JP6582547B2 - 紙箱 - Google Patents

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Description

本発明は、紙箱、特に箱胴部の面板と面板との間に、複数面取り部を相互に隣り合わせて丸みのある曲がり面部を設けて、箱の外観意匠を向上させた紙箱に関するものである。
従来から一枚のブランクを組み起こしてなる紙箱においては、特許文献1、2に示されているように箱外方に向けて角立つ縁部に沿って複数の面取り部を設けて指掛かりを良くしたり、二重壁の内側上縁部に沿って複数の面取り部を設けてその上縁部の折り部としての強度を高める工夫を施したものが提案されている。
また、箱胴部に面取り部を設けてデザイン性を高めるようにした紙箱も提案されている。例えば特許文献3には、ブランクにおける箱胴部となる部分に六角形状とした複数の面取り部を蜂の巣状に配置するとともに、その面取り部の間を弱化線としていて、紙箱の組み起こしによって弱化線それぞれが外方に向けて凸となるように折れ込んで、胴周り方向に隣り合う面取り部の間が弱化線位置で胴周り方向に折り曲げられており、この胴周り方向に並んだ小区域の面取り部の並びが胴周り方向に曲がることでデザイン性を向上させる箱が示されている。
特許第4735093号公報 特許第4735094号公報 特公昭56−030257号公報
紙箱の角立つ縁部に面取り部を配置する場合や箱胴部に面取り部を配置する場合にあっては、特許文献3に示されているように面取り部の周囲に弱化線を設けて、その弱化線の位置で折れ込みが行なわれる。そして面取り部それぞれを囲む弱化線は箱包材に折り罫、スリット、ミシン目を入れてなるものであり、折れが生じ易いように設けられていた。
弱化線を形成するために箱包材に入れる上述した折り罫、スリット、ミシン目の内、スリットについては紙箱の内部と外部とがそのスリットを通じて連通することとなるので、スリットを採用する部分が限定される。そのため、箱胴部にその胴周り方向に複数の面取り部を並べ設ける構造の紙箱では弱化線にスリットを採用することができない。
また、通常の角柱状の紙箱での胴部のように隣り合う面板の間が90度程度の角度を呈する折り曲げをして製函するときには、その隣り合う面板の間の折り位置での箱包材の折りに対する抗力が大きく減少して角立つ折り部分が生じるようになるが、上述したように小区域の隣り合う面取り部の間の弱化線を折り罫やミシン目によって構成した場合、面取り部間の胴周り方向での折り角度は鈍角であるため、弱化線位置での包材の折りに対する抗力が比較的大きく、製函の際に弱化線位置で適正な折れ込みが得られないという問題がある。もちろん、ミシン目については紙箱の内部と外部とが連通する点で問題とされることもある。
上記折り罫やミシン目と同様に紙箱のブランクを作成する際に入れることのできる弱化線には、これをハーフカット線で構成することが挙げられる。そして、ハーフカット線での弱化線を構成した場合には、その弱化線位置での包材の折りに対する抗力が比較的小さいものであるため、隣り合う面取り部がそれぞれハーフカット線の弱化線で囲まれたものとすることで、製函時に面取り部の間が適正に折れ込み、胴周り方向に隣り合う面取り部の間が設定通りに折れ曲がるようになる。さらに、面取り部それぞれの周辺も折れた弱化線となるため、面取り部それぞれの形状もはっきりと表現されるようになる。
しかしながら、ハーフカット線は包材に貫通に至らない切り込みを入れたものであるために弱化線位置で箱包材の層間剥離が問題となる。特に胴周り方向に並ぶ面取り部の間では外方に向けて凸となる度合いが若干高くなるため、この胴周り方向に並ぶ面取り部の間の弱化線位置で包材が層間剥離して面取り部の辺部が大きく捲れ易いという不具合がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、紙箱の胴部における面板と面板との間に、それぞれがハーフカット線からなる弱化線で区分された複数の面取り部が並んでなる曲がり面部を設けた紙箱において、面取り部の辺部で捲れが生じないようにすることを課題とし、箱胴部の面板と面板との間に、前記複数の面取り部を並べ設けて胴周り方向に曲がりのある曲がり面部を配し、箱胴部に変化に富んだ面が存在するデザイン性に優れた紙箱を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、面板が四方に並べ設けられて箱胴部が形成され、箱胴部の上部が天面閉鎖部とされ箱胴部の下部が底面閉鎖部とされていて、前記箱胴部を形成する四方の面板の内、一つの面板とこの面板に隣り合う他の面板との間に、胴周り方向に曲がった曲がり面部が設けられている紙箱であり、
前記曲がり面部には、弱化線形状を波形にして胴周り方向に凸凹となる曲がりを胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向に繰り返している複数の弱化線が入れられていて、
胴周り方向で隣り合う前記弱化線は、該弱化線の曲がりが前記胴周り方向で隣り合う弱化線の間を中心にして対称になるようにして配置され、かつ、前記弱化線の間を中心にして凸となる方向が向き合っている曲がりの頂部の部分が近接または重なるようにして配置されており、
前記胴周り方向で隣り合う弱化線の間で形成されている小区域の面取り部が、胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向に複数並んでいて、
前記複数の面取り部が胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向に並んでなる列を胴周り方向に複数にして並設することにより、前記曲がり面部が、弱化線を間にして隣り合う複数の前記面取り部に区分されていて、
前記胴周り方向に隣り合う面取り部の間の弱化線の折れにより、曲がり面部が胴周り方向に曲げられており、
前記弱化線はハーフカット線であって、このハーフカット線は、胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向においての弱化線位置に沿って、箱包材にハーフカットの加工を施してなるカット線部と、ハーフカットが箱包材に対して非加工とされた短寸の繋ぎ部とを交互に配置しているものであり、
前記曲がり面部での前記複数の面取り部が箱高さ方向に並んでなる前記列の内、天面閉鎖部の一隅と底面閉鎖部の一隅との間に一列が位置していて、この天面閉鎖部の一隅と底面閉鎖部の一隅との間に位置する前記一列に対して胴周り方向に並設している列での前記面板中央側の前記弱化線のハーフカット線の上下端部が、前記天面閉鎖部と前記底面閉鎖部とから離間した位置にあることを特徴とする紙箱を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
本発明において、上記繋ぎ部は、弱化線における上記曲がりの頂部の部分に設けられていることが良好である。
(請求項3の発明)
また、本発明において、胴周り方向で隣り合う弱化線の間を中心にして凸となる方向が向き合っている上記曲がりの頂部の部分は、隙間を介した近接状態で対向配置されており、この対向配置された曲がりの頂部の部分それぞれに、上記繋ぎ部が設けられていることが良好である。
(請求項4の発明)
また、本発明において、上記繋ぎ部は、胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向においての上記弱化線とこの弱化線に胴周り方向で隣り合う弱化線とが重なる部分に設けられていることが良好である。
(請求項5の発明)
また、本発明において、上記曲がり面部には、胴周り方向と直交する方向である箱高さ方向での位置を同じにして胴周り方向に間隔をおいて配置されている複数の上記繋ぎ部とこの繋ぎ部の間に位置する上記面取り部の繋ぎ部間部とが胴周り方向に交互にして並んでなるハーフカット非加工の線状補強部が設けられていて、
前記線状補強部は、曲がり面部における上記カット線部の鋭角な折れを規制するものであることが良好である。
(請求項6の発明)
また、本発明において、箱の天面の一隅と底面の一隅との少なくとも一方に上記曲がり面部の端部が非連続の状態で近接していて、曲がり面部の端部が近接する前記一隅側から前記曲がり面部の端部に向けて短寸の折り罫が入れられてなる補強手段を、前記曲がり面部の端部とこの前記曲がり面部の端部が近接する前記一隅との間に設けることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、複数が並び設けられることによって曲がり面部を構成する面取り部の辺部となる弱化線が、ハーフカットの加工を施したカット線部と繋ぎ部とが交互に並んでなるものであるので、曲がり面部が曲がる際に弱化線位置で折れ込みが行なわれても、繋ぎ部がカット線部で層間剥離が進むのを抑えるようになり、面取り部辺部に捲れが生じない。そのため、弱化線位置が適正に折れて面取り部それぞれの形状が明確になった曲がり面部が箱胴部に形成されることとなり、紙箱の外観が頗る向上するようになる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、繋ぎ部が、弱化線における曲がりの頂部の部分に設けられているので、箱外方に向けて凸となって折れ出る度合いの高い部分で包材が捲れるのを抑えるようになり、箱外方に向けて凸となって折れ出る度合いの高い前記部分の外観を損なうことがない。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、凸となる方向が向き合っている曲がりの頂部の部分が、その曲がりの頂部の部分の間に隙間を介した近接状態で対向配置されて、この対向配置された曲がりの頂部の部分それぞれに、繋ぎ部が設けられているので、箱外方に向けて凸となって折れ出る度合いの高い部分で包材がめくれるのを抑え、箱外方に向けて凸となって折れ出る度合いの高い部分の外観を損なうことがない。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、繋ぎ部が、胴周り方向に直交する方向においての弱化線とこの弱化線に胴周り方向で隣り合う弱化線とが重なる部分に設けられているので、その重なる部分で包材の層間剥離が進むのを抑え、弱化線位置を重ね合わせて隣り合う面取り部の間でめくれが生じず、その隣り合う面取り部の間が適正に折れるようになる。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、曲がり面部に、この曲がり面部におけるカット線部の鋭角な折れを規制する線状補強部が設けられているので、曲がり面部の曲がり形状が安定するという利点がある。
(請求項6の発明の効果)
請求項6の発明によれば、曲がり面部の端部が箱の天面の一隅や底面の一隅に近接する部分において、天面の一隅や底面の一隅とこの一隅に近接する曲がり面部の端部との間に折り罫による補強手段が設けられているので、この補強手段の部分での箱包材における層間剥離を生じさせず、この紙箱の取扱いで、天面の一隅側や底面の一隅側に衝撃が及ぶようなことがあっても、その一隅に近接する曲がり面部の端部での捲れによる外観の乱れを防止することができる。
本発明の紙箱に係る第一の実施の例を示すもので、(a)は正面側から見た状態を示す説明図、(b)は左側方から見た状態を示す説明図、(c)は右側方から見た状態を示す説明図、(d)は上方から見た状態を示す説明図、(e)は下方から見た状態を示す説明図、(f)は背面側から見た状態を示す説明図である。 第一の実施の例を展開したブランクの状態で示す説明図である。 第一の実施の例における左側曲がり面部の上端側を一部切り欠いた状態で示す説明図である。 第二の実施の例を示すもので、(a)は正面側から見た状態を示す説明図、(b)は左側方から見た状態を示す説明図、(c)は右側方から見た状態を示す説明図、(d)は上方から見た状態を示す説明図、(e)は下方から見た状態を示す説明図、(f)は背面側から見た状態を示す説明図である。 第二の実施の例を展開したブランクの状態で示す説明図である。 第三の実施の例を示すもので、(a)は正面側から見た状態を示す説明図、(b)は左側方から見た状態を示す説明図、(c)は右側方から見た状態を示す説明図、(d)は上方から見た状態を示す説明図、(e)は下方から見た状態を示す説明図、(f)は背面側から見た状態を示す説明図である。 第三の実施の例を展開したブランクの状態で示す説明図である。 第四の実施の例を示すもので、(a)は正面側から見た状態を示す説明図、(b)は左側方から見た状態を示す説明図、(c)は右側方から見た状態を示す説明図、(d)は上方から見た状態を示す説明図、(e)は下方から見た状態を示す説明図、(f)は背面側から見た状態を示す説明図である。 第四の実施の例を展開したブランクの状態で示す説明図である。 第五の実施の例を示すもので、(a)は正面側から見た状態を示す説明図、(b)は左側方から見た状態を示す説明図、(c)は右側方から見た状態を示す説明図、(d)は上方から見た状態を示す説明図、(e)は下方から見た状態を示す説明図、(f)は背面側から見た状態を示す説明図である。 第五の実施の例を展開したブランクの状態で示す説明図である。 第六の実施の例を示すもので、(a)は正面側から見た状態を示す説明図、(b)は左側方から見た状態を示す説明図、(c)は右側方から見た状態を示す説明図、(d)は上方から見た状態を示す説明図、(e)は下方から見た状態を示す説明図、(f)は背面側から見た状態を示す説明図である。 第六の実施の例を展開したブランクの状態で示す説明図である。 補強手段を設けた例をブランクでの一部拡大した状態で示す説明図である。
(第一の実施の例)
つぎに本発明を図1から図14に示す実施の例に基づいて詳細に説明する。図1から図3は第一の実施の例を示している。図中1は一枚のブランクから組み起こして得られる紙箱であり、ブランクにおける糊代となる部分を対応する位置に貼り付けて扁平なスリーブを作成し、これを組み起こすことで六方に面板を配して略ブロック状の形状とした紙箱である。
紙箱1は四方に正面板2、背面板3、左右の側面板4、5を配してこれら面板を胴周り方向に並べ設けて箱胴部6とし、この箱胴部6の上部を天面閉鎖部7とし、箱胴部6の下部を底面閉鎖部8としている。
(天面閉鎖部、底面閉鎖部)
上記天面閉鎖部7は、通常の紙箱の構造と同様に、左右の側面板4、5の上端縁に連接の上フラップである天面閉鎖部構成部材70を折り倒し、正面板2の上端縁に連接の天面板である天面閉鎖部構成部材71を折り倒して天面閉鎖部構成部材70に重ね、その天面閉鎖部構成部材71に連接の差し込み片72を、背面板3と上フラップの天面閉鎖部構成部材70との間に差し入れて、紙箱の天面を閉じている。
また、底面閉鎖部8も通常の紙箱での構造と同様であって、側面板4、5の下端縁に連接の下フラップである底面閉鎖部構成部材80を折り倒し、正面板2の下端縁に連接の底面板である底面閉鎖部構成部材81を折り倒して底面閉鎖部構成部材80に重ね、その底面閉鎖部構成部材81に連接の差し込み片82を、背面板3と底面閉鎖部構成部材80(下フラップ)との間に差し入れて、紙箱の底面を閉じている。
(箱胴部)
箱胴部6には、上記正面板2と左側面板4との間、及び正面板2と右側面板5との間に曲がり面部9が設けられている(図2参照)。この曲がり面部9それぞれは小区域の複数の面取り部10を隣接させて形成しているものであり、第一の実施の例にあっては、前記複数の面取り部10を並べ設けてなる曲がり面部9が胴周り方向と直交する方向、即ち、箱胴部の上端から下端に亘って位置している(図1)。
(曲がり面部)
後述するように曲がり面部9は、胴周り方向での断面において少なくとも一面の面取り部10が位置するように形成されており、正面板2と曲がり面部9との間が胴周り方向に折れ、また、曲がり面部9と左右側面板4、5との間も胴周り方向に折れ、加えて、曲がり面部9での胴周り方向に隣り合う面取り部10の間が胴周り方向に折れ込まれており、これによって曲がり面部9自体が、胴周り方向の複数個所で鈍角な折りが行なわれて構成された丸味がある面としている。
面取り部10それぞれは、箱高さ方向(胴周り方向に直交する方向)の両端が尖頭の略紡錘形としている。そして、面取り部10を箱高さ方向に並び設けてなる縦の列が胴周り方向に三列にして配置され、各列における太部a(面取り部の中央部分)が、隣りの列の細部b(面取り部の尖頭が対向している部分)に対応するように面取り部10が密にして並べ設けられている(図3参照)。
これによって、曲がり面部9では、箱高さ方向に対して斜めとなる方向に面取り部10が近接し合うとともに、胴周り方向においても前記細部bを間にして面取り部10が近接し合う配置としている。前記細部bは胴周り方向での幅は極めて狭いものとされており、胴周り方向で前記面取り部10が並ぶ部分にあっては、図示されているように相対する面取り部10の間を極めて狭くした状態で隣り合っている箇所がある。
この第一の実施の例における曲がり面部9では、図1と図2とに示すように箱高さ方向に面取り部10を並び設けてなる三つの列の内、胴周り方向で中央となる縦の列であって天面閉鎖部7の一隅と底面閉鎖部8の一隅との間に位置する列が最長の列とされており、曲がり面部9での上端9aをこの中央の列での尖頭の部分とし、また、下端9bをこの中央の列での尖頭の部分としている。
図示されているように曲がり面部9の上記上端9aのみが天面の一隅Xに達しており、下端9bのみが底面の一隅Yに達している。そのため、箱胴部での正面板2から左側面板4及び右側面板5にかけて曲がり面部9で形成される丸みが、天面閉鎖部7と底面閉鎖部8の矩形形状に影響を及ぼすことはない。
(ブランク)
図2は第一の実施の例の紙箱1の展開状態を、組み起こしてこの紙箱1を得ることのできるブランク11にて示している。なお、ブランク11は箱外面となる側が図示されている。正面板2と左側面板4との間には上記曲がり面部9が設けられているとともに、正面板2と右側面板5との間にも曲がり面部9が設けられている。曲がり面部9は紙箱1を正面から見たときの左右それぞれに多面により構成された丸みを形成するためのもので、そのため曲がり面部9の領域が正面板2の中央側や左右側面板4、5それぞれの中央側に深く入り込む形状とはしていない。
上記左側面板4の正面板側とは反対側に背面板3が連接され、この背面板3に糊代片12が連接され、この糊代片12が右側面板5の箱内面側での対応位置に貼り付けられる。
正面板2、左右側面板4、5の上端縁に上述したように天面閉鎖部構成部材(天面板)71、天面閉鎖部構成部材70が連接されて、前記天面閉鎖部構成部材71に差し込み片72が連接されている。また、正面板2、左右側面板4、5の下端縁に底面閉鎖部構成部材(底面板)81、底面閉鎖部構成部材80が連接されて、底面閉鎖部構成部材81に差し込み片82が連接されている。
この第一の実施の例の紙箱1ではその製函の前段階の形態として、糊代片12を右側面板5に貼り付けた状態で、正面板2と右側面板5との間を直線状に折って全体を扁平のスリーブ形態にすることができない。そこで、この紙箱1を得るためのブランクで示されているように、天面閉鎖部構成部材70と左側面4と底面閉鎖部構成部材80を通る折り部13で折られ、天面閉鎖部構成部材70と右側面5と底面閉鎖部構成部材80を通る折り部13で折られるようにしている。なお、折れた折り部13は製函に際して展開される。
(弱化線)
上記曲がり面部9には、周辺が折れとなる複数の上記面取り部10を形成するために、それぞれ胴周り方向と直交する方向にして複数本の弱化線14が入れられている。前記弱化線14はハーフカット線であって、このハーフカット線は、胴周り方向に直交する方向(箱高さ方向)においての弱化線位置15に沿って、箱包材に箱外方側からハーフカットの加工を施してなるカット線部16と、ハーフカットを箱包材に対して非加工にした(即ち、ハーフカットの加工を施していない)短寸の繋ぎ部17とを交互に配置しているものである。この第一の実施の例においては、面取り部9の縦の並びの列を三列にして形成するために、箱高さ方向にした弱化線14を四本にして入れられている(図3)。そして、図1から図3に示すように天面閉鎖部7の一隅と底面閉鎖部8の一隅との間に位置する面取り部10の縦の並びの列(即ち、曲がり面部9での中央の列)に対して胴周り方向に並設されている列において、その列の上記面板中央側の弱化線14であるハーフカット線の上下端部が、天面閉鎖部7と底面閉鎖部8とから離間した位置とされている。
(曲がり)
弱化線14は、弱化線形状を波形にして胴周り方向に凸凹となる曲がり18を箱高さ方向に繰り返しているものである。波形としてはサインウェーブのような緩やかな山形状部分と谷形状部分とが交互に繰り返されている形状や、矩形波や鋸刃のような形状、さらに台形状の出入により凸凹を形成した形状など各種のものがある。このように胴周り方向で凸となる曲がり18のその凸となる向きを、正逆交互にして箱高さ方向に繰り返して配置した形状になればよいものである。この第一の実施の例において、弱化線14それぞれは、図示のように曲がり18を胴周り方向に凸となる弧状としており、曲がり18の凸となる向きが正逆交互にして箱高さ方向に繰り返した形状である。
紡錘形状の面取り部10を形成するために、胴周り方向で隣り合う弱化線14が、該弱化線14の曲がり18がこの胴周り方向で隣り合う弱化線14の間を中心にして対称になるようにして配置されている。さらに前記弱化線14の間を中心にして凸となる方向が向き合っている曲がり18の頂部19の部分が近接して配置されている。相対する曲がり18の頂部19が近接することで、複数の面取り部10が縦に並んでなる列の上記細部bが形成されている。
そのため、列における一つの細部bから隣り(箱高さ方向での隣り)の細部bまでに亘る範囲の弱化線14が相対することで紡錘形状とした一つの面取り部10が形成されており、胴周り方向で隣り合う二本の弱化線14により前記面取り部10が箱高さ方向に複数並び設けられている。ブランクの形態で示すように四本の弱化線14を入れたこの曲がり面部9では、複数の面取り部10を箱高さ方向に並び設けてなる縦の列が三列形成されていて、上述したように面取り部10は、箱高さ方向に対し斜めとなる方向で弱化線14を介して隣りの列の面取り部10に近接し合い、また、二つの面取り部10が上記細部bを介する形で胴周り方向に並んでいる部分も有している。
このように曲がり面部9は小区域の複数の面取り部10に区画されてなるものとしており、ブランクから扁平なスリーブ形態とされたものを製函する際に、曲がり面部9と正面板2との間の弱化線14、曲がり面部9と左右の側面板4、5との間の弱化線14で折り込みされるとともに、曲がり面部9での上記各面取り部10を囲むように位置する弱化線14が、その弱化線位置で箱外方に凸となる折れ込みをして、斜め方向及び胴周り方向に近接した状態で並ぶ面取り部10の間が胴周り方向に折れている。
よって、曲がり面部9も胴周り方向の断面位置での複数個所で胴周り方向に鈍角な折れ角度で折れていて、即ち、前記面板との間で鈍角な折れ角度で折れているとともに、面取り部10の間で鈍角な折れ角度で折れていることにより、曲がり面部9自体が丸みを呈する状態にして胴周り方向に曲がっている。
(繋ぎ部)
曲がり面部9において、上記弱化線14における曲がり18の頂部19の部分に繋ぎ部17が設けられている。そのため、胴周り方向で隣り合う弱化線14の間を中心にして凸となる方向が向き合っている状態となって隙間を介した近接状態で対向配置されている曲がり18の頂部19の部分、即ち、面取り部10が箱高さ方向に並んでなる列での上記細部bを形成している曲がり18の頂部19の部分にも、それぞれ繋ぎ部17が位置しており、図3に示すようにその部分での二つの繋ぎ部17は隙間を介して胴周り方向に対向する状態に配置されている。
このように曲がり面部9に入れられて各面取り部10の辺部を形成する弱化線14での曲がり18の頂部19の部分は、箱外方に向けて凸となる折れ込みの度合いが若干高い部分となっているが、この頂部19の部分それぞれに繋ぎ部17が設けられていることから、この弱化線位置での包材の層間剥離が生じず、面取り部10の胴周り方向に凸となる形状の辺部で包材が捲れるのを抑えているとともに、繋ぎ部17に連続するカット線部16に対してもハーフカットによる包材を貫通しない切れ目の部分が過度に開かないように作用して、このカット線部16での層間剥離が生じるのを抑えている。
(線状補強部)
繋ぎ部17は、箱高さ方向に沿う弱化線位置15上において曲がり18の頂部19の部分に設けられているとともに、弱化線位置15に沿って並ぶ頂部19と頂部19との中間部分にもこの繋ぎ部17が設けられて、前記弱化線位置15に沿って等間隔にしている。これによって、曲がり面部9全体においては、箱高さ方向での位置を同じにした繋ぎ部17が胴周り方向に間隔をおいて配置されてなる繋ぎ部17の並びの列20が、箱高さ方向に間隔をおいて複数存在しているものとなっている。
上述したように、曲がり面部9では、箱高さ方向での位置を同じにした繋ぎ部17が胴周り方向に間隔をおいて配置されてなる上記列20が存在していることから、列20上に、間隔をおいて配置されている繋ぎ部17とこの繋ぎ部17の間に位置する面取り部10の繋ぎ部間部21とが胴周り方向に交互にして並んでいて、前記繋ぎ部17と前記繋ぎ部間部21とが交互に並んでなる線状補強部22がこの列20上に設けられている。
正面板2の左に位置する曲がり面部9では、上記線状補強部22の一方の端部は正面板2に達し、他方の端部は左側面板4に達しており、正面板2の右に位置する曲がり面部9では、線状補強部22の一方の端部は正面板2に達し、他方の端部は右側面板5に達している。
上記線状補強部22はハーフカット非加工の部分であって両端部が上記面板に達していることから、製函の際に曲がり面部9に加えられる力がこの線状補強部22に沿って分散する度合いを高めて、胴周り方向で並ぶ複数の弱化線位置に不均一に応力が集中することのないようにして、上記カット線部16のいずれかに鋭角な折れ込みが生じないように規制する働きを有するものである。曲がり面部9は前記線状補強部22を有することから、丸みを表現できる部位となり、紙箱1の外観を向上させることができる。
(第二の実施の例)
上記第一の実施の例での紙箱1においては、正面板2の左右両側に曲がり面部9が設けられているが、一方側にのみ曲がり面部9を設けるようにすることも可能である。その例が第二の実施の例として図4と図5とに示されている。第二の実施の例での紙箱1は第一の実施の例と比較して正面板2と背面板3とは幅狭であり、前述のように曲がり面部9も正面板2と左側面板4との間に配置されている(図5のブランク参照)。
この例の紙箱1にあっては、箱胴部の組み起こし前に背面板3と左側面板4との間で折り畳むとともに、正面板2と右側面板5との間を折り畳み、さらに糊代片12を右側面板5の内面側に貼着させて扁平のスリープの形態としておくことができる。そして、この紙箱1は扁平のスリープの状態から箱胴部6を組み起こすことで、胴周り方向に丸味のある上述実施の例での曲がり面部と同じ構成の曲がり面部9が得られ、天面と底面とを閉鎖している紙箱1では、上述の例と同じように線状補強部22を有した曲がり面部9を備えるものとなる。
なお、この第二実施の例では、背面板3の下端縁に底面板である底面閉鎖部構成部材81が連接されている。
(第三の実施の例)
第一、第二の実施の例において面取り部10を紡錘形状としているが、本発明はこの面取り部10の形状を限定しているものではない。第三の実施の例における紙箱1で示すように面取り部10を六角形状とし、蜂の巣状にこの面取り部10を並べ設けるようにして曲がり面部9が形成されている。この例では弱化線14を、胴周り方向に凸凹となる曲がり18を略台形として胴周り方向に向けて凸となる向きを交互に正逆にして箱高さ方向に並べ設けた形状としている(図6、図7)。
そして、胴周り方向で隣り合う弱化線位置15において曲がり18の頂部19となる部分が直線状となって重なっており、その重なり部分での上端及び下端に繋ぎ部17を配置しているものである。この紙箱1においても、扁平のスリープの状態から箱胴部6を組み起こすことで、胴周り方向に丸味のある曲がり面部9が得られ、天面と底面とを閉鎖している紙箱1では、線状補強部22を有した曲がり面部9を備えるものとなる。
第三の実施の例での曲がり面部9も、面取り部10の形状が相違する以外は上記実施の例での曲がり面部の構成と同じである。なお、この第三の実施の例の紙箱1の底面部は、扁平スリーブから箱胴部を組み起こすときに自動的にロックするボトムロック機構を利用して閉鎖されるものであり、噛み合い部を有する底面閉鎖部構成部材81が正面板と背面板とのそれぞれの下端縁に連接され、隣位する底面閉鎖部構成部材81の折り返し貼着片に事前に貼り合わされる底面閉鎖部構成部材80が左右の側面板4、5の下端縁に連接されている。
(第四の実施の例)
第四の実施の例における紙箱1で示すように面取り部10を縦長の菱形とし、この面取り部10を並べ設けるようにして曲がり面部9が形成されている。この例では弱化線14を、胴周り方向に凸凹となる曲がり18を山形として胴周り方向に向けて凸となる向きを交互に正逆にして箱高さ方向に並べ設けた形状としている(図8、図9)。
第四の実施の例では、胴周り方向で隣り合う弱化線位置15において曲がり18の頂部19となる部分が一点で重なっており、その重なり部分に繋ぎ部17を配置しているものである。この紙箱1においても、扁平のスリープの状態から箱胴部6を組み起こすことで、胴周り方向に丸味のある曲がり面部9が得られ、天面と底面とを閉鎖している紙箱1では、線状補強部22を有した曲がり面部9を備えるものとなる。
この第四の実施の例は曲がり面部9は上端9aが天面の一隅Xに達しているが、下端9bは箱胴部6の中央高さ位置としており、下端9bは正面板2と左側面板4との間の折り部に連続している。このように、曲がり面部9は箱胴部6の箱高さ方向において部分的に設けるようにすることも可能である。
なお、曲がり面部9の形成は、面取り部10の形状が相違する点と下端が底面部側に達していない点以外は上記実施の例での曲がり面部の構成と同じである。また、底面部の閉鎖は上記例と同様にオートマチックボトムロック機構を採用して閉鎖される。
(第五の実施の例)
第五の実施の例は上記第四の実施の例の変形であって、曲がり面部9が第一、第二、第三の実施の例と同じように箱胴部6の箱高さ方向の全体に亘って設けられているものである(図10、図11)。
(第六の実施の例)
第六の実施の例は第一の実施の例の変形であって、図12、図13に示すように曲がり面部9を構成している面取り部10の形状を縦長の菱形としていて、他の点については第一の実施の例と同様である。
上記各実施の例に対応する図面それぞれにおいて、説明を容易にするために弱化線、弱化線位置などの各部位について全てには符号を付してはいない。また、列20については一点破線でその列の高さ位置を示しているが、その位置全てにこの仮想線が配されているわけではない。
(補強手段)
上述した例では、紙箱1の天面の一隅Xに、曲がり面部9の上端9aを達しさせるとともに、底面の一隅Yに、曲がり面部9の下端9bを達しさせたもの、また天面の一隅Xに、曲がり面部9の上端9aを達しさせ、曲がり面部9の下端9bについては底面の一隅Yに達しさせずに箱胴部6の中央高さ位置にしたものを示している。そして前記上端9aや下端9bにおいては、ハーフカット線の繋ぎ部が前記一隅の位置に達していて(繋ぎ部が一隅に連続している)、カット線部が直接的にその一隅に達しているものではないが、前記繋ぎ部の長さは短かいものである。
このような紙箱1を落とすなどして、曲がり面部の上端や下端が達している天面や底面の一隅X、Yに衝撃が加わったとき、その一隅X、Y側にあるカット線部の位置で僅かながらも箱包材に層間剥離が生じ易くなる。特に第四、第五、第六の実施の例で示すごとく面取り部10が菱形となって直線状のカット線部における端部同士が一隅で近接する位置関係であると、カット線部の位置で生じた両者の層間剥離が繋がって、上端9aや下端9bを一部分としている面取り部10のその上端9a側、下端9b側で少し捲れて、その捲れによって紙箱1の外観が損なわれる可能性がある。
図14(a)(b)は面取り部10を菱形となっている紙箱1に対して上記捲れを生じさせないようにするために補強手段23を設けた例を、ブランクの状態で示している。図示の例では、箱の天面の一隅Xに曲がり面部9の上端9aが非連続の状態で近接している。そして(a)に示す例では、上端9aが近接する前記一隅X側からその上端9aに向けて短寸の折り罫を入れてなる補強手段23を、前記上端9aとこの上端9aが近接する前記一隅Xとの間に設けていて、前記補強手段23は上端9aを一部とする面取り部10の中央に向けて直線状とされたものである。なお、図14(a)(b)ではブランクを示す図において便宜上、箱の天面の一隅となる部分に符号Xを付している。
このように曲がり面部9の上端9aが非連続の状態とされているので、上端9aでのハーフカット線のカット線部16それぞれが箱胴部において天面の一隅Xから離れたものとなり、さらに前記天面の一隅Xに達する補強手段23が紙箱1の形態で角立つ易い部分となっており、カット線部16の位置に応力集中をさせずに層間剥離を抑え込む補強が図られている。よって、紙箱1を取り扱っているときにこの天面の一隅X側に衝撃が加わるようなことがあっても、上端9aを一部分とする面取り部10での捲れを防止する。
図14(a)では上記補強手段23を設けた例として、その補強手段23を直線状にして短寸の折り罫からなるものとしたが、箱胴部での前記一隅に対応する部分での折り曲げを容易にしつつ層間剥離を抑え込むものであればよく、図14(b)に示すようにカット線部16の方向に沿うように八状に分かれた折り罫からなるものとすることが可能である。また、紙箱1の天面(天面閉鎖部7)の一隅に曲がり面部9の上端9aが近接しているものを示したが、下端9bが底面(底面閉鎖部8)の一隅に近接させるようにしたものについてもこの補強23を設ける構成を採用することができ、さらに面取り部10が菱形とした紙箱に限定されるものでもない。
1…紙箱
2…正面板
3…背面板
4…左側面板
5…右側面板
6…箱胴部
9…曲がり面部
9a…曲がり面部の上端
9b…曲がり面部の下端
10…面取り部
14…弱化線
15…弱化線位置
16…カット線部
17…繋ぎ部
18…曲がり
19…曲がりの頂部
20…繋ぎ部が胴周り方向に間隔をおいて配置されている列
21…繋ぎ部間部
22…線状補強部
23…補強手段
a…列の太部
b…列の細部
X…天面の一隅
Y…底面の一隅

Claims (6)

  1. 面板が四方に並べ設けられて箱胴部が形成され、箱胴部の上部が天面閉鎖部とされ箱胴部の下部が底面閉鎖部とされていて、前記箱胴部を形成する四方の面板の内、一つの面板とこの面板に隣り合う他の面板との間に、胴周り方向に曲がった曲がり面部が設けられている紙箱であり、
    前記曲がり面部には、弱化線形状を波形にして胴周り方向に凸凹となる曲がりを胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向に繰り返している複数の弱化線が入れられていて、
    胴周り方向で隣り合う前記弱化線は、該弱化線の曲がりが前記胴周り方向で隣り合う弱化線の間を中心にして対称になるようにして配置され、かつ、前記弱化線の間を中心にして凸となる方向が向き合っている曲がりの頂部の部分が近接または重なるようにして配置されており、
    前記胴周り方向で隣り合う弱化線の間で形成されている小区域の面取り部が、胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向に複数並んでいて、
    前記複数の面取り部が胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向に並んでなる列を胴周り方向に複数にして並設することにより、前記曲がり面部が、弱化線を間にして隣り合う複数の前記面取り部に区分されていて、
    前記胴周り方向に隣り合う面取り部の間の弱化線の折れにより、曲がり面部が胴周り方向に曲げられており、
    前記弱化線はハーフカット線であって、このハーフカット線は、胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向においての弱化線位置に沿って、箱包材にハーフカットの加工を施してなるカット線部と、ハーフカットが箱包材に対して非加工とされた短寸の繋ぎ部とを交互に配置しているものであり、
    前記曲がり面部での前記複数の面取り部が箱高さ方向に並んでなる前記列の内、天面閉鎖部の一隅と底面閉鎖部の一隅との間に一列が位置していて、この天面閉鎖部の一隅と底面閉鎖部の一隅との間に位置する前記一列に対して胴周り方向に並設している列での前記面板中央側の前記弱化線のハーフカット線の上下端部が、前記天面閉鎖部と前記底面閉鎖部とから離間した位置にあることを特徴とする紙箱。
  2. 上記繋ぎ部は、弱化線における上記曲がりの頂部の部分に設けられている請求項1に記載の紙箱。
  3. 胴周り方向で隣り合う弱化線の間を中心にして凸となる方向が向き合っている上記曲がりの頂部の部分は、隙間を介した近接状態で対向配置されており、この対向配置された曲がりの頂部の部分それぞれに、上記繋ぎ部が設けられている請求項2に記載の紙箱。
  4. 上記繋ぎ部は、胴周り方向に直交する方向である箱高さ方向においての上記弱化線とこの弱化線に胴周り方向で隣り合う弱化線とが重なる部分に設けられている請求項1または2に記載の紙箱。
  5. 上記曲がり面部には、胴周り方向と直交する方向である箱高さ方向での位置を同じにして胴周り方向に間隔をおいて配置されている複数の上記繋ぎ部とこの繋ぎ部の間に位置する上記面取り部の繋ぎ部間部とが胴周り方向に交互にして並んでなるハーフカット非加工の線状補強部が設けられていて、
    前記線状補強部は、曲がり面部における上記カット線部の鋭角な折れを規制するものである請求項1から4の何れか一項に記載の紙箱。
  6. 箱の天面の一隅と底面の一隅との少なくとも一方に上記曲がり面部の端部が非連続の状態で近接していて、曲がり面部の端部が近接する前記一隅側から前記曲がり面部の端部に向けて短寸の折り罫が入れられてなる補強手段を、前記曲がり面部の端部とこの前記曲がり面部の端部が近接する前記一隅との間に設けた請求項1から5の何れか一項に記載の紙箱。
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