JP2023072667A - プレス部品の製造方法、プレス成形用の板材、予成形形状成形用の金型、プログラム、及びプレス成形品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】曲面形状を有する天板部1Aと上記天板部1Aに稜線部1Bを介して連続する縦壁部1Cとを有する目標形状1に、板材3をプレス成形することでプレス部品を製造する方法であって、板材3を予成形形状2にプレス成形する予成形工程10と、上記予成形形状2の板材3を上記目標形状1にプレス成形する本成形工程11と、を備え、上記予成形形状2は、上記目標形状1の上記天板部1Aの曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部2Aと、上記第2の天板部2Aに滑らかに連続し且つ上記目標形状1の上記稜線部1Bと同方向に凸となった第2の稜線部2Bとを有する形状である。
【選択図】 図2
Description
特許文献3のような方法は、予成形時のパンチ肩が本成形時に増肉することで、割れの発生がなく高意匠な形状への成形を可能とする。しかし、その適用が可能な形状は単純なものに限定されており、プレス成形品の形状が非対称な形状の場合には向いていないと考えられる。
(構成)
<プレス部品(最終成形品)>
本実施形態が対象とするプレス部品(成形品)は、曲面形状を有する天板部と天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状からなる部品である(図1参照)。また、縦壁部に連続してフランジ部を有していてもよい。
また、本実施形態のプレス部品は、ドアパネルやルーフパネルなどの外板パネルに好適であり、天板部の面形状に意匠が施されていることを前提としている。このため、本開示では、曲面形状を有する天板部と規定している。
ここで、上側に凸とは、例えば、最終のプレス成形品におけて、外面側に凸となっていることを指す。
図2は、本実施形態における、プレス部品製造の際における、成形に伴う板形状の変化状況を説明する概念図である。
本実施形態の成形工程は、図3に示すように、予成形工程10と、本成形工程11とを備える。
予成形工程10は、板材3(ブランク)を予成形形状2にプレス成形する工程である。
本実施形態の予成形形状2からなる予成形品は、図2(b)に示すように、第2の天板部2Aと、第2の稜線部2Bと、縦壁部2Cと、フランジ部2Dとを有する。第2の稜線部2Bは、第2の天板部2Aに滑らかに連続する。縦壁部2Cは、第2の稜線部2Bに連続する。フランジ部2Dは、縦壁部2Cに連続する。
そして、予成形形状2は、第2の天板部2Aの外周と第2の稜線部2Bとが滑らかに接続するように、第2の天板部2Aの外周部と、第2の稜線部2Bの形状の少なくとも一方の形状を変更する。
ここで、縦壁部の成形高さH、H1を、稜線部との縦壁部との境界位置までの高さで規定しているが、これに限定しない。例えば、天板部と稜線部との境界位置(天板部の外周端位置)までの高さを、縦壁部の成形高さH、H1としても良い。
第2の天板部2Aの面形状を規定する、目標形状1での天板部1Aの曲面形状を反転する処理の例を、図5を参照して説明する。
なお、天板部1Aの面に局所的なビードによる凹凸が有る場合において、切断線21がその局所的な凹凸位置を通過する場合、次のようにすることが好ましい。すなわち、その局所的な凹凸を切断した線の部分については、その局所的な凹凸をならした滑らかな曲線線(例えば、凹凸を形成しないときの線)に変換して切断線21を設定することが好ましい。
切断線21を構成する線分の両端21aは、それぞれ天板部1Aの面の端部に位置する。すなわち、線分の両端21aは、天板部1Aと稜線部1Bの境界に位置する。線分の両端21aの位置が多少前後しても問題は無い。
これによって、切断線の曲率が反転する。
この処理を、図5(c)のように、各断面20に対して実行して、複数の反転した線22を求める。
このように、目標形状1の天板部1Aを規定する曲面形状に、上側に凸の曲面部分と上側に凹の曲面部分とを有する場合がある。この場合、切断線21、及びそれを反転させた線22は、図6(b)に示すように、曲線の途中に変曲点fを有する。
また、修正後の各切断線21Aは、単一曲率半径の曲線形状であることが好ましい。単一曲率半径の曲線形状の場合、修正の切断線21Aの曲線を求めやすくなる。
修正後の切断線21Aを、単一曲率半径の曲線形状とする場合を例にして、当該修正後の切断線21Aの求め方について、図15を参照して説明する。なお、修正前の切断線21の線長をLXとする。
ここで、図15(b)に示すように、円弧形状を規定する円の半径をR、角度をθ、弦をDとした場合、余弦定理から、角度θは、次の(1)式で表される。
cosθ =(2R2-D2)/2R2 ・・・(1)
また、この(1)式を変形すると、
θ =cos-1{(2R2-D2)/2R2 } ・・・(2)
となる。
続いて、修正前の切断線21の線長LXと、修正後の切断線21Aの線長である円弧長LYとの誤差が最小になるように、半径Rを設計変数として収束計算する。その収束計算によって、修正後の切断線21Aの曲線形状を規定する半径Rを求める。
なお、上記の弦Dは、目標形状1から決まる既知の値である。
これを、複数の切断線21の全てに対し実行して、各切断線を修正する。
これによって、反転後の各線22が、変曲点の無い曲線として求まる。
ここで、上記説明では、切断線21を修正し、修正後の切断線21Aを反転して、反転後の各線22を求めたが、これに限定されない。修正前の切断線21を反転し、反転した線22について、上記と同様な方法で、変曲点の無い曲線に修正してもよい。修正した反転後の線の曲線は、切断線21を修正処理をして求めた反転後の線と同様な線の形状となる。
そして、図5(e)に示すような予成形形状が求まる。
本成形工程11は、予成形工程10で予成形形状2となった板材3を、製品としての最終形状に塑性変形する工程である。
すなわち、本成形工程11は、図2のように、予成形形状2の板材3(予成形品)を目標形状1(最終部品形状)にプレス成形する工程である。
実際のプレス成形に先立って、本成形用の金型、及び予成形用の金型を製造する。
本成形用の金型は、例えば、目標形状1に倣った成形面を有するパンチとホルダー及びダイから構成する。
予成形用の金型の決定方法は、例えば、目標形状1(最終形状)における天板部1Aを構成する意匠面の形状を、プレス方向(板厚方向)へ幾何学的に曲率が反転するように対称移動させる。更に、パンチ肩と滑らかに繋がるよう任意のフィレットをかけた形状として成形面を決定する。このとき、例えば、上述のように、対称移動させる意匠面(目標形状1における天板面)を複数の断面20に分割する。そして、各断面20における端点同士を結ぶ線分に対して、各断面20を対称移動させて新たに面を生成すればよい。
例えば、目標形状における天板部1Aの面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転する。その後、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、天板形成用の成形面の面形状とすればよい。
すなわち、複数の切断線若しくは反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、天板形成用の成形面の面形状を規定するとよい。この場合、曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状であることが好ましい。
なお、線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更の方法は、上述の切断線21の修正処理と同様な処理を行えば良い。
予成形形状2決定用のプログラムは、コンピュータによって実行される。
プログラムは、起動されることで、図9に示す手順で実行される。
次に、ステップS20にて、対称移動させる意匠面の範囲を選択する処理を行う。
例えば、天板部1Aの面形状を表示部に表示し、その表示に伴いオペレータが選択した面の領域を取得する。ステップS20は無くても良い。
例えば、ステップS30では、目標形状における天板部の面を複数の断面で分割する手順と、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転する手順と、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする手順と、を行うことで実行する。
すなわち、複数の切断線若しくは反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に修正する処理を行う。ここで、曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状が好ましい。つまり、各断面における線長を維持したまま凸側へ単一の曲率半径によって断面を修正してから反転処理を行う。もしくは、反転処理を行ってから、凹側へ単一の曲率半径によって断面を修正してから面形状の調整を行う。
ここで、一部の領域の面だけを反転処理を行った場合には、その反転処理を行った領域と他の領域とが滑らかに接続するように面形状の調整を行う。
例えば、意匠面とパンチ肩(稜線部1B成形面)とを滑らかに繋ぐように、パンチ肩に任意のフィレットを施す。
以上の処理をコンピュータに実行させることで、予成形形状2(予成形形状2用の金型)を決定する。
例えば、板材3を1工程で目標形状1に成形した場合、離型の際のスプリングバックによって、次のことが発生するおそれがある。すなわち、天板部1Aの引張応力による曲率収縮と、パンチ肩(稜線部1B)のモーメントによる押し上げ作用が発生する。そして、そのバランスによって、凸からなるはずの天板部1Aの意匠面が、下方に面変形するおそれがある。
また、予成形形状2において、第2の天板部2Aと第2の稜線部2Bとを滑らかに接続することで、本成形の際に、稜線部1Bでの座屈を抑制することができる。
本開示は、次のような構成も取り得る。
(1)曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状に、板材をプレス成形することでプレス部品を製造する方法であって、
板材を予成形形状にプレス成形する予成形工程と、
上記予成形形状の板材を上記目標形状にプレス成形する本成形工程と、
を備え、
上記予成形形状は、上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部と、上記第2の天板部に滑らかに連続し且つ上記目標形状の上記稜線部と同方向に凸となった第2の稜線部とを有する形状である。
(2)上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする。
(2A)上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に修正する処理を行う。
(2B)上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である。
すなわち、上記目標形状の天板部の中で曲率の凹凸が反転する形状を有する場合には、各断面における線長を維持したまま凸側へ単一の曲率半径によって断面を修正してから反転処理を、もしくは、反転処理をおこなってから凹側へ単一の曲率半径によって断面を修正して得られた複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする。
(3)上記予成形形状は、上記第2の稜線部に連続する縦壁部を有し、その縦壁部は、目標形状おける縦壁部の成形高さ以下の高さとなっている。
(4)曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状に、板材をプレス成形する際に用いられる上記板材であって、
上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部と、上記第2の天板部に滑らかに連続し且つ上記目標形状の上記稜線部と同方向に凸となった第2の稜線部とを有する形状からなる。
(4A)上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とした。
(4B)上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、上記第2の天板部の面形状を規定した。
(4C)上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である。
(5)板材をプレス成形して予成形形状に成形し、その予成形形状の板材を、曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状にプレス成形する際に使用される、板材を上記予成形形状に成形するための金型であって、
上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する天板形成用の成形面と、その天板形成用の成形面に連続する稜線部を形成するための第2の成形面と、を有する予成形形状成形用の金型。
(5A)上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記天板形成用の成形面の面形状とした。
(5B)上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、上記天板形成用の成形面の面形状を規定した。
(5C)上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である。
(6)板材をプレス成形して予成形形状に成形し、その予成形形状の板材を、曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状にプレス成形するために使用され、上記予成形形状を求める成形解析の処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
上記目標形状に基づき、上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部の面形状を求める第1の手順と、
上記第2の天板部の面形状に稜線部を滑らかに連続した形状を求める第2の手順と、
を実行させるためのプログラム。
(7)上記第1の手順は、
上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割する手順と、
各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転する手順と、
各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする手順と、
を備える。
(7A)上記反転する手順は、上記切断線若しくは上記反転後の線について、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に修正する処理を有する。
(7B)上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である。
上記目標形状における上記天板部の中で曲率の凹凸が反転する形状を有する場合には、上記天板部の面の各断面毎に断面の線長を維持したまま凸側へ単一の曲率半径によって断面を修正してから反転する、もしくは、反転処理をおこなってから凹側へ単一の曲率半径によって断面を修正して得られた複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする手順であってもよい。
(8)曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状からなるプレス部品であって、
上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部と、上記第2の天板部に滑らかに連続し且つ上記目標形状の上記稜線部と同方向に凸となった第2の稜線部とを有する予成形形状の板材を、上記目標形状にプレス成形した、プレス成形品。
(8A)上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状が、上記第2の天板部の成形面の面形状である。
(8B)上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、上記第2の天板部の面形状を規定した。
(8C)上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である。
本発明手法では、図11に示される、自動車のドアアウターを模した最終形状を、本開示に基づき、2段階のプレス成形工程(予成形工程10と本成形工程11)で作製した。
板材3としては、板厚0.6mmの引張強度440MPa級高張力鋼板を用い、製品形成部の外周側にロックビードを設け、材料流入を阻害する張出し成形を行って、本開示の効果を検証した。
また、比較のために、平坦な板材3を、一回のプレス成形を行って、つまり本成形工程11だけで目標形状1のプレス部品を製造した。その他の条件は、本発明手法と同様である。
1A 天板部
1B 稜線部
1C 縦壁部
1D フランジ部
2 予成形形状
2A 第2の天板部
2B 第2の稜線部
2C 縦壁部
2D フランジ部
3 板材
10 予成形工程
11 本成形工程
21 切断線
21A 補正後の切断線
22 反転後の線
Claims (21)
- 曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状に、板材をプレス成形することでプレス部品を製造する方法であって、
板材を予成形形状にプレス成形する予成形工程と、
上記予成形形状の板材を上記目標形状にプレス成形する本成形工程と、
を備え、
上記予成形形状は、上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部と、上記第2の天板部に滑らかに連続し且つ上記目標形状の上記稜線部と同方向に凸となった第2の稜線部とを有する形状である、
ことを特徴とするプレス部品の製造方法。 - 上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする、
ことを特徴とする請求項1に記載したプレス部品の製造方法。 - 上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に修正する処理を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載したプレス部品の製造方法。 - 上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である、
ことを特徴とする請求項3に記載したプレス部品の製造方法。 - 上記予成形形状は、上記第2の稜線部に連続する縦壁部を有し、その縦壁部は、目標形状おける縦壁部の成形高さ以下の高さとなっている、
ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載したプレス部品の製造方法。 - 曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状に、板材をプレス成形する際に用いられる上記板材であって、
上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部と、上記第2の天板部に滑らかに連続し且つ上記目標形状の上記稜線部と同方向に凸となった第2の稜線部とを有する形状からなる、
ことを特徴とするプレス成形用の板材。 - 上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とした、
ことを特徴とする請求項6に記載したプレス成形用の板材。 - 上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、上記第2の天板部の面形状を規定した、
ことを特徴とする請求項7に記載したプレス成形用の板材。 - 上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である、
ことを特徴とする請求項8に記載したプレス成形用の板材。 - 板材をプレス成形して予成形形状に成形し、その予成形形状の板材を、曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状にプレス成形する際に使用される、板材を上記予成形形状に成形するための金型であって、
上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する天板形成用の成形面と、その天板形成用の成形面に連続する稜線部を形成するための第2の成形面と、
を有する予成形形状成形用の金型。 - 上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記天板形成用の成形面の面形状とした、
ことを特徴とする請求項10に記載した予成形形状成形用の金型。 - 上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、上記天板形成用の成形面の面形状を規定した、
ことを特徴とする請求項11に記載した予成形形状成形用の金型。 - 上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である、
ことを特徴とする請求項12に記載した予成形形状成形用の金型。 - 板材をプレス成形して予成形形状に成形し、その予成形形状の板材を、曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状にプレス成形するために使用され、上記予成形形状を求める成形解析の処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
上記目標形状に基づき、上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部の面形状を求める第1の手順と、
上記第2の天板部の面形状に稜線部を滑らかに連続した形状を求める第2の手順と、
を実行させるためのプログラム。 - 上記第1の手順は、
上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割する手順と、
各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転する手順と、
各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状を、上記第2の天板部の面形状とする手順と、
を備えることを特徴とする請求項14に記載したプログラム。 - 上記反転する手順は、上記切断線若しくは上記反転後の線について、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に修正する処理を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載したプログラム。 - 上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である、
ことを特徴とする請求項16に記載したプログラム。 - 曲面形状を有する天板部と上記天板部に稜線部を介して連続する縦壁部とを有する目標形状からなるプレス部品であって、
上記目標形状の上記天板部の曲面形状をプレス方向に反転した面形状を有する第2の天板部と、上記第2の天板部に滑らかに連続し且つ上記目標形状の上記稜線部と同方向に凸となった第2の稜線部とを有する予成形形状の板材を、上記目標形状にプレス成形した、プレス成形品。 - 上記目標形状における上記天板部の面を複数の断面で分割し、各断面毎に断面の切断線を当該切断線の両端を結ぶ直線にプレス方向で線対称な線に反転し、各断面毎に反転した複数の線で規定される面形状が、上記第2の天板部の成形面の面形状である、
ことを特徴とする請求項18に記載したプレス成形品。 - 上記複数の切断線若しくは上記反転後の複数の線について、各線の形状を、線長を維持し且つ変曲点の無い曲線形状に変更して、上記第2の天板部の面形状を規定した、
ことを特徴とする請求項19に記載したプレス成形品。 - 上記曲線形状は、単一曲率半径の曲線形状である、
ことを特徴とする請求項20に記載したプレス成形品。
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