めすると、図5(C)に示すように、ボルト42がインナーパネル60に取り付けたナット44に螺合され、金属製ブラケット20がインナーパネル60に締結固定される。このとき、アース端子51もインナーパネル60に締結固定され、アース回路がインナーパネル60に接地される。
他のボルト40、41も同様にしてインナーパネル60にボルト締めされ、金属製ブラケット20、21が複数の所要箇所でインナーパネル60に締結固定されて、バックドアモジュール10がバックドアDに取り付けられる。インナーパネル60の室内側にはトリム(図示せず)を取り付けて、該トリムによりバックドアモジュール10を覆っている。
前記構成によれば、アース電線端末のアース端子51をバックドアモジュール作製の際に予め金属製ブラケット20に締結しているため、バックドアモジュール10をバックドアDに取り付ける際、金属製ブラケット20をバックドアDのインナーパネル60に締結固定すると、アース端子51もインナーパネル60に締結されて、アース回路をインナーパネル60に接地することができる。
よって、車両の組立ラインでは、バックドアモジュール10をバックドアDに組み付けるだけでよく、アース端子51の締結作業を行う必要がないため、車両の組立ラインにおける作業工数を低減することができる。
また、アース回路に接続された電線端末のアース端子51が予め金属製ブラケット20に締結されることにより、車両の組立ラインまで接続されない後付けの端子をなくしているため、バックドアモジュール10をバックドアDに取り付ける前に、導通検査によるバックドアモジュール10の電気的な回路保証を行うことができる。
さらに、前記のようにアース端子51を車両の組立ラインまで接続されない後付けの端子としていないため、車両の組立ラインへの搬送中にアース端子51が他部材と干渉して変形することもない。
さらにまた、バックドアワイヤハーネスW/Hを挿通させるプロテクタ30を硬質樹脂により成形しているため、バックドアワイヤハーネスW/Hをプロテクタ30に挿通させることにより、所要形状で保持することができ、また、プロテクタ30にノイズフィルタ13、パワーバックドアブザー14、バックドア室内ランプ15をテープ巻き固定しても、プロテクタ30の形状を保持することができる。
なお、本実施形態では、金属製ブラケットと連結用金属製品とを別体としてボルト締めにより締結しているが、1枚の金属板から一体的に形成してもよい。
本発明の実施形態のバックドアモジュールをバックドアに取り付けた状態を示す図面である。 バックドアモジュールの要部拡大図である。 プロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は左側面図である。 パワーバックドアブザーをプロテクタにテープ巻き固定した状態を示す図面である。 (A)はアース端子と金属製ブラケットを締結した状態を示す断面図、(B)(C)は金属製ブラケットをインナーパネルに締結する工程を示す断面図である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 バックドアモジュール
11 ワイパーモータ
12 バックドアロックアッシー
13 ノイズフィルタ
14 パワーバックドアブザー
15 バックドア室内ランプ
20 ワイパーモータ固定用金属製ブラケット
21 ドアロックアッシー固定用金属製ブラケット
22、23 連結用金属バー(連結用金属製品)
30 プロテクタ
31 スリット
32 ヒンジ部
40、41、42 ボルト
50、52、53 アース線
51 アース端子
60 インナーパネル(金属フレーム)
B バックドア
w 支線
W/H バックドアワイヤハーネス

Claims (6)

  1. 車両のバックドアに配索されるバックドアワイヤハーネスと、該バックドアワイヤハーネスに接続されると共に室内側からバックドアに取り付けられる電気部品と、該電気部品のうち一部の電気部品がボルト締め固定される金属製ブラケットとが予め組みつけられた構成としており、
    前記バックドアの室内面側からバックドアに組み付けられ、前記電気部品のアース回路に接続された電線端末のアース端子が前記金属製ブラケットと共に、バックドアの金属フレームに締結固定されることを特徴とする車両用バックドアモジュール。
  2. 前記電気部品を金属製ブラケットに締結しているボルトが、該金属製ブラケットをバックドアの金属フレームに締結するボルトとして用いられる請求項1に記載の車両用バックドアモジュール。
  3. 前記電気部品は、ワイパーモータ、バックドアロックアッシーを含み、これらワイパーモータおよびバックドアロックアッシーが前記金属製ブラケットにボルト締め固定されている請求項1または請求項2に記載の車両用バックドアモジュール。
  4. 前記電気部品は、ノイズフィルタ、パワーバックドアブザー、バックドア室内ランプを含み、これらの電気部品はバックドアガラスの下方に配索する前記バックドアワイヤハーネスを収容するプロテクタの外面にテープ巻き固定され、該プロテクタから引き出されるバックドアワイヤハーネスの支線に接続されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用バックドアモジュール。
  5. 前記プロテクタは横長な筒形状で、軸線方向に開閉用スリットが設けられていると共に、該スリットとの対向位置にヒンジ部を備えた形状に成形された樹脂からなり、前記スリットを押し開いてバックドアワイヤハーネスを挿通させている請求項4に記載の車両用バックドアモジュール。
  6. 前記プロテクタが前記ワイパーモータ固定用金属製ブラケットとドアロックアッシー固定用金属製ブラケットとを連結する連結用金属製品に固定されている請求項4又は請求項5に記載の車両用バックドアモジュール。
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