JP6583534B2 - ノズル駆動機構、過給機、および、可変容量型過給機 - Google Patents

ノズル駆動機構、過給機、および、可変容量型過給機 Download PDF

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Description

本開示は、複数のノズルベーンをリンク板によって変位させるノズル駆動機構、過給機、および、可変容量型過給機に関する。
従来、可変容量型の過給機が普及している。このような過給機では、例えば、特許文献1に示されるように、タービンスクロール流路からタービンインペラに排気ガスを導く流路に、複数のノズルベーンが環状に整列配置される。ノズルベーンは翼軸に取り付けられる。翼軸がアクチュエータの動力によって回転すると、翼軸の回転に伴ってノズルベーンの角度が流路内で変化する。流路幅(所謂ノズルスロート幅)が変化して、流路を流通する排気ガスの流量が制御される。
翼軸は、ノズルリングに設けられた軸孔に支持されている。ノズルリングから突出した翼軸の端部には、リンク板が取り付けられている。そして、アクチュエータの動力でリンク板が揺動することで、翼軸およびノズルベーンが回転する。また、ノズルリングには、位置決めピンの一端が圧入されている。位置決めピンの他端がハウジングに挿通される。この位置決めピンによって、ノズルリングやノズルリングに設けられたリンク板などの部材が、ハウジングに対して位置決めされている。また、位置決めピンは、リンク板が所定位置より翼軸回りに回転しないように規制する。
特許第5353635号公報
ところで、位置決めピンのノズルリングへの圧入は、ノズルベーンをノズルリングに取り付けた後に行われる場合がある。これは、別部材の組付け時などの工具との干渉を避けるためである。このとき、ノズルベーンに組み付けられた部材に過度な荷重が作用しないように、圧入時の圧入深さや荷重の管理が必要となる。そこで、例えば、組み付け時に圧入装置などを用いて細かい精度での圧入荷重や深さの位置管理を行うと、生産性に影響を招くおそれがある。
本開示の目的は、生産性を向上することができるノズル駆動機構、過給機、および、可変容量型過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るノズル駆動機構は、複数のノズルベーンの軸部にそれぞれ設けられた複数のリンク板と、ノズルベーンの軸部を軸支する軸孔が設けられた環状の本体部を有し、リンク板とノズルベーンとの間に配されるノズルリングと、ノズルリングの本体部に一端側が取り付けられ、リンク板のうち、ノズルリングとの対向面よりも他端が突出する規制ピンと、規制ピンと別に設けられ、リンク板を挟んでノズルリングと反対側に位置する壁部に、ノズルリングが回転すると接触する位置に組み付けられた位置決めピンと、ノズルリングの本体部に形成され、位置決めピンが挿通される孔または溝からなり、位置決めピンよりも本体部の径方向内側に位置する内壁面が、位置決めピンから離隔する位置決め部と、を備える。
ノズルリングの本体部を貫通し、規制ピンの一端が、ノズルリングのうち、リンク板と反対側に位置する開口面と面一な位置まで圧入されるリング孔を備えてもよい。
壁部に形成され、位置決めピンが挿入される挿入穴を備えてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る過給機は、上記のノズル駆動機構を備える。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る可変容量型過給機は、複数のノズルベーンの軸部にそれぞれ固定された複数のリンク板を有するノズル駆動機構と、ノズルベーンの軸部を軸支する軸孔が設けられた環状の本体部と、リンク板とノズルベーンとの間に配されるノズルリングと、ノズルリングの本体部に一端が固定され、リンク板のうち、ノズルリングとの対向面よりも他端が突出する規制ピンと、規制ピンと別に設けられ、ハウジングのうち、リンク板を挟んでノズルリングと反対側に位置する壁部に、ノズルリングが回転すると接触する位置に組み付けられた位置決めピンと、壁部に形成され、位置決めピンが挿入されるハウジング穴と、ノズルリングの本体部に形成され、位置決めピンが挿通される孔または溝からなり、位置決めピンよりも本体部の径方向内側に位置する内壁面が、位置決めピンから離隔する位置決め部と、を備える。
本開示によれば、生産性を向上することができる。
可変容量型過給機(過給機)の概略断面図である。 ノズル駆動機構の分解斜視図である。 ノズル駆動機構の組み付け後の斜視図である。 図4(a)は、図1中、破線部分を抽出した図である。図4(b)は、シャフトの回転方向の位置を異にする図4(a)に対応する部位の断面図である。 ノズル駆動機構のうち、ノズルリング、規制ピン、位置決めピン、および、リンク板を抽出した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、可変容量型過給機C(過給機)の概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を可変容量型過給機Cの左側として説明する。図1に示す矢印R方向を可変容量型過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、可変容量型過給機Cは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング2(ハウジング)を備える。ベアリングハウジング2の左側には、締結ボルト3によってタービンハウジング4(ハウジング)が連結される。ベアリングハウジング2の右側には、締結ボルト5によってコンプレッサハウジング6が連結される。ベアリングハウジング2、タービンハウジング4、コンプレッサハウジング6は、一体化されている。
ベアリングハウジング2には、収容孔2aが形成されている。収容孔2aは、可変容量型過給機Cの左右方向に貫通する。収容孔2aに収容されたラジアル軸受7(本実施形態では一例として、セミフローティング軸受を図1に示す)によって、シャフト8が回転自在に軸支されている。シャフト8の左端部にはタービンインペラ9が設けられる。タービンインペラ9がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、シャフト8の右端部にはコンプレッサインペラ10が設けられる。コンプレッサインペラ10がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、吸気口11が形成されている。吸気口11は、可変容量型過給機Cの右側に開口する。吸気口11は、不図示のエアクリーナに接続される。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、ディフューザ流路12が形成される。ディフューザ流路12は、ベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6の対向面によって形成される。ディフューザ流路12は、空気を昇圧する。ディフューザ流路12は、シャフト8の径方向内側から外側に向けて環状に形成される。ディフューザ流路12は、シャフト8の径方向内側において、コンプレッサインペラ10を介して吸気口11に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、コンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は環状である。コンプレッサスクロール流路13は、ディフューザ流路12よりもシャフト8の径方向外側に位置する。コンプレッサスクロール流路13は、不図示のエンジンの吸気口と連通する。コンプレッサスクロール流路13は、ディフューザ流路12にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ10が回転すると、吸気口11からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気される。当該吸気された空気は、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において増速増圧される。増速増圧された空気は、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧(圧力回復)される。昇圧された空気は、エンジンに導かれる。
また、締結ボルト3によってベアリングハウジング2とタービンハウジング4とが連結された状態では、ベアリングハウジング2とタービンハウジング4の対向面間に間隙14が形成される。この間隙14は、流路xが構成される部分である。流路xには、後述するノズルベーン26が配置される。流路xを排気ガスが流通する。間隙14は、シャフト8(タービンインペラ9)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されている。
また、タービンハウジング4には、排気口16が形成されている。排気口16は、タービンインペラ9を介してタービンスクロール流路15に連通する。排気口16は、タービンインペラ9の正面に臨む。排気口16は、不図示の排気ガス浄化装置に接続される。
タービンスクロール流路15は、不図示のガス流入口と連通する。ガス流入口には、エンジンから排出される排気ガスが導かれる。タービンスクロール流路15は、上記の流路xにも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路15に導かれた排気ガスは、流路xおよびタービンインペラ9を介して排気口16に導かれる。すなわち、流路xは、タービンスクロール流路15からタービンインペラ9に向かう流路となっている。排気ガスは、流路xから排気口16への流通過程においてタービンインペラ9を回転させる。そして、上記のタービンインペラ9の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ10に伝達される。空気は、コンプレッサインペラ10の回転力によって、昇圧されて、エンジンの吸気口に導かれる。
このとき、タービンハウジング4に導かれる排気ガスの流量が変化すると、タービンインペラ9およびコンプレッサインペラ10の回転量が変化する。エンジンの運転状況によっては、所望の圧力に昇圧された空気をエンジンの吸気口に十分に導くことができなくなる場合がある。そこで、可変容量型過給機Cには、ノズル駆動機構20が設けられている。
ノズル駆動機構20は、タービンハウジング4の流路xの流路幅(後述するノズルスロート幅)を変化させる。ノズル駆動機構20は、排気ガスの流量に応じて、タービンインペラ9に導かれる排気ガスの流速を変化させる。具体的に、ノズル駆動機構20は、エンジンの回転数が低く排気ガスの流量が少ない場合には、流路xのノズル開度を小さくしてタービンインペラ9に導かれる排気ガスの流速を向上させる。こうして、ノズル駆動機構20は、少ない流量でもタービンインペラ9を回転させることができるようにする。以下に、ノズル駆動機構20の構成について説明する。
図2は、ノズル駆動機構20の分解斜視図である。図2に示すように、ノズル駆動機構20は、CCプレート21を有する。CCプレート21には、プレート軸孔21aが形成される。プレート軸孔21aは、シャフト8の軸方向に貫通する。CCプレート21は、例えば、シャフト8の軸方向に垂直な断面形状が円となる平板形状となっている。CCプレート21における外周面側には、プレートピン孔21bが設けられている。プレートピン孔21bは、CCプレート21をシャフト8の軸方向(以下、軸方向と称す)に貫通する。
プレートピン孔21bは、CCプレート21の周方向に離隔して複数(ここでは3つ)設けられている。プレートピン孔21bには、それぞれ、CCピン22の一端が挿通されている。
ノズルリング23は、CCプレート21に対してコンプレッサインペラ10側(図1中、右側)に位置する。ノズルリング23は、環状の本体部23bを有する。本体部23bには、リング軸孔23aが形成される。リング軸孔23aは、本体部23bをシャフト8の軸方向に貫通する。本体部23bのうち、CCプレート21側には、環状のフランジ部23cが設けられる。フランジ部23cは、本体部23bから径方向外側に突出する。すなわち、本体部23bの径方向外側にはフランジ部23cがある。段差面23cは、本体部23bとフランジ部23cの段差を接続する。段差面23cは径方向に延伸している。フランジ部23cのうち、CCプレート21のプレートピン孔21bとの対向部には、リングピン孔23dが形成される。リングピン孔23dは、フランジ部23cを軸方向に貫通する。リングピン孔23dにCCピン22が挿通される。
CCピン22は、第1環状突起22aを有する。第1環状突起22aは、径方向に突出する。第1環状突起22aの外径はプレートピン孔21bの内径よりも大きい。そのため、CCピン22がプレートピン孔21bに挿通されると、CCプレート21におけるノズルリング23との対向面に、第1環状突起22aが当接する。こうして、CCピン22のプレートピン孔21bへの挿通位置が定まる。
同様に、CCピン22は、第2環状突起22bを有する。第2環状突起22bは、径方向に突出する。第2環状突起22bは、第1環状突起22aより他端側に位置する。第2環状突起22bの外径はリングピン孔23dの内径よりも大きい。そのため、CCピン22がリングピン孔23dに挿通されると、ノズルリング23におけるCCプレート21との対向面に、第2環状突起22bが当接する。こうして、CCピン22のリングピン孔23dへの挿通位置が定まる。
このように、CCピン22によって、CCプレート21とノズルリング23との対向間隔が規定される。上記の流路xは、CCプレート21とノズルリング23が対向する隙間によって形成される。CCピン22によって流路xの軸方向の長さが規定される。
また、ノズルリング23のフランジ部23cには、リング孔23eが設けられている。リング孔23eは、リングピン孔23dと周方向の位置を異にする。リング孔23eは、フランジ部23cを軸方向に貫通する。リング孔23eに規制ピン24が圧入される。
本体部23bの外周面23fには、位置決め部23gが設けられている。位置決め部23gは、径方向内側に窪んだ溝(切欠き)で構成される。位置決め部23gに、規制ピン24と別に設けられた位置決めピン25が挿通される。
位置決め部23gは、リング孔23eと本体部23bの周方向の位置を異にする。位置決め部23gは、リング孔23eより、本体部23bの径方向内側まで延在する。リング孔23eは、位置決め部23gより、本体部23bの径方向外側まで延在する。ただし、位置決め部23gは、リング孔23eより、本体部23bの径方向外側まで延在してもよい。リング孔23eは、位置決め部23gより、本体部23bの径方向内側まで延在してもよい。規制ピン24および位置決めピン25については後に詳述する。
本体部23bには、翼軸孔23h(軸孔)が形成される。翼軸孔23hは、位置決め部23gから周方向に離隔した位置に形成される。翼軸孔23hは、本体部23bを軸方向に貫通する。翼軸孔23hは、タービンインペラ9の回転方向(本体部23bの周方向)に離隔して複数(ここでは11個)設けられている。
ノズルベーン26は、翼軸孔23hと同様、タービンインペラ9の回転方向に離隔して複数(ここでは11個)設けられている。ここで、タービンインペラ9の回転方向は、CCプレート21の周方向、または、ノズルリング23の本体部23bの周方向と略同一の方向となる。略同一とは、すなわち、タービンインペラ9の回転方向が、CCプレート21の周方向、または、ノズルリング23の本体部23bの周方向に対し、ずれる場合も含まれる。このずれは、例えば、タービンインペラ9の回転時の振れ回りや、部材の組み付けまたは部材寸法の精度など、構造上生じるばらつきによって生じる場合がある。
翼体26bは、CCプレート21とノズルリング23との隙間(すなわち、流路x)に位置している。翼体26bからノズルリング23側に突出した軸部26aが翼軸孔23hに軸支される(片軸持ち)。ここでは、軸部26aがノズルリング23によって軸支される場合について説明した。ただし、CCプレート21にも軸部26aを軸支する孔を形成してもよい。
サポートリング27は、環状部材である。サポートリング27は、サポート軸孔27aを有する。サポート軸孔27aには、ノズルリング23の本体部23bが、図2中、左側から挿通される。規制ピン24および位置決めピン25は、サポート軸孔27aの内側に挿通される。サポート軸孔27aの内周面には、突起部27bが形成される。突起部27bは、サポート軸孔27aの内周面から径方向内側に突出する。突起部27bは、リングピン孔23dに合わせて複数(ここでは3つ)形成されている。突起部27bには、サポートピン孔27cが設けられている。サポートピン孔27cは、リングピン孔23dと対向する位置に設けられる。サポートピン孔27cは、突起部27bを軸方向に貫通する。ベアリングハウジング2とタービンハウジング4とが締結された状態で、例えば、サポートリング27の外周部は、ベアリングハウジング2とタービンハウジング4との間に挟持されている。
駆動リングサポート28は、環状部材である。駆動リングサポート28は、サポートリング27に対してノズルリング23のフランジ部23cと反対側に位置する。駆動リングサポート28には、サポートリング27と同様、駆動サポート軸孔28aが形成される。駆動サポート軸孔28aには、ノズルリング23の本体部23bが、図2中、左側から挿通される。また、駆動リングサポート28には、駆動サポートピン孔28bが設けられている。駆動サポートピン孔28bは、サポートピン孔27cと対向する位置に設けられる。駆動サポートピン孔28bは、駆動リングサポート28を軸方向に貫通する。また、駆動サポート軸孔28aの内周面には、溝28cが設けられている。溝28cは、駆動サポート軸孔28aの内周面から径方向外側に窪んでいる。溝28cに規制ピン24が挿通される(進入する)。また、駆動サポート軸孔28aの内周面には、位置決めピン25が挿通される溝は形成されていない。位置決めピン25は、駆動サポート軸孔28aの内側に挿通される。
駆動リングサポート28の外周には、係止部28dが設けられている。係止部28dは、軸方向に、図2中、右側(サポートリング27から離隔する側)に突出する。係止部28dの先端には、屈曲部28eが形成されている。屈曲部28eは、駆動リングサポート28の径方向外側に屈曲する。
図3は、ノズル駆動機構20の組み付け後の斜視図である。図3に示すように、プレートピン孔21b、リングピン孔23d、サポートピン孔27c、駆動サポートピン孔28b(図2参照)にCCピン22が挿通され、CCピン22の両端がかしめられる。こうして、CCプレート21、ノズルリング23、サポートリング27、駆動リングサポート28が組み付けられる。このようにして、ノズル駆動機構20は、例えば、サポートリング27を介して、ベアリングハウジング2とタービンハウジング4の内部に保持される。
駆動リング29は、環状部材である。駆動リング29は、駆動軸孔29aを有する。駆動軸孔29aは、駆動リング29を軸方向に貫通する。駆動軸孔29aの内径は、駆動リングサポート28の係止部28dよりも大径である。駆動リング29は、駆動リング29の駆動軸孔29aに、図2中、右側から、駆動リングサポート28が挿通される。駆動リングサポート28の係止部28dが駆動軸孔29aの内側に位置する。屈曲部28eが駆動リング29よりも、図2中、右側に位置している。駆動リング29は、サポートリング27と屈曲部28eに挟まれる。駆動リング29は、径方向内側から係止部28dに支持される。
ノズルベーン26の軸部26aのうち、先端部26cは、ノズルリング23の翼軸孔23hから突出する。軸部26aの先端部26cは、サポートリング27のサポート軸孔27a、駆動リングサポート28の駆動サポート軸孔28a、駆動リング29の駆動軸孔29aに挿通される。軸部26aの先端部26cは、リンク板30に挿通される。
リンク板30は、ノズルベーン26と同数設けられる。複数のリンク板30は、それぞれ、本体30bを有する。本体30bには、板孔30a(図2参照)が形成される。板孔30aには、軸部26aの先端部26cが挿通される。本体30bは、駆動リング29の駆動軸孔29a内に配されている。本体30bには、リンク突起30cが形成されている。リンク突起30cは、本体30bから駆動軸孔29aの内周面に向かって突出する。
駆動リング29のうち、駆動軸孔29aの内周には、嵌合溝29bが設けられる。嵌合溝29bは、径方向外側に窪んでいる。嵌合溝29bは、駆動軸孔29aの周方向に離隔してノズルベーン26と同数設けられている。嵌合溝29bそれぞれにリンク突起30cが嵌合している。リンク板30には、本体30bの板孔30aに挿通された軸部26aの先端部26cがかしめられている。リンク板30と軸部26aは一体回転する。
ここで、駆動リング29には、駆動軸孔29aの内周に、駆動溝29cが設けられている。駆動溝29cは、嵌合溝29bと大凡同形である。駆動溝29cは、嵌合溝29bと周方向の位置を異にする。駆動溝29cには、駆動リンク(不図示)の一端側が嵌合される。駆動リンクは、リンク板30と大凡同形である。駆動リンクの他端側は、例えば、軸部材の一端側にかしめられる。軸部材は、ベアリングハウジング2に取り付けられた円筒状の軸受部材に支持される。また、軸部材の他端側は、連結部材に溶接される。連結部材は、平板状である。連結部材は、アクチュエータに連結する。連結部材は、ベアリングハウジングの外部に突出する。駆動リング29には、駆動リンクを介して不図示のアクチュエータの動力が伝達される。その結果、駆動リング29は、駆動リングサポート28の係止部28dに支持されて回転(摺動)する。
駆動リング29が回転すると、嵌合溝29bに嵌合するリンク突起30cが駆動リング29に回転方向に押圧される。リンク板30が軸部26aの軸心周りに回転(揺動)する。その結果、リンク板30に固定された軸部26aが回転する。複数のノズルベーン26の翼体26bが同期して、軸部26aとともに回転する。こうして、流路x内で隣り合う翼体26b同士の流路幅(所謂ノズルスロート幅)が変化する。すなわち、ノズルベーン26の開度が変化する。流路xの流路面積が変化する。
図4(a)は、図1中、破線部分を抽出した図である。図4(b)は、シャフト8の回転方向の位置を異にする図4(a)に対応する部位の断面図である。図4(a)、図4(b)に示すように、ノズルリング23は、リンク板30と流路xとの間に配される。
また、図4(a)に示すように、規制ピン24の一端24aは、ノズルリング23のリング孔23eに圧入されて取り付けられている。また、本体部23bの外周面23fには、溝23i(図2参照)が形成される。溝23iは、リング孔23eに対して本体部23bの径方向内側に位置する。溝23i、すなわち切欠きは、軸方向に延在している。規制ピン24は、溝23iと軸方向の位置が重なっている。
規制ピン24の他端24bは、リンク板30のうち、ノズルリング23との対向面30dよりも突出している。規制ピン24の他端24bは、対向面30dと反対側の裏面30eと大凡面一である。
また、規制ピン24は、ノズルリング23の本体部23bに対して、径方向外側に離隔して配される。すなわち、規制ピン24とノズルリング23の本体部23bとの間に隙間Saが形成される。ノズルリング23のフランジ部23cは、サポートリング27に対して、軸方向に離隔して配される。ノズルリング23のフランジ部23cと、サポートリング27との間に隙間Sbが形成される。
図5は、ノズル駆動機構20のうち、ノズルリング23、規制ピン24、位置決めピン25、および、リンク板30を抽出した図である。ただし、リンク板30は、規制ピン24近傍の一つを除いて図示を省略する。
図5に示すように、規制ピン24の他端24bは、複数のリンク板30のうち、所定のリンク板30の近くに配される。リンク板30は、軸部26aの軸心周りの回転方向に規制ピン24に対向している。具体的には、リンク板30が軸部26aの軸心周りに開く方向に回転すると、所定の位置でリンク板30が規制ピン24に当接する。そのため、リンク板30は、規制ピン24によって回転方向の移動が規制される。ここで、規制ピン24は、リンク板30が軸部26aの軸心周りに閉じる方向に回転した場合に、所定の位置でリンク板30が規制ピン24に当接するように配置されてもよい。
また、図4(b)に示すように、ベアリングハウジング2の壁部2bには、挿入穴2cが形成されている。壁部2bは、リンク板30を挟んでノズルリング23と反対側に位置する。リンク板30は、ノズルリング23と壁部2bとの間に配されている。ここで、挿入穴2cには、位置決めピン25の一端25aが、例えば圧入されている。図4(b)、図5に示すように、位置決めピン25の他端25bは、位置決め部23gに挿通されている。すなわち、位置決めピン25は、位置決め部23gと軸方向の位置が重なっている。
また、位置決めピン25は、規制ピン24と、ノズルリング23の本体部23bの周方向の位置を異にする。位置決めピン25は、規制ピン24より本体部23bの径方向内側に位置する。位置決めピン25を規制ピン24より径方向内側に配置すると、ベアリングハウジング2内部に形成される冷却水の水室や潤滑油の油室に対して、位置決めピン25の干渉を避けることが容易となる。また、位置決めピン25を規制ピン24より径方向外側に配置すると、リンク板30のうち、側面の平坦部30f(図5参照)と当接する位置へ、規制ピン24を容易に配置することができる。位置決めピン25を平坦部30fへ確実に接触させることで、ノズルベーン26の開度設計の複雑化を避けることができる。ただし、位置決めピン25は、規制ピン24に対して、本体部23bの径方向外側に位置してもよい。位置決めピン25は、規制ピン24に対して、本体部23bの径方向の位置が同じであってもよい。位置決めピン25の一部は、規制ピン24に対して、本体部23bの径方向の位置が重なっていてもよい。
また、位置決めピン25は、駆動リング29の径方向内側に位置する。位置決めピン25は、駆動リングサポート28の駆動サポート軸孔28aに挿通される。位置決めピン25は、駆動サポート軸孔28aの内周面に対して、径方向内側に離隔して配される。位置決めピン25と駆動サポート軸孔28aの内周面との間に隙間Scが形成される。また、上記のように、サポートリング27とノズルリング23のフランジ部23cとの間に隙間Sbが形成される。
例えば、ノズルリング23が、ベアリングハウジング2に対して、相対的に回転方向に姿勢がずれた場合、位置決めピン25に位置決め部23gが当接する。すなわち、位置決めピン25はノズルリング23が回転すると接触する位置に設けられている。そのため、位置決めピン25によって、ベアリングハウジング2の壁部2bに対するノズルリング23の回転が規制される。位置決めピン25によって、ノズルリング23の周方向の位置決めが為される。このように、ノズル駆動機構20では、規制ピン24および位置決めピン25の2つのピンが別々に組み付けられる。
例えば、位置決めピン25に規制ピン24としての機能も持たせる場合、位置決めピン25の他端25bを、規制ピン24と同様、ノズルリング23に圧入することが考えられる。この場合、位置決めピン25は、リンク板30の回転方向の移動を規制するため、リンク板30近傍に配置しなければならない。そのため、ノズルベーン26の軸部26aをかしめる際に、位置決めピン25との干渉を避ける必要がある。
上記のように、本実施形態では、規制ピン24と位置決めピン25の2つのピンが別々に設けられる。規制ピン24は、リンク板30に対して、ベアリングハウジング2側(図4(a)中、右側)に突出していない。そのため、例えば、リンク板30への軸部26aのかしめ処理を行う際に、かしめ工具との干渉を防止することができる。また、ノズルリング23にノズルベーン26などを組み付ける前に、ノズルリング23単体の状態で、規制ピン24の圧入が可能となる。この場合、後述のように、規制ピン24を圧入する際の圧入荷重の管理、または、圧入深さの位置管理が行われなくてもよい。その結果、生産性を向上することが可能となる。
また、規制ピン24の一端24aは、ノズルリング23のうち、リング孔23eの開口面23jと面一な位置まで、リング孔23eに圧入されてもよい。開口面23jは、リンク板30と反対側に位置する(CCプレート21と対向する)。
この場合、リング孔23eに規制ピン24を圧入する際、例えば所定の平面精度を有した対向面を持つ治具などが用いられる。この治具を用いることで、開口面23jを治具の対向面に広い面積に亘って当接させることができる。この場合、安定した姿勢で規制ピン24をノズルリング23に圧入することができる。そのため、圧入時の荷重管理が行われなくてもよい。また、規制ピン24の一端24aが所定の治具の対向面と連続する同一平面に当接するまで、規制ピン24を圧入することで、一端24aの圧入深さを決めることができる。そのため、この場合、圧入深さの位置管理が行われなくてもよい。
また、図4(b)、図5に示すように、内壁面23kは、位置決め部23gのうち、位置決めピン25よりもノズルリング23の本体部23bの径方向内側に位置する。内壁面23kは、位置決めピン25から、本体部23bの径方向に隙間を有して(径方向に離隔して)形成されてもよい。この場合、例えば、運転時のノズルリング23とベアリングハウジング2の熱膨張差によって、内壁面23kが本体部23bの径方向外側に相対変位しても、位置決めピン25が内壁面23kに当接することを防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、規制ピン24の一端24aは、ノズルリング23の開口面23jと面一な位置までリング孔23eに圧入される場合について説明した。ただし、規制ピン24の一端24aは、ノズルリング23の開口面23jと面一な位置ではなくてもよい。例えば、規制ピン24の一端24aは、ノズルリング23の開口面23jよりCCプレート21側まで圧入されてもよい。規制ピン24の一端24aは、リング孔23eの途中まで圧入されてもよい。
また、上述した実施形態では、リンク板30のノズルリング23と反対側の面(裏面30e、図4(a)中、右側面)は、規制ピン24の他端24bと概ね面一に配される場合について説明した。ただし、リンク板30のノズルリング23と反対側の面は、規制ピン24の他端24bと概ね面一でなくてもよい。規制ピン24は、リンク板30の回転を規制する程度に、リンク板30の側面に対向していればよい。規制ピン24の他端24bは、例えば、リンク板30のノズルリング23側の面(対向面30d、図4(a)中、左側面)よりわずかに突出した位置(図4(a)中、右側)としてもよい。すなわち、規制ピン24の他端24bは、リンク板30のノズルベーン26と反対側の面よりベアリングハウジング2側へ突出しない位置であれば、リンク板30の側面と対向する範囲内の位置に、各部材の材質や運転条件などに応じて任意に配置することができる。
また、上述した実施形態では、壁部2bには、位置決めピン25が圧入される挿入穴2cが形成される場合について説明した。ただし、壁部2bには、挿入穴2cに限らず、例えば、溝や切欠きなどが形成されてもよい。ここで、位置決めピン25は、ノズルリング23の組付け時に壁部2bに対するノズルリング23の回転を規制する程度に、ノズルリング23がベアリングハウジング2に対して相対回転してずれたときに、ベアリングハウジング2に形成された穴、溝、または、切欠きなどの内周面に当接する関係にあればよい。ただし、例えば、挿入穴2cを設けることで、ノズルリング23を安定してベアリングハウジング2に組み付けることができる。また、挿入穴2cに位置決めピン25が圧入されずに、隙間嵌めされてもよい。また、この場合、ノズルリング23に位置決めピン25が圧入されてもよい。また、ノズルリング23とベアリングハウジング2のどちらか一方と位置決めピン25との間に、位置決めピン25に対して径方向内側または径方向外側に、隙間が設けられてもよい。この場合、各部材の線膨張係数に応じて、運転時のノズルリング23とベアリングハウジング2との熱膨張差による相対変位を吸収することができる。
また、上述した実施形態では、位置決め部23gが溝で構成される場合について説明した。ただし、位置決め部23gは、溝に限らず、例えば、本体部23bを軸方向に貫通する孔や切欠きで構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、位置決め部23gの内壁面23kが、位置決めピン25から、本体部23bの径方向に離隔している場合について説明した。ただし、内壁面23kは、位置決めピン25に当接してもよい。また、内壁面23kが、位置決めピン25から本体部23bの径方向に離隔している場合、ノズルベーンの作動性に悪影響を与えない範囲内であれば、運転時の熱膨張差によって、内壁面23kが本体部23bの径方向外側に相対変位し、位置決めピン25が内壁面23kにわずかに当接し押圧してもよい。
また、上述した実施形態では、位置決め部23gの内壁面23kが、位置決めピン25から、本体部23bの径方向内側に離隔している場合について説明した。ただし、各部材の線膨張係数に応じて、位置決めピン25から、図4(b)に示す位置より本体部23bの径方向外側に離隔するように内壁面23kを形成してもよい。
また、上述した実施形態では、ベアリングハウジング2にラジアル軸受7を設ける場合について説明した。ただし、ラジアル軸受7は、図1に示すセミフローティング軸受に限られない。ラジアル軸受7は、例えば、フルフローティング軸受などの任意のすべり軸受けや、玉軸受などの任意の転がり軸受であってもよい。
また、上述した実施形態では、平板状のサポートリング27が設けられる場合について説明した。しかし、例えば、特開2011−85054号公報に示されるように、サポートリングを円筒状とし、サポートリングの内側に駆動リングおよびガイドリングが配置されてもよい。この場合、ガイドリングの外周に、径方向外側に突出する突出片が周方向に離隔して複数設けられ、突出片によって駆動リングが径方向内側から支持される。そして、サポートリングの外周面に形成されたフランジ部が、ベアリングハウジングとタービンハウジングの間に挟持される。
また、上述した実施形態では、ノズル駆動機構20は、一例として、サポートリング27を介して、ベアリングハウジング2とタービンハウジング4の内部に保持される場合について説明した。しかし、ノズル駆動機構を保持する構成はこれに限らず、適宜、任意に設定することができる。
例えば、サポートリングを設けずに、ノズル駆動機構の一部をベアリングハウジングの壁面に押圧する押圧部材を設け、ノズル駆動機構を軸方向に移動可能な状態でハウジング内に保持してもよい。この場合、押圧部材は、例えば、ノズルリングにタービンハウジング側から対向して配され、ノズルリングをベアリングハウジング側に押圧する。また、押圧部材は、ノズル駆動機構の一部を、タービンハウジングの壁面に押圧してもよい。この場合、押圧部材は、例えば、ノズルリングにベアリングハウジング側から対向して配され、ノズルリングをタービンハウジング側に押圧する。また、押圧部材は、ノズルリングの代わりにCCプレートを押圧してもよい。
本開示は、複数のノズルベーンをリンク板によって変位させるノズル駆動機構、過給機、および、可変容量型過給機に利用することができる。
C 可変容量型過給機(過給機)
x 流路
2b 壁部
2c 挿入穴
20 ノズル駆動機構
23 ノズルリング
23b 本体部
23e リング孔
23g 位置決め部
23h 翼軸孔(軸孔)
23j 開口面
23k 内壁面
24 規制ピン
24a 一端
24b 他端
25 位置決めピン
25a 一端
25b 他端
26 ノズルベーン
26a 軸部
30 リンク板

Claims (5)

  1. 複数のノズルベーンの軸部にそれぞれ設けられた複数のリンク板と、
    前記ノズルベーンの軸部を軸支する軸孔が設けられた環状の本体部を有し、前記リンク板と前記ノズルベーンとの間に配されるノズルリングと、
    前記ノズルリングの本体部に一端側が取り付けられ、前記リンク板のうち、前記ノズルリングとの対向面よりも他端が突出する規制ピンと、
    前記規制ピンと別に設けられ、前記リンク板を挟んで前記ノズルリングと反対側に位置する壁部に、前記ノズルリングが回転すると接触する位置に組み付けられた位置決めピンと、
    前記ノズルリングの本体部に形成され、前記位置決めピンが挿通される孔または溝からなり、前記位置決めピンよりも前記本体部の径方向内側に位置する内壁面が、前記位置決めピンから離隔する位置決め部と、
    を備えるノズル駆動機構。
  2. 前記ノズルリングの本体部を貫通し、前記規制ピンの一端が、前記ノズルリングのうち、前記リンク板と反対側に位置する開口面と面一な位置まで圧入されるリング孔を備える請求項1に記載のノズル駆動機構。
  3. 前記壁部に形成され、前記位置決めピンが挿入される挿入穴を備える請求項1またはに記載のノズル駆動機構。
  4. 前記請求項1から3のいずれか1項に記載のノズル駆動機構を備える過給機。
  5. 複数のノズルベーンの軸部にそれぞれ固定された複数のリンク板を有するノズル駆動機構と、
    前記ノズルベーンの軸部を軸支する軸孔が設けられた環状の本体部と、
    前記リンク板と前記ノズルベーンとの間に配されるノズルリングと、
    前記ノズルリングの本体部に一端が固定され、前記リンク板のうち、前記ノズルリングとの対向面よりも他端が突出する規制ピンと、
    前記規制ピンと別に設けられ、ハウジングのうち、前記リンク板を挟んで前記ノズルリングと反対側に位置する壁部に、前記ノズルリングが回転すると接触する位置に組み付けられた位置決めピンと、
    前記壁部に形成され、前記位置決めピンが挿入されるハウジング穴と、
    前記ノズルリングの本体部に形成され、前記位置決めピンが挿通される孔または溝からなり、前記位置決めピンよりも前記本体部の径方向内側に位置する内壁面が、前記位置決めピンから離隔する位置決め部と、
    を備える可変容量型過給機。
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