JP4935628B2 - 過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、過給機に関するものである。
自動車の排気ガスと環境の問題が世界的にクローズアップされているなか、乗用車クラスの小型ディーゼルエンジン市場ではエミッション規制への対応と低燃費化、性能向上のため過給機の使用が必須となりつつある。このような背景から、タービンの排気ガス流入部の流路面積を可変とする可変容量装置を過給機に備えることで低速から高速域まで広範囲での性能向上を可能とすることが注目されている(例えば、特許文献1参照)。このような可変容量装置はタービンシュラウドに揺動可能に設けられる駆動リングと排気ガスの流路面積を可変とする複数のノズルベーンとを備えている。
特開2007−40251号公報
ところで、過給機は駆動時に高温に曝される。特にタービンを構成するタービンハウジングは高温酸化により錆びが生じ易い。そのため、タービンハウジングに生じた錆びは、該タービンハウジングに近接或いは接触した状態に配置される駆動リング側まで侵食されるおそれがある。駆動リングはタービンシュラウドの円周方向に回転可能に設けられていることから、リングに発生した錆びによって良好な動作が得られなくなるおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、タービンハウジングの錆びに起因する駆動リングの動作不良を防止した過給機を提供することを目的としている。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
本発明の過給機は、内燃機関からタービンハウジング内の環状ガス流路に流し込まれた排気ガスによりタービンインペラを駆動させるタービンと、前記環状ガス流路内に円周状に所定間隔で配列される複数のノズルベーンを開閉することにより前記排気ガスの流速を可変とする可変容量装置と、前記タービンインペラの回転力によりコンプレッサインペラを駆動させるコンプレッサと、を備える過給機において、前記可変容量装置は、前記タービンインペラ及び前記タービンハウジングの間に配置される環状のタービンシュラウドの円周方向に回転可能に設けられる駆動リングと、を有し、前記タービンハウジングと前記駆動リングとの間に、前記タービンハウジングに発生した錆びが前記駆動リング側に侵食するのを防止する侵食防止手段を備えることを特徴とする。
本発明の過給機によれば、高温酸化によりタービンハウジングに発生した錆びが侵食防止手段によって駆動リング側に侵食されることが防止される。よって、駆動リングにおけるタービンシュラウドとの摺動面が錆びに侵食されることで凹凸状となることがないので、この凹凸により駆動リングの回転動作を妨げることが防止される。また、駆動リングの摺動時に凹凸によりタービンシュラウド表面が磨耗するのを緩和できる。したがって、タービンハウジングに発生した錆びに起因する不具合が防止された信頼性の高い過給機を提供できる。
また、上記過給機においては、前記侵食防止手段がスペーサであることが好ましい。
また、上記過給機においては、前記スペーサは、前記タービンシュラウドに揺動可能に設けられるリング形状を有することがより好ましい。
また、上記過給機においては、前記スペーサは前記タービンシュラウドに対して着脱可能に設けられることがより好ましい。
また、上記過給機においては、前記スペーサは、前記シュラウドと同一の材料から構成されることが好ましい。
あるいは、上記過給機においては、前記侵食防止手段が前記駆動リング及び前記タービンハウジングを所定間隔だけ離間した状態に配置可能とする空間であることが好ましい。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
侵食防止手段により駆動リングが錆びに侵食されることで駆動リングの表面が凹凸状となるのが防止されるので、駆動リングの回転動作が妨げられるのを防止できる。また、駆動リングの摺動時に凹凸によりタービンシュラウド表面が磨耗するのを緩和できる。したがって、タービンハウジングに発生した錆びに起因する不具合が防止された信頼性の高いものを提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る過給機の構成を示す模式図である。図2は過給機に設けられる可変容量装置の構成を示す模式図である。
図1に示されるように、過給機1はタービン2と内燃機関(例えば、自動車のエンジン)に向けて圧縮気体を供給するコンプレッサ3と、これらの間に配置されて一体に連結されるベアリング部4とを備えている。
タービン2は、タービンハウジング2aと、該タービンハウジング2a内に設けられるタービンインペラ5と、タービンインペラ5及びタービンハウジング2aの間に設けられた環状のシュラウド(タービンシュラウド)12と、タービンインペラ5を回転可能とするシャフト7と、を備えている。また、タービンハウジング2aは、一端に排気ガス入口(入口)8が設けられたスクロール流路9と、中心部に形成された排気ガス出口11とを備えている。なお、上記タービンハウジング2aは例えば鋳鉄から構成されており、上記シュラウド12及びタービンインペラ5はステンレス(SUS)から構成されている。
排気ガス入口8は不図示の内燃機関の排気口に接続されて、内燃機関から排気ガスが導かれるようになっている。また、排気ガス出口11は、排気筒(図示せず)等に接続されている。また、上記スクロール通路9の内周部には環状ガス流路10が設けられており、上記排気ガスをタービンインペラ5に導入するようになっている。そして、タービンインペラ5を駆動した後の排気ガスは上記排気ガス出口11から排出されるようになっている。
上記コンプレッサ3は、上記シャフト7を介してタービンインペラ5に一体形成されるコンプレッサインペラ6と、該コンプレッサインペラ6を覆うコンプレッサハウジング3aとを備えている。コンプレッサハウジング3aにおけるシャフト7と同軸上には、吸気口25が形成されている。この吸気口25から外気が吸引されるようになっている。また、コンプレッサハウジング3aは、内燃機関の給気口に接続され、加圧空気を内燃機関へ導くための環状流路42が設けられている。
上記ベアリング部4は、上記シャフト7を支持する軸受部21と該軸受部21を支持するベアリングハウジング22とを備えており、上記シャフト7はベアリングハウジング22に対して回転自在に設けられる。上記軸受部21としては、例えばボールベアリング等を例示できる。また、ベアリングハウジング22は、例えば螺子等により一端側が上記タービンハウジング2aに一体的に連結され、他端側が上記コンプレッサハウジング3aに一体的に連結されている。
このような構成に基づき、過給機1は、スクロール通路9における排気ガス入口8を介して供給される排気ガスによってタービンインペラ5が回転駆動され、タービンインペラ5とシャフト7を介して連結されたコンプレッサインペラ6が連動して回転駆動される。そして、コンプレッサインペラ6の回転によって環状流路42に圧縮された空気が送り込まれ、この圧縮された空気が内燃機関に供給可能となる。
ところで、本実施形態に係る過給機1は、図2に示されるようなマルチベーン方式の可変容量装置30を備えている。図2はタービン2の内側(ベアリング部4)から排気ガス出口11側を視た図であり、図2中においては可変容量装置30の構成を分かり易くするため、タービンハウジング2a等の図示を省略している。
可変容量装置30は、複数のノズルベーン31と、駆動機構32とを備えている。ノズルベーン31は、タービンインペラ5を囲むように環状ガス流路10内に円周状に所定間隔で配列されている。すなわち、ノズルベーン31は、タービンインペラ5の回転軸周りに所定間隔で配列されている。
駆動機構32は、タービン2のシュラウド12の円周方向に回転可能に設けられる駆動リング33と、該駆動リング33の前記タービンインペラ5側に回動可能に設けられる複数のスライドジョイント34と、該各スライドジョイント34に対して摺動可能とされ、各ノズルベーン31をそれぞれ保持するリンク部材35とを備えている。なお、上記駆動リング33の構成材料としては、シュラウド12と同一材料であるステンレス(SUS)が用いられる。
以下、可変容量装置30の構成について詳しく説明する。図3は可変容量装置30の要部の構成を示す図である。図3に示されるように、駆動リング33には平面視略四角形状からなるスライドジョイント34をそれぞれ回動可能に支持する支持軸36が設けられている。この支持軸36は駆動リング33におけるノズルベーン31の配置間隔に対応する位置に設けられた連結孔33aに端部が嵌合されてカシメ等によって連結固定されている。なお、支持軸36は駆動リング33に、例えば精密プレス加工(ファインブランキング加工)を用いることで一体形成されていてもよい。
上記リンク部材35は、略フォーク形状の部材から構成され、スライドジョイント34を挟み込むように保持する。具体的には、リンク部材35はスライドジョイント34を挟み込んだ状態に保持する挟み込み部35aを有している。なお、挟み込み部35aとスライドジョイント34との間にはガタツキが生じない程度の僅かな隙間が形成されており、これによってスライドジョイント34及びリンク部材35は摺動可能となっている。
なお、上記スライドジョイント34の角部、及び上記挟み込み部35aの先端部は面取りがされており、摺動時に角部による偏磨耗が生じるのを防止している。
さらにリンク部材35に設けられた連結孔内にノズルベーン保持軸31aの一端側が嵌合されてカシメ等によって連結固定され、このノズルベーン保持軸31aの他端側に各ノズルベーン31がそれぞれ固定(保持)されている。これにより、ノズルベーン31はリンク部材35と一体的に動作可能となっている。図1に示したようにノズルベーン保持軸31aはシュラウド12を外側から内側に貫通した状態に保持され、これによりノズルベーン31が環状ガス流路10に配列される。
なお、駆動リング33には、リンク部材35に勘合してカシメられたノズルベーン保持軸31aの突出部との干渉を防止する貫通孔37が円弧状にノズルベーン31の数に対応して形成されている。
さらに、駆動リング33には、駆動リンク51及びアーム52を介してアクチュエータ53が設けられている。具体的には、図4に示されるように駆動リング33に設けられた連結孔内に一端側が嵌合されてカシメ等によって連結固定された支持軸54に駆動用ジョイント55が回動可能に設けられ、該駆動用ジョイント55を挟み込むように駆動リンク51が設けられている。駆動用ジョイント55は上記スライドジョイント34と同様の構成からなるものであり、駆動リンク51は上記リンク部材35と同様の構成からなるものである。
アーム52の一端側には支持軸52aが設けられており、この支持軸52aに上記駆動リンクが連結固定されている。支持軸52aは例えばタービンハウジング2aに回動可能に支持されている。また、アーム52の他端側には支持軸52bが設けられており、この支持軸52bにはアクチュエータ53が接続されている。
さらにアクチュエータ53は、駆動リンク51及びアーム52を介して駆動リング33を所定の位置に保持し、円周方向に回転させることで図2に示した支持軸36、スライドジョイント34を介してリンク部材35を回転させることによってノズルベーン31に駆動力を伝達して各ノズルベーン31を連動して開閉可能となっている。
ところで、タービンハウジング2a内には排気ガスが流れ込む等、高温条件の下で使用される。タービンハウジング2aは上述したように鋳鉄から構成されていることから、高温酸化によって錆びが生じてしまう。図1に示したように、駆動リング33は、タービンインペラ5とタービンハウジング2aとの間に配置される上記シュラウド12の外周面に回転可能に保持されている。
よって、駆動リング33とタービンハウジング2aは一部で近接した状態とされており、タービンハウジング2aに生じた錆びが駆動リング33側に侵食することで駆動リング33に錆びが生じる可能性がある。シュラウド12に錆びが生じると、シュラウド12の表面は錆びに起因する凹凸状となる。
上述したように駆動リング33はシュラウド12の外周面に対して摺動することで回転可能となる。そのため、特に駆動リング33のシュラウド12との摺動面に錆びが生じると、シュラウド12と駆動リング33との摺動性(滑り性)が低下することで駆動リング33を駆動するアクチュエータ53に負荷が加わることで動作不良や故障等といった不具合が生じ、過給機の信頼性が損なわれるおそれがある。また、駆動リング33が回転(摺動時)する際にシュラウド12の磨耗が凹凸部(錆び)によって促進される可能性もある。
このような不具合を解決すべく、本実施形態に係る過給機1は、タービンハウジング2aと駆動リング33との間に、図5に示されるような前記タービンハウジング2aに発生した錆びが前記駆動リング33側に侵食するのを防止する侵食防止手段として、スペーサSを備えている。図5は駆動リング33の周辺における過給機1の構成を示す拡大図である。なお、スペーサSはシュラウド12に着脱可能に設けられており、例えばタービンハウジング2aを取り外すことで容易に交換可能となっている。
スペーサSはシュラウド12の外周面に揺動可能に設けられるリング形状からなる。この構成により、タービンハウジング2aに生じた錆びをスペーサSに侵食させることで駆動リング33が錆びるのを防止可能となっている。
また、駆動リング33及びスペーサSは互いに近接した状態となっているため、駆動リング33が回転する際にスペーサSに接触する場合がある。このような場合、スペーサSがシュラウド12の円周方向に揺動可能となっているため、駆動リング33がスペーサSに擦れて磨耗することが防止されたものとなっている。
なお、上記スペーサSを構成する材料としては、上述したようにタービンハウジング2aに発生した錆びが駆動リング33側に侵食するのを防止する侵食防止手段として機能するものであれば、種々の材料を用いることができる。本実施形態は、上記スペーサSはシュラウド12と同一の材料であるステンレス(SUS)から構成されている。このように、スペーサSがシュラウド12と同一材料から構成されることで、両方の部材における熱膨張率が同等となり、過給機1の駆動時にスペーサSがシュラウド12に対して膨張或いは収縮することで熱応力が発生することが防止されたものとなっている。
次に、本実施形態に係る過給機1の動作について説明する。
過給機1は、不図示の自動車用エンジン等の内燃機関から排出された排気ガスによりタービンインペラ5を回転駆動し、この回転によりシャフト7を介して、コンプレッサインペラ6が回転駆動する。コンプレッサインペラ6が回転駆動することで、吸気口25から吸引した空気(外気)をコンプレッサ内に設けられた環状流路42で圧縮し、圧縮空気を得ることができる。圧縮空気は不図示の吹出口から内燃機関へ供給される。
圧縮空気は内燃機関内において燃料の消費に供される。この燃焼によって内燃機関より排気ガスが排出され、排気ガス入口8から過給機1内に取り込まれる。排気ガスはタービン2内のスクロール通路9を経由して、タービンインペラ5が回転するという動作を継続する。
ところで、エンジンの回転速度に応じてタービン2に供給される排気ガスの流速が変化する。そこで、本実施形態に係る過給機1は、可変容量装置30によってノズルベーン31の角度を調整することで環状ガス流路10を通ってタービンインペラ5に流れ込む排気ガスの流速を適宜調整することで低速回転から高速回転までの広範囲の過給によりエンジン性能向上を図ることができる。
以下、可変容量装置30の動作について説明する。
エンジン低速時の排気ガス流速が低い場合には、ノズルベーン31を回動して環状ガス流路10を絞る。
具体的には、アクチュエータ53を縮み方向(図4中D方向)に動作させる。すると、アクチュエータ53の動作がアーム52、駆動リンク51、及び駆動用ジョイント55を介して駆動リング33に伝達され、駆動リング33は図4中A方向に回転する。駆動リング33が図4中A方向に回転すると、前記スライドジョイント34は支持軸36を中心として回転し、このときリンク部材35とスライドジョイント34とは摺動する。これにより、スライドジョイント34及びリンク部材35を介してノズルベーン31はノズルベーン保持軸31aを中心として反時計回り(図4中F方向)に回転する。よって、ノズルベーン31は環状ガス流路10に流れ込む排気ガスの流路を開くことができる。
一方、エンジン高速時の排気ガスの流速が高い場合には、ノズルベーン31を回動して環状ガス流路10を開く。
具体的には、図4に示したアクチュエータ53を伸び方向(図4中C方向)に動作させる。すると、アクチュエータ53の動作がアーム52、駆動リンク51、及び駆動用ジョイント55を介して駆動リング33に伝達され、駆動リング33は図4中B方向に回転する。駆動リング33が図4中B方向に回動すると、前記スライドジョイント34は支持軸36を中心として回転し、このときリンク部材35とスライドジョイント34とは摺動する。これにより、スライドジョイント34及びリンク部材35を介してノズルベーン31はノズルベーン保持軸31aを中心として時計回り(図4中E方向)に回転する。よって、ノズルベーン31は環状ガス流路10に流れ込む排気ガスの流路を絞ることができる。
上述したように排気ガスが流れ込むタービンハウジング2aは非常に高温となる。そのため、鋳鉄から構成されるタービンハウジング2aは高温下で酸化されて錆びが生じてしまう。この場合においても、本実施形態に係る過給機1は、タービンハウジング2aと駆動リング33との間に配置したスペーサSにタービンハウジング2aのサビを侵食させることでハウジング12側への錆びの侵食を防止し、ハウジング12が錆びるのを防止できる。よって、錆びによる凹凸によってシュラウド12と駆動リング33との摺動性(滑り性)が低下することで駆動リング33を駆動するアクチュエータ53に負荷が加わることで動作不良や故障等といった不具合が生じ、過給機の信頼性が損なわれるといったことが無い。さらには、駆動リング33が回転(摺動時)する際にシュラウド12の磨耗が錆びによる凹凸部によって促進されるといった不具合を防止できる。
したがって、本実施形態によれば、タービンハウジング2aに発生した錆びに起因する不具合を防止することで過給機1における信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、錆びに侵食されたスペーサSはタービンハウジング2aを取り外すことで容易に着脱可能であり、メンテナンス性に優れ、且つコスト面においても優れたものとなる。
また、本実施形態においては、スペーサSがシュラウド12と同一材料から構成されているので、両方の部材における熱膨張率は略同等となり、過給機1の駆動時に熱膨張率の違いからスペーサSがシュラウド12に対して膨張或いは収縮することで熱応力が生じるのを防止できる。
続いて、本発明の別の実施形態について説明する。
上述した実施形態では、タービンハウジング2aに発生した錆びが前記駆動リング33側に侵食するのを防止する侵食防止手段としてスペーサSを用いたが、これに代えて駆動リング33及びタービンハウジング2aを所定間隔だけ離間した状態に配置可能とする空間(隙間)であってもよい。それ以外の構成については、上述した実施形態と同一の構成となっており、その説明を省略若しくは簡略化する。
具体的に本実施形態では、図6に示されるようにタービンハウジング2aと駆動リング33との間には隙間(所定の間隔)Dが形成されている。この隙間Dは、シュラウド12が軸方向(シャフト7の延在方向)にガタついた場合でも、駆動リング33に接触することなく、且つタービンハウジング2aに発生した錆びが駆動リング33側に影響を及ぼさない程度離間した状態とする距離に設定される。したがって、本構成においても、タービンハウジング2aに錆びが生じた場合でも、駆動リング33が錆びに侵食されることが防止される。よって、駆動リング33が回転(摺動時)する際にシュラウド12の磨耗が錆びによる凹凸部によって促進されるといった不具合を防止できる。
したがって、タービンハウジング2aに発生した錆びに起因してシュラウド12の摺磨耗が促進されるのを防止することで過給機1の信頼性を向上できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記スペーサSの表面に錆びの侵食をし難くする表面処理を行っても良く、これによればタービンハウジング2aに発生した錆びをシュラウド12側により侵食させ難くすることが可能となる。
過給機の構成を示す模式図である。 過給機に設けられる可変容量装置の構成を示す模式図である。 可変容量装置の要部の構成を示す平面図である。 可変容量装置の分解斜視図である。 駆動リングの周辺における過給機の構成を示す拡大図である。 過給機の他の実施形態に係る過給機の構成を示す拡大図である。
符号の説明
1…過給機、2…タービン、3…コンプレッサ、5…タービンインペラ、6…コンプレッサインペラ、10…環状ガス流路、12…シュラウド(タービンシュラウド)、30…可変容量装置、31…ノズルベーン、33…駆動リング、34…スライドジョイント、35…リンク部材、35a…挟み込み部、S…スペーサ(侵食防止手段)、D…空間(侵食防止手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関からタービンハウジング内の環状ガス流路に流し込まれた排気ガスによりタービンインペラを駆動させるタービンと、前記環状ガス流路内に円周状に所定間隔で配列される複数のノズルベーンを開閉することにより前記排気ガスの流速を可変とする可変容量装置と、前記タービンインペラの回転力によりコンプレッサインペラを駆動させるコンプレッサと、を備える過給機において、
    前記可変容量装置は、前記タービンインペラ及び前記タービンハウジングの間に配置される環状のタービンシュラウドの円周方向に回転可能に設けられる駆動リングを有し、
    前記タービンハウジングと前記駆動リングとの間に、前記タービンハウジングに発生した錆びが前記駆動リング側に侵食するのを防止する侵食防止手段を備え
    前記侵食防止手段がスペーサであることを特徴とする過給機。
  2. 前記スペーサは、前記タービンシュラウドに揺動可能に設けられるリング形状を有することを特徴とする請求項1に記載の過給機。
  3. 前記スペーサは前記タービンシュラウドに対して着脱可能に設けられることを特徴とする請求項2に記載の過給機。
  4. 前記スペーサは、前記タービンシュラウドと同一の材料から構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の過給機。
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