JP5939424B2 - 可変容量型過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、タービンインペラに供給する排気ガスの流量を可変とする可変ノズルを備えた可変容量型過給機に関する。
従来、排気ガス流量を可変とする可変ノズルを備えた可変容量型過給機としては、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。この可変容量型過給機は、可変ノズルが、タービンハウジング内の軸方向一方側の内壁部を形成するシュラウドリングと、シュラウドリングに対向する位置にあって軸方向他方側の内壁部を形成するノズルリングとの間に位置してこれら各リングに回動可能に支持されている。
そして、上記した可変ノズルを回動させるアクチュエータを外部に配置して、該アクチュエータの駆動力を可変ノズルに伝達するための駆動機構を、ノズルリングのベアリングハウジング側に配置している。
このようなシュラウドリング、ノズルリング、可変ノズル及び駆動機構等を有する可変ノズルユニットは、ノズルリングの外周側のベアリングハウジング側に連結してある取付リングが、タービンハウジングとベアリングハウジングとの間に挟持されることで、取り付けられている。
特開2009−243431号公報
ところで、上記した従来の可変容量型過給機では、運転時に可変ノズルユニットのシュラウドリングが、外周側から流入する排気ガスの熱により特に外周側が加熱されて高温化し、半径方向や周方向に沿って温度分布が発生して熱変形する。この熱変形によって、シュラウドリングとノズルリングとの互いに対向する面の平行度が低下してこれら対向する面相互の間隔が局所的に狭くなる。
そのため、通常では可変ノズルの幅(軸方向の長さ)が、可変容量型過給機の運転中におけるノズルリングとシュラウドリングとの上記した対向する面相互間の最小間隔よりも大きくなるように、ノズルサイドクリアランスを大きめに設定して、複数の可変ノズルの回動動作の安定性を充分に確保している。
一方、ノズルサイドクリアランスを大きめに設定すると、ノズルサイドクリアランスからの排気ガスの漏れが増大して、タービン効率を高いレベルまで向上させることが困難になる。つまり、複数の可変ノズルの回動動作の安定性を充分確保した上で、タービン効率を高いレベルまで向上させることが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、シュラウドリングの熱変形を抑えることで、可変ノズルの回動動作の安定性を充分確保しつつタービン効率を高いレベルまで向上させることを目的としている。
本発明は、タービンインペラを回転可能に収容したタービンハウジングと、前記タービンインペラを回転可能に支持するベアリングハウジングとの間に、前記タービンインペラに供給する排気ガス流量を可変とする可変ノズルユニットを配置した可変容量型過給機であって、前記可変ノズルユニットは、前記ベアリングハウジング側のノズルリングと、前記ノズルリングに対し軸方向に対向する位置にあって前記タービンインペラを覆うシュラウドリングと、前記ノズルリングと前記シュラウドリングとの間に位置してこれら各リングに対して回動可能に支持される複数の可変ノズルと、前記ベアリングハウジング側に設けられて前記可変ノズルを回動させる駆動機構とを備え、前記シュラウドリングと前記タービンハウジングとの軸方向に対向する対向面同士を接触させる接触面を設けるとともに、タービンハウジング側から挿入して前記シュラウドリングと前記タービンハウジングとを締結固定するボルトを設け、前記ボルトの周囲に前記接触面が形成され、前記タービンハウジングは、前記シュラウドリングを締結固定する内壁部に軸方向に凹む嵌合凹部を備え、前記シュラウドリングは、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合突起を備え、前記嵌合凹部に前記嵌合突起が嵌め込まれた状態で前記ボルトが締結固定されており、前記ボルトが締結固定された状態で、前記嵌合凹部の底面と前記嵌合突起の先端面との間に隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、可変容量型過給機の運転中においてタービンハウジングとシュラウドリングとの間の熱の授受が、ボルト周囲の接触面を介して効率よくなされるので、シュラウドリングは、排気ガスにより外周側が高温に加熱されたとしても、全体の温度分布が低減して熱変形を抑制できる。シュラウドリングの熱変形を抑えることで、ノズルサイドクリアランスを大きめに設定する必要がなく、ノズルサイドクリアランスからの排気ガスの漏れが減少して、タービン効率を高いレベルまで向上させることが可能になる。つまり、複数の可変ノズルの回動動作の安定性を充分確保した上で、タービン効率を高いレベルまで向上させることができる。
本発明の一実施形態に係わる可変容量型過給機のタービンハウジング側の一部を示す拡大した断面図である。 タービンハウジングのシュラウドリングに対向する部分の図1の右側面図である。 複数の取付ピンとガイドリングとストッパとの関係を示す分解斜視図である。 図1のA−A線に沿った左側面図である。 図1のB−B線に沿った右側図である。 本発明の一実施形態に係る可変容量型過給機の全体構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図面に示すとおり、「R」は、右方向、「L」は、左方向である。
図6に示すように、本発明の一実施形態に係る可変容量型過給機1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)する。そして、可変容量型過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
可変容量型過給機1は、軸方向(図6中で左右方向)ほぼ中央にベアリングハウジング3を備えており、ベアリングハウジング3内には、ラジアルベアリング5及びスラストベアリング7を設けている。また、複数のベアリング5,7には、左右方向へ延びたロータ軸(タービン軸)9を回転可能に設けており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸9を複数のベアリング5,7を介して回転可能に設けてある。
ベアリングハウジング3の右側には、コンプレッサハウジング11を設けてあり、このコンプレッサハウジング11内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ13を、その軸心(換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能に設けている。また、コンプレッサインペラ13は、ロータ軸9の右端部に一体的に連結されたコンプレッサホイール(コンプレッサディスク)15と、このコンプレッサホイール15の外周面に周方向に等間隔に設けられた数枚のコンプレッサブレード17とを備えている。
コンプレッサハウジング11におけるコンプレッサインペラ13の入口側(コンプレッサハウジング11の右側部)には、空気を取入れる空気取入口19を形成してあり、この空気取入口19は、空気を浄化するエアクリーナ(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング11との間におけるコンプレッサインペラ13の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路21を形成してあり、このディフューザ流路21は、空気取入口19に連通している。
さらに、コンプレッサハウジング11の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路23を形成してあり、このコンプレッサスクロール流路23は、ディフューザ流路21に連通している。そして、コンプレッサハウジング11の適宜位置には、圧縮された空気を排出する空気排出口25を形成してあり、この空気排出口25は、コンプレッサスクロール流路23に連通してあって、エンジンの吸気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
図1及び図6に示すように、ベアリングハウジング3の左側には、タービンハウジング27を設けてあり、このタービンハウジング27内には、排気ガスの圧力エネルギを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ29を、軸心(タービンインペラ29の軸心、換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能に設けている。このタービンインペラ29は、ロータ軸9の左端部に一体的に設けたタービンホイール(タービンディスク)31と、このタービンホイール31の外周面に周方向に等間隔に設けてある複数のタービンブレード33とを備えている。
タービンハウジング27の適宜位置には、排気ガスを取入れるガス取入口35を形成してあり、このガス取入口35は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング27の内部には、渦巻き状のタービンスクロール流路37を形成してあり、このタービンスクロール流路37は、ガス取入口35に連通してある。
さらに、タービンハウジング27におけるタービンインペラ29の出口側(タービンハウジング27の左側部)には、排気ガスを排出するガス排出口39を形成してある。このガス排出口39は、タービンスクロール流路37に連通してあって、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(図示省略)に接続可能である。
可変容量型過給機1は、タービンインペラ29側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変とする可変ノズルユニット41を装備してあり、この可変ノズルユニット41の構成の詳細は、次のようになる。
図1に示すように、タービンハウジング27内には、シュラウドリング43を、取付ボルト45を複数(1つのみ図示)締結固定して取り付けてある。このシュラウドリング43は、複数のタービンブレード33の外縁(先端縁)を覆うように配置してあり、後述する可変ノズル55の周辺であって、コンプレッサインペラ29の上流側の排気流路44のベアリングハウジング3側の内壁部を構成している。
上記シュラウドリング43を装着する部分のタービンハウジング27の内壁部には、軸心Cを中心とした環状の軸方向に凹込む凹所27aを形成してある。この凹所27aに、シュラウドリング43を挿入した状態で前記した取付ボルト45により締結固定している。凹所27aの底面27bは、シュラウドリング43に対して軸方向に対向するタービンハウジング27側の対向面を構成している。一方、凹所27aの底面27bに対して軸方向に対向するシュラウドリング43の側面43aは、シュラウドリング43側の対向面を構成している。
シュラウドリング43は、ベアリングハウジング3と反対側の内周縁部に、タービンハウジング27のガス排出口39側に突出する環状の嵌合突起43bを形成している。この嵌合突起43bに対応してタービンハウジング27には、嵌合突起43bが嵌入される環状の嵌合凹部(段部)27cを形成している。
嵌合凹部27cの軸方向の長さ(深さ)は、嵌合突起43bの軸方向の高さ(長さ)より長く、したがって嵌合凹部27cの底面27c1と嵌合突起43bの先端面43b1との間に隙間Sが形成される。また、嵌合突起43bの外周面43b2と嵌合凹部27cの内周面27c2とはほぼ密着した状態であり、これら相互間にはほとんど隙間がない状態である。つまり、シュラウドリング43をタービンハウジング27の凹所27aに挿入したときに、嵌合突起43bが嵌合凹部(段部)27cに嵌合する。
また、タービンハウジング27の底面27bには、図2にも示すように、取付ボルト45が挿入されるボルト挿入孔27dを軸方向に貫通して設けてある。そして、このボルト挿入孔27dに整合する位置のシュラウドリング43には、取付ボルト45が螺合するねじ孔43cを設けている。
さらに、上記したタービンハウジング27の底面27bにおける周方向複数の取付ボルト45相互間には、周方向に沿って長い逃げ孔27eを形成している。この逃げ孔27eは、図1に示す後述する連結ピン51の左端部の、シュラウドリング43の側面43aから突出するカシメ部51aを避けるためのものである。
したがって、シュラウドリング43をタービンハウジング27の凹所27aに挿入しつつ嵌合突起43bを嵌合凹部27cに嵌合して位置決めした状態で、取付ボルト45を締結固定すると、シュラウドリング43の側面43aと凹所27aの底面27bとは、図2に示すようにボルト挿入孔27d及び逃げ孔27eを除く領域(接触面46a及び環状接触面46b)が互いに接触して密着する。
ここで、接触面46aは、取付ボルト45の周囲に形成された領域であり、環状接触面46bは、接触面46aの径方向内側に位置してタービンインペラ29の軸心を中心として環状に形成された領域である。なお、接触面46aと環状接触面46bとは同一平面上にあって互いに連続している。
上記した接触面46aは、シュラウドリング43とタービンハウジング27との軸方向に対向する対向面同士を接触させる接触面を構成している。
このような接触面46a及び環状接触面46bを構成する凹所27aの底面27b及びシュラウドリング43の側面43aは、いずれも機械加工によって平滑に形成している。
シュラウドリング43の左右方向(タービンインペラ29の軸方向)に離隔対向した位置には、ノズルリング49を、複数の連結ピン51を介してシュラウドリング43と一体的かつ同心状に設けている。このノズルリング49は、前記した排気流路44のベアリングハウジング3側にあって、シュラウドリング43に対して軸方向に対向する内壁部を構成している。
また、シュラウドリング43には、複数の支持穴47を円周方向等間隔に形成してあり、一方ノズルリング49には、複数の支持穴53を上記複数の支持穴47に整合する位置に円周方向に等間隔に形成している。なお、複数の連結ピン51は、シュラウドリング43とノズルリング49との軸方向に沿う互いの対向面との間隔を設定する機能を有している。
シュラウドリング43とノズルリング49との間には、複数の可変ノズル55を円周方向等間隔に配置している。この各可変ノズル55の右側面(タービンインペラ29の軸方向一方側の側面)には、ノズル軸57を一体形成しており、各ノズル軸57は、ノズルリング49の対応する支持穴53に回動可能に支持されている。さら、各可変ノズル55の左側面(タービンインペラ29の軸方向他方側の側面)には、別のノズル軸59を一体形成しており、各別のノズル軸59は、ノズルリング49の対応する支持穴47に回動可能に支持されている。なお、各可変ノズル55は、ノズル軸57と別のノズル軸59を備えた両持ちタイプであるが、別のノズル軸59を省略して片持ちタイプにしても構わない。
そして、各可変ノズル55は、タービンインペラ29の軸心Cに平行な上記したノズル軸57,59の軸心周りに正逆方向(開閉方向)へ回動可能である。
図1に示すように、ノズルリング49のシュラウドリング43と反対側には、環状のリンク室61を区画形成しており、このリンク室61内には、複数の可変ノズル55を同期して正逆方向へ回動させるためのリンク機構63を配置している。そして、可変ノズルユニット41におけるリンク機構63の具体的な構成は、次のようになる。
図1及び図3に示すように、ノズルリング49のシュラウドリング43と反対側には、3本以上の取付ピン65を円周方向に間隔を置いて設けており、各取付ピン65は、ノズルリング49の支持穴53よりも径方向外側に位置している。また、複数の取付ピン65の右端面(タービンインペラ29の軸方向一方側の端面)に亘って、ガイドリング67を設けており、このガイドリング67は、ノズルリング49と同心状に位置している。
図1、図4、及び図5に示すように、ガイドリング67の外周面には、駆動リング69を回動可能に設けてあり、この駆動リング69は、電動モータ又は負圧シリンダ等の回動アクチュエータ71の駆動によって、ガイドリング67にガイドされつつ正逆方向へ回動する。また、駆動リング69の左側面には、可変ノズル55と同数の矩形の係合ジョイント(係合部)73を、取付ピン75を介して円周方向に沿って等間隔に設けている。一方、駆動リング69の右側面には、矩形の別の係合ジョイント(別の係合部)77を取付ピン79を介して設けている。
図1及び図3に示すように、ガイドリング67の右側面には、複数の取付ピン65の右端面と協働して駆動リング69の左右方向の移動を規制するC字状のストッパ81を設けている。なお、ストッパ81は、C字状を呈しているが、環状を呈するようにしても構わない。
図1、図4、及び図5に示すように、各可変ノズル55のノズル軸57の先端部(右端部)には、同期リンク83を一体的に連結している。この各同期リンク83の外周側の先端側部分83aは、二股に分岐してあって、駆動リング69の対応する係合ジョイント73を、周方向両側から挟むように係合してある。
また、ベアリングハウジング3の左側部(可変容量型過給機1の固定部)には、駆動軸85をタービンインペラ29の軸心に平行な軸心周りに回動可能にブッシュ87を介して設けてある。この駆動軸85の右端部(一端部)は、動力伝達機構89を介して回動アクチュエータ71に接続している。これら駆動軸85、動力伝達機構89、回動アクチュエータ71及び前記したリンク機構63等によって駆動機構を構成している。
さらに、駆動軸85の左端部(他端部)には、駆動リンク91を一体的に連結している。この各駆動リンク91の外周側の先端側部分は、二股に分岐してあって、駆動リング69の対応する別の係合ジョイント77を、周方向両側から挟むように係合してある。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス取入口35から取入れた排気ガスを、タービンスクロール流路37を経由してタービンインペラ29の入口側から出口側へ流通させる。これにより、排気ガスの圧力エネルギを利用して回転力(回転トルク)を発生させ、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ13をタービンインペラ29と一体的に回転させる。その結果、空気取入口19から取入れた空気を圧縮して、ディフューザ流路21及びコンプレッサスクロール流路23を経由して空気排出口25から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)することができる。
エンジン回転数が高回転域にある場合には、回動アクチュエータ71の駆動によって駆動軸85を一方向(図5において時計回り方向)へ回動させて、駆動リンク91を一方向へ揺動させつつ、駆動リング69を正方向(図4において反時計回り方向、図5において時計回り方向)へ回動させる。これにより、複数の同期リンク83を正方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル55を同期して正方向(開方向)へ回動させて、複数の可変ノズル55の開度を大きくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きくして、タービンインペラ29側に多くの排気ガスを供給することができる。
エンジン回転数が低回転域にある場合には、回動アクチュエータ71の駆動によって駆動軸85を他方向(図5において反時計回り方向)へ回動させて、駆動リンク91を他方向へ揺動させつつ、駆動リング69を逆方向(図4において時計回り方向、図5において反時計回り方向)へ回動させる。これにより、複数の同期リンク83を逆方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル55を同期して逆方向(閉方向)へ回動させて、複数の可変ノズル55の開度を小さくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、タービンインペラ29の仕事量を充分に確保することができる(可変容量型過給機1の通常の作用)。
可変容量型過給機1の通常の作用の他に、本実施形態では、次のような作用を有する。すなわち、本実施形態では、タービンハウジング27の凹所27aにシュラウドリング43を挿入しつつ嵌合突起43bを嵌合凹部27cに嵌合し、これら各部品相互をタービンハウジング27側から挿入した取付ボルト45によって締結固定している。取付ボルト45を締結固定することで、シュラウドリング43とタービンハウジング27とは、図2に示す互いの接触面46a及び環状接触面46bによって密着した状態となる。
その際、上記接触面46a及び環状接触面46bを構成する凹所27aの底面27b及びシュラウドリング43の側面43aは、いずれも機械加工によって平滑に形成しているので、上記した密着状態をより一層良好に維持することができる。
ところで、可変ノズルユニット41は、可変容量型過給機1の運転時に特に外周側から高温の排気ガス熱を受けるが、このときシュラウドリング43が外周側より加熱されて半径方向や周方向に沿って温度分布が発生しやすい状況となっている。
ところが、本実施形態では、内周側の接触面46a及び環状接触面46bによって、シュラウドリング43とタービンハウジング27とが互いに密着した状態にあるので、同様にして排気ガスから熱を受けるタービンハウジング27との間で熱の授受が効率よくなされる。その結果、シュラウドリング43は、排気ガスにより外周側が高温に加熱されたとしても、半径方向や周方向の温度分布が低減して全体として温度が均一化し熱変形を抑制することができる。
このようなシュラウドリング43の温度分布の均一化は、熱伝導解析を行うことによって確かめられている。
シュラウドリング43の熱変形を抑えることで、シュラウドリング43とノズルリング49とが互いに対向する面同士の平行度が保たれ、シュラウドリング43及びノズルリング49と、可変ノズル55との間の間隔であるノズルサイドクリアランスを大きめに設定する必要がなくなる。これにより、ノズルサイドクリアランスからの排気ガスの漏れが減少して、タービン効率を高いレベルまで向上させることが可能になる。つまり、複数の可変ノズル55の回動動作の安定性を充分確保した上で、タービン効率を高いレベルまで向上させることができる。
また、本実施形態では、タービンスクロール流路37からタービンインペラ29に向かう排気ガスの一部が、上記密着してシールされた環状接触面46bによって、タービンインペラ29をバイパスしてガス排出口39に流出してしまうのを抑えることができる。このようにしてタービンハウジング27とシュラウドリング43との間を通しての排気ガスの漏れを抑えることで、タービンハウジング27とシュラウドリング43との間に、特にシール材を設けることなく可変容量型過給機1におけるタービン効率を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、シュラウドリング43の嵌合突起43bをタービンハウジング27の嵌合凹部27bに嵌入した状態としているので、排気ガスの漏れを抑えるのに有効であるとともに、シュラウドリング43のタービンハウジング27に対する位置決めもできて組み付け作業性も向上する。
1 可変容量型過給機
3 ベアリングハウジング
27 タービンハウジング
27a タービンハウジングの凹所
27b タービンハウジングの凹所の底面(タービンハウジング側の対向面)
27c タービンハウジングの嵌合凹部
29 タービンインペラ
41 可変ノズルユニット
43 シュラウドリング
43a シュラウドリングの側面(シュラウドリング側の対向面)
45 取付ボルト(ボルト)
46a 接触面
46b 環状接触面
49 ノズルリング
55 可変ノズル
63 リンク機構(駆動機構)
71 回動アクチュエータ(駆動機構)
85 駆動軸(駆動機構)
89 動力伝達機構(駆動機構)

Claims (2)

  1. タービンインペラを回転可能に収容したタービンハウジングと、前記タービンインペラを回転可能に支持するベアリングハウジングとの間に、前記タービンインペラに供給する排気ガス流量を可変とする可変ノズルユニットを配置した可変容量型過給機であって、
    前記可変ノズルユニットは、前記ベアリングハウジング側のノズルリングと、前記ノズルリングに対し軸方向に対向する位置にあって前記タービンインペラを覆うシュラウドリングと、前記ノズルリングと前記シュラウドリングとの間に位置してこれら各リングに対して回動可能に支持される複数の可変ノズルと、前記ベアリングハウジング側に設けられて前記可変ノズルを回動させる駆動機構とを備え、
    前記シュラウドリングと前記タービンハウジングとの軸方向に対向する対向面同士を接触させる接触面を設けるとともに、タービンハウジング側から挿入して前記シュラウドリングと前記タービンハウジングとを締結固定するボルトを設け、前記ボルトの周囲に前記接触面が形成され
    前記タービンハウジングは、前記シュラウドリングを締結固定する内壁部に軸方向に凹む嵌合凹部を備え、前記シュラウドリングは、前記嵌合凹部に嵌合する嵌合突起を備え、
    前記嵌合凹部に前記嵌合突起が嵌め込まれた状態で前記ボルトが締結固定されており、
    前記ボルトが締結固定された状態で、前記嵌合凹部の底面と前記嵌合突起の先端面との間に隙間が形成されていることを特徴とする可変容量型過給機。
  2. 前記接触面の径方向内側に位置して、前記タービンインペラの軸心を中心とする環状の環状接触面を、前記シュラウドリングと前記タービンハウジングとの軸方向に対向する対向面相互間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型過給機。
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