JP2009062840A - 可変ノズル式ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】高温時における熱変形を低減してベーンの渋りなどを効果的に抑制することが可能な可変ノズル式ターボチャージャを提供する。
【解決手段】可変ノズル式ターボチャージャは、複数のベーンが開度可変に取り付けられたノズルプレートとシュラウドプレートとが一体的に結合されて構成された組立体、及び組立体をタービン軸方向へ付勢する付勢手段を備えており、付勢手段のみによって、組立体をタービンハウジングに対して接合させて位置決めさせる。これにより、組立体をハウジングに完全固定することなく、フローティング状態で位置決めすることができる。したがって、高温時における熱変形を低減することができ、シュラウドプレート等とベーンとのクリアランスを縮小してもベーンにおける渋り等から開放され、ターボ性能が改善可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、可変ノズル機構を備えた可変ノズル式ターボチャージャに関する。
従来から、ターボチャージャにおいて、タービンホイールへの排気流入部に複数のベーン(可変ベーン)を設け、タービンへの排気流入流速を制御してタービン効率を向上させる可変ノズル機構(バリアブルノズル機構)が用いられている。例えば、特許文献1には、タービンハウジングが可変ノズル機構から機械的、熱的に分断されるように構成することによって、ベーンに外力が働くことを抑制して、ベーンの渋り(ノズル揺動時にベーンの接触により、ベーンが動きにくくなったり動かなくなったりすること)を抑制する可変ノズル式ターボチャージャが記載されている。また、特許文献2には、複数のベーンが開度可変に取り付けられたノズルプレートを、タービンハウジングとベアリングハウジングとで挟み込んで固定する可変ノズル式ターボチャージャが記載されている。
特表2005−538292号公報 特開2006−348892号公報
上記した特許文献1に記載された技術では、ノズルプレートをタービンハウジングにボルトで固定し、タービンハウジングとノズルプレートとの間に設けられたシュラウドプレートに対してノズルプレートを押し付けることによって位置決めしていた。この技術では、シュラウドプレートのサイズが比較的大きく、その外径部側でシュラウドプレートをハウジングに固定していたため、高温時においてシュラウドプレートが熱変形してしまう場合があった。そのため、ノズル揺動時にベーンの渋りなどが生じてしまう可能性があった。一方、上記した特許文献2に記載された技術でも、ノズルプレートのサイズが比較的大きく、その外径側でノズルプレートをタービンハウジングに固定していたため、高温時における熱変形を効果的に低減することができない場合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、高温時における熱変形を低減してベーンの渋りなどを効果的に抑制することが可能な可変ノズル式ターボチャージャを提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、可変ノズル機構を備える可変ノズル式ターボチャージャは、複数のベーンが開度可変に取り付けられたノズルプレートと、タービンハウジングと前記ノズルプレートとの間に設けられたシュラウドプレートとが一体的に結合されて構成された組立体と、前記組立体をタービン軸方向へ付勢する付勢手段と、を備え、前記付勢手段による前記付勢のみによって、前記組立体を前記タービンハウジングに対して接合させて位置決めさせる。
上記の可変ノズル式ターボチャージャは、開度を可変制御可能な複数のベーン(可変ベーン)を有する可変ノズル機構を備えたターボチャージャである。具体的には、組立体は、複数のベーンが開度可変に取り付けられたノズルプレートと、タービンハウジングとノズルプレートとの間に設けられたシュラウドプレートとが一体的に結合されて構成され、付勢手段は、組立体をタービン軸方向へ付勢する。詳しくは、可変ノズル式ターボチャージャは、付勢手段による付勢のみによって、組立体をタービンハウジングに対して接合させて位置決めさせる。つまり、組立体を付勢手段によってタービン軸方向におけるタービン出口側へ付勢し、このような付勢のみによって、組立体をタービンハウジングに対して接触固定させて位置決めさせる。これにより、組立体をハウジングに完全固定することなく、フローティング状態で位置決めすることができる。
上記の可変ノズル式ターボチャージャによれば、ノズルプレートなどを比較的小さく構成することができ、部品内の温度の高低差を小さくできるので、高温時における熱変形を低減することができる。また、組立体をハウジングに完全固定することなく、フローティング状態で位置決めしているので、これによっても、組立体における熱変形を低減することができる。即ち、過剰な外力から開放され、熱変形を小さくすることができる。以上より、シュラウドプレート等とベーンとのクリアランスを縮小しても、高温時におけるベーンにおける渋りなどから開放され、ターボ性能が改善可能となる。
上記の可変ノズル式ターボチャージャの一態様では、前記組立体は、前記ノズルプレートにおける外径部が前記タービンハウジングに形成されたフランジ部に接合されることによって位置決めされる。
この態様によれば、ノズル主流とリンク室とを、ノズルプレートにおける外径部とタービンハウジングに形成されたフランジ部とによって仕切ることができる。これにより、リンク室をノズル主流から効果的に隔離することができ、ノズル主流内の未燃ガスがリンク室へ入ってしまうことを防止することができる。したがって、主流内に含まれる未燃ガスがリンク系に付着してコーキングして、ベーンの動きなどが阻害されてしまうことを防止することが可能となる。
上記の可変ノズル式ターボチャージャの他の一態様では、ベアリングハウジングにおける前記ノズルプレートの方向に面する面には、前記ベアリングハウジング側への前記組立体の移動を制限するための突起部が形成されている。
この態様によれば、車両の衝突などのような過度の外力がターボチャージャに作用した際に、このような外力を付勢手段の押し付け力によって受け止め切れなくて変形した場合にも、ベアリングハウジング側への組立体の移動を効果的に制限することが可能となる。したがって、過度の外力が作用した場合において、組立体のシュラウドプレートがタービンホイールに接触して、タービンホイールが破損してしまうことを防止することが可能となる。
好ましくは、前記突起部は、前記ベアリングハウジング側への前記組立体の移動量がタービンチップクリアランス未満に制限されるように構成されている。これにより、過度の外力が作用して組立体が移動した場合にも、組立体などを突起部に接触させることで、ベアリングハウジング側への組立体の移動量をタービンチップクリアランス未満に適切に制限することができる
上記の可変ノズル式ターボチャージャにおいて好適には、前記付勢手段は、皿バネで構成することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る可変ノズル式ターボチャージャ6(以下、単に「ターボチャージャ」とも呼ぶ。)の概略構成を示す図である。なお、図1は、回転軸62方向に沿った切断線によって切断したターボチャージャ6の断面図を示している。
ターボチャージャ6は、基本的には、図示しないエンジンに供給される吸気を過給するための装置である。具体的には、ターボチャージャ6は、コンプレッサ部分が吸気通路に設けられ、タービン部分が排気通路に設けられる。これにより、排気ガスのエネルギーによってタービン部分のタービンホイール61が回転され、この回転が回転軸62を介してコンプレッサ部分のコンプレッサホイール60に伝達されて回転することによって、コンプレッサ部分を通過する吸気が過給されることとなる。
以下で、ターボチャージャ6の構成について具体的に説明する。ターボチャージャ6の内部には、両端にコンプレッサホイール60及びタービンホイール61を有する回転軸62が貫通して配されている。回転軸62は、ベアリングハウジング63内に収納されており、フルフロートタイプの一対のベアリング64を介してベアリングハウジング63に回転可能に保持されている。コンプレッサホイール60は、ベアリングハウジング63の一端に結合されたコンプレッサハウジング65内に収納されている。なお、コンプレッサハウジング65は複数の部材によって構築されている。また、タービンホイール61は、ベアリングハウジング(センターハウジング)63の他端に結合されたタービンハウジング66内に収納されている。これらのベアリングハウジング63、コンプレッサハウジング65、及びタービンハウジング66によって、ターボチャージャ6のハウジングが構成されている。
また、タービンハウジング66のベアリングハウジング63寄りには、可変ノズル機構が配設されている。可変ノズル機構は、図1及び図2に示されるように、タービンホイール61への排気流入部に配置された複数のベーン(可変ベーン)67を軸68を介して揺動可能に保持するノズルプレート69、各軸68の端部に固定されたアーム70を介して軸68を回転させるユニゾンリング71などからなる。ユニゾンリング71が回転されると、ユニゾンリング71と係合しているアーム70が軸68を中心にして揺動され、軸68の回動によってベーン67の開度が変わる。ユニゾンリング71は、リンク72を介してターボチャージャ6の外部から回転される。リンク72の回動軸72aの端部に固定されたアーム72bを外部から揺動させることで、アーム72bと係合するユニゾンリング71を回転させることができる。
図2(a)は図1中左方より可変ノズル機構を見た図であり、図2(b)は図1中右方より可変ノズル機構を見た図である。例えば、図2に示されるように、リンク72を矢印に示すように駆動してアーム72bを揺動させると、これに伴ってユニゾンリング71は矢印に示すように(図2(a)では反時計回り、図2(b)では時計回り)回転する。さらに、このユニゾンリング71の回転によって、各軸68が矢印に示すように(図2(a)では反時計回り、図2(b)では時計回り)回転される。このようにすると、ベーン67の開度は閉じ側に制御される。
また、ベアリングハウジング63内には、回転軸62の焼き付きを防止するために、ベアリング64近傍を冷却するウォータジャケット(冷却液循環路)73が形成されている。更に、上述した環状のノズルプレート69には、スペーサボルト(両端ボルト)74を介して、環状のシュラウドプレート75が固定されている。シュラウドプレート75のノズルプレート69への固定は、例えば周方向の三箇所で、スペーサボルト74によって行われている。図1には、そのうちの一箇所のみを図示している。ノズルプレート69とシュラウドプレート75とは、スペーサボルト74によって、両者間にベーン67の厚さ程度の間隔を空けて、スペーサボルト74とナット76とによって固定されている。
なお、以下では、ノズルプレート69とシュラウドプレート75とがスペーサボルト74によって一体的に結合された構成要素を「組立体」とも呼ぶ。このような組立体は、ベアリングハウジング63とノズルプレート69との間に設けられた皿バネ78によって位置決めされる。このような皿バネ78を用いた組立体の位置決め等については、詳細は後述する。
[可変ノズル機構部分の構成]
次に、本発明の実施例に係る可変ノズル機構部分の構成について、具体的に説明する。
[第1実施例]
まず、第1実施例に係る可変ノズル機構部分の構成について説明する。第1実施例では、前述したノズルプレート69及びシュラウドプレート75からなる組立体をタービン軸方向へ付勢することによって、この組立体をタービンハウジング66に対して接合させる。詳しくは、組立体を皿バネによってタービン軸方向におけるタービン出口側へ付勢し、この皿バネによる付勢のみによって、組立体をタービンハウジング66に対して接触固定させて位置決めさせる。つまり、組立体をハウジングに完全固定することなく、フローティング状態で位置決めする。これにより、ノズルプレート69及びシュラウドプレート75からなる組立体を比較的小さく構成することができ、高温時における熱変形を効果的に低減することができる。よって、これらのプレートとベーン67とのクリアランスを縮小しても、高温時におけるベーン67における渋り等から開放され、ターボ性能が改善可能となる。
図3は、第1実施例に係る可変ノズル機構部分の構成を示す図である。なお、図3は、図1に示したターボチャージャ6の断面図における可変ノズル機構部分を拡大して示した図に相当する。
図3に示すように、ベアリングハウジング63とノズルプレート69との隙間部分に、環状の皿バネ78が配設されている。具体的には、皿バネ78は、一方の端部がベアリングハウジング63に保持されると共に、他の端部がノズルプレート69の内径部に保持される。これにより、図3中の白抜き矢印B1で示すように、ノズルプレート69の内径側が皿バネ78によってタービン出口側へ付勢される。このようにノズルプレート69が付勢されることで、ノズルプレート69における外径部が、詳しくはノズルプレート69に形成された環状のフランジ部69aが、ベアリングハウジング63とタービンハウジング66との結合部近傍におけるタービンハウジング66に形成された環状のフランジ部66aに対して接合されることとなる。つまり、ノズルプレート69のフランジ部69aにおける面がタービンハウジング66のフランジ部66aにおける面に接触することによって、ノズルプレート69が固定されることとなる。これにより、ノズルプレート69及びシュラウドプレート75からなる組立体が、フローティング状態で位置決めされる。
このような第1実施例に係る構成によれば、ノズルプレート69などを比較的小さく構成することができ、部品内の温度の高低差を小さくできるので、高温時における熱変形を低減することができる。また、組立体をハウジングに完全固定することなく、フローティング状態で位置決めしているので、これによっても、組立体における熱変形を低減することができる。即ち、例えばノズルプレート69などの外径側で強制的に固定していないため、拘束が自由となるので、熱変形を小さくすることができる。以上より、ノズルプレート69及びシュラウドプレート75とベーン67とのクリアランスを縮小しても、高温時におけるベーン67における渋り(ノズル揺動時にベーン67の接触により、ベーン67が動きにくくなったり動かなくなったりすること)などから開放され、ターボ性能が改善可能となる。つまり、タービン効率を向上することが可能となる。
また、第1実施例に係る構成によれば、比較的低温で熱変形の小さいハウジングの結合部近傍で組立体を位置決めしているので、高温時でも位置精度が高くなり、タービンホイール61とシュラウドプレート75との間のタービンチップクリアランスA1を小さく構成することが可能となる。よって、タービン効率を向上させることができる。更に、第1実施例によれば、ノズルプレート69の全周に環状に形成されたフランジ部69aとタービンハウジング66の全周に環状に形成されたフランジ部66aとを接触させて固定させているので、リンク室80をノズル主流(タービン主流)から効果的に隔離することができる。即ち、ノズル主流とリンク室80とを、フランジ部69a及びフランジ部66aによって仕切ることができる。したがって、ノズル主流に含まれる未燃ガスがリンク室80へ入ってしまうことを防止することができる。よって、ノズル主流に含まれる未燃ガスがリンク系に付着してコーキングして、ベーン67の動きなどが阻害されてしまうことを防止することが可能となる。
更に、図3に示すように、第1実施例では、ベアリングハウジング63におけるノズルプレート69の方向に面する面には、ベアリングハウジング63側への組立体の移動を制限するための突起部63aが形成されている。具体的には、ノズルプレート69の内径側における皿バネ78を受け止める箇所に、つまり組立体がベアリングハウジング63側へ移動した際に皿バネ78がベアリングハウジング63に接触するような箇所に、突起部63aが形成されている。詳しくは、突起部63aは、ベアリングハウジング63側への組立体の移動量がタービンチップクリアランスA1未満に制限されるように構成されている。言い換えると、突起部63aと皿バネ78との間隔A2が、タービンチップクリアランスA1未満となるように構成されている。例えば、間隔A2は0.1(mm)程度に設定される。なお、突起部63aは、ベアリングハウジング63において同一半径の環状にフランジ状に形成しても良いし、このように環状に構成する代わりに、同一半径の円周上において概ね均等な間隔を開けて複数個(3個以上)設けても良い。
このように突起部63aを形成することによって、車両の衝突などのような過度の外力がターボチャージャ6に作用した際に、このような外力を皿バネ78の押し付け力によって受け止め切れなくて変形した場合にも、ベアリングハウジング63側への組立体の移動を効果的に制限することが可能となる。具体的には、過度の外力が作用して組立体が移動した場合にも、皿バネ78が突起部63aに接触することによって、ベアリングハウジング63側への組立体の移動量をタービンチップクリアランスA1未満に制限することができる(つまり前述した間隔A2に制限することができる)。したがって、過度の外力が作用した場合において、組立体のシュラウドプレート75がタービンホイール61に接触して、タービンホイール61が破損してしまうことを防止することが可能となる。
[第2実施例]
次に、第2実施例に係る可変ノズル機構部分の構成について説明する。第2実施例では、ベアリングハウジング63において突起部を設ける位置が、前述した第1実施例とは異なる。第2実施例では、組立体がベアリングハウジング63側へ移動した際に、ベアリングハウジング63が皿バネ78を受け止めるような箇所に突起部63aを形成する代わりに、組立体が移動した際にノズルプレート69の平面部に直接接触するような箇所に突起部を形成する。なお、第2実施例で用いる突起部も、前述した第1実施例と同様に、ベアリングハウジング63側への組立体の移動を制限するために用いられる。
図4は、第2実施例に係る可変ノズル機構部分の構成を示す図である。なお、図4は、図1に示したターボチャージャ6の断面図における可変ノズル機構部分を拡大して示した図に相当する。
図4に示すように、第2実施例では、リンク室80を構成するようなベアリングハウジング63の面に突起部63bが形成されている。具体的には、組立体がベアリングハウジング63側へ移動した際に、ノズルプレート69における平面部に接触するような箇所に、突起部63bが形成されている。詳しくは、突起部63bは、ベアリングハウジング63側への組立体の移動量がタービンチップクリアランスA1未満に制限されるように構成されている。言い換えると、突起部63bとノズルプレート69との間隔A3が、タービンチップクリアランスA1未満となるように構成されている。例えば、間隔A3は0.1(mm)程度に設定される。なお、突起部63bは、リンク室80内に設けられたリンク機構を避けるようにして、ベアリングハウジング63に複数個(例えば3個以上)形成される。
このように突起部63bを形成することによっても、車両の衝突などのような過度の外力がターボチャージャ6に作用した際に、ベアリングハウジング63側への組立体の移動を効果的に制限することができる。具体的には、ベアリングハウジング63側への組立体の移動量をタービンチップクリアランスA1未満に制限することができる。よって、過度の外力がターボチャージャ6に作用した際に、シュラウドプレート75がタービンホイール61に接触してタービンホイール61が破損してしまうことを防止することが可能となる。また、第2実施例によれば、突起部63bがノズルプレート69の平面部に接触することとなるため、前述した第1実施例と比較して、ノズルプレート69と突起部63bとの間隔A3の精度を出しやすいと言える。
[変形例]
図5は、変形例に係る可変ノズル機構部分の構成を示す図である。なお、図5は、図1に示したターボチャージャ6の断面図における可変ノズル機構部分を拡大して示した図に相当する。
変形例では、ノズルプレート69の半径方向や円周方向の位置決めのために、位置決めピン81を用いている。具体的には、ベアリングハウジング63における固定部63c及びノズルプレート69におけるスライド部69bに位置決めピン81が設置されることによって、このようなノズルプレート69の位置決めが行われる。例えば、位置決めピン81は、1個若しくは2個用いられる。なお、このように位置決めピン81を用いる場合にも、図5に示すように、皿バネ78によって組立体をタービン軸方向へ付勢することによって、タービンハウジング66に対して組立体が接合されて位置決めされる。
なお、上記のように、位置決めピン81を用いてノズルプレート69の半径方向の位置決めをする代わりに、ノズルプレート69の内径や外径を用いて、ノズルプレート69の半径方向の位置決めを行っても良い。
本実施形態に係る可変ノズル式ターボチャージャの概略構成を示す図である。 可変ノズル機構の構造を説明する側面図である。 第1実施例に係る可変ノズル機構部分の構成を示す図である。 第2実施例に係る可変ノズル機構部分の構成を示す図である。 変形例に係る可変ノズル機構部分の構成を示す図である。
符号の説明
6 ターボチャージャ
60 コンプレッサホイール
61 タービンホイール
62 回転軸
63 ベアリングハウジング
63a、63b 突起部
65 コンプレッサハウジング
66 タービンハウジング
67 ベーン
68 軸
69 ノズルプレート
74 スペーサボルト
75 シュラウドプレート
78 皿バネ
80 リンク室

Claims (5)

  1. 可変ノズル機構を備える可変ノズル式ターボチャージャであって、
    複数のベーンが開度可変に取り付けられたノズルプレートと、タービンハウジングと前記ノズルプレートとの間に設けられたシュラウドプレートとが一体的に結合されて構成された組立体と、
    前記組立体をタービン軸方向へ付勢する付勢手段と、を備え、
    前記付勢手段による前記付勢のみによって、前記組立体を前記タービンハウジングに対して接合させて位置決めさせることを特徴とする可変ノズル式ターボチャージャ。
  2. 前記組立体は、前記ノズルプレートにおける外径部が前記タービンハウジングに形成されたフランジ部に接合されることによって位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の可変ノズル式ターボチャージャ。
  3. ベアリングハウジングにおける前記ノズルプレートの方向に面する面には、前記ベアリングハウジング側への前記組立体の移動を制限するための突起部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変ノズル式ターボチャージャ。
  4. 前記突起部は、前記ベアリングハウジング側への前記組立体の移動量がタービンチップクリアランス未満に制限されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の可変ノズル式ターボチャージャ。
  5. 前記付勢手段は、皿バネで構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の可変ノズル式ターボチャージャ。
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