JP6089791B2 - 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 - Google Patents

可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 Download PDF

Info

Publication number
JP6089791B2
JP6089791B2 JP2013040728A JP2013040728A JP6089791B2 JP 6089791 B2 JP6089791 B2 JP 6089791B2 JP 2013040728 A JP2013040728 A JP 2013040728A JP 2013040728 A JP2013040728 A JP 2013040728A JP 6089791 B2 JP6089791 B2 JP 6089791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base ring
variable
ring
turbine
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013040728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014169640A (ja
Inventor
智裕 井上
智裕 井上
貴男 淺川
貴男 淺川
健一 瀬川
健一 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013040728A priority Critical patent/JP6089791B2/ja
Priority to US14/187,477 priority patent/US9664060B2/en
Priority to CN201410064768.5A priority patent/CN104018936B/zh
Priority to DE102014203498.1A priority patent/DE102014203498B4/de
Publication of JP2014169640A publication Critical patent/JP2014169640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6089791B2 publication Critical patent/JP6089791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変とする可変ノズルユニット等に関する。
近年、可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に配設される可変ノズルユニットについて種々の開発がなされており、本願の出願人も既に可変ノズルユニットについて開発して出願している(特許文献1及び特許文献2等参照)。そして、その先行技術に係る可変ノズルユニットの具体的な構成は、次のようになる。
タービンハウジング内には、第1ベースリングがタービンインペラと同心状に配設されている。また、第1ベースリングに対してタービンインペラの軸方向に離隔した位置には、第2ベースリングが円周方向に間隔を置いて並んだ3本以上の連結ピンによって第1ベースリングと一体的に設けられている。
第1ベースリングの対向面と第2ベースリングの対向面との間には、複数の可変ノズルがタービンインペラを囲むように円周方向に等間隔に配設されており、各可変ノズルは、タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに正逆方向(開閉方向)へ回動可能である。また、第1ベースリングの対向面の反対面側に区画形成したリンク室には、複数の可変ノズルを正逆方向へ同期して回動させるためのリンク機構が配設されている。ここで、複数の可変ノズルを正方向(開方向)へ同期して回動させると、タービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積が大きくなると共に、複数の可変ノズルを逆方向(閉方向)へ同期して回動させると、前記排気ガスの流路面積が小さくなるようになっている。
第1ベースリングの対向面の反対面には、第1ベースリングの外径よりも大径の椀状のサポートリングが一体的に設けられており、このサポートリングの内縁部は、複数の連結ピンの一端部の結合によって一体的に接合されている。また、サポートリングの外縁部は、ベアリングハウジングにタービンハウジングとの協働により挟持された状態で取付けられている。ここで、サポートリングの外縁部がベアリングハウジングに取付けられることにより、可変ノズルユニットの大部分がタービンハウジング内に配設されるようになっている。
特開2009−243431号公報 特開2009−243300号公報
ところで、可変容量型過給機の運転中、ノズルリングからの入熱によってサポートリングの内縁部側の部材温度が高くなり、ベアリングハウジングからの吸熱(ベアリングハウジングによる冷却)によってサポートリングの外縁部側の部材温度が低くなる。これにより、サポートリングが内縁部側から押し広がるように熱変形し、それに伴って第1ベースリングが追従変形することになり、第1ベースリングの対向面と第2ベースリングの対向面の平行度が低下して、第1ベースリングの対向面と第2ベースリングの対向面の間隔が局所的に狭くなる。
そのため、複数の可変ノズルの渋り等の動作不良を抑えて、可変ノズルユニットの信頼性(動作の信頼性)、換言すれば、可変容量型過給機の信頼性を確保するには、通常、ノズルサイドクリアランスを大きめに設定して、可変容量型過給機の運転中における第1ベースリングの対向面と第2ベースリングの対向面の最小間隔を可変ノズルの幅(前記軸方向の長さ)よりも大きくしている。一方、ノズルサイドクリアランスを大きめに設定すると、ノズルサイドクリアランスからの漏れ流れが増大して、可変容量型過給機のタービン効率が低下する。なお、ノズルサイドクリアランスとは、第1ベースリングの対向面と可変ノズルの前記軸方向の一方側の側面との隙間、又は第2ベースリングの対向面と可変ノズルの前記軸方向の他方側の側面との隙間のことをいう。
つまり、可変容量型過給機の信頼性を確保しつつ、可変容量型過給機のタービン効率を向上させることが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の可変ノズルユニット等を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニットにおいて、前記可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に前記タービンインペラと同心状に配設された第1ベースリングと、前記第1ベースリングに対して前記タービンインペラの軸方向に離隔対向した位置に、円周方向に並んだ複数の連結ピンによって前記第1ベースリングと一体的に設けられた第2ベースリングと、前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面との間に前記タービンインペラを囲むように円周方向に等間隔に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに正逆方向(開閉方向)へ回動可能な複数の可変ノズルと、前記第1ベースリングの対向面の反対面(前記軸方向の一方側の側面)側に区画形成したリンク室に配設され、複数の前記可変ノズルを同期して回動させるためのリンク機構と、前記第1ベースリングの対向面の反対面に一体的に設けられ、内縁部が前記第1ベースリングの対向面の反対面に複数の前記連結ピンの一端部(前記軸方向の一端部)の結合によって一体的に接合され、内周面に前記第1ベースリングの対向面の反対面に一体的に接合するための複数の接合片が径方向内側へ突出しかつ円周方向に間隔を置いて一体形成され、外縁部が前記可変容量型過給機におけるベアリングハウジングに取付けられ、前記第1ベースリングの外径よりも大径のサポートリングと、 前記第1ベースリングの対向面の反対面の外縁側に形成された凹段部とを具備したことを要旨とする。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「配設され」とは、直接的に配設されたことの他に、別部材を介して間接的に配設されたことを含む意であって、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意である。また、「結合」とは、カシメ結合、溶接結合、ねじ結合等を含む意である。
第1の特徴によると、前記可変容量型過給機の運転中、エンジン回転数が高回転域にあって、排気ガスの流量が多い場合には、前記リンク機構を作動させつつ、複数の前記可変ノズルを正方向(開方向)へ同期して回動させる。これにより、前記タービンインペラ側へ供給される排気ガスのガス流路面積を大きくする。
一方、エンジン回転数が低回転域にあって、排気ガスの流量が少ない場合には、前記リンク機構を作動させつつ、複数の前記可変ノズルを逆方向(閉方向)へ同期して回動させる。これにより、前記タービンインペラ側へ供給される排気ガスのガス流路面積を小さくする。
前述の作用の他に、前記サポートリングの内周面に複数の前記接合片が径方向内側へ突出しかつ円周方向に間隔を置いて一体形成されているため、前記サポートリングの内縁部を前記第1ベースリングの対向面の反対面に接合するための接合面積、換言すれば、前記サポートリングと前記第1ベースリングの伝熱面積を小さくすることができる。これにより、前記可変容量型過給機の運転中に、前記サポートリングの内縁部の部材温度の上昇を抑えて、前記サポートリングの熱変形、及びその熱変形に伴う前記第1ベースリングの追従変形を極力小さくすることができる。
本発明の第2の特徴は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、第1の特徴からなる可変ノズルユニットを具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、第1の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記可変容量型過給機の運転中に、前記サポートリングの内縁部の部材温度の上昇を抑えて、前記サポートリングの熱変形及び前記第1ベースリングの追従変形を極力小さくできるため、前記可変容量型過給機の運転中における前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面の平行度を十分に確保しつつ、ノズルサイドクリアランスを極力小さくすることができる。よって、複数の前記可変ノズルの渋り等の動作不良を抑えて、前記可変ノズルユニットの信頼性(動作の信頼性)、換言すれば、前記可変容量型過給機の信頼性を確保しつつ、ノズルサイドクリアランスからの漏れ流れを低減して、前記可変容量型過給機のタービン効率を向上させることができる。
図1は、図6における矢視部Iの拡大図である。 図2は、図1における矢視部IIの拡大図である。 図3は、本発明の実施形態に係る可変ノズルユニットの大部分を示す図である。 図4(a)は、本発明の実施形態に係る可変ノズルユニットにおけるサポートリングを示す図、図4(b)は、図4(a)におけるIVB-IVB線に沿った断面図である。 図5(a)は、本発明の実施形態に係る可変ノズルユニットにおけるノズルリングを示す図、図5(b)は、図5(a)におけるVB-VB線に沿った断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機の正断面図である。
本発明の実施形態について図1から図6を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「R」は、右方向、「L」は、左方向である。
図6に示すように、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)するものである。そして、可変容量型過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
可変容量型過給機1は、ベアリングハウジング3を具備しており、ベアリングハウジング3内には、ラジアルベアリング5及び一対のスラストベアリング7が設けられている。また、複数のベアリング5,7には、左右方向へ延びたロータ軸(タービン軸)9が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸9が複数のベアリング5,7を介して回転可能に設けられている。
ベアリングハウジング3の右側には、コンプレッサハウジング11が設けられており、このコンプレッサハウジング11内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ13がその軸心(換言すれば、ロータ軸9の軸心)S周りに回転可能に設けられている。また、コンプレッサインペラ13は、ロータ軸9の右端部に一体的に連結されたコンプレッサホイール(コンプレッサディスク)15と、このコンプレッサホイール15の外周面に周方向に等間隔に設けられた複数のコンプレッサブレード17とを備えている。
コンプレッサハウジング11におけるコンプレッサインペラ13の入口側(空気の流れ方向の上流側)には、空気を導入するための空気導入口19が形成されており、この空気導入口19は、空気を浄化するエアクリーナ(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング11との間におけるコンプレッサインペラ13の出口側(空気の流れ方向の下流側)には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路21が形成されている。更に、コンプレッサハウジング11の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路23が形成されており、このコンプレッサスクロール流路23は、ディフューザ流路21に連通してある。そして、コンプレッサハウジング11の適宜位置には、圧縮された空気を排出するための空気排出口25が形成されており、この空気排出口25は、コンプレッサスクロール流路23に連通してあって、エンジンの吸気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
図1及び図6に示すように、ベアリングハウジング3の左側には、タービンハウジング27が設けられており、このタービンハウジング27内には、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ29が軸心(タービンインペラ29の軸心、換言すれば、ロータ軸9の軸心)S周りに回転可能に設けられている。また、このタービンインペラ29は、ロータ軸9の左端部に一体的に設けられたタービンホイール(タービンディスク)31と、このタービンホイール31の外周面に周方向に等間隔に設けられた複数のタービンブレード33とを備えている。ここで、複数のタービンブレード33の先端縁33tは、タービンハウジング27のシュラウド壁27fに覆われている。
タービンハウジング27の適宜位置には、排気ガスを導入するためのガス導入口35が形成されており、このガス導入口35は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング27の内部におけるタービンインペラ29の入口側(排気ガスの流れ方向の上流側)には、渦巻き状のタービンスクロール流路37が形成されており、このタービンスクロール流路37は、ガス導入口35に連通してある。更に、タービンハウジング27におけるタービンインペラ29の出口側(排気ガスの流れ方向の下流側)には、排気ガスを排出するためのガス排出口39が形成されており、このガス排出口39は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(図示省略)に接続可能である。
なお、ベアリングハウジング3の左側面には、タービンインペラ29側からの熱を遮蔽する環状の遮熱板41が設けられており、ベアリングハウジング3の左側面と遮熱板41の外縁部との間には、皿バネ又は波ワッシャ等の環状の付勢部材43が設けられている。
可変容量型過給機1は、タービンインペラ29側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニット45を装備しており、この可変ノズルユニット45の構成の詳細は、次のようになる。
図1、図2、図3、及び図5(a)(b)に示すように、タービンハウジング27内には、第1ベースリングとしての第1ノズルリング47がタービンインペラ29と同心状に配設されており、この第1ノズルリング47には、複数の支持穴49が円周方向に等間隔に貫通形成されている。また、第1ノズルリング47の内縁部は、遮熱板41の外縁部(外縁側の段部)に嵌合してある。
第1ノズルリング47の右側面(タービンインペラ29の軸方向の一方側の側面)における支持穴49の径方向外側には、複数のガイド爪51が円周方向に間隔を置いて放射状に一体形成されており、各ガイド爪51は、先端側(径方向外側)に、断面U字状のガイド溝53を有している。また、第1ノズルリング47の右側面の内縁部(内周面側)には、右方向(前記軸方向の一方側)へ突出した環状の連結凸部55が複数のガイド爪51の基部を連結するように形成されている。
図1から図3に示すように、第1ノズルリング47に左右方向(前記軸方向)に離隔対向した位置には、第2ベースリングとしての第2ノズルリング57が円周方向に並んだ複数(3つ以上)の連結ピン59を介して第1ノズルリング47と一体的かつ同心状に設けられている。ここで、複数の連結ピン59は、第1ノズルリング47の対向面(前記軸方向の他方側の側面)と第2ノズルリング57の対向面(前記軸方向の一方側の側面)との間隔を設定する機能を有している。なお、前述の特許文献1及び特許文献2に示すように、第2ノズルリング57が複数のタービンブレード33の先端縁33tを覆うシュラウド部を有するようにしても構わない。
図1及び図2に示すように、第1ノズルリング47の対向面と第2ノズルリング57の対向面との間には、複数の可変ノズル61がタービンインペラ29を囲むように円周方向に等間隔に配設されており、各可変ノズル61は、タービンインペラ29の軸心Sに平行な軸心周りに正逆方向(開閉方向)へ回動可能である。また、各可変ノズル61の右側面(前記軸方向の一方側の側面)には、ノズル軸63が一体形成されており、各ノズル軸63は、第1ノズルリング47の対応する支持穴49に回動可能に支持されている。更に、第1ノズルリング47の対向面と第2ノズルリング57の対向面との間の適宜位置には、複数の可変ノズル61が所定の回動位置を越えて正方向(開方向)へ回動することを規制するストッパピン(図示省略)が設けられている。なお、各可変ノズル61は1つのノズル軸63を有してあるが、各可変ノズル61の左側面(前記軸方向の他方側の側面)に別のノズル軸(図示省略)が一体形成され、各別のノズル軸が第2ノズルリング57の別の支持穴(図示省略)に回動可能に支持されるようにしても構わない。
第1ノズルリング47の対向面の反対面側(前記軸方向の一方側)には、環状のリンク室65が区画形成されており、このリンク室65内には、複数の可変ノズル61を同期して正逆方向(開閉方向)へ回動させるためのリンク機構67が配設されてあって、リンク機構67は、複数の可変ノズル61のノズル軸63に連動連結してある。そして、リンク機構67の具体的な構成は、次のようになる。
図1から図3に示すように、第1ノズルリング47の複数のガイド爪51のガイド溝53には、駆動リング69がタービンインペラ29の軸心(第1ノズルリング47の軸心)S周りに正逆方向へ回動可能に案内支持されており、この駆動リング69は、電動モータ又は負圧シリンダ等の回動アクチュエータ71の駆動によって正逆方向へ回動するものである。また、駆動リング69の内縁部には、径方向外側へ窪みかつ可変ノズル61と同数の係合凹部(係合部)73が形成されており、駆動リング69の内縁部の適宜位置には、径方向外側へ窪んだ別の係合凹部(別の係合部)75が等間隔に形成されている。更に、各可変ノズル61のノズル軸63には、同期リンク部材(ノズルリンク部材)77の基部が一体的に連結されており、各同期リンク部材77の先端部は、駆動リング69の対応する係合凹部73に係合してある。なお、駆動リング69が第1ノズルリング47の複数のガイド爪51のガイド溝53に正逆方向へ回動可能に案内支持される代わりに、特許文献1及び特許文献2に示すように、第1ノズルリング47の対向面の反対面に設けられたガイドリング(図示省略)に正逆方向へ回動可能に案内支持されるようにしても構わない。
ベアリングハウジング3の左側部には、駆動軸79がタービンインペラ29の軸心に平行な軸心周りに回動可能にブッシュ81を介して設けられており、この駆動軸79の右端部(一端部)は、動力伝達機構83を介して回動アクチュエータ71に接続されている。また、駆動軸79の左端部(他端部)には、駆動リンク部材85の基端部が一体的に連結されており、この駆動リンク部材85の先端部は、駆動リング69の別の係合凹部(別の係合部)75に係合してある。
続いて、本発明の実施形態の可変ノズルユニット45の特徴部分について説明する。
図1から図4(a)(b)に示すように、第1ノズルリング47の対向面の反対面(前記軸方向の一方側の側面)には、第1ノズルリング47の外径よりも大径のサポートリング47が一体的に設けられており、このサポートリング87の内縁部は、複数の連結ピン59の右端部(一端部)のかしめ結合によって第1ノズルリング47の対向面の反対面に一体的に接合されている。また、サポートリング87の内周面には、第1ノズルリング47の対向面の反対面に一体的に接合するための複数の接合片89が径方向内側へ突出しかつ円周方向に間隔を置いて一体形成されており、各接合片89には、連結ピン59の左端部を挿通させるための挿通穴91が貫通形成されている。更に、サポートリング87の外縁部は、ベアリングハウジング3にタービンハウジング27との協働により挟持された状態で取付けられている。ここで、サポートリング87の外縁部がベアリングハウジング3に取付けられることにより、可変ノズルユニット45の大部分がタービンハウジング27内に配設されるようになっている。なお、サポートリング87の外縁部がベアリングハウジング3にタービンハウジング27との協働により挟持された状態で取付けられる代わりに、ベアリングハウジング3に取付ボルト(図示省略)によって取付けられても構わない。
図1、図2、及び図5(a)(b)に示すように、第1ノズルリング47の対向面の反対面には、右方向(前記軸方向の一方側)へ突出した複数の接合凸部(接合ランド部)93が円周方向に間隔を置いて形成されている。また、各接合凸部93の頂面93tは、機械加工を施した加工面になっており、第1ノズルリング47の各接合凸部93の頂面93tに、サポートリング87の対応する接合片89が接合するようになっている。更に、サポートリング87のうち複数の接合片89のみが第1ノズルリング47に接触するように、第1ノズルリング47の対向面の反対面の外縁側には、環状の凹段部95が形成されている。なお、第1ノズルリング47の対向面の反対面の外縁側に環状の凹段部95が形成される代わりに、円弧状の複数の凹段部(図示省略)が形成されるようにしても構わない。
図2、図3、及び図4(a)に示すように、サポートリング87の内側(内周面側)における円周方向に隣接する接合片89の間には、タービンスクロール流路37とリンク室65を連通させるための不連続な環状の連絡通路97が形成されている。
なお、図1及び図2に示すように、第2ノズルリング57の内周面とタービンハウジング27の適宜箇所との間には、第2ノズルリング57の対向面の反対面側からの排気ガスの漏れを抑える複数のシールリング99が設けられている。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス導入口35から導入した排気ガスをタービンスクロール流路37を経由してタービンインペラ29の入口側から出口側へ流通させることにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ13をタービンインペラ29と一体的に回転させることができる。これにより、空気導入口19から導入した空気を圧縮して、ディフューザ流路21及びコンプレッサスクロール流路23を経由して空気排出口25から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)することができる。
可変容量型過給機1の運転中に、エンジン回転数が高回転域にあって、排気ガスの流量が多い場合には、回動アクチュエータ71の駆動によって駆動軸79を一方向へ回動させて、駆動リンク部材85を一方向へ揺動させつつ、駆動リング69を正方向へ回動させる。これにより、複数の同期リンク部材77を正方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル61を同期して正方向(開方向)へ回動させて、複数の可変ノズル61の開度を大きくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きくして、タービンインペラ29側に多量の排気ガスを供給することができる。
エンジン回転数が低回転域にあって、排気ガスの流量が少ない場合には、回動アクチュエータ71の駆動によって駆動軸79を他方向へ回動させて、駆動リンク部材85を他方向へ揺動させつつ、駆動リング69を逆方向へ回動させる。これにより、複数の同期リンク部材77を逆方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル61を同期して逆方向へ回動させて、複数の可変ノズル61の開度を小さくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、タービンインペラ29の仕事量を十分に確保することができる(可変容量型過給機1の通常の作用)。
前述の作用の他に、サポートリング87の内周面に複数の接合片89が径方向内側へ突出しかつ円周方向に間隔を置いて一体形成され、第1ノズルリング47の各接合凸部93の頂面93tにサポートリング87の対応する接合片89が接合するようになっているため、サポートリング87の内縁部を第1ノズルリング47の対向面の反対面に接合するための接合面積、換言すれば、サポートリング87と第1ノズルリング47の伝熱面積を小さくすることができる。特に、第1ノズルリング47の対向面の反対面の外縁側には、環状の凹段部95が形成されているため、サポートリング87と第1ノズルリング47の伝熱面積をより小さくすることができる。これにより、可変容量型過給機1の運転中に、サポートリング87の内縁部の部材温度の上昇を抑えて、サポートリング87の熱変形、及びその熱変形に伴う第1ノズルリング47の追従変形を極力小さくすることができる。
サポートリング87の内側における円周方向に隣接する接合片89の間にタービンスクロール流路37とリンク室65を連通させるための不連続な環状の連絡通路97が形成されているため、可変容量型過給機1の運転中、リンク室65の圧力を高くして、各可変ノズル61を第2ノズルリング57の対向面側へ寄せることができる(可変容量型過給機1の特有の作用)。
従って、本発明の実施形態によれば、可変容量型過給機1の運転中に、サポートリング87の内縁部の部材温度の上昇を抑えて、サポートリング87の熱変形及び第1ノズルリング47の追従変形を極力小さくできるため、可変容量型過給機1の運転中における第1ノズルリング47の対向面と第2ノズルリング57の対向面の平行度を十分に確保しつつ、ノズルサイドクリアランスを極力小さくすることができる。よって、複数の可変ノズル61の渋り等の動作不良を抑えて、可変ノズルユニット45の信頼性(動作の信頼性)、換言すれば、可変容量型過給機1の信頼性を確保しつつ、ノズルサイドクリアランスからの漏れ流れを低減して、可変容量型過給機1のタービン効率を向上させることができる。なお、ノズルサイドクリアランスとは、第1ノズルリング47の対向面と可変ノズル61の右側面との隙間、又は第2ノズルリング57の対向面と可変ノズル61の左側面との隙間のことをいう。
特に、可変容量型過給機1の運転中、各可変ノズル61を第2ノズルリング57の対向面側へ寄せることができるため、各可変ノズル61の左側面と第2ノズルリング57の対向面との隙間からの漏れ流れを抑えて、タービンブレード33の先端縁33t側部分(ミッドスパン側から先端縁33t側にかけての部分)に沿う排気ガスの流れを安定させて、可変容量型過給機1のタービン効率をより向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
1 可変容量型過給機
3 ベアリングハウジング
9 ロータ軸
11 コンプレッサハウジング
13 コンプレッサインペラ
27 タービンハウジング
29 タービンインペラ
37 タービンスクロール流路
45 可変ノズルユニット
47 第1ノズルリング(第1ベースリング)
57 第2ノズルリング(第2ベースリング)
59 連結ピン
61 可変ノズル
63 ノズル軸
65 リンク室
67 リンク機構
87 サポートリング
89 接合片
91 接合片の挿通穴
93 接合凸部
93t 接合凸部の頂面
95 凹段部
97 連絡通路

Claims (5)

  1. 可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積を可変する可変ノズルユニットにおいて、
    前記可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に前記タービンインペラと同心状に配設された第1ベースリングと、
    前記第1ベースリングに対して前記タービンインペラの軸方向に離隔対向した位置に、円周方向に並んだ複数の連結ピンによって前記第1ベースリングと一体的に設けられた第2ベースリングと、
    前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面との間に円周方向に前記タービンインペラを囲むように等間隔に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに正逆方向へ回動可能な複数の可変ノズルと、
    前記第1ベースリングの対向面の反対面側に区画形成したリンク室に配設され、複数の前記可変ノズルを同期して回動させるためのリンク機構と、
    前記第1ベースリングの対向面の反対面に一体的に設けられ、内縁部が前記第1ベースリングの対向面の反対面に複数の前記連結ピンの一端部の結合によって一体的に接合され、内周面に前記第1ベースリングの対向面の反対面に一体的に接合するための複数の接合片が径方向内側へ突出しかつ円周方向に間隔を置いて一体形成され、外縁部が前記可変容量型過給機におけるベアリングハウジングに取付けられ、前記第1ベースリングの外径よりも大径のサポートリングと、
    前記第1ベースリングの対向面の反対面の外縁側に形成された凹段部と
    を具備したことを特徴とする可変ノズルユニット。
  2. 前記第1ベースリングの対向面の反対面に前記軸方向の一方側へ突出した複数の接合凸部が円周方向に間隔を置いて形成され、各接合凸部の頂面に前記サポートリングの対応する前記接合片が接合するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の可変ノズルユニット。
  3. 前記サポートリングの内側における円周方向に隣接する前記接合片の間に、前記タービンハウジングのタービンスクロール流路と前記リンク室を連通させるための連絡通路が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変ノズルユニット。
  4. 可変容量型過給機の可変ノズルユニットにおいて、
    タービンハウジング内のタービンインペラと同心状に配設され、前記タービンインペラの軸方向に互いに離隔した第1ベースリング及び第2ベースリングと、
    前記第1ベースリングと前記第2ベースリングとの間に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに正逆方向へ回動可能な複数の可変ノズルと、
    前記第1ベースリングを挟んで前記第2ベースリングが位置する側と反対側に配設され、複数の前記可変ノズルを同期して回動させるためのリンク機構と、
    前記第1ベースリングと前記リンク機構の間に位置し、前記第1ベースリングの外径よりも大径であって、内周面に前記第1ベースリングに接合する複数の接合片が径方向内側へ突出しかつ円周方向に間隔を置いて一体形成され、外縁部がベアリングハウジングに取付けられるサポートリングと、
    前記第1ベースリングにおいて前記サポートリングに対向する表面の外縁に形成された凹段部と
    を具備したことを特徴とする可変ノズルユニット。
  5. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項の請求項に記載の可変ノズルユニットを具備したことを特徴とする可変容量型過給機。
JP2013040728A 2013-03-01 2013-03-01 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 Active JP6089791B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013040728A JP6089791B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
US14/187,477 US9664060B2 (en) 2013-03-01 2014-02-24 Variable nozzle unit and variable geometry system turbocharger
CN201410064768.5A CN104018936B (zh) 2013-03-01 2014-02-25 可变喷嘴单元以及可变容量型增压器
DE102014203498.1A DE102014203498B4 (de) 2013-03-01 2014-02-26 Verstellbare Düseneinheit und Turbolader mit verstellbarer Geometrie

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013040728A JP6089791B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014169640A JP2014169640A (ja) 2014-09-18
JP6089791B2 true JP6089791B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=51692189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013040728A Active JP6089791B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6089791B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017175615A1 (ja) 2016-04-04 2017-10-12 株式会社Ihi 可変ノズルユニット、過給機、及び、可変ノズルユニットの製造方法
DE102017118794A1 (de) * 2017-08-17 2019-02-21 Ihi Charging Systems International Gmbh Verstellbarer Leitapparat für eine Turbine, Turbine für einen Abgasturbolader und Abgasturbolader

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194176A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Nippon Soken Inc 可変ノズルターボチャージャ
JP4952558B2 (ja) * 2007-12-12 2012-06-13 株式会社Ihi ターボチャージャ
JP5136496B2 (ja) * 2009-03-27 2013-02-06 株式会社Ihi 可変ノズル機構および可変容量型ターボチャージャ
JP5397144B2 (ja) * 2009-10-14 2014-01-22 株式会社Ihi 可変ノズルユニットの組立方法
DE102010019542A1 (de) * 2010-05-05 2011-11-10 Ihi Charging Systems International Gmbh Verstellvorrichtung, insbesondere für einen Abgasführungsabschnitt eines Abgasturboladers und Abgasturbolader

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014169640A (ja) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6331736B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5966786B2 (ja) 可変容量型過給機
JP6163789B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5949164B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP6098233B2 (ja) 可変容量型過給機
JP6476615B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
US9664060B2 (en) Variable nozzle unit and variable geometry system turbocharger
JP6542246B2 (ja) 可変容量型過給機
US9702264B2 (en) Variable nozzle unit and variable geometry system turbocharger
WO2015114965A1 (ja) 可変容量型過給機
WO2015114971A1 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5915146B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP2013245655A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP6152049B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP2013253521A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP2013253519A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP6089791B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP2015031237A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP2013194546A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5915394B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP6146507B2 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP6149426B2 (ja) 可変容量型過給機
JP5939424B2 (ja) 可変容量型過給機
JP2015034470A (ja) 可変容量型過給機
JP2013124650A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6089791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250