JP2014156414A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Ryuhei Takara
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Abstract

【課題】
紫外線防御効果に優れるとともに、肌の乾燥感を改善するエモリエント効果にも優れる皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
(a)植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤、(b)植物由来の脂肪酸から誘導され分散剤及び(c)微粒子金属酸化物を構成成分とする組成物を含有する乳化剤形の皮膚外用剤によって課題が解決される。微粒子金属酸化物としては、微粒子二酸化チタン及び微粒子酸化亜鉛から選択される一種または二種以上が好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤、さらに詳細には、紫外線防御効果及びエモリエント効果に優れる、皮膚外用剤に関する。
夏に使用される化粧料、特にメークアップ化粧料に求められる重要な技術として、肌を紫外線から防御する、いわゆるサンスクリーン効果がある。従来、化粧料にこのようなサンスクリーン効果を付与するためには、有機系化合物である、紫外線吸収剤が用いられてきた。
しかしながら、これらの紫外線吸収剤は、その多くが、高粘度の油剤であり、効果を求めるために、高濃度で化粧料に配合すると、べたつきやのびの重さを生じる等の課題が生じる場合があった。また、これら化合物は紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換することで、紫外線の肌への到達を防いでいるので、肌に好ましくない影響を及ぼす場合があった。
これらの課題を解決するため、100nm以下の金属酸化物、すなわち、紫外線散乱剤を用いて化粧料に紫外線防御効果を付与する試みがなされている。これらの技術においては、紫外線散乱剤の化粧料中での分散性を向上するため、予め、分散媒としての油剤中に分散させた組成物、いわゆるスラリーとして配合する手法がとられている。(例えば特許文献1,特許文献2、特許文献3を参照)しかしながら、これらの場合においては、さっぱりとした使用感や、のびの良さを重視するため、分散媒として、主として、シリコーン、合成系油剤を使用するため、使用時に肌に乾燥感を生じる等の課題が発生する場合があった。
近年、サンスクリーン化粧料が多用される夏に於いても、課題として、肌の乾燥が生じることが指摘されており、紫外線防御効果に加えて、乾燥感を防ぐ、いわゆる、エモリエント効果を併せ持つサンスクリーン化粧料の開発が望まれていた。
一方、植物由来の油剤を分散媒とし、植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を用いた微粒子金属酸化物粒子のスラリーを添加した乳化剤形の化粧料が、紫外線防御効果、エモリエント効果ともに優れることは知られていなかった。
特開2011−93826号 特開2012−77081号 特開2012−149005号
本発明は紫外線防御効果に優れるとともに、肌の乾燥感を改善するエモリエント効果にも優れる皮膚外用剤を提供することを課題とする。
このような状況に鑑み、本発明者等は、優れた紫外線防御効果、エモリエント効果ともに優れる乳化剤形の皮膚外用剤を求めて鋭意研究した結果、微粒子金属酸化物を特定の分散剤を用いて、特定の分散媒に分散させた組成物を含有する皮膚外用剤が課題を解決することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)次の成分(a)、(b)及び(c)を構成成分とする組成物を含有することを特徴とする乳化剤形の皮膚外用剤。
(a) 植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤
(b) 植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤
(c) 微粒子金属酸化物
(2)微粒子金属酸化物が微粒子二酸化チタン及び微粒子酸化亜鉛から選択される一種または二種以上であることを特徴とする(1)記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
(3)化粧料であることを特徴とする(1)又は(2)記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
(4)紫外線防御用であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
(5)(a)植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤中に、(b)植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を溶解した後、該油相中に、(c)微粒子金属酸化物を分散させ、組成物を得た後、該組成物を添加した油相を用いて乳化工程を行い、調製することを特徴とする(1)〜(4)いずれかに記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
(6)(a)植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤中に、(b)植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を溶解した後、該油相中に、(c)微粒子金属酸化物を分散させ、組成物を得た後、該組成物を添加した油相を用いて乳化工程を行い、調製することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の乳化剤形の皮膚外用剤の製造方法。
本発明によれば紫外線防御効果に優れるとともに、肌の乾燥感を改善するエモリエント効果にも優れる皮膚外用剤を提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。
<1> 本発明の組成物の必須成分である植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤
本発明の組成物は、その必須成分として、植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤を含有する。ここでいう植物由来とは、起源を植物とする油剤であり、例えば、植物の果実、種子等から圧搾などの手段により調製された油剤である。
これらの油剤としては、具体的には、カデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、メドフォーム油等が好適に例示され、エモリエント効果に優れることから、特にオリーブ油、メドフォーム油が好ましい。これらの油剤のほとんどは市販されており、それらの市販品を入手してそのまま使用することができる。
<2> 本発明の組成物の必須成分である植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤
本発明の組成物は、その必須成分として、植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を含有する。ここでいう植物由来の脂肪酸とは、起源を植物とする脂肪酸であり、例えば、植物由来のエステル、トリグリセライドの加水分解等により製造される。
また、植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤とは、前述の植物由来の脂肪との反応により、微粒子金属酸化物の分散能力を有する化合物であり、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の活性剤が好適に例示される。
前述の植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤には多くの市販品が存在するので、これら市販品を入手して用いることができる。これら市販品としては、「サンソフトNo.818R−C」(ポリリシノレイン酸ポリグリセリル 太陽化学株式会社製)、「ニッコールSO−15V」(セスキオレイン酸ソルビタン 日光ケミカルズ株式会社製)、「デカグリン1−OV」(オレイン酸ポリグリセリル 日光ケミカルズ株式会社製)等が好適に例示される。
本発明の組成物における植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤の含有量は、組成物船体の0.1〜10質量%であることが好ましく、0.3〜5質量%であることがより好ましい。下限値以下では、前述の微粒子金属酸化物を良好に分散させることができない場合があり好ましくない。また、上限値以上では、本発明の組成物を含有させた皮膚外用剤の使用感を損なう場合があり好ましくない。
<3> 本発明の組成物の必須成分である微粒子金属酸化物
本発明の組成物はその必須成分として微粒子金属酸化物を含有することを特徴とする。本発明の組成物の必須成分である微粒子金属酸化物とは、一次粒子径(電子顕微鏡観察による。)が約10〜80nmの範囲にあるものを指す。本発明の微粒子金属酸化物としては、具体的には、微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化ジルコニウム、微粒子酸化セリウム等が好適に例示される。これらの微粒子金属酸化物は、その表面が、シリカ、アルミナ等の無機化合物或いは、脂肪酸金属石鹸、シリコーン等の有機化合物により被覆されていても良い。微粒子金属酸化物の中では紫外線吸収効果にすぐれることから、微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛が特に好ましい。
本発明の組成物の必須成分である微粒子金属酸化物は該当する金属の塩を気相中で熱分解する等の常法により調製することが可能であるが、多くの市販品も存在するので、市販品をそのまま用いることもできる。このような市販品としては、具体的には、微粒子二酸化チタンとして、「MTY−110M3S」(テイカ株式会社製)、「MTY−02」(テイカ株式会社製)、「MT−100TV」(テイカ株式会社製)、「MT−500HSA」(テイカ株式会社製)、「MT−100T」(テイカ株式会社製)、「MT−01」(テイカ株式会社製)、「MT−10EX」(テイカ株式会社製)、「MT−05」(テイカ株式会社製)、「MT−100Z」(テイカ株式会社製)、「MT−150EX」(テイカ株式会社製)、「MT−100AQ」(テイカ株式会社製)、「MT−100WP」(テイカ株式会社製)、「MT−100SA」(テイカ株式会社製)、「MT−500B」(テイカ株式会社製)、「MT−500SA」(テイカ株式会社製、「MT−600B」(テイカ株式会社製)、「MT−500SAS」(テイカ株式会社製)、)「タイペークCR−50」(石原産業株式会社製)、「タイペークTTO−M−1」(石原産業株式会社製)「タイペークTTO−V4」(石原産業株式会社製)、「ST−455」(チタン工業株式会社製)、「STT−65C−S」(チタン工業株式会社製)、「STT−30EHS」(チタン工業株式会社製)、「バイエルチタンR−KB−1」(バイエル社製)等が挙げられる。
また、微粒子酸化亜鉛として、「MZ−300」(テイカ株式会社製)、「MZY−303S」(テイカ株式会社製)、「MZ−306X」(テイカ株式会社製)、「MZ−500」(テイカ株式会社製)、「MZY−505S」(テイカ株式会社製)、「MZ−506X」(テイカ株式会社製)、「MZ−510HPSX」(テイカ株式会社製)、「WSX−MZ−700」(テイカ株式会社製)、「SANT−UFZO−450」(三好化成株式会社製)、「SANT−UFZO−500」(三好化成株式会社製)、「FZO−50」(石原産業株式会社製)、「マックスライトZS−032」(昭和電工株式会社製)、「マックスライトZS−032D」(昭和電工株式会社製)等が挙げられる。
本発明の組成物における前記微粒子金属酸化物の含有量は、組成物全体の、5〜60質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることがより好ましい。下限値以下では、充分な紫外線防御効果を皮膚外用剤に付与するためには、本発明の組成物を多量に含有させる必要があり、他の成分を添加する自由度を低下させる場合があり好ましくない。また、上限値以上では、本発明の組成物の粘度が著しく上昇し、皮膚外用剤を調製するのが困難になる場合があり好ましくない。
<4> 本発明の乳化剤形の皮膚外用剤の必須成分である組成物
本発明の乳化剤形の皮膚外用剤の必須成分である組成物は、(a)植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤、(b)植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤及び(c)微粒子金属酸化物を必須構成成分とする組成物である。
かかる、組成物の製造方法は特に限定されないが、通常の、いわゆる、微粒子金属酸化物スラリーを製造する方法により製造することが好ましい。すなわち、植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を溶解した植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤中にコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)等の分散・混合機を用いて微粒子金属酸化物を分散させることにより、本発明の組成物を調製することが好ましい。
<製造例1>本発明の微粒子二酸化チタン含有組成物(スラリー)の製造その1
市販の微粒子二酸化チタン1(酸化チタンMT−01 テイカ株式会社製)3kg、植物由来のポリリシノレイン酸から誘導されたポリリシノレイン酸ポリグリセリル(「サンソフトNo.818R−C」 太陽化学株式会社製)0.4kgをオリーブオイル6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、本発明の微粒子二酸化チタンスラリー1を得た。
<製造例2>本発明の微粒子二酸化チタン含有組成物(スラリー)の製造その2
市販の微粒子二酸化チタン2(「タイペークTTO−M−2」 石原産業株式会社製))3kg、植物由来のオレイン酸から誘導されたオレイン酸ポリグリセリル(「デカグリン1−OV」 日光ケミカルズ株式会社製)0.4kgをメドフォーム油6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、本発明の微粒子二酸化チタンスラリー2を得た。
<製造例3>本発明の微粒子二酸化チタン含有組成物(スラリー)の製造その3
市販の微粒子二酸化チタン3(「MT−100T」テイカ株式会社製)3kg、植物由来のオレイン酸から誘導されたセスキオレイン酸ソルビタン(「ニッコールSO−15V」 日光ケミカルズ株式会社製)0.4kgを精製ホホバ油6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、本発明の微粒子二酸化チタンスラリー3を得た。
<製造例4>比較例の微粒子二酸化チタン含有組成物(スラリー)の製造その1
市販の微粒子二酸化チタン1(酸化チタンMT−01 テイカ株式会社製)3kg、植物由来のポリリシノレイン酸から誘導されたポリリシノレイン酸ポリグリセリル(「サンソフトNo.818R−C」 太陽化学株式会社製)0.4kgを水添ポリイソブテン(パールリーム6 日油株式会社製)6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、比較例としての微粒子二酸化チタンスラリー4を得た。
<製造例5>比較例の微粒子二酸化チタン含有組成物(スラリー)の製造その2
市販の微粒子二酸化チタン1(酸化チタンMT−01 テイカ株式会社製)3kg、シリコーン界面活性剤(「シリコーンKF―6017」 信越化学株式会社製)0.4kgをオリーブ油6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、比較例としての微粒子二酸化チタンスラリー5を得た。
<製造例6>本発明の微粒子酸化亜鉛含有組成物(スラリー)の製造その1
市販の微粒子酸化亜鉛1(MZ-505T テイカ株式会社製)3kg、植物由来のオレイン酸から誘導されたセスキオレイン酸ソルビタン(「ニッコールSO−15V」 日光ケミカルズ株式会社製)0.4kgをオリーブオイル6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、本発明の微粒子酸化亜鉛スラリー1を得た。
<製造例7>本発明の微粒子酸化亜鉛含有組成物(スラリー)の製造その2
市販の微粒子酸化亜鉛2(「マックスライトZS−032」 昭和電工株式会社製)3kg、植物由来のオレイン酸から誘導されたオレイン酸ポリグリセリル(「デカグリン1−OV」 日光ケミカルズ株式会社製)0.4kgをメドフォーム油6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、本発明の微粒子酸化亜鉛スラリー2を得た。
<製造例8>比較例の微粒子酸化亜鉛含有組成物(スラリー)の製造その1
市販の微粒子酸化亜鉛1(MZ-505T テイカ株式会社製)3kg、植物由来のポリリシノレイン酸から誘導されたポリリシノレイン酸ポリグリセリル(「サンソフトNo.818R−C」 太陽化学株式会社製)0.4kgを環状シリコーン5量体(シリコーンKF−955 信越化学株式会社6.6kgに溶解させた油相をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に通し、ビーズ径0.5mmφのジルコニアビーズにて1時間混合粉砕を行い、比較例としての微粒子酸化亜鉛スラリー3を得た。
<5> 本発明の乳化剤形の皮膚外用剤
本発明の乳化剤形の皮膚外用剤はその必須成分として、前述の組成物を含有する。かかる組成物の皮膚外用剤における含有量は1〜40質量%であることが好ましく、5〜30%であることがより好ましい。これは、下限値以下では皮膚外用剤に充分な効果を付与できない場合があり、また、上限値以上では皮膚外用剤に他の成分を添加する自由度を低下させる場合があり好ましくない。
本発明の乳化剤形の皮膚外用剤としては、その乳化形態は特に限定されないが、塗布時にみずみずしい感触が得られる等、使用感が良好であるので水中油タイプであることが好ましい。
本発明の乳化剤形の皮膚外用剤は発明の効果を損なわない範囲で、通常、皮膚外用剤に使用する、成分を、任意成分として含有することができる。かかる任意成分としては、具体的に、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル及、t−ブチルメトキシベンゾイルメタン、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
本発明の乳化剤形の皮膚外用剤は、上記任意成分を含有する油相中に、必須成分である前述の組成物を含有させ、通常の乳化工程をとることにより、調製することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1〜4、比較例1〜3>
表1に示す処方に従って、本発明の乳化形化粧料である、水中油形のサンスクリーン化粧料及び比較例の油中水形のサンスクリーン化粧料を調製した。すなわち、成分(ロ)を80℃に加熱し、攪拌混合、均一溶解した。次に、成分(ロ)に成分(ハ)を添加し、加熱を続けながら、ディスパーを用いて5000rpmで4分間攪拌し、成分(ロ)に成分(ハ)を均一に分散させた。さらに、成分(イ)を80℃に加熱、攪拌混合し、80℃を保ちながら、成分(ロ)と成分(ハ)の混合物に成分(イ)を攪拌下、徐々に添加し乳化を行った。その後、室温まで冷却し、水中油形のサンスクリーン化粧料を得た。なお表1中の数字は質量%を表す。
Figure 2014156414
<試験例1>SPF値の測定
ISO24444の方法により実施例1〜4、比較例1〜3のサンスクリーン化粧料を塗布した場合のSPF値を測定した。結果を表2に示す。
<試験例2>PFA値の評価
JCiA1995PFAの試験方法により実施例1〜4、比較例1〜3のサンスクリーン化粧料を塗布した場合のPFA値を評価した。結果を表2に示す。
<試験例3>肌乾燥度の評価
インフォームドコンセプトを行った被験者の上腕内側に塗布部位を作成し、インピーダンス測定装置(アイ・ビイ・エス株式会社製)を用いて、塗布部位のインピーダンスを測定した。次に、実施例1〜4、比較例1〜3サンスクリーン化粧料を塗布し、1時間経過後の塗布部位のインピーダンスを測定し、以下の式で乾燥指数を求めた。結果を表2に示す。乾燥指数の値が高い程、肌の乾燥防止効果に優れることを示す。

(肌の乾燥度)=(1時間経過後の塗布部位のインピーダンス)/(サンスクリーン化粧料塗布前の塗布部位のインピーダンス)
<試験例4>乾燥感の官能評価
試験例3における実施例1〜4、比較例1〜3サンスクリーン化粧料を塗布し、1時間経過後の塗布部位に乾燥感を感じるかを以下の評価基準で評価した。評価は熟練者5名で行い、その平均値を評価値とした。

評価基準
1)乾燥感を全く感じない 5点
2)乾燥感をほとんど感じない 4点
3)どちらとも言えない 3点
4)乾燥感をやや感じる 2点
5)乾燥感をかなり感じる 1点

なお、比較例1の評点を3点とし、評価を行った。
Figure 2014156414
表2の結果から、本発明のサンスクリーン化粧料が紫外線防御効果、肌の乾燥防止効果ともに優れることが実証された。
<実施例5〜8、比較例4〜6>
表3に示す処方に従って、本発明の乳化形化粧料である、油中水形のサンスクリーン化粧料及び比較例の油中水形のサンスクリーン化粧料を調製した。すなわち、成分(イ)を80℃で加熱下、攪拌混合し、各成分を均一溶解した。次に、80℃加熱下、成分(ロ)成分(イ)を投入し、80℃での加熱を続けながら、ディスパーを用いて4000rpmで5分間攪拌し、成分(イ)に成分(ロ)を分散させた。次に成分(イ)及び成分(ロ)のの混合物に、80℃加熱下、成分(ハ)を添加し、ディスパーを用いて4000rpmで5分間攪拌し、成分(イ)及び成分(ロ)のの混合物に、成分(ハ)を均一分散させた。さらに、成分(イ)、成分(ロ)及び成分(ハ)の混合物に80℃での加熱下、80℃で均一溶解した成分(ニ)を徐々に添加し乳化を行った。その後、室温に冷却し、油中水乳化形のサンスクリーン化粧料を得た。なお、表3中の数値は質量%を表す。実施例5〜8及び比較例4〜6のサンスクリーン化粧料を用いて、前述の試験例1〜4にしたがってSPF値、PA値、肌水分量、肌の乾燥感を評価した。結果を表4に示す。なお、肌の乾燥感の評価は比較例4を評点3として行った。
Figure 2014156414

Figure 2014156414
表4の結果から、本発明のサンスクリーン化粧料が紫外線防御効果、肌の乾燥防止効果ともに優れることが油中水乳化剤形においても実証された。
本発明は、化粧料などに使用される。

Claims (6)

  1. 次の成分a)、b)及びc)を構成成分とする組成物を含有することを特徴とする乳化剤形の皮膚外用剤。
    a) 植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤
    b) 微粒子金属酸化物
    c) 植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤
  2. 微粒子金属酸化物が微粒子二酸化チタン及び微粒子酸化亜鉛から選択される一種または二種以上であることを特徴とする請求項1記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
  3. 化粧料であることを特徴とする請求項1又は2項記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
  4. 紫外線防御用であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
  5. a)植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤中に、b)植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を溶解した後、該油相中に、c)微粒子金属酸化物を分散させ、組成物を得た後、該組成物を添加した油相を用いて乳化工程を行い、調製することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の乳化剤形の皮膚外用剤。
  6. a)植物由来の25℃、1気圧で液状の油剤中に、b)植物由来の脂肪酸から誘導される分散剤を溶解した後、該油相中に、c)微粒子金属酸化物を分散させ、組成物を得た後、該組成物を添加した油相を用いて乳化工程を行い、調製することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の乳化剤形の皮膚外用剤の製造方法。
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