JP6583221B2 - プレス成形方法 - Google Patents
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Description
そして、このような圧縮変形を受けて成形されたプレス成形品の縦壁部にはシワが発生するという問題があり、特に、高張力鋼板を用いた場合においてはシワの発生が顕著となってプレス成形品の形状不良が問題となる。そのため、成形過程における縦壁部面内の圧縮変形によるシワの発生を抑制するための対策が必要となる。
また、特許文献1には、曲率を有する縦壁面と該縦壁面の下方にフランジ面を有するプレス成形体において、前記縦壁面に凸形状に貼り出した凸状ビードを付与するとともに、該凸状ビードの直下のフランジ面に凹形状に窪ませた凹状ビードを付与することにより、しわ発生を抑制するプレス加工方法が開示されている。
さらに、特許文献2には、コの字型又はハの字型断面形状を有する金属製の製品の成形において、製品の縦壁部の長手方向で凸状の湾曲部に相当する位置に、凸形状のエンボスを設ける多段プレス成形方法が開示されている。
本実施の形態において成形対象とするプレス成形品1は、図2に示すように、天板部3がプレス成形品1の長手方向に沿って側面視で上方に凸状に湾曲し、天板部3から連続して成形されて縮みフランジ変形となる縦壁部5を有するコ字断面形状のものであり、縦壁部5において、座面9が平坦で縦壁部5の下端から高さ方向に延びた凸形状部7が形成されたものである。
なお、図3に示すプレス成形用金型11およびプレス成形品1は、その幅方向1/2の部分のみを図示したものである。
さらに、塑性曲げ変形を受けて曲げ癖が残った部位における平坦度は、その曲げの曲率半径が小さいほど低下し、この傾向は、高張力鋼板において特に顕著である。
本発明は、かかる着想に基づいてなされたものであり、以下その内容を具体的に説明する。
次に、本発明の実施の形態に係るプレス成形方法について説明する。
本実施の形態に係るプレス成形方法は、図2に示すように、天板部3が湾曲し、天板部3から連続して成形されて縮みフランジ変形となる縦壁部5を有するプレス成形品1を成形するに際し、座面9が平坦で縦壁部5の下端から高さ方向に延びる凸形状部7を縦壁部5に形成するものであって、図1に示すように、ブランク31における縦壁部5に相当する部位に、縦壁部5の下端から高さ方向に相当する方向に延びる下凸溝形状部43が所定の間隔で複数形成された溝付きブランク41を成形する溝付きブランク成形工程(図1(a))と、パンチ13とダイ15とパッド17を備えたプレス成形用金型11を用いて、複数形成された下凸溝形状部43の間に凸形状部7が形成されるように縦壁部5を成形する縦壁成形工程(図1(b))とを備えたものである。
以下、上記の各工程について詳細に説明する。
溝付きブランク成形工程は、例えば、ブランク31における縦壁部5に相当する部位a〜d(図5(a)参照)に、図5(b)に示すように、縦壁部5の下端から高さ方向に相当する方向に延びる溝形状部として下向き(凸形状部7の凸形状と反対方向)に凸形状の下凸溝形状部43a〜43dを所定の間隔で複数形成した溝付きブランク41を成形する工程であり、溝付きブランク41の成形には、例えば図1(a)に示すように、下凸溝形状部43を形成する下凸溝形状成形部47aおよび49aをそれぞれ有する上型47と下型49からなる予成形用金型45を用いることができる。
縦壁成形工程は、図1(b)に示すように、パンチ13とダイ15とパッド17を備えたプレス成形用金型11により溝付きブランク41を成形するものであり、前記溝付きブランク成形工程において複数形成された下凸溝形状部43の間に凸形状部7が形成された縦壁部5を成形するものである。
さらに、プレス成形品1の端部は縮みフランジ変形が小さいため、シワが発生しにくく、端部に形成する凸形状部7に対して溝形状部(下凸溝形状部43又は上凸溝形状部53)が隣接して1つあればよい。
本実施例では、図2に示すプレス成形品1を解析対象としてプレス成形解析およびスプリングバック解析を行い、スプリングバック後のプレス成形品1の解析結果に基づいて、プレス成形品1の凸形状部7の座面9におけるシワの発生を評価した。
そして、プレス成形品1のプレス成形解析およびスプリングバック解析には、有限要素法解析ソフトウェアLS-DYNA(LSTC社製)を用いた。
図11および12においては、凸形状部7cの座面9cにおける相当塑性ひずみの最大値も併せて示している。
さらに、発明例2である溝付きブランク51を用いて成形した場合(図13(b))、相当塑性ひずみの最大値は0.13、最小曲げ半径は16mmであった。また、凸形状部7の座面9におけるシワの発生は見られなかった。
これに対し、比較例であるブランク31を用いて成形した場合(図13(c))、相当塑性ひずみの最大値は0.17、最小曲げ半径は9mmであり、凸形状部7の座面9においてはシワの発生が見られた。
3 天板部
5 縦壁部
7 凸形状部
9 座面
11 プレス成形用金型
13 パンチ
15 ダイ
17 パッド
19 パンチ側縦壁成形面部
21 ダイ側縦壁成形面部
23 曲げ刃R部
25 凸形状形成部
27 ダイの凹部
29 ダイの凸部
31 ブランク
41 溝付きブランク
43 下凸溝形状部
45 予成形用金型
47 上型
47a 下凸溝形状成形部
49 下型
49a 下凸溝形状成形部
51 溝付きブランク
53 上凸溝形状部
55 予成形用金型
57 上型
57a 上凸溝形状成形部
59 下型
59a 上凸溝形状成形部
60 座面部位
61 座面部位
63 座面部位
65 座面部位
Claims (2)
- 天板部が湾曲し、該天板部から連続して成形されて縮みフランジ変形となる縦壁部を有するプレス成形品を成形するに際し、座面が平坦で前記縦壁部の高さ方向に延びる凸形状部を前記縦壁部に形成するプレス成形方法であって、
ブランクにおける前記縦壁部に相当する部位に、前記縦壁部の高さ方向に相当する方向に延びる溝形状部が所定の間隔で複数形成された溝付きブランクを成形する溝付きブランク成形工程と、
パンチとダイを用いて、前記複数形成された溝形状部の間に前記凸形状部が形成される前記縦壁部を成形する縦壁成形工程とを備えたことを特徴とするプレス成形方法。 - 前記溝付きブランク成形工程で形成する溝形状部が、前記縦壁部に形成される凸形状部の凸の向きと反対方向に凸となる溝形状部であることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形方法。
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