JP7373264B2 - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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本発明は水溶性コポリマーを含む日焼け止め化粧料に関する。
水中油型乳化型の日焼け止め化粧料はさっぱりとした使用感があり、連用使用しやすい。紫外線防御効果を高めるため、水中油型乳化化粧料には、紫外線吸収剤や、酸化亜鉛や酸化チタン等の金属酸化物粉末である紫外線散乱剤が用いられている。しかし、紫外線吸収剤を多く配合すると、変色が生じ、のびが悪い、べたつく等の使用感が悪くなるという問題があった。また、金属酸化物粉末を多く配合すると、経時で粉末の凝集、沈降等が生じるばかりでなく、粘度低下、乳化分離、析出などの経時安定性が低下するという問題があった。これらを併用すると、さらに上記問題が生じやすくなる傾向があった。
これらの問題を改善するために、ジベンゾイルメタン誘導体等の紫外線吸収剤と、シラン及び/又はシリコーンにより処理した酸化チタンを併用することが提案されている(特許文献1参照)。
また、ポリアクリル酸アミド、キサンタンガム、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー等の水溶性高分子を用いた水中油型乳化化粧料(特許文献2、3参照)が提案されている。
特開平9-2929号公報 特開2003-104859号公報 特開2010-215602号公報
上述の通り、水中油型の日焼け止め化粧料の技術の分野においては、紫外線防御機能と、使用感や乳化安定性を両立させることが課題であった。従来、この課題を解決するために種々の技術が提案されてきてはいるが、不十分なものであった。このような事情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、良好な紫外線防御機能を有しながらも、べたつき感の無さや肌なじみなどの使用感に優れ、乳化安定性のある水中油型の日焼け止め化粧料を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、成分(A)~(D)を含む、水中油型の日焼け止め化粧料である。
(A)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー
(B)重合度が10のポリグリセリン1分子と、C16以上の脂肪酸2~5分子がエステル結合してなるポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)イオン性界面活性剤
(D)紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線防御機能を有しながら、べたつき感が少なく保湿性に優れる。また、本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性がある。
本発明の好ましい形態では、前記成分(C)がアニオン性界面活性である。
イオン性界面活性剤として、アニオン性界面活性剤を用いることによって、乳化安定性をより向上させることができる。また、アニオン性界面活性剤を用いた本発明の日焼け止め化粧料は、使用感にも優れる。
本発明の好ましい形態では、前記アニオン性界面活性剤がアシル乳酸ナトリウムである。
アニオン性界面活性剤として、アシル乳酸ナトリウムを用いることによって、乳化安定性をより向上させることができる。また、アシル乳酸ナトリウムを用いた本発明の日焼け止め化粧料は、使用感にも優れる。
本発明の好ましい形態では、前記成分(B)がペンタステアリン酸ポリグリセリル-10である。
ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10を含む本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性と使用感に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記成分(D)が、水分散性の紫外線散乱剤である。水分散性の紫外線散乱剤は水相に均一に分散するため、このような形態の日焼け止め化粧料は紫外線防御機能に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記水分散性の紫外線散乱剤が、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤である。
このような形態の日焼け止め化粧料は、紫外線散乱剤がより均一に分散しており、紫外線防御機能に優れる。
本発明によれば、良好な紫外線防御機能を有しながらも、べたつき感の無さや肌なじみなどの使用感に優れ、乳化安定性のある水中油型の日焼け止め化粧料を提供することができる。
本発明の日焼け止め化粧料の特徴は、上記(1)~(4)の4成分を必須成分として含有することにある。以下、(1)~(4)の成分について詳述する。
<1>成分(A)・・・(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー
(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーは、International Cosmetic Ingredient Dictionaryに「SODIUM ACRYLATE/ACRYLOYLDIMETHYL TAURATE COPOLYMER」と記載される、アクリル酸ナトリウムとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体である。該ポリマーを含む市販品としては、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーを37.5質量%含み、他の成分としてイソヘキサデカン、ポリソルベート80及び水を含有するSIMULGEL EG(SEPPIC社製)があり、これを好適に使用することができる。
上述の(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーの含有量は、特段限定されないが、通常0.001~15質量%である事が好ましく、その下限は0.01質量%以上であることがより好ましく、0.1質量%以上であることがさらに好ましい。そして上限は5質量%以下がより好ましく、2質量%以下であることがさらに好ましい 。
<2>成分(B)・・・ポリグリセリン脂肪酸エステル
本発明の日焼け止め化粧料は、重合度が10のポリグリセリン1分子と、C16以上の脂肪酸2~5分子がエステル結合してなるポリグリセリン脂肪酸エステルを成分(B)として含むことを特徴とする。
成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するC16以上の脂肪酸は、分岐鎖を有していても良く、また、飽和であっても不飽和であっても分岐良い。
オレイン酸及びステアリン酸 が好ましく例示できる。
また、ポリグリセリン1分子にエステル結合させる脂肪酸の分子数は2~5であればよく、好ましくは5分子である。
本発明において特に好ましくは、成分(B)として、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10を用いる。
成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は、通常0.1~10質量%とすることができる。
また、乳化安定性の向上の観点から、成分(B)の含有量は、0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%、さらに好ましくは0.7質量%以上とする。
さらに、乳化安定性と べたつきの抑制の観点から、成分(B)の含有量は、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下とする。
<3>成分(C)・・・イオン性界面活性剤
本発明の日焼け止め化粧料は、成分(C)としてイオン性界面活性剤を含む。イオン性界面活性剤としては、化粧料に使用されるものであれば特に限定されず、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤の何れであっても用いることができる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、脂肪酸トリエタノールアミン等の脂肪酸石鹸、ポリオキシエチレン基を有していても良い、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどの、アルキル硫酸エステル塩、アシル乳酸塩、ポリオキシエチレン基を有していても良い、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸トリエタノールアミンなどのアルキルリン酸エステル塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩などが好ましく例示できる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム)、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE-アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等を好ましく例示できる。
両性界面活性剤としては、両性界面活性剤としては、イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
上記界面活性剤のうち、成分(C)としては、アニオン性界面活性剤を用いることが好ましく、さらにはアシル乳酸塩を用いることが好ましい。
アシル乳酸塩としては、ナトリウム塩が好ましく、具体的には、ラウロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、アシル乳酸ナトリウム等が好ましく例示できる。
イオン性界面活性剤の含有量は、
乳化安定性の向上の観点から、下限値は0.01質量%が好ましく、0.05質量%がより好ましく、0.1質量%がさらに好ましい。
さらに、べたつきの抑制の観点から、上限値は1.5質量%が好ましく、1質量%がより好ましく、0.5質量%がさらに好ましい。
<4>成分(D)・・・紫外線散乱剤/紫外線吸収剤
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤を成分(D)として含む。
紫外線散乱剤とは、紫外線を散乱する働きのある微粒子金属酸化物のことを言い、乳化型化粧料に配合し得るものであればその種類は特段限定されない。金属酸化物としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等があげられる。
紫外線散乱剤の含有量は、特に限定されず、通常0.01~20質量%、より好ましくは0.1~15質量%、さらに好ましくは1~10質量%である。
紫外線散乱剤は、当該技術分野において微粒子と称される粒子径を有するものであり、例えば、電子顕微鏡観察による一次粒子径が通常5nm以上、好ましくは10nm以上、また通常100nm以下、好ましくは80nm以下のものである。
本発明で用いられる紫外線散乱剤は、紫外線散乱効果に優れることから、微粒子二酸化チタン、及び微粒子酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
本発明で用いる紫外線散乱剤は、該当する金属の塩を気相中で熱分解する等の常法により調製することが可能であるが、多くの市販品も存在するので、市販品をそのまま用いることもできる。
本発明において紫外線散乱剤は、その表面がシリカ、アルミナ等の無機化合物、またはポリアクリル酸ナトリウム、脂肪酸金属石鹸、シリコーン等の有機化合物により被覆されていることが好ましい。
紫外線散乱剤は水分散性であることが好ましい。本発明に使用される水分散性の紫外線散乱剤は、紫外線散乱剤への表面処理や界面活性剤などによって水への分散状態が安定に保たれているものである。水分散性の紫外線散乱剤 は均一に水相に分散するため、このような形態の本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線防御機能に優れる。
水分散性の紫外線散乱剤としては、表面が親水性の化合物によって被覆されている紫外線散乱剤を好ましく例示できる。
このような水分散性の紫外線散乱剤としては、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤が好ましく、特許第5392816号に記載の方法により得ることができる。
成分(D)として、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤を含む本発明の日焼け止め化粧料は、分散性に優れ、紫外線防御機能に優れる。
紫外線吸収剤としては、通常乳化型化粧料に配合し得る紫外線吸収剤であれば特段限定されないが、幅広い波長の紫外線を吸収するために、320~400nm波長(A領域)の紫外線を吸収するUV-A吸収剤、及び290~320nm波長(B領域)の紫外線を吸収するUV-B吸収剤を含むことが好ましい。
紫外線吸収剤の含有量は特段限定されず、通常0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、通常20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
UV-A吸収剤としては、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-(2´-ヒドロキシ-5´-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル、ビス(レスルシニル)トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン等の化合物が例示される。この内でも、紫外線吸収能に優れることから、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、及びt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンが特に好ましい。
UV-A吸収剤の含有量は、通常0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であり、また、通常5質量%以下、好ましくは3質量%以下である。
UV-B吸収剤としては、具体的には、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリル酸2-エチルヘキシル、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2,4,6-トリアニリノ-p-(カルボ-2´-エチルヘキシル-1´-オキシ)-1,3,5-トリアジン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル等の化合物があげられる。これらの化合物には市販品が存在するので、市販品をそのまま用いることができる。
UV-B吸収剤の含有量は、通常0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上であり、また、通常10質量%以下、好ましくは7質量%以下である。
<5>その他の組成
油相と水相に含まれる成分は特に限定されない。
油相を構成する油剤としては、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油等を挙げることができる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、メドウフォーム油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸スクロース、オレイン酸スクロース、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、パルミチン酸セチル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサンや、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン等が挙げられる。
油剤は1種または2種以上を用いることができる。
本発明の日焼け止め化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料に配合される任意添加成分を配合してもよい。このような添加成分としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール等の保湿剤;エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、ヘキサクロロフェン等の抗菌剤;アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の有機酸;ビタミンAおよびその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2およびその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15およびその誘導体等のビタミンB類、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のビタミン類;γ-オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸およびその誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体〔トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体(例えば、塩酸トランス-4-(トランス-アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス-4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’-ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2-(トランス-4-アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)-5-ヒドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス-4-アミノメチルシコロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トランス-4-(P-メトキシビンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス-4-グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、等)〕、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、セファランチン、プラセンタエキス等の各種薬剤;ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ等の植物の抽出物;色素;多孔質および/または吸水性の粉末(例えば、トウモロコシやバレイショ等から得られるスターチ類、無水ケイ酸、タルク、カオリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、アルギン酸カルシウム等の粉末);中和剤;防腐剤;香料;顔料等が挙げられる。
本発明の日焼け止め化粧料は、例えば以下の方法により製造することができる。
油剤と成分(B)、そして、その他の油相成分を混合、加熱溶解して油相成分の混合物を調製する。油分散性の 紫外線散乱剤、紫外線吸収剤( 成分(D))を含む場合には、当該混合物に紫外線散乱剤を添加し、ディスパーを用いて分散させる。
次に、水相成分と成分(A)を混合、加熱して水相成分の混合物を調整する、加熱した水相成分の混合物にこの油相成分の混合物を添加し、ホモジナイザーで乳化する。乳化後、必要に応じて水分散性の紫外線散乱剤(成分(D))を添加し、撹拌混合しながら冷却することによって、本発明の日焼け止め化粧料を製造することができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<製造例>
表1に示した処方により、実施例1~6及び比較例1~3の水中油型の日焼け止め化粧料を以下の方法によって製造した。
(ア)を混合、加熱溶解して油相成分の混合物を調製し、ディスパーを用いて疎水化処理微粒子酸化チタン分散させた。
次に、混合 、加熱した(イ)に(ア)を添加し、ホモジナイザーで乳化した。乳化後、(ウ)を添加し、撹拌混合しながら冷却することによって、日焼け止め化粧料を製造した。
Figure 0007373264000001
※注1「SIMULGEL EG」(セピック社製)
アクリロイルジメチルタウリンNa/アクリル酸Na共重合体(40質量%)を含有し、他に、イソヘキサデカン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノオレイン酸ソルビタン、精製水を含有。
<試験例>
調整した実施例1~6及び比較例1~3の水中油型の日焼け止め化粧料について、乳化安定性と使用した時のべたつき感の無さ、肌なじみについて以下の基準によって評価を行った。結果を表1に示す。
・乳化安定性(1ヶ月間、室温で保存した際の状態)
◎・・・油相の分離が全く認められない
○・・・油相の分離がほとんど認められない。
△・・・製剤の表面に油膜が浮き出ている
×・・・明確に油相の分離が観察される。
・べたつきの無さ
◎・・・全くべたつき感が無い
○・・・ほとんどべたつき感が無い
△・・・やや べたつき感がある
×・・・べたつき感がある
・肌なじみ
◎・・・肌なじみが非常に良い
○・・・肌なじみが良い
△・・・肌なじみがやや不良
×・・・肌なじみが不良
表1に示す通り、成分(A)~(D)を全て含む実施例1~6の水中油型の日焼け止め化粧料は、良好な乳化安定性、べたつき感の無さ、そして、肌なじみを有していた。
一方、成分(A)を含まない比較例1の日焼け止め化粧料は、かなりべたつき感が強かった。また、成分(B)を含まない比較例2の日焼け止め化粧料と、成分(C)を含まない比較例3の日焼け止め化粧料は、乳化安定性に劣っていた。
これらの結果は、成分(A)~(D)を含む水中油型の日焼け止め化粧料は、優れた乳化安定性と、べたつきの無さ、そして、肌なじみを有することを示している。
また、表1に示すように、成分(C)としてステアリル乳酸ナトリウムを含む実施例1の日焼け止め化粧料は、成分(C)としてココグリセリル硫酸ナトリウムを含む実施例4の日焼け止め化粧料と比較して乳化安定性に優れている。
この結果は、成分(C)としてアシル乳酸ナトリウムを含む水中油型の日焼け止め化粧料は乳化安定性に優れることを示している。
また、表1に示すように、成分(B)としてペンタステアリン酸ポリグリセリン-10を含む実施例1の日焼け止め化粧料は、成分(B)としてトリステアリン酸ポリグリセリル-10を含む実施例5の日焼け止め化粧料と比較して乳化安定性に優れている。
この結果は、成分(B)としてペンタステアリン酸ポリグリセリン-10を含む水中油型の日焼け止め化粧料は、乳化安定性に優れることを示している。
また、表1に示すように、成分(D)の紫外線散乱剤としてポリアクリル酸ナトリウム被覆微粒子二酸化チタンを含む実施例1の日焼け止め化粧料は、当該被覆微粒子二酸化チタンを含まない実施例6の日焼け止め化粧料と比較して肌なじみに優れている。
この結果は、成分(D)として、ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤、すなわち水分散性の紫外線散乱剤を含む水中油型の日焼け止め化粧料は、優れた肌なじみを有することを示している。
また、実施例1の日焼け止め化粧料は、成分(B)の含有量がそれぞれ0.3質量%及び7質量%である実施例2及び実施例3の日焼け止め化粧料と比較して乳化安定性、べたつき感の無さに優れている。
この結果は、成分(B)の含有量は、乳化安定性の向上の観点から0.5質量%以上とすることが好ましく、また、乳化安定性と べたつきの抑制の観点から5質量%以下とすることが好ましいことを示している。
また、実施例1の日焼け止め化粧料は、成分(C)の含有量がそれぞれ0.05質量%及び1.5質量%である実施例2及び実施例3の日焼け止め化粧料と比較して乳化安定性、べたつき感の無さに優れている。
この結果は、成分(C)の含有量は、乳化安定性の向上の観点から0.07質量%以上とすることが好ましく、また、乳化安定性と べたつきの抑制の観点から1質量%以下とすることが好ましいことを示している。
本発明は日焼け止め化粧料に応用することができる。

Claims (6)

  1. 成分(A)~(D)を含む、水中油型乳化化粧料。
    (A)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー
    (B)ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、及びペンタオレイン酸ポリグリセリル-10からなる群から選択される1以上
    (C)イオン性界面活性剤
    (D)ポリアクリル酸ナトリウムにより表面処理されている紫外線散乱剤
  2. 前記成分(C)がアニオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 前記アニオン性界面活性剤がアシル乳酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項2に記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 前記成分(B)がペンタステアリン酸ポリグリセリル-10であることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 紫外線吸収剤を含む、請求項1~4の何れか一項に記載の水中油型乳化化粧料。
  6. 前記成分(D)がポリアクリル酸ナトリウム被覆微粒子二酸化チタンであることを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の水中油型乳化化粧料。
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