JPH07112219A - 曲率のフランジを有する被加工体およびその成形型 - Google Patents

曲率のフランジを有する被加工体およびその成形型

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JPH07112219A
JPH07112219A JP25862793A JP25862793A JPH07112219A JP H07112219 A JPH07112219 A JP H07112219A JP 25862793 A JP25862793 A JP 25862793A JP 25862793 A JP25862793 A JP 25862793A JP H07112219 A JPH07112219 A JP H07112219A
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flange
panel
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curvature
forming
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JP25862793A
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Kazuhisa Maeda
和久 前田
Masato Tanaka
正人 田中
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等に用いられるサンルーフパネル1の
形成において、成形後のスプリングバック現象である面
下がりを防ぐためにフランジ2を形成する。しかしなが
ら、このフランジ2は曲率を有するために、そのフラン
ジ面に圧縮された縮み力が内含されている。このため、
この圧縮された縮み力が回復することによってサンルー
フパネル1の面落ちへの新たな要因となっている。本発
明では、この曲率を有するフランジ2における圧縮力を
解消することで、サンルーフパネル1の面落ちを防ぐこ
とを目的とする。 【構成】 曲率を有するフランジ2のフランジ面に凹凸
部3を設けることで、フランジ2の曲率によるフランジ
面の上端部2’と下端部2”との線長差の分のパネル量
を上記凹凸部3の形成に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のルーフ
パネルにサンルーフを形成するために、曲率を有するパ
ネル状の被加工体に抜き加工、および曲げ加工を施し、
開口部を形成した被加工体とその被加工体の開口部を形
成するための成形型に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、例えば自動車のルーフパネルを形成
する場合、まずその形状は被加工体であるパネルの中央
部からパネル側面方向にかけてなだらかな傾斜の曲率形
状を有するように形成するのが一般的である。しかし、
この曲率形状を有するルーフパネルは、加工後におい
て、もとの形状に幾分戻ろうとするスプリングバック現
象により、ルーフパネルの中央部がなだらかな起伏をも
つ曲面形状のものから平板形状へ幾分面下がりする現象
が生じる。このため、ルーフパネル成形当初よりこの面
下がりを考慮して、幾分大きな曲率を持つルーフパネル
として成形するオーバークラウン手法が利用されてい
る。
【0003】以下、図8〜図10にて従来技術を説明す
る。ルーフパネルには、開口部4を有しないノーマルル
ーフパネル(図示しない)と図8に示すような開口部4
を有するサンルーフパネル1とがある。そして、このサ
ンルーフパネル1を成形する場合には、通常用いられる
ノーマルルーフパネルを幾分大きな曲率を持つように成
形した後、このノーマルルーフパネルに抜き加工を施
し、開口部4を成形している。2はサンルーフパネル1
の開口部4に形成されたフランジ部である。
【0004】図9にこれらの抜き加工を行う装置の要部
断面図を示す。125は抜曲げ刃であり、この抜曲げ刃
125の全体の形状としては、サンルーフパネル1の開
口部4の形状にあわせた断面略長方形の筒形状をしてい
る。またこの抜曲げ刃125は、上型124と下型12
6とで曲率形状のルーフパネルを形成し、このルーフパ
ネルを押圧固定した状態で、その上方から下降するよう
になっている。
【0005】そして、この抜曲げ刃125は上型124
と下型126とで挟持固定されている状態のルーフパネ
ルに対して下降し、抜曲げ刃125の先端の抜き刃12
1によってサンルーフパネル1の開口部4の形状を打ち
抜く。さらに抜曲げ刃125が下降することによって、
曲げ刃122に当接している部分がフランジ曲げ部12
7を折点にして曲げ加工される。そしてこの曲げ加工さ
れた部分がフランジ部2として成形される。
【0006】このフランジ部2を形成する理由は、ただ
単にサンルーフパネル1の開口部4を形成するだけの孔
抜き加工をすると、成形後のサンルーフパネル1の面張
力の釣り合いが崩れたり、また、そのために開口部4以
外の部分の自重による撓みが生じたり、開口部4を形成
する抜き刃121がルーフパネルを押さえることで変形
が生じ、サンルーフパネル1の面下がり率がノーマルル
ーフパネルの面下がり率よりも大きくなる。従って図8
のA視を表す図10に示すように、開口部4を形成する
部分にフランジ部2を形成することでサンルーフパネル
1の曲率中心方向(図中矢印91)への剛性を高め、サ
ンルーフパネル1の面下がりを防ぐようにし、これによ
り上記の面下がり要因に抗してそのサンルーフパネル1
の形状を保つようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
加工によるフランジ部2の成形にあっては、サンルーフ
パネル1の開口部4の末端の剛性を向上させることがで
きるものの、サンルーフパネル1の形状が曲率を有する
ため、フランジ部2の上方と下方とでその線長に差が生
じる。この際、フランジ部2には圧縮された縮み成形部
が下方側に出来る。従って成形後、この縮み成形部の弾
性回復分によってサンルーフパネル1の中央部が面下が
りする。
【0008】以下、上記の面下がりが生じる理由を図1
0乃至図11を用いて説明する。図11に形成されたフ
ランジ部2を正面方向から見た図を示す。このようにフ
ランジ部2を曲げ加工することによって形成する場合、
このサンルーフパネル1自体が図のように上下方向に曲
率をもって湾曲しているため、フランジ部2の各部にお
ける曲げ方向は、図中111の矢印で示すようにサンル
ーフパネル1の曲率中心方向に向けられることになる。
この曲率が大きいほど、フランジ部2の下端部2”にお
ける上記矢印111が密集することがわかる。すなわ
ち、フランジ部2の下端部に行くほど矢印110で示す
方向へと圧縮された状態でフランジ部2が形成される。
【0009】これは、フランジ形成前の時点での、フラ
ンジ部2の下端部2”となる部分の距離がPであったも
のが、この部分のフランジ形成後の時点での距離がIと
なることによって、サンルーフパネル1が曲率を有する
ため線長差(P−I)が生じる。すなわち、フランジ面
が曲率を有するために、その上端部2’と下端部2”と
の線長はPが長く、Iが短くなるというように異なって
くる。この線長差(P−I)の分だけフランジ部2の下
端部2”は圧縮成形されたことになる。そしてこの圧縮
成形により生じる図中矢印110で示す圧縮力は、フラ
ンジ部2の上端部2’から下端部2”に向かうにしたが
い強く生じてフランジ部2が形成される。このようなフ
ランジ部2を成形する場合を以下、縮みフランジ成形と
いう。
【0010】このフランジ部2に、作用した圧縮力11
0は、成形後、塑性変形により吸収された分を除いて図
11の矢印112に示すような弾性回復力としてフラン
ジ部2の下端部2”において強く作用し、フランジ部2
の下方が図中矢印112方向へ膨張をする。すなわち、
図中矢印114に示すような、サンルーフパネル1が曲
率を有する形状から元の平板状のパネルに戻ろうとする
スプリングバック現象が生じる。この結果、図中矢印1
16の方向へこのサンルーフパネル1全体が面下がりす
ることとなる。
【0011】そこで本発明では、上記問題点に鑑み、曲
率のフランジを有するパネル状の被加工体を形成する際
に生じるスプリングバック現象を、この被加工体のフラ
ンジ面に新たな線長を設けることで解消し、パネル状の
被加工体の面下がりを防ぎ、さらには、この新たに形成
する線長を調整することで、パネル状の被加工体に面上
がり方向への効果をももたせることを可能とすることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の要旨とするところは、請求項1記載の発明曲
率のフランジを有するパネル状の被加工体の成形にあっ
ては、曲げ方向に対して曲率形状を有するパネル状の被
加工体の端部または前記被加工体に開口部を設けた端部
に、曲げ部を施して形成される曲率のフランジ面を有す
る被加工体であって、この被加工体のフランジ面に、凹
凸部を形成する。また、請求項2記載の発明に係る曲率
のフランジを有するパネル状の被加工体の成形型にあっ
ては、曲げ方向に対して曲率形状を有するパネル状の被
加工体の端部または前記被加工体に開口部を設けた端部
に、曲げ部を成形する成形型において、前記被加工体の
曲げ部を形成する前記成形型における加工部のの加工面
に、凹凸部を設けるものである。
【0013】
【作用】本発明における曲率のフランジ面を有する被加
工体の成形において、フランジ面に凹凸部を形成するこ
とで、従来のように曲げ部に圧縮力を内含した状態で成
形されていたものが、この凹凸部により上記圧縮力を吸
収することができる。すなわち、従来では曲率形状を有
するフランジ面の下端部では、その曲率のため、当初の
線長Pが、その曲率中心方向での線長Iに縮められて成
形される。この時生じる線長差(P−I)の分をフラン
ジ面上の凹凸部の形成に使用することで、フランジ面の
下端部の線長をIの線長からPの線長とすることができ
る。
【0014】また、上記の凹凸部の形成では、フランジ
の面と平行でない凹凸部の部分の総和が線長差(P−
I)と一致している。このため、圧縮力は0となり、し
たがってパネルの面下がりの要因となる弾性回復力も生
じない。
【0015】さらに、線長PとIが一致しているときの
凹凸部の数よりもその数を増加させると、その増加した
凹凸部の形成分だけフランジ面の下端部では本来の線長
Pよりも長くすることができる。このように凹凸部の数
や大きさを設定することで、フランジ面の下端部での線
長を自由に調整することができる。
【0016】このようにした場合の作用を図4により説
明すると、図中の矢印41に示すように凹凸部の方向に
引張り応力が生じる。このために、図中矢印42で示さ
れるようなパネル状の被加工体側面での応力が生じるこ
ととなり、その結果、図中矢印43で示されるようなパ
ネル状の被加工体表面での面上がり応力として作用する
ようになる。したがってこれが面下がり要因の緩和とし
て大きな作用をもたらす。このように設定して曲げ部、
すなわちフランジ部の成形を行うことを以下、伸びフラ
ンジ成形という。
【0017】以上のように曲率を有するパネル状の被加
工体にフランジ面2を成形する場合に生じていた縮みフ
ランジ成形を、本発明のように被加工体のフランジ部に
凹凸部を形成することによって、伸びフランジ成形とす
ることができ、パネル状の被加工体の面下がり要因を取
り除き、さらにパネル状の被加工体の面上がりを生じる
ような面上がり応力を作用させることもできる。
【0018】また、請求項2記載の発明に係る曲率のフ
ランジを有する被加工体の成形型にあっては、図2に示
すような曲げ部を成形する成形型の加工面に凹凸部を設
けたので、曲げ形成によって被加工体の曲げ部の面が、
この曲げ加工部に沿ってしごき成形されると、速やかに
被加工体のフランジ面に凹凸部が形成される。
【0019】
【実施例1】以下に本発明の実施例とその機構について
図1〜図7について説明する。図1は、本発明によりフ
ランジ部2に、凸部3を形成したサンルーフパネル1を
表す図である。このサンルーフパネル1のフランジ部2
に凸部3を形成するために、凸部3を含むI−I断面図で
の加工型および抜曲げ刃とからなる加工装置を図2に示
す。ここに示される装置は従来のサンル−フパネル1を
形成するために、図10に示した装置と基本的な作動は
同じものである。すなわち上型24と下型26との間に
ルーフパネルを挟み込み曲率形状を形成する。その状態
で抜曲げ刃25によりサンルーフパネル1の開口部4を
形成するために、抜曲げ刃25を下降させてサンル−フ
パネル1を抜き刃21で抜き加工する。そして、さらな
る抜曲げ刃25の下降によってこの抜き加工した部分か
ら下型26のフランジ曲げ部27を形成する曲げ加工部
23により曲げ形成され、上記の抜き刃21で抜き加工
された部分のパネルから、このフランジ曲げ部27によ
り曲げ加工されるまでのパネルの部分がフランジ部2と
して形成され、これは抜曲げ刃25の抜き加工後の下降
とともにこの抜曲げ刃25と曲げ加工部23によりしご
きを受けながら曲げ形成される。
【0020】このとき、フランジ部2を形成する下型2
6の曲げ加工部23で示される加工部20にフランジ部
2に凸部3を形成するための凸部Bが設けられており、
また、抜曲げ刃22のその対向した加工部20にこの凸
部Bに応じた凹部Aが設けてあるので、サンルーフパネ
ル1のフランジ部2に凸部3が形成される。また逆に、
サンルーフパネル1に抜き加工を施した後に寄曲加工
(図示しない)を用いる場合には、フランジ部2を形成
する下型26の曲げ加工部23の箇所に、フランジ部2
に凹部を形成するための凹部を設けておき、また、抜曲
げ刃25のその対向した部分にこの凹部に対応する凸部
を設けておくことによって、サンルーフパネル1のフラ
ンジ部に凹部を形成することができる。また、サンルー
フパネル1のフランジ部2に凹凸部を形成する際には、
下型26の曲げ加工部23の箇所に凹部および凸部を形
成し、抜曲げ刃25のその対向した部分が前記凹部およ
び凸部に対応する凸部および凹部を設けておくことによ
ってサンルーフパネル1のフランジ部2に凹部および凸
部を形成することができる。
【0021】さらに、フランジ部2を形成する下型26
の曲げ加工部23の箇所には特に凸部Bを設けず、その
対向する位置の抜曲げ刃25の部分に凹部を設けておく
ことによっても、フランジ部2に凸部を形成することが
できる。
【0022】次に図3にサンルーフパネル1のフランジ
部2に形成された凸部3の拡大図を示した。サンルーフ
パネル1に形成されたフランジ部2の曲率中心方向(図
中、矢印30方向)の下端部2”、つまり圧縮縮み力が
強く発生する部分では、フランジ部2の表面から高く凸
部3を形成し、フランジ部2における上端部2’の方向
に行くにしたがい圧縮縮み力が弱くなるので、凸部3の
形成を低く設定している。
【0023】ここで、形成されたフランジ部2の曲率中
心方向の下端部2”、つまり圧縮縮み力が強く発生する
部分では、図に示すように一つの凸部3を形成すること
によって本来の線長iから線長p(p>i)となるた
め、線長がその差(p−i)だけ増える。したがって、
フランジ部2に凸部3を形成して本発明を実施する際に
は、上端部2’の線長Pと下端部2”の線長Iとで調整
が必要な線長差を考慮し、一つの凸部3によって生じる
増加分の線長差(p−i)により割り出して、その数の
分だけ凸部3を形成する。
【0024】次に本発明実施例による作用を説明する。
上記のようにして形成されたサンルーフパネル1のフラ
ンジ部2によって生じる線長差を凸部3の形成に使用す
ることで、フランジ部2の成型後に生じていた圧縮縮み
力を解消、または、さらに引張り応力として作用させる
ことができる。
【0025】すなわち、パネルのフランジ部2を形成す
ることで曲率中心方向の下端部2”がフランジ部2の成
形によってPからI(P>I)となるときには、(P−
I)の線長差の分をフランジ部2の凸部3の形成に過不
足なくすることで、従来の如く余分な線長差(P−I)
をフランジ部2内に圧縮してフランジ部2の面内に圧縮
縮み力を生じさせることがない。
【0026】さらに図4のごとく、このフランジ部2の
面上に形成される凸部3に使用する線長差の分を実際の
フランジ部2の形成による下端部2”における線長差
(P−I)よりも多く設定すると、フランジ部2の成形
の際には逆に線長差(P−I)以上の線長のパネル量を
凸部3の形成に使用することになる。よって、フランジ
部2内には引張りの力が発生し、したがってフランジ面
内に引張り力を内含させるような伸びフランジ成形をお
こなうことができるようになる。
【0027】ここで、本実施例におけるその他の作用効
果を、図5〜図7において説明する。まず、サンルーフ
パネル1のフランジ部2に形成した開口部4の周りに、
リーンフォースルーフパネル(R/F)を溶接固着させ
る場合を説明する。図5にこのリーンフォースルーフパ
ネル(R/F)をサンルーフパネル1の開口部4周りに
溶接固着している状態を示す。図中、C視による断面図
を図6に示す。ここでは、凸部3とリーンフォースルー
フパネル(R/F)を溶接ガン60によって溶接固着し
ている状態を表している。このように、サンルーフパネ
ル1の開口部4のフランジ部2が、その凸部3によって
その形状が規則正しく一定の状態で形成されているため
に、このフランジ部2と溶接ガン60によって溶接固着
されるリーンフォースルーフパネル(R/F)との形状
を溶接前に揃えることが可能となり、溶接面61の縮み
による不整な波によって隙間を生じるようなことが無
い。したがって、これらを溶接する際には、この溶接部
分の形状の部分を確実に溶接ガン60により溶接固着す
ることができ、溶接面の隙間による溶接できないという
発生を防止することができる。
【0028】また、図5におけるD視を表す図として、
サンルーフパネル1の開口部4のフランジ部2と、リー
ンフォースルーフパネル(R/F)との溶接接合部の断
面図を図7に示している。ここでは、サンルーフパネル
1のフランジ部2とリーンフォースルーフパネル(R/
F)との溶接部分に、上記フランジ部2の凸部3の部分
に塗装シーラー70を塗布して凸部3の先端エッジ部7
1の露出を防ぐようにしてある。このように、凸部3の
先端エッジ部71が図面tで示されるように一定の形状
と間隔をもってフランジ部2から突出している場合に
は、この突出量を塗装シーラー70が被覆可能な凸部3
の量としておけば、完全に全てのフランジ部2のフラン
ジ面上の塗装シーラー70の被覆が行え、したがってそ
の部分から錆が生じる等の不具合は生じなくなるという
効果を奏する。
【0029】さらに、このフランジ部2に形成する凸部
3の大きさや高さ、幅等の形状、位置や数、あるいは凸
部間のピッチ等の要素をコントロールすることで、その
正規の曲率を調整しながらサンルーフパネル1の形成が
でき、またこれは通常、車種毎のサンルーフパネル1の
開口部4のフランジ長およびサンルーフパネル1の曲率
が異なるものに対しても、これらの凸部3の大きさや高
さ、幅等の形状、位置や数、あるいは凸部間のピッチ等
の要素をコントロールによって全ての車種に対応するこ
とが可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明における曲率のフランジを有する
パネルおよび被加工体の開口部を形成する成形型では、
そのパネル曲率のために、曲げ部の成形にあたり、曲げ
部に縮みフランジ成形をしいられていたものを、本発明
の曲げ部に凹凸部を形成し、縮みによる線長差の分のパ
ネル量をその凹凸部の形成に充てたので、曲げ部面内で
の圧縮縮み力は解消され、このためこの曲げ部内での圧
縮縮み力の作用によって生じていた曲率をもつパネルの
面下がり要因が無くなり、面下がり率が大幅に低下し、
さらにはこれら凹凸部の形成により上記パネル状の被加
工体の面上がりをも誘因可能となるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるサンル−フパネルの開口部に形
成した曲げ部(フランジ部)を示す斜視図である。
【図2】本発明に関するサンル−フパネルの開口部と曲
げ部(フランジ部)を形成する成形型の一部断面図であ
る。
【図3】本発明におけるフランジ部に形成した凹凸部の
一実施例を示す拡大図である。
【図4】本発明に関するサンル−フパネル全体の力の作
用を表すサンル−フパネルの平面図またはフランジ部の
正面図である。
【図5】本発明におけるサンルーフパネルにリーンフォ
ースルーフパネルを溶接固着する状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5のC視による断面図である。
【図7】図5のD−D線に沿う側方断面図である。
【図8】従来技術おけるサンル−フパネル開口部に形成
した曲げ部(フランジ部)を示す斜視図である。
【図9】従来技術に関するサンルーフパネルの開口部と
曲げ部(フランジ部)を形成する加工型の一部断面図で
ある。
【図10】曲率を有するパネル端部にフランジ部を形成
する場合の状態を説明する斜視図である。
【図11】従来技術に関するサンル−フパネル全体の力
の作用を表すサンル−フパネルの平面図またはフランジ
部の正面図である。
【符号の説明】
1・・・サンル−フパネル(被加工体) 2・・・曲げ部(フランジ部) 3・・・凸部 4・・・開口部 20・・・加工部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21D 53/86 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ方向に対して曲率形状を有するパネ
    ル状の被加工体の端部または前記被加工体に開口部を設
    けた端部に、曲げ部を施して形成される曲率のフランジ
    面を有する被加工体であって、 この被加工体のフランジ面に、凹凸部を形成したことを
    特徴とする曲率のフランジを有する被加工体。
  2. 【請求項2】 曲げ方向に対して曲率形状を有するパネ
    ル状の被加工体の端部または前記被加工体に開口部を設
    けた端部に、曲げ部を形成する成形型において、 前記被加工体の曲げ部を形成する前記成形型における加
    工部の加工面に、凹凸部を設けたことを特徴とした曲率
    のフランジを有する被加工体の成形型。
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