JP6584141B2 - 日焼け止め化粧料 - Google Patents
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Description
また、ポリアクリル酸アミド、キサンタンガム、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー等の水溶性高分子を用いた水中油型乳化化粧料(特許文献2、3参照)が提案されている。
このような事情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、良好な紫外線防御機能を有しながらも、べたつき感の無さや保湿感などの使用感に優れ、乳化安定性のある水中油型の日焼け止め化粧料を提供することにある。
(A)下記一般式(I)、(II)又は(III)で表される疎水性モノマーから誘導される1種又は2種以上の構成単位(a)と、親水性モノマーから誘導される1種又は2種以上の構成単位(b)を必須構成単位として有する水溶性コポリマー
(B)重合度が10のポリグリセリン1分子と、炭素数16以上の脂肪酸2〜5分子がエステル縮合してなるポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)イオン性界面活性剤
(D)紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤
(一般式(I)中R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は炭素数13〜30の環構造を含まない分岐状炭化水素基、または、環構造を含まない、2つ以上の分岐を有する炭素数6〜12の炭化水素基を表す。)
(一般式(II)中R3は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4,R5は同一でも異なっていてもよく、環構造を含まない、分岐を有する、炭素数6〜22のアシル基を表す。Xは三価のアルコールからOH基が脱離した基を表す。)
(一般式(III)中R6は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R7,R8,R9は同一でも異なっていてもよく、環構造を含まない、分岐を有する、炭素数6〜22のアシル基を表す。Yは四価のアルコールからOH基が脱離した基を表す。)
(一般式(IV)中R10は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R11は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、R12は水素原子、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。nは6〜40の整数を表す。)
(一般式(VI)中R15は水素原子またはメチル基をあらわす。)
(一般式(VII)中R16は水素原子またはメチル基を、G−O−は還元糖の1位の水酸基より水素を除いた基を表す。mは2又は3を、lは1〜5の整数を表す。)
(一般式(VIII)中R17は水素原子またはメチル基を、R18はアミノ酸残基、ポリアミン残基又はアミノアルコール残基を表す。Qは酸素原子又はNHで表される基を表す。)
このような疎水性モノマーと親水性モノマーから誘導される構成単位を有する水溶性コポリマーを含む日焼け止め化粧料は、より優れた使用感を有する。
イオン性界面活性剤として、アニオン性界面活性剤を用いることによって、乳化安定性をより向上させることができる。また、アニオン性界面活性剤を用いた本発明の日焼け止め化粧料は、使用感にも優れる。
アニオン性界面活性剤として、アシル乳酸ナトリウムを用いることによって、乳化安定性をより向上させることができる。また、アシル乳酸ナトリウムを用いた本発明の日焼け止め化粧料は、使用感にも優れる。
ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10を含む本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性と使用感に優れる。
水分散性の紫外線散乱剤は水相に均一に分散するため、このような形態の日焼け止め化粧料は紫外線防御機能に優れる。
このような形態の日焼け止め化粧料は、紫外線散乱剤がより均一に分散しており、紫外線防御機能に優れる。
(1)疎水性モノマー
成分(A)は、前記一般式(I)、(II)又は(III)で表される疎水性モノマーから誘導される構成単位(以下、単に、「構成単位I」などと呼ぶこともある)の一種または二種以上を必須構成単位として含有する水溶性コポリマーである。
なお、本発明において、「モノマーから誘導される構成単位」とは、対応するモノマーが有する炭素−炭素不飽和結合が重合反応によって開裂して形成される構成単位を言う。
以下、一般式(I)、(II)又は(III)で表される疎水性モノマーについて説明する。
前記一般式(I)において、R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は炭素数13〜30の環構造を含まない分岐状炭化水素基または、環構造を含まない、2つ以上の分岐を有する炭素数6〜12の炭化水素基を表す。
ここで、R1で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基等が例示できる。本発明において、R1は水素原子又はメチル基であることが好ましい。
前記一般式(II)及び(III)において、R3、R6は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4,R5、R7、R8、R9は同一でも異なっていてもよく、環構造を含まない、分岐を有する、炭素数6〜22のアシル基を表す。Xは三価のアルコールからOH基が脱離した基を表す。
また、本発明のより好ましい実施の形態では、一般式(II)で表される疎水性モノマーは、下記一般式(V)で表される疎水性モノマーである。
(一般式(V)中R13、R14は、同一でも異なっていてもよく、環構造を含まない、分岐を有する、炭素数16〜22のアシル基を表す。Zは三価のアルコールからOH基が脱離した基を表す。)
一般式(V)のR13、R14のアシル基の炭素数は12〜22、より好ましくは14〜20、さらに好ましくは16〜20である。
また、一般式(V)のR13、R14のアシル基の主鎖の炭素数は、好ましくは9〜21、より好ましくは12〜20、さらに好ましくは16〜18である。
また、一般式(V)のR13、R14のアシル基における分岐の数は好ましくは1〜3、より好ましくは1又は2、さらに好ましくは1である。
さらに、一般式(V)のR13、R14のアシル基において、分岐鎖が結合する主鎖の炭素の位置番号は大きいほど好ましい。具体的には、分岐鎖は主鎖端部の炭素から、好ましくは1〜3個目の炭素、より好ましくは1又は2個目の炭素、さらに好ましくは1個目の炭素に結合していることが好ましい。
成分(A)の水溶性コポリマーを構成する親水性モノマーとしては、重合性カルボン酸、並びに前記一般式(IV)、下記一般式(VI)、下記一般式(VII)及び下記一般式(VIII)で表される化合物を用いることができる。
本発明において、重合性カルボン酸又はその塩としては、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩等が例示できる。これらの中では、重合性が高いことから、アクリル酸、メタクリル酸及びその塩が特に好ましい。本発明の水溶性コポリマーに重合性のカルボン酸の塩から誘導される構成単位を導入する場合は重合性カルボン酸を予め塩となし、重合反応を行っても良いし、重合反応により、重合性カルボン酸から誘導される構成単位を水溶性コポリマーに誘導した後、塩基により中和して塩となしてもよい。
前記一般式(IV)中、R10は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R11は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、R12は水素原子、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。nは6〜40の整数を表す。
本発明における親水性モノマーとして、下記一般式(VI)で表される親水性モノマーを用いても良い。
(一般式(VI)中R15は水素原子またはメチル基をあらわす。)
<合成法>
2−ブロモエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチルメタクリレート又は2−ヒドロキシエチルアクリレートとを反応させ、2−メタクリロイルオキシエチル−2‘−ブロモエチルリン酸又は2−アクリロイルオキシエチル−2‘−ブロモエチルリン酸を得た後、これら化合物とトリエチルアミンをメタノール中で反応させる。
本発明における親水性モノマーとして、下記一般式(VII)で表される親水性モノマーを用いても良い。
(一般式(VII)中R16は水素原子またはメチル基を、G−O−は還元糖の1位の水酸基より水素を除いた基を表す。mは2又は3を、lは1〜5の整数を表す。)
本発明における親水性モノマーとして、下記一般式(VIII)で表される親水性モノマーを用いても良い。
(一般式(VIII)中R17は水素原子またはメチル基を、R18はアミノ酸残基、ポリアミン残基又はアミノアルコール残基を表す。Qは酸素原子又はNHで表される基を表す。)
本発明の好ましい実施の形態では、水溶性コポリマーは前記一般式(IV)から誘導される構成単位IVを含む。
本発明においては、構成単位IIと構成単位IVを有する水溶性コポリマーを好ましく用いることができる。また、より好ましくは構成単位Vと構成単位IVを有する水溶性コポリマーを用いる。
このような水溶性コポリマーのうち、特に好ましくは(メタクリル酸メトキシPEG−23/ジイソステアリン酸メタクリル酸グリセリル)コポリマーを用いる。
このような水溶性コポリマーを含有することにより、低刺激でべたつきが少なく、乳化安定性に優れた乳化組成物となる。
また、構成単位(b)として、前記一般式(IV)で表される親水性モノマーのうち、R10がメチル基、R11がエチレン基、R12がメチル基、nが23である親水性モノマーから誘導される構成単位(b)を主として含む。
水溶性コポリマーにおける、構成単位(a)が占める割合を前記範囲とすることによって、保湿感に優れ、べたつき感がより低減された日焼け止め化粧料を提供することができる。
水溶性コポリマーにおける、構成単位(b)が占める割合を前記範囲とすることによって、保湿感に優れ、べたつき感がより低減された日焼け止め化粧料を提供することができる。
水溶性コポリマーにおける構成単位(a)及び構成単位(b)の質量比及びモル比を前記範囲とすることによって、日焼け止め化粧料の使用感をより向上することができる。
本発明の日焼け止め化粧料は、重合度が10のポリグリセリン1分子と、炭素数16以上の脂肪酸2〜5分子がエステル縮合してなるポリグリセリン脂肪酸エステルを成分(B)として含むことを特徴とする。
オレイン酸及びイソステアリン酸が好ましく例示できる。
また、ポリグリセリン1分子にエステル結合させる脂肪酸の分子数は2〜5であればよく、好ましくは5分子である。
本発明において特に好ましくは、成分(B)として、ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10を用いる。
また、乳化安定性の向上の観点から、成分(B)の含有量は、0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%、さらに好ましくは0.7質量%以上とする。
さらに、べたつきの抑制の観点から、成分(B)の含有量は、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下とする。
本発明の日焼け止め化粧料は、成分(C)としてイオン性界面活性剤を含む。イオン性界面活性剤としては、化粧料に使用されるものであれば特に限定されず、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤の何れであっても用いることができる。
また、乳化安定性の向上の観点から、イオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.07質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上とする。
さらに、べたつきの抑制の観点から、イオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下とする。
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤を成分(D)として含む。
本発明で用いられる紫外線散乱剤は、紫外線散乱効果に優れることから、微粒子二酸化チタン、及び微粒子酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
このような水分散性の紫外線散乱剤としては、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤が好ましい。成分(D)として、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤を含む本発明の日焼け止め化粧料は、分散性に優れ、紫外線防御機能に優れる。
紫外線吸収剤の含有量は特段限定されず、通常0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、通常20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
油相と水相に含まれる成分は特に限定されない。
油相を構成する油剤としては、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油等を挙げることができる。
油剤と成分(B)、そして、その他の油相成分を混合、加熱溶解して油相成分の混合物を調製する。紫外線散乱剤(成分(D))を含む場合には、当該混合物に紫外線散乱剤を添加し、ディスパーを用いて分散させる。
次に、水相成分と成分(C)を混合し、加熱したところにこの油相成分の混合物を添加し、ホモジナイザーで乳化する。乳化後、成分(A)と、必要に応じて水分散性の紫外線散乱剤(成分(D))を添加し、撹拌混合しながら冷却することによって、本発明の日焼け止め化粧料を製造することができる。
表1に示した処方により、実施例1〜6及び比較例1〜3の水中油型の日焼け止め化粧料を以下の方法によって製造した。
(ア)を混合、加熱溶解して油相成分の混合物を調製し、ディスパーを用いて疎水化処理微粒子酸化チタン分散させた。
次に、加熱した(イ)に(ア)を添加し、ホモジナイザーで乳化した。乳化後、(ウ)と(エ)を添加し、撹拌混合しながら冷却することによって、日焼け止め化粧料を製造した。
なお、本実施例においては、成分(A)の水溶性コポリマーとして、疎水性モノマーであるグリセリルジイソステアレートメタクリレートと、親水性モノマーであるメタクリル酸メトキシPEG−23を、およそ3:7のモル比で共重合させた、平均分子量61000の(グリセリルジイソステアレートメタクリレート/メタクリル酸メトキシPEG−23)コポリマーを用いた。
調整した実施例1〜6及び比較例1〜3の水中油型の日焼け止め化粧料について、乳化安定性と使用した時のべたつき感の無さ、保湿感について以下の基準によって評価を行った。結果を表1に示す。
・乳化安定性(1ヶ月間、室温で保存した際の状態)
◎・・・油相の分離が全く認められない
○・・・油相の分離がほとんど認められない。
△・・・製剤の表面に油膜が浮き出ている
×・・・明確に油相の分離が観察される。
・べたつきの無さ
◎・・・全くべたつき感が無い
○・・・ほとんどべたつき感が無い
△・・・べたつき感がある
×・・・かなりべたつき感がある
・保湿感
◎・・・しっとり感が非常に強い
○・・・しっとり感が強い
△・・・しっとり感が弱い
×・・・しっとり感が非常に弱い
一方、成分(A)を含まない比較例1の日焼け止め化粧料は、かなりべたつき感が強かった。また、成分(B)を含まない比較例2の日焼け止め化粧料と、成分(C)を含まない比較例3の日焼け止め化粧料は、乳化安定性に劣っていた。
これらの結果は、成分(A)〜(D)を含む水中油型の日焼け止め化粧料は、優れた乳化安定性と、べたつきの無さ、そして、保湿感を有することを示している。
この結果は、成分(C)としてアシル乳酸ナトリウムを含む水中油型の日焼け止め化粧料は乳化安定性に優れることを示している。
この結果は、成分(B)としてペンタステアリン酸ポリグリセリン−10を含む水中油型の日焼け止め化粧料は、乳化安定性に優れることを示している。
この結果は、成分(D)として、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤、すなわち水分散性の紫外線散乱剤を含む水中油型の日焼け止め化粧料は、優れた保湿感を有することを示している。
この結果は、成分(B)の含有量は、乳化安定性の向上の観点から0.5質量%以上とすることが好ましく、また、べたつきの抑制の観点から5質量%以下とすることが好ましいことを示している。
この結果は、成分(C)の含有量は、乳化安定性の向上の観点から0.07質量%以上とすることが好ましく、また、べたつきの抑制の観点から1質量%以下とすることが好ましいことを示している。
Claims (6)
- 成分(A)〜(D)を含む、水中油型の日焼け止め化粧料。
(A)下記一般式(I)、(II)又は(III)で表される疎水性モノマーから誘導される1種又は2種以上の構成単位(a)と、親水性モノマーから誘導される1種又は2種以上の構成単位(b)を必須構成単位として有する水溶性コポリマー
(B)重合度が10のポリグリセリン1分子と、炭素数16以上の脂肪酸2〜5分子がエステル縮合してなるポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)イオン性界面活性剤
(D)ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤
一般式(I)
(一般式(I)中R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は炭素数13〜30の環構造を含まない分岐状炭化水素基、または、環構造を含まない、2つ以上の分岐を有する炭素数6〜12の炭化水素基を表す。)
一般式(II)
(一般式(II)中R3は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4,R5は同一でも異なっていてもよく、環構造を含まない、分岐を有する、炭素数6〜22のアシル基を表す。Xは三価のアルコールからOH基が脱離した基を表す。)
一般式(III)
(一般式(III)中R6は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R7,R8,R9は同一でも異なっていてもよく、環構造を含まない、分岐を有する、炭素数6〜22のアシル基を表す。Yは四価のアルコールからOH基が脱離した基を表す。) - 前記親水性モノマーが、重合性カルボン酸、下記一般式(IV)で表される親水性モノマー、下記一般式(VI)で表される親水性モノマー、下記一般式(VII)で表される親水性モノマー及び下記一般式(VIII)で表される親水性モノマーからなる群から選ばれる1種又は2種以上の親水性モノマーであることを特徴とする、請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
一般式(IV)
(一般式(IV)中R10は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R11は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、R12は水素原子、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。nは6〜40の整数を表す。)
一般式(VI)
(一般式(VI)中R15は水素原子またはメチル基をあらわす。)
一般式(VII)
(一般式(VII)中R16は水素原子またはメチル基を、G−O−は還元糖の1位の水酸基より水素を除いた基を表す。mは2又は3を、lは1〜5の整数を表す。)
一般式(VIII)
(一般式(VIII)中R17は水素原子またはメチル基を、R18はアミノ酸残基、ポリアミン残基又はアミノアルコール残基を表す。Qは酸素原子又はNHで表される基を表す。) - 前記疎水性モノマーが前記一般式(II)で表される疎水性モノマーであり、前記水溶性モノマーが前記一般式(IV)で表される親水性モノマーであることを特徴とする、請求項2に記載の日焼け止め化粧料。
- 前記成分(C)がアニオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の日焼け止め化粧料。
- 前記アニオン性界面活性剤がアシル乳酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項4に記載の日焼け止め化粧料。
- 前記成分(B)がペンタステアリン酸ポリグリセリル−10であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の日焼け止め化粧料。
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